JPS63156741A - シコニンの製造方法 - Google Patents

シコニンの製造方法

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JPS63156741A
JPS63156741A JP30487786A JP30487786A JPS63156741A JP S63156741 A JPS63156741 A JP S63156741A JP 30487786 A JP30487786 A JP 30487786A JP 30487786 A JP30487786 A JP 30487786A JP S63156741 A JPS63156741 A JP S63156741A
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shikonin
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methyl
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Yoshiyuki Shimai
島居 義侑
Tsutomu Koga
勉 古賀
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PIASUARAIZU KK
Pias Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シコニンの製造方法、さらに詳しくは紫根か
らの天然抽出物であるシコニンを、化学合成によって製
造する製造方法に関する。
(従来の技術) 周知のように、シコニンは天然に存在する紫根からの抽
出物であり、紫の染料として使用される他、解熱、解毒
作用を有することから腫瘍、火傷等の軟膏剤にも使用さ
れている。しかしながら、・現実に天然に存在する量は
微小であるため、その人工的な製造が要望されていた。
そこで、このような要望に応えるべく、上記シコニンを
化学合成によって製造する製造方法が発明された(特開
昭59−175449号)。
すなわち、この発明は、2−(1’−アセトキシ−4′
−オキシ−4′−メチルペンチル)−5゜8−ジアセト
キシ−1,4−ナフトキノンを脱水し、水酸化アルカリ
で処理した後、酸性にしてシコニンを製造する方法であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) (イ)しかしながら、この従来の製造方法によれば、そ
の製造過程中の反応ステップが多く、全体としての製造
工程が増加し且つ複雑化するという問題点があった。
(ロ)しかも、このように反応ステップが多いために、
目的生成物たるシコニンの収率も必然的に低くなってい
たのである。
(ハ)さらに、シコニン(狭義のシコニン)は、一般に
下記の構造式 (E)で示され、このシコニンには、該
構造式において、側鎖アルケニル基のα位にあるH基と
OH基が逆向き(紙面に対して反対側)となる立体異性
体のアルカニンが存在するが、上記のような製造方法に
よれば、シコニン単独を直接合成することができず、常
にシコニンとアルカニンとの1:1のラセミ体のものし
か合成できなかった。
従って、シコニンを単独で得るために、上記ラセミ体を
分割しなければならず、よってこれがシコニンの製造を
一層煩雑なものとしていたのである。
本発明は以上のような問題点をすべて解決するためにな
されたもので、シコニンの合成に至る反応ステップを減
少させ、生成物の収率を高め、しかも上記のようなラセ
ミ体としてではなく、シコニン単独を直接的に合成可能
ならしめることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこのような目的を達成すべく、上記問題点を解
決せんとしてなされたもので、その問題点を解決するた
めの手段は、上記式(1)で表される〔メトキシ(2,
5−ジヒドロキシフェニル)カルベン〕ペンタカルボニ
ルクロム(0)のジエーテル化合物と、上記式(II)
で表される3−ヒドロキシ−6−メチル−5−ヘプテン
−1−インのエーテル化合物とを反応させ、次にその反
応によって得られた上記式(’III)で表されるナフ
クレン誘導体を酸化処理した後、加水分解してシコニン
を製造することにある。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
先ず、下記反応式の(A)に示すようなヒドロキノンの
ジメトキシメチルエーテルを原料とし、これから(B)
に示すような〔メトキシ(2,5−ジメトキシメチルフ
ェニル)カルベン〕ペンタカルボニルクロム(0)を生
成する。
これをより詳細に説明すると、上記ヒドロキノンのジメ
トキシメチルエーテルのジエチルエーテル溶液中に1.
8当量のn−ブチルリチウムを添加してアニオンを作り
、これをヘキサカルボニルクロム1当量を分散させたテ
トラヒドロフラン中に滴下する。1〜2時間後、溶媒を
除去し、蒸留水を加えて溶解する。次にトリメチルオキ
ソニウムテトラフルオロボレートを1当量添加し、酸性
を示した時点で即座に炭酸カリウムで塩基性とする。次
に生成した赤色物質をヘキサンで抽出し、洗浄、乾燥、
濃縮した後、無酸素系でシリカゲルカラムクロマトを行
って下記(B)の〔メトキシ(2,5−ジメトキシメチ
ルフェニル)カルベン〕ペンクカルポニルクロム(0)
が得られるのである。
次にこのようにして得られた上記(B)の生成物をt−
ブチルメチルエーテルに溶解し、55〜60°Cで2〜
3時間加温してカルボニル基を1個脱離させた後、下記
反応式の(C)に示す3−ヒドロキシ−6−メチル−5
−へブテン−1−インのt−ブチルジメチルシリルエー
テルを1.5当量添加してさらに10〜24時間加温す
る。
そして、反応終了後、脱離したクロムを濾別し、濃縮し
た後、シリカゲルカラムクロマトを行うことによって(
D)に示すようなナフタレン誘導体が生成されることと
なる。
(B) (D) その後、上記(D)のナフタレン誘導体をジオキサンに
溶解し、3当量の2,3−ジクロロ−5゜6−ジシアノ
−p−ベンゾキノンを加え加熱して酸化を行う。酸化終
了後、濃縮し、赤色組成物を得る。これを10%塩酸水
溶液−テトラヒドロフラン(1: 2)混合系に添加し
、加水分解を行う。
そして反応終了後、洗浄、乾燥、濃縮を行い、再結晶に
よって下記の(E)に示す赤色の針状結晶のシコニンが
生成されるのである。
そしてこのようにして生成された融点1元素分析値、及
び核磁気共鳴吸収スペクトル、赤外線吸収スペクトル、
マススペクトル等の機器分析を行った結果、全て天然の
シコニンの値と一致した。
以上のように、上記実施例では、(a)〜(C)特に、
主たる反応としては(b)、  (c)の2つの反応ス
テップによって目的生成物たるシコニンが得られること
となり、前記従来の製造方法に比べると、その反応ステ
ップ数を減少でき、よって全体の製造が著しべ簡易化さ
れることとなった。
さらに、上記実施例の製造方法によれば、上記(E)で
示されるように、アルカニンとのラセミ体としてではな
く、単独でシコニンを生成することができたのである。
尚、上記実施例では原料として〔メトキシ(2゜5−ジ
メトキシメチルフェニル)カルベン〕ペンタカルボニル
クロム(0)を使用してなるが、この化合物において芳
香環の2位と5位に結合する官能基の種類は、上記化合
物のメトキシメチル基に限定されるものではなく、たと
えばエトキシメチル基であってもよく、さらにはこのよ
うなアルコキシメチル基の他、たとえばメチル基、エチ
ル基のようなアルキル基、さらにはベンジル基を結合さ
せたものであってもよい。要は、上記(1)の構造式で
示されるような〔メトキシ(2,5−ジヒドロキシフェ
ニル)カルベン〕ペンタカルボニルクロム(0)のジエ
ーテル化合物が使用されていればよいのである。
又、上記(B)の化合物と反応させる(C)の化合物の
種類も該実施例のような3−ヒドロキシ−6−メチル−
5〜へブテン−1−インのt−ブチルジメチルシリルエ
ーテルに限定されるもではない。たとえばこのt−ブチ
ルジメチルシリル基に替えてトリメチルシリル基、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等を
結合させたものであってもよい。要は、上記(n)の構
造式で示される3−ヒドロキシ−6−メチル−5−ヘプ
テン−1−インのエーテル化合物が上記(C)の化合物
として使用されればよいのである。
さらに、上記実施例では(a)で示されるように、ヒド
ロキノンのジメトキシメチルエーテルを原料として〔メ
トキシ(2,5−ジメトキシメチルフェニル)カルベン
〕ペンタカルボニルクロム(0)を生成してなるが、こ
の(a)の反応ステップは決して本発明に必須の工程で
はない。又、この(a)の反応ステップにおける具体的
な操作や時間等の条件も決して上記実施例に限定されな
い。さらに、(b)や(C)に至る反応ステップにおけ
る操作等も該実施例に限定されない。要は(b)及び(
c)の反応ステップを経てシコニンが製造されればよい
のである。
さらに、上記実施例では上記(E)の構造式で示される
いわゆる狭義のシコニンを製造する場合について説明し
てなるが、この狭義のシコニンの立体異性体である下記
構造式のアルカニンを製造することも可能である。
すなわち、上記3−ヒドロキシ−6−メチル−5−へブ
テン−1−インのt−ブチルジメチルシリルエーテルの
光学活性を変えることにより、上記狭義のシコニン又は
アルヵニンのいずれもそれぞれ単独で生成することがで
きるのである。
ここに、本発明にいうシコニンとは、上記狭義のシコニ
ンとアルカニンとの双方を含む広義のものを意味する。
(発明の効果) (イ)叙上のように、本発明は〔メトキシ(2゜5−ジ
ヒドロキシフェニル)カルベン〕ペンタカルボニルクロ
ム(0)のジエーテル化合物と、3−ヒドロキシ−6−
メチル−5−へブテン−1−インのエーテル化合物とを
反応させ、次にその反応によって得られたナフタレン誘
導体を酸化処理した後、加水分解してシコニンを製造す
る方法なるため、主として上記(b)及び(C)で示す
2つの反応ステップで目的生成物たるシコニンを得るこ
とができ、従来の製造方法に比べると反応ステップ数が
減少して全体の製造工程が大幅に簡易化されるという顕
著な効果を有するに至った。
(ロ)又、上記のように反応ステップ数が減少する結果
、目的生成物たるシコニンの収率も従来の製造方法に比
べて必然的に高くなるという利点がある。
(ハ)さらに、上記のような製造方法なるために、従来
のような狭義のシコニンとアルカニンとのラセミ体とし
てではなく、狭義のシコニン又はアルカニンをそれぞれ
単独で生成することが可能になるという格別な効果があ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (ただし、式中R_1はアルコキシメチル基、アルキル
    基、又はベンジル基を示す)で表される〔メトキシ(2
    ,5−ジヒドロキシフェニル)カルベン〕ペンタカルボ
    ニルクロム(O)のジエーテル化合物と、式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) (ただし式中R_2はトリメチルシリル基、t−ブチル
    ジメチルシリル基、メチル基、エチル基、n−プロピル
    基、又はイソプロピル基を示す)で表される3−ヒドロ
    キシ−6−メチル−5−ヘプテン−1−インのエーテル
    化合物とを反応させ、次にその反応によって得られた式
    (III)▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II
    I) (ただし、式中R_1、R_2は上記式( I )、(II
    )と同じ官能基を示す)で表されるナフタレン誘導体を
    酸化処理した後、加水分解して製造することを特徴とす
    るシコニンの製造方法。
JP30487786A 1986-12-19 1986-12-19 シコニンの製造方法 Granted JPS63156741A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59175449A (ja) * 1983-03-26 1984-10-04 Kyushu Kogyo Daigaku シコニンの製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59175449A (ja) * 1983-03-26 1984-10-04 Kyushu Kogyo Daigaku シコニンの製造法

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