JPS63158814A - 電磁石装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、コイルを励磁したり消磁したりして接極子を
角変位させる電磁石装置、特に接極子に可動接触子を設
けることによって電磁継電器に好適に用いられる電磁線
？ｌｌｆ″ｉ装置に関する。

［背景技術］ 電磁石装置、特に電磁継電器に用いるものにあっては、
可動接触子等のばね部材の調整工程を削減したり十分な
接触圧の確保等のため、接極子吸引力の増大が要求され
る。またそのために電磁石装置が大型化することは抑制
せねばならず、結局電磁石装置の磁気効率を向上させる
必要がある。

そこで第６図の如き電磁石装置が提案された。

すなわち、空心部Ａを有するコイルＢに、対向片が短片
と長片からなるコ字状の２個のヨークＣ１Ｄをそれぞれ
の長片が重合接触するようそれぞれの短片を空心部Ａに
画定し、一方ヨークＣの短片に基端部が角変位可能に支
持され他方ヨークＤの短片に先端部が接離可能の状態に
接極子Ｅを配設するものである。電磁継電器に用いる場
合、例えば接極子ＥがカードＦを介して図外可動接触子
を駆動するよう設計する。

このものは、接離（吸引釈放）動作を行う他方ヨークＤ
の短片と接極子ＥがコイルＢの空心部Ａ内に位置するの
で磁束漏洩が少なく、従って磁気効率の向上が図られた
。しかしながら、磁気回路において２個のヨークＣ，Ｄ
の各長片が重合接触していることによる磁気抵抗の増加
があり、未だ磁気効率向上の余地を残しているのである
。

［発明の目的］ 本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであってその目
的とするところは、ヨークと接極子の接離（吸引釈放）
動作を行う箇所をコイルの空心部内に位置させるものに
あって、さらに磁気効率を向上させ得る電磁石装置の提
供にある。

［発明の開示］ 本発明の電磁石装置は、空心部を有するコイルと、対向
片が短片と長片からなるコ字状をなし該短片がコイルの
空心部を形成する内壁に固定され該長片がコイルの外方
に位置するヨークと、基端部がヨークの長片に角変位可
能な状態に支持され先端部がコイルの空心部においてヨ
ークの短片に接離可能な状態に配設される接極子と、接
極子をヨークの短片から離反させる方向にばね付勢する
復帰ばねとよりなるものである。

本発明によれば、ヨークに継目がなくなって磁気抵抗が
低減でき従って磁気効率が向上させられ、ヨークが１個
の部材で構成できるのでコストダウンも図れる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図乃至第３図に基づいて
説明する。

１は空心部２を有するコイルで、コイル枠３に巻回され
る０本実施例の空心部２は、コイル１が巻回される断面
矩形状のコイル枠３の胴部内壁にて構成しているが、コ
イル枠３を省略してコイル１の内壁にて構成してもよい
。

４は対向片が短片４ａふ長片４ｂからなるコ字状をなし
たヨークで、磁性板材よりなり、短片４ａがコイル１の
空心部２を構成する内壁に固定され、長片４ｂがコイル
１の外方に位置する。すなわち短片４ａが空心部２内の
一方寄りに、長片４ｂの先端が空心部２の他方寄りのコ
イル１の外方にそれぞれ位置するよう配設される。

５は接極子で、磁性板材よりなり、基端部５ａがヨーク
４の長片４ｂに角変位可能な状態に支持され、先端部５
ｂがコイル１の空心部２においてヨーク４の短片４ａに
接離可能な状態に配設され、さらに先端部５ｂは空心部
２から突出するよう延伸している０本実施例の接極子５
は、基端部５ａ側を短片、先端部５ｂ側を長片としたコ
字状に形成してあり、またヨーク４の長片４ｂの先端近
傍に形成された段の立上がり部分にて基端部５ａが支持
されている。

６は接極子５をその先端部５ｂをヨーク４の短片４ａか
ら離反させる方向にばね付勢する板状の復帰ばねで、基
端がヨーク４の長片４ｂに固着されている。なお、電磁
継電器に通用した場合において、その可動接触子より復
帰ばね６のばね力が十分小さいときは、先端部５ｂをヨ
ーク４の短片４ａに接触させる方向にばね付勢して接極
子５の支持を主要機能にしてもよい。

第２図に、上記の電磁石装置を電磁継電器に適用した例
が模式的に示しである。ケース１１からは接点端子１２
．１２とコイル端子１３．１３が置設され、ケースＩｌ
内に電磁石装置とともに、固定接点１４を設けた固定接
触子１５と可動接点１６を設けた可動接触子１７が収容
される。この電磁継電器は、常開型接点構成（コイル１
が消磁状態で開成状態）としである、１８は電磁石装置
の接極子５の先端部５ｂと可動接触子１７の先端部とを
連結するカードである。

（動作） 第１図の実線及び第２図はコイル１の励磁状態（接点閉
成状態）、第１図の破線はコイル１の消磁状態（接点開
成状態）、第３図はコイル１が励磁状態となうた直後の
磁束の流れ状態を示している。

コイル１の消磁時、可動接触子１７及び復帰ばね６のば
ね力により接極子５は第１図破線の離反位置ｘｉにあり
、従って接点開成状態にある。

この状態でコイルｌが励磁されると、磁束φは第３図の
如く、ヨーク４→ヨークの長片４ｂ→接極子５→空隙→
ヨークの短片４ａ−ヨーク４と流れるので、可動接触子
１７及び復帰ばね６のばね力に抗して接極子５の先端部
５ｂはヨークの短片４ａに吸引され、接極子５は第１図
実線の接触位置Ｘ２に変位し、従って接点閉成状態とな
る。

この状態で再びコイル１が消磁されると、可動接触子１
７及び復帰ばね６のばね力により接極子５はヨークの短
片４ａから離反し、接極子５は第１図破線の離反位置Ｘ
１に復帰し、従って接点開成状態となる。

かかる動作から明らかなように、接離（吸引釈放）動作
を行う接極子５の先端部５ｂとヨークの短片４ａがコイ
ル１の空心部２内に位置するので磁束漏洩が少なくなる
ことは勿論、従来のものに存在したヨークの継目がなく
なるので磁気抵抗が低減でき、さらに磁気効率が向上さ
せられる。またヨーク４が１１１Ｍの部材で構成できる
のでコストダウンも図れる。加えて接極子５の基端部５
ａの支持点を調整することにより、接極子５とヨーク４
の長片４ｂ間の対向面積を増大させてその間の磁気抵抗
の低減も可能となる。

第４図及び第５図は本発明の第２の実施例で、接極子と
ヨークの構造のみ異なっている。従って第１の実施例と
実質的に同一の部材には、同一の符号を付しその説明も
省略する。

ヨーク２４は、短片２４ａと長片２４ｂからなる口字状
をなし、長片２４ｂの先端面が接極子２５の支持部とな
る。接極子２５は、基端部２５ａが長片２４ｂの先端面
に角変位可能な状態に支持され、先端部２５ｂがコイル
ｌの空心部２においてヨーク２４の短片２４ａに接離可
能な状態に配設され、さらに先端部２５ｂは空心部２か
ら突出するよう延伸している。また基端部２５ａから直
角よりやや大きい角度に折曲形成される対向片２５ｃが
連設される。

このものは第１の実施例に比して、接極子２５とヨーク
２４の長片２４ｂ間の磁気抵抗が若干増加するものの、
接極子２５の製造上の寸法精度が゛比較的ラフなもので
よい、つまり第１の実施例において、その作用効果は対
向する長片と短片の平行度の精度に影響を受けるからで
ある。

［発明の効果］ 本発明の電磁石装置は、空心部を有するコイルと、対向
片が短片と長片からなる口字状をなし該短片がコイルの
空心部を形成する内壁に固定され咳長片がコイルの外力
に位置するヨークと、基端部がヨークの長片に角変位可
能な状態に支持され先端部がコイルの空心部においてヨ
ークの短片に接離可能な状態に配設される接極子と、接
極子をヨークの短片から離反させる方向にばね付勢する
復帰ばねとよりなるから、ヨークと接極子の接離（吸引
釈放）動作を行う箇所をコイルの空心部内に位置させる
ものにあって、ヨークに継目がなくなるので磁気抵抗が
低減でき従って磁気効率が向上させられ、ヨークが１個
の部材で構成できるのでコストダウンも図れるものとな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（ｃ）は、本発明の第１の実施例を
示すもので、（ａ）は断面図、 （ｂ）は平面図、（ｃ）は側面図、 第２図は、電磁継電器に通用したものの模式図、第３図
は、磁束の流れ状態の説明図、 第４図は、本発明の第２の実施例を示す断面図、第５図
は、その磁束の流れ状態の説明図、第６図は、従来例を
電磁継電器に通用した模式図である。 １−・−コイル、２−空心部、４．２４−　ヨーク、４
ａ、２４ａ−−一短片、４ｂ、２４ｂ−長片、５．２５
−−・接極子、５ａ、２５ａ−基端部、５ｂ、２５ｂ・
−先端部、６・−・復帰ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）空心部を有するコイルと、対向片が短片と接片か
   らなるコ字状をなし該短片が前記コイルの空心部を形成
   する内壁に固定され該長片がコイルの外方に位置するヨ
   ークと、基端部が前記ヨークの長片に角変位可能な状態
   に支持され先端部が前記コイルの空心部において前記ヨ
   ークの短片に接離可能な状態に配設される接極子と、前
   記接極子を前記ヨークの短片から離反させる方向にばね
   付勢する復帰ばねとよりなる電磁石装置。