JPS63173226A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はディジタルオーディオテープ、高画質ビデオテ
ープ、高密度フロッピーディスクなど高密度記録に利用
される磁気記録媒体に関するものであり、特に潤滑特性
が良好で耐久性に優れた磁気記録媒体に関するものであ
る。

従来の技術 一般に、ポリエステルフィルムなどの基体上に磁性粉末
、結合剤樹脂、有機溶剤およびそのたの必要成分からな
る磁性塗料を塗着してつくられる磁気記録媒体は、実庚
用時に磁気ヘッドおよびパッドなどと激しくしゆう接す
るために磁性層が摩耗され易く、表面潤滑性の優れた、
磁性層の摩耗が少ない一５高耐久性のものが望まれてい
る。磁気記録媒体の耐久性を改善するための努力は多く
の人びとによってなされており、磁性層に種々の潤滑剤
を混入、あるいは塗布することが実際に行われている。

それらの潤滑剤としては流動パラフィン、高級脂肪酸、
高級脂肪酸のエステル等が用いられている。

発明が解決しようとする問題点 これら潤滑剤の使用により、磁気記録媒体の耐久性は向
上するが、まだ充分な特性をもつものは実現されていな
いという問題点があった。

本発明はこのような問題点を解決するもので、広い温度
領域における磁性層の潤滑特性が良好で耐久性に優れた
磁気記録媒体を提供することを目的としたものである。

問題点を解決するだめの手段 本発明による磁気記録媒体は、オレイン酸、エチルステ
アレートまたはエチルオレートおよび２−エチルヘキシ
ルステアレートを含む磁性層を支持体上に形成したもの
である。

作用 この構成により、広い温度領域における安定した潤滑特
性と優れた耐久性が得られる。本発明において使用され
るオレイン酸は、炭素数が１８の室温において液状の不
飽和脂肪酸で、優れた潤滑能を有し、特に磁性層が磁気
ヘッドとしゅう接する際には、その優れた潤滑機能が充
分に発揮されて、磁性層の耐久性が向上される。またエ
チルステアレートまたはエチルオレートおよび２−エチ
ルヘキシルステアレートと共に併用されるとこれら王者
の潤滑機能が相乗的に作用し磁性層の潤滑特性、耐摩耗
性が一段と向上される。

この発明においてオレイン酸と併用されるエチルステア
レートまたはエチルオレートは、炭素数が２のエチルア
ルコールと炭素数が１８のステアリン酸またはオレイン
酸とによって得られるエステルで、広い温度領域で安定
した潤滑機能を有する。一方２−エチルヘキシルステア
レートは炭素数が８の２−エチルヘキシルアルコールド
、炭素数が１８のステアリン酸とによるエステルで、特
に、低温下での潤滑効果に優れ、オレイン酸と共に併用
されると、これらが相乗的に作用して、磁性層の耐摩耗
性が一段と向上され、広い温度領域での潤滑特性、耐摩
耗性が充分に改善される。

オレイン酸と全エステル（エチルステアレートまたはエ
チルオレートおよび２−エチルヘキシルステアレートの
総量）の配合割合は重量比で１対２から１対８の範囲内
とするのが好ましく、併用するこれらの潤滑剤がいずれ
もこの配合割合より少なすぎると磁性層の耐摩耗性が充
分には改善されず、特にエステル量の配合割合が少なす
ぎると高温下での耐摩耗性が改善されない。

またオレイン酸の配合割合が多すぎるとパッドとの摩擦
係数が高くなって走行が不安定となり、エステルの配合
割合が多すぎると、磁性層の表面にブリードアウトして
ヘッドを汚損し、出力を低下させたシトラブルの原因と
なりやすく、パッドによる耐摩耗性も低下する。

このような配合割合で配合したオレイン酸とエチルステ
アレートまたはエチルオレートおよび２−エチルヘキシ
ルステアレートの使用量は、これらを合計して、磁性粉
末に対して６〜１６重量％の範囲内とするのが好筐しぐ
、少なすぎると所期の効果が得られず、多すぎると磁性
層表面にブリードアウトして磁気ヘッドを汚損し、出力
を低下させる原因となる。

オレイン酸とエチルステアレートまたはエチルオレート
および２−エチルへキンルステアレート全磁性層中に含
有させるには、これらをノルマルヘキサンなどの適当な
溶剤に溶解し、得られた溶液を、あらかじめ形成した磁
性層に塗布、もしくは噴霧するか、あるいは磁性層を上
記溶液中に浸漬して行えばよく、また、これらを磁性粉
末および結合剤樹脂と共に混練して磁性層を形成するこ
とによって含有させてもよい。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

実施例１ オレイン酸　　　　　　　　　　　　２重量部磁性粉末
　　　　　　　　　　　２５０重量部ＶＡ（ｌｒＨ（米
国ａｃｅ社製塩化ビニルー酢酸ビニル−ビニルアル コール共重合体）　　　８２重量部　７Ｎ−２３０４（
日本ポリウレタン工業製ポリウレタン）　　　　　１８
重量部 コロネートＬ（日本ポリウレタン工業製ポリインシアネ
ート）７．５重量部 粒状アルミナ　　　　　　　　　　１２．５重量部カー
ボンブラック　　　　　　　　１６重量部メチルエチル
ケトン　　　　　　ＳＯＯ重量部トルエン　　　　　　
　　　　　６００重量部この組成物をボールミル中で混
合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を厚さ７６
ミクロンのポリエステルフィルムの両面に、乾燥厚が２
ミクロンとなるように塗布、後乾燥して磁性層を形成し
た。次いでこれを別に作成した第１表に示す組成比率を
有する含浸溶液に短時間浸漬し、乾燥後円板状に打ち抜
いて、磁気ディスクをつくった。

第１表 実施例２ オレイン酸、エチルステアレートおよび２−エチルヘキ
シルステアレートの比が重量で１対１対３．５となり、
かつこれらの総重量が磁性粉の約８％となるようにあら
かじめ磁性粉末および結合剤樹脂と共に混練して磁性塗
料を作成し、含浸溶液に浸漬することを排した以外は実
施例１と同様な方法で磁気ディスクをつくった。

比較例１ 実施例２における脂肪酸およびエステル類の配合組成に
おいて、オレイン酸をレシチンに、エチルステアレー）
ｋステアリン酸ｎ−ブチルに、２−エチルヘキシルステ
アレートヲオレイルアシヘートにそれぞれ等量変史した
以外は、実施例２と同様にして磁気ディスクをつくった
。

各実施例および各比較例で得だ磁気ディスクについて室
温および高／低温での耐久性を調べるため、各磁気ディ
スクを汚れ防止用のジャケットに挿入して記録再生装置
に装填、Ｏ’Ｃ〜５０’Ｃの各条件下で磁気ヘッドをパ
ッド圧２６　＆　／　ｃＡで接触させながら再生出力が
初期出力の８０％になるまでの走行時間を測定した。第
２表はその結果である。

（以下余白） 第２表 実施例３ 実施例１で形成した磁性層を、別に作成した第３表に示
す組成比率を有する含浸溶液に短時間浸漬し、乾燥後円
板状に打ち抜いて、磁気ディスクをつくった。

実施例４ オレイン酸、エチルオレートおよび２−エチルヘキシル
ステアレートの比が重量で１対１対３．５となり、かつ
これらの総重量が磁性粉の約８％となるようにあらかじ
め磁性粉末および結合剤樹脂と共に混練して磁性塗料を
作成し、含浸溶液に浸漬することを排した以外は実施例
１と同様な方法で磁気ディスクをつくった。

比較例２ 実施例４における脂肪酸およびエステル類の配合組成に
おいて、オレイン酸をレシチンに、エチルオレートラス
テアリン酸ｎ−ブチルに、２−エチルヘキシルステアレ
ートをオレイルアジペートに、それぞれ等量変更した以
外は、実施例４と同様にして磁気ディスクをつくった。

上記の実施例および比較例で得た磁気ディスクについて
も同様に各磁気ディスクを汚れ防止用のジャケットに挿
入して記録再生装置に装填、０°Ｃ〜５０°Ｃの各条件
下で磁気ヘッドをパッド圧２５ｇ／ｃａで接触させなが
ら再生出力が初期出力の８０％になるまでの走行時間を
測定した。第４表はその結果である。

第３表 第４表 これから明らかなように、本発明によって得られた磁気
ディスクはいずれも比較例で得られた磁気ディスクに比
較して、０°Ｃ〜５０°Ｃでの走行時間が長くなってい
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、広い温度領域における磁
性層の耐摩耗性が良好で耐久性に優れるという効果が得
られる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オレイン酸とエチルステアレートまたはエチルオレート
   および２−エチルヘキシルステアレートを含む磁性層を
   支持体上に形成したことを特徴とする磁気記録媒体。