JPS6317451B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6317451B2
JPS6317451B2 JP51132740A JP13274076A JPS6317451B2 JP S6317451 B2 JPS6317451 B2 JP S6317451B2 JP 51132740 A JP51132740 A JP 51132740A JP 13274076 A JP13274076 A JP 13274076A JP S6317451 B2 JPS6317451 B2 JP S6317451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
adhesive
sheet
bacterial
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51132740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5259991A (en
Inventor
Furanshisu Bitsuginsu Uorutaa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dexter Corp
Original Assignee
Dexter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dexter Corp filed Critical Dexter Corp
Publication of JPS5259991A publication Critical patent/JPS5259991A/ja
Publication of JPS6317451B2 publication Critical patent/JPS6317451B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/20Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of inorganic material, e.g. asbestos paper, metallic filtering material of non-woven wires
    • B01D39/2003Glass or glassy material
    • B01D39/2017Glass or glassy material the material being filamentary or fibrous
    • B01D39/2024Glass or glassy material the material being filamentary or fibrous otherwise bonded, e.g. by resins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B23/00Filters for breathing-protection purposes
    • A62B23/02Filters for breathing-protection purposes for respirators
    • A62B23/025Filters for breathing-protection purposes for respirators the filter having substantially the shape of a mask
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/20Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of inorganic material, e.g. asbestos paper, metallic filtering material of non-woven wires

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多孔性のバクテリア過媒体に係り、
特に、ミクロン直径の繊維から成り、また、手術
マスクに使用するのに適した新規なシート構造に
係る。 主としてミクロン直径の無機繊維から成り、
過媒体として使用するために必要な強度および構
造的一体性を得るよう適当に接着された繊維性シ
ート構造は公知であり、在来周知の製紙技術によ
り調製されている。非接着の無機質過紙、たと
えばガラス繊維のみで製造されたもの、は一般に
湿りを含んだ環境において強度が不十分である。
このことは、少なくとも一部は、ガラス繊維が直
線的で、表面の滑らかな棒状であることは起因し
ている。使用寿命を長くするためには、ガラス繊
維にその使用中構造的一体性を保つよう十分な強
度および耐久性を与える必要がある。そのため、
種々の接着方法が、多孔性と過効率とのバラン
スをくずすことなく、必要な強度を得るように採
用されてきた。 手術マスクのバクテリア過媒体としては高い
バクテリア過効率を呈することが必須であり、
通常承認かつ所望される最低効率は約96%であ
る。当然のこととして、この高い過効率と、手
術マスクの使用者に過度の呼吸困難を与えないよ
うにするのに十分な呼吸可能性とが両立されなけ
ればならない。バクテリア過効率のメカニズム
は完全には解明されていないが、ある研究者の主
張によれば、バクテリア過効率はフイルタに用
いられる細いガラス繊維の網状組織と関係してお
り、また、バクテリアの捕集は密な間隔の細孔の
網状組織を形成する細い直径の繊維の存在によつ
て大部分を支配される。シート中の接着剤の存在
はこの繊維の網状組織における細孔の一部分を覆
い、したがつて、フイルタの細孔寸法の分布を一
層大きい寸法の方向にずらして、フイルタの効率
を減ずることとなる。また、他の研究者の信ずる
ところによれば、バクテリア過効率はミクロン
直径のガラス繊維上の静電帯電によつてシート構
造中の粒子が吸引かつ付着されることと関係して
いる。そして、過媒体上の全電荷は、繊維の寸
法を調節することと、それにより静電荷をになう
全露出表面積を調節することとによつて、ある程
度制御されると信ぜられている。この電荷は主と
して細いガラス繊維の量により支配される。上記
のいずれの理論に基づいても、フイルタ・シート
中に用いられる接着剤の量を減少すると、同じ標
準重量のときのフイルタ材料の過効率を向上す
ることができる。観点を変えれば、所望のバクテ
リア過効率を維持しつつ、フイルタ材料の標準
重量を減少することができる。 多孔性の無機繊維性シート材料の典型的な例は
米国特許第3253978号および同第3594993号に示さ
れているが、これらの特許は高いバクテリア過
効率を有する手術マスクの過媒体には特に言及
していない。これらの特許には、ウエブ形成中も
しくはウエブ形成後にウエブ材料に非繊維性接着
剤を混ぜる接着方法が記載されている。 ビニール共重合体繊維、すなわちビニヨン繊
維、のような熱封じ可能な繊維を用いた繊維性接
着剤が手術マスク用の過媒体として用いられて
きた。これらの全ガラス繊維シートでは、適当な
シート加工性および強度を得るため、少なくとも
約3%(重量比)のビニヨンを使用すら必要があ
る。さらに、このように材料ではビニヨン繊維の
軟化点が低く約140〜160〓(60〜71℃)であるた
め通常の製紙過程に用いられる高温乾燥筒に材料
が付着してしまうという問題点が経験されてい
る。その結果、接着剤が乾燥筒部分にビルドアツ
プする傾向があり、製造工程の進行中に乾燥筒部
分から有害なビルドアツプを除去するため、しば
しば運転中断をしなければならない。ビニヨン繊
維の量をその最少限度である30%以下に減じよう
とすると、仕上がりシート材料の強度の実質的低
下と有孔度の減少とを招く。 最近、フイルムおよびウエブ材料が高い分子量
および低いメルトインデツクスを有するポリオレ
フインから製造されるようになつており、その場
合、平均分子量は200000以上であり、また、メル
トインデツクスは1.0以下、好ましくは約0.5以下
である。合成木材パルプと呼ばれている繊維は、
融解紡糸操作により製造された通常の重合体ステ
ープルフアイバと対照されるべきものである。こ
れらの高分子量のポリオレフイン繊維は流動性に
欠けるため、通常の紡糸技術によつては繊維に加
工できず、そのかわりに、せん断沈殿といつた技
術が用いられている。これらの繊維から製造され
たウエブは主として重合体材料から成り、また、
通常薄いフイルムを形成するよう適当な温度条件
のもとに融解される。この種の過程の典型的な例
は英国特許第1386982号に見ることができる。し
かし、これらの繊維が製紙用繊維により配合され
るとき、重合体繊維成分が増大するとともに製品
の引張強さおよび見掛けの密度は減少することが
報告されている。 したがつて、本発明の一つの目的は、材料のバ
クテリア過効率あるいは呼吸能力を実質的に減
少することなく材料の標準重量を実質的に減少す
ることができ、手術マスク用として好適な新規な
過媒体を得ることである。過媒体は手術マス
ク全体の重量に対し約60%を占めているので、
過媒体の軽量化は特に長時間にわたる手術中の使
い心地の向上に顕著に寄与する。 本発明の他の目的は、前記のバクテリア過効
率および呼吸能力とを呈し、しかも材料の熱可塑
性成分および標準重量を減少し、かつ、マスクの
こわさを改善して帯用者の鼻および唇との接触か
らマスクを準剛体状態に保ち、使い心地を向上す
ることのできる手術マスク用の新規な過媒体を
得ることである。 本発明のさらに他の目的は、多孔度および過
効率に悪影響を与えることなく強度を調節でき、
また、過媒体中のガラス繊維の全表面積の増大
もしくは一定の高いバクテリア過効率を得るの
に必要な過媒体の重量の減少を可能とする不織
無機繊維の過媒体を得ることである。この目的
には、強度を犠性にすることなく性能および製造
コストの両面での利益を伴なう材料の標準重量の
減少を可能とし、しかもウエブのこわさの増大を
可能とすることも含まれる。 さらに本発明の目的とするところは、処理が容
易で、しかも製紙装置の高温乾燥筒への接着剤の
ビルドアツプを回避し、かつ、過媒体に用いら
れる熱封じ可能な接着剤の融解特性を制御しやす
い手術マスク用の新規な過媒体を得ることであ
る。この目的には、高分子量のポリオレフイン繊
維を使用して、引張強さを顕著に改善し、また、
材料中のポリオレフインの量の増加にともなう透
過特性の変化をわずかにすることも含まれる。 その他の目的は以下の説明のなかで一部は自ず
から明らかとなり、また、一部は指摘されよう。 以上のような目的を達成するため本発明によれ
ば、ミクロン直径の無機繊維から成り、また、接
着剤としてシート全体にわたり不規則に分散され
かつシート中に融解される重量比で約30%以下の
熱封じ可能なポリオレフイン繊維を含有する可撓
性繊維シートの形態の多孔性バクテリア過媒体
が用いられる。この過媒体は少なくとも96%の
バクテリア過効率と長時間にわたり使い心地の
良い呼吸可能性を得るのに十分な多孔度とを有す
る。また、上記シートに用いられるポリオレフイ
ン繊維は少なくとも1m2/gの表面積を呈し、分
子量が高くメルトインデツクスが低い重合体材料
から成る。 以下、本発明を一層良く理解し得るよう、その
好ましい実施態様について詳細に説明する。 公知のように、一回限り使用して廃棄する手術
マスクは、過媒体から成る多層の積層体と、比
較的軽量で高度に多孔性の不織繊維から成り過
特性の点ではほとんど寄与しない一つあるいはそ
れ以上の覆い層とから構成されている。本発明
は、この種の使い捨ての手術マスクに用いる過
媒体に関するものである。 前記のように、この用途のこれまでの過媒体
は、通常の製紙技術によつて、少なくとも30%の
重量比で低デニールのビニヨン(塩化ビニールと
酢酸ビニールの共重合体)繊維により接着された
ミクロン直径のガラス繊維から製造されてきた。
本発明によれば、過媒体はやはり繊維性シート
材料であるが、繊維の形で市販されている無機材
料を主たるバクテリア過繊維成分としている。
たとえば、典型的な繊維性材料はガラス、水晶、
セラミツクス、アスベスト、ミネラルウールおよ
びそれらの適当な混合物を含み、そのすべてを有
効に利用し得る。もちろん、好ましい繊維は直径
が約0.2〜14.0μ、さらに好ましくは0.5〜5.0μの範
囲のガラス繊維、すなわち標準化された工業コー
ド表示で、A、AAおよびAAAの範囲に属する
ガラス繊維である。他の繊維成分も上記のミクロ
ン直径のガラス繊維に追加してシート含まれてよ
い。過媒体は製紙技術により製造されるのが好
ましく、したがつて、利用される繊維は通常の製
紙機械に用いるのに適した水性分散を形成し得る
ものであるべきである。したがつて、繊維は製紙
に適した長さであることが好ましいが、使用繊維
の長さはその厚みにも依存し、また、製紙操作の
種々の条件にも依存することは理解されよう。 過媒体において所望の過効率を得るととも
に所望の多孔度あるいは呼吸可能性をも得るため
には、種々の寸法の繊維の混合物がしばしば利用
されている。その場合、前記ミクロン直径のガラ
ス繊維が主たる繊維成分を成すこと、すなわち、
接着される側の繊維成分の約75〜100%を成すこ
とが好ましい。荒い繊維は、シートにおける強
度、かさ比重、柔軟性などについて所望の特性を
得るために、少量利用される。これらの繊維は合
成繊維たとえばレーヨン、ポリエステルなどを含
んでよく、あるいは、約9μ以上の直径を有する
ガラス粗紡の使用も含んでよい。したがつて、ガ
ラス繊維の実際平均直径は、繊維の実質的な成分
が0.5〜5.0μという好ましい直径寸法を呈するか
ぎり、実質的に変化してよい。 本発明のシート材料は一般に通常の製紙技術に
したがつて製造され、また、好ましくは不織構造
の形態をとり、接着剤としての繊維が接着される
側の繊維と互いに交差して簡単な物理的相互係合
により十分な構造的一体性を与え、それにより、
ビニヨンが接着剤として用いられた場合の含有率
30%より低い含有率によつてもウエブ材料のハン
ドリングと若干の機械加工とが可能となる。周知
のように、これらの繊維のすべてはベーパ・ミ
ル・ピーターあるいは他の混合装置により、多く
の場合PH値を下げた状態で、水性媒体中で混合さ
れ、十分に分散される。こうして得た混合物ある
いは完成繊維は次に製紙機械のヘツドボツクスに
搬送され、そこで典型的にさらに希釈されてか
ら、フオードリニヤー機のように連続的に繊維を
からみ合せる抄紙機のすき網に供給される。無機
あるいはガラス繊維を分散しやすくするためPH制
御が必要な場合は、混合操作中もしくは製紙機械
のヘツドボツクスへの完成繊維の供給時に、PH制
御を行なうことができる。一般に無機繊維のハン
ドリングにあたつてはPH制御が重要であり、完成
繊維のPH値は、そのスラリーをヘツドボツクスに
供給するに先立つて、中性あるいは酸性に調節さ
れる。 通常のフオードリニヤー・シリンダ型あるいは
他の市販の製紙機械を用いてもよいが、本発明の
過媒体は傾斜フオードリニヤーすき網を採用し
た製紙機械を形成するのが最も望ましく、それに
より、一層希薄に分散された完成繊維の液を原料
として一層均一なシート構造を得ることができ
る。このような傾斜フオードリニヤー製紙機械で
は、無機繊維の分散液は一般に約0.0〜1.0%(重
量比)、好ましくは約0.2〜0.3%(重量比)の濃
度に保たれる。もちろん、さらに高い濃度あるい
はコンシステンシーの液が、所望のバクテリア
過効率および多孔度を呈する不織ウエブ材料を得
られるかぎりにおいて、シリンダ機および通常の
フオードリニヤー機で抄紙されてよい。傾斜フオ
ードリニヤー製紙機械の典型的な例は1936年6月
23日付の米国特許第2045095号に示されている。
このような機械で形成された不織ウエブ材料は一
般に機械の方向に片寄らずに三次元の望ましい網
状構造を呈する。 前述のように、無機繊維性ウエブ材料に対して
用いられる接着剤は、抄紙網への流入に先立つて
ガラス繊維とともに分散され得る接着剤繊維の形
態であることが好ましい。それにより繊維が良好
に不規則に分布したシートを得ることができる。
接着用として特に秀れた繊維は高い分子量と低い
メルトインデツクスとを有するポリオレフイン繊
維である。これらの繊維については前記英国特許
明細書および英国特許第1386983号明細書に詳細
に記載されている。これらの特許に記載されてい
るように、これらのポリオレフイン繊維が通常の
ポリオレフイン繊維と異なる重要な特性は、その
表面積が1m2/gより大きく、また、その組織が
大きいこと、すなわち、そのミクロフイブリル構
造が木材パルプのそれと類似していることであ
る。一般にポリオレフイン繊維は分子量が高く、
メルトインデツクスが低くて、通常の融解紡糸技
術によつて滑らかな棒状の繊維に加工することが
できない。これらの高分子量の重合体材料は約
0.5あるいは1.0以下のメルトインデツクスを有し
ており、また、圧力下の流動性に乏しいため通常
の処理装置に適合し得ない。これらの材料は0.1
以下のメルトインデツクスと800000以上の平均分
子量とを有することが好ましい。一般にポリオレ
フイン材料は少なくとも40000、好ましくは
500000以上の粘度平均分子量を有するべきであ
る。 接着剤としての繊維はデイスク・リフアイナの
ような装置のなかでせん断応力の条件下に形成さ
れる。こうして得た繊維の典型的な寸法および形
状は木材パルプの寸法および形状と類似してお
り、一般に合成木材パルプと呼ばれている。これ
らは約1mmの平均長さを有するが、その製造方法
の変化により4mm以上になることもある。もちろ
ん、より短い繊維としては約0.025mmを最短限度
とする繊維も製造され、広く観察される最短繊維
は0.1〜0.2mmの長さのものである。これらの材料
は融解紡糸により製造された繊維のような滑らか
な表面の棒状を呈さない。むしろ、これらの材料
は不規則な表面凹凸と1.0m2/gを超える表面積
とを有しており、100m2/gという表面積を持つ
可能性さえある。これらの繊維は機械的に交差し
たフイブリルおよびマクロフイブリルの束を含む
構造を有し、マクロフイブリルは一般に1〜20μ
の範囲の幅を有する。使用される繊維の大部分は
0.2〜3mmあるいはそれ以上の長さを有する。ポ
リエチレン、ポリプロピレンおよびそれらの組合
わせの場合、これらの重合体材料は500000ないし
20000000の平均分子量と1m2/gないし100m2
g、一般的には約25m2/g以上、の表面積とを有
する。これらの材料の典型的な例はCrown
Zellerback Corp.から商品名“SWP”で市販の
ポリオレフイン、Solvays and Cieから商品名
“PSY”で市販のポリオレフイン、Sun
Chemical Co,から市販のポリオレフインなど
である。 本発明の過媒体を製造するにあたり、接着剤
としてのポリオレフイン繊維が約5%ないし約30
%の重量比で用いられても、製品のバクテリア
過効率に不利な影響を与えない。しかし、ウエブ
材料に用いられるガラス繊維(接着される側の繊
維)の量と相対的にポリオレフイン繊維(接着剤
としての繊維)の量が増大すると、製品としての
過媒体の多孔度の減少と圧力降下の増大とが緩
慢ではあるが確実に生ずる。したがつて、過媒
体にその使い心地の点で必要な呼吸可能性を与え
るため、ポリオレフイン繊維が約30%を超える非
常に大きな割合で使用されることはない。また、
ポリオレフイン繊維の量を増大するとともに、製
品としての過媒体の引張強さが実質的に増大す
ることが見い出されている。したがつて、市販の
過媒体に用いられるポリオレフイン繊維の量
は、一方では極力高い引張強さを得るようポリオ
レフイン繊維の比率を大きくしたいし、他方では
必要なバクテリア過効率を確保するためガラス
繊維の比率を極力高くしたい、という相反する条
件の実用的なかね合いから決まる。したがつて、
接着剤としてのポリオレフイン繊維の好ましい範
囲はウエブ材料に対し重量比で約10%から約30%
までである。 本発明により形成された繊維性ウエブ材料は典
型的に、通常の方法で乾燥され、ついで約265〓
(129℃)以上の温度に上げられて、接着粒子がそ
の融点に接近し、好ましくは融点を超えることに
より、ウエブ材料の多孔度あるいはバクテリア
過効率と干渉することなく、ウエブ材料に一層大
きな強度特性を付与する。接着剤としての繊維の
融点は、ウエブ材料がその形成直後の乾燥にさい
し融解して製紙機械の乾燥筒に接着剤のビルドア
ツプを惹起するという不都合を生じないように選
ばれている。このような処理のしやすさによつて
製造速度を高めることもできる。 前述のように、接着剤としての繊維は木材パル
プと類似の大きな組織を呈し、また、フイブリル
およびマクロフイブリルを含んでおり、シート材
料の三次元方向を通じて接着剤の完全な分散と不
規則な分布とを可能とする。この繊維構造は接着
する側の繊維と接着される側の繊維との間の非常
に良好な接触をも可能とし、乾燥操作に先立ち製
紙機械のウエツト・エンドにおけるシート状材料
に実質的な内部強度を付与する効果がある。この
ように接着剤としての繊維が良好に分散すること
と棒状ビニロン繊維の場合にくらべてはるかに多
くのガラス繊維と良好に接触し得ることとの結果
として構造的一体性が得られるので、乾燥および
融解操作に先立ちシート構造の強度が改善され
て、製造速度を高めることができる。 前述のように、ポリオレフイン材料の融点が高
いことから、シートは融解することなく製紙機械
の乾燥部分を通過することができる。乾燥された
シートは、ついで、1分以内のオーダーの短い時
間にわたりポリオレフインの融点を超える温度に
加熱される。接着剤としての繊維がフイブリル状
の構造であることから高速の融解が可能となり、
同時に、個々のガラス繊維の多数との付着が促進
される。こうしてシート材料が融点を越える高温
で短時間加熱されると、接着粒子が実質的に完全
に融解してガラス繊維(接着される側の繊維)の
上に流れ、ポリオレフインの繊維構造は消滅す
る。接着材料は主にガラス繊維の交差点に非常に
薄い被覆を形成するので、有効繊維直径はガラス
繊維自体の直径よりわずかしか大きくならない。
接着剤の小さな球体が個々のガラス繊維の交差点
に存在することになるが、ほとんどの場合、これ
らの融解かつ再凝固した部分すらシート材料のか
さを成すガラス繊維の直径より大きくない。この
ような接着剤の組織の変化によつて、過媒体に
必要な多孔度および呼吸可能性を保ち、しかも、
その引張強さを実質的に大きくすることができ
る。なお、多孔度は25cfm以上、好ましくは44な
いし65cfmの範囲にあるべきであり、また、過
媒体を気体が通過するさいの圧力降下は4.5mm以
下、通常は1.5ないし3.5mmの範囲にあるべきであ
ることが見い出されている。 以下には、本発明の有効性を一層完全に理解し
得るよう、9つの例をあげる。ただし、これらの
例は説明の目的のみをもつて示されるものであ
り、本発明の範囲をそれにより限定するものでは
ない。なお、含有率は、特記しないかぎり、重量
比で示している。 例 約100ポンド(45.36Kg)の“SWP―grade E
―400”という品名でCrown Zellerback Corp.か
ら入手した高分子量、大表面積のポリエチレン合
成木材パルプ繊維と約400ポンド(181.44Kg)の
ミクロン直径のガラス繊維とを塩酸により2.5な
いし3.5のPH値に調節された2400ガロン(9084)
の水を入れた通常のペーパー・ミル・ビーターに
加えることにより繊維分散液を調製した。そして
床板から立ち上がつたビーター・ロールにより5
分間にわたり、この繊維分散液を叩解した。使用
したガラス繊維は20ポンド(9.1Kg)のコード
AAAガラス(直径0.5〜0.7μ)、80ポンド(36.4
Kg)のコードAAガラス(直径0.7〜1.6μ)および
300ポンド(136Kg)のコードAガラス(直径1.6
〜2.6μ)から成るものである。 ついで、前記の繊維分散液あるいはスラリーを
約2.5%のコンシステンシーにて製紙機械のヘツ
ドボツクスに供給し、傾斜フオードリニヤー機の
すき網の上で希釈と析出を行なつた。こうして形
成したウエブあるいはシートを取り出して、乾燥
ドラム上で約220〓(104℃)にて乾燥し、つい
で、6.5秒にわたり425〓(218℃)の温度の炉を
通過させることによつて、ポリエチレンの融解す
なわちガラス繊維の接着を行なつた。こうして得
たウエブ材料は1連あたり20ポンド(9Kg)の標
準重量を有し、また、第1表の例1の欄に示す物
理的特性を呈した。 また、繊維成分の70%が上記と同一の相対的割
合の同一のガラス繊維であり、残り30%がビニヨ
ン繊維という混合で、上記の操作過程を繰り返し
た。こうして得たウエブ材料は1連あたり30ポン
ド(13.6Kg)の標準重量を有し、また、第1表の
“ビニヨン”の欄に示す物理的特性を呈た。 【表】 ウエブのバクテリア過効率の試験は
Staphylococcus aureus,Utah Strain 15の24な
いし28時間培養菌を用いて行なつた。この培養菌
を、コントロール・プレート中の生存粒子の平均
数が1700ないし2700粒子の範囲にある標準光学濃
度に調節した。調節済の培養菌を、ついで希釈し
て噴霧器に与えてエーロゾルとした。試験すべき
過媒体のサンプルをAndersonサンプラのなか
に置き、3インチの円形サンプラ面積を利用し
た。前記のエーロゾルを1分間にわたり28.3/
minの流速でチヤンバを通じて吸引し、コントロ
ール・プレートの上に集めた。すべてのプレート
を43時間にわたり37℃で培養して、コロニーを計
数した。第表に示した過効率は、同一の培養
菌エーロゾルのコントロール・プレートに対して
測定されたパーセント効率として計算されたもの
である。 第1表に示した圧力降下は、4.9cm2の表面積を
有する試験サンプルを通じて8/minの速度で
空気を吸引するのに必要な圧力差の尺度である。
この圧力降下は1cm2あたりの圧力差の尺度であ
り、また、ミリメートル水柱で表わされている。 第1表からわかるように、例の過媒体は、
標準重量が実質的に減少しているにもかかわら
ず、バクテリア過効率が高く、引張強さも改善
されている。多孔度のわずかな低下が認められる
けれども、なお楽に呼吸できる範囲内にあり、手
術マスク用として良く適している。 例 〜 ミクロン直径のガラス繊維および接着剤として
の繊維としての繊維として例と同一のものを使
用し、ただ後者の含有率が10ないし25%の4種類
の手抄きシートを調製した。この手抄きシートを
閉じた炉のなかで30秒間にわたり380〓(193℃)
の温度で部分的に融解させた。こうして得たシー
ト材料の物理的特性を第表に示す。 表からわかるように、すべてのサンプルのバク
テリア過効率は好ましい最低レベルである96%
を越えており、また、圧力降下は接着剤含有率の
増大とともにわずかに減少するものの比較的一定
に保たれている。 【表】 例 接着剤としてのポリエチレン繊維のかわりにポ
リプロピレン繊維を使用し、例の過程にしたが
つて手抄きシートを調製した。こうして得たシー
ト材料のバクテリア過効率は最低レベルである
96%を越えており、また、多孔度はこの材料で製
作した手術マスクを通して楽に呼吸できるレベル
に保たれた。 例 〜 若干のミクロン直径のガラス繊維を1.5デニー
ル、3/16のインチのレーヨンおよび1.5デニール、
1/4インチのポリエステル繊維に置換して、例
の過程にしたがい、標準重量の漸増する3種類の
手抄きシートを調製した。接着剤の融解は完全に
行なつた。こうして得たシート材料の物理的特性
を第表に示す。 【表】 【表】 この表からわかるように、標準重量の増大に伴
なつて、バクテリア過効率は増大するが、他
方、多孔度は減少する。 当業者に明らかなように、以上に特に開示した
内容に対し種々の変更が本発明の範囲から逸脱す
ることなく行なわれ得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 可撓性繊維シートの形態の多孔性バクテリア
    過媒体にして、ミクロン直径の熱安定性の過
    繊維と実質的に30重量%以下の熱封じ可能な重合
    体の接着剤とを含んでおり、前記過繊維は無機
    繊維であり、前記接着剤は分子量が少なくとも
    40000でメルトインデツクスが1.0以下である高分
    子のポリオレフインであつて最初少なくとも1
    m2/gの表面積を呈する繊維形態にて前記シート
    の全域に亙つて前記過繊維中に無作為に分散さ
    れた状態にて与えられるが最終的に溶融してその
    繊維形態を失い前記過繊維を被覆する状態とさ
    れていることを特徴とする多孔性バクテリア過
    媒体。
JP51132740A 1975-11-06 1976-11-04 Filter medium for operational mask Granted JPS5259991A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US05/629,501 US4084949A (en) 1975-11-06 1975-11-06 Surgical face mask filtering medium

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5259991A JPS5259991A (en) 1977-05-17
JPS6317451B2 true JPS6317451B2 (ja) 1988-04-13

Family

ID=24523248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51132740A Granted JPS5259991A (en) 1975-11-06 1976-11-04 Filter medium for operational mask

Country Status (10)

Country Link
US (1) US4084949A (ja)
JP (1) JPS5259991A (ja)
CH (1) CH624585A5 (ja)
DE (1) DE2650339A1 (ja)
FR (1) FR2330373A1 (ja)
GB (1) GB1522899A (ja)
MX (1) MX4400E (ja)
NL (1) NL7611649A (ja)
SE (1) SE7611626L (ja)
ZA (1) ZA765884B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1116824B (it) * 1978-02-13 1986-02-10 Klein Max Materiale composito coesionato poroso per separare gas particelle solide e goccioline liquide da gas o vapori
US4227527A (en) * 1978-10-23 1980-10-14 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Sterile air vent
USRE31849E (en) * 1979-03-08 1985-03-19 Porous media to separate gases liquid droplets and/or solid particles from gases or vapors and coalesce entrained droplets
FR2481707B1 (fr) * 1980-04-30 1985-07-26 Arjomari Prioux Nouveau materiau sous forme de feuille comportant des fibres de renforcement et un materiau thermoplastique en poudre, et son procede de preparation
US4318774A (en) * 1980-05-01 1982-03-09 Powell Corporation Composite nonwoven web
US4419993A (en) * 1981-12-10 1983-12-13 Minnesota Mining & Manufacturing Company Anti-fogging surgical mask
DE3204120C3 (de) * 1982-02-06 1994-12-22 Seitz Filter Werke Poröse Stützschicht für einen durch Anschwemmen gebildeten Kieselgur-Filterkuchen und Verfahren zu deren Herstellung
DE3638636A1 (de) * 1986-11-12 1988-05-26 Nowak Gerd Filter gegen mikro-organismen und anorganische feinst-partikel als hauptbestandteil von gesichtsmasken fuer chirurgen, krankenhauspersonal sowie fuer den allgemeinen arbeits- und personenschutz
GB8628008D0 (en) * 1986-11-22 1986-12-31 Univ Manchester Barrier products
US5038775A (en) * 1988-01-04 1991-08-13 Her Majesty The Queen In Right Of Canada As Represented By The Minister Of National Defence Of Canadian Government Plastic scrim
US4904520A (en) * 1988-10-17 1990-02-27 Hercules Incorporated Gas-permeable, liquid-impermeable nonwoven material
US5107547A (en) * 1991-01-10 1992-04-28 Baxter International Inc. Adjustable medical face mask fastener
JPH06335534A (ja) * 1993-05-28 1994-12-06 Tetsuya Nishino 保護マスクおよびその製造方法
US7753051B2 (en) 2005-03-18 2010-07-13 King Systems Corporation Face mask strap system

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2521984A (en) * 1947-05-19 1950-09-12 American Felt Co Fibrous unit
US3316904A (en) * 1961-07-31 1967-05-02 Minnesota Mining & Mfg Filtering web for face masks and face masks made therefrom
US3417552A (en) * 1967-01-06 1968-12-24 Eastman Kodak Co Filter element made of polymeric film
US3521630A (en) * 1967-04-07 1970-07-28 Minnesota Mining & Mfg Respirator face mask with replaceable filter
US3632415A (en) * 1968-01-25 1972-01-04 Phillips Petroleum Co Synthetic organic fiber {13 asbestos fiber fabric and asphalt impregnated product
SE365259B (ja) * 1968-10-22 1974-03-18 Crown Zellerbach Corp
US3674621A (en) * 1969-02-25 1972-07-04 Mitsubishi Rayon Co Process of making a sheet paper
RO65149A (fr) * 1970-04-09 1980-07-15 Procede d'obtenir un gel fibreux de polyethylene ou polypropylene
DE2208554A1 (de) * 1971-03-03 1972-09-14 Crown Zellerbach Corp Folie sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
US3743570A (en) * 1971-03-03 1973-07-03 Crown Zellerbach Corp Process for producing a nonwoven fabric web from a suspension of polyolefin fibers and a hydrophilic colloidal polymeric additive
US3743272A (en) * 1971-04-12 1973-07-03 Crown Zellerbach Corp Process of forming polyolefin fibers
JPS4936904A (ja) * 1972-08-15 1974-04-05
DE2403244C3 (de) * 1974-01-24 1980-12-04 Riedel-De Haen Ag, 3016 Seelze Für Gase permeable, flüssigkeitsdichte Absperrvorrichtung
US3920428A (en) * 1974-03-25 1975-11-18 Ethyl Corp Filter element

Also Published As

Publication number Publication date
US4084949A (en) 1978-04-18
CH624585A5 (ja) 1981-08-14
FR2330373A1 (fr) 1977-06-03
DE2650339A1 (de) 1977-05-18
ZA765884B (en) 1977-12-28
JPS5259991A (en) 1977-05-17
SE7611626L (sv) 1977-05-07
MX4400E (es) 1982-04-26
NL7611649A (nl) 1977-05-10
GB1522899A (en) 1978-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5180630A (en) Fibrillated fibers and articles made therefrom
US4496583A (en) Paper-like polyester fiber sheet and process for producing the same
CA1308892C (en) Fibrillated fibers and articles made therefrom
JPS6317451B2 (ja)
EP0199150B1 (en) Non-woven activated carbon fabric
US3749638A (en) Formation of non-woven structures from fibrous glass dispersion
CA1153540A (en) Nonwoven web material for medical towels and the like
JP3751025B2 (ja) 研摩性不織繊維ウェブ材料及びその製造方法
CA1267271A (en) Sorbent sheet material
US8709120B2 (en) Filter media including glass fibers
JP2012125764A (ja) 低硼素含量マイクロガラス繊維の濾過媒質
US20120031063A1 (en) Low-basis-weight filter media for air filters
JPH04312763A (ja) バッテリ・セパレータ
EP0144553B1 (en) Non-woven activated carbon fabric
JP6527800B2 (ja) フィルタ用濾紙及びその製造方法
US5192604A (en) Fibrillated fibers and articles made therefrom
JP3960440B2 (ja) 空気清浄フィルター用濾紙、その製造方法及びその濾紙を用いた空気清浄フィルター
CN100423807C (zh) 纳米纤维过滤介质
CA2523395A1 (en) Wallpaper and method for production thereof
RU2151628C1 (ru) Фильтровальный материал для защиты органов дыхания
JPH06285315A (ja) 脱臭抗菌濾紙
JPS61252283A (ja) 粘着テ−プ用支持体
JPH05214695A (ja) 開口部又は肉薄部を有するシート状繊維成形物の製造方法
CN111691232A (zh) 一种替代口罩熔喷布的纸基过滤材料原纸及其制备方法
JPH03137292A (ja) 粘着テープ用支持体