JPS63170088A

JPS63170088A - 熱転写用ｏｈｐシート

Info

Publication number: JPS63170088A
Application number: JP62001905A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Ishida; 正彦石田; Hidemasa Mori; 英正毛利; Michiaki Hida; 道昭飛田
Original assignee: Taiho Kogyo Co Ltd
Current assignee: Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date: 1987-01-09
Filing date: 1987-01-09
Publication date: 1988-07-13
Anticipated expiration: 2011-10-09
Also published as: JP2542507B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、新規な熱転写用の被記録材に関し、特に熱
転写カラープリンタ等を使用して極めて鮮明な文字や画
像の印字品質を与えることがてきるオーバヘッドプロジ
ェクタ−（以下、ＯＨＰと記す）用として好適な被記録
材に関するものである。

（従来の技術）熱転写記録方法の一方法である熱溶融転写法は、熱溶融
性インク層を有するインクリボンを被記録材上に重ね合
わせ、文字、図形等のパターンを上記インクリボン上よ
り加熱パターンでもって加熱し、インクリボンの熱溶融
性インクを被記録材上に転写しようとする方法である。

一方、作成されたシートに光を透過させてシートの文字
、図形等をスクリーン上に投射させるＯＨＰにおいてシ
ートの作成は上述の熱溶融性インクの転写方式が採用さ
れている。

この場合、従来ＯＨＰ用のシートとなる被記録材は透明
フィルム上にゴム系接着層やアクリル系接着層か塗布さ
れたもの、また熱溶融インクと相溶性の良い固体ろうな
含む塗布層（特開昭６０−１５４０９６号）等が利用さ
れ、提案されている。

（発明か解決しようとする問題点）しかし、近年高速印字の熱転写用プリンタか開発される
に伴ない、受像する側のシートに対しても印字品質の向
上が要求されているが、十分にこれらの要求に応えられ
ていない。

特に、ＯＨＰ用のシートにおいては上記従来技術のよう
にインク受理層を有機高分子材料のみて構成した場合は
、最近の高速印字機種を使用すると、文字の一部又は全
部が欠落、ベタ印字てはインクの乗りか不十分てあり、
端部のシャープさが不規則になったり、かすれたり或は
殆ど転写しなかったりなどの転写不良を起こし、安定し
た印字品質を得ることが困難となっている。

勿論、この解決策としてインクリボンのインクの改良も
数多くなされているが、現状では満足のいくものが得ら
れていない。特に、普通紙対応のインクリボンを使用し
た場合、従来技術のフィルム処理方法ては更に印字品質
か低下することになる。

（問題点を解決するための手段）以上の問題点を解決するため、この発明ては基材上に、
熱転写インク受理層を形成する被覆剤を塗工してなる被
記録材てあって、被覆剤が有機高分子材料とポリエチレ
ンワックスと疎水性粉体を必須成分とする熱転写用被記
録材を提案するものである。

この発明において有機高分子材料とは、アルキッド樹脂
、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−アクリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂
、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン、
クマロン樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂等である。

またこれらの樹脂に他の高分子を側鎖として付加したも
のも使用することかてきる。更に、上記の樹脂は単独ま
たは二種以上を混合して使用することかできる。また、
上記の樹脂のうち反応性を有するものは１公知の硬化剤
と組合せて使用するととかてきる。

この発明に用いられるポリエチレンワックスとは、分子
量８００〜１００００の低分子量ポリエチレンてあり、
高密度ポリエチレンワックス、中密度ポリエチレンワッ
クス、低密度ポリエチレンフックス、更に極性基を導入
した酸化ポリエチレンワックスを意味するものである。

これらはラジカル触媒により高温高圧化で重合する方法
或はチグラー触媒により低圧で重合する方法のように、
エチレンの重合により製造する方法で製造されたり、−
酸化炭素と水素をフィッシャートロプシュ合成によって
合成する方法で製造されたり、或は一般成型用ポリエチ
レンを熱分解により低分子量化する方法で製造されるも
のである。

一方、この発明において疎水性粉体とは、シリカ、クレ
ー、石英、軽質炭酸カルシウム、コロイド状炭酸カルシ
ウム、沈降性硫酸バリウム、マイカ、タルク、水酸化ア
ルミニウム、炭酸マグネシウム、コロイド状含水ケイ酸
アルミニウム、珪藻土、石英、ガラスピーズ等の無機粉
体な疎水処理したものである。

疎水処理は一般には上記の粉体の表面の親木基なジメチ
ルジクロルシランやトリメチルクロルシラン等の処理剤
て、疎水性に処理したものであるか、この発明において
は処理剤としてはこれら以外のシランモノマー、シラン
カップリング剤、ポリシロキサン類、変性ポリシロキサ
ン類や有機高分子材料で疎水処理を施した粉体も使用す
ることができる。

疎水性粉体の疎水化度は、本願発明者等の実験によれば
デグサ（Ｄｅｇｕｓｓａ）法によるメタノールウェツタ
ビリテイ−か３０ｖ／ｖ％以上、好ましくは４０Ｖ／Ｖ
％以上であることが臨ましい。

ここで、デグサ法によるメタノールウェットビリティ−
とは、疎水性粉体０．２ｇを１００１１１１ビーカーに
採取し、純粋５０１１を加え、攪拌しながら液面へメタ
ノールを加えて行き、液面上に粉体が認められなくなっ
た点を終点とし、これに要したメタノールの量（ｘｍｌ
）を、下式のようにメタノール濃度（ｖ／ｖりで表示し
たものである。

疎水化率＝　（ｘ／（ｘ＋５０））　ｘ　１００　（ｖ
／ｖ％）即ち、疎水性粉体の疎水化度が３０ｖ／ｖ％以
上になると、粉体の親油性が進み、油性インクとの親和
性が良好になり、結果としてインクの受容性が向」−す
るのである。

有機高分子材料、ポリエチレンワックス、疎水性粉体の
配合割合は相対的にポリエチレンワックスが少なくなる
と印字性能が低下し、多くなると塗膜強度が低下する傾
向が見られた。

また、疎水性粉体については塗膜表面の凹凸による物理
的な接着面積の増加によるインクとの密着性の向上、被
加熱部分においては表面の凹凸部による断熱効果のため
加熱部分からの熱が伝わりにくく、印字端面かシャープ
になる等印字品質向上について優れた効果があるが、そ
の添加量が増加すると粉落ちを生じ易くなり、少なくな
ると印字性能が低下する。

上記した各成分の傾向よりこれら成分の配合割合は有機
高分子材料１０重量部に対してポリエチレンワウウス３
重量部を越えない範囲、好ましくは０．１〜３重量部、
疎水性粉体０，５〜５０重量部の範囲で配合すればよく
、これに適宜分散媒を添加し、溶液状の被覆剤を得るこ
とがてきる。

ここに用いる分散媒としては有機高分子材料、ポリエチ
レンワックスと相溶性て、且つ疎水性粉体を均一に分散
てきるものであればよく、例えばトルエン、キシレン等
の石油系溶媒、ＭＥＫ、ＤＭＦ等の極性溶媒、１．１．
１−トリクロロエタン、トリクロールエチレン、パーク
ロルエチレン等の塩素系溶媒を用いることがてきる。

この発明の熱転写用被記録材に用いる基材としては被記
録材の用途によって特定されるべきもので、この発明の
目的の１っであるＯＨＰ用の熱転写用被記録材としては
透明なプラスチックシート材であることか必要で、例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポ
リアセタール等の透明フィルムか使用され、特に２軸延
伸ポリエチレンテレフタレートの膜厚２５〜１００ｇｍ
の範囲のものてプリンタの特性目的に応じて適宜膜厚を
決定すればよい。

前記した被覆剤を基材に塗工するときの膜厚は乾燥厚さ
か０．０１７ｐｍ以」二であればよく、性能、経済性等
を考慮して０．０５〜３ｐｍか望ましい。

塗工方法としてはエアナイフコータ、パーコータ、リバ
ースコータ、クラビヤコータ、ホットメルトコータ法等
によって行なうことができる。

（発明の効果）以上要するに、この発明に係る被記録材は基材面に、有
機高分子材料とポリエチレンワックスと疎水性粉体から
なる被覆剤で塗工されて熱転写インク受理層が形成され
たものであるが、例えばデグサ法によるメタノールウェ
ツタビリテイ−３０ｖ／ｖ％以上の疎水性粉体を配合す
ることによってインクとの親和性が向上し、印字の一部
又は全部が欠落したりする等の転写不良が殆どなくなり
、熱転写インクの吸収が正確に行なわれる。したがって
高速プリンタを使用した場合にも安定し、極めて鮮明な
高印字品質を得ることができる。

また、基材として透明な基材を用いる場合、その透明性
に悪影響を与えることなく、塗工面の極めて物理的に強
固、且つ安定で、しかも印字特性の優れた被記録材とな
るので、ＯＨＰ用の熱転写被記録材として好適なものと
なる。

（実施例）以下、この発明の実施例を示す。

実施例１基材としてポリエチレンテレフタレート［東し社製：商
品名ルミラーＴ］の５０Ｊｊ、ｍの膜厚フィルムに各種
組成の被覆剤をバーコータ＃５にて塗布し、１３０℃て
３０秒間乾燥して透明な熱転写用被覆剤を作成し、その
印字性能、ヘイズ、粉落ち、膜強度についてそれぞれ評
価した。

評価基準は下記の通りて、被覆剤の組成及び評価結果を
表１に示した。

評価基準（１）印字性能：　ＮＥＣの熱転写プリンタＰＣ−ＰＲ
−１０１Ｔ、及び同プリンタＰ　Ｃ−Ｐ　Ｒ−１０］、
　Ｔ　Ｌを用いて印刷したとき、極めて鮮明な印字が転
写されたものを◎、２機種ともまずまず鮮明で良好なも
のを○、１機種のみ良好なものを△、２機種とも不良な
ものをＸとした。

（２）ヘイズ（透明性）＋ＯＨＰ上にて判定、同基材に
ついて塗工していないものと透明性を比較し、はぼ同等
の透明性を示すものを○、やや劣るものを△、透明性の
劣るものを×とした。

（３）粉落ち：塗工面を指の面て擦ったとき、塗工面か
剥がれないものを○、少し剥離するものを△、擦り続け
ると無限に剥かれるものを×とした。

（４）膜強度：塗工面を爪て擦ったとき、塗工面か剥が
れないものを○、少し剥がれるものを△、簡単に剥がれ
るものを×とした。

配合例配合例を下記に示す。なお、配合例中各粉体のＭＷ１は
疎水化度［デクサ法によるメタノールウェツタビリテイ
−（ｖ／ｖ％）］を示す。

（１）エポキシ樹脂（エピコート１００７：油化シェル
エポキシ社製）１０重量部ポリエチレンワックス（ハイワックス２１０ＭＰ＝三井
石油化学社製）　　　　　　　１重量部疎水性粉体（ア
エロジルＲ９７２（ＭＷ１４０）：　日本アエロジル社
製）　　　　　　　　　　５重量部以上の組成にＭＥＫ
／トルエン混合溶液を加えて固型分濃度２．０％の溶液
とする。

（２）スチレンアクリル共重合体（オキシラック５Ｈ２
１００：’　８本触媒化学社製）　　　１０重量部ポリ
エチレンワックス（サンワックス１５１：三洋化成社製
）　　　　　　　　１重量部疎水性シリカ（アエロジル
Ｒ８１２（ＭＷ６０）　：日本アエロジル社製）　　　
　８重量部以上の組成にＭＥＫ／）−ルエン混合溶液を
加えて固型分濃度２．５ｚの溶液とする。

（３）ポリエステル樹脂（ケミットに１２９４　：東し
社製）１０重量部ポリエチレンワックス（ハイワックス４２５２Ｅ：王井
石油化学社製）　　　　　　　１重量部疎水性シリカ（
ＨＤＫ　Ｈ−２０００（ＭＷ５０）：９ｉＡＩｌ：ＨＥ
Ｒ社製）１５重量部以上の組成にＭＥＫ／トルエン混合溶液を加えて固型分
濃度２．５ｚの溶液とする。

（４）イソシアネート架橋タイプのポリエステル樹脂（
アトコート７６Ｈ５，ＣＡＴｌ、０＝１００：５．５　
：東洋モートン社製）１０重量部ポリエチレンワックス（ヘキストン・ンクスＰＥＤ５２
１ヘキストジャパン社製）　１重量部疎水性酸化チタン
（Ｔ−８０５（ＭＷ６０）：日本アエロジル社製）０．
５重量部以上の組成にＭＥＫ／トルエン混合溶液を加えて固型分
濃度２．Ｏｚの溶液とする。

比較例（１）ポリエステル樹脂（ケミット　１８０９゜東し社
製）１０重量部ポリエチレンワックス（ハイワックス２００ＭＰ　：三
井石油化学社製）　　　　　　　１重量部親水性シリカ
（サイロイド２４４（ＭＷ＜　１０）　：富士デヴイソ
ン社製）　　　　　　５重量部以上の組成にＭＥＫ／）
ルエン混合溶液を加えて固型分濃度２．Ｏｚの溶液とし
た。

（２）キシレン樹脂にカノールＨＰ１００：三菱瓦斯化
学社製）１０重量部疎水性シリカ（アエロジルＲ９７４（ＭＷ３５）　：日
本アエロジル社製）　　　　　５重量部以上の組成にＭ
ＥＫ／トルエン混合溶液を加えて固型分濃度２．５ｚの
溶液とする。

（３）　ＢＬＡＮＫ：基材そのままで被覆剤を塗工して
いないもの。

表１

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材上に、熱転写インク受理層を形成する被覆剤
を塗工してなる被記録材であって、被覆剤が有機高分子
材料とポリエチレンワックスと疎水性粉体を必須成分と
して構成されることを特徴とする熱転写用の被記録材。
（２）疎水性粉体の疎水化度がデグサ（Ｄｅｇｕｓｓａ
）法メタノールウェッタビリティー３０ｖ／ｖ％以上で
ある特許請求の範囲第１項記載の熱転写用の被記録材。