JPS63159046A - 採光部に用いる合せ透光板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は出窓、サンルーム、トップライト、ビル、住宅
等のサツシ、乗物等の採光部に用いる合せ透光板に関す
るものである。

（従来技術とその問題点） 一ａに、サンルームやビル、住宅等のサツシの窓部から
太陽光が過剰に入射すると、室内に光の当る部分と当ら
ない部分における明暗のコントラストが強くなりすぎ、
まぶしくて物が見えにくくなり、不快であるほか、室内
温度が必要以上に高くなりすぎたり、家具等のインテリ
アの褪色を促したりするので有害である．したがって、
採光部からの日射しはやわらかい状態で室内に入射され
るのが理想である．これに対応するものとして従来は日
覆いやブラインドが知られている．しかしながら、これ
らは遮光手段であり、光をほとんど遮ってしまうので、
光の緩和機能に乏しく、また操作が煩わしいという欠点
がある．また、遮光手段には採光部の透光板保護機能は
ないので、透光板は別の手段によって保護しなければな
らなかった。

（発明の技術的課Ｂ） 本発明は上記欠点を解決し、特別の操作を要することな
く太陽光にフィルターをかけて眩光、室内の過熱、家具
等の褪色を防止することができるとともに、強度が高く
、取扱い性にも優れる合せ透光板を提供することをその
技術的課題とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明の採光部に用いる合せ
透光板は、建築物、乗物等の内外側の透光板を接着する
接着層と、少なくとも外側透光板の内側と上記接着層と
の間に形成された光フィルター塗料層とを有するととも
に、上記接着層は透明の接着性樹脂から形成する一方、
上記光フィルター塗料層は着色顔料を必要に応じて含め
てなる樹脂塗料から形成することを特徴とする。

（発明の作用、効果） 本発明に係る合せ透光板は、上述のように、内外側の透
光板を接着した二重透光板であるから、断熱、防音効果
が高く、強度も大きい、特に、内外側透光板の間に接着
性樹脂が介在されるので、断熱防音効果がより向上する
。また。

内外側透光板の間には着色顔料を必要に応じて含めてな
る光フィルター塗料層が形成されているから、外部から
入射する過剰光線をよく吸収する。このため、紫外線の
吸収により室内のカーテン、家具、調度品等の褪色を防
ぎ、赤外線の吸収により暑熱を防ぎ、可視光線と紫外線
の吸収により眩光を防いで室内を適度の明るさに保つこ
とができる。

さらに、本発明に係る合せ透光板は二枚の透光板の内側
に光フィルター塗料層と接着層とを組み合せて設けたも
ので、これにより次のような効果を得ることができる。

まず、光フィルター塗料層は、少なくとも接着層の外側
に配されているから、赤外線を吸収し、接着層の熱によ
る劣化を防止して耐久性を向上させることができる。同
様の理由で、内側透光板に網入り透光板を使用した場合
に金網部分が過熱によってひび割れを起すことがない。

また、光フィルター塗料層は内外側透光板の間に層成さ
れ、両透光板によって保護されているから、外力によっ
て剥離されない、このため、清掃、運搬、取付は施工時
等において特別の注意を必要とせず、取扱い性がよい、
さらに、光フィルター塗料層（樹脂塗料）と接着層（接
着性樹脂）はともに合成樹脂からなるから互いになじみ
がよく、耐久性が良好となる。

加えて、本発明に係る接着層を液状樹脂を半硬化させて
なる接着性樹脂とした場合には１合せ透光板の間に液状
樹脂を流し込むことによって接着作業することができ、
接着作業が極めて容易になるので、特に接着作業が難し
い曲面形状の合せ透光板に適する。

したがって、本発明による工業上の効果は非常に大であ
る。

（実施例） 以下、図面によって本発明の実施例について説明する。

第２図（ａ）（ｂ）において、符号Ａは建物躯体に設け
られた出窓であり、Ｂはトップライトである。これらの
出窓Ａ及びトップライトＢはいずれも採光部を構成する
窓部１０の枠体の内側にガラス、合成樹脂等の透光板Ｃ
を設けたもので、これらの透光板Ｃは合せ透光板によっ
て構成されている。なお、上記採光部は建築物に限られ
ず、乗用車、トラック、船等の乗物における採光部であ
ってもよい。

上記透光板Ｃは第１図に示すように内外側の透光板１．
２を接着層３を介して接着するとともに、外側透光板１
．２の内側と上記接着層３との間に光フィルター塗料層
４を形成したものである。

内側の透光板ｌは網入り透光板で金網５が埋設されてい
る。なお、内側透光板ｌは金！１４５入りでなくともよ
い。

光フィルター塗料層４は着色顔料を必要に応じて含めて
なる樹脂塗料から形成されたもので、このような光フィ
ルター塗料層４は、例えばアルキッド樹脂に石油から蒸
留精製された溶剤と酎−候性顔料などを加えた塗料を塗
装するによって形成することができる０着色顔料は防眩
、過熱防止等の目的に応じて適宜、選択して使用する。

また、主として紫外線を防ぐことを目的とする場合には
着色顔料を含めず、光フィルター塗料層をクリアー状態
として使用する。

接着層３は接着性樹脂から形成されている。

これは例えば液体アクリル樹脂に触媒を混合し、これを
内外側透光板ｌ、２間に注入することにより常温で半硬
化させることによって形成することができ、この場合、
液体アクリル樹脂と触媒との混合はそれに適した混合・
注入装置によって行ない、連続又はパッチ方式で注入す
ればよい、なお、接着性樹脂は完全に硬化させてもよい
が、半硬化状態とした場合の方が断熱性、防音性に優れ
る。

合せ透光板Ｃは例えば次の工程によって製造することが
できる。まず、第３図（ａ）に示すように、着色顔料を
含む樹脂塗料を入れた塗料容器６に外側透光板２を収納
し、上記塗料をポンプ７とスプレーガン８とによって外
側透光板２の内側に吹き付は塗装して予め光フィルター
塗料層４を形成しておく（塗料層は約５〜１０ミクロン
程度）、そして２週間程度自然乾燥させる０次に、同図
（ｂ）に示すように、外側透光板２の上部の一部２ａを
除く内側周縁部に糸芯入りの粘性棒状のブチルシール材
９を貼着する。

さらに、同図（Ｃ）に示すように、外側透光板２の内側
に内側透光板ｌを合せ、挟み付は治具１１によって二枚
の内外側透光板ｌ、２を固定する０両透光板１．２の間
の間隔は２ｍｍ程度とする。これにより内外側透光板ｌ
、２の周縁部は一部２ａを除いてブチルシール材９によ
りシールされるので、触媒を混合した液状接着樹脂剤１
２を非シール部２ａによって構成された注入口から注入
すればよい、接着剤は自然放置により５〜６時間後に半
硬化し、内外側透光板１．２は結合一体化して合せ透光
板となる。

上記構造の合せ透光板１．２によれば、接着層３の物理
的特性と光フィルター塗料層４の光学的特性と７さらに
両者の組合せにより、種々の効果を得ることができる。

まず、接着層３により内外側透光板１．２は一体に結合
されるから、断熱、防音効果が高く、強度も大きい、特
に、内外側透光板の間に接着性樹脂が介在されるので、
断熱防音効果がより向上する。

また、内外側透光板ｌ、２の間には着色顔料を必要に応
じて含めてなる光フィルター塗料層４が形成されている
から、採光部に対して外部から入射する過剰の紫外線、
赤外線及び可視光線は大部分が吸収される。このため、
紫外線によって室内のカーテン、家具、カーペット、調
度品等が褪色されるのを防止することができ、赤外線に
よって室内の温度が上昇するのを防ぐことができ、可視
光線と紫外線による眩光を防ぐことができる。したがっ
て適度な明るさの快適な室内空間を得ることができる。

次に、光フィルター塗料層４と接着層３とが組み合せて
設けられ、光フィルター塗料層４は接着層３の外側に配
されているから、赤外線は接着層３に到達する前に吸収
され、接着層３の過熱゛が防止され、内側透光板１に設
けられた金網５が過熱によってひび割れを起すことがな
いので、合せ透光板Ｃの耐久性を向上させることができ
る。また、光フィルター塗料層４は内外側透光板１，２
によって保護されているから、外力によって剥離される
ことがなく、清掃、運搬、取付は施工時等において特別
の注意を必要としない、したがって、取扱いが楽である
。

さらに、上述のように外側透光板２と内側透光板１とを
重ね合せて接着結合させる場合、少なくとも外側透光板
２の内側には予め光フィルター塗料層４が形成されてい
るので、接着層３を構成する樹脂は上記光フィルター塗
料層４と内側透光板１との間に注入されることになるが
、光フィルター塗料層４も接着層３もいずれも合成樹脂
によって構成されているため、互いになじみがよく、剥
離等の問題が生じない、したがって、内外側透光板ｌ、
２を強固、確実に結合させることができる。

加えて、上記接着層３を液状樹脂を半硬化させてなる接
着性樹脂とした場合には、内外側の合せ透光板ｌ、２の
間に液状樹脂を流し込むことによって接着作業を行なう
ことができ、接着作業が極めて容易になるので、特に接
着作業が難しい曲面形状の合せ透光板を製作するのに適
する。

尚、本発明における光フィルター塗料層は、少なくとも
外側透光板の内側と接着層との間に形成すれば本発明の
効果を奏するものであるが、接着層と内側透光板との間
にも形成すれば、さらに光フィルター機能を向上させる
ことができる。

また、主に紫外線を防ぐことを目的とする場所に使用す
る場合等には、着色顔料を含めず。

光フィルター塗料層をクリアー状態で形成することもで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る採光部に用いられる合せ透光板の
断面図、第２図（ａ）（ｂ）は上記合せ透光板を建築物
に使用した場合の例の要部斜視図であり、第３図（ａ）
（ｂ）（ｃ）は上記合せ透光板の製作工程図である。 符号Ａ・・・合せ透光板、１・・・内側透光板、２・・
・外側透光板１．３・・・接着層、４・・・光フィルタ
ー塗料層 特　許　出　願　人　ミサワホーム株式会社同　　　　
　アートグラス株式会社 同　　　新日軽株式会社 代　　　理　　　人　弁理士　瀬　川　幹　夫第３図 （ａ） 第３図 （ｂ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）建築物、乗物等の採光部に用いる合せ透光板であ
   って、内外側の透光板を接着する接着層と、少なくとも
   外側透光板の内側と上記接着層との間に形成された光フ
   ィルター塗料層とを有するとともに、上記接着層は透明
   の接着性樹脂から形成する一方、上記光フィルター塗料
   層は着色顔料を必要に応じて含めてなる樹脂塗料から形
   成することを特徴とする採光部に用いる合せ透光板。
2. （２）前記接着層は液状樹脂を半硬化させてなるもので
   あることを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の
   採光部に用いる合せ透光板。