JPS63159551A - 柄を有する編地及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は異なる大きさの編目で柄が形成されている編地
に関し、主としてセーターを中心とする外衣衣料に用い
られる。

〔従来の技術〕

現在セーター等の外衣において柄の付与は商篇価値を高
めるために不可欠なものとなっている。

この柄を付与する方法としては、２種又はそれ以上の種
類の糸を選別しながら編成して模様を現出させるジャガ
ード柄の方法、ニットループ・タックループ・ミスルー
プや表ループ・裏ループ等を組合せて組織柄を形成する
方法とがある。しかし乍ら、上記方法のうち前者はｌコ
ースの編目を形成するのに２回以上の編成運動が必要と
なりその分生産性は落ちる。また編地の裏に柄編成後の
不要な糸が渡って地厚になってしまう問題点があった。

後者の場合も生産性に劣る他、目移し等の作業が複雑で
あった。これら前記した柄はいずれも地編地の中に明確
に異なる編目が混在して形成されており、ぼかし柄のよ
うな繊細な柄は表現できなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、不均一な編目が集合した編地の中で、
編目の大小で柄を有する編地とその編地の製造方法の提
供にあり、前記ジャガード柄のときのように生産性をお
とすことなく、広範囲の柄を繊細に現出させることがで
きる。

（問題点を解決するための手段〕 本発明による前述の目的は、それぞれのコースで同種の
１本又は複数本の糸が連続して編目を形成している緯編
地であって、該緯編地中に、編目長が実質的に同一の編
目と該編目と異なる編目長の編目とが混在するコースが
、前記界なる編目長の編目の前記緯編地中での実質的に
連続的な配置で前記緯編地中に柄が与えられるように、
配置されていることを特徴とする柄を有する編地によっ
て達成される。

前記編地の製造方法は、複数の編針を有する緯編機の選
定した編針の引込長を変える事で大きさの異なる編目を
形成し、且つ編針の選定を任意の規則に従って行なう事
で編目の大小で柄を形成することを特徴とする。

以下本発明による編地の実施例を示す添付図面を参照し
て本発明を詳述する。

第１図に本発明による編地の一実施例のモデルループ図
を示す。第１図に示した編地は、編目Ａに代表されるよ
うな比較的小さな編目の群と、編目Ｂｉに代表されるよ
うな比較的大きな編目の群から形成されている。そして
比較的大きな編目の群によってアルファベントのｒＢＪ
の文字が描かれた例である。図中１は第１コースを示し
、編目Ａの集合によって第１コースが形成されている。

２．３は第２コース、第３コースを示し、どちらも編目
Ａの集合によって１コースが形成されている。しかし４
で示す第４コースでは、編目Ａと編目Ａより比較的大き
な編目Ｂ　ｌ””’　Ｂ　ｓ力９昆在して形成されてい
る。以下編目Ａと編目Ｂｉが混在するコースが第１図に
示すように編成され、比較的大きな編目Ｂｉからなるア
ルファヘットのｒＢＪの文字が緯編地中に形成されてい
る。

第２図に本発明による編地の他の実施例のモデルループ
図を示す。第２図に示した編地は編地Ａに代表されるよ
うな中程度の大きさの編目の群と、編目Ｂに代表される
ような比較的大きな編目の群と、編目Ｃに代表されるよ
うな比較的小さな編目の群から形成されている。そして
比較的大きな編ｒＪ　Ｂの群によってダイヤ柄が緯瘍地
中に形成され、比較的小さな編目Ｃが比較的大きな編目
Ｂの間およびダイヤ柄の周囲に配置されることによって
、ダイヤ柄がより一層鮮明に緯線地上に出現される。

本発明でいう編目長が実質的に同一の編目とは編目形状
が常識的にも比較できうる前提で、ひとつひとつのルー
プを作る編目長が４％以内の範囲にあるものを云う。こ
れは緯編地の場合、編成条件を極カ一致させ、緯編機で
編成したとしても、通常０〜４％程度の編目長の誤差が
生じるためである。したがって編目長の異なる編目と４
本編目長の差が４％以上のものを云う。しかしながら編
目長の差が５〜６％程度では編目長の差によって柄が発
現しにクク、編目長に１０％以上の差をつけることが好
ましい。ぼかし柄を発現するには基準とする編目（第１
図および第２図における編目Ａ）に対して１０％以上、
１００％以下の編目長の差をつけることがより好ましく
、柄を鮮明にするには１００％以上、５００％以下の編
目長の差をつけることがより好ましい。５００％以上の
編目長の差をつけると編成時にトラブルが発生しやすい
。

柄を出現させるために配置させる異なる編目長の編目は
第１図の実施例の如く、１種類（編目Ｂ）でも第２図の
実施例の如く２種類（編目Ｂ２編目Ｃ）でもよく、さら
に３種類以上であってもよい。

できるだけ多くの種類の編目長を有する編目を含む方が
、柄が複雑化して、より高級感のある柄を有する編地を
提供することができる。

編目長の異なる編目によって形成される柄のパターンは
目的とする用途によって任意に選定され、特に限定され
るものではない０例えば花柄、文字柄等、あるいはそれ
らの柄の繰返えし等任意に選定して用いることができる
。第１図で示した編目Ａと編目Ｂｔ−１個づつ交互に配
置して形成したバ−ズアイ調の柄も含むものとする。よ
うするに編目長の異なる編目が編地中に実質的に連続し
て配置され、それによって全体として柄が出現されてい
ればよい。

なお本発明による編地での柄の形成は、それぞれのコー
スで同種の１本又は複数本の糸が連続して編目を形成し
ている場合を前提とする。すなわちジャガード編の如く
別の糸によって形成される柄とは異なる。ただしジャガ
ード編で用いられる別の糸の糸口体は編目長を変えるこ
とにより、ジャガード編によって与えられる柄に重複し
て異なる編目長の編目から成る柄が付与された編地も本
発明の範囲に含まれるものとする。又本発明は、ニット
ループ、タックル−プ、ミスル−プ、表目、裏目等の編
目形態が異なる編目が集合して編成された編地にも適用
することができる。

本発明による編地は横編地、九編地の何れにも適用でき
る。又使用する糸種、糸形態等についても何ら制限が設
けられるものではない。

本発明の編地を製造するには、複数の編針を有する緯編
機で、選定した編針の引込量、すなわち出目端から編針
の針頭部迄の距離、を変える事で大きさの異なる編目を
形成し、且つ編針の選定を任意の規制にしたがって行え
ばよい。そのために個々の編針が個別独立して運動する
型式の編成を用い、予め準備して記憶させた引込量の制
御情報にしたがって個々の編針を作動させる。

〔実施例〕

個々の編針に対応して駆動用リニアモーターを備えた独
立駆動方式の横編機を用い本発明の編地を編成した０編
機は１インチ当り６針の編針をもつゲージのものを用い
、アクリル紡績糸２／２４メートル番手を２本引揃え使
用した０編針にはあらかじめ第１図に示すパ令ターンに
基づく引込量の情報を与えた。即ち第１コース目を編成
するに当り個々の編針の引込量は１．０±０．３１ｍの
範囲で任意に決定した。第２コース目、第３コース目の
編成も同様の引込量の範囲内で決定した。第４コース目
は左から３本目から７本目間にある５針の引込量を３．
０±０．３Ｈの範囲内で任意に決め、残る編針は前コー
スと同じように１．０±０．３鶴の範囲内で任意に決定
した。５コース目は左から２本目。

３本目及び右から３本目の合計３針の引込量を３．０±
０．３Ｂ範囲内とし、その他を１．０±０．３鶴範囲内
とした。以下１４コース目まで第１図に示したパターン
に従って大きな編目の群と小さな編目の群に分けて編成
した。

その結果大きな編目の群がメツシュのような穴を呈し、
その穴の連続でアルファベットのｒＢＪの文字の柄が形
成された編地が得られた。

〔発明の効果〕

本発明による編地は基準とする編目長の編目に対して編
目長の異なる編目を所定の計画にしたがって、配置する
ことによって柄が形成された編地であり、編目の大きさ
を任意にかえる事で柄の鮮明度を自由にコントロールす
ることができる。又ぼかし柄も表現できる０本発明によ
る編地の編成は選定した編針の引込量を変えることだけ
で達成できるので、無地の編地を編成する場合と実質的
に同一の編成速度で編成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による編地の一実施例の編地のモデルル
ープ図であり、第２図は本発明による編地の他の実施例
の編地のモデルループ図である。 Ａ・・・基準とする編目長を有する編目、Ｂ、Ｃ・・・
異なる編目長を有する編目、１．２．３．４・・・コー
ス番号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、それぞれのコースで同種の１本又は複数本の糸が連
   続して編目を形成している緯編地であって、該緯編地中
   に、編目長が実質的に同一の編目と該編目と異なる編目
   長の編目とが混在するコースが、前記異なる編目長の編
   目の前記緯編地中での実質的に連続的な配置で前記緯編
   地中に柄が与えられるように、配置されていることを特
   徴とする柄を有する編地。 ２、複数の編針を有する緯編機の選定した編針の引込長
   を変える事で大きさの異る編目を形成し、且つ編針の選
   定を任意の規制に従って行なう事で、編目の大小によっ
   て柄を形成することを特徴とする柄を有する編地の製造
   法。