JPS63145479A - 難燃性繊維 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火災防止や防火等に有効な難燃性繊維に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、第２図に示すように、微粒子によって繊維を難燃
性にするに、酸化アンチモンの微粒子（３）を単繊維（
４）の内部に含ませていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、単繊維（４）自体が露出しているため、熱によ
って単繊維（４）を形成する材料が短時間で溶融し、繊
維製品が燃えないものの熱により穴のできやすいものに
なる欠点があった。

本発明の目的は、燃えないばかりで無く、熱による溶融
が生じにくいようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、単繊維の表面をマイカの微粒子で
コーティングしたことにあり、その作用効果は次の通り
である。

〔作　用〕

つまり、マイカは他の微粒子化できる材料に比して耐熱
性及び断熱性のいずれにおいても優れており、しかも、
マイカの微粒子で熱に弱い単繊維を覆っているために、
火や高熱に曝されても、マイカの微粒子による被覆層が
燃えも溶融もしないのはもちろん、マイカによる断熱効
果で単繊維の昇温が十分に抑えられて、単繊維の燃え及
び溶融が十分に抑制される。

〔発明の効果〕

その結果、繊維製品の燃え上りを十分に防止できると共
に、熱による繊維製品の穴あきを十分に防止でき、耐熱
性において一段と優れた難燃性繊維を提供できるように
なった。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

第１図に示すように、単繊維（１）の表面を全長全周に
わたってマイカの微粒子（２）でコーティングして、防
燃性、耐熱性、断熱性、遮音性、肌合性に優れ、カーペ
ット、カーテン、防火服等に好適な難燃性繊維を形成し
てある。

マイカの微粒子（２）は、大部分が０．０１〜５μｍの
粒径であることが望ましく、単繊維（１）に対して２〜
３０重量％の量にすることが望ましく、種類は不問であ
る。

単繊維（１）は、ウール等の動物繊維、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン等の合成繊維、木綿、麻等の
植物繊維のいずれかから成っており、１〜５０デニール
の太さが望ましい。

マイカの微粒子（２）を単繊維（１）に結合させるに、
適当な公知手段を利用でき、例えば、（イ）単繊維（１
）に対してマイカの微粒子（２）をバイングー無しで圧
着させたり、 （０）　　シランカップリング等の適当な結合剤で付着
させる。

〔実験例〕

Ｊ　Ｉ　Ｓ　　Ｌ１０９１の燃焼性試験方法に基づいて
ミクロバーナによる燃焼試験を行った。各繊維の試験片
を取付角度４５°にセットし、３０秒間加熱した後、炭
化面積を測定した。

１、　　＊雑巾に何も含まないポリエステル繊維では、
数秒で着炎して、炎の広がりはゆるやかだが溶融しなが
ら燃焼を続けた。

２、酸化アンチモンを含ませたポリエステル繊維では、
炎に触れている間も着炎はしないが、炎の当たった所は
溶融して一部穴があいた。

炭化面積は約５Ｍだった。

３、　マイカでコーティングした本発明のポリエステル
繊維では、炎の当たった所にはわずかに溶融が見られる
ものの、穴はあかなかった。

炭化面積は約１５ｃｎｌだった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概念図、第２図は従来例
の概念図である。 （１）・・・・・・単繊維、（２）・・・・・・マイカ
の微粒子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、単繊維（１）の表面をマイカの微粒子（２）でコー
   ティングしてある難燃性繊維。 ２、前記マイカの微粒子（２）の大部分が０．０１〜５
   μｍの粒径である特許請求の範囲第１項に記載の難燃性
   繊維。