JPS63146950A - 重合体組成物 - Google Patents

重合体組成物

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JPS63146950A
JPS63146950A JP8712187A JP8712187A JPS63146950A JP S63146950 A JPS63146950 A JP S63146950A JP 8712187 A JP8712187 A JP 8712187A JP 8712187 A JP8712187 A JP 8712187A JP S63146950 A JPS63146950 A JP S63146950A
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vinyl acetate
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ethylene
polymer composition
parts
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JP8712187A
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Seiichi Tada
多田 精一
Masao Fujita
藤田 済生
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Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は重合体組成物に関する。更に詳しくは耐熱性並
びに塗膜密着性を改良したエチレン−酢酸ビニル共重合
体組成物に関する。本発明は塗装可能なように耐熱性を
改良したエチレン−酢酸ビニル共重合体系組成物から成
形され、しかも良好な塗膜密着力を有する成形品に関す
る。
(従来の技術および発明が解決しようとする問題点) エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す場合
もある)は、柔軟性、強靭性、軽量性、成形性に優れか
つ共重合体中の酢酸ビニル含量を変化させることにより
、これら物性を所望のレベルに調節し得る利点があるの
で、発泡、一般成形、フィルム・ラミ・シート等の分野
で広く使用されてきた。例えば発泡分野ではプレス法に
よる架橋高発泡体あるいは射出成形法による無架橋低発
泡体かビーチサンダル、スリッパ、女性用履物底材等に
使用される。また一般成形ではEVA成形品か工業用途
から日用雑貨品まで多岐にわたる分野て使用され、代表
的な製品としては電力用絶縁カバー、自動車内装部品、
サツシ、ガスケット、人工芝マット、スキー靴、緩衝材
等が挙げられる。さらにフィルム・ラミ・シート分野で
はEVA成形品は食品包装、農業資材および各種の工業
用途で用いられている。
さらに、カーボンブラックを配合した黒色の成形品は耐
候性にも優れている所から、例えは泥よけ、バンパープ
ロテクターとして自動車外装部品としても使用されてい
る。
一方、市場ではEVA以外の他素材との競合、さらに需
要家からの成形品に対する要求の多様化から厳しくなり
、EVAの物性改良を強く望まれているのが現状である
例えば、従来黒色が中心であった前記自動車外装部品に
も装飾性を高めるために、乗用車のボディーと同じ色の
塗装を施したり、ポットスタンプによるマーキングを施
したりする要望が高まっている。
この要望に対して従来のEVAでは、耐熱性が不足して
いるために例えば80℃、30分間の塗料の焼付工程の
加熱によって成形品が変形する欠点があった。その対策
として、比較的融点の高い酢酸ビニル含有量の低いEV
Aを用いた場合には、肝心の塗膜の密着性か損なわれる
という欠点があり、塗膜の密着性と成形物の耐熱性の双
方を満たすEVAはなかった。
またポリプロピレン製のバンパーに代表されるポリプロ
ピレン成形物の塗装工程において、成形物の表面に付着
している離型剤等の汚れを除去して安定した塗膜密着を
得るために、塗装の前IA理工程としてトリクロルエタ
ン気洗浄が一般に行なわれている。このトリクロルエタ
ン蒸気洗浄をEVA成形物に適用すると、EVA成形物
の表面が荒れて著しく凹凸か生しるために平滑で光沢の
ある塗膜が得られなかった。
このため、ン尼よけやバンパープロテクターのような外
装部品の塗装用樹脂としては、EVAよりも高価なオレ
フィン系熱可塑性エラストマーや熱可塑性ウレタン樹脂
が用いられているが、これらの樹脂より安価なEVAの
塗装性を改良する事が強く求められている。
この解決策として、酢酸ビニル含有量の大きいEVAと
酢酸ビニル含有量の小さいEVAとポリエチレンおよび
/またはエチレン−α−オレフィン共重合体(以下エチ
レン系共重合体)三者から・ なる重合体組成物か、塗
膜密着性と耐熱変形性を兼備した塗装可能なエチレン−
酢酸ビニル共重合体系組成物として提案した(特願昭6
1−252057号)が、このエチレン−酢酸ビニル共
重合体系組成物では、塗装後の初期密着性は良好である
が耐水性(例えば40℃温水240時間浸漬)とか、耐
湿性(例えは50℃、95%旧1120時間静置)とい
った塗膜の耐久試験において塗膜密着力が小さくなるた
めにブリスターと称する小さな斑点が発生したり、更に
悪い場合には基盤目試験において塗膜の剥離が発生する
という不都合が生じた。
このため、この耐熱性を改良したエチレン−酢酸ビニル
共重合体系組成物の塗膜密着性を安定化する事が求めら
れている。
(問題点を解決するだめの手段) そこで木発明者らは、このエチレン−酢酸ビニル共重合
体系組成物の塗膜密着性を安定化する方法について鋭意
研究を行った結果、酢酸ビニル含量の異なる二種類のE
VA及び特定のエチレン系重合体からなる配合物に更に
特定のゴム質セグメントを含む重合体を配合する事によ
って、かかる課題を効果的に解決せしめ得ることを見い
だした。
したがって、本発明は、 (A)酢酸ビニル含有量3乃至15重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体50乃至85重量%、 (B)酢酸ビニル含有量25乃至45重量%のエチレン
−酢酸ビニル共重合体5乃至40重量%、 (C)ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレ
フィン共重合体5乃至25重量%、及び、 (D)ゴム質セグメントを含む重合体前記成分(A) 
、 (B)及び(C)の合計量100重量部当り30重
量部迄の量、 から成り、前記成分(A) 、 (B)及び(C)の合
計量基準で酢酸ビニル含有量か8乃至15重量%の範囲
にある重合体組成物である。
本発明はまた、上記組成物から成形され、耐熱性及び塗
膜密着性の改良された成形品にも係る。
本発明に使用する酢酸ビニル含有量の小さい(A)成分
のEVAとは酢酸ビニル含有量か3〜15%、好ましく
は5〜12%である。(B) 、 (C) 。
(D)成分の物性、配合比率にも関係するか一般的には
酢酸ビニル含有量が3%未満ては成形物が硬くなって耐
寒衝撃性が劣ると共に、塗膜との密着性も劣る。一方、
酢酸ビニル含有量か15%を越えると、後述の(C)お
よび(D)成分の添加によって耐熱性を改良しようとし
ても(C)および(D)成分の添加量か増える為に硬い
成形物しか得られず、EVAの特徴である柔軟性を保っ
たまま耐熱性を改良する事は難しくなる。
本発明に使用する酢酸ビニル含有量の大きいCB)成分
のEVAとは、酢酸ビニル含有量が25〜45%、好ま
しくは27〜35%である。酢酸ビニル含有量が25%
未満の場合、塗膜の密着性の改良効果が乏しく、成形物
に柔軟性をイー1与する効果に劣る。一方、酢酸ビニル
含有量が45%を越える場合には成形性が不良で例えば
射出成形時の金型への粘着か強くなり、離型性が悪くな
りたり著しい場合には成形品そのものにベタツキが生し
たりする。
本発明に使用する(C)成分のポリエチレンおよび/ま
たはエチレン−α−オレフィン共重合体はエチレン単独
重合体あるいはエチレンと共重合可能なプロピレン、ブ
テン、ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、オクテン
等炭素数3〜8まてのα−オレフィンとの共重合体であ
る。
(C)成分は(A) (B)同成分の組合せによって得
られた耐熱性と柔軟性のバランスを極端に阻害せず、さ
らに塗装の前処理としてトリクロルエタン蒸気処理を行
フた場合に成形品の表面に著しい凹凸を生ぜず、塗装後
平滑で光沢のある外観を与えるようなエチレン系重合体
または共重合体であることか必要である。具体的には高
密度、中密度、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、エチレン−ブロビレン共重合ゴム等である。
これら重合体の中で、成形品の耐熱性向上の点で、高密
度、中密度および線状低密度ポリエチレンか好ましいが
、特に密度0.930g/cm3以上のポリマーが最も
好ましい。
(A) 、 (B)および(C)成分の配合割合は(A
)成分50〜85重量%、(B)成分5〜40重量%、
(C)成分5〜25重量%で、組成物の酢酸ビニル含有
量が8〜15重量%である。また本発明の重合体組成物
は押出成形、射出成形、圧縮成形等により成形されるの
で、そのメルトフローレート(以下MFRと略す)に0
.1〜100の範囲にあることが好ましい。
また組成物の酢酸ビニル含有量が8%未満ては塗膜の密
着性が劣り、成形物が硬く耐寒屈曲性にも劣る。一方、
酢酸ビニル含有量か15%を越えると耐熱性に劣る。
本発明に用いるゴム質セグメントを含む重合体(D)と
はエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂組成物にこのゴ
ム質セグメントを含む重合体を配合した場合に完全に均
一には分散せず、その結果射出成形や押出成形で得られ
た成形物の表面に適度に凹凸が生じて外観的に艶消しと
なり後述の塗装を行った場合、この凹凸によって塗膜の
投錨効果て塗膜何着性を向上させるようなゴム質セグメ
ントを含む重合体である。
このゴム質セグメントを含む重合体とは、重合体鎖がゴ
ム質セグメント単独から成る所謂ゴム重合体は勿論のこ
と、重合体鎖の一部にゴムセグメントが共重合の形で組
込まれたエラストマー共重合体や改質重合体或いは、重
合体中に前記ゴム重合体やエラストマー共重合体等がブ
レンドされたものが包含される。
例としてはスチレン−ブタジェンゴム、ポリブタジェン
ゴム、およびエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体、ゴム質としてスチレン−ブタジェンゴムを含む耐衝
撃性ポリスチレン、ゴム質としてポリブタジェンゴムあ
るいはスチレン−ブタジェンゴムを含むABS樹脂、お
よび、ゴム質としてエチレン−プロピレン−ジエン三元
共重合体を含むオレフィン系熱可塑性エラストマーなど
かある。
これら重合体の中ではそれ自体柔軟て取り扱いか容易な
ようにベレット状製品として得られるポリオレフィン系
熱可塑性エラストマーか好適である。このようなポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマーの例としてはミラスト
マー(三井石油化学製品)がある。
エチレン−酢酸ビニル系重合体(A) 、 (B)及び
(C) とゴム質セグメントを含む重合体(D)配合割
合はエチレン−酢酸ビニル系共重合体(A) 、 (B
)及び(C)100重量部に対してゴム質セグメントを
含む重合体(D)30重量部迄の量、特に30〜3重量
部である。
ゴム質セグメントを含む重合体の配合割合か30重量部
を越えると肌荒れの程度が大きずぎて塗膜物の外観か損
なわれる。また、3重量部未満の場合には表面の肌荒れ
の程度が小さく塗膜密着力の改良効果が十分でないこと
がある。
本発明の重合体組成物には、重合体組成物の性能を損な
わない程度に充填剤、例えばクレー、タルク、炭酸カル
シウム、シリカや成形物の肌の−部が直接表面にでる部
分塗装品の場合には着色剤例えは、カーボンブラック、
酸化チタンや有機顔料あるいは公知の酸化防止剤や耐候
安定剤等を添加する事ができる。
本発明の重合体組成物を調製するには、二種類のEVA
とポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレフィ
ン共重合体とゴム質セグメントを含む重合体を同時的ま
たは遂次的にトライブレンドまたはメルトブレンドする
事によって行なわれる。トライブレンドはヘンシェルミ
キサー、タンブラ−ミキサー、リボンブレンダーなど各
1重のブレンダーを用いて混合する。メルトブレンドの
場合は単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ−な
どを用いて混合すればよく特に制限はない。
このようにして得られた重合体組成物を用いて公知の押
出成形法、射出成形法、圧縮成形法等の熱成形によって
、泥よけやバンパープロテクターのような自動車外装部
品は勿論前述の各成形品を成形することが可能である。
なお、以下に本発明の組成物を原料とした成形品を塗装
する場合の工程を説明し本発明の実施態様をより一層明
瞭ならしめる。
すなわち、本発明の組成物より得られた成形品を塗装す
るにはまず前処理を行う、成形品の表面の脱脂と洗浄の
ための小規模な方法としては、ホワイトガソリンやアル
コール等の有機溶媒で成形品の表面を拭うという方法が
あるが、量産工程に適して、またより安定した塗膜接着
力を得る方法としてはトリクロルエタン蒸気洗浄かある
。このトリクロルエタン蒸気洗浄とはトリクロルエタン
の蒸気に成形物を浸して、冷たい成形物の表面で凝縮し
たトリクロルエタンの液滴を成形物の表面に滴下させて
、成形物の表面の汚れを除去すると共に、成形物の表面
を適当に荒らして、良好な塗膜接着力を得る方法である
。更に必要な場合にはEVA成形品の塗装用のブライマ
ーとして例えは塩素化ポリオレフィンやエチレン−酢酸
ビニル樹脂の部分ケン化物を主成分とする溶液を、ディ
ッピングやスプレーガンで均一に吹付塗布したり、特開
昭54−125268号公報記載のアルコール性アルカ
リ溶液に成形品を浸漬して、EVA成形品の表面処理を
行う。
EVAの塗装に用いる塗料は、一般にポリイソシアナー
トとポリオールからなる二液型ポリオール硬化型のポリ
ウレタン塗料が代表例である。
ポリオール成分は、フタル酸やアジピン酸等の有機酸と
エチレングリコールやプロピレングリコール等のジオー
ルからなるポリエステルポリオール、ポリ(オキシプロ
ピレンエーテル)ポリオール、ポリ(オキシエチレン−
プロピレンエーテル)ポリオール等のポリエーテルポリ
オール、アクリル酸の話導体であるアクリルポリオール
がある。
ポリイソシアナートとしては、Desmodur■IL
(バイエル社商品)やDesmodur■Lのような芳
香族ポリイソシアナートやコロネート■1旧日本ポリウ
レタン社商品)やDesmodur■吋のような脂肪族
ポリイソシアナートか用いられる。
EVAの塗装用として可撓性があって耐候性にすぐれた
ポリウレタン塗料を作るには、ポリオール成分としては
ポリエステルポリオールやアクリルポリオールか、ポリ
イソシアナート成分としては無黄変性の脂肪族ポリイソ
シアナートか好ましい。
この他触媒としてアミンや有機金属塩等、着色剤として
油溶性の染料や顔料、水分安定剤や流滴改良剤等の添加
剤が配合され、溶媒としては芳香族炭化水素類、エステ
ル類、あるいはケトン類を用いて塗料とされる。
ポリウレタン塗料の塗布は、刷毛型やロールコータ−等
を用いて塗布してもよいが、一般的にはスプレーガンに
よる吹付塗装が行なわれる。
EVAに塗布したポリウレタン塗料の焼付は、一般的に
は70℃〜80℃、30分〜1時間加熱して行なわれる
(作 用) 本発明の重合体組成物は酢酸ビニル含量の異なる特定の
2種類のEVAと特定のポリエチレンおよび/またはエ
チレン−α−オレフィン共重合体と更にゴム質セグメン
トを含む重合体から成る。
そしてこの組成物を原料とした成形品は、直接重合によ
って製造された単一成分のEVAでは得られない優れた
物性特に耐熱性と塗膜密着性を有する。この効果を成形
品の塗装性を例に挙げて説明すると本発明の組成物を原
料としたEVA成形品′はトリクロルエタン洗浄に際し
てその表面に著しい凹凸を生じ、その外観を損うといっ
たことがないとともに塗装塗膜との密着性を維持したま
ま塗膜の焼付工程での加熱による変形を防止することが
可能である。
即ち本発明の組成物は、酢酸ビニル含有量の小さいEV
Aと酢酸ビニル含有量の大ぎいEVAの二種類のEVA
を配合しているが、このようにして得られたEVA配合
物は耐熱変形性において直接重合にて得られた単一成分
のEVAに比べて著しく改善され自重変形量は非常に小
さくなっていると共に、塗膜との良好な密着性を得るた
めに必要な極性基である酢酸ビニル数位も充分に有して
いる重合体が含まれているという特徴を有していしかし
、このようにして得られた2種類のEVへの配合物でも
塗装の前IA埋としてトリクロルエタン洗浄を適用した
場合には成形物の表面が著しく荒されて平滑で光沢のあ
る塗膜を得ることができなかったり、塗料の焼付工程で
の加熱による変形か大きくなる欠点がある。このため塗
膜との密着が損なわれない範囲でポリエチレンおよび/
またはエチレン−α−オレフィン共重合体を添加して、
耐トリクロルエタン蒸気洗浄性や耐熱性を改良し、更に
ゴム質セグメントを含む重合体を添加して成形物の表面
を適度に肌荒れさせて、塗膜の投錨効果によって塗膜密
着力の耐久性を改良したものである。
従って本発明に用いた四種類の構成成分はそれぞれ次の
役割を担っている。
即ち、酢酸ビニル含有量の小さいEVAは、本発明の重
合体組成物の骨格を形成し耐熱性を維持する役割を担っ
ている。
酢酸ビニル含有量の大きいEVAは、塗膜との密着性を
向上させる極性基としての酢酸ビニル単位を供すると共
に後述のポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オ
レフィン共重合体の添加によって、重合体組成物が硬く
なるのを相殺する柔軟化の役割を果している。
ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレフィン
共重合体は耐熱性および耐トリクロルエタン蒸気洗浄性
を改良させる役割を分担している。
ゴム質セグメントを含む重合体は成形物の表面を適度に
肌荒れさせて、塗膜の投錨効果によって塗膜密着性の耐
久性を改良させたものである。
勿論本発明の重合体組成物は、自動車用外装部品以外に
も押出成形、射出成形、射出成形やブロー成形によって
得られた成形品の他フィルムやシート等を含む成形品の
塗装を必要とするEVA成形品にも使用てきる。
以下に本発明を実施例によって更に詳しく説明する。
(実施例) なお、以下の実施例及び比較例において、重合体組成物
の曲げ剛性率、硬度、自重変形量、低温屈曲性、塗装性
について次の方法によって測定し、これらの性能を評価
した。
1、曲げ剛性率 20mmx 100mmX 3mmの短棚状試料を用い
てJIS  K−7106に準拠して測定した。
2、硬度(A、D) 20mmX 100mmx 3mmの短棚状試料を4枚
重ねにして、A及びD硬度をそれぞれJISK−630
1、JIS  K−7215に準拠して測定した。
3、 自重変形量 20mmx 100mmx 3mmの短棚状試料の片端
末を保持して試料を水平に保ったまま所定温度の加熱オ
ーブン中に3時間静置した加熱中の試料の垂れ下り量を
測定し、mm単位で表示する事によって重合体組成物の
耐熱性を評価した。本発明の目的を達成するためには、
80℃、90℃における自重変形量がそれぞれ10.2
0mm以下であることが望ましいか、実用的には金具を
インサートして成形品を生産する方法や塗料が改良され
焼付をマイルドな条件で行う方法等が開発され、成形品
の熱変形を成程度防止することが可能となってきたので
、最大自重変形量それぞれ20゜30+nm以下を合格
とした。
4、塗膜の密着性 射出成形によって作成したエチレン−酢酸ビニル共重合
体のシート(150mmx80mmx2+nm)を、ま
ずホワイトガソリンで拭って脱脂した後、プライマーと
してエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量2
8%)の部分ケン化物のトルエン溶液(固形分5%)を
スプレー塗布(厚さ10μm)して、室温で10分間乾
燥した後、二液型ポリウレタン樹脂塗料(犬日本塗料製
、ブレニットU#160)をエアースプレーで塗装(厚
さ40μm)して、室温で10分乾燥した後80℃、4
0分間加熱して強制乾燥した。
塗膜の密着性については、1日夜セロテープを用いて基
盤目テストを行って評価した(初期試験)。
また耐水試験では、このようにして得られた塗装品を4
0℃温水に240時間浸漬して塗膜の耐水性試験に供し
た。本発明の目的を達成するためには塗膜との密着性は
基盤目テストて剥11!f数が100ケに対して10ケ
以下であることが必要である(耐水試験)。
塗膜の外観については、前処理のトリクロルエタン蒸気
洗浄の成形物の表面か著しく荒されて凹凸が生した場合
には、得られた塗膜は表面の乱反射で光沢を失うので塗
膜の光沢を目視て評価し、○△×の3段階で表示した。
実施例1゜ 酢酸ビニル含量の小さいEVA (酢酸ビニル含量10
%、MFR20dg/min )56重量部に酢酸ビニ
ル含量の大きいEVA (酢酸ビニル含量33%、MF
R30dg/min )24重量部に高密度ポリエチレ
ン(三井石油化学製品ハイゼックス2200J  密度
0.965 g/cm3.M F R13・dg/mi
n ) 20重量部およびオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(三井石油化学製品ミラストマー5030B、密
度0.88g/cm3.M F Ro、2dg/m1n
)を40mm押出機を用いてメルトブレンドした重合体
組成物の諸物性を評価し表1に示した。
比較例1 実施例1の重合体組成物のうちオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを除いた重合体組成物を作成し諸物性を評価
した。結果は表1に示した。
比較例2 実施例1の重合体組成物のうち高密度ポリエチレンを除
いた重合体組成物を作成し諸物性を評価した。結果は表
1に示した。
その結果実施例1では、塗装の外観、塗膜の密着性共良
好てあったがオレフィン系熱可塑性エラストマーを含ま
ない比較例1では塗膜の耐水接着性が劣っており、また
、高密度ポリエチレンを含まない比較例2では耐熱性が
劣り塗装の外観が悪かった。
実施例2〜3゜ 実施例1の重合体組成物のうちオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーの代わりに表1に示したゴム質セグメントを
含む重合体を配合した重合体組成物を作成し諸物性を評
価した。結果は表1に示した。
比較例3〜4゜ 実施例2〜3の重合体組成物の高密度ポリエチレンを除
いた重合体組成物を作成し諸物性を評価した。結果は表
1に示した。
その結果実施例2〜3では、塗装の外観、塗膜の密着性
は良好であったが高密度ポリエチレンを含まない比較例
2〜3では塗装の外観が悪かっ実施例4〜6 酢酸ビニル含量の小さいEVA (酢酸ビニル含量6%
、 MFRI 8dg/min ) 70重量部に、酢
酸ビニル含量の大きいEVA (酢酸ビニル33%、 
MF R30dg/min ) 20重量部に、中密度
ポリエチレン(三井石油化学製品ネオセックス4515
0  密度0.944 g/cm3. M F R16
6g7m1n) 10重量部およびオレフィン系熱可塑
性エラストマー(三井石油化学製品 ミ ラストマー9
070B  密度0.89g/cm”、M F R20
6g7m1n)表2に示した所定量を実施例1と同様に
して作成した重合体組成物の諸物性を評価した。結果は
表2に示した。
比較例5 実施例5の重合体組成物のうちオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを除いた重合体組成物を作成し諸物性を評価
した。結果は表2に示した。
比較例6゜ 実施例5の重合体組成物のうち中密度ポリエチレンを除
いた重合体組成物を作成し諸物性を評価した。結果は表
2に示した。
実施例7〜9゜ 実施例4〜6の重合体組成物のうち中密度ポリエチレン
の代わりに直鎖状低密度ポリエチレン(三井石油化学製
品つルトゼックス20200J密度0.920g/cm
3、M F R206g7m1n)を配合した重合体組
成物を作成し諸物性を評価した。結果は表3に示した。
比較例7゜ 実施例8において、オレフィン系熱可塑性エラストマー
を除いた重合体組成物を作成し諸物性を評価した。結果
は表3に示した。
その結果実施例4〜9において塗装の外観は良好てオレ
フィン系熱可塑性エラストマーの配合量が増える程塗膜
の密着性は良好であった。
一方ポリエヂレン成分を含まない比較例6ては耐熱性が
劣ると共に塗装の外観が悪かった。一方オレフイン系熱
可塑性エラストマーを含まない比較例5および7では塗
膜の耐水接着性か劣っていた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)酢酸ビニル含有量3乃至15重量%のエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体50乃至85重量% (B)酢酸ビニル含有量25乃至45重量%のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体5乃至40重量% (C)ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレ
    フィン共重合体5乃至25重量%及び (D)ゴム質セグメントを含む重合体前記成分(A)、
    (B)及び(C)の合計量100重量部当り30重量部
    迄の量 から成り、前記成分(A)、(B)及び(C)の合計量
    基準で酢酸ビニル含有量が8乃至15重量%の範囲にあ
    る重合体組成物。
  2. (2)ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレ
    フィン共重合体が密度0.930g/cm^3以上の中
    密度または高密度ポリエチレンである特許請求の範囲第
    1項記載の重合体組成物。
  3. (3)ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−−オ
    レフィン共重合体が密度0.930g/cm^3未満の
    線状低密度ポリエチレンである特許請求の範囲第1項記
    載の重合体組成物。
  4. (4)ゴム質セグメント含有重合体(D)が成分(A)
    、(B)及び(C)の合計量100重量部当り3乃至3
    0重量部の量で存在する特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  5. (5)(A)酢酸ビニル含有量3乃至15重量%のエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体50乃至85重量% (B)酢酸ビニル含有量25乃至45重量%のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体5乃至40重量% (C)ポリエチレンおよび/またはエチレン−α−オレ
    フィン共重合体5乃至25重量%及び (D)ゴム質セグメントを含む重合体前記成分(A)、
    (B)及び(C)の合計量100重量部当り30重量部
    迄の量 から成り、前記成分(A)、(B)及び(C)の合計量
    基準で酢酸ビニル含有量が8乃至15重量%の範囲にあ
    る重合体組成物から成形された耐熱性及び塗膜密着性の
    改良された成形品。
  6. (6)成形品が焼付塗装可能な自動車外装部品用成形品
    である特許請求の範囲第5項記載の耐熱性の改良された
    成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524022A (ja) * 2004-12-15 2008-07-10 デュポン・テイジン・フィルムズ・ユー・エス・リミテッド・パートナーシップ 低酢酸エチル層を含む複合材構造体

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