JPS63173315A - 新規固体電解コンデンサ - Google Patents

新規固体電解コンデンサ

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JPS63173315A
JPS63173315A JP569287A JP569287A JPS63173315A JP S63173315 A JPS63173315 A JP S63173315A JP 569287 A JP569287 A JP 569287A JP 569287 A JP569287 A JP 569287A JP S63173315 A JPS63173315 A JP S63173315A
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electrolytic capacitor
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carbon atoms
phenyl
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JP569287A
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隆 望月
文良 浦野
中畑 正明
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
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Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は固体電解質を用いた固体電解コンデンサに関す
るものである。
[従来の技術] 固体電解コンデンサは陽極酸化皮膜を有するアルミニウ
ムなどの誘電体皮膜生成金属に固体電解質を付着した構
造を有している。この種のコンデンサには、従来までほ
とんど二酸化マンガンが固体電解質として用いられてき
た。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、二酸化マンガンを電極上に形成させる際
には、一般に硝酸マンガン溶液に浸漬させた後、加水分
解を行うため、陽極酸化皮膜が損傷をうけること、加え
て二酸化マンガンによる陽極酸化皮膜の修復性が乏しい
という欠点があった。
上記の欠点を改善させる目的で、固体電解質として有機
半導体、主として?、7,8.8−テトラシアノキノジ
メタン(TCNQ)の塩(TCNQ錯体)を用いること
が、提案されている。
TC)IQ錯体はTCNQをアクセプター材とし、トナ
ー材としてはキノリン(Qn)、テトラチアフルバレン
(TTF)、N−メチルフェナジン(NMP)、テトラ
セレナフルバレン(TSF)などがこれまで検討されて
おり、更に新しいトナー材についての研究も精力的に行
われているが、まだ充分満足できるものは得られていな
い。
特に耐熱性の点に関しては、従来検討されてきたTCN
Q錯体はいずれも問題を抱えている。即ち、固体電解コ
ンデンサに於ては、コンデンサの製造処理過程に於てハ
ンダ処理等の熱に曝される機会が多いこと、及び電源回
路に於いてトランスの近くに配置されることなどの点か
ら、電解質は熱的に安定でなくてはならないが、従来の
TCNQ錯体はいずれもこの点て不安要素がある。即ち
、例えばイソキノリンをドナー材としたTCNQ錯体な
固体電解質とする固体電解コンデンサは、これまでに種
々提案されているが、いずれも上記の問題を解決するに
到っていない。
[発明の目的コ 本発明の目的は、固体電解コンデンサが有する上記した
如き諸問題を全く有さない、新規で且つ有用な固体電解
コンデンサを提供することにある。
[発明の概要コ 本発明は、表面に陽極酸化皮膜を有する弁作用金属から
なる陽極用電極と、該電極に対向して構成された陰極用
電極との間に介在させる電解質として、式 [但し、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、ト
リフルオロメチル基、フルオロ基又は水酸基を示し、R
2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は=(CH
2)。−0CH3(但し、nは1〜5の任意の整数を示
す。)を示す。]で表されるl−置換−4−[2−フェ
ニル(又は置換フェニル)エテニルコビリシニウムカチ
オンをドナー材としたTCN(1錯体を用いることを特
徴とする固体電解コンデンサである。
即ち、本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を
重ねた結果、式 (式中、R1及びR2は前記と同じ。)で表されるl−
置換−4−[2−フェニル(又は置換フェニル)エチニ
ル]ピリジニウムカチオンをドナー材とするTC)fQ
錯体は、耐熱性、安定性に優れており、これを電解コン
デンサの固体電解質に適用した場合、優れた温度特性及
び安定性を示し、特に製品化した後、プリント基板にハ
ンダ付けする際には、充分高い温度でのりフローが行え
ることを見出し本発明を完成するに到った。
本発明に用いられるTCNQ錯体は、例えば下記の如く
表される。
(式中、kは0.55に≦2.0なる任意の数を表す。
)本発明に係るTCNQ錯体に於て、ドナ一部の式表さ
れる1−置換−4−[2−フェニル(又は置換フェニル
)エチニル]ピリジニウムカチオンのR1は、水素原子
、例えばメチル基、エチル基、プロピル基。
ブチル基環炭素数1〜4の直鎖状若しくは分枝状のアル
キル基、例えばメトキシ基、エトキシ基。
プロポキシ基、ブトキシ基等炭素数1〜4の直鎖状若し
くは分枝状のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、フル
オロ基、トリフルオロメチル基又は水酸基を示し、R2
は水素原子、例えばメチル基。
エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基等炭素数1〜8の直鎖状若
しくは末端に分枝を有するアルキル基又は、例えはメト
キシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基
、メトキシブチル基、メトキシアミル基等、式−(CH
2)、 OCH3(但し、nは1〜5の任意の整数を示
す。)て示されるメトキシアルキル基を示す。
本発明に係るTCNQ錯体は、自体公知の方法、例えば
l−置換−4−[2−フェニル(又は置換フェニル)エ
チニル]ピリジニウムカチオンのハロゲン化物とTCN
Qの1塩とを反応させて、 R’ を得、これに中性TCNQをドーピングさせる方法によ
り容易に合成し得る。1−置換−4−[2−フェニル(
又は置換フェニル)エチニル]ピリジニウムカチオンの
ハロゲン化物は、例えば化合物X−R2(式中、Xはハ
ロゲン原子を示し、R2は前記と同し。)を、要すれば
適当な溶媒の存在下4−(2−フェニルエチニル)ピリ
ジン或は4−(2−置換フェニルエチニル)ピリジンと
反応させることにより容易に得ることができるので、こ
の様にして得たものを用いることで足りる。また、X−
R2で示される化合物のうちメトキシアルキルハライド
は、例えばJ、Am、Chem、Soc、、72.13
34(’+950)等に記載の方法に従い塩化アルキル
と金属メチラートから容易に合成できるので、このよう
にして得られたものを用いることで足りる。また、4−
(2−フェニルエチニル)ピリジン或は4−(2−置換
フェニルエチニル)ピリジンは、例えは、J、Org、
Chem、、2fi、387(1963)、J、Org
、Chem、、21.1039(1956)、J、Ch
em、Soc、 +1960.1516、J、Chem
、Soc、、1934.276等に記載の方法に従って
γ−ピコリンとヘンズアルデヒド又は置換へンズアルデ
ヒドを無水酢酸中で反応させることにより容易に得るこ
とができるので、この様にして得たものを用いることで
足りる。また、本発明のTCNQ錯体は、ヨードイオン
 I−の還元力を利用し、■−置換−4−[2−フェニ
ル(又は置換フェニル)エチニル]ピリジニウムカチオ
ンのアイオをモル比3:4で反応させる方法によっても
同様に合成し得ることは言うまでもない。
本発明に係るTCNQ錯体は高温まで安定であるが故に
、電極との接合技術に於いて有利な利点をもたらす。即
ち、高沸点で極性の高い溶媒に溶かすことが可能であり
、浸漬、乾燥時に極めて速やかに電極表面上での再結晶
化が起こる。また、アルミニウム電解コンデンサの様に
細かくエツチングされた電極の凹凸の中にも無理なく含
浸される。
これは結晶化速度との条件がらみの問題もあるが、結晶
の微細化、高密度化とともに含浸状態が良好になるのは
言うまでもない。
尚、本発明の固体電解コンデンサに用いられる陽極用電
極はアルミニウム箔に限定されるものではなく、他の弁
作用金属も当然ながら使用可能であり、また、粉末焼結
電極を用いても同様の効果が得られることは言うまでも
ない。
以下、本発明の具体的実施例について説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
[実施例] 参考例1゜ 本発明に用いられる代表的なTCNQ錯体の数例につき
その基本物性を表−1に示す。
実施例1゜ (試料群−Iの調製) 参考例1に例示したもののうち錯体A−Fまでについて
定格10WV−33μFのアルミニウム電解コンデンサ
素子を用いて行った。含浸は各錯体を180℃に熱した
ニトロヘンゼン溶液に過飽和させ、該素子を浸漬させ2
10℃で乾燥させた。この操作を4回繰り返し含浸を終
了させ製品とした。
(試料−Hの調製) N−n−ブチルイソキノリンTCNQ錯体な用いて、試
料群−Iの調製方法に準して含浸、製品化を行った。
(試料−■の調製) 硝酸マンガン飽和水溶液を用い、220℃にて60秒浸
漬、加熱処理を6回繰り返したのち、試料群−■と同様
に製品化した。
(結果) 初回特性を表−2に示す。静電容量及びtanδは常温
、120Hzに於ける値を、また、漏れ電流は常温、定
格電圧印加1分後の値を示す。
更に、105℃の雰囲気で定格電圧を印加し2000時
間までの高温負荷試験を行った結果を表−3(1)〜(
3)に示す。
表−2 表−3(1) (印加時間: 500hrs) 以下余白 表−3(2) (印加時間: 1ooohrs) 以下余白 表−3(3) (印加時間: 2000hrs) 表−2及び表−3(1)〜(3)の結果から、本発明に
係るTCNQ錯体を使用した電解コンデンサは熱的にも
かなり安定であることが実証された。
実施例2゜ (試料群−■の調製) 参考例1に示す錯体G−Kを用いて、実施例1の試料群
−■の調製方法に準して試料群−■を調製した。
(結果) 試料群−■及び試料■、■を用いて、230℃に於ける
リフローを60秒間行いりフローによる特性変化の調査
を行った結果を表−4に示す。
以下余白 表−4 以下余白 表−4の結果からも明らかな様に、N−n−ブチルイソ
キノリンTCNQ錯体を用いた製品と二酸化マンガンを
用いた製品は静電容量が大幅に増大しており、リフロ一
時に於ける熱ストレスによって錯体が劣化したことを示
しているが、本発明に係る錯体を用いた固体電解コンデ
ンサはいずれも静電容量、tanδ及び漏れ電流が安定
しており極めて安定な製品であることが判る。
[発明の効果] 以上述べたごとく、本発明に使用したTCNQ錯体は、
固体電解質として熱的に極めて安定であり、電極と固体
電解質との接合性も良好なので、これを電解質として用
いた本発明の固体電解コンデンサは従来のものと比べそ
の電気特性が著しく改善され且つ安定化されたものであ
る点に顕著な効果を奏するものであり、工業的且つ実用
的価値穴なるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面に陽極酸化皮膜を有する弁作用金属からなる
    陽極用電極と、該電極に対向して構成された陰極用電極
    との間に介在させる電解質として、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、R^1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基
    、炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、
    トリフルオロメチル基、フルオロ基又は水酸基を示し、
    R^2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は−(
    CH_2)_n−OCH_3(但し、nは1〜5の任意
    の整数を示す。)を示す。]で表される1−置換−4−
    [2−フェニル(又は置換フェニル)エテニル]ピリジ
    ニウムカチオンをドナー材としたTCNQ錯体を用いる
    ことを特徴とする固体電解コンデンサ。
JP569287A 1987-01-13 1987-01-13 新規固体電解コンデンサ Expired - Lifetime JPH0777183B2 (ja)

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