JPS63171484A - ディスクカセット - Google Patents

ディスクカセット

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JPS63171484A
JPS63171484A JP62202955A JP20295587A JPS63171484A JP S63171484 A JPS63171484 A JP S63171484A JP 62202955 A JP62202955 A JP 62202955A JP 20295587 A JP20295587 A JP 20295587A JP S63171484 A JPS63171484 A JP S63171484A
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JP
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cassette
disk
shutter
head
case
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Tadashi Takahashi
廉 高橋
Nobuhiko Tsukahara
信彦 塚原
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Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、上ハーフおよび下ハーフから成るケースの
内部に円板状記録媒体を回転自在に収納し、記録、再生
ヘッドをこの記録媒体に接近可能とするためのヘッド挿
入孔と、記録媒体の駆動用回転駆動機構をこの記録媒体
に接続可能とするための開口とを上記ケースに設けると
共に、上記ヘッド挿入孔をシャッタにて開閉自在とした
ディスクカセットに関し、特に記録媒体として可撓性を
有するシート状磁気ディスクを収納したディスクカセッ
トに適用して最適なものである。
〔発明の概要〕
この発明は、ケースの内部に記録媒体を収納し、記録、
再生ヘッドをこの記録媒体に接近可能にするためのヘッ
ド挿入孔を上記ケースに設け、このヘッド挿入孔をシャ
ッタにて開閉自在としたディスクカセットにおいて、ケ
ースの上記ヘッド挿入孔を含む面内でかつこの面と摺接
する上記シャッタと対向する面を凹部に構成することに
より、上記シャッタが上記ケースの表面から突出しない
ようにしてディスクカセットの格納、携行あるいは使用
上などに関する諸条件を改善したものである。
〔従来の技術〕
ケース内に収容した円板状記録媒体に、記録、再生ヘッ
ドを用いて情報を記録し、あるいは情報を取出す方式の
従来のディスクカセットでは、上記記録媒体に上記記録
、再生ヘッドを接近可能にするため、上記ケースには記
録、再生ヘッドを挿入させるための開口が必要になる。
ところでこの開口は、上記記録媒体に、たとえば塵埃や
、無用の接触による損傷を与え易い。このため上記開口
にシャッタを設け、この開口を使用しないときは上記シ
ャッタで開口を被うようにしたものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら従来のシャフタは、ケースの外表面から突
出するため、ディスクカセットの格納、携行あるいは使
用などの際に不都合を与え易い。
このためケースの内側に設けることも考えられるが、こ
のケース内には損傷を受は易い記録媒体が収容されてい
るから、上記シャッタのケース内側への取付けは容易で
はない。
本発明は上述の点に鑑み、シャッタをケースの外側に設
けても何ら、上述のような不都合を生じないディスクカ
セットを提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上ハーフおよび下ハーフから成るケースの内
部に円板状記録媒体を回転自在に収納し、記録、再生ヘ
ッドをこの記録媒体に接近可能とするためのヘッド挿入
孔と、記録媒体の駆動用回転駆動機構をこの記録媒体に
接続可能とするための開口とを上記ケースに設けると共
に、上記ヘッド挿入孔をシャッタにて開閉自在としたデ
ィスクカセットにおいて、ケースの上記ヘッド挿入孔を
含む面内でかつ上記ケースの側面に沿って摺動自在な上
記シャッタと対向する面を凹部に構成したことを特徴と
するディスクカセットに係るものである。
〔作用〕
したがってシャッタは、凹部に嵌入させることによって
ケース外表面からの突出を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、記録媒体として可撓性を有するシート状磁気ディ
スクを収納したディスクカセットに本発明を適用した実
施例につき、第1図〜第26図を参照しながら説明する
磁気ディスク1は第1図に示すごとく、例えば0.04
m+*厚の薄い円板状の高分子フィルムから成り、記録
再生用磁気ヘッドが摺接される下面には磁性層が均一に
形成されて磁気記録媒体が構成されている。また磁気デ
ィスク1の中央には円形の中央開口1aが設けられ(第
5図参照)、この中央開口1aには鉄等の磁性体から成
る芯金3が取付けられている。即ち、この芯金3は一枚
の円板をプレス加工したものであって、第1図及び第5
図に示すように一方側には円板状凹部3aがそして他方
側には円板状凸部3bが設けられ、また芯金3の周縁部
にはリング状フランジ3Cが設けられ、いわゆる皿型形
状に構成されている。そして第5図に示すように、芯金
3のフランジ3cには凸部3bの側にリング状を成す両
面接着シート7が接着され、この両面接着シート7に磁
気ディスク1の中央開口1aの周縁部が接着されている
。これによって芯金3と磁気ディスク1とが一体的に結
合されている。
この芯金3のほぼ中央部にはほぼ正方形を成すモーター
軸挿入孔4が形成され、この挿入孔4から所定距離だけ
偏倚した位置に長方形状の位置規制ピン挿入孔5が形成
されている。なお第3図に明示するように、上述のモー
ター軸挿入孔4の中心OIは芯金3ひいては磁気ディス
ク1の中心02から外れて位置規制ピン挿入孔5側に僅
かに所定距離だけ偏倚し、ている。またモーター軸挿入
孔4の一対の対角線d、及びd2が位置規制ビン挿入孔
5の互いに対向する一対の辺部とそれぞれ平行になるよ
うに構成されている。さらに、前記挿入孔4の一辺の長
さはこの挿入孔4に挿入されるべきモーター軸の直径よ
り長く構成されているため、モーター軸は挿入孔4内に
おいて多少のガタッキがある状態で挿入されるようにな
っている。なおこのように挿入孔4の中心を芯金3の中
心から偏倚させている理由は、後に詳述するが、ディス
クカセット6を装着本体に装着した際に芯金3の挿入孔
4内に挿入されるモーター軸の軸心と磁気ディスクlの
中心とをなるべく一致させるためである。
一方、磁気ディスク1を収納するためのカセット筐体2
は、第1図に示すように、例えば静電防止剤を含むAB
S樹脂製射出成形品から成る上ハーフ2aと下ハーフ2
bとから構成され、これらの上下ハーフ2a、2bはそ
の外周部が互いに溶着されて全体として偏平な直方体状
の形状を成している。また下ハーフ2bのほぼ中央に円
形の中央開口8が設けられると共に、この中央開口8の
周縁部であってかつ下ハーフ2bの内面にはリング状突
部9が一体成形されており、第4図に示すようにこの中
央開口8に芯金3の凸部3bが、多少のガタッキを有す
る状態で嵌合配置されている。
また内ハーフ2aの中央部の内面には、第2図に明示す
るようにリング状突出部10が一体成形され、この突出
部10の周囲にはこの突出部10の同心状を成すリング
状突部11が一体成形されている。なお上述の突出部1
0の突出長さは突部11よりも長く、従って突出部10
は第5図に示すように突部11を越えて下ハーフ2bの
内面側に突出している。そしてこのリング状突出部10
は前記芯金3の凹部3a内に多少のガタッキを有する状
態で挿入配置されている。
ここで、カセット筺体2、上下ハーフ2a、2b、芯金
3及び上ハーフ2aのリング状突出部10の寸法関係の
一興体例を述べると、カセット筐体2の厚さLIは3.
4m、上下ハーフ2a、2bの上面板2C及び下面板2
dの板厚L2はそれぞれ0.8額、突出部10によって
囲まれている部分の上ハーフ2aの上面板2Cの板厚り
、は1.0鶴、突出部10の突出長さL4は1.5 m
 、芯金3の板厚り、は0.31II、下ハーフ2bの
下面板2dの中央開口8部分の板厚L6は1.3w51
芯金3の高さり、は1.81mである(第5図参照)。
そして後述の如くカセット筺体2がディスクレコーダ本
体に装着されると、第5図において実線で示すように磁
気ディスク1はカセット筺体2の肉厚方向のほぼ中央に
配置されて回転駆動されるようになっている。この際、
芯金3のフランジ3Cと上ハーフ2aの内面との間隔り
、及び磁気ディスク1と下ハーフ2bの突部9との間隔
り、はそれぞれ0.4++n、上ハーフ2aの突出部1
0の先端と芯金3の底面3dとの間隔り、。は0 、4
 鶴、下ハーフ2bの外面と芯金3の底面3dとの間隔
り。
は0.2nである(第5図参照)。一方、カセット筐体
2の不使用時には、芯金3及び磁気ディスク1はその自
重により例えば第5図において仮想線で示すように下ハ
ーフ2b上に置かれる。この際、上ハーフ2aの突出部
10の先端部と下ハーフ2bの突部9との間には0.4
mm(L+□)だけオーバーラツプしているため、芯金
3が移動してもこの芯金3の凹部3aの一部が突出部1
0に必ず係合する。これにより、芯金3ひいては磁気デ
ィスク1の面方向へのガタッキ量が一定範囲内に抑えら
れ、この芯金3の変動に伴なって突出部10と芯金3の
凹部3aとの嵌合が外れることはない。またディスクカ
セット6が第5図に示す状態から上下が逆にされて芯金
3が自重により上ハーフ2a側に置かれた場合には突出
部10が芯金3の凹部3a内に完全に入り込んだ状態と
なるので、上述の場合と同様に芯金3ひいては磁気ディ
スク1の変動量が所定範囲内に抑えられることになる。
なお上述の如き構成のディスクカセット6では、上下ハ
ーフ2a、2bが第5図に示す状態から外方すなわち上
面板2C及び下面板2dが互いに遠ざかる方向へそれぞ
れ変形して、上及び下面板2C12d間の空隙が2.2
tm (オーバーラツプ長さ0 、4 mmと芯金の高
さ1 、8 viaの和)だけさらに広くなるまで突出
部10による芯金3及び磁気ディスク1の変動量規制を
確実に行なうことができる。
また上下ハーフ2a、2bの内側面には中央開口8に対
して同心円上に沿って延びる例えば4つの円弧状リプ1
3.14が互いに等間隔でそれぞれ一体成形されており
、上下ハーフ2a、2bを互いに重ね合わせてカセット
筺体2を組立てた場合には、上ハーフ2aのリブ13と
下ハーフ2bのリブ14とが同一の円周上に配置される
と共に、カセット筺体2の4つの隅部においてリブ13
及び14が互いに隣接状態で配置され、これによって各
隅部において実質的に一つのリブがそれぞれ構成される
。そして磁気ディスク1は、これらのリブ13.14に
よって囲まれるように配置されている。またリブ13は
下ハーフ2bの下面板2dの内面にそしてリブ14は上
ハーフ2aの上面板2Cの内面に当接しており、これに
よって偏平でかつ小さな外力によっても変形し易いカセ
ット筺体2が機械的に補強されている。さらに、磁気デ
ィスクlが損傷を受けたり摩耗してしまうことのないよ
うに、上下ハーフ2a、2bには突部11とリブ13、
及び突部9とリブ14との間には磁気ディスク保護用の
不織布15がそれぞれ熱溶着等により取付けられている
。なお不織布15に薄い合成樹脂製シートを裏打ちして
この不織布の剛性を高めて、この部材を上下ハーフ2a
、2bに固定しないようにしてもよい。この場合には、
ディスクカセット6の組立て時に不織布を熱溶着する必
要がないので組立ての作業性が良くなる。
また下ハーフ2bの中央開口8の中央から前記リブ13
.14までの距離は磁気ディスクlの半径より多少長く
形成されているので、中央開口8内における芯金3のガ
タッキに伴なって磁気ディスク1がカセット筐体2内に
おいて変動してもこの磁気ディスク1の周縁部がこれら
のリブ13.14に当接することがないようになってい
る。
またカセット筺体2の上下ハーフ2a、2b及び不織布
15には、磁気ディスク1の半径方向に延びかつ互いに
同形状を成す長孔16.17及び18がそれぞれ形成さ
れ、これらの長孔16.17.18は互いにそれぞれ対
向配置されて重ね合わされている。そして後述の如く、
下ハーフ2bの長孔17からは下側の不織布15の長孔
18を介して磁気ヘッドが挿入され、上ハーフ2aの長
孔16からは上側の不織布15の長孔・18を介してデ
ィスク押え用パッドが挿入さ、れ得るようになっている
。なお第1図において、19a、19bは上下ハーフ2
a、2bを組合わせる際に互い嵌合される位置決め用の
突起である。
また第1図に示すようにパッド挿入用長孔16及びヘッ
ド挿入用長孔17が形成されている部分の上下ハーフ2
3%2bの外面には凹部20がそれぞれ設けられ、この
凹部20内にはアルミニウム、ステンレス、合成樹脂等
から成る断面コ字状のシャッター21が所定方向に摺動
移動自在に取付けられている。即ち、下ハーフ2bの凹
部20には第4図に示すようにカセット筺体2の側縁部
に沿って延びる直線状のガイド溝22が形成され、これ
に対応してシャッター21にはプレス等により第6図に
示すようにその一部を内側へ折曲げ加工して成る爪状突
起23が例えば3ケ所に形成されている。そしてシャッ
ター21の爪状突起23が下ハーフ2bのガイド:a2
2内に挿入配置されており、従ってこのシャッター21
は前記ガイド溝22によって案内されて第4図において
矢印A及びB方向に摺動自在になっている。なお上述の
ようなスライド手段に限らず、第7図に示すようにシャ
ッター21の一部をプレス等により半抜き加工(ハーフ
・ブランキング)し、これによってシャッター21の内
側に突出させた突起24aをガイド溝22内に摺動自在
に嵌め込んでもよく、また第8図に示すようにシャッタ
ー21の内側に突出するV字状突起24bを形成し、こ
の突起24bをガイド溝22内に摺動自在に嵌め込んで
もよい。
なお第4図に示すように、ガイド溝22が設けられてい
る下ハーフ2bの側縁部には、前記ガイド溝22に連な
るシャッター着脱用凹部36が例えば3ケ所に形成され
ている。そしてシャッター21を例えば第4図において
矢印B方向に摺動移動させて仮想線で示す位置に配置し
たときに、前記凹部36とシャッター21の爪状突起片
23とが互いに対応し、この状態でシャッター21をカ
セット筺体2から引き抜く方向に力を加えればこのシャ
ッター21をカセット筺体2から容易に取外すことがで
きる。
また上述のシャッター21には、互いに対向する板部2
1a、21bに既述のバッド及びヘッド挿入用長孔16
及び17とほぼ同様の形状を有する開口25がそれぞれ
設けられており、シャッター21を前記ガイド溝22に
沿って摺動移動させることにより、カセット筐体2のパ
ッド及びヘッド挿入用孔16及び17を選択的に開放或
いは閉塞し得るようになっている。即ち、第4図におい
て実線で示すような位置にシャッター21を配置した場
合には、シャッター21の開口25とカセット筺体2の
長孔16.17とがそれぞれ互いに重なり合うためこの
長孔16.17は開放される。
一方、第4図において仮想線で示すような位置にシャッ
ター21を摺動移動させた場合には、前記長孔16.1
7はシャッター21によって覆われて閉塞されることに
なる。
上述のシャッター21が取付けられている側のカセット
筺体2の辺部には第1図及び第4図に示すようにコ字状
切欠き33が設けられており、シャッター21の上述の
如き摺動移動に伴なってこの切欠き33が開放又は閉塞
されるようになっている。即ち、シャッター21の開口
25とカセット筺体2の長孔16.17とが互いに重な
り合っている場合には前記切欠き33が開放され、一方
シャッター21により前記長孔16.17が覆われた場
合には前記切欠き33が閉塞される。これによって、前
記切欠き33が開放されているときには後述の如くカセ
ット筺体2がディスクレコーダ本体に装着されて記録再
生が行なわれるが、この切欠き33がシャッター21に
よって閉塞されたときには後述の如くカセット筺体2が
ディスクレコーダ本体の正規の装着位置に装着されず従
って記録再生が行なわれないようになっている。またカ
セット筺体2の誤方向への装着を防止するためにカセッ
ト筺体2の4つの角部のうち所定の1つの角部に三角形
状切欠き32が形成されている。
さらに本実施例では、カセット筺体2の一つの隅部には
磁気ディスク1に記録されている情報を誤って消去して
しまうことがないように、誤消去防止機構が設けられて
いる。即ち、第1図及び第9図に明示するように、カセ
ット筺体2の下ハーフ2bの所定の隅部に設けられたコ
字状切欠き26内には、V字状溝28によって形成され
た肉薄部29を介して誤消去防止爪27が下ハーフ2b
に一体に連結されている。この爪27の先端側(自由端
側)の内面には、上ハーフ2aの上面板2C側に向かっ
て延びる突当て部30が一体成形されており、この突当
て部30の先端が前記上面板2Cの内面に当接している
。従うて、後述のディスクレコーダ本体の誤消去防止手
段から第9図において矢印C方向の押圧力を受けても誤
消去防止爪27は下ハーフ2bから分離されることはな
い。
なお誤消去防止のためにこの爪27を下ハーフ2bから
分離したい場合には、第9図において矢印り方向の回動
力を爪27の先端に加えれば肉薄部29を容易に切断で
き、この爪27を折取ることができるようになっている
。このように構成した理由は、厚みの薄いカセット筐体
2では特に、前記爪27を内側に押して折り取るように
構成することはその厚みの関係で制約を受けるからであ
る。
なお本実施例のように構成すれば前記爪27の折り取り
操作を確実にしかも容易に行なうことができる。
また下ハーフ2bには、長孔17側の2つの隅部であっ
てかつリブ14から外方へ外れた位置にはカセット筺体
2をディスクレコーダ本体に装着する際の位置決めのた
めに設けられた一対の位置決め用孔31が設けられてい
る。さらに本実施例においては、カセット筺体2の両側
部に断面半円状のオートロード用切欠き34.35が形
成されており、この切欠き34.35内に所定の移動操
作機構の一対の支持棒(図示せず)を挿入してこれらの
支持棒によりカセット筺体2を保持すると共に、カセッ
ト筺体2を必要に応じて所定場所に自動的に移動し得る
ようになっている。従って、このオートロード用切欠き
34.35を利用することにより、ディスクカセット6
の自動交換(オートチェンジ)及び品質検査時のカセッ
ト取出し操作等を自動的に行ない得るように装置本体を
構成することが可能である。
次に上述のディスクカセット6が装着されるディスクレ
コーダの構造に付き第10図〜第26図を参照して説明
する。
第10図〜第12図に示すように、ディスクレコーダ4
0のシャーシ41上にはディスクカセット6を受けるた
めの4本のカセット受は用ピン43.44.45.46
が植設されている。またこれらのうちの2本のピン43
.44の上端には、カセット筐体2の一対の位置決め用
孔31にそれぞれ嵌合するカセット位置決め用突起47
.48が一体成形されている。なお上述のカセット受は
用ピン43.44.45.46の上端の受面43a、4
4a、45a、46aのシャーシ41に対する高さは互
いに等しく構成されている。
またシャーシ41にはL字状を成す一対の支持部材49
.50が固着され、これら一対の支持部材49.50に
はカセット押え部材52が支軸53.54によって回動
可能に取付けられている。
このカセット押え部材52は板状体52aを具備し、こ
の板状体52aの下面には4本のカセット押え用ピン5
5.56.57.58が取付けられている。即ち、これ
らのカセット押え用ピン55.56.57.58は第1
3図〜第15図に示すように板状体52aに設けられた
スリーブ59によって上下方向に摺動可能に支軸される
と共に、スリーブ59とばね受け60との間に介装され
た圧縮コイルばね61によって弾性的に下方へ常時付勢
されている。従ってディスクカセット6はカセット受は
用ピン43.44.45.46とカセット押え用ピン5
5.56.57.58とによって上下から弾性的に挟持
されて保持されるようになっている。
なお本実施例においては、第12図から明らかなように
、ディスクカセット6は4つの隅部がカセット受は用ピ
ン43.44.45.46によって受けられ、一方、前
記押え部材520カセツト押え用ピン55.56.57
.58がディスクカセット6を抑える位置は上述のピン
43.44.45.46の位置からディスクカセット6
の中央部側にそれぞれ所定長さだけ偏倚している。即ち
、カセット押え用ピン55及び57はカセット受は用ピ
ン43と45とを結ぶ線分上付近であってかつこれらの
ピン43.45間に配置され、第13図及び第25図に
示すようにディスクカセット6のリプ13.14に対応
するように構成されている。またカセット押え用ピン5
6.58とカセット受は用ピン44.46との配置関係
も上述と同様に構成されている。
またシャーシ41にはディスクカセット6内の磁気ディ
スクlを回転駆動する回転駆動機構62が設けられてい
る。即ち、カセット受は用ピン43.44.45.46
によって囲まれた部分のほぼ中央位置に、カセット筺体
2内の磁気ディスク1を回転駆動するための偏平型ブラ
シレスモーター63が固着されている。そして第16図
に示すように、このモーター630回転子63aの上面
にはリング状円板の一部を欠落して成るスペーサ64と
、カセット筐体2内の磁気ディスク1の位置規制(セン
ター出し)を行なうための位置規制ピン65が固着され
た板ばね部材66と、リング状凹部68を上面に有する
円板状ヨーク70とが一対の止ねじ71により共締めさ
れている。上述の板ばね部材66はスペーサ64とヨー
ク70との間に介在きれ、スペーサ64、板ばね部材6
6及びヨーク70はさらに一本の止c L’: 72に
よって共締めされている。従ってこれらはモータ・−6
3のモーター軸63bと一緒に回転駆動されるようにな
っている。
この板ばね部材66は、第16図に示すように、そのほ
ぼ中央部にほぼ馬蹄形を成す開ロア4が設けられている
。そしてこの板ばね部材66には中挟に形成された一対
のL字状アーム部75を介してピン取付部76が一体成
形されており、このピン取付部76は、上述の一対のア
ーム部75によって両持ち支持されている。そしてこの
ビン取付部76には既述の位置規制ピン65が固着され
ている。即ち、第17図〜第19図に示すように位置規
制ピン65はほぼ中央部にフランジ78aを有する軸部
78と、この軸部78の上端部に嵌合固着された軸受部
79と、この軸受部79との間に配設されたボールベア
リング80によって軸部78に対して回転自在に取付け
られた円筒部81とから構成されている。前記軸部78
はピン取付部76を貫通しており、その貫通している下
端部に筒状取付部材82が嵌合固着されている。そして
軸部78のフランジ78aと取付部材82とにより板ば
ね部材66のビン取付部76が挾持され、これによって
位置規制ビン65がビン取付部76に固定されている。
そしてこのピン65の円筒部81がヨーク70の凹部6
8に設けられた開口69を貫通した状態で配置されてい
る。従ってこのピン65は前記開口69内において、仮
ばね部材66の弾性により第17図において矢印E方向
に偏倚可能であると共に、特に板ばね部66のアーム部
75の弾性により第17図においてこのアーム部75を
中心として矢印F及びG方向に回動可能(換言すれば、
位置規制ピン65の頭部はヨーク70の半径方向に偏倚
可能)である。なお前記ピン65は、第17図において
示す距離SIが第26図において示す距離S2よりも僅
かに長くなるような位置に取付けられている。
また前記モーター63のモーター軸63bの頂部63c
はほぼ半球状に構成されており、後に詳述するが、ディ
スクレコーダ40へのディスクカセット6の装着時にお
いてカセット筺体2の上面板2Cが下面板2d側に反っ
ている場合には、この上面Fi2cの内面に頂部63c
が係合して上面板2c、、の内側への反りを矯正し得る
ように、前記モーター軸63bの頂部63cの高さ位置
は所定位置に定められている。
一方、ヨーク70の凹部68内には円周方向にほぼ等間
隔となるように4対のマグネット84が接着剤等により
接着固定されている。そしてヨーク70の内及び外側の
フランジ70a、70bの上面にはカーボンが混入され
たテフロン製シート等から成る滑性シート85.86が
それぞれ貼付されている。なおこの滑性シート85.8
6の上面(すなわち芯金3の受面)は第17図〜第19
図に示すように互いに同一平面上に配置されると共に前
記マグネット84の上面よりも上方に配され、前記ピン
65の円筒部81がこれらの滑性シート85.86の上
面から上方へ突出した状態になっている。
なお第10図及び第11図において、87はモーターカ
バーであって、このモーターカバー87の上面に設けら
れた開口87a内にはヨーク70が回転自在の1犬態で
配置されると共に、ヨーク70に貼付された滑性シート
85.86がモーターカバー87の上面から上方に突出
している。
次にディスクレコーダ40のヘッド移動装置に付き説明
する。
このヘッド移動装置は、磁気ヘッド88が取付板89を
介して固着されているヘッド支持基体90と、ステップ
モーター91によって軸心を中心として回転駆動される
送りねじ92とをそれぞれ具備している。第10図〜第
12図に示すように、シャーシ41の垂直片部93には
ステップモーター91がねじ止めされ、このステップモ
ーター91のモーター軸91aは送りねじ92に直結さ
れている。そして送りねじ92の他端部はシャーシ41
の切起し片97に回転自在に取付けられ、かつ送りねじ
92はシャーシ41に対して水平に配置されている。
また本実施例においては、前記ヘッド支持基体90が前
記送りねじ92の軸心方向に反って移動され得るように
構成されている。即ち1、シャーシ41には一対のガイ
ド軸取付部94.95が設けられ、これらの取付部94
.95には断面円形のガイド軸96の両端部が固定され
ている。なおこのガイド軸96は前記送りねじ92に平
行に配置されている。そしてガイド軸96は前記ヘッド
支持基体90を貫通した状態で、このヘッド支持基体9
0に取付けられたスリーブ98によっ軸受けされている
。従ってヘッド支持基体90はガイド軸96によって案
内されて第10図及び第22図において矢印S及びT方
向に摺動移動するように構成されている。
一方、第10図及び第20図に明示するように、ヘッド
支持基体90には互いに間隔を隔てて対向している一対
の針状部材取付部100が一体成形されている。そして
送りねじ92がヘッド支持基体90の垂直片部93に設
けられた開口101を貫通しており、かつこれら一対の
針状部材取付部100の間に配置されている。一対の取
付部100の上面には、送りねじ92の軸心と直交する
方向に対して送りねじ92のねじ部のピッチ角に相当す
る傾きを有しかつ同一の直線上に沿って延びるV字溝1
02a、102bがそれぞれ設けられている。そしてこ
れらのV字溝102a、102b内に両端部が挿入配置
された状態で針状部材104が一対の取付部100間に
掛は渡されると共に、第22図に示すように送りねじ9
2のねし山とねし山の間(すなわちねじ谷)にガタッキ
なくこのねじ山に沿って挿入配置されている。なおこの
針状部材104はこれの上部に押え板105を一対の止
ねじ106によって取付部100の上面側に締め付ける
ことにより、上述の如き配置状態で取付部100に固着
されている。さらに、第23図に示すように、一方側の
取付部100の下面には前記上ねじ106により板ばね
107が共線めされており、この板ばね107の自由端
の弾性復元力によって送りねじ92は針状部材104及
び押え板105側に常時付勢されている。このため、針
状部材104と送りねじ92のねじ部との保合が外れて
しまうことがなく、しかも針状部材104が互いに隣接
するねし山間にガタッキなく常に係合している。
また第10図及び第22図に示すようにヘッド支持基体
90には、フェルト等から成るパッド108が設けられ
たパッド支持部材109が回動可能に取付けられている
。即ち、このヘッド支持基体90には、シャーシ41に
対して垂直方向に延びかつ互いに対向する一対の垂直片
110が設けられ、これらの垂直片110に軸受111
がそれぞれ設けられている(第10図及び第11図参照
)。そしてパッド支持部材109に固着された軸112
が上述の軸受111によって軸受されると共に、一方側
の垂直片110とヘッド支持基体90との間に架設され
た圧縮コイルばね113によってヘッド支持基体90は
軸112を中心として第10図及び第22図において矢
印H方向すなわちパッド108が磁気ヘッド88に圧着
する方向に常時付勢されている。なおディスクカセット
6がディスクレコーダ40に装着されていない場合には
、所定の付勢機構(図示せず)によりヘッド支持基体9
0は前記圧縮コイルばね113の付勢力に抗して第10
図において矢印■方向に付勢されるため、パッド108
は磁気ヘッド88から離されている。従って第1θ図は
ディスクカセット6の非装着時におけるディスクレコー
ダ40の状態を示すものである。そしてディスクカセッ
ト6を装着した場合にはヘッド支持基体90は圧縮コイ
ルばね113の付勢力によって矢印H方向に回動され、
この結果、第22図に示すようにカセット筺体2の長孔
16.17に露呈されている磁気ディスク1がパッド1
08と磁気ヘッド88とにより挟持されるように構成さ
れている。
また第21図に示すように、ステップモーター91のモ
ーター軸91aの他端には例えば合成樹脂製の円板11
5が同軸状に固着され、この円板115の外周面の一部
に反射体116が取付けられている。一方、発光素子及
び受光素子から成る検出手段117が前記円板115の
外周面に対応するように配置されている。そしてこの検
出手段と前記反射体116とによって、ステップモータ
ー91のモーター軸91aの回転位置が検出されるよう
になっている。また図示省略したが、既述の送りねじ9
2に対するヘッド支持基体90の移動位置を検出するた
めの検出機構が送りねじ92の両端付近に設けられてい
る。そしてこの検出機構と前記検出手段117とからの
検出信号に基いて後述の如くモーター軸91aの回転開
始及び回転停止位置が定められ、換言すれば磁気ヘッド
88による磁気ディスク1の記録再生に必要な移動量(
即ち所定範囲内)だけこの磁気ヘッド88が移動され得
るようになっている。なお第10図において118は偏
平型ブラシレスモーター63の回転位相を検出するため
の光学式パルス発生器である。
またカセット受は用ピン45には、第10図及び第24
図に示すように、上方に突出している検出部123を一
端部に有する誤消去防止爪検出部材120がこのピン4
5の軸心に沿って移動可能に取付けられ、圧縮コイルば
ね121によって上方へ常時付勢されている。なおこの
検出部材120はピン45の上端部に装着されたストッ
パ122によって係止されている。一方、シャーシ41
には、発光素子と受光素子(何れも図示せず)とが互い
に対向するように組込まれた検出手段124が取付けら
れ、上述の検出部材120の他端部がこの検出部材12
0の下方への移動に伴なって前記発光及び受光素子の間
に入り込み得るように構成されている。即ち、検出部材
120が圧縮コイルばね121によってストッパ122
により係止されている場合には発光及び受光素子の間か
ら上方側に外れており、検出部材120の検出部123
がカセット筺体2の誤消去防止爪27によって下方へ押
圧された場合には、検出部材120の他端部が圧縮コイ
ルばね121の付勢力に抗して発光及び受光素子の間に
入り込むことになる。これによって前述の場合には記録
動作が行なわれないようになっている。
なお本実施例においては、ディスクレコーダ40へのデ
ィスクカセット6の誤装着を防止するために、ディスク
カセット6のコ字状切欠き33及び三角状切欠き32に
対応する誤装着防止用突起126.127がシャーシ4
1に設けられている。
次に前記ディスクカセット6を上記ディスクレコーダ4
0に装着する場合について述べる。
先づディスクカセット6のシャッター21を、第4図に
おいて矢印A方向へ摺動移動させ、ディスクカセット6
の長孔16.17とシャッター°21の開口25とを互
いに重ね合わせ、これによって前記長孔16.17をそ
れぞれ開放状態にする。
なおこれに伴ないディスクカセット6のコ字状切欠き3
3が開放されることになる。しかる後、図外のカセット
装着機構によってディスクカセット6をディスクレコー
ダ40に装着する。この際、第12図に示すように、シ
ャーシ41の誤装着防止用突起126.127がディス
クカセット6のコ字状切欠き33及び三角形状切欠き3
2に入り込み得るので、このカセット筺体2は正規の装
着位置に配置される。これによって、ディスクカセット
6は前記カセット装着機構によりカセット受は用ピン4
3.44.45.46上に載置されることになる。即ち
この際カセット筺体2の位置決め用孔31内にカセット
受は用ピン43.44の突起47.48がそれぞれ嵌合
し、ディスクカセット6の面方向すなわち縦方向及び横
方向の位置規制が成される。これと同時に、カセット押
え部材52が前記カセット装着機構に連動して支軸53
.54を中心に回動し、これによってカセット押え部材
52のピン55.56.57.58が圧縮コイルばね6
1の付勢力によりディスクカセット6を弾性的に下方へ
押圧するため、このディスクカセット6がピン43.4
4.45.46と押え部材52のピン55.56.57
.58とによってこれらの間に弾性的に挾持されて高さ
方向の位置規制が成される。
なおディスクカセット6を装着する際に、前記コ字状切
欠き33がシャッター21により覆われている場合、或
いは前記三角形状切欠き32が正規の位置に配置されて
いない場合、すなわちディスクカセット6の装着方向が
正しくない場合には、前記突起126.127にシャッ
ター21及びディスクカセット6の角部が当たるためデ
ィスクカセット6は上述の如き正規の装着位置に配置さ
れない。このために上述の如き装着動作が行われずひい
ては記録再生が行われない。従ってディスクカセット6
の長孔17を覆っているシャッター21に磁気ヘッド8
8が当接して、この磁気ヘッド88が破損してしまうお
それは全くない。
一方、長孔16.17が設けられた側のディスクカセッ
ト6の部分は磁気ヘッド88とパフド108との間に挿
入配置される。そして図外の装着機構によりディスクカ
セット6の装着動作に連動して、パッド支持部材109
が圧縮コイルばね113の付勢力によって第10図及び
第22図において矢印H方向に回動され、この結果、シ
ャッター21の開口25、カセット筺体2の長孔16.
17及び滑性シート85.86の長孔18.19をそれ
ぞれ介して露呈されている磁気ディスク1の一部が磁気
ヘッド88とパッド108とによりこれらの間に挾持さ
れる。
またこの際、ディスクカセット6の誤消去防止爪27が
折取られていない場合には、検出部材120の検出部1
23が、第24図において仮想線で示すように、この爪
27によって圧縮コイルばね121の付勢力に抗して下
方へ押圧移動されるため、検出手段124の発光素子と
受光素子との間隙が遮られる。その結果、ディスクレコ
ーダ40はこの検出手段124からの所定の信号に基い
て記録再生を行ない得る状態に置かれる。一方、前記爪
27が予め折取られている場合には、検出部材120の
検出部123の先端部はカセット筺体2の切欠き26内
に入り込み得るので、この検出部材120は圧縮コイル
ばね121によって上方位置に配置されたままである。
従って、検出手段124の発光素子と受光素子との間隙
は遮られないため、この検出手段124からの所定の信
号に基いてディスクレコーダ40は再生動作が行われな
い状態が継続されることになる。
このようにしてディスクカセット6が装着されるのに伴
なって、ディスクカセット6の下ハーフ2bの中央開口
8内に嵌合された芯金3のモーター軸挿入孔5内にはモ
ーター軸63bが挿入される。この際、装着されたディ
スクカセット6の上面板2cが第25図において仮想線
で示すように下面板2d側に反って(撓んで)いる場合
には、このモーター軸の半球状頂部63cが前記上面板
2cの内面のほぼ中央部に当接することになる。
このために上面板2Cはピン55.56.57.58と
モーター軸63bとにより第25図において矢印J及び
に方向への回動力を受けることになる。従ってディスク
カセット6の装着完了時には前記上面板2aの変形(内
側への反り)が矯正されて、第25図において実線で示
すように平坦となる。
一方、ディスクカセット6が装着された場合には、押え
部材52のピン55.56.57.58の押圧位置は既
述の如くピン43.44.45.46の対角線上であっ
てかつディスクカセット6のリプ13.14に対応する
位置である。このため、装着されるべきディスクカセッ
ト6の下面板2dが第25図において仮想線で示すよう
に内側すなわち上面板2C側へ向かって変形している場
合、この下面板2dは上ハーフ2aのリプ13及び下ハ
ーフ2bのリプ14を介して矢印り及びMで示す方向へ
の回動力を受けることになる。従ってこの場合、下面板
2dの変形が矯正されて、第25図において実線で示す
ように平坦となる。
このように、本実施例では上及び下面板2cs2dが共
に内側に反って(変形して)いても、この反り(変形)
を充分に矯正することができる。
この結果、カセット筺体2内の空隙を装着時においては
常に一定に保つことができ、このため磁気ディスク1の
回転に支障を来すおそれが全くなく、比較的小さい駆動
トルクで磁気ディスク1を回転駆動することができるこ
とになる。
上述の如きディスクカセット6の装着に伴ない、芯金3
はヨーク70のマグネット84により吸引されて、ヨー
ク70のフランジ70a、70bの上面に貼付された滑
性シート85.86上に吸着される。このため、芯金3
のピン挿入孔5と位置規制ピン65との位置が互いにず
れている場合には、このピン65は芯金3とマグネット
84との間に作用する吸引力によりこの芯金3にて下方
へ押圧される。この結果、第18図において実線で示す
ように前記ピン65は板ばね66、特にアーム部75の
弾性復元力に抗して下方へ押圧移動されることになる。
このような状態の下でディスクレコーダ40が記録又は
再生モードに切換えられてモーター63のモーター軸6
3bが回転駆動されると、芯金3に対して板ばね66及
びヨーク70と一緒にピン65が回動する。即ち、磁気
ディスク1は既述の如く磁気ヘッド88とパッド108
とによって挾持されて、これによりこの磁気ディスクl
には負荷トルクが作用しているので、ヨーク70に貼付
された滑性シート85.86と芯金3、及び芯金3とピ
ン65との間に摩擦力が作用してもこの芯金3は回転駆
動されず、このピン65は静止状態にある芯金3に対し
て相対的に回動する。しかる後、芯金3が回動して第2
6図において仮想線で示すよう芯金3の位置規制ビン挿
入孔5に達すると、ピン65の円筒部81が板ばね66
の弾性復元力によって前記挿入孔5内に入り込むことに
なる。そしてモーター軸63bの矢印N方向への回転に
伴なってピン65がさらに回動し、ピン65の円筒部8
1が前記挿入孔5の一対の長辺のうちモーター軸63b
から遠い方の長辺、すなわち位置規制ピン挿入孔5の位
置決め面5aに先ず係合する。次いでピン65はさらに
回動されるが、この際磁気ディスク1には磁気ヘッド8
8とパッド108とによる挟持力及びヨーク70と芯金
3との回転数による慣性力が磁気ディスク1及び芯金3
に負荷トルクとして働いているため、ピン65の円筒部
81がボールベアリング80によって回転されつつ挿通
孔5の短辺、すなわち位置規制ピン挿入孔5の駆動面5
bに係合することになる。この際、既述の如く第17図
に示す距Hs+が第26図に示す距離S2より僅かに長
く構成されているので、第19図に示すように、ピン6
5は板ばね66のアーム部75の涙れ変形によって傾斜
された状態に置かれる。即ち、ピン65の軸心は第19
図において垂直方向に対し僅かな傾きを有することにな
り、このため芯金3には板ばね66のアーム部の弾性復
元力によりピン65の円筒部81を介して第19図及び
第26図において矢印P方向、すなわち磁気ディスク1
の外周方向に向う付勢力が常時作用することなる。
なおこの際、磁気ヘッド88とパッド108とによって
磁気ディスク1に与えられる負荷トルクは小さいもので
あるが、本実施例においては軸部78と円筒部81との
間にボールベアリング80を設けたので芯金3の挿通孔
4及び5の成形精度があまり良くなくてもピン65は第
26図において実線で示す所定位置まで確実に移動する
ことになる。
このように芯金3は矢印P方向に移動されるため、モー
ター軸挿入孔4の4辺のうち位置規制ピン挿入孔5から
遠い方の2辺、すなわちモーター軸挿入孔4の位置決め
面4a、4bがモーター軸63bに圧着係合し、芯金3
が位置決めされる。
これによって、芯金3に貼付されている磁気ディスク1
の中心がモーター軸63bのほぼ軸心上に配置されるこ
とになる。そしてこの状態で、モーター軸63bが回動
してピン65が第26図において矢印N方向に回動する
のに伴ない、ピン65の円筒部81が前記挿入孔5の駆
動面5bを押圧するため、芯金3ひいては磁気ディスク
lが矢印N方向に回転する。この際、上述の如く磁気デ
ィスク1はモーター軸63bに同心状に配置されている
ので、磁気ディスク1はほぼセンター出しが成された状
態で回転駆動されることになる。
次に前記ディスクカセット6とヘッド移動装置との関係
を述べる。先ず、上述の如くディスクカセット6を装着
した状態の下で、ディスクレコーダ40が例えば再生モ
ードに切換えられると、磁気ディスク1が既述の如く回
転する。これに伴ない、磁気ディスク1の記録面に摺接
している磁気ヘッド88により記録情報が読み出され、
この読み出された情報に含まれる垂直同期信号がステッ
プモーター駆動回路(図示せず)に供給される。
そしてこの垂直同期信号が供給される毎に前記駆動回路
からステップモーター91に所定の駆動電流が供給され
、モーター軸91aが所定の回転角度(例えば15°)
ずつ第10図及び第22図において矢印Q方向へ回転駆
動される。このモーター軸91aの回転に伴なって、送
りねじ92のねじ山間にガタッキなく挿入配置された針
状部材104がこの送りねじ92により矢印S方向に送
られる。これによって、針状部材104と共にヘッド支
持基体90がガイド軸96によって案内されて矢印S方
向に間欠的にすなわち磁気ディスク1の1回転毎に次の
円環状記録トラックへ移動(ステップ移動)する。従っ
て、ヘッド支持基体90に取付けられた磁気ヘッド88
とパッド支持部材109が一体になってかつ磁気ディス
ク1を挾持した状態で摺動し、ディスクカセット6のヘ
ッド及びパッド挿入用長孔16.17内をその長手方向
すなわち磁気ディスク1の半径方向に沿って間欠的に移
動することになる。
この場合、既述の如く送りねじ92のピッチを比較的小
さくすると共に、1ステツプの回転角度が比較的大きい
(例えば15°程度)ステップモーター91を用いてい
るので、磁気ディスク1上の記録トラックのピッチが小
さくでも、再生すべき記録トラックに対する磁気ヘッド
88の位置決めを高精度で行なうことができる。即ち、
ステップモーターの1ステツプ回転における機械的精度
が同じであっても、この機械的精度と1ステツプの回転
角度との比はいわゆる広回転角度のステップモーターの
方が小さいため、磁気ヘッド88を精度良く移動させる
ことができるからである。
なおこの際、送りねじ92は針状部材104を介して第
22図及び第23図において下方へ向かう力を受けるが
、この送りねじ92は板ばね107によって針状部材1
04側へ向かう方向の付勢力を常時受けているため、送
りねじ92のねじ山と針状部材104との係合が外れて
しまうことはない。
このようにして、磁気ヘッド88が磁気ディスク1に摺
接しつつ、モーター軸63bの一回転毎すなわち各円環
状記録トラックに記録されている垂直同期信号毎に磁気
ディスク1の外周側から中心側に向かってその半径方向
にステップ移動する。
そしてヘッド支持基体90が所定位置まで移動されて、
磁気ディスク1の磁性面の内側路縁部付近に磁気ヘッド
88が達すると、図外の検出機構によりヘッド支持基体
90の位置が検出される0次いで、ステップモーター9
1のモーター軸91aの回転に伴ない検出手段117と
反射体116とが互いに対向したときに、前記検出機構
及び検出手段117からの検出信号に基いてモーター軸
91aの矢印N方向への回転が停止されるようになって
いる。またこれとは逆に、送りねじ92がステップモー
ター91により第10図及び第22図において矢印R方
向に回転駆動された場合には磁気ヘッド88が磁気ディ
スク1の半径方向の中心側から外周面(第10図及び第
22図において矢印T方向)へ移動されて磁性面の外側
終縁部に達した時点で、モーター軸91aの前記矢印N
方向とは反対方向の回転が停止されるようになっている
以上の如き動作に伴なって、磁気ディスクlの記録面に
記録されている情報は再生されることになる。なお記録
時においても既述の場合と同様に行われる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のような構成であるから、凹部に嵌入され
たシャッタは、ケースの外表面から突出させないように
することができる。またこのシャッタの前後端縁は、シ
ャッタの全閉、全開位置でそれぞれ凹部の緑に当たるた
め、上記全閉、全開位置の正確さを容易に確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第26図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第1図はディスクカセットの分解斜視図、第2図は
カセット筐体の上ハーフを下方側から見た斜視図、第3
図は芯金をその凹部側から見た平面図、第4図はディス
クカセットを下方側から見た斜視図、第5図はディスク
カセットの中央部分を一部省略して示すディスクカセッ
トの要部の縦断面図、第6図はカセット筐体のガイド溝
とシャッターの突起とから成るガイド手段を示すディス
クカセットの要部の縦断面図、第7図及び第8図は上述
のガイド手段の変形例をそれぞれ示すディスクカセット
の要部の縦断面図、第9図は、カセット筐体に設けられ
た誤消去防止爪を示すディスクカセットの要部の縦断面
図、第10図は上述のディスクカセット及びこのディス
クカセットが装着されるディスクレコーダの要部の分解
斜視図、第11図はカセット押え部材を取除いた状態で
のディスクレコーダの平面図、第12図はカセット押え
部材が取付けられた状態でのディスクレコーダの平面図
、第13図は第12図における■−■線断面図、第14
図は第12図におけるXIV−XIV線断面図、第15
図は第12図におけるXV−XV線断面図、第16図は
モーターの回転子、スペーサ、位置規制ビンが取付けら
れている板ばね部材、コーク及びモーターカバーの取付
は状態を示す分解斜視図、第17図は第11図における
X■−XVI線断面図、第18図及び第19図は上述の
位置規制ピンの動作を説明するためのものであって、第
17図と同様の断面図、第20図はヘッド移動装置の要
部の分解斜視図、第21図はステップモーターのモータ
ー軸の回転位置検出機構を示す斜視図、第22図は第2
0図におけるXxn−xxm線断面図、第23図は第2
2図におけるxxm−xxm線断面図、第24図はディ
スクカセットの誤消去防止爪と誤消去防止爪検出部材と
の関連動作を説明するための要部の縦断面図、第25図
はカセ7)筐体の上面板及び下面板の内側への反りに対
する矯正動作の原理を説明するための概略側面図、第2
6図は芯金のモーター軸挿入孔及び位置規制ピン挿入孔
内にモーター軸及び位置規制ビンが挿入されてこの芯金
が位置規制された状態を示す平面図である。 なお図面に用いた符号において、 1・・・−−−−−−−・−磁気ディスク(記録媒体)
2・・−・−・−・−・・カセット筺体(ケース)2a
−゛−−−−°°°゛°−゛上ハーフ2b・−・・・・
−−m=−−・−下ハーフ6−・−・・・−−−−−−
−−ディスクカセット8−・・−・−−−一一一−・中
央開口17−−−−−−−−−・・・−・・長孔(ヘッ
ド挿入孔)20−−−−−−・−・−・−凹部 21−・・−・−−−−一−−シャッタ62−・−−一
−−−−−−−−・一回転駆動機構88−−−−−−−
−−−−−−〜・磁気ヘッド(記録、再生ヘッド)であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 上ハーフおよび下ハーフから成るケースの内部に円板状
    記録媒体を回転自在に収納し、記録、再生ヘッドをこの
    記録媒体に接近可能とするためのヘッド挿入孔と、記録
    媒体の駆動用回転駆動機構をこの記録媒体に接続可能と
    するための開口とを上記ケースに設けると共に、上記ヘ
    ッド挿入孔をシャッタにて開閉自在としたディスクカセ
    ットにおいて、 ケースの上記ヘッド挿入孔を含む面内でかつ上記ケース
    の側面に沿って摺動自在な上記シャッタと対向する面を
    凹部に構成したことを特徴とするディスクカセット。
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Citations (5)

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JPS4510063Y1 (ja) * 1967-05-31 1970-05-09
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