JPS63146221A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ、ビデオ機器あるいはコンピュー
タ等に用いる磁気テープ、磁気シート等の磁気記録媒体
の製造方法に関するものである。

従来の技術 近年、上記の磁気記録媒体は高密度に向い、記録波長は
短く、記録トラックは狭く、磁性層は薄くという方向に
ある。さらには、磁気記録媒体と磁気ヘッドとのスペー
シングロスをできるだけ減少させるために、磁性層は一
層平滑化されている。

一方、高密度記録化に対応して、例えば磁気テープにお
いては、走行性を改良するために磁性層とは反対側にバ
ックコート層が設けられ、さらには磁性層と非磁性支持
体（以下ウェブと呼ぶ）および、バックコート層とウェ
ブとの接着性をより強固にするためにアンカコート層も
必要に応じて設けられている。これらバックコート層、
アンカコート層は、乾燥後の厚みにおいて１．６μｍ以
下の薄膜で形成されるのが一般的である。

発明が解決しようとする問題点 このようなバックコート層および、バックコート層とウ
ェブの間に設けられるアンカコート層を有する磁気記録
媒体にあっては、ウェブの両面に塗布膜が設けられるた
め、製造上一方の面を形成した後で一度巻取る必要性が
生じる。このだめ最初に塗布形成された面と、ウェブの
未塗布の面が接触することになり、未塗布のウェブ面に
極微量ではあるが、先に塗布形成された塗膜表面上の成
分が転写される。この結果、未塗布のウェブ面のぬれ性
を不均一な状態にさせ、その上に塗布形成されるバック
コート層やアンカコート層等の薄膜層の塗工性を著しく
悪くするといった問題があった。

上記問題点は、塗布膜表面上にすし、キズ、ピンホール
等を招く原因となる。さらには、厚みムラ、凹凸による
表面性の劣化をも誘発させる。このことは、バックコー
ト層では走行性を悪くすると共に、アンカコート層に関
しては、その上に設けられる塗布膜にも影響を与える。

その結果、電磁変換特性をも低下させ信頼性に乏しい磁
気記録媒体になってしまうという問題があった。

本発明はこのような問題点を解決するもので、未塗布の
ウェブ面のぬれ性を向上させ、すなわち活性化させるこ
とによシ、すじ、キズ、ピンホール等の塗膜欠陥を解消
し表面性に優れた塗布膜を得ることができる。従って信
頼性に優れた磁気記録媒体を得ることが可能となり、そ
の製造方法を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために、本発明による非磁性支持
体上の両面に塗布膜を設けた磁気記録媒体の製造方法で
は、一方の面に塗布膜を塗布、乾燥し巻取り後、塗布し
た面とは反対側に塗布膜を設ける場合に、放電処理を施
しながら塗布することを特徴とするものである。

作用 従って本発明によれば、ウェブ表面が不活性な状態にあ
っても、放電処理を施すことにより活性化されて良好な
塗工性が得られるので、塗布膜表面上のすし、キズ、ピ
ンホール等が解消され表面性も向上することとなる。

実施例 以下、本発明の実施例について第１歯および第２図を用
いて、具体的に説明する。なお、具体的な説明に際して
は磁気テープを例として説明する。

（実施例１） 第１図は本発明において作成したビデオテープの断面図
であり、第２図は本発明を適用した磁気記録媒体の簡略
工程図である。

２軸延伸した厚さ１６μｍ１幅２００ＭＭのポリエステ
ルフィルム２上に、Ｇｏ含含有−Ｆａ２０５磁性酸化鉄
粉末に樹脂結合剤と溶剤とをボールミルにて混合分散し
て調整した磁性塗料をグラビア塗工方式にて塗布した。

その後、パースムーザにてスムージング処理、磁場配向
、乾燥処理を施して、厚さ６．５μｍの磁性層１を形成
し原反ロール４を得た。次いで、この原反ロール４上の
磁性層１側とは反対の面に、出力２　ｏ　□　ｗ／ｍ２
／ｗｉｎでコロナ放電処理５を施しながら、非磁性粉末
に樹脂結合剤と溶剤とをボールミルにて混合分散して調
整したバックコート層用塗料７をグラビア塗工方式〇に
て塗布した。なお、８は圧胴ロール、９はかき取りプＶ
−ドである。その後、バースムーザにてスムージング処
理、乾燥処理を施して厚さ０．８ｐｍのバックコート層
３を形成した。

以上のようにして、ポリエステルフィルム２の一方の面
には磁性層１、その反対の面にはバックコート層３から
なるビデオテープを作成した。

（実施例２） 実施例１と全く同様にして、バックコート塗布時に出力
５００　ｗ／ｍ２／ｗｉｎのコロナ放電処理５を施しな
がらビデオテープを作成した。

（実施例３） 実施例１と全く同様にして、バックコート塗布時に出力
８００　Ｗ／ｍ２／Ｗｉｎのコロナ放電処理５を施しな
がらビデオテープを作成した。

（比較例） 実施例１と全く同様にして、バックコート塗布時にコロ
ナ放電処理６を施さずにビデオテープを作成した。

上記実施例１，２．３および比較例のバックコート層側
の塗膜表面状態をそれぞれ観察した。その結果を次表に
示す。

ここで立てすしとは、ポリエステルフィルムの走行方向
に対し、塗膜表面上の長さ１０００Ｍ以上の線状のすし
のことをいい、ポリエステルフィルムの幅方向に何本発
生したかを観察した。○良好。

△やや不良（１〜３本）、Ｘ不良（３本以上）の３段階
で評価した。

また、立てすしと同様の形状で、長さ１ｏｙｔｘ以下で
ある線状のすしをキズと呼び、１ｏ００ｆｆ×２００ｊ
ｆｆの面積中の個数を観察した。○良好、Δやや不良（
１０個以下）、Ｘ不良（１０個以上）の３段階で評価し
た。

ピンホールについてはφ１１１ｒＩＩ以下の空穴、又は
クレータ状のくぼみになっているものをピンホールと呼
び、１０００ｆｆＸ２００ｊｆｉｌの面積中の個数を観
察した。○良好、Δやや不良（１０個以下）。

Ｘ不良（１０個以上）の３段階で評価した。

発明の効果 上表から明らかなように、本発明による製造方法によれ
ば、ウェブ表面が不活性な状態であっても放電処理を施
すことによシ活性化させ、立てすじ、キズ、ピンホール
等の発生を防ぎ、表面性に優れた信頼性の高い磁気記録
媒体を製造することができるので、その実用上の価値は
犬なるものがある。

なお、実施例１．２．３にて示したコロナ放電処理の出
力は、低出力であっても十分に効果を発揮することがで
きる。本発明の実施例では最低出力を２００　ｗ／ｍ２
／ｍｉｎに設定し実施したが、ウェブ幅方向に対し均一
な放電ができる出力であれば十分な効果が得られる。

以上、上記実施例では磁気テープについて説明したが本
発明は磁気テープのみならず、磁気シート、磁気カード
等の磁気記録媒体にも応用できることはいうまでもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法により作成したビデオテープの
断面図、第２図は、本発明の磁気記録媒体の製造方法を
示す簡略工程図である。 １・・・・・・磁性層、２・・・・・・ポリエステルフ
ィルム、３・・・・・・バックコート層、４・・・・・
・一方の面に磁性層が形成されている原反ロール、５・
・・・・・コロナ放電部、６・・・・・・グラビア版、
７・・・・・・バックコート層用塗料、８・・・・・・
圧胴ロール、９・・・・・・かき取りブレード。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体上の両面に塗布膜を設けた磁気記録媒体の
   製造方法にして、一方の面に塗布膜を塗布、乾燥し巻取
   り後、塗布した面とは反対側に塗布膜を設ける場合に、
   放電処理を施しながら塗布することを特徴とする磁気記
   録媒体の製造方法。