JPS63166776A - 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法 - Google Patents

流体透過性セラミツクス製品及びその製造法

Info

Publication number
JPS63166776A
JPS63166776A JP61311198A JP31119886A JPS63166776A JP S63166776 A JPS63166776 A JP S63166776A JP 61311198 A JP61311198 A JP 61311198A JP 31119886 A JP31119886 A JP 31119886A JP S63166776 A JPS63166776 A JP S63166776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
product
porous
fluid
skeleton
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61311198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2540138B2 (ja
Inventor
孝男 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Nabeya Co Ltd
Original Assignee
Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Nabeya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabeya Iron and Tool Works Ltd, Nabeya Co Ltd filed Critical Nabeya Iron and Tool Works Ltd
Priority to JP61311198A priority Critical patent/JP2540138B2/ja
Publication of JPS63166776A publication Critical patent/JPS63166776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2540138B2 publication Critical patent/JP2540138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は流体透過性セラミックス製品及びその製造法に
係り、特に連続気孔を備えて、流体を透過し得る特性を
有する新規なセラミックス製品、およびかかるセラミッ
クス製品を、有利に製造する方法に関するものである。
(背景技術) 従来から、所定の成形型にて形成される製品キャビティ
内に、スラリー状の所定のセラミックス材料を導いて、
固化、成形し、そしてそれを焼成せしめることにより製
造されるセラミックス成形品(製品)は、耐蝕性、耐熱
性、耐摩耗性等に優れ、多くの分野で広く用いられてき
ている。
ところが、このようなセラミックス製品にあっては、中
子を使用することにより、内部を空洞化した管状体(パ
イプ)等の中空製品を形成することは比較的容易である
が、その内部に、例えば焼結法にて製造される金属に設
定される如き、三次・元的に連続する微細な気孔を設け
て、ガス、液体等の流体を透過し得る特性を付与する技
術は、未だ提供されてはいない。
(発明の構成) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その目的とするところは、連続
気孔を備えて、流体を透過し得る特性を有する新規なセ
ラミックス製品、及びかかるセラミックス製品を有利に
製造する方法を提供することにある。
そして、このような目的を達成するために、本発明の要
旨とするところは、全体として連続した空孔が骨格間及
び/又は骨格内に形成された多孔構造体が、所定のセラ
ミックス材料からなる焼結体製品中に一体的に埋入され
て保持されると共に、該多孔構造体の少なくとも一部が
製品面に露呈乃至は連通せしめられて、当該部位の空孔
が外部に開口乃至は接続せしめられた構造とされている
ことを特徴とする流体透過性セラミックス製品にある。
なお、かかる本発明において、好ましくは、前記多孔構
造体は、焼失にて流体が通過可能な連続した空孔を生ぜ
しめ得る可燃性構造体、例えば発泡膜を除去した樹脂発
泡体、樹脂製の櫛状体若しくは剣山状製品などの骨格の
周りに多孔構造体形成用セラミックス材料を付着させ、
そしてそれを焼成して焼結せしめることにより、その骨
格部分を構成する可燃性部分を焼失させて得られる、該
付着した多孔構造体形成用セラミックス材料の焼結体に
て所定の骨格構造が保持される一方、ががる骨格の内部
が中空とされて、流体の通過可能な全体として連続した
空孔が形成されたセラミックス多孔体であり、且つ該セ
ラミックス多孔体の骨格間隙に、前記焼結体製品を与え
るセラミックス材料が入り込んで、焼結せしめられるこ
とにより、該セラミックス多孔体に対するマトリックス
を構成しているものである。
また、本発明にあっては、かかる流体透過性セラミック
ス製品を有利に得るために、焼失にて流体が通過可能な
連続した空孔を生ぜしめ得る可燃性構造体、例えば発泡
膜を除去した樹脂発泡体、樹脂製の櫛状体若しくは剣山
状製品などの骨格の周りに多孔構造体形成用セラミック
ス材料を付着させ、そしてそれを焼成して焼結せしめる
ことにより、その骨格部分を構成する可燃性部分を焼失
させて得られる、前記付着した多孔構造体形成用セラミ
ックス材料の焼結体にて所定の骨格構造が保持される一
方、かかる骨格の内部が中空とされて、流体の通過可能
な全体として連続した空孔が形成されたセラミックス多
孔体を用い、このセラミックス多孔体を、所定の成形型
の製品キャビティ内の所定位置に配置した状態下におい
て、目的とするセラミックス製品を与えるセラミックス
材料のスラリーの供給を行ない、かかる供給されたスラ
リーを該セラミックス多孔体の骨格構造間に入り込ませ
て、一体的に固化した所定形状の成形物と為した後、焼
成せしめることにより、該セラミックス多孔体が所定位
置に一体的に埋設されてなる成形焼結体製品と為すこと
からなる流体透過性セラミックス製品の製造法が、好適
に採用されることとなるのである。
(構成の具体的説明) より具体的には、本発明は、例えば第1図に示されてい
るように、石膏型などの吸水性成形型内の所定位置に、
多孔構造体として、第2図に示されている如き特定構造
のセラミックス多孔体等を配置せしめた状態下において
、基地セラミックスを構成する所定のセラミックス原料
を調合、攪拌し、得られたスラリーを該成形型内に所定
の圧力下に流し込み、これを長時間かけて乾燥させ、必
要に応じて成る程度の形状に仕上げ加工を施した後、更
に焼成せしめて焼結させ、その後研磨加工等を行なうこ
とにより、第3図乃至第5図に示されている如き、三次
元的に連続した気孔(空孔)を備えて、流体を透過し得
る特性を有するセラミックス製品を製造することを、目
的としたものである。
ところで、かかる第1図は流込み成形による本発明製品
の製造の一例を示すものであって、10は石膏型(成形
型)であり、この石膏型10内には、所定形状の製品キ
ャビティ20が形成されている。そして、このキャビテ
ィ20内に、所定の三次元網目構造のセラミックス多孔
体22が多孔構造体としてセットされているのである。
また、このような石膏型10のキャビテイ20内面には
、所定の離型剤が適宜塗布され、注入されるセラミック
ス材料のスラリー26の固着を回避し、以てその脱水固
化後において、成形品が石膏型10から容易に取り出さ
れ得るようになっている。
なお、かかる第1図においては、セラミックス製品の一
面にのみ露呈される状態でセラミックス多孔体が埋入さ
れた製品を得るべく、ピン16等の適当な止め具を用い
て、製品キャビティ20の底部より浮いた状態でセット
せしめられているが、そのセラミックス製品におけるセ
ラミックス多孔体の配設位置およびその形状は限定され
るものではなく、目的とする製品に応じて適宜に決定さ
れるものである。
ここにおいて、このキャビティ20内に配置、固定され
る、本発明に従う多孔構造体としての三次元網目構造を
有するセラミックス多孔体22は、エステル系ウレタン
等の樹脂を発泡させた後、その骨格の周りに残った膜状
物質(発泡膜)を圧縮空気等を用いて除去することによ
り得られた、三次元網目構造の骨格組織を有する合成樹
脂発泡体に対して、その骨格の表面にセラミックススラ
リー等のセラミックス材料を付着させ、更に乾燥、焼成
せしめることにより、得られるものである。
なお、そのような合成樹脂発泡体に対して付着せしめら
れるセラミックス材料としては、目的とする製品に要求
される特性に応じて、コージェライト、アルミナ、St
C、ムライト或いはジルコニア等が、適宜選択、採用さ
れるものである。
そして、このようなセラミックス多孔体の製造に際して
、例えば合成樹脂発泡体として用いられるウレタン樹脂
の熱分解温度は約400℃である一方、その骨格の表面
に付着されるセラミックス材料の焼成温度は、通常13
00℃以上であることから、その骨格の表面にセラミッ
クス材料を付着させた後、24時間程度焼成せしめるこ
とにより、かかるウレタン樹脂は略完全に分解消失させ
られることとなるのである。
従って、このような手法にて得られた、多孔構造体とし
て本発明で用いられるセラミックス多孔体22にあって
は、第2図に示されているように、三次元網目構造の骨
格34を有すると共に、かかる骨格34自体が中空とさ
れて、全体として連続した空孔36が該骨格34内に形
成されているのである。なお、このような構造のセラミ
ックス多孔体22は、一般に、60〜90%程度の空隙
率を有し、またセル数により異なるが、セルを構成する
骨格の一辺の長さとしては、例えば0.1〜0゜4日程
度のものである。
そして、このような構造とされたセラミックス多孔体2
2がキャビティ20内に配置された状態下において、そ
の目的とするセラミックス製品に求められる物理特性に
応じて選択されたセラミックス材料のスラリー26が、
注入せしめられるのである。なお、ここで用いられるセ
ラミックス材料としては、コージェライト、アルミナ、
SiC、ムライト、ジルコニア等、公知の全てのセラミ
ックス材料が対象とされることとなる。
このように、注入されるスラリー26は、一般に、第1
図に示されている如く、攪拌によって充分なスラリー状
とされた後、注入口18より製品キャビティ20内に導
かれ、セラミックス多孔体22の三次元網目構造の骨格
34間の間隙を充満しつつ、セラミックス多孔体22の
上面へ達し、それによってセラミックス多孔体22の間
隙間への充填の程度を知ることが出来る。
また、かかるスラリー状のセラミックス材料26を、セ
ラミックス多孔体22の骨格組織(セル内)間に均等に
侵入させ、充填、固化させるために、上記の如き流込み
成形手法の他に、適当な注入圧がスラリー状セラミック
ス材料に加わる成形手法が、本発明にあっては、適宜に
選択されることとなる。この加圧成形手法にあっては、
石膏型内の製品キャビティにセラミックス多孔体がセッ
トされた状態下において成形操作を行なう、所謂インサ
ート成形が実施されるのである。
次いで、前記セラミックス多孔体22と基地セラミック
ス40とがクランク等を発生させることなく一体的な構
造を成すように、ゆっくりと時間をかけて乾燥が施され
、そして成る程度の仕上げ加工が加えられた後、焼成す
ることによって、一体的な焼結体とされるのである。
また、かくして得られたセラミックス製品32にあって
は、第3図および第4図に示されているように、セラミ
ックス多孔体22の三次元網目構造を有する骨格34に
て構成されるセル内に基地セラミックス材料40が入り
込んで、該基地セラミックス材料40がセラミックス多
孔体22に対するマトリックスを構成してなる一体的な
構造とされるのである。なお、かかる埋め込まれたセラ
ミックス多孔体22における骨格34内の空孔36に対
するスラリー状セラミックス材料26の侵入は、その表
面張力によって阻止されることから、その空孔36は、
連通状態に保持されることとなる。
さらに、このようなセラミックス製品は、焼成による一
体焼結化が完了した後、通常の仕上げ工程を経て、目的
とする完成品32とされることとなるが、特に、本発明
におけるセラミックス製品にあっては、その内部に埋設
されたセラミックス多孔体22の骨格34の露出面38
における空孔36の開口が、焼結した基地セラミックス
材料40にて閉塞されているために、かかる露出面38
に対して切削加工や研磨加工が施されることによって、
かかる空孔36が外部に開口せしめられることとなるの
であり、それによって、第3図乃至第5図に示されてい
る如き、内部に三次元網目構造の微細な連続気孔(空孔
)を備えて、流体を透過し得る特性を有する、目的とす
るセラミックス製品32が得られるのである。
なお、第3図および第4図においては、本発明に係るセ
ラミックス製品32の断面を二次元的に示すものである
ために、基地セラミックス材料40が分断された形態を
もって示されているが、セラミックス多孔体22は三次
元網目構造の骨格34にて構成され、内部に連続的なセ
ルが形成されたセル構造となっていることから、三次元
的には連続した一体的な構造をもって形成されているも
のであることが、理解されるべきである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明に係るセラミックス製品が好適に用いられる用途例を
、幾つか示すこととする。
先ず、第6図には、本発明に従う構造とされたセラミッ
クス製品を、工作機械のエアーフロートベースに用いた
場合の一例が示されている。
この図において、42は、工作機械本体のベース乃至は
定盤であって、その平坦面とされた上面45上にエアー
フロートベース44が載置された状態で配されるように
なっている。
このエアーフロートベース44は、前述の如き製造手法
にて製造された、連続した空孔を有するセラミックス多
孔体46が、その内部に一体的に埋設されてなるセラミ
ックス製品である。また、図示されている如く、かかる
セラミックス多孔体46の下面48を除(外周面部が、
セラミックス多孔体を含まない基地セラミックス材料或
いは樹脂材料、金属材料等によって形成されたカバー5
0により覆われていることによって、埋設されたセラミ
ックス多孔体46の空孔が、該エアーフロートベース4
4の下面48においてのみ開口せしめられている。一方
、かかるエアーフロートベース44のカバー50には、
その側部外周面においてセラミックス多孔体46の空孔
に連通された空気供給口52が設けられている。
そして、本例におけるエアーフロートベース44にあっ
ては、その空気供給口52に対して所定の圧縮空気源を
接続せしめることにより、該空気供給口52を通じて供
給せしめられる圧縮空気が、その下面48から下方に向
けて噴出せしめられることとなるのであり、それによっ
て該エアーフロートベース44は、その上面上に所定の
被加工物を載置せしめた状態で、本体ベース42から浮
上せしめられ得るのである。
すなわち、このようなエアーフロートベース44にあっ
ては、従来の後加工によって下面に開口する多数の細孔
を、相互に連通した形態をもって穿設せしめることによ
り形成されていたものとは異なり、本発明に係る流体透
過性セラミックス製品を採用することによって、そのよ
うな後加工が全く不要となって、その生産性および製造
コストが極めて効果的に向上され得ると共に、その下面
48に開口する空孔が、全面に亘って均等に設けられる
こととなるところから、その性能をも効果的に向上され
得ることとなるのである。
また、第7図には、本発明に従う構造とされたセラミッ
クス製品を、工作機械のエアー吸着テーブルに用いた場
合の一例が示されている。
この図において、70は、工作機械本体のベース乃至は
定盤であって、その平坦面とされた上面72上にエアー
吸着ベース74が載置された状態で配されるようになっ
ている。
このエアー吸着ベース74は、前述の如き製造手法にて
製造された、連続した空孔を有するセラミックス多孔体
76が、その内部に一体的に埋設されてなるセラミック
ス製品であって、前記第一の実施例として示されている
エアーフロートベース44と略同様に、その下面78を
除く外周面部が、セラミックス多孔体を含、まない基地
セラミックス材料或いは金属の如き剛性材料等によって
形成されたカバー80により覆われていると共に、該カ
バー80の側部外周面には、セラミックス多孔体76の
空孔に連通させられた接続ボート82が設けられている
。なお、図中、84は、カバー80の下面において、全
周に亘って配されたシー1フ ル部材である。
従って、本例におけるエアー吸着ベース74にあっては
、その接続ボート82を所定のバキュウム源に連通せし
めることによって、その下面78がら空気が吸入せしめ
られることとなり、それによって該エアー吸着ベース7
4は、その上面上に所定の被加工物を載置せしめた状態
で、本体ベース70の上面72上に吸着せしめられるこ
ととなるのである。
すなわち、このようなエアー吸着ベース74においても
、従来は、板形状の金属などの物体を形成した後、後加
工によって、下面に開口し且つ相互に連通した細孔を多
数穿設せしめることにより形成されていたのであるが、
本発明に係る流体透過性セラミックス製品を採用するこ
とによって、そのような後加工が不要となって、その生
産性および製造コストが極めて効果的に向上され得ると
共に、その下面78に開口する空孔が、全面に亘って均
等に設けられるところから、その性能をも効果的に向上
され得ることとなるのである。
さらに、第8図には、本発明に係る流体透過性セラミッ
クス製品を用いた別の一例が示されている。
本例にあっては、スライドテーブル用張り付はプレート
に対して本発明を適用したものである。
即ち、本例におけるプレート86にあっては、連続した
空孔を備えたセラミックス多孔体88が、摺動面90上
においてのみ、その空孔が開口せしめられる状態で、前
述の如き手法に従い、一体的に埋設されてなるセラミッ
クス製品であって、かかる摺動面90を除く外周面部が
、セラミックス多孔体を含まないセラミックス或いは金
属等からなる剛性材料等によって形成されたカバー91
により覆われていると共に、該カバー91の側部外周面
において、セラミックス多孔体88の空孔に連通せしめ
られた潤滑剤供給孔92が設けられている。なお、図中
、94は、かかるプレート86を装置本体に取り付ける
ための取付穴である。
従って、このような構造とされたプレート86にあって
は、潤滑剤供給孔92を通じて所定の潤q 滑剤を供給せしめることにより、かかる潤滑剤が、埋設
されたセラミックス多孔体88の空孔内を通じて、プレ
ート86の摺動面90上に容易に供給され得るのである
。そして、本実施例におけるプレート86にあっては、
このような潤滑剤の供給が、必要な量だけをもって且つ
摺動面90全面に亘って均一に、適宜行なうことが可能
となるのである。
以上、本発明に従う構造とされた流体透過性セラミック
ス製品について、幾つかの実施例を示し、詳細に説明し
てきたが、本発明は、これらの具体例および前記具体的
な構成の説明にのみ、限定して解釈されるものではなく
、特にその用途としては、極めて広範に亘って採用され
得るものであることが、理解されるべきである。
例えば、本発明に係る流体透過性セラミックス製品を用
いて、その内部のセラミックス多孔体に達して、当該部
位の空孔に接続する、流入部と流出部を設けて、埋入さ
れたセラミックス多孔体の空孔内に冷却流体或いは加熱
流体を流通せしめる n ことにより、冷却乃至は加熱部材を構成することも可能
であり、またかかる空孔を利用することにより、フィル
タ部材や触媒などとして用いることも可能である。更に
、本発明に従う流体透過性セラミックス製品は、従来か
ら金属溶湯の処理などに用いられている耐熱性のポーラ
スプラグ、更には通気性の容器、蓋等に有利に適用され
るものである。
また、例示の具体例では、多孔構造体の好適な一例とし
て、三次元網目構造の中空の骨格組織を有するセラミッ
クス多孔体が挙げられているが、本発明にあっては、全
体として連続した空孔が骨格間及び/又は骨格内に形成
された多孔構造のものであれば、何れも使用可能であり
、例えば多孔性の焼結材料であっても何等差支えないが
、なかでも、かかる多孔構造体は、例示のセラミックス
多孔体の如く、焼失にて流体が通過可能な連続した空孔
を生ぜしめ得る可燃性構造体、例えば発泡膜を除去した
樹脂発泡体(例示のもの)、樹脂製の櫛状体若しくは剣
山状製品などの骨格の周りに U 多孔構造体形成用のセラミックス材料を付着させ、そし
てそれを焼成して焼結せしめることにより、その骨格部
分を構成する可燃性部分を焼失させて得られる、該付着
した多孔構造体形成用セラミックス材料の焼結体にて所
定の骨格構造が保持される一方、かかる骨格の内部が中
空とされて、流体の通過可能な全体として連続した空孔
が形成されたセラミックス多孔体であることが好ましく
、特にこのようなセラミックス多孔体を用いることによ
って、基地セラミックス材料との一体化が効果的に行な
われ得て、目的とする流体透過性セラミックス製品を有
利に得ることが出来る。
その他、−々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、そのような実施態様が、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
(発明の効果) かくの如き本発明に係るセラミックス製品にあっては、
その内部に三次元網目構造などの多孔槽−造を有する微
細な連続気孔を備えて、流体を透過し得る特性を有する
ものであり、このような特性を有するセラミックス製品
は従来においては見られず、そのセラミックス製品の使
用目的に応じて、かかる空孔(気孔)内に空気、ガス、
水、湯或いは油などの流体を自由に且つ等分布に通ずる
ことが可能であることから、空気噴出によるフローティ
ング機構(テーブル等)及び空気吸引によるバキューム
機構(テーブル等)への応用、またガス等の吹込み機構
、通気性部材への応用、更にはバイオリアクター(反応
器)における酵素担架への応用が可能であり、また化学
薬品を用いる分野においてはフィルター的な機能も得ら
れ、しかもフィルターとして用いられる場合には、多孔
構造体内部に濾過された物質が詰ることがあっても、本
発明に係るセラミックス製品自体が不燃性であるところ
から、燃焼による清浄化によって再利用も可能であると
いう利点も享受することも出来る。
また、基地セラミックス部分への着色も可能であるとこ
ろから、その使用目的に応じて着色、色分けも容易に施
し得ることとなり、極めて広範な範囲に亘るセラミック
ス製品の設計業務に新しい展開をもたらすものである。
また、本発明に従うセラミックス製品にあっては、従来
の金属製などの多孔性物品に比べて、その耐蝕性、耐摩
耗性、耐熱性等が向上していることは言うまでもなく、
また該セラミックス製品を、孔明は加工等の機械的な加
工を加えることなく、従来と同様なセラミックスの成形
手法に従って、良好なる生産性をもって有利に製造する
ことができるのであって、そこに、大きな工業的意義を
見い出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従うセラミックス製品の製造法の一工
程を示す断面説明図であり、第2図はそこにおいて用い
られるセラミックス多孔体を示す要部拡大断面説明図で
あり、第3図はかかる製造法にて得られるセラミックス
製品を示す要部拡大断面説明図であり、第4図は更に第
3図におけるセラミックス製品の拡大図であり、第5図
はかかるセラミックス製品の全体斜視図である。また、
第6図乃至第8図は、それぞれ、本発明に係るセラミッ
クス製品を用いた部材を説明するための実施例を示す断
面説明図である。 10:石膏型     16:ピン 18:注入口     20:製品キャビティ22:セ
ラミックス多孔体 26:スラリー状のセラミックス材料 34:骨格      36:空孔 40:基地セラミックス材料 44:エアーフロートベース 46.66.76.88:セラミックス多孔体52:空
気供給口   74:エアー吸着ベース82:接続ボー
ト 86:スライドテーブル用張り付はプレート92:潤滑
剤供給孔 第4図 第5図 第7図 第8図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)全体として連続した空孔が骨格間及び/又は骨格
    内に形成された多孔構造体が、所定のセラミックス材料
    からなる焼結体製品中に一体的に埋入されて保持される
    と共に、該多孔構造体の少なくとも一部が製品面に露呈
    乃至は連通せしめられて、当該部位の空孔が外部に開口
    乃至は接続せしめられた構造とされていることを特徴と
    する流体透過性セラミックス製品。
  2. (2)前記多孔構造体が、焼失にて流体が通過可能な連
    続した空孔を生ぜしめ得る可燃性構造体、例えば発泡膜
    を除去した樹脂発泡体、樹脂製の櫛状体若しくは剣山状
    製品などの骨格の周りに多孔構造体形成用のセラミック
    ス材料を付着させ、そしてそれを焼成して焼結せしめる
    ことにより、その骨格部分を構成する可燃性部分を焼失
    させて得られる、該付着した多孔構造体形成用セラミッ
    クス材料の焼結体にて所定の骨格構造が保持される一方
    、かかる骨格の内部が中空とされて、流体の通過可能な
    全体として連続した空孔が形成されたセラミックス多孔
    体であり、且つ該セラミックス多孔体の骨格間隙に、前
    記焼結体製品を与えるセラミックス材料が入り込んで、
    焼結せしめられることにより、該セラミックス多孔体に
    対するマトリックスを構成していることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の流体透過性セラミックス製品
  3. (3)焼失にて流体が通過可能な連続した空孔を生ぜし
    め得る可燃性構造体、例えば発泡膜を除去した樹脂発泡
    体、樹脂製の櫛状体若しくは剣山状製品などの骨格の周
    りに多孔構造体形成用セラミックス材料を付着させ、そ
    してそれを焼成して焼結せしめることにより、その骨格
    部分を構成する可燃性部分を焼失させて得られる、前記
    付着した多孔構造体形成用セラミックス材料の焼結体に
    て所定の骨格構造が保持される一方、かかる骨格の内部
    が中空とされて、流体の通過可能な全体として連続した
    空孔が形成されたセラミックス多孔体を用い、このセラ
    ミックス多孔体を、所定の成形型の製品キャビティ内の
    所定位置に配置した状態下において、目的とするセラミ
    ックス製品を与えるセラミックス材料のスラリーの供給
    を行ない、かかる供給されたスラリーを該セラミックス
    多孔体の骨格構造間に入り込ませて、一体的に固化した
    所定形状の成形物と為した後、焼成せしめることにより
    、該セラミックス多孔体が所定位置に一体的に埋設され
    てなる成形焼結体製品と為したことを特徴とする流体透
    過性セラミックス製品の製造法。
JP61311198A 1986-12-27 1986-12-27 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法 Expired - Lifetime JP2540138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61311198A JP2540138B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61311198A JP2540138B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63166776A true JPS63166776A (ja) 1988-07-09
JP2540138B2 JP2540138B2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=18014279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61311198A Expired - Lifetime JP2540138B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2540138B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2826956A1 (fr) * 2001-07-04 2003-01-10 Air Liquide Procede de preparation d'une composition ceramique de faible epaisseur a deux materiaux, composition obtenue, cellule electrochimique et membrane la comprenant

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57209875A (en) * 1981-06-16 1982-12-23 Nippon Denso Co Manufacture of porous ceramic body
JPS61247667A (ja) * 1985-04-25 1986-11-04 アイ・シ−・イ−株式会社 3次元網目状骨格からなるセラミツク−ガラス質カ−ボン複合体とその製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57209875A (en) * 1981-06-16 1982-12-23 Nippon Denso Co Manufacture of porous ceramic body
JPS61247667A (ja) * 1985-04-25 1986-11-04 アイ・シ−・イ−株式会社 3次元網目状骨格からなるセラミツク−ガラス質カ−ボン複合体とその製造法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2826956A1 (fr) * 2001-07-04 2003-01-10 Air Liquide Procede de preparation d'une composition ceramique de faible epaisseur a deux materiaux, composition obtenue, cellule electrochimique et membrane la comprenant
WO2003004439A1 (fr) * 2001-07-04 2003-01-16 L'air Liquide, Societe Anonyme A Directoire Et Conseil De Surveillance Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Procede de preparation d'une composition ceramique de faible epaisseur a deux materiaux, composition obtenue, cellule electrochimique et membrane la comprenant
US7332108B2 (en) 2001-07-04 2008-02-19 L'air Liquide, Societe Anonyme A Directoire Et Conseil De Surveillance Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Method of preparing a thin ceramic composition with two materials, the composition thus obtained and the constituent electrochemical cell and membrane

Also Published As

Publication number Publication date
JP2540138B2 (ja) 1996-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0249825B2 (ja)
KR910000953B1 (ko) 통기성을 갖춘 복합내구 성형형
KR100597988B1 (ko) 허니컴 촉매 담체 및 그 제조 방법
CA2434176C (en) Filter element and method for the manufacture
JPS63166776A (ja) 流体透過性セラミツクス製品及びその製造法
CN111730029A (zh) 一种基于3d打印的精密铸造方法
JPS63170286A (ja) 流体透過性セラミツクス製品の製造法
KR890701245A (ko) 주형사로부터 주형을 제조하기 위한 이질 기공성의 형공구와 그 제조방법
JPS63183744A (ja) 多孔性鋳造品の製造方法
JPS63134580A (ja) 流体透過性プラスチツク製品及びその製造法
CN212822513U (zh) 一种精密铸造的壳体
JP2545383B2 (ja) 流体透過性製品の製造方法
JP2502995B2 (ja) 流体透過性ガラス製品及びその製造法
JPH01236A (ja) 流体透過性鋳造品の製造方法
KR910002176B1 (ko) 통기성 다공체, 그 제조방법 및 압력주조 성형틀
JPS64236A (en) Production of fluid permeable casting
JP2545384B2 (ja) 流体透過性製品の製造方法
CN112122545B (zh) 可重复利用的熔模铸造型壳的制备方法、型壳及铸造工艺
JPS62197367A (ja) 空隙率の大きなセラミツクス焼成体及びその製造方法
JPS63180357A (ja) 流体透過性鋳造品の製造方法
JPH01244806A (ja) セラミックス成形体の成形方法
JPH08244018A (ja) 水硬性無機質成形物の成形型
JPS63194843A (ja) インベストメント鋳造用鋳型の製作方法
JPH07112654B2 (ja) 浮上装置
Graule et al. DIRECT COAGULATION CASTING(DCC)- PRINCIPLES OF A NEW GREEN SHAPING TECHNIQUE