JPS63151732A - 女子用トイレの水洗装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、女性が小便時に行為音を消すために使用する
擬音洗浄の洗浄水量を少なくし、節水するようにした女
子用トイレの水洗装置に関するものである。

〔従来の技術〕

女性は、小便の行為音を消すために洗浄水を流しながら
用を足すのが普通である。そして、トイレットペーパー
（以下は、ペーパーという）の使用後に、もう−回洗浄
水を流し、少なくとも二回の洗浄を行うのが一般的であ
る。しかも、ペーパーを使用するため、洗浄に際しては
このペーパーを排水管へ搬出するだけの洗浄水量を確保
する必要があり、−回の洗浄に使用する水量を単に少な
くすることは好ましくはなかった。このため、無駄な洗
浄水の使用量が増加するという問題があった。

前記問題点を解決するものとして、入室時点から吐水弁
を操作した時点までの経過時間の長短により、擬音発生
のための洗浄か若しくは本洗浄かを判断し、洗浄水の吐
出量を切り換えるようにした女子用水洗便所の節水装置
（特開昭６０−２３３２４０号）が公知である。これは
、第１０図に示す通りである。この従来装置は、電磁式
の吐水弁１を吐水スイッチ２からの信号で開とし、洗浄
水の吐出を開始している。そして、吐水弁１を閉とする
ためのリセット信号の出力タイミングを、入室時点から
吐水スイッチ２を操作した時点までの経過時間ｔの長短
により決定するようにしている。前記経過時間【は、ド
アスイッチ３により入室の時点を検知し、この時点から
吐水スイッチ２を操作した時点までの時間を検知するこ
とで計測している。

そして、タイマー４において、前記経過時間、ｔと設定
時間Ｔとを比較することで、吐水スイッチ２の操作が擬
音発生のための洗浄か若しくは本洗浄かを判断している
。経過時間ｔと設定時間Ｔとの関係が、ｔ≧Ｔであれば
本洗浄と判断し、メモリ５を介してゲート６へ“Ｈ″レ
ベル信号出力している。ゲート６は、フロートスイッチ
７と、前記メモリ５からの出力信号とが共に“Ｈ”レベ
ルである場合に、ＯＲ素子８を介してメモリ９をリセッ
トし、吐水弁ｌを閉にする。また経過時間ｔと設定時間
Ｔとの関係が、ｔ＜Ｔであれば擬音発生のための洗浄と
判断し、ゲート１０へ“Ｈルベル信号を出力している。

ゲート１０は、フロートスイッチ１１と前記タイマー４
からの出力信号とが共に＠Ｈルベルである場合に、ＯＲ
素子８を介してメモリ９をリセットし、吐水弁１を閉に
する。

前記フロートスイッチ７及び１１は、第１１図に示すよ
うに、バイブ１２及び１３に案内されるフロート１４、
１５と、パイプ１２及び１３の内方下部に取り付けられ
たリードスイッチ１６．１７とよりなる。従って、経過
時間ｔと設定時間Ｔとの関係がｔ≧Ｔである場合に、吐
水弁１が閉塞されるのは、フロートスイッチ７が作動し
たときであるため、洗浄水量はタンク内水位のＬ分とな
る。また経過時間ｔと設定時間Ｔとの関係がｔ＜Ｔの場
合の使用洗浄水量は、タンク内水位の１分となる。つま
り、入室時点から吐水スイッチ２を操作するまでの経過
時間ｔが設定時間Ｔと等しいか若しくはＴより長い場合
は、本洗浄とみなし、多くの洗浄水を吐出している。ま
た前記経過時間ｔが設定時間Ｔより短い場合は、擬音発
生のための擬音洗浄とみなし、少ない洗浄水量としてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、前記従来装置における擬音洗浄では使用後の
ペーパーを排水管へ搬出するだけの洗浄水量が不足し、
便器内へペーパーが残ったままとなる。また経過時間ｔ
と設定時間Ｔとの関係がｔ〈Ｔとなる短時間で用を足し
、立ち去る女性の場合には、大流量・の本洗浄を行いた
くとも小流量の擬音洗浄しか行われず、便器内へペーパ
ーが残ったままとなる欠点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は従来の前記問題点に鑑みてこれを改良除去した
ものであって、女性が小用を足す場合には、必ずトイレ
ットペーパーを使用することに着目し、トイレットペー
パー使用前の吐水スイッチの操作か又は使用後の操作か
によりて、擬音洗浄か若しくは本洗浄かの判断をし、吐
水弁の開閉を制御することで節水するようにした女子用
トイレの水洗装置を提供せんとするものである。

而して、前記問題点を解決するための本発明の手段は、
便器への洗浄水の供給を制御する電磁式の吐水弁と、該
吐水弁を操作するための吐水スイッチと、トイレットペ
ーパーの使用の有無を検知するペーパー使用検出器と、
ペーパー使用検出器の信号及び吐水スイッチの信号を入
力し、吐水スイッチの操作信号がトイレットペーパーの
使用前か使用後かによって、前記吐水弁への出力信号を
制御する制御回路とで女子用トイレの水洗装置を構成し
ている。

〔作　用〕

第１図乃至第６図の実施例で明らかな如く、ペーパー検
出器２１からの信号すが“Ｈ”レベル出力された後、す
なわち、トイレットペーパーの使用後に、吐水スイッチ
２３を操作した場合には、本洗浄のための操作とみなし
ている。この場合、ＡＮＤ素子３４の信号ｅが“Ｈ”レ
ベルとなる。そして、シングルシッット回路３７からの
信号ｇがＴＩ時間″Ｈ“レベルとなり、ＯＲ素子３８を
介してトランジスタ４１がＯＮＬ、コントロールリレー
４２が働く、そのため、第４図に示すコントロールリレ
ースイッチ４３が閉となり、電磁式の吐水弁２２がＴＩ
時間開となり、長時間の本洗浄が行われる。

またペーパー検出ｌ５２１からの信号すが“し”レベル
である場合、すなわち、トイレットペーパーの使用前に
吐水スイッチ２３を操作した場合には、擬音洗浄のため
の操作とみなしている。この場合、ＡＮＤ素子３５の信
号ｆが“Ｈ”レベルとなる。そして、シングルショット
回路３９からの信号りがｔ１時間“Ｈ”レベルとなり、
ＯＲ素子３８を介してトランジスタ４１がＯＮシ、コン
トロールリレー４２が慟（。

そのため、第２図に示すコントロールリレースイッチ４
３が閉となり、電磁式の吐水弁２２がｔ１時間開となり
、短時間の擬音洗浄が行われる。

更に、第７図及び第９図に示す実施例で明らかなように
、ペーパー使用検出器２１からの出力信号すが“Ｈ”レ
ベルとなる以前に吐水スイッチ２３を操作した場合には
擬音洗浄のための操作と判断し、シングルショット回路
３７からの出力信号ｇを“Ｌ”レベルとしている。すな
わち、洗浄水をまったく流さないようにしている。

またペーパー使用検出器２１からの出力信号すが１Ｈ”
レベルとなった後に吐水スイッチ２３を操作した場合に
は、本洗浄のための操作とみなし、シングルショット回
路３７からの出力信号ｇを“Ｈ”レベルとしている。す
なわち、７１時間の間コントロールリレー４２をＯＮ動
作させて吐水弁２２を開とし、本洗浄を行うようにして
いる。

〔実施例〕

以下に本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて説明
すると次の通りである。

第１図乃至第６図は、本発明の第１の実施例を示す女子
用トイレの水洗装置に係るものである。

第１図及び第２図に示す如く、この実施例の水洗装置は
、トイレットペーパー（以下、単にペーパーという、尚
、第３図及び第４図参照）２０の使用を検知するペーパ
ー使用検出器２１と、洗浄水の貯溜タンクと便器との間
に配置された電磁式の吐水弁２２と、この吐水弁２２を
操作するための吐水スイッチ２３と、吐水弁２２のＯＮ
、ＯＦＦを制御する制御回路２４とで構成されている。

ペーパー使用検出器２１は、ペーパー２０か所定速度以
上で引き出された場合にのみ、“Ｈルベル出力するよう
に設定されており、その具体的な構成は、例えば第３図
及び第４図に示す通りで、またその電気回路は第５図に
示す通りである。第３図に示すペーパー使用検出器２１
は、ホール素子２５と、スプリング３０によってペーパ
ー２０に圧接されたローラ２６とを有し、ローラ２６の
外周面一部には磁石２７が埋設されている。そして、ホ
ール素子２５をローラ２６の軸に対して所定位置に取り
付けている。また第４図に示すペーパー使用検出器２１
は、ローラ２６を弾性支持環２８でペーパー２０に圧接
している。その他の基本的な構成は第３図に示すペーパ
ー使用検出器２１と同じである。而して、ペーパー２０
が使用によって回転するとローラ２６が回転し、その外
周面一部に埋設された磁石２７が、ホール素子２５の前
を複数回通過することとなる。ホール素子２５は、素子
面の磁界の変化を電圧の変化として出力する。そのため
、第５図に示すように、ホール素子２５からの出力電圧
を、比較器２９で定電圧と比較することにより、比較器
２９からの′出力はペーパー２０の引き出し速度に応じ
たある周波数を持った矩形波となる。この矩形波をＦ−
Ｖ変換器３１で周波数−電圧変換することにより、変換
器３１の出力は、周波数に比例した電圧出力となる。こ
の電圧出力を比較器３２で定電圧と比較することにより
、ペーパー使用検出器２１からの出力は、ペーパー２０
がある速度以上で引き出された時のみ、“Ｈ”レベルと
なる。

吐水弁２２のＯＮ、ＯＦＦを制御する制御回路２４は、
第１図に示す通りであり、ペーパー使用検出器２１から
の出力信号すをラッチ回路３３でラッチし、該ランチ回
路３３の出力信号ＣをＡＮＤ素子３４及び３５へ入力す
るようにしている。　ＡＮＤ素子３５への入力信号は、
ＮＯＴ素子３６により出力信号Ｃの反転した信号となる
。　ＡＮＤ素子３４及び３５の他の入力端子には、吐水
スイッチ２３の出力信号ｄが入力されるようになってい
る。ＡＮＤ素子３４の出力信号ｅは、Ｔ１時間のシッッ
トパルスを出力するシングルショット回路３７を経てＯ
Ｒ素子３８に入力されている。またＡＮＤ素子３５の出
力信号ｆは、ｔ１時間のショソトパルスを出力するシン
グルショット回路３９を経てＯＲ素子３８に入力されて
いる。そして、ＯＲ素子３８の出力側は、抵抗４０を介
してトランジスタ４１のベース側に接続されている。こ
のトランジスタ４１は、エミッタ接地であり、コレクタ
側にはコントロールリレー４２が接続されている。トラ
ンジスタ４１がＯＮ動作すると、コントロールリレー４
２が働き、第２図に示すコントロールリレースイッチ４
３がＯＮとなる。そのため、ソレノイド４４が励磁され
、吐水弁２２が開いて貯溜タンクから便器へ洗浄水が供
給される。尚、第１図において、４５は人体を検知して
いる場合にのみラッチ回路３３を駆動させ、非検知時に
はラッチ回路３３にクリア信号ａを出力する人体検出器
である。

次に、この第１の実施例装置の動作態様を、第１図の回
路図と第６図のタイムチャートを参照して擬音洗浄の場
合から説明する。使用者がトイレ室内へ入ると、人体検
出器４５がこれを検出し、その出力信号ａが“Ｈ”レベ
ルとなる。このため、ラッチ回路３３は、ＯＮ動作が可
能な状態となる。このような状態から、使用者が行為音
を消すために吐水スイッチ２３をＯＮにし、擬音洗浄の
操作をすると、吐水スイッチ２３の出力信号ｄが“Ｈ”
レベルとなる。この状態ではペーパーの使用が未だ行わ
れていないので、ペーパー使用検出器２１からの出力信
号すは′Ｌ゛レベルのままであり、ランチ回路３３の出
力信号Ｃも“Ｌ°レベルである。このため、ＮＯ？素子
３６を介して出力信号Ｃの反転信号が入力されるＡＮＯ
素子３５０入力側が共に′Ｈ”レベルとなり、ＡＮＤ素
子３５はシングルショット回路３９へ“Ｈ”レベルの信
号ｆを出力する。この信号ｆの立上りによりシングルシ
ョット回路３９は、１１時間の間だけ“Ｈ″レベル信号
りを出力し、ＯＲ素子３８及び抵抗４０を介してトラン
ジスタ４１のベース側に、ベース電圧を印加し、トラン
ジスタ４１をＯＮにする。これにより、コントロールリ
レー４２が１１時間だけ働くことになり、そのリレース
イッチ４３及びソレノイド４４により、吐水弁２２が１
１時間だけ開となる。すなわち、行為音を消すための擬
音洗浄が１１時間だけ行われる。この擬音洗浄に使用す
る洗浄水の量は、およそ５！である。

そして、用を足し、ペーパー２０を使用するとペーパー
検出器２１がこれを検知するので、その出力信号すが“
Ｈ３レベルとなる。このため、ランチ回路３３の出力信
号Ｃが“Ｈ”レベルとなり、ＡＮＤ棄子３４にそのまま
の“Ｈ”レベル信号が入力されル、一方、ＡＮＤ　！Ｔ
３５（Ｄ入力（ＩＦＪ　ハ、ＮＯＴ　＠子３６ニより“
Ｌ”レベルである。このような状態で、本洗浄のために
吐水スイッチ２３をＯＮにすると、ＡＮＤ素子３４の入
力側が共に“Ｈ°レベルとなり、今度はシングルショッ
ト回路３７がＴ１時間の間だけ“Ｈ”レベル信号ｇを出
力する。このため、ＯＲ素子３８及び抵抗４０を介して
トランジスタ４１のベース側にベース電圧が印加される
ことになり、トランジスタ４１がＴ１時間の間だけＯＮ
動作する。これにより、コントロールリレー４２とその
スイッチ４３及びソレノイド４４がＯＮ動作し、吐水弁
２２がＴ１時間の間開となって本洗浄が行われる。この
本洗浄に使用される洗浄水量は、およそ１５ｆｆｉであ
る。

このように、本実施例にあっては、女性が小便をする場
合には、ペーパー２０を必ず使用することに着目し、ペ
ーパー２０の使用前に吐水スイッチ２３を操作した場合
は、擬音洗浄と判断して擬音発生に必要最小眼な５１程
度の少ない洗浄水を流すようにしている。またペーパー
２０の使用後に吐水スイッチ２３を操作した場合は、本
洗浄と判断して１５１程度の多い洗浄水を流すようにし
ている。従って、擬音洗浄に使用する洗浄水量を従来に
比較して、大幅に低減することができ、著しい節水が図
れる。またペーパー２０の使用後には大容量の本洗浄が
行われるので、ペーパー２０が便器内へ残る等のことも
ない。

第７図は、本発明の第２の実施例に係る水洗装置のブロ
ック図である。同図に示すように、この実施例では、ペ
ーパー使用検出器２１の信号すをラッチするラッチ回路
３３の出力信号Ｃをシングルショット回路３７のクリア
信号としく′″Ｌ”レベルでクリアされる）、吐水スイ
ッチ２３の出力信号ｄを直接シングルショット回路３７
へ入力させている。

そして、シングルショット回路３７の出力側を抵抗４０
を介してトランジスタ４１のベース側に接続すると共に
、トリガ発生器４６の入力側に接続している。

このトリガ発生器４６は、信号ｇの立下り信号で“Ｌ″
レベルワンシッソトパルスを発生するようになっている
。このパルス信号には、ランチ回路３３のクリア信号で
ある。

次に、この第２実施例装置の動作態様を、第７図のブロ
ック図及び第８図のタイムチャートを参照して説明する
。ペーパー２０の使用前に擬音洗浄のために吐水スイッ
チ２３をＯＮにすると、信号ｄが“Ｈ゛レベルなり、シ
ングルショット回路３７に入力される。然しながら、こ
の状態ではペーパー２０の使用が行われていないため、
ラッチ回路３３の出力信号Ｃは“Ｌ”レベルであり、シ
ングルショット回路３７はＯＦＦ状態のままである。従
って、ペーパー２０の使用前にあっては、吐水スイッチ
２３をＯＮ操作しても、擬音洗浄のための洗浄水の吐出
は全く行われない。

用を足し、ペーパー２０が使用されるとペーパー検出器
２１の出力信号すが“Ｈ°レベルとなるので、ラッチ回
路３３の出力信号Ｃも“Ｈ”レベルとなり、シングルシ
ッット回路３７がＯＮ動作可能な状態となる。このよう
な状態で本洗浄のために吐水スイッチ２３をＯＮ操作す
ると、シングルシッット回路３７から“Ｈ”レベルの信
号ｇがＴ１時間の聞出力される。そのため、トランジス
タ４１．コントロールリレー４２がＯＮとなり、前記第
１の実施例の場合と同様に、吐水弁２２が’ｒｉ時間だ
け開き（第２図参照）、およそ１５７程度の本洗浄を行
う。

要するに、この第２の実施例にあっては、ぺ一−パー２
０の使用前における吐水スイッチ２３の操作の場合は、
擬音洗浄のための操作と判断して洗浄水を全く流さない
ようにし、より一層の節水を図っている。

第９図は、本発明の第３の実施例に係る水洗装置のブロ
ック図である。この実施例は、第７図に示す第２の実施
例のラッチ回路３３のクリア信号として第１図に示す第
１の実施例の人体検出器４５の信号ａを入力するように
したものである。その他の構成並びに作用効果は、前記
第２の実施例の場合と同じである。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明にあっては、女性が小用を行
う場合には、必ずトイレットペーパーを使用することに
着目し、このトイレットペーパーを使用する以前の洗浄
操作は擬音洗浄のための操作と判断してその洗浄水量を
擬音発生に必要最小限な５１程度とするか又はまった（
洗浄水を流さないようにし、大幅な節水を達成している
。またトイレットペーパーの使用後の洗浄操作は、本洗
浄のための操作と判断して汚物等の搬出に充分な１５１
程度の洗浄水を流すようにしており、トイレットペーパ
ーが便器内へ残る等のことはない、要するに、本発明に
よれば擬音洗浄と本洗浄との区別を確実にでき、節水目
的に応じた洗浄水の吐出制御が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１ＶＩ！Ｊ乃至第６図は本発明の第１の実施例装置に
係るものであり、第１図は全体のブロック図、第２図は
吐水弁の駆動回路図、第３図及び第４図はそれぞれペー
パー使用検出器の構造例を示す概略側面図、第５図は同
検出器の電気回路図、第６図はタイムチャート図、第７
図は本発明の第２の実施例装置の全体ブロック図、第８
図はそのタイムチャート図、第９図は本発明の第３の実
施例装置の全体ブロック図、第１０図は従来装置の全体
ブロック図、第１１図はそのフロートスイッチの構造を
示す側面図である。 ２２・・・吐水弁　　　　　２３・・・吐水スイッチ２
０・・・トイレットペーパー ２１・・・ペーパー使用検出器 ２４・・・制御回路 特許出願人　　株式会社イナックス 代　理　人　　弁理士　内田敏彦 第３図　　　　　　第４図 第５図 第６図 第１０図 第１１図 手続ネ甫正書１発） 昭和６３年　１月２２日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、便器への洗浄水の供給を制御する電磁式の吐水弁と
   、該吐水弁を操作するための吐水スイッチと、トイレッ
   トペーパーの使用の有無を検知するペーパー使用検出器
   と、ペーパー使用検出器の信号及び吐水スイッチの信号
   を入力し、吐水スイッチの操作信号がトイレットペーパ
   ーの使用前か使用後かによって、前記吐水弁への出力信
   号を制御する制御回路とより成る女子用トイレの水洗装
   置。