JPS63159138A - ４輪駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、前輪駆動軸と後輪駆動軸とを油圧クラッチに
より走行状況に応じて回転連結できるようにした４輪駆
動装置に関するものである。

〈従来の技術〉 一般に２輪駆動車は、路面との駆動摩擦力を発生させる
駆動車輪が前輪あるいは後輪の２つだけであるので、駆
動車輪の片側がぬかるみ等に入り込んでスリップすると
、他の片側の車輪も駆動力を発生できな（なる。このよ
うな欠点を解決するうえで４輪駆動車は有効である。

しかしながら、４輪駆動車は特に車速が低速で操舵角が
大きい場合に、前、後輪の旋回半径の差によって前、後
輪の伝達系に捩りト）レフを発生する、いわゆるタイト
コーナブレーキング現象を生ずる。

このようなタイトブレーキング現象を回避するために、
前輪駆動軸と後輪駆動軸との回転速度差を吸収する差動
装置を前、後輪軸間に設け、この差動装置を介してエン
ジンの動力を前、後輪とに配分している。

この差動装置は例えば特開昭６０−２５２８４７号で開
示されているように、前、後輪駆動軸間に、油圧クラッ
チと前、後輪駆動軸の回転速度差によって駆動され、前
記油圧クラッチに接方向の圧油を供給する差動ポンプを
設けた構成である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来装置では、前後輪の差動回転が発生したときの
み差動ポンプが駆動されて４輪駆動に切換制御すること
しかできない。

本発明は、前記差動回転の影響なしに車速。

操舵角および路面摩擦係数に応じて２輪駆動と４輪駆動
の切換制御を可能とした４輪駆動装置を提供することを
目的とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明の４輪駆動装置は、前
輪駆動軸と後輪駆動軸との間に油圧クラッチを備えた４
輪駆動車において、前記油圧クラッチの接方向側油室に
圧油を供給するオイルポンプと、このオイルポンプと低
圧側との間に設けられオイルポンプの吐出量に応じた油
圧を発生する絞りと、このオイルポンプを駆動する可変
速子−夕と、車速センサ、操舵角センサおよび路面摩擦
係数センサ等にて検出された車速、操舵角および路面摩
擦係数信号に応じて前記可変速モータの回転速度を制御
する制御回路とによって構成してなるものである。

く作　　用〉 本発明は、車速、操舵角および路面摩擦係数に応じてオ
イルポンプを回転駆動する可変速モータの回転速度が制
御され、油圧クラッチの接方向側油室に前記可変速モー
タの回転速度に応じた内圧を発生し、走行状況に応じて
駆動状態が４輪駆動と２輪駆動との間で連続的に制御さ
れる。

く実　施　例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、ｌＯはエンジンを示し、このエンジン１０の
出力はトランスミッション１１を介して前輪駆動軸１２
に伝えられる。前記前輪駆動軸１２は前輪側差動装置１
５を介して左右一対の前輪１６に連結されている。

また、前記前輪駆動軸１２は油圧クラッチ１３を介して
後輪駆動軸１４と連結している。この後輪駆動軸１４は
後輪側差動装置１７を介して左右一対の後輪１８に連結
されている。

前記油圧クラッチ１３は第２図で示すように多板のクラ
ッチプレート６と、このクラッチプレート６を押し付け
るピストン７と、このピストン７を押動するための圧油
が供給される油室８とによって構成されている。

前記油圧クラッチ１３の油室８への圧油供給手段は第２
図で示すように、オイルポンプ１９と固定絞り２０と可
変速モータ２１とによって構成され、可変速モータ２１
にて回転駆動されるオイルポンプ１９の吐出圧油が固定
絞り２０を介してタンクに排出され、これによってオイ
ルポンプ１９の吐出量に応じた油圧が発生され、この油
圧が油圧クラッチ１３の油室８に導入される。

前記油圧クラッチ１３の押付力は、車速Ｖ、操舵角θ及
び路面摩擦係数μに応じて可変速モータ２１の回転速度
を制御することにより強弱変化され、走行状況に応じて
２輪駆動と４輪駆動に切換が行われている。この可変速
モータ２１の制御は第３図で示すように車速Ｖ、操舵角
θ及び路面摩擦係数μを検出し、これに応じた電流値ｉ
を演算して出力する。この制御装置について第４図によ
り説明する。８０は電子制御装置であり、マイクロプロ
セッサ８１と、書込み可能メモリ（以下単にＲＡＭとい
う）８２と、読出し専用メモリ（以下単にＲＯＭという
）８３を主要構成としている。前記マイクロプロセッサ
８１にはインクフェイス８４を介してモータ制御回路８
５が接続され、前記可変速モータ２１の回転速度を制御
するようになっている。またマイクロプロセッサ８１に
はインタフェイス８６および位相判定回路８７を介して
操舵角センサ８８が接続されている。操舵角センサ８８
はハンドル軸上に固定された回転板と、この回転板の単
位角度毎に信号を出力する２つのフォトインタラプタよ
りなり、フォトインタラプタからの信号によりハンドル
操舵角θを検出するようになっている。さらにマイクロ
プロセッサ８１にはインタフェイス８６を介して車速セ
ンサ８９および路面摩擦係数センサ９０が接続されてい
る。車速センサ８９は、トランスミッションの出力軸に
連結された回転計から構成され、この車速センサ８９か
ら発生されるパルス信号の周波数により車速Ｖを検出す
るようになっている。路面摩擦係数センサ９０は操舵角
、車速および操舵力より検出する。

本発明は上記の通りの構成であるから、油圧クラッチ１
３の油室８に可変速モータ２１によって駆動されるオイ
ルポンプ１９の吐出圧油が導入される。従って、クラッ
チプレート６の押付力はオイルポンプ１９を駆動する可
変速モータ２１の回転数によって決定される。

すなわち、４輪駆動ではタイトコーナブレーキング現象
を生ずる車速が低速で操舵角が大きい旋回走行時では電
子制御装置８０によって可変速モータ２１の回転停止ま
たは極低回転数に制御し、油圧クラッチ１３のクラッチ
プレート６の押圧力を減少させて２輪駆動に切換える。

また、車速の上昇に伴い、電子制御装置８０によって可
変速モータ２１の回転数を増大させ、高速時には４輪駆
動に切換える。

また、駆動輪の１つでもぬかるみ等に入り込んで空転し
たり、雨、雪または氷等によりタイヤと路面との間の摩
擦係数が所定値以下になった場合は電子制御装置８０に
よって可変速モータ２１の回転数を増大制御し、オイル
ポンプ１９から油圧クラッチ１３の油室８に供給する圧
油の圧力を上昇させ、クラッチプレート６の押圧力を高
めて前後輪の４輪駆動に切換えるものである。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、２輪−４輪駆動に切換え
る油圧クラッチの油室に供給する圧油のオイルポンプを
車速、操舵角および路面摩擦係数の信号に応じて回転速
度を制御する可変速モータによって駆動するようにした
構成であるから、従来のような前後輪の差動回転の影響
なしに走行状況に応じて２輪−４輪駆動の切換え制御を
可能とする。また、４輪駆動の駆動力伝達系に差動回転
によってポンプ作動する複雑な構造の差動ポンプを配設
する必要がなく、前後輪の駆動力伝達装置は油圧クラッ
チのみの構成となりコンパクト化されスペース的に有利
となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は４輪駆動
車の全体を示す制御系統図、第２図は動力伝達装置の断
面図、第３図は可変速モータの制御説明図、第４図は可
変速モータの制御装置のブロック図である。 １０・・・エンジン、１２・・・前輪駆動軸、１３・・
・油圧クラッチ、１４・・・後輪駆動軸、１６・・・前
輪、１８・・・後輪、１９・・・オイルポンプ、２１・
・・可変速モータ、８０・・・電子制御装置、８８・・
・操舵角センサ、８９・・・車速センサ、９０・・・路
面摩擦係数センサ。 特　許　出　願　人　豊田工機株式会社代　　　　　理
　　　　　人　　平　　　井　　　二　　　部第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　前輪駆動軸と後輪駆動軸との間に油圧クラッチを備え
   た４輪駆動車において、前記油圧クラッチの接方向側油
   室に圧油を供給するオイルポンプと、このオイルポンプ
   と低圧側との間に設けられオイルポンプの吐出量に応じ
   た油圧を発生する絞りと、このオイルポンプを駆動する
   可変速モータと、車速センサ、操舵角センサおよび路面
   摩擦係数センサ等にて検出された車速、操舵角および路
   面摩擦係数信号に応じて前記可変速モータの回転速度を
   制御する制御回路とによって構成してなる４輪駆動装置
   。