JPH03161644A - 熱線吸収板 - Google Patents
熱線吸収板Info
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- JPH03161644A JPH03161644A JP30017489A JP30017489A JPH03161644A JP H03161644 A JPH03161644 A JP H03161644A JP 30017489 A JP30017489 A JP 30017489A JP 30017489 A JP30017489 A JP 30017489A JP H03161644 A JPH03161644 A JP H03161644A
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、採光用のドームや屋根材など種々の採光用途
に適した熱可塑性樹脂の熱線吸収板に関する。
に適した熱可塑性樹脂の熱線吸収板に関する。
最近、アルミニウムが蒸着されたポリエチレンテレフタ
レートフィルム(以下、アルミ蒸着フィルムと記す)を
接着剤で貼付けた窓ガラスを用いて、外部からの熱線(
近赤外線)をアルミニウム蒸着層で反射させ、室内温度
の上昇を抑えるようにした建物が増える傾向にある。
レートフィルム(以下、アルミ蒸着フィルムと記す)を
接着剤で貼付けた窓ガラスを用いて、外部からの熱線(
近赤外線)をアルミニウム蒸着層で反射させ、室内温度
の上昇を抑えるようにした建物が増える傾向にある。
しかしながら、上記のようにアルミ蒸着フィルムを貼付
けた窓ガラス等は、熱線のみならず可視光線もアルミニ
ウム蒸着層で反射するため、殆ど不透明に近く採光機能
が乏しいため、室内が暗くなるという致命的な欠点があ
った。
けた窓ガラス等は、熱線のみならず可視光線もアルミニ
ウム蒸着層で反射するため、殆ど不透明に近く採光機能
が乏しいため、室内が暗くなるという致命的な欠点があ
った。
しかも、接着剤でアルミ蒸着フィルムをガラスに貼付け
る作業は極めて面倒で、特に曲面を有するガラスにはう
まく貼付けられないという問題があり、また、アルミ蒸
着フィルムとガラスの間に空気が混入しやすいため、「
気泡ぶくれ」を生じたり、接着強度が低下して剥舗し易
くなるという問題もあった。
る作業は極めて面倒で、特に曲面を有するガラスにはう
まく貼付けられないという問題があり、また、アルミ蒸
着フィルムとガラスの間に空気が混入しやすいため、「
気泡ぶくれ」を生じたり、接着強度が低下して剥舗し易
くなるという問題もあった。
その上、アルミ蒸着フィルムをガラスに貼付けたものは
、プレス成形等の方法で所望の形状に威形できないとい
う問題もあった。
、プレス成形等の方法で所望の形状に威形できないとい
う問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、良好な熱線吸収機能と採光機能を併せ持
ち、製造が容易で、しかも所望の形状に威形できる熱線
吸収板を提供することにある。
するところは、良好な熱線吸収機能と採光機能を併せ持
ち、製造が容易で、しかも所望の形状に威形できる熱線
吸収板を提供することにある。
上記目的を達戊するため、本発明の熱線吸収板は、4尤
性を’fTする熱可塑{’L樹脂繕板の表面に、赤外線
吸収剤が含有された透光外を有する熱可塑性樹Mii
A ir+i Inを一体化したことを特徴とするもの
である。
性を’fTする熱可塑{’L樹脂繕板の表面に、赤外線
吸収剤が含有された透光外を有する熱可塑性樹Mii
A ir+i Inを一体化したことを特徴とするもの
である。
本発明の熱線吸収板では、ハ可? {I[樹脂基板もF
へ可+7/I竹樹脂表面層も共に透光牲を{Tずるため
良々fな採光機能が発揮され、しかも、熱可ヴ性樹脂表
面層に含イfされた赤外線吸収剤によー,て熱線(近赤
外線)が殆ど吸収される.また、本発明の熱線吸収板は
、基板も表面層も共に熱河f’l! {’L樹脂より収
るため、熱圧着等のラミネート手段により気泡を含まず
に一体化して簡弔に製造することができ、更に熱成形等
の手段で所望の形状に成形することもできる。
へ可+7/I竹樹脂表面層も共に透光牲を{Tずるため
良々fな採光機能が発揮され、しかも、熱可ヴ性樹脂表
面層に含イfされた赤外線吸収剤によー,て熱線(近赤
外線)が殆ど吸収される.また、本発明の熱線吸収板は
、基板も表面層も共に熱河f’l! {’L樹脂より収
るため、熱圧着等のラミネート手段により気泡を含まず
に一体化して簡弔に製造することができ、更に熱成形等
の手段で所望の形状に成形することもできる。
〔実施例〕
以下、図面を参類しながら本発明の大施例を詳述する。
第1図は本発明の一実施例にかかる熱線吸収板の模式的
な断面図であって、lは透光性を有する熱可塑性樹脂基
板(以下、基板と記す)、2はその表面に積層一体化さ
れた透光性を有する熱可塑性樹脂表面層(以下、表面層
と記す)を示しており、この表面N2には赤外線吸収剤
3が含有されている。
な断面図であって、lは透光性を有する熱可塑性樹脂基
板(以下、基板と記す)、2はその表面に積層一体化さ
れた透光性を有する熱可塑性樹脂表面層(以下、表面層
と記す)を示しており、この表面N2には赤外線吸収剤
3が含有されている。
上記の基板1としては、例えば透光性の良好な厚さ1〜
10mm程度、好ましくは2〜5mmf1度のポリカー
ボネート樹脂板が使用される。その他、アクリル樹脂板
、ポリ塩化ビニル樹脂板など各種の透明な熱可塑性樹脂
板も勿論使用される。
10mm程度、好ましくは2〜5mmf1度のポリカー
ボネート樹脂板が使用される。その他、アクリル樹脂板
、ポリ塩化ビニル樹脂板など各種の透明な熱可塑性樹脂
板も勿論使用される。
また、表面層2としては、赤外線吸収剤3を均一に含有
させた厚さ30〜300μm,好ましくは50〜100
μm程度の各種の熱可塑性樹脂フィルムが使用され、そ
の中でも特にアクリル系樹脂(MMA)フィルムが好適
に使用される。かかるアクリル系樹脂フィルムは、フィ
ルム形成温度が150〜200℃前後と低いため、赤外
線吸収剤3の熱分解温度が低い場合も殆ど分解を生じさ
せないでフィルム形威を行うことができ、しかも他の熱
可塑性樹脂との相溶性が良いため、熱圧着等の手段でポ
リカーボネート等の基板lに強固にラミネートすること
が可能であり、また、耐候性が良いため容易に劣化する
こともない等の利点をf『するからである。
させた厚さ30〜300μm,好ましくは50〜100
μm程度の各種の熱可塑性樹脂フィルムが使用され、そ
の中でも特にアクリル系樹脂(MMA)フィルムが好適
に使用される。かかるアクリル系樹脂フィルムは、フィ
ルム形成温度が150〜200℃前後と低いため、赤外
線吸収剤3の熱分解温度が低い場合も殆ど分解を生じさ
せないでフィルム形威を行うことができ、しかも他の熱
可塑性樹脂との相溶性が良いため、熱圧着等の手段でポ
リカーボネート等の基板lに強固にラミネートすること
が可能であり、また、耐候性が良いため容易に劣化する
こともない等の利点をf『するからである。
また、アクリル系樹脂フィルムに代えて、赤外線吸収剤
を含むアクリル系樹脂インク、塗料等を基板1にHさ3
〜50μm,好ましくは3〜20μmに印刷又はコーテ
ィングして熱可塑性樹脂表面層2とすることもできる。
を含むアクリル系樹脂インク、塗料等を基板1にHさ3
〜50μm,好ましくは3〜20μmに印刷又はコーテ
ィングして熱可塑性樹脂表面層2とすることもできる。
表面層2に含有させる赤外線吸収剤3としては近赤外領
域に広域の有効吸収帯を有するアミニウム系化合物(例
えば特公昭43−25335号に記載された赤外線吸収
剤等)が好適に使用される。
域に広域の有効吸収帯を有するアミニウム系化合物(例
えば特公昭43−25335号に記載された赤外線吸収
剤等)が好適に使用される。
その他、金属錯体系、アントラキノン系、フタロシアニ
ン系の赤外線吸収剤なども勿論使用可能である。赤外線
吸収剤3の含★濃度は約0.2〜2%の範囲が適当であ
り、特に、表面層2の厚さが50〜lOOμmの場合は
1.0〜0.5%程度含有させることが好ましく、また
表面層2の厚さが50/7mより薄い場合は含有濃度を
1.0%以上とし、100μmより厚い場合は含有濃度
を0.5%以下とすることが好ましい。即ち、表面層2
の単位面積当たりの赤外線吸収量は、その単位面積中に
含まれる赤外線吸収剤3の量で定まるものであるから、
表面層2の厚みが薄くなると赤外線吸収剤3が不足しな
いように含有濃度を上げる必要があり、逆に表面層2の
厚みが厚くなると含有濃度を下げることができるのであ
る. 表面層2の単位面積(lcm”)当たりの好ましい赤外
線吸収剤量は赤外線吸収剤3の種類によって異なるが、
上記のアミニウム系化合物では0.03〜0.12mg
程度であり、この範囲内であれば優れた赤外線吸収効果
を発揮する。
ン系の赤外線吸収剤なども勿論使用可能である。赤外線
吸収剤3の含★濃度は約0.2〜2%の範囲が適当であ
り、特に、表面層2の厚さが50〜lOOμmの場合は
1.0〜0.5%程度含有させることが好ましく、また
表面層2の厚さが50/7mより薄い場合は含有濃度を
1.0%以上とし、100μmより厚い場合は含有濃度
を0.5%以下とすることが好ましい。即ち、表面層2
の単位面積当たりの赤外線吸収量は、その単位面積中に
含まれる赤外線吸収剤3の量で定まるものであるから、
表面層2の厚みが薄くなると赤外線吸収剤3が不足しな
いように含有濃度を上げる必要があり、逆に表面層2の
厚みが厚くなると含有濃度を下げることができるのであ
る. 表面層2の単位面積(lcm”)当たりの好ましい赤外
線吸収剤量は赤外線吸収剤3の種類によって異なるが、
上記のアミニウム系化合物では0.03〜0.12mg
程度であり、この範囲内であれば優れた赤外線吸収効果
を発揮する。
このアミニウム系化合物の赤外線吸収剤3は耐候性に劣
るため、これを表面層2に含有させるだけでは早期劣化
を生じる心配がある.従って、赤外線吸収剤3と共に紫
外線吸収剤を表面層2に含有させることによって紫外線
を吸収し、赤外線吸収剤3の劣化を防止することが望ま
しい。紫外線吸収剤としては、例えばペンゾトリアゾー
ル系等の公知のものが好適に使用され、その含有濃度は
0.2〜2.0%程度、好ましくは0.5〜1.0%楳
度である。
るため、これを表面層2に含有させるだけでは早期劣化
を生じる心配がある.従って、赤外線吸収剤3と共に紫
外線吸収剤を表面層2に含有させることによって紫外線
を吸収し、赤外線吸収剤3の劣化を防止することが望ま
しい。紫外線吸収剤としては、例えばペンゾトリアゾー
ル系等の公知のものが好適に使用され、その含有濃度は
0.2〜2.0%程度、好ましくは0.5〜1.0%楳
度である。
また、必要とあらば、基板lや表面N2に着已剤をAm
配合して、透光性を損なわない程度に所望の色に着色し
てもよい。尚、アミニウム系化合物の赤外線吸収剤3を
表面層2に含有させる場合は、着色剤を配合しなくても
核赤外線吸収剤3によって表面N2が薄いgt緑色に着
色されるため、落ち着いた色合いの透光性を有する熱線
吸収板となる。
配合して、透光性を損なわない程度に所望の色に着色し
てもよい。尚、アミニウム系化合物の赤外線吸収剤3を
表面層2に含有させる場合は、着色剤を配合しなくても
核赤外線吸収剤3によって表面N2が薄いgt緑色に着
色されるため、落ち着いた色合いの透光性を有する熱線
吸収板となる。
以上のような構威の熱線吸収板は、フィルム成形機を用
いて、所定量の赤外綿吸収剤と必要に応じて紫外線吸収
剤等を均一に混合した熱可塑性樹脂のフィルムを成形し
、核フィルムを熱可13H!t樹脂の基板lに重ねて熱
圧着することにより、簡串に製造することができる. この実施例の熱線吸収板は、既述したように基板1及び
表面層2がいずれも透光性を有するため良好な採光機能
を発揮することができ、しかも赤外線吸収剤3を表面層
2に含有させてあるため、この赤外線吸収剤3によって
熱線〈近赤外線)を殆ど吸収することができる.従って
、この悲線吸収板を例えば窓ガラスの代わりに使用すれ
ば、室内を明るく保ったまま熱線を吸収して室内の温度
上昇を防止することができる.また、この熱線吸収板は
基板l及び表面層2がいずれも熱可塑性樹脂より威るた
め、既述したように熱圧着等のラミネート手段やコーテ
ィング手段により表面層2を密着状態で基板lに一体化
して簡単に製造することができ、従来のアルミ蒸着フィ
ルムを接着剤で貼付ける場合のようにr気泡ぶくれjや
接着強度の低下を生じる心配がなく、更に熱成形等を行
えば、採光ドームや採光屋根板など所望形状を有する種
々の採光材を簡単に得ることができる.特に、表面層2
が赤外線吸収剤3を含有したアクリル系樹脂フィルムよ
り威る場合は、アクリル系樹脂には共重合組威の調整で
フィルム威形温度が160℃前後の低いもの゛も得られ
るため、フィルム威形時に赤外線吸収剤を殆ど分解せず
、しかも該フィルムは穏やかな加熱加圧条件でポリカー
ボネート等の基板lと強固にラミネートされるため、熱
線吸収性能に優れた耐剥離強度の大きい熱線吸収板が得
られるという利点がある.また、かかるアクリル系樹脂
フィルムは優れた耐候性を有するため、該フィルムで表
面層2を形成した熱線吸収板は耐久性が良好であり、更
に紫外線吸収剤を該フィルムに含有させて紫外線を吸収
するようにした熱線吸収板は、紫外線による赤外線吸収
剤3の劣化が生じにくいため、長期間にわたって優れた
熱線吸収性能を維持できる利点がある.第2図は本発明
熱線吸収板の他の実施例を示す断面図であって、この熱
線吸収板は、基板1の表面に赤外線吸収剤3を含有した
表面層2を積層すると共に、更にその表面に、アクリル
系樹脂等の耐候性に優れた熱可塑性樹脂よりなる表面被
覆層4をコーティングを含む手段で一体化したものであ
る.この表面被覆層4の厚さは3〜300μm、3〜1
00μm程度とするのが適当である.これより厚くても
薄くてもかまわない.尚、基板1及び表面層2は前記実
施例と同様であるので、millを省略する. 上記のように表面被覆層4を積層してあると、熱線吸収
板の耐候性、耐久性がより一層向上するという利点があ
る.尚、被覆層4に紫外線吸収剤を添加して表面層2の
赤外線吸収剤の分解を保護することも有効である. 第3図はポリカーボネート樹脂板(以下、PC板と記す
)と本発明の熱線吸収板についての全光線透過率を示す
グラフである.即ち、曲線Aは290℃で射出威形した
厚さ3mmのPC板の試験片Aについての全光線透過率
を示しており、曲線Bは1重量%の赤外線吸収剤(アミ
ニウム系化合物)を含有する犀さ100μmのアクリル
系樹脂フィルムを上記PC板の表面に積層一体化した熱
線吸収板の拭験片Bについての全光線透過率を示してお
り、曲線Cは1重量%の赤外線吸収剤(アミ/ウム系化
合物)と1重量%の紫外線吸収剤を含有する厚さ100
μmのアクリル系樹脂フィルムを上記PC板の表面に積
層一体化した熱線吸収板の試験片Cについての全光線透
過率を示しており、曲線Dは111[1%の赤外線吸収
剤(アミニウム系化合物)と1重量%の紫外線吸収剤と
0. 17重量%のカルパゾール系顔料を含有する厚
さ100μmのアクリル系樹脂フィルムを上記PC板の
表面に積層一体化したFjl線吸収板の拭験片Dについ
ての全光uA透過率を示している.このグラフを見れば
、pcFiの拭験片Aが可視光線と近赤外線の双方をよ
く透過するのに対し、本発明熱線吸収板の拭験片B,C
,Dは近赤外領域の光線透過率が約15%以下であり、
アクリル系樹脂フィルムの表面層に含まれた赤外線吸収
剤によって近赤外線が効率よく吸収されていることが判
る. また、本発明熱線吸収板の上記試験片C,DとPC板の
拭験片Aについて行った断熱性試験の結果を次表に示す
. この断熱性試験は第5図に示すような測定装置を用いて
次の要領で行ったものである.即ち、側壁に通気孔を有
する通気自在なボソクス5の土壁開口部6を覆うように
試験片7を載置すると共に、その上方に約4〜4.5c
mの間隔をあけて配置された60Wの白熱電球8によっ
て拭験片7を照明し、試験片7から17cmの間隔をあ
けてボックス5内部に設置された熱吸収Fi(vJ面黒
色の銅板)9によって試験片7を透過した熱線を吸収さ
せ、この熱吸収板9の温度を放射温度計IOによって経
時的に測定したものである。
いて、所定量の赤外綿吸収剤と必要に応じて紫外線吸収
剤等を均一に混合した熱可塑性樹脂のフィルムを成形し
、核フィルムを熱可13H!t樹脂の基板lに重ねて熱
圧着することにより、簡串に製造することができる. この実施例の熱線吸収板は、既述したように基板1及び
表面層2がいずれも透光性を有するため良好な採光機能
を発揮することができ、しかも赤外線吸収剤3を表面層
2に含有させてあるため、この赤外線吸収剤3によって
熱線〈近赤外線)を殆ど吸収することができる.従って
、この悲線吸収板を例えば窓ガラスの代わりに使用すれ
ば、室内を明るく保ったまま熱線を吸収して室内の温度
上昇を防止することができる.また、この熱線吸収板は
基板l及び表面層2がいずれも熱可塑性樹脂より威るた
め、既述したように熱圧着等のラミネート手段やコーテ
ィング手段により表面層2を密着状態で基板lに一体化
して簡単に製造することができ、従来のアルミ蒸着フィ
ルムを接着剤で貼付ける場合のようにr気泡ぶくれjや
接着強度の低下を生じる心配がなく、更に熱成形等を行
えば、採光ドームや採光屋根板など所望形状を有する種
々の採光材を簡単に得ることができる.特に、表面層2
が赤外線吸収剤3を含有したアクリル系樹脂フィルムよ
り威る場合は、アクリル系樹脂には共重合組威の調整で
フィルム威形温度が160℃前後の低いもの゛も得られ
るため、フィルム威形時に赤外線吸収剤を殆ど分解せず
、しかも該フィルムは穏やかな加熱加圧条件でポリカー
ボネート等の基板lと強固にラミネートされるため、熱
線吸収性能に優れた耐剥離強度の大きい熱線吸収板が得
られるという利点がある.また、かかるアクリル系樹脂
フィルムは優れた耐候性を有するため、該フィルムで表
面層2を形成した熱線吸収板は耐久性が良好であり、更
に紫外線吸収剤を該フィルムに含有させて紫外線を吸収
するようにした熱線吸収板は、紫外線による赤外線吸収
剤3の劣化が生じにくいため、長期間にわたって優れた
熱線吸収性能を維持できる利点がある.第2図は本発明
熱線吸収板の他の実施例を示す断面図であって、この熱
線吸収板は、基板1の表面に赤外線吸収剤3を含有した
表面層2を積層すると共に、更にその表面に、アクリル
系樹脂等の耐候性に優れた熱可塑性樹脂よりなる表面被
覆層4をコーティングを含む手段で一体化したものであ
る.この表面被覆層4の厚さは3〜300μm、3〜1
00μm程度とするのが適当である.これより厚くても
薄くてもかまわない.尚、基板1及び表面層2は前記実
施例と同様であるので、millを省略する. 上記のように表面被覆層4を積層してあると、熱線吸収
板の耐候性、耐久性がより一層向上するという利点があ
る.尚、被覆層4に紫外線吸収剤を添加して表面層2の
赤外線吸収剤の分解を保護することも有効である. 第3図はポリカーボネート樹脂板(以下、PC板と記す
)と本発明の熱線吸収板についての全光線透過率を示す
グラフである.即ち、曲線Aは290℃で射出威形した
厚さ3mmのPC板の試験片Aについての全光線透過率
を示しており、曲線Bは1重量%の赤外線吸収剤(アミ
ニウム系化合物)を含有する犀さ100μmのアクリル
系樹脂フィルムを上記PC板の表面に積層一体化した熱
線吸収板の拭験片Bについての全光線透過率を示してお
り、曲線Cは1重量%の赤外線吸収剤(アミ/ウム系化
合物)と1重量%の紫外線吸収剤を含有する厚さ100
μmのアクリル系樹脂フィルムを上記PC板の表面に積
層一体化した熱線吸収板の試験片Cについての全光線透
過率を示しており、曲線Dは111[1%の赤外線吸収
剤(アミニウム系化合物)と1重量%の紫外線吸収剤と
0. 17重量%のカルパゾール系顔料を含有する厚
さ100μmのアクリル系樹脂フィルムを上記PC板の
表面に積層一体化したFjl線吸収板の拭験片Dについ
ての全光uA透過率を示している.このグラフを見れば
、pcFiの拭験片Aが可視光線と近赤外線の双方をよ
く透過するのに対し、本発明熱線吸収板の拭験片B,C
,Dは近赤外領域の光線透過率が約15%以下であり、
アクリル系樹脂フィルムの表面層に含まれた赤外線吸収
剤によって近赤外線が効率よく吸収されていることが判
る. また、本発明熱線吸収板の上記試験片C,DとPC板の
拭験片Aについて行った断熱性試験の結果を次表に示す
. この断熱性試験は第5図に示すような測定装置を用いて
次の要領で行ったものである.即ち、側壁に通気孔を有
する通気自在なボソクス5の土壁開口部6を覆うように
試験片7を載置すると共に、その上方に約4〜4.5c
mの間隔をあけて配置された60Wの白熱電球8によっ
て拭験片7を照明し、試験片7から17cmの間隔をあ
けてボックス5内部に設置された熱吸収Fi(vJ面黒
色の銅板)9によって試験片7を透過した熱線を吸収さ
せ、この熱吸収板9の温度を放射温度計IOによって経
時的に測定したものである。
上記の表を見れば、本発明熱線吸収板の試験片C.
Dは7分経過した時点でPC板の試験片Aよりも8℃ほ
ど温度上昇を抑えており、良好な断熱作用を発揮するこ
とが判る. 本発明の熱線吸収板は、以上の試験結果から明らかなよ
うに、表面層2に含まれる赤外線吸収剤3が熱線を殆ど
吸収して良好な断熱作用を発揮するものであるが、仮に
この赤外線吸収3をポリヵーボネート樹脂板等の基板l
に含有させて単層構造の熱線吸収板を製作したとしても
、満足な効果を期待することは難しい.その理由は、赤
外線吸収剤が耐熱性に劣るため、ポリカーポネート樹脂
板等を威形するときの熱によって殆ど分解するからであ
る.このことは、第4図のグラフから明らかである. 即ち、この第4図は赤外線吸収剤を含有させたボリカー
ボネート樹脂板の全光線透過率を示すグラフであって、
曲線Eは赤外線吸収剤(アミニウム系化合物)をO.■
重量%配合したポリカーボネート樹脂を温度290℃、
滞留時間4分45秒の条件で射出威形した厚さ3mmの
PC@Eについての全光線透過率を示しており、曲線F
は滞留時間のみを6分45秒に変更して射出威形したP
C@Fについての全光線透過率を示しており、曲線Gは
滞留時間のみを8分45秒に変更して射出威形したPC
板Gについての全光線透過率を示している.このグラフ
を見れば、滞留時間が4分45秒と短いPC板Eでさえ
、近赤外線を約30%以上透過しており、滞留時間が6
分45秒のPC板Fと8分45秒のPCIGは、第3図
に示す赤外線吸収剤無配合のPC[Aと殆ど変わらない
ほど近赤外線をよく透過し、断熱作用を殆ど発揮できな
いものであることが判る. 〔発明の効果〕 以上の説明より理解できるように、本発明の熱線吸収板
は、基板も表面層も透光性であるため可視光線を良く透
過し、しかも表面層に含有された赤外線吸収剤が熱線を
殆ど吸収するため良好な断熱性を発揮でき、また、基板
も表面層も熱可塑性樹脂より成るため製造が簡単で大き
な耐剥離強度をイfし、熱威形等によって所望の採光材
の形状に容易に威形することができる等の顕著な効果を
奏する。
Dは7分経過した時点でPC板の試験片Aよりも8℃ほ
ど温度上昇を抑えており、良好な断熱作用を発揮するこ
とが判る. 本発明の熱線吸収板は、以上の試験結果から明らかなよ
うに、表面層2に含まれる赤外線吸収剤3が熱線を殆ど
吸収して良好な断熱作用を発揮するものであるが、仮に
この赤外線吸収3をポリヵーボネート樹脂板等の基板l
に含有させて単層構造の熱線吸収板を製作したとしても
、満足な効果を期待することは難しい.その理由は、赤
外線吸収剤が耐熱性に劣るため、ポリカーポネート樹脂
板等を威形するときの熱によって殆ど分解するからであ
る.このことは、第4図のグラフから明らかである. 即ち、この第4図は赤外線吸収剤を含有させたボリカー
ボネート樹脂板の全光線透過率を示すグラフであって、
曲線Eは赤外線吸収剤(アミニウム系化合物)をO.■
重量%配合したポリカーボネート樹脂を温度290℃、
滞留時間4分45秒の条件で射出威形した厚さ3mmの
PC@Eについての全光線透過率を示しており、曲線F
は滞留時間のみを6分45秒に変更して射出威形したP
C@Fについての全光線透過率を示しており、曲線Gは
滞留時間のみを8分45秒に変更して射出威形したPC
板Gについての全光線透過率を示している.このグラフ
を見れば、滞留時間が4分45秒と短いPC板Eでさえ
、近赤外線を約30%以上透過しており、滞留時間が6
分45秒のPC板Fと8分45秒のPCIGは、第3図
に示す赤外線吸収剤無配合のPC[Aと殆ど変わらない
ほど近赤外線をよく透過し、断熱作用を殆ど発揮できな
いものであることが判る. 〔発明の効果〕 以上の説明より理解できるように、本発明の熱線吸収板
は、基板も表面層も透光性であるため可視光線を良く透
過し、しかも表面層に含有された赤外線吸収剤が熱線を
殆ど吸収するため良好な断熱性を発揮でき、また、基板
も表面層も熱可塑性樹脂より成るため製造が簡単で大き
な耐剥離強度をイfし、熱威形等によって所望の採光材
の形状に容易に威形することができる等の顕著な効果を
奏する。
第l図は本発明熱線吸収板の一実施例を示す断面図、第
2図は本発明熱線吸収板の他の実施例を示す断面図、第
3図はPC板と本発明熱線吸収板についての全光線透過
率を示すグラフ、第4図は赤外線吸収剤を含有させたP
C板の全光線透過率を示すグラフ、第5図は断熱性試験
に用いた装置の概略説明図である.
2図は本発明熱線吸収板の他の実施例を示す断面図、第
3図はPC板と本発明熱線吸収板についての全光線透過
率を示すグラフ、第4図は赤外線吸収剤を含有させたP
C板の全光線透過率を示すグラフ、第5図は断熱性試験
に用いた装置の概略説明図である.
Claims (1)
- (1)透光性を有する熱可塑性樹脂基板の表面に、赤外
線吸収剤が含有された透光性を有する熱可塑性樹脂表面
層を一体化して成る熱線吸収板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1300174A JP2816582B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱線吸収板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1300174A JP2816582B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱線吸収板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03161644A true JPH03161644A (ja) | 1991-07-11 |
JP2816582B2 JP2816582B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17881637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1300174A Expired - Fee Related JP2816582B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 熱線吸収板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816582B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06256541A (ja) * | 1993-03-05 | 1994-09-13 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 近赤外線吸収フィルム及びそれを用いた熱線遮断シート |
JPH07173358A (ja) * | 1993-12-20 | 1995-07-11 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱線遮蔽樹脂板 |
US5939183A (en) * | 1996-02-20 | 1999-08-17 | Elf Atochem S.A. | Water vapor permeable plastic film comprising inorganic particles coated with a substance having high refractive index |
US6069244A (en) * | 1998-02-03 | 2000-05-30 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Phthalocyanine compound, method for production thereof, and use thereof |
WO2013021848A1 (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-14 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | パネル及びパネル設置構造 |
JP2013035367A (ja) * | 2011-08-05 | 2013-02-21 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | パネル及びパネル設置構造 |
JP2013099945A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-23 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | パネル |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63281837A (ja) * | 1987-05-14 | 1988-11-18 | Takiron Co Ltd | 赤外線吸収性積層物 |
-
1989
- 1989-11-17 JP JP1300174A patent/JP2816582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63281837A (ja) * | 1987-05-14 | 1988-11-18 | Takiron Co Ltd | 赤外線吸収性積層物 |
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CN103717392A (zh) * | 2011-08-05 | 2014-04-09 | 三菱工程塑料株式会社 | 面板和面板设置结构 |
JP2013099945A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-23 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | パネル |
JP2013099923A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-23 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | パネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2816582B2 (ja) | 1998-10-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |