JPS63142266A - 自動尿検査装置における採尿容器の移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、集団検診などにおける膨大な量の尿検査を
、人手によらずに迅速かつ高精度に行うことかできる自
動尿検査装置における採尿容器の移送波δに関する。

〔従来技術〕

周知のように、尿検査は、尿の物理的性質及び化学的性
質を検査するもので、具体的には、尿の比重、混濁度９
色調、　　ｐＨなどの物理量、尿中のグルコース、乳糖
、果糖ガラクトース等の糖、尿酸、アミノ酸、タンパク
、潜ゴ、尿素、ビリルビン、アルコール、塩類等の化学
成分を、試験紙などの手段を用いて検査するものである
。

ところで、近年、臨床検査の自動化か急速に進む中て、
学童、成人、婦人、老人等の集団検診における前記尿検
査は、依然として非常に多くの人手によって処理されて
いるのが現状である。

この自動化が遅れている原因として考えられるのは、第
１に、一度の検体数か数千性から数万件と膨大であるこ
と、第２に、集団検診時のみの稼動となるため機械稼動
効率か極めて低くなること、第３に、−施設だけの検査
料金で専用装置の償却かできないこと、第４に、検査間
隔が長く空くと装置の保守が困難になること、などの理
由か考えられる。

しかし、一方において検診時の尿検査の実態をみると、
第１に、検体受付、検査作業に膨大な人手と費用とを必
要とし、しかも検査結果が出るまでに多くの日数がかか
ること、第２に、日々の検査作業以外に集団検診か入る
ことて検査作業員に過剰労働を強いることとなること、
第３に１人手によるため一度の検診人数に限界かあるこ
と、第４に、同一検査施設内であっても検査結果の個人
差によるバラツキか発生すること、第５に、検査結果の
施設間のバラツキか発生すること、第６に、検査結果の
報告か遅くなるため医師による指導が後日郵送となるこ
と、など多くの問題を有しており、これらの問題を全て
解決てきる尿検査の全自動化装置の開発か強く債まれて
いるのが現状である。

このような要請に応えるべく、従来より、数社か数種類
の全自動尿検査装置を既に提案しているか、これら従来
の全自動尿検査装置は、試験紙を一枚毎に尿に浸漬する
方式のもの、或はピペットで尿を所要量吸引した後これ
を試験紙に尿を滴下する方式のもの、のいずれかの方式
を採用しているのか現状である。

（従来技術の問題点） しかしながら上記従来の自動尿検査装置にあっては、尿
を１検体毎に吸引・吐出するピペットやポンプ類並びに
これらの駆動制御系の機構を必要とし、しかも尿が収容
された容器を１容器ずつ上記ピペットの尿吸引位置まで
移送するように構成されていることから、ｌ装置・１時
間九りの検体処理件数が８項目測定て最大約２００検体
と非常に少なく、前記集団検診には不向きな構成である
とともに、部品点数も非常に多く、故障の頻度か高いば
かりでなく、メンテナンスも煩雑であり、しかも高価で
ある等多くの問題を有していた。

この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって
、その目的とするところは、自動尿検査装置における尿
の吸引・吐出用ピペットを廃止し、これによりこの種の
装置における検体処理時間を大幅に短縮化し、しかも検
体処理件数もこの種のものの少なくとも約１０倍以上と
なすことかできると共に、装置の構成を大幅に簡易化し
、メンテナンスも容易で非常に廉価となすことかできる
自動尿検査装置における採尿容器の移送装置を提供しよ
うとするものてある。

〔問題点を解決するための構成〕

上記目的を達成するため、この発明にあっては、採取法
が収容された所要数の採尿容器を検体ラックに保持させ
、該検体ラックをラック持ち上げ位置から法外出位訝を
経て後処理位置まで移送する自動尿検査装置における採
尿容器の移送装置を、ラック持ち上げ位置において検体
ラックを把持するラック把持装置と、該ラック把持装置
とともに検体ラックを垂直方向へ移送する昇降機構及び
検体ラックを水平方向へと移送する水平移送機構からな
るラック移送装置と、から構成し、上記ラック移送装置
の水平移送機構は、試験紙の上方で上記採尿容器の尿吐
出口を下方に向けた状態のまま上記ラック持ち上げ位置
から法外出位鐙を経て後処理位置まで移送するように構
成したことを特徴とするものである。

〔作用〕

それ故、この発明に係る自動尿検査装置における採尿容
器の移送装置にあっては、前記したように、採尿容器が
セットされた検体ラックを、ラック把持装置によってラ
ック持ち上げ位置で把持し、この後に該検体ラックをラ
ック移送装置の昇降機構により上昇させた後、同う・ン
ク移送装置の水平移送装置によって法外出位置まで水平
移送し、該法外出位置で所定の法外出作業が終了した検
体ラックを、今度はラック移送装置の昇降機構及び水平
移送装置によって後処理位置まで移送する。

（実施例） 以下、添付図面に示す一実施例に基きこの発明の詳細な
説明する。

第１図には、この実施例に係る採尿容器の移送装置か適
用された自動尿検査装置への概略が示されている。

この自動尿検査装ｆｆ１Ａは、所謂ディスクリート方式
を採用しており、検出器２の光源ｋに電力を供給する安
定化電源ｌと、この安定化電源１に接続された検出器２
と、制御装置３と、本装置Ａを操作するための操作・表
示装置４と、プリンター５と、上記制御装置３に接続さ
れるＩＣカード６用のリーダー・ライター装置７と、上
記制御装置３によって駆動制御される機構部Ｂと、から
構成されている。尚、同図中符号８は、電源である。

機構部Ｂは、採取法Ｓが収容された所要数の採尿容器１
０（図示の実施例では５０容器］を保持する検体ラック
２０と、該検体ラック２０が所要数セットされる検体ラ
ック供給部３０と、上記検体ラック２０を検体う・ンク
供給部３０からラック持ち上げ位置ａまて移送する搬送
装置４０と、上記検体う・ンク２０をラック持ち上げ位
ｌａで把持するラック把持装置６０と、同位ｌａから検
体ラック２０を試験紙５０の上方位置まで移送するラッ
ク移送装置７０と、上記試験紙５０を試験紙スト・ンカ
−８０から法外出位ｉｂを経て光学測定位置Ｃさらには
廃棄位ｉｄまで移送する試験紙移送装置９０と、尿Ｓの
試験紙５０への吐出作業が終了した採尿容器１０を保持
してなる検体ラック２０を後処理位’ｆｌｅからラック
収納部１００へと移送する後処理ラック移送装置ｔｔｏ
と、上記採尿容器１０内の尿Ｓを押し出すクランプ装置
１２０と、試験紙５０の反応状態を光学的に測定する前
記検出器２と、測定が終了した上記試験紙５０を廃棄す
る廃棄試験紙収納体１３０と、第１０図に示すように、
前記採尿容器ｌＯに冠装された蓋体１３を、採尿容器１
０の首部１１から取り外す脱着装置 １４０と、から構成されている。

この実施例に係る採尿容器ｌＯの移送装置は、前記搬送
装置４０と、上記検体う・ンク２０をラック持ち上げ位
置ａて把持するう・ンク把持装置６０と、同位Ｊａから
検体う・ンク２０を試験紙５０の上方位置まで移送する
う・ンク移送装置７０と、後処理ラック移送装置１１０
と、から構成されており、上記搬送装置４０と後処理ラ
ック移送装置１１０は、第１図に示すように、平行に配
設されていると共に。

ラック把持装置６０ラック移送装置７０は、上記搬送装
置４０と後処理ラック移送装置１１０の右端部において
第１図垂直方向へ移動するように配設されている。

搬送装置４０は、所定のタイミングで駆動される公知の
無端ベルトコンベア機構から構成されている。

ラック把持装置６０は、特に第５図乃至第７図に示すよ
うに、前記検体ラック２０のフランジ２４ａ、２４ａを
係止する正面（第５図参照）及び側面（第７図参照）か
略し字状のアーム６１か一対と、これらの各アーム６１
゜６１をベース部材６２に軸支する軸６３゜６３と、上
記各アーム６１．６１の上端部に一端か固着されたタイ
ミングベルト６４゜６４と、該タイミングベルト６４．
６４の他端が巻装されたプーリ６５と、このプーリ６５
を回転させるモータ６６と、上記各アーム６１゜６１を
夫々常態においてｒ閉」方向、即ち収縮方向Ｗ（第５図
参照）へ付勢するスプリング６７．６７と、から構成さ
れている。

このように構成された上記ラック把持装置６０は、検体
ラック２０かラック持ち上げ位置ａに到達直前に上記モ
ータ６６か作動を開始し、プーリ６５を第６図反時計方
向へと回動させる。この動作により各タイミングベルト
６４．６４は、第６図Ｘ方向へと牽引され、これにより
各アーム６１．６１は、軸６３゜６３を支点として第６
図Ｘ方向Ｖへと回動し、待機状態にセットされる。

この状態から検体ラック２０がラック持ち上げ位置ａに
到達すると、モータ６６が上記拡開作動とは逆の作動を
開始し、プーリ６５を第６図時計方向へと回動させる。

この動作により前記各タイミングベルト６４．６４は、
第６図Ｘ方向へと牽引され、これにより各アーム６１．
６１は、スプリング６７．６７の付勢力によって軸６３
．６３を支点として第６図Ｘ方向Ｗへと回動するので、
上記各アーム６１．８１の先端係止部６１ａ、６１ａは
、前記検体ラック２０のフランジ２４ａ、２４ａを確実
に嵌合係止する。

ラック移送装置７０は、第２図乃至第４図及び第８図に
示すように、検体ラック２０を垂直方向へ移送する昇降
機構１７０と、検体ラック２０を水平方向へ移送する水
平移送機構２７０と、から構成されている。

昇降機構１７０は、正面略逆凹状に形成されたベース部
材７１の上面に設置されたモータ１７１と、このモータ
１７１により正逆回転制御されるプーリ１７２と、上記
ベース部材７１の両側に立設された螺子体１７３゜１７
３と、該螺子体１７３，１７３の上端部に固着されたプ
ーリ１７４，１７４と、該プーリ１７４．１７４とプー
リ１７２に懸架されたベルト１７５と、前記ラック把持
装置６０のベース部材６２の両側に一端が連結され他端
が上記螺子体１７３，１７３に螺合されたブラケット１
７６．１７６と、かう構成されている。

それ故、上記モータ１７１を正逆回転させることで上記
螺子体１７３，１７３か正逆回転し、これによりブラケ
ット１７６．１７６は上記螺子体１７３，１７３の上下
方向に沿って昇降案内され、結果、ラック把持装置６０
か垂直方向へと昇降案内される。

水平移送機構２７０は、前記ベース部材７１の両側から
水平方向へ突設されたアーム部材２７１，２７１と、こ
のアーム部材２７１゜２７１の先端部に形成された環状
の支持スライダー２７２，２７２と、この支持スライダ
ー２７２．２７２を摺動可使に嵌合係止するボールベア
リングで構成されたレール部材２・７３゜２７３と、こ
のレール部材２７３，２７３が固定された支持部材２７
４，２７４と、この支持部材２７４，２７４の上端部に
回転可能に軸支されたプーリ２７５，２７５と、このプ
ーリ２７５．２７５に懸架されたベルト２７６と。

上記プーリ２７５，２７５を夫々正逆回転制御するモー
タ（図示せず）と、から構成される装置 そして、上記ベルト２７６には、前記ベース部材７１の
上面に固着されたＬ字状のブラケット２７７．２７７か
連結固定されている。

尚、上記レール部材２７３，２７３と支持部材２７４，
２７４は、第１図に示すように、検体ラック２０がラッ
ク持ち上げ位置ａから法外出位置すを経て検体ラック２
０の後処理位置ｅまで移送される移送路両側に沿って配
設されている。

それ故、上記水平移送機構２７０により検体ラック２０
をラック持ち上げ位２１ａから法外出位置すまで移送し
、かつ法外出位！ｔｂにおいて所定の作業が終了した検
体ラック２０を同位置ａから後処理位ｌｉｅまで移送し
、さらには後処理位置ｅで上記検体ラック２０を離した
後、同位１ｅからラック把持装置６０などを再びラック
持ち上げ位置ａまで移送する場合には、図示外のモータ
を正逆回転させることで上記プーリ２７５．２７５が正
逆回転し、これによりベース部材７１は上記レール部材
２７３，２７３の長手方向に沿って往復摺動案内される
。

このようにして上記水平移送機構２７０により検体ラッ
ク２０か、前記ラック持ち上げ位置ａから法外出位２２
ｂまで移送されると、前記クランプ装２２１２０による
採尿容器ｌＯ内の尿Ｓの押し出し作業が行われる。

後処理ラック移送装置１１０は、前記搬送装２２４０と
同様、所定のタイミングでＷ動される公知の無端ベルト
コンベア機構から構成されており、該移送路の終端には
前記ラック収納部１００が配設されている。

尚、前記ラック収納部１００は、この自動尿検査装置Ａ
によって、ｒ陽性１．ｒ偽陽性」。

ｒ偽陰性」又はｒルーチン・エラー１と判別された尿Ｓ
を後で再検査するために配設されている。

尿Ｓの押し出しを行う前記クランプ装置１２０は、特に
第２図と第４図に示すように、前記ラック把持装置６０
におけるベース部材６２の前・後側壁６８．６８に架設
された一対のボールベアリングレール体１２１゜ １２１と、このボールベアリングレール体１２１．１２
１の長手方向に沿って摺動可能に取り付けられたベース
部材１２２と、このベース部材１２２の上面から上方向
に突設された立ち上り片１２２ａの上端部に固着された
モータ１２３と、上記立ち上り片１２２ａと対向する位
置に突設された他の立ち上り片１２２ｂと立ち上り片１
２２ａとの間に回転可能に軸支された棒軸１２４と、該
棒軸１２４の両端に固着されたギア１２５，１２５と、
前記モータ１２３の回転軸に固着され上記ギア１２５゜
１２５の一方と噛合する駆動ギア１２６と、上記ギア１
２５，１２５と噛合する従動ギア１２７．１２７と、上
記ギア１２５，１２５及び従動ギア１２７，１２７に上
端か連結されてなるアーム１２８，１２８と、このアー
ム１２８．１２８の下端に一端が夫々連結されてなるク
ランプ部材２２０，２２０と、このクランプ部材２２０
，２２０の各他端を回動可源に軸支する棒軸２２１と、
上記ベース部材１２２の両側下方に延設されてなる棒軸
支持片１２２ｃ、１２２ｃに夫々開設された長溝２２２
．２２２と、から構成されており、上記棒軸２２１は、
長溝２２２，２２２に沿って上下方向に移動可能なよう
に遊嵌されていると共に、上記各クランプ部材２２０，
２２０の下端部２２０ａ、２２０ａは、平板状に形成さ
れている。

また、このように構成されたクランプ装２１２０を、前
記法外出位置すにおいて１列ずつ間欠的に移送するクラ
ンプ部材移送装置２３０は、第２図乃至第４図からも明
らかなように、前記ベース部材１２１の上面に配設され
たモータ２３１と、このモータ２３１の回転軸に固着さ
れたプーリ２３２と、このプーリ２３２から所定間隔を
隔てて回転可能に軸支されたプーリ２３３と、これらの
プーリ２３２゜２３３間に懸架されたタイミング・ベル
ト２３４と、このタイミング・ベルト２３４に−端が固
定された連結ピン２３５と、から構成されており、該連
結ピン２３５の他端は、前記ベース部材１２２に固定さ
れている。勿論、上記連結ピン２３５は、前記ラック把
持装置６０のベース部材６２によって第３図垂直方向へ
の移動が妨げられないように配設されている。

尚１本実施例に用いられるのに好適な採尿容器ｌＯが第
９図と第１Ｏ図に示されている。

この採尿容器ｌＯは、その首部１１か細首状の角ビン形
状を形成するようにプラスチック成型されており、その
首部１１外周面の適所には環状係止突起体１２が突設さ
れており、かつ胴上端部には突起１５．１５が突設され
ている。

従って、蓋体１３は、これを首部１１に軽く押し込むだ
けで採尿容器１０に装着することができ、また、前記脱
着装置１４０の下降動によって容易に解除されるように
構成されている。

このように構成された採尿容器１０の表面下部には、第
９図と第１０図に示すように、ラベル１６を貼着するこ
とかできる。このラベル１６には、人為的に名前を記入
する欄の他、磁気的或は光学的に記号化された患者情報
１７かプリントされている。尚、このラベル１６の患者
情報１７は、前記操作・表示装置４に接続されたリーダ
ー装置４５によって制御装置３へと入力される。また、
各採尿容器１０は、例えばシーケンシャル番号順に、或
はアトランダムに検体ラック２０へとセットされる。

この検体ラック２０への各採尿容器ｌＯのセットは、第
９図と第１０図に示すように、各採尿容器ｌＯの首部１
１が下を向いた状態でセットされ、かつ採尿容器ｌＯの
胴の下半分か検体ラック本体２１の上面より突出した状
態で立設することができるようにセットされる。

本実施例に用いられるのに好適な検体ラック２０は、同
じく第９図と第１０図に示すように１合成樹脂により平
面矩形状に形成された検体ラック本体２１と、この検体
ラック本体２１に５列形成され、かっ各列毎に採尿容器
１０が１０個ずつ装着されるように形成された容器収納
部２２と、上記検体ラック本体２１の上面に延設され上
記採尿容器ｌｏの底部を抱持するストッパ片２３と、前
記各容器収納部列に沿って帯状に配設されたストッパ片
２３の両端部に一体に延設されたフランジ２４ａ。

２４ａと、から構成されている。尚、検体ラック本体２
１の胴部２１ａの高さは、採尿容器ｌＯの蓋体１３の先
端から胴部の局までの距離より若干長くなるように形成
されており、従って、上記採尿容器１０の下半分は、上
記胴部２１ａの上面から上方へ露呈した状態てセットさ
れることとなる。

試験紙５０は、第１１図に示すように、前記試験紙移送
装置９０を介して、試験紙ストッカー８０から上記法外
出位置すを経て光学側定位ｆａｃさらには廃棄位ｉ１ｄ
まで移送されるもので、ホームベース状に形成された台
紙５１と、この台紙５１の表面に配列された試験紙片５
２と、から構成されている。

台紙５１の周縁部５１ａは、上方へ折り曲げられて尿Ｓ
か台紙５１の外へと流れ出さないように構成されている
と共に、上記周縁部５１ａの山形頂部には、尿排出口５
３か切り欠き形成されている。尚、第１１図中、符号５
５は尿Ｓを列方向へと強制的に流下させ、該列を流れる
尿Ｓか他の列へと流れ込むのを防止するダム体である。

試験紙片５２は、各種尿検査に対応する試薬か含浸され
た７種類の試験紙片５２ａと１つの検査ブランク用試験
紙片５２ｂを１列として、１０列が所定間隔毎に配列さ
れて構成されており、１列が１人分の尿検査用として用
いられ、結局１枚の台紙５１て１０人の尿検査を同Ｆｌ
Ｆに行うことかできる。また、検査ブランク用試験紙片
５２ｂは、尿Ｓが、採尿容器１０から確実に供与された
か否かを判別するために用いられるものである。

このように構成された試験紙５０を、前記試験紙ストッ
カー８０から法外出位２ｂを経て光学測定位置Ｃさらに
は廃棄位置ｄまで移送する試験紙移送装置９０は、前記
搬送装置４０と同様、所定のタイミングで駆動される公
知の無端ベルトコンベア機構から構成されており、該試
験紙移送路の始端には、上記試験紙ストッカー８０が配
設され、一方、上記試験紙移送路の終端には、凹状に形
成された前記廃棄試験紙収納体１３０か配設されている
。また、上記試験紙移送路の一側縁部（第１図上側）に
は、該試験紙移送路の長手方向に沿って排水尿の誘導路
５４か形成されており、該誘導路５４の終端には排尿収
納容器１３１か配設されている。

脱着装置１４０は、第１Ｏ図に示すように、側面が逆り
字状に形成されてなる５木の脱蓋体１４１と、これら各
脱蓋体１４１の先端折曲部に形成された平面Ｕ字状の溝
１４２と、上記各説蓋体１４１の下端部を回動可能に軸
支する軸１４３と、上記各説蓋体１４１の内の１本の脱
蓋体１４１の中途部に一端が連結され他端がプーリ１４
４に連結されたアーム１４５と、上記プーリ１４４を回
動させるモータ１４６と、これらを昇降させる昇降装置
（図示せず）と、から構成されている。

検出器２は、測定対象によって適宜異なる波長を光源ｋ
から各試験紙片５２へと照射し、各試験紙片５２からの
反射光を受光素子（図示せず）で受けて、その吸光度を
測定するもので。

その原理は公知の光学比色装置と同様である。

制御装置３は、ＩＣカード６の情報に基〈前記本自動尿
検査装置Ａの作動を制御し、かつ前記機構部Ｂの各機構
を有機的に駆動制御すると共に、前記リーダー装置４５
で読み取られた患者情報１７と検出器２からの測定デー
タとを対応させ、かつ当該測定データのｒ陰性」、ｒ陽
性」、「偽陽性１又はｒ偽陰性１及び「ルーチン・エラ
ー１の判定を行うものである。

このようにして前記制御装置３で判定されたデータは、
プリンター５により患者情報１７と共に整理番号順に並
べ換えられて印刷される。

次に、本実施例に係る移送装置によって採尿容器１０が
移送される過程を、自動尿検査装置Ａの作動順に従い説
明する。

先ず、例えばシーケンシャル番号順に、或はアトランダ
ムに各採尿容器ｌＯを検体ラック２０へとさかさまにセ
ットし、この採尿容器１０か夫々セットされた上記検体
ラック２０を、前記検体ラック供給部３０にａ層した状
態でセットする。

次に、本自動尿検査装置Ａの取り扱いか可能な者として
登録された検査作業者のＩＣカート６を、メイン・スイ
ッチかオンされている本装置ＡのＩＣカード・リーダー
・ライター装置７にセットし、制御装置３に該カード６
の情報を入力して機構ｉｌ！ＩＩＢをスタンバイ状態に
セットする。

この後、スタート・スイッチ（図示せず）をオンさせる
と、前記検体ラック供給部３０にセットされた検体ラッ
ク２０の１つか、搬送装２１４０によってラック持ち上
げ位置ａまて移送される。この移送過程において、検体
ラック２０に保持された各採尿容器１０の患者情報１７
は、リーダー装置４５によって自動的に読み取られ、制
御装置３へと入力される。

検体ラック２０が、上記ラック持ち上げ位置ａに到達す
ると、ラック把持装置６０と脱Ｍ装ｆｉ１４０か同期し
て作動し、検体ラック２０のフランジ２４ａ、２４ａが
把持体６１，６１に係合保持され、かつ各採尿容器１０
の蓋体１３が取り除かれる。

この蓋体１３の採尿容器１０からの除去作業が終了する
と、上記検体ラック２０は、前記把持状態を保持したま
まラック移送装置７０によって法外出位１ｂへと移送さ
れる。

この法外出位２１ｂでは、予め上記検体ラック２０の移
送と対応して、試験紙ストッカー８０から試験紙５０か
同位ａｂまて最適なタイミングで移送されている。

以上のようにして、検体ラック２０と試験紙５０のセツ
ティングが終了すると、クランプ装１ａ１２０による法
外出作業が行われ、前記手順による検体ラック２０に保
持された各列毎の処理かなされる。尚、試験紙５０に供
給された尿Ｓの余剰分は、試験紙５０の尿排出口５３か
ら誘導路５４へと排出され、排尿収納容器１３１へと廃
棄される。

このようにして、各試験紙５０の試験紙片５２への尿Ｓ
の供給が終了すると、各試験紙５０は試験紙移送装置９
０によって光学側定位７１ｃへと順次移送される。

この光学測定位置Ｃでは、測定色に対応する波長の測定
光が各試験紙片５２へと照射され、その反射光の強弱が
測定され、該データは制御装置３へと入力され、当該測
定データの「陰性Ｊ、ｒ陽性Ｊ、ｒｇＪＩ陽性」又は「
偽陰性」及び「ルーチン・エラー」の判定を行った後、
該測定データは、前記リーダー装置４５で読み取られた
患者情報１７と対応させた状態でプリンター５によりプ
リントアウトされ、かつこれらのデータは、図示外の保
存用ＩＣカートに入力され保存される。

このようにして、光学測定処理か終了した試験紙５０は
、前記試験紙移送装置９０によって試験紙廃棄位ｆｆｌ
　ｄまで移送され、同位置ｄで廃棄試験紙収納体１３０
に捨てられる。

一方、全ての採尿容器１０に対する法外出作業が終了し
た検体ラック２０は、ラック移送装置７０によって後処
理位置ｅへと移送される。

検体ラック２０か上記後処理位δｅにセウトされると、
後処理ラック移送袋ｆｉｌｌｏか作動し、該検体ラック
２０はラック収納部１００へと移送され、同ラック収納
部１００では上記検体ラック２０を積層した状態で保存
する。

またさらに上記実施例では、採尿容器ｌＯを予めさかさ
まにした状態で検体ラック２０にセットした場合を例に
とり説明したか、この発明にあってはこれに限定される
ものではなく、要は法外出位ｉｂで採尿容器１０の吐出
口が下を向くようにセットされればよい。

（発明の効果） この発明に係る自動尿検査装置における採尿容器の移送
装置は、前記したように、採尿容器がセットされた検体
ラックをラック持ち上げ位置で把持し、この後に該検体
ラックを上昇させて法外出位置まで水平移送し、該法外
出位置で所定の法外出作業が終了した検体ラックを、今
度は後処理位置まで移送するように構成されているので
、従来の尿検査装置のような尿か収容された容器を１容
器ずつとベット吸引位置まで移送する必要かなく、しか
も尿を１検体毎に吸引・吐出するピペットやポンプ類並
びにこれらの駆動制御系の機構の全てを一切廃止するこ
とかできるので、装置全体の構成を大幅に簡易化するこ
とかでき、かつ分析処理時間も大幅に短縮化することか
できる等、幾多の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明に一実施例に係る自動尿検査装置にお
ける採尿容器の移送袋δを示すものであって、第１図は
該移送装置が適用された自動尿検査装置の全体構成を概
略的に示す平面説明図、第２図は同径送装置ケ構成する
ラック把持装置とラック移送装置及びクランプ装置の構
成を示す正面図、第３図は同移送装置を構成するラック
把持装置とラック移送装置及びクランプ装置の構成を示
す平面図、第４図は同移送装置を構成するラック把持装
置とラック移送装置及びクランプ装置の構成を示す側面
図、第５図はラック把持装置の構成を示す正面［Ａ、第
６図はラック把持装置の構成を示す平面図、第７図はラ
ック把持装置の構成を示す側面図、第８図はラック移送
装置の構成を示す正面図、第９図は検体ラックの一部を
切欠して示す側面図、第１０図は検体ラックの一部を切
欠して示す正面図、第１１図は試験紙の構成を示す平面
図である。 （符号の説明） Ａ・・・自動尿検査装置　　　Ｂ−・・機構部Ｓ・・・
尿　　　　　　　　ＩＯ−・・採尿容器２０・・・検体
ラック　　　４０・・・搬送装置５０・・・試験紙 ６０・・・ラック把持装置　　６１・・・アーム６４−
・・タイミングベルト ６５・・・プーリ　　　　　６６・−・モータ６７・・
・スプリング ７０・・・ラック移送装置 １１０−・・後処理ラック移送装置 １７０・・・昇降機構　　　１７１・・・モータ１７２
・・・プーリ　　　　１７３・・・螺子体１７４・・・
プーリ　　　　ｌ　７５−・・ベルト１７６・・・ブラ
ケット　　２７０−・・水平移送機構２７１・・・アー
ム　　　　２７２−・・支持スライダ２７３−・・レー
ル部材　　２７４−・・支持部材２７５・・・プーリ　
　　　２７７・・・ブラケット特許出願人　　株式会社
　ニ　ッ　テ　り第４図 第７図 第９図 第１Ｑ図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）採取尿が収容された所要数の採尿容器を検体ラッ
   クに保持させ、該検体ラックをラック持ち上げ位置から
   尿吐出位置を経て後処理位置まで移送する自動尿検査装
   置における採尿容器の移送装置であって、該移送装置は
   、ラック持ち上げ位置において検体ラックを把持するラ
   ック把持装置と、該ラック把持装置とともに検体ラック
   を垂直方向へ移送する昇降機構及び検体ラックを水平方
   向へと移送する水平移送機構からなるラック移送装置と
   、から構成されており、上記ラック移送装置の水平移送
   機構は、試験紙の上方で上記採尿容器の尿吐出口を下方
   に向けた状態のまま上記ラック持ち上げ位置から尿吐出
   位置を経て後処理位置まで移送するように構成されてい
   ることを特徴とする自動尿検査装置における採尿容器の
   移送装置。
2. （２）前記ラック把持装置は、検体ラックを係止する一
   対のアームと、該アームを開閉制御する手段と、上記ア
   ームを常態において閉方向に付勢するスプリングと、か
   ら構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の自動尿検査装置における採尿容器の移送装置。
3. （３）前記ラック移送装置の昇降機構は、前記ラック把
   持体の両側に立設された螺子体と、該螺子体の上端に固
   着されたプーリと、該プーリとモータの回転軸に固着さ
   れたプーリとに懸架されたベルトと、から構成されてお
   り、上記ラック把持体は、上記螺子体の回転により昇降
   制御されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の自動尿検査装置における採尿容器の移送装置。
4. （４）前記ラック移送装置の水平移送機構は、ラック移
   送装置のベース部材両側に突設された一対のアーム部材
   と、該アーム部材の先端部に形成された環状の支持スラ
   イダーと、該支持スライダーを摺動可能に嵌合係止する
   レール部材と、このレール部材を支持する支持部材と、
   この支持部材の上端部に回転可能に軸支されたプーリと
   、このプーリに懸架されたベルトと、上記プーリを正逆
   回転制御するモータ、から構成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲 第１項記載の自動尿検査装置における採尿容器の移送装
   置。