JP2002266407A - 便器内への落下物識別装置及びトイレ環境調整システム - Google Patents

便器内への落下物識別装置及びトイレ環境調整システム

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JP2002266407A
JP2002266407A JP2001064383A JP2001064383A JP2002266407A JP 2002266407 A JP2002266407 A JP 2002266407A JP 2001064383 A JP2001064383 A JP 2001064383A JP 2001064383 A JP2001064383 A JP 2001064383A JP 2002266407 A JP2002266407 A JP 2002266407A
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toilet
signal
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falling
sensor
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Application number
JP2001064383A
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English (en)
Inventor
Toshio Oguro
利雄 小黒
Takenori Fukushima
武徳 福島
Kentaro Todoroki
健太郎 轟木
Mie Ikushima
見江 幾島
Masayuki Nagaishi
昌之 永石
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器内への落下物を正確に検知できるだけで
なく、検知した落下物が何であるかを正確に特定できる
ようにする。 【解決手段】 センサ信号増幅回路41を通じて第1フ
ィルタ回路43に入力したドップラセンサ7からのセン
サ信号の周波数が、所定の第1の周波数帯域内にあり、
センサ信号の振幅が閾値電圧レベル保持回路47が保持
する第1の電圧レベルよりも大きく、センサ信号の信号
継続時間が第1の所定時間より長く且つ第2の所定時間
よりも短い場合は、第1比較判定回路49は排尿検出を
示す論理レベル信号を出力する。増幅回路41を通じて
第2フィルタ回路45に入力したセンサ7からのセンサ
信号の周波数が、所定の第2の周波数帯域内にあり、セ
ンサ信号の振幅が保持回路47が保持する第2の電圧レ
ベルよりも大きく、センサ信号の信号継続時間が第3の
所定時間より長く且つ第4の所定時間よりも短い場合
は、第2比較判定回路51は排便検出を示す論理レベル
信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器内への落下物
識別装置、及び、便座を有する便器を設置したトイレ室
内の環境を、所望の状態に調整するためのシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動洗浄式腰掛便器装置におい
て、適宜箇所に配置した反射式赤外センサで便座に着座
中の人体を検知し、その検知信号の出力時間の長/短を
制御部がチェックして排泄物が大便か小便かを識別する
と共に、その識別結果に応じて便器への洗浄水排出量を
切替える構成の便器装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にセンサからの人体検知信号の出力時間の長/短により
大/小便の識別を行おうとすると、実際には排尿である
のに人体の便座への着座時間が比較的長い場合や、これ
とは逆に、実際には排便であるのに人体の便座への着座
時間が比較的短い場合等には、制御部が大/小便の識別
を誤る虞が大きい。その結果、洗浄水が過剰に排出され
て上水が無駄に消費される等の不具合や、これとは逆
に、洗浄水の排出量が少な過ぎて便器内に残存する汚物
を除去できないという不具合が生じる。また、人体検知
に反射式赤外線センサを使用しているために、該センサ
を外部に露出させる必要があるので、悪戯される虞があ
るだけでなく、美観上の問題もあるため、センサのデザ
インが制限を受けるという問題もある。更には、反射式
赤外線センサを用いて人体の有無を検知するために、検
知対象である人体の着衣の色や、被服を構成する素材に
よっては上記センサ信号の信号強度等が影響を受け、場
合によっては検知精度の低下を招来する虞もあった。
【0004】従って本発明の目的は、便器内への落下物
を正確に検知できるだけでなく、検知した落下物が何で
あるかを正確に特定できるようにすることにある。
【0005】また、本発明の別の目的は、便器内への落
下物が尿か大便かに応じて便器の洗浄を適確に行えるの
は勿論、トイレ環境を調整する機器類を、省エネルギー
を図りつつトイレ室内の居住性の向上を図れるよう制御
できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う便器内への落下物識別装置は、便器内に向けて送信し
た伝播波の反射波を受信し、その反射波の値に応じた信
号を、落下物が便器内に落下したか否かを判定するため
の信号として出力する落下物検知手段と、落下物を検知
したと判定した上記出力信号に対して、検知したその落
下物を特定するのに必要な処理を施すと共に、その処理
結果を外部に通知する信号処理手段とを備える。
【0007】上記構成によれば、便器内に向けて送信し
た伝播波の反射波を受信し、その反射波の値に応じた信
号を、落下物が便器内に落下したか否かを判定するため
の信号として出力すると共に、落下物を検知したと判定
した上記出力信号に対して、検知したその落下物を特定
するのに必要な処理を施すと共に、その処理結果を外部
に通知することとしたので、便器内への落下物を正確に
検知できるだけでなく、検知した落下物が何であるかを
も正確に特定することが可能になる。
【0008】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、上記便器は、大/小便両用の自動洗浄式腰掛便器
であり、上記落下物は、少なくとも尿や大便等の人体か
らの排泄物を含む。上記落下物検知手段は、人体から便
器内へ排泄される排泄物を検知するための手段であり、
この手段としては、例えば送信する伝播波として所定周
波数の電波を使用するドップラセンサが挙げらる。上記
電波としては、例えばマイクロ波が挙げられる。
【0009】上記実施形態では、上記落下物検知手段
は、その検知領域を便槽内の背面部側に位置するボール
面に臨ませた状態でその背面部の内部に固定的に配置さ
れ、上記検知領域は、便槽内に落下する排泄物の落下経
路に向けて設定される。
【0010】上記実施形態の変形例では、上記落下物検
知手段は、その検知領域を便槽内の背面部側に位置する
ボール面に臨ませた状態でその背面部の内部に固定的に
配置され、上記検知領域は、便座に着座中の人体の肛門
や尿道口等の局部に向けて設定される。
【0011】上記実施形態の別の変形例では、上記落下
物検知手段は、便槽底部内部の適宜位置に、その検知領
域を便槽内の封水面に向けた状態で固定的に配置され
る。
【0012】上記実施形態の更に別の変形例では、上記
落下物検知手段は、上記便器の側面部に着脱自在に取付
けられる後付けの各種機器類を収容可能なユニット内
に、その検知領域を便槽内に向けた状態で配置される。
【0013】別の実施形態では、上記落下物検知手段
は、男子小便器における適宜箇所に、その検知領域を排
尿が落下する経路に向けた状態で配置される。
【0014】上述した好適な実施形態では、上記出力信
号に対する処理は、少なくとも排尿検知を示す出力信号
だけを通す第1のフィルタリング処理と、排便検知を示
す出力信号だけを通す第2のフィルタリング処理とを含
む。上記出力信号に対する処理は、上記第1、第2のフ
ィルタリング処理を経た出力信号の信号強度が、夫々所
定の閾値電圧レベルを超えたか否かをチェックする処理
と、このチェック処理を経て上記閾値電圧レベルを超え
たと判定された出力信号に基づいて、排尿検知又は排便
検知を示す所定の論理レベル信号を外部に出力する処理
とを更に含む。
【0015】上記実施形態の変形例では、上記出力信号
に対する処理は、少なくとも上記出力信号からノイズ成
分を除去するためのフィルタリング処理と、このフィル
タリング処理を経た出力信号に対する高速フーリエ変換
処理とを含む。
【0016】本発明の第2の側面に従うトイレ環境調整
システムは、便座を有する便器を設置したトイレ室内の
環境を、所望の状態に調整するためのもので、外部から
の制御信号に基づき、上記便器への洗浄液の排出/停止
動作が制御される洗浄液供給装置と、上記便器内への落
下物の落下を検知すると共に、検知した落下物を特定す
るための処理を施し、その処理結果を外部に通知する落
下物識別装置と、上記通知に基づき上記洗浄液供給装置
に対する制御の態様を決定すると共に、この決定した制
御態様により上記洗浄液供給装置に制御信号を出力する
制御手段とを備える。
【0017】上記構成によれば、検知された落下物を特
定するための処理結果の通知に基づき、上記洗浄液供給
装置に対する制御の態様を決定すると共に、この決定し
た制御態様により、上記洗浄液供給装置に制御信号を出
力することとしたので、便器内への落下物が尿か大便か
に応じて便器の洗浄を適確に行うことができる。
【0018】本発明の第2の側面に係る好適な実施形態
では、上記制御態様の決定が、上記洗浄液供給装置を起
動させるタイミング及び洗浄液の上記便器への排出量の
決定を含む。本実施形態では、上記洗浄液供給装置を起
動させるタイミングは、上記落下物識別装置から上記処
理結果の通知があったときから所定時間経過した後に設
定される。
【0019】上記実施形態の変形例では、上記洗浄液供
給装置を起動させるタイミングは、上記落下物識別装置
から上記処理結果の通知があり、且つ、上記便座に着座
していた人体が離座してから再度着座することなく所定
時間経過した後に設定される。
【0020】上記実施形態の別の変形例では、上記洗浄
液供給装置の起動は、上記便器の適宜箇所に備えられ、
操作により所定の洗浄液供給指令信号を上記制御部に出
力する洗浄スイッチの手動操作によっても可能である。
【0021】上記実施形態及びその各変形例では、上記
制御手段は、上記洗浄液供給装置の起動中は、上記落下
物識別装置からの通知を受付けないよう設定される。
【0022】本発明の第3の側面に従うトイレ環境調整
システムは、便座を有する便器を設置したトイレ室内の
環境を、所望の状態に調整するためのもので、外部から
の制御信号により起動してトイレ室内の居住環境を所望
の状態に維持するための少なくとも1つ以上の環境維持
装置と、上記便器内への落下物の落下を検知すると共
に、検知した落下物を特定するための処理を施し、その
処理結果を外部に通知する落下物識別装置と、上記通知
に基づき上記各装置に対する制御の態様を決定すると共
に、この決定した制御態様により上記各装置に夫々制御
信号を出力する制御手段とを備える。
【0023】上記構成によれば、検知された落下物を特
定するための処理結果の通知に基づき、上記各装置に対
する制御の態様を決定すると共に、この決定した制御態
様により、上記各装置に夫々制御信号を出力することと
したので、便器内への落下物が尿か大便かに応じてトイ
レ環境を調整する機器類を、省エネルギーを図りつつト
イレ室内の居住性の向上を図れるよう制御できる。
【0024】本発明の第3の側面に係る好適な実施形態
では、上記環境維持装置は、トイレ室内の空気が含む臭
気を除去するための脱臭装置と、所定の擬音を発生させ
るための擬音装置と、所定の音響を打消すための音響を
発生させるアクティブ静音装置の少なくとも1つを含
む。本実施形態では、脱臭装置、擬音装置及びアクティ
ブ静音装置のうちの少なくとも1つは、オプションによ
る後付けの装置である。上記各装置に対する制御態様の
決定は、上記脱臭装置、上記擬音装置及び上記アクティ
ブ静音装置の起動時期の決定と、起動時間の決定とを含
む。上記脱臭装置、上記擬音装置及び上記アクティブ静
音装置の起動時期は、上記落下物識別装置からの通知を
受けた時点に設定される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態に係る便器内
への落下物識別装置の一例としての排泄物識別装置を含
むトイレ環境調整システムの全体構成を示す説明図であ
る。
【0027】上記システムは、図1に示すように、自動
洗浄式腰掛便器1と、洗浄水供給装置3と、洗浄スイッ
チ5と、ドップラセンサ7と、脱臭装置9と、アクティ
ブ静音装置11と、擬音装置13と、センサ信号処理部
15と、制御部17とを備える。上記各部のうちのドッ
プラセンサ7とセンサ信号処理部15とで、便器1内へ
の排泄物が尿又は大便のいずれであるかを識別するため
の排泄物識別装置を構成する。この排泄物識別装置につ
いては、図3以下で詳述する。
【0028】上記便器1は、大/小便両用の便器であっ
て、該便器1の背面部には上流側端部が上水管に連通
し、下流側端部が便槽内部の適宜位置に開口する洗浄水
配管が設置されている。そして、上記洗浄水供給装置3
が、上記洗浄水配管に取付けた状態で、上記背面部に設
置されている。上記背面部の適宜箇所には、上記洗浄ス
イッチ5も配置されている。便槽内の背面部の内部に
は、上記ドップラセンサ7が固定的に配置されている。
【0029】本実施形態では、ドップラセンサ7は、対
象物体(排泄物)を検知するための電波の送/受信領域
(発信アンテナ及び受信アンテナの方向)(排泄物検知
領域)を、便槽内における尿や大便等の排泄物の落下経
路に向けた状態で上記背面部側のボール面に臨ませて上
記のように固定的に配置されている。脱臭装置9、アク
ティブ静音装置11及び擬音装置13は、いずれも便器
1又は便器1を設置したトイレ室内の適宜箇所に配置さ
れるオプションの機器類である。なお、センサ信号処理
部15及び制御部17についても、トイレ室内等の適宜
箇所に配置されるものとする。
【0030】図2は、図1に記載のトイレ環境調整シス
テムを構成する各部を示すブロック図である。
【0031】図2において、洗浄水供給装置3は、上述
した洗浄水配管を開/閉するための給水用電磁弁19
と、制御部17からの制御信号を受けて給水用電磁弁1
9を開/閉動作させるための電磁弁駆動部21とを備え
る。脱臭装置9は、該装置9内に流入する空気から臭気
を除去するための脱臭触媒23と、駆動することにより
トイレ室内の空気を該装置9内に吸引する脱臭ファン2
5と、制御部17からの制御信号を受けて脱臭ファン2
5を回転駆動するための脱臭ファン駆動部27とを備え
る。
【0032】アクティブ静音装置11は、例えば排尿や
排便時の音をアクティブ消音した結果の音響を検出する
ためのマイクロホン29と、制御部17からの制御信号
に基づいて起動し、マイクロホン29の出力信号を受け
て上記音響を打消すための音響(反音響)を示す電気信
号(反音響信号)を生成する反音響生成部31とを備え
る。アクティブ静音装置11は、上記に加えて更に、上
記反音響生成部31から出力される反音響信号を受ける
スピーカ33をも備える。
【0033】擬音装置13は、例えば洗浄水を便槽内に
流したときの音響に擬した音響を示す電気信号を生成す
る擬音生成部37と、制御部17からの制御信号に基づ
いて起動し、擬音生成部37を駆動するための擬音生成
部駆動部35と、上記擬音生成部37から出力される音
響信号を受けるスピーカ39とを備える。
【0034】洗浄スイッチ5は、操作することによって
所定の電圧レベル信号を便器洗浄指令信号として制御部
17に出力する。
【0035】ドップラセンサ7は、電波によるドップラ
効果を利用して便槽内に排泄物が排泄されたか否か、排
泄物が尿か大便か等を検知するためのセンサとして設置
したものである。本実施形態では、該センサ7が上記電
波として約1GHz〜約10GHzの周波数帯域の電波であるマ
イクロ波、より詳細には例えば10.525GHzの周波数のマ
イクロ波により検知動作を行う。ここで、該ドップラセ
ンサ7からの出力信号とは、発信信号として該センサ7
から外部に放射されるべき上記マイクロ波の周波数と、
上記発信信号として外部に放射され、反射して外部から
戻ってきた上記マイクロ波(受信信号)の周波数との間
の差分(ドップラ周波数)に応じた信号(ドップラ信
号)のことである。上記出力信号は、センサ信号(アナ
ログ信号)としてセンサ信号処理部15に読込まれる。
【0036】センサ信号処理部15は、ドップラセンサ
7からの上記センサ信号に対し、所定の信号処理(この
信号処理の詳細については後述する)を施して制御部1
7に出力する。
【0037】制御部17は、センサ信号処理部15から
の出力信号に応じて洗浄水供給装置3を制御して便槽内
を自動洗浄したり、脱臭装置9を起動してトイレ室内の
臭気を除去したり、或いはアクティブ静音装置11や擬
音装置13を制御することにより、上述したようにアク
ティブ消音を行ったり、擬音を発生させたりする。な
お、洗浄スイッチ5が操作されたことにより洗浄スイッ
チ5から上述した便器洗浄指令信号が出力された場合に
も、制御部17は洗浄水供給装置3を制御して便槽内の
洗浄動作を実行する。
【0038】図3は、上述した排泄物識別装置が備える
センサ信号処理部15内部の回路構成を示すブロック図
である。
【0039】上記センサ信号処理部15は、図3に示す
ように、センサ信号増幅回路41と、第1フィルタ回路
43と、第2フィルタ回路45と、閾値電圧レベル保持
回路47と、第1比較判定回路49と、第2比較判定回
路51と、判定結果出力回路53とを備える。
【0040】センサ信号増幅回路41は、ドップラセン
サ7からの出力信号(上述したセンサ信号)を所定の増
幅度で増幅し、増幅後のセンサ信号を、第1フィルタ回
路43及び第2フィルタ回路45に夫々出力する。
【0041】第1フィルタ回路43は、帯域フィルタで
あり、上記センサ信号増幅回路41からの出力信号が、
便槽内に尿が排出されたときに上記センサ7からセンサ
信号として出力される信号(以下、尿検出信号というこ
ともある)の周波数帯に属するときだけ、上記出力信号
の信号電流を減衰させずに通過させる。該信号電流は、
第1フィルタ回路43から第1比較判定回路49に出力
される。
【0042】第2フィルタ回路45も、上記第1フィル
タ回路43と同様に帯域フィルタであり、上記センサ信
号増幅回路41からの出力信号が、便槽内に便(大便)
が排出されたときに上記センサ7からセンサ信号として
出力される信号(以下、便(大便)検出信号ということ
もある)の周波数帯に属するときだけ、上記出力信号の
信号電流を減衰させずに通過させる。該信号電流は、第
2フィルタ回路45から第2比較判定回路51に出力さ
れる。
【0043】閾値電圧レベル保持回路47は、ドップラ
センサ7が検知対象物体としての便槽内に落下する尿又
は大便等の排泄物を検知したときにドップラセンサ7か
ら出力されるセンサ信号の標準的な信号強度(即ち、電
圧レベル)を、上記排泄物を検知したか否かを判定する
のに必要な閾値として保持する。閾値電圧レベル保持回
路47は、第1比較判定回路49及び第2比較判定回路
51に対し、夫々上記電圧レベルを出力する。
【0044】第1比較判定回路49は、第1フィルタ回
路43からの出力信号と、閾値電圧レベル保持回路47
からの電圧レベルとを比較する。そして該比較の結果、
上記出力信号の信号強度が上記電圧レベルを上廻ってい
るときには、ドップラセンサ7が便槽内への排尿を検知
したものと判定して、排尿検知を示す所定の論理レベル
信号(例えば論理レベル「H」信号)を、判定結果出力
回路53を通じて制御部17に出力する。一方、上記出
力信号の信号強度が上記電圧レベルを下廻っているとき
には、排尿を検知していないことを示す所定の論理レベ
ル信号(例えば論理レベル「L」信号)を、判定結果出
力回路53を通じて制御部17に出力する。
【0045】第2比較判定回路51も、上記第1比較判
定回路49におけると同様に、第2フィルタ回路45か
らの出力信号と、閾値電圧レベル保持回路47からの電
圧レベルとを比較する。そして該比較の結果、上記出力
信号の信号強度が上記電圧レベルを上廻っているときに
は、ドップラセンサ7が便槽内への排便を検知したもの
と判定して、排便検知を示す所定の論理レベル信号(例
えば論理レベル「H」信号)を、判定結果出力回路53
を通じて制御部17に出力する。一方、上記出力信号の
信号強度が上記電圧レベルを下廻っているときには、排
便を検知していないことを示す所定の論理レベル信号
(例えば論理レベル「L」信号)を、判定結果出力回路
53を通じて制御部17に出力する。なお、排尿非検知
を示す論理レベル信号が第1比較判定回路49から出力
されたとき、また、排便非検知を示す論理レベル信号が
第2比較判定回路51から出力されたときとは、ドップ
ラセンサ7からのセンサ信号が、排尿又は排便以外の事
象に起因して出力されたことを示している。
【0046】図4は、図1乃至図3に記載のドップラセ
ンサ7の内部構成を示したブロック図である。
【0047】ドップラセンサ7は、図4に示すように、
発信回路55と、ミクサ回路61と、発信アンテナ63
と、受信アンテナ65と、出力端子67とを備える。発
信回路55は、バイアス電圧出力部57と、発振器59
とを含む。
【0048】発信回路55において、指定された周波数
帯域内で生成された所定周波数の発信信号(例えば10.5
25GHzのマイクロ波)は、上記センサ7内部の信号伝送
路60及び発信アンテナ63を通じて所定方向(図1で
示した便槽内における尿や大便等の排泄物の落下経路方
向)に電波として放射(送信)される。これと同時に、
上記発信信号は、発信回路55から信号伝送路62を通
じてミクサ回路61に出力され、ミクサ回路61におい
て受信アンテナ65からの受信信号(つまり、発信アン
テナ63から放射され排泄物に当って反射したことによ
り受信アンテナ65が受信した電波、上記の例では10.5
25GHzのマイクロ波)と混合調整される。この混合調整
により生成された信号は、出力端子67からセンサ信号
処理部15に出力される。上述した発信回路55は、発
振器59と、この発振器59に、駆動源として+5Vの
バイアス電圧を供給するバイアス電圧出力部57とを備
えており、発振器59の駆動により、上述したように所
定周波数の電波(10.525GHzのマイクロ波)を発信信号
として発信アンテナ65やミクサ回路61に出力する。
【0049】図5乃至図10は、いずれも本発明者が便
槽内の適宜箇所に配置したドップラセンサ7を用いて行
った実験の結果得られたデータを示す。即ち、図5は、
(尿や大便等の)排泄物等が便槽内へ落下していないと
きのドップラセンサ7からの出力信号の信号波形を示す
図、図6は、排泄物として重量70gの擬似大便を便槽
内へ落下させたときのドップラセンサ7からの出力信号
の信号波形を示す図である。また、図7は、排泄物とし
て重量30gの擬似大便を便槽内へ落下させたときのド
ップラセンサ7からの出力信号の信号波形を示す図、図
8は、排泄物として擬似小便を便槽内へ落下させたとき
のドップラセンサ7からの出力信号の信号波形を示す図
である。更に、図9は、ティッシュペーパを便槽内へ落
下させたときのドップラセンサ7からの出力信号の信号
波形を示す図、図10は、便座に着座している被験者が
自身の身体を揺すったときのドップラセンサ7からの出
力信号の信号波形を示す図である。
【0050】図5乃至図10において、横軸は時間軸
(単位200msec)であり、縦軸にはセンサ信号の信号強
度(電圧レベル)(単位10mV)が示される。
【0051】排泄物等が便槽内に落下していない場合に
は、上記センサ信号の電圧レベルは、図5に示すよう
に、37.5mV付近を基準とし45mV近傍から35mV近傍の間で
変動する。
【0052】次に、排泄物として重量70gの擬似大便
を便槽内へ落下させた場合には、上記センサ信号の電圧
レベルは、図6に示すように、実験開始時刻から略900m
sec経過するまでの間は、32.5mV付近を基準として37.5m
V近傍から30.0mV近傍の間で変動し、略900msec経過した
時点から略1200msecまでの間では、42.5mV近傍から29.0
mV近傍の間で変動する。そして、1200msec以降は、再び
32.5mV付近を基準として37.5mV近傍から30.0mV近傍の間
で変動する。
【0053】また、排泄物として重量30gの擬似大便
を便槽内へ落下させた場合には、上記センサ信号の電圧
レベルは、図7に示すように、実験開始時刻から略1200
msec経過するまでの間は、35.0mV付近を基準として37.5
mV近傍から32.5mV近傍の間で変動し、略1200msec経過し
た時点から略1400msecまでの間では、40.0mV近傍から2
7.0mV近傍の間で変動する。そして、1400msec以降は、3
0.0mV付近を基準として32.5mV近傍から25.0mV近傍の間
で変動する。
【0054】次に、排泄物として擬似小便を便槽内へ落
下させた場合には、上記センサ信号の電圧レベルは、図
8に示すように、40.0mV付近を基準とし49.0mV近傍から
30.0mV近傍の間で変動する。
【0055】次に、ティッシュペーパを便槽内へ落下さ
せた場合には、上記センサ信号の電圧レベルは、図9に
示すように、実験開始時刻から略1100msec経過するまで
の間は、30.0mV付近を基準として34.0mV近傍から25.0mV
近傍の間で変動し、略1100msec経過した時点から略1400
msecまでの間では、37.5mV近傍から28.0mV近傍の間で変
動する。そして、1400msec以降は、32.0mV付近を基準と
して36.0mV近傍から25.0mV近傍の間で変動する。
【0056】更に、便座に着座している被験者が自身の
身体を揺すった場合には、上記センサ信号の電圧レベル
は、図10に示すように、40.0mV付近を基準とし55.0mV
近傍から23.0mV近傍の間で変動する。
【0057】本実施形態では、図3で示した第1フィル
タ回路43については、図8で示したような信号波形及
びそれに類似する信号波形を有するセンサ信号の信号電
流のみを、減衰させずに通過させるフィルタが採用され
ている。また、同じく図3で示した第2フィルタ回路4
5については、図6及び図7で示したような信号波形及
びそれに類似する信号波形を有するセンサ信号の信号電
流のみを、減衰させずに通過させるフィルタが採用され
ている。
【0058】図11は、図3に記載の排泄物識別装置に
よる大/小便検出に際しての動作と、該検出に基づく図
1及び図2に記載の制御部17による便槽への洗浄水排
出時間設定に際しての処理動作とを示すフローチャート
である。
【0059】図11において、制御部17は、排泄物識
別装置から上記センサ信号の識別結果を示す信号が出力
されたことを認識すると(ステップS71)、該制御部
17内のカウンタ(図示しない)にセットされている洗
浄水排出時間を初期化した後(ステップS72)、排泄
物識別装置による大/小便の検知動作に移行する。
【0060】即ち、センサ信号増幅回路41を通じて第
1フィルタ回路43に入力したドップラセンサ7からの
センサ信号の周波数が、周波数fと周波数f(f
<f )とにより画定される周波数帯域内にあり(ステ
ップS73)、該センサ信号の振幅が閾値電圧レベル保
持回路47が保持する電圧レベルAよりも大きく(ス
テップS74)、更に、上記センサ信号の信号継続時間
が時間Tより長く且つ時間Tよりも短い場合には
(ステップS75)、第1比較判定回路49から排尿検
出を示す論理レベル信号が出力される(ステップS7
6)。
【0061】上記論理レベル信号を入力すると、制御部
17は、上記カウンタ(図示しない)に、排尿時の洗浄
水排出時間Tを設定し(ステップS77)、排泄物識
別動作を終了する。
【0062】ステップS73で、上記センサ信号の周波
数が上述した周波数帯域内にない場合や、ステップS7
4で、上記センサ信号の振幅が上記電圧レベルAより
も小さい場合や、ステップS75で、上記センサ信号の
信号継続時間が時間Tよりも短かったり、また時間T
よりも長かったりした場合には、ステップS78に移
行する。
【0063】即ち、センサ信号増幅回路41を通じて第
2フィルタ回路45に入力したドップラセンサ7からの
センサ信号の周波数が、周波数fと周波数f(f
<f )とにより画定される周波数帯域内にあり(ステ
ップS78)、該センサ信号の振幅が閾値電圧レベル保
持回路47が保持する電圧レベルAよりも大きく(ス
テップS79)、更に、上記センサ信号の信号継続時間
が時間Tより長く且つ時間Tよりも短い場合には
(ステップS80)、第2比較判定回路51から排便検
出を示す論理レベル信号が出力される(ステップS8
1)。
【0064】上記論理レベル信号を入力すると、制御部
17は、上記カウンタ(図示しない)に、排便時の洗浄
水排出時間T(ここで、T<Tである)を設定し
(ステップS82)、排泄物識別動作を終了する。
【0065】なお、第1比較判定回路49から排尿検出
を示す論理レベル信号が、また、第2比較判定回路51
から排便検出を示す論理レベル信号が共に出力された場
合には、制御部17は排便時の洗浄水排出時間Tを上
記カウンタ(図示しない)に設定する。
【0066】図12は、排泄物識別装置による大/小便
の識別動作と、制御部17による洗浄水排出のための制
御動作との関係の一例を示すフローチャートである。
【0067】図12において、まず制御部17は、図1
1に記載した一連の処理動作を実行することにより、洗
浄水排出時間T(又はT)を設定(洗浄条件の成
立)し(ステップS91)、次いで上記排泄物識別装置
からの識別結果を示す出力信号の読込みを中止する(ス
テップS92)。次に、図2で示した電磁弁駆動部21
を制御することにより、給水用電磁弁19を開動作させ
て便槽への洗浄水の排出を開始すると共に(ステップS
93)、制御部17に内蔵されているタイマAを起動す
る(ステップS94)。この洗浄水の排出制御は、上記
タイマAがカウントアップするまで、即ち、上記タイマ
Aのカウント値が予め上記タイマAにセットされた値で
ある上記T(又はT)に達するまで継続される(ス
テップS95)。
【0068】タイマAのカウントアップを確認すると
(ステップS95)、上記電磁弁駆動部21を制御する
ことにより、給水電磁弁19を閉動作させて便槽への洗
浄水の排出を停止すると共に(ステップS96)、上記
タイマAと共に制御部17に内蔵されているタイマBを
起動する(ステップS97)。そして、上記タイマBが
カウントアップしたことを確認した時点で(即ち、上記
タイマBのカウント値が予め上記タイマBにセットされ
た値に達したときに)、ステップS92で中止した上記
排泄物識別装置からの識別結果を示す出力信号の読込み
を再開する(ステップS99)。
【0069】上記タイマBにセットされる値は、少なく
とも例えば排尿(又は排便)を済ませた者が便座から離
座し身繕いをして便器1から立ち去るまでの時間に等し
い値が選択されているものとする。
【0070】図13は、制御部17による脱臭装置9の
制御動作を示すフローチャートである。
【0071】図13において、排泄物識別装置からの識
別結果を示す出力信号を入力すると(ステップS10
1)、制御部17は、図2で示した脱臭ファン駆動部2
7を制御することにより、脱臭ファン25を回転駆動さ
せ、脱臭装置9によるトイレ室内の空気からの悪臭除去
の動作をを開始させる(ステップS102)。上記悪臭
除去の動作は、上記出力信号が制御部17に入力されな
くなってから(ステップS101)、所定時間経過後に
自動的に終了する(ステップS103)。
【0072】図14は、制御部17による擬音装置13
の制御動作を示すフローチャートである。
【0073】図14において、排泄物識別装置からの識
別結果を示す出力信号を入力すると(ステップS11
1)、制御部17は、図2で示した擬音生成部駆動部3
5を制御することにより、擬音生成部37を駆動させ、
擬音生成部37において所定の音響信号を生成させる。
そしてこの音響信号をスピーカ39に出力することによ
り、スピーカ39から所定の擬音がトイレ室内に出力さ
れる(ステップS112)。上記擬音の生成、出力動作
は、上記出力信号が制御部17に入力されなくなった時
点で(ステップS111)、自動的に終了する(ステッ
プS113)。
【0074】図15は、制御部17によるアクティブ静
音装置11の制御動作を示すフローチャートである。
【0075】図15において、排泄物識別装置からの識
別結果を示す出力信号を入力すると(ステップS12
1)、制御部17は、図2で示した反音響生成部31を
制御することにより、反音響生成部31において所定の
反音響信号を生成させ、この反音響信号をスピーカ33
に出力させる(ステップS122)。上記動作は、上記
出力信号が制御部17に入力されなくなった時点で(ス
テップS121)、自動的に終了する(ステップS12
3)。
【0076】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、ドップラセンサ7を、その排泄物検知領域
を、前記便器1の便槽内における尿や大便等の落下経路
に向けた状態で前記便槽内の背面部側のボール面に臨ま
せて前記背面部の内側に固定的に配置することとしたの
で、排泄物検知の精度を向上させることができるだけで
なく、ドップラセンサ7が便槽のボール面に組込まれて
いて外部に露出していないために、センサが悪戯されて
故障する等の不具合を防止できる。そのうえ、ドップラ
センサ7が便槽の表面(ボール面)等から突出していな
いので、美観を損なうことが無く,従って見栄えが良
い。
【0077】また、センサ信号処理部15において、ド
ップラセンサ7からのセンサ信号に所定の信号処理を施
すことにより、ドップラセンサ7が大/小便のいずれを
検知したのかを示す所定の論理レベル信号を生成して、
該信号を制御部17に出力し、制御部17が上記論理レ
ベル信号に基づいて便槽内に洗浄水を排出するタイミン
グや、洗浄水排出時間を設定することとしたので、排泄
物の種類に応じて洗浄時間(洗浄水量)を設定できるか
ら、洗浄水の無駄な消費を抑制できる。しかも、洗浄水
供給装置3の起動や停止が自動的に行われるため、用を
足している者の手を煩わすことがない。
【0078】また、オプションの機器類である脱臭装置
9や、擬音装置13や、アクティブ静音装置11等が配
置されている場合には、制御部17が上記センサ信号処
理部15からの上記論理レベル信号を読込んだ時点で、
脱臭装置9、擬音装置13、或いはアクティブ静音装置
13等を起動することとしたので、これら各種機器類を
タイミング良く起動させることが可能であり、電力消費
の無駄を抑制でき、且つ、トイレ室内の居住性を向上さ
せることができる。しかも、上記機器類9、11、13
の起動や停止が自動的に行われるため、用を足している
者の手を煩わすことがない。
【0079】なお、自動洗浄によっても便槽の汚れを除
去できない場合には、図2の洗浄スイッチ5を手動で操
作すれば、制御部17を介して改めて上記洗浄水供給装
置3を起動させ、洗浄を行うことも可能である。
【0080】図16は、排泄物識別装置による大/小便
の識別動作と、制御部17による洗浄水排出のための制
御動作との関係の変形例を示すフローチャートである。
【0081】図16において、第1比較判定回路49か
らの論理レベル信号に基づき、排泄物識別装置が排尿を
検出したことを認識すると(第2比較判定回路51から
の論理レベル信号に基づき、排泄物識別装置が排便を検
出したことを認識した場合も同様)(ステップS13
1)、制御部17は、該制御部17内のタイマ(図示し
ない)を起動し(ステップS132)、排泄物識別装置
が再度排尿(又は排便)を検出したか否かをチェックす
る(ステップS133)。このチェックの結果、再度の
排尿(又は排便)を検出しなかったことを認識すると、
制御部17は、上記タイマ(図示しない)のカウント値
がカウントアップしたか否かをチェックし(ステップS
135)、カウントアップしていなければ、再びステッ
プS133に移行して排泄物識別装置が再度の排尿(又
は排便)を検出したか否かをチェックする。このように
して、上記タイマ(図示しない)のカウント値がカウン
トアップするまでの間、ステップS133でのチェック
を繰り返し実行し、カウントアップした(ステップS1
35)と認識した場合には、洗浄水排出のための制御動
作に移行することになる(ステップS136)。
【0082】ステップS133でのチェックの結果、排
泄物識別装置が再度の排尿(又は排便)を検出したこと
を認識すると、制御部17は、上記タイマ(図示しな
い)をリセットした後(ステップS134)、再び該タ
イマを起動し直し(ステップS132)、ステップS1
33以降の処理動作に移行する。そして、再びステップ
S133からステップS135を経てステップS133
に至る処理動作を、ステップS135で上記タイマ(図
示しない)がカウントアップしたと認識するまで繰り返
すことになる。
【0083】ステップS133で排泄物識別装置が再度
排尿(又は排便)を検出したことを認識したとき、ステ
ップS134で上記タイマ(図示しない)をリセットす
ることにした理由は、以下のようである。即ち、最初の
排尿(又は排便)を検出した時点で直ちに洗浄水を便槽
に排出してしまうと、その後の排尿(又は排便)に対し
ても洗浄水を排出しなければならなくなるから、無駄に
洗浄水を消費してしまうことになる。そこで、図16に
示したフローチャートでは、排尿(又は排便)が完全に
終了したか否かをチェックし、このチェックの結果、完
全に終了したことを確認した時点で、洗浄水を排出する
ことにした。
【0084】図17は、排泄物識別装置による大/小便
の識別動作と、制御部17による洗浄水排出のための制
御動作との関係の他の変形例を示すフローチャートであ
る。
【0085】図17において、排泄物識別装置が排尿
(又は排便)を検出したことを認識すると共に(ステッ
プS141)、便器1の適宜箇所に配置した着座センサ
(図示しない)が人体の便座からの離座を検出したこと
をも認識すると(ステップS142)、制御部17は、
該制御部17内のタイマ(図示しない)を起動し(ステ
ップS143)、上記着座センサ(図示しない)が上記
人体の着座を再度検出したか否かをチェックする(ステ
ップS144)。このチェックの結果、再度の着座を検
出しなかったことを認識すると、制御部17は、上記タ
イマ(図示しない)のカウント値がカウントアップした
か否かをチェックし(ステップS146)、カウントア
ップしていなければ、再びステップS144に移行して
上記人体の再度の着座を検出したか否かをチェックす
る。このようにして、上記タイマ(図示しない)のカウ
ント値がカウントアップするまでの間、ステップS14
4でのチェックを繰り返し実行し、カウントアップした
(ステップS146)と認識した場合には、洗浄水排出
のための制御動作に移行することになる(ステップS1
47)。
【0086】ステップS144でのチェックの結果、上
記着座センサ(図示しない)が再度の着座を検出したこ
とを認識すると、制御部17は、上記タイマ(図示しな
い)をリセットした後(ステップS145)、再び該タ
イマを起動し直し(ステップS143)、ステップS1
44以降の処理動作に移行する。そして、再びステップ
S144からステップS146を経てステップS144
に至る処理動作を、ステップS146で上記タイマ(図
示しない)がカウントアップしたと認識するまで繰り返
すことになる。
【0087】ステップS144で着座センサ(図示しな
い)が再度の着座を検出したことを認識したとき、ステ
ップS145で上記タイマ(図示しない)をリセットす
ることにした理由は、上述した図16のフローチャート
におけると略同様である。即ち、最初の離座を検出した
時点で直ちに洗浄水を便槽に排出してしまうと、その後
に再度着座して行った排尿(又は排便)に対しても洗浄
水を排出しなければならなくなるから、無駄に洗浄水を
消費してしまうことになる。そこで、図17に示したフ
ローチャートでは、用便を行っていた人体が離座してか
ら経過した時間が、再度便座に着座して排尿(又は排
便)を行う虞がないと判断できるに足る時間に達したか
否かをチェックし、このチェックの結果、上記時間に達
したことを確認した時点で、洗浄水を排出することにし
た。
【0088】図18は、図3に記載のセンサ信号処理部
内部の回路構成の変形例を示すブロック図である。
【0089】本変形例では、センサ信号処理部151
に、図3の第1フィルタ回路43及び第2フィルタ回路
45に代えてノイズ除去用フィルタ回路153を、同じ
く第1比較判定回路49、第2比較判定回路51及び閾
値電圧レベル保持回路47に代えてFFT(高速フーリ
エ変換)処理回路155を夫々設けた点で、図3に記載
のセンサ信号処理部15と相違する。その他の構成につ
いては、図3に記載のものと同様である。
【0090】ノイズ除去用フィルタ回路153は、セン
サ信号増幅回路41において所定の増幅度で増幅された
後のセンサ信号(大/小便のいずれかを検知したことを
示す信号)を入力し、該センサ信号から該センサ信号中
に含まれるノイズ成分を除去して、信号成分だけをFF
T処理回路155に出力する。
【0091】FFT処理回路155としての機能は、例
えばマイクロコンピュータ等のディジタル演算機器にお
いて、ソフトウェアを用いて実現されるもので、上記ノ
イズ除去用フィルタ回路153から出力される信号成分
に対し、離散的フーリエ変換の演算速度を高速化した高
速フーリエ変換処理を施すことにより、ドップラセンサ
7からのセンサ信号が便槽内への排尿/排便のいずれを
検知したのかを示す論理レベル信号が、上記FFT処理
回路155において生成される。そして,上記論理レベ
ル信号が上記FFT処理回路155から判定結果出力回
路53を通じて制御部17に出力される。
【0092】上記構成のセンサ信号処理部151によっ
ても、図3に記載のセンサ信号処理部15を用いた場合
と略同様の機能を奏し得る。
【0093】上述した実施形態では、ドップラセンサ7
は、その排泄物検知領域を、図1に記載したように便槽
内における排泄物(尿や大便等)の落下経路に向けた状
態で便槽内の背面部側のボール面に臨ませて前記背面部
の内部に固定的に配置されていた。しかし、例えば図1
9に示すように、ドップラセンサ7を、その排泄物検知
領域を便槽内の封水面に向けた状態で便槽底部の内部に
固定的に配置しても良いし、或いは、図20に示すよう
に、排泄物検知領域を、便座に着座している人体の肛門
や尿道口に向けた状態で便槽内の背面部側のボール面に
臨ませて前記背面部の内部に固定的に配置するようにし
ても差支えない。更には、図21に示すような、洗浄操
作ユニット161付きのロータンクを備える便器1の側
面部に排泄物検知領域を便槽内に向けた状態で、着脱自
在に取付けられる(後付けの)脱臭ユニット157内に
配置することもできる。
【0094】図22は、(自動洗浄式腰掛)便器1に取
付ける(後付けの)脱臭ユニット157の全体斜視図、
図23は、図22で示した脱臭ユニット157の内部構
成を示す説明図、図24は、図21で示した洗浄操作ユ
ニット161の内部構成を示す説明図である。
【0095】上記脱臭ユニット157は、図22に示す
ように、ダクト兼便器ハンガ157aと、ユニット本体
157bとから成っており、ユニット本体157b内部
には、上記脱臭ユニット157を便器1に取付けたとき
に、排泄物検知領域が便槽内に向くようにしてドップラ
センサ7が配置されている。そして、ユニット本体15
7b内部には、ドップラセンサ7に加えて既述の脱臭装
置9と、ドップラセンサ7からの出力信号を有線或いは
無線にて洗浄操作ユニット161側に伝送するためのセ
ンサ信号通信部159とが配置されている。
【0096】一方、図24に内部構成を示した洗浄操作
ユニット161では、センサ信号通信部159から送信
される信号に基づいてモータ163が起動し、このモー
タ163の回転により、排水弁を連結した洗浄操作軸1
65が回転して上述した便槽内の洗浄動作を行う。
【0097】これらの変形例においても、ドップラセン
サ7が外部に露出していないために、センサが悪戯され
て故障する等の不具合を防止できるうえ、ドップラセン
サ7が便槽の表面等から突出していないので、美観を損
なうことが無く見栄えが良い。なお、これらの変形例で
は、ドップラセンサ7の後付けが可能であるため、便器
1を設置した時点で上記ドップラセンサ7を必要としな
いユーザにとっては当座の出費を節約できる。
【0098】更に、上記ドップラセンサ7を、図25に
示すように男子小便器167の適宜箇所に取付け、専ら
男性の排尿検知に適用することも勿論可能である。
【0099】以上、本発明の好適な実施形態及びその変
形例について説明したが、これらは本発明の説明のため
の例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にの
み限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態で
も実施することが可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
便器内への落下物を正確に検知できるだけでなく、検知
した落下物が何であるかを正確に特定できるようにする
ことができる。
【0101】また、本発明によれば、便器内への落下物
が尿か大便かに応じて便器の洗浄を適確に行えるのは勿
論、トイレ環境を調整する機器類を、省エネルギーを図
りつつトイレ室内の居住性の向上を図れるよう制御でき
るようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る便器内への落下物識
別装置の一例としての排泄物識別装置を含むトイレ環境
調整システムの全体構成を示す説明図。
【図2】図1に記載のトイレ環境調整システムを構成す
る各部を示すブロック図。
【図3】排泄物識別装置が備えるセンサ信号処理部内部
の回路構成を示すブロック図。
【図4】図1乃至図3に記載のドップラセンサの内部構
成を示したブロック図。
【図5】排泄物等が便槽内へ落下していないときのドッ
プラセンサからの出力信号の信号波形を示す図。
【図6】排泄物として重量70gの擬似大便を便槽内へ
落下させたときのドップラセンサからの出力信号の信号
波形を示す図。
【図7】排泄物として重量30gの擬似大便を便槽内へ
落下させたときのドップラセンサからの出力信号の信号
波形を示す図。
【図8】排泄物として擬似小便を便槽内へ落下させたと
きのドップラセンサからの出力信号の信号波形を示す
図。
【図9】ティッシュペーパを便槽内へ落下させたときの
ドップラセンサからの出力信号の信号波形を示す図。
【図10】便座に着座している被験者が自身の身体を揺
すったときのドップラセンサからの出力信号の信号波形
を示す図。
【図11】排泄物識別装置による大/小便検出に際して
の動作と、該検出に基づく図1及び図2に記載の制御部
による便槽への洗浄水排出時間設定に際しての処理動作
とを示すフローチャート。
【図12】排泄物識別装置による大/小便の識別動作
と、制御部による洗浄水排出のための制御動作との関係
の一例を示すフローチャート。
【図13】制御部による脱臭装置の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図14】制御部による擬音装置の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図15】制御部によるアクティブ静音装置の制御動作
を示すフローチャート。
【図16】排泄物識別装置による大/小便の識別動作
と、制御部による洗浄水排出のための制御動作との関係
の変形例を示すフローチャート。
【図17】排泄物識別装置による大/小便の識別動作
と、制御部による洗浄水排出のための制御動作との関係
の他の変形例を示すフローチャート。
【図18】図3に記載のセンサ信号処理部内部の回路構
成の変形例を示すブロック図。
【図19】図1に記載の自動洗浄式腰掛便器におけるド
ップラセンサの配置位置の変形例を示す説明図。
【図20】図1に記載の自動洗浄式腰掛便器におけるド
ップラセンサの配置位置の別の変形例を示す説明図。
【図21】自動洗浄式腰掛便器におけるドップラセンサ
の配置位置の更に別の変形例を示す説明図。
【図22】自動洗浄式腰掛便器に取付ける(後付けの)
脱臭ユニットの全体斜視図。
【図23】図22で示した脱臭ユニットの内部構成を示
す説明図。
【図24】図21で示した洗浄操作ユニットの内部構成
を示す説明図。
【図25】男子小便器にドップラセンサを取付けた場合
のドップラセンサの取付位置を示す説明図。
【符号の説明】
1 自動洗浄式腰掛便器 3 洗浄水供給装置 5 洗浄スイッチ 7 ドップラセンサ 9 脱臭装置 11 アクティブ静音装置 13 擬音装置 15、151 センサ信号処理部 17 制御部 19 給水用電磁弁 21 電磁弁駆動部 23 脱臭触媒 25 脱臭ファン 27 脱臭ファン駆動部 29 マイクロホン 31 反音響生成部 33、39 スピーカ 35 擬音生成部駆動部 37 擬音生成部 41 センサ信号増幅回路 43 第1フィルタ回路 45 第2フィルタ回路 47 閾値電圧レベル保持回路 49 第1比較判定回路 51 第2比較判定回路 53 判定結果出力回路 55 発信回路 57 バイアス電圧出力部 59 発振器 61 ミクサ回路 63 発信アンテナ 65 受信アンテナ 67 出力端子 153 ノイズ除去用フィルタ回路 155 FFT(高速フーリエ変換)処理回路 157 (後付けの)洗浄操作ユニット 159 センサ信号通信部 161 洗浄操作ユニット 163 モータ 165 (排水弁を連結した)洗浄操作軸 167 男子小便器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03D 11/02 E03D 11/02 Z (72)発明者 轟木 健太郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 幾島 見江 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 永石 昌之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 CA01 JF03 JH07 KA00 2D039 DA05 FA06 FA09 FC09

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器内に向けて送信した伝播波の反射波
    を受信し、その反射波の値に応じた信号を、落下物が便
    器内に落下したか否かを判定するための信号として出力
    する落下物検知手段と、 落下物を検知したと判定した前記出力信号に対して、検
    知したその落下物を特定するのに必要な処理を施すと共
    に、その処理結果を外部に通知する信号処理手段と、 を備える便器内への落下物識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記便器が、大/小便両用の自動洗浄式腰掛便器であ
    り、前記落下物が、少なくとも人体からの排泄物を含む
    便器内への落下物識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記落下物検知手段が、人体から便器内へ排泄される排
    泄物を検知するための手段であって、送信する伝播波と
    して所定周波数の電波を使用するドップラセンサである
    便器内への落下物識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記電波が、マイクロ波である便器内への落下物識別装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
    載の装置において、 前記落下物検知手段が、その検知領域を便槽内の背面部
    側に位置するボール面に臨ませた状態で前記背面部の内
    部に固定的に配置され、前記検知領域が、便槽内に落下
    する排泄物の落下経路に向けて設定される便器内への落
    下物識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
    載の装置において、 前記落下物検知手段が、その検知領域を便槽内の背面部
    側に位置するボール面に臨ませた状態で前記背面部の内
    部に固定的に配置され、前記検知領域が、便座に着座中
    の人体の局部に向けて設定される便器内への落下物識別
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
    載の装置において、 前記落下物検知手段が、便槽底部内部の適宜位置に、そ
    の検知領域を便槽内の封水面に向けた状態で固定的に配
    置される便器内への落下物識別装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
    載の装置において、 前記落下物検知手段が、前記便器の側面部に着脱自在に
    取付けられる後付けの各種機器類を収容可能なユニット
    内に、その検知領域を便槽内に向けた状態で配置される
    便器内への落下物識別装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項3又は請求項4記載の
    装置において、前記落下物検知手段が、男子小便器にお
    ける適宜箇所に、その検知領域を排尿 が落下する経路に向けた状態で配置される便器内への落
    下物識別装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の装置において、 前記出力信号に対する処理が、少なくとも排尿検知を示
    す出力信号だけを通す第1のフィルタリング処理と、排
    便検知を示す出力信号だけを通す第2のフィルタリング
    処理とを含む便器内への落下物識別装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、 前記出力信号に対する処理が、前記第1、第2のフィル
    タリング処理を経た出力信号の信号強度が、夫々所定の
    閾値電圧レベルを超えたか否かをチェックする処理と、
    このチェック処理を経て前記閾値電圧レベルを超えたと
    判定された出力信号に基づいて、排尿検知又は排便検知
    を示す所定の論理レベル信号を外部に出力する処理とを
    更に含む便器内への落下物識別装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の装置において、 前記出力信号に対する処理が、少なくとも前記出力信号
    からノイズ成分を除去するためのフィルタリング処理
    と、このフィルタリング処理を経た出力信号に対する高
    速フーリエ変換処理とを含む便器内への落下物識別装
    置。
  13. 【請求項13】 便座を有する便器を設置したトイレ室
    内の環境を、所望の状態に調整するためのシステムにお
    いて、 外部からの制御信号に基づき、前記便器への洗浄液の排
    出/停止動作が制御される洗浄液供給装置と、 前記便器内への落下物の落下を検知すると共に、検知し
    た落下物を特定するための処理を施し、その処理結果を
    外部に通知する落下物識別装置と、 前記通知に基づき前記洗浄液供給装置に対する制御の態
    様を決定すると共に、この決定した制御態様により前記
    洗浄液供給装置に制御信号を出力する制御手段と、 を備えるトイレ環境調整システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のシステムにおいて、 前記制御態様の決定が、前記洗浄液供給装置を起動させ
    るタイミング又は洗浄液の前記便器への排出量の決定を
    含むトイレ環境調整システム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のシステムにおいて、 前記洗浄液供給装置を起動させるタイミングが、前記落
    下物識別装置から前記処理結果の通知があったときから
    所定時間経過した後に設定されるトイレ環境調整システ
    ム。
  16. 【請求項16】 請求項14又は請求項15記載のシス
    テムにおいて、 前記洗浄液供給装置を起動させるタイミングが、前記落
    下物識別装置から前記処理結果の通知があり、且つ、前
    記便座に着座していた人体が離座してから再度着座する
    ことなく所定時間経過した後に設定されるトイレ環境調
    整システム。
  17. 【請求項17】 請求項13記載のシステムにおいて、 前記洗浄液供給装置の起動が、前記便器の適宜箇所に備
    えられ、操作により所定の洗浄液供給指令信号を前記制
    御部に出力する洗浄スイッチの手動操作によっても可能
    であるトイレ環境調整システム。
  18. 【請求項18】 請求項13記載のシステムにおいて、 前記制御手段が、前記洗浄液供給装置の起動中は、前記
    落下物識別装置からの通知を受付けないトイレ環境調整
    システム。
  19. 【請求項19】 便座を有する便器を設置したトイレ室
    内の環境を、所望の状態に調整するためのシステムにお
    いて、 外部からの制御信号により起動してトイレ室内の居住環
    境を所望の状態に維持するための少なくとも1つ以上の
    環境維持装置と、 前記便器内への落下物の落下を検知すると共に、検知し
    た落下物を特定するための処理を施し、その処理結果を
    外部に通知する落下物識別装置と、 前記通知に基づき前記各装置に対する制御の態様を決定
    すると共に、この決定した制御態様により前記各装置に
    夫々制御信号を出力する制御手段と、 を備えるトイレ環境調整システム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のシステムにおいて、 前記環境維持装置が、トイレ室内の空気が含む臭気を除
    去するための脱臭装置と、所定の擬音を発生させるため
    の擬音装置と、所定の音響を打消すための音響を発生さ
    せるアクティブ静音装置の少なくとも1つを含むトイレ
    環境調整システム。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のシステムにおいて、 前記脱臭装置、前記擬音装置及び前記アクティブ静音装
    置のうちの少なくとも1つが、オプションによる後付け
    の装置であるトイレ環境調整システム。
  22. 【請求項22】 請求項20又は請求項21記載のシス
    テムにおいて、 前記各装置に対する制御態様の決定が、前記脱臭装置、
    前記擬音装置及び前記アクティブ静音装置の起動時期の
    決定と、起動時間の決定とを含むトイレ環境調整システ
    ム。
  23. 【請求項23】 請求項20又は請求項21記載のシス
    テムにおいて、 前記脱臭装置、前記擬音装置及び前記アクティブ静音装
    置の起動時期が、前記落下物識別装置からの通知を受け
    た時点に設定されるトイレ環境調整システム。
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