JPS63170881A - マグネトロン用電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマグネトロンの電源装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のマグネトロン用電源装置は商用周波数電源に接続
されたトラン不と、該トランスの２次側に接続されたコ
ンデンサ、ダイオードなどからなっており、トランスは
重量が大きく、また連続的な出力の制御が出来ないなど
の欠点があった。

また近年一般の電子回路技術の進歩にょリマグネトロン
電源装置においても小型軽量、および出力＃整の容易さ
を狙ったマグネトロン用スイッチング電源装置が提案さ
れており、例えば特開昭６１−１９６７６７にも示され
ている。マグネトロン用電源は主に家庭用電子レンジに
用いられることから低コストでなければならず、そのた
めにいかにして少ない部品で構成し、所定の性能を得る
ことができるかが重要になっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

マグネトロン用電源をスイッチング電源化し。

より低コストにするためには、高電圧用のトランスとフ
ィラメント用トランスとを別々に設けることは不利であ
る。したがって、同一のトランスにフィラメントおよび
高電圧用の巻線を巻込む等が考えられる。

しかし、同一のトランスに、フィラメントおよび高電圧
の巻線を巻き込んだ場合、第５図に示すようにマグネト
ロンの出力を制御すると、フィラメントの電流が大きく
増減するといった不都合が生じる。

発明の目的は、マグネトロンの出力を連続的に制御して
も、フィラメント電流には影響を受けないように改良さ
れたマグネトロン用電源装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題を解決するために本発明のマグネトロン電源
装置は、ドライブ回路にスイッチング素子のＯＮ、ＯＦ
Ｆの周波数を変えることのできる機能を持たせ、また、
高電圧回路には倍電圧共振型の整流回路を設け、さらに
フィラメント回路には周波数によりフィラメント電流が
調整できるようにインダクタンスを直列に入れること等
によって達成される。

［作用〕 高電圧側倍電圧整流回路は共振特性を持っているところ
から、ドライブ回路の周波数と、前記の共振周波数が一
致した時に最もインピーダンスが低くなリマグネトロン
の適正な出力を得ることができる。従ってドライブ回路
側で周波数を前記共振周波数より、上げても下げてもマ
グネトロンの出力は低下してし筆う。

また、フィラメント回路では周波数が高くなるとインダ
クタンスによりフィラメント電流が低下する。

したがって、トランスの巻数比、高電圧側の共振回路の
定数、そして、フィラメント回路のインダクタンスを適
切に設定し、共振の中心周波数で最大出力が得られるよ
うに１でおくと、出力調整のために共振周波数を下げた
場合、マグネトロンの出力は低下するが、フィラメント
電流はわずかに増加する程度に抑えることができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を第１図〜第４図に基いて説明す
る。

第１図は本発明の一実施例によるマグネトロン用電源装
置の回路図で、１はトランス、２はマグネトロン、３は
スイッチング素子、Ｒは周波数設定用抵抗、Ｃ１は周波
数設定用コンデンサ、Ｃｍはスナバコンデンサ、Ｌｌは
１次側インダクタンス、Ｌ２は２次側インダクタンス、
Ｌ８は高電圧側チ目−り、Ｃａは高電圧側コンデンサ、
６は高電圧側ダイオードおよびＬ４はフィラメント側チ
ョークである。

１次側には前記の周波数設定用抵抗ＲとコンデンサＣ１
に加わる電圧からＯＮ、ＯＦＦのパルスを作るためのド
ライブ回路５を設ける。その回路にはスイッチング素子
３のベースを駆動するに十分な電力を得るための増巾器
も内蔵している。

以下、上記構成における動作の説明をする。前記ドライ
ブ回路５のパルスによりスイッチング素子３がＯＮ、０
ＦＦＬ、１次側インダクタンスＬｌとスナバ用コンデン
サＣ２およびフライホイルダイオード４により振動電流
がトランスの１次側巻線に流れる。

入力側の電圧の増減によりマグネトロンの出力Ｉ　ｍｇ
ｔを調整しようとすると、第５図に示すごとくフィラメ
ントの電流Ｉｆも増減する。したがってトランスの１次
側の電圧で出力コントロールするのは不適である。

第２図はドライブ回路５によって周波数を変えた場合の
フィラメント電流Ｉｆの変化を示している。すなわちフ
ィラメント回路に設けたチョークＬ４もしくはマグネト
ロン２に内蔵されている雑音防止用チョークによってフ
ィラメント電流Ｉｆを任意に設定することができる。

第３図は高電圧回路の共振特性を示している。

共振点ｆｏは高電圧側チョークＬ３と高電圧側コンデン
サＣ３およびマグネトロン２に内蔵されたコンデンサの
容量およびインダクタンスにより任意に設定することが
できる。

第４図は周波数の変化に対するマグネトロン出力Ｉ　ｍ
ｇｔとフィラメント電流Ｉｆの変化を同時に示すもので
ある。すなわち周波数を高めて行ってマグネトロン出力
Ｉ　ｍｇｔを増大させてもフィラメント電流Ｉｆは逆に
僅かに低下することを示している。

以上の組合せにより高電圧回路の共振点ｆＯより幾分低
い周波数で規定の出力Ｉｍｇｔ（マグネトロン出力）が
得られるようにトランスの１次側と２次側との巻数比を
決める。

以上の方法によりマグネトロン出力を連続的に調整して
もフィラメント電流の変化を実用上問題ない範囲におさ
えることができる。

〔発明の効果〕

以上のごとく本発明によればマグネトロン用電源装置は
小型、軽量化され従来に比べれば１／６の重量にするこ
とができると同時に出力の連続調整をも可能にすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すマグネトロン用電源装
置の回路図、第２図は周波数とフィラメント電流の関係
を示す図、第３図は周波数とマグネトロン出力の関係を
示す図、第４図は周波数とマグネトロン出力およびフィ
ラメント電流の関係を示す図、第５図はマグネトロン出
力とフィラメント電流の関係を示す図である。 １・・・トランス、２・・・マグネトロン、３・・・ス
イッチング素子、６・・・高電圧側ダイオード、Ｒ・・
・周波数設定用抵抗、Ｃ１・・・周波数設定用コンデン
サ、Ｃｚ・・・スナバコンデンサ、ＬＸ・・・１次側イ
ンダクタンス、Ｌｘ・・・２次側インダクタンス、Ｌδ
・・・高電圧側チョーク、Ｃａ・・・高電圧側コンデン
サ、Ｌ４・°。 フィラメント側チョーク。 第２図 粥４図 流　　　　　ｆ　周波数→ 第３図 粥５図 出力

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、１次巻線と２次巻線およびフィラメント用の３次巻
   線を有するトランスと、該トランスの前記１次巻線に直
   列に接続されたスイッチング素子、フライホイールダイ
   オード、およびスナバ用コンデンサで構成されるスイッ
   チング回路を駆動するドライブ回路と、前記２次巻線に
   接続されたチョークとコンデンサおよびダイオードから
   なる倍電圧共振整流回路とを有するマグネトロン用電源
   装置において、前記ドライブ回路に周波数可変の機能を
   持たせ、前記２次側の倍電圧共振整流回路の共振特性と
   、フィラメント回路のインピーダンスが前記ドライブ回
   路の周波数を調整することによって、マグネトロン出力
   を大きく増加させてもフィラメント電流の変化を抑える
   ことができるよう構成してなることを特徴とするマグネ
   トロン用電源装置。