JPS63141646A - 触媒系及びアルカンの触媒によるカルボニル化方法 - Google Patents

触媒系及びアルカンの触媒によるカルボニル化方法

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JPS63141646A
JPS63141646A JP28722587A JP28722587A JPS63141646A JP S63141646 A JPS63141646 A JP S63141646A JP 28722587 A JP28722587 A JP 28722587A JP 28722587 A JP28722587 A JP 28722587A JP S63141646 A JPS63141646 A JP S63141646A
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fluoride
catalyst system
reactor
hydrogen fluoride
reaction
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JP28722587A
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セルジュ ドゥラヴァレンヌ
ミシェル フォコネ
シモン ミシェル
ジャン ソメール
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Orkem SA
Original Assignee
Chimique des Charbonnages SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は超(強)酸触媒系と、アルカンをカルボニル化
する方法に関するものである。
従来の技術 プロピレンと、一酸化炭素と弗化水素の無水混合物から
弗化イソブチリルを製造する方法は、既に公知である。
特に、アメリカ合衆国特許出願第4、499.029号
は、このような混合物を並列に配置された少くとも2つ
の反応帯域を通過させ、反応帯域の間でこの反応混合物
に徐々にプロピレンと一酸化炭素を加えることからなる
方法について記載している。この方法は、反応帯域への
滞留時間が15秒から10分て、圧力が1から150バ
ールで、温度が0から1(14)℃で、反応混合物中の
C3Hs /C○/HFのモル比が1 / 5 / 5
から1/30/2(14)で施される。しかし、この方
法での出発原料、すなわちプロピレンは、石油部分から
アルカンを脱水素して、もしくは炭化水素を蒸気分解し
て製造されるので、この方法で弗化イソブチリルを製造
するとコストが高い。
エッチ3 ホージウ゛イーン(H,Hogeveen)
 及びシーニフ ローベンク(c1F、 Roobec
k)  による「ネーブルランド化学論文集(Recu
eii des TravauxChimique d
es Pays−Bas) J 91号(1972年)
 PP 137−140に記載の論文によって、S○2
CIF中に、五弗化アンチモンSbF、を溶かした溶液
中でn−ブタンと一酸化炭素の等モル混合物を0℃で反
応させることは、既に知られている。この反応により、
第2ブチルオキソカルボニウムイオン(74%)、第3
ブチルカルボニウムイオン(25%)及び第3ブチルオ
キソカルボニウムイオン(1%)の混合物が形成される
。同じ文献によって、溶剤(SO2Cl F)中且つ五
弗化アンチモンの存在下で、C3H8/COのモル比を
1から9にして、0℃でプロパンをカルボニル化するこ
とは知られている。また、エヌ、ヨネダ(N、 Yon
eda) その他による「ケミカルレターズ(chem
ical Letters) J日本化学会(chem
icalSociety of 5ociety) 1
933年、PP17−18に掲載の論文によって、温度
30℃で少くとも5個の炭素原子を含む枝分れしたアル
カンを超酸(超強酸、スーパーアシッド”)HF−3b
F、(HF/SbF5のモル比は5である)の存在下で
、アルカン/HFのモル比を0.1にして、カルボニル
化することが知られている。さらに、ジー、オルア(G
01ah) その他による「アメリカ化学会誌(Jou
rnalof the American Chemi
cal 5ociety) J 95、PP4939−
40に掲載された論文によって、以下のことが知られて
いる。
m−10℃から一103℃の範囲の温度では、溶剤(S
O2CIF)中で超酸H3O,F−3bFsの存在下で
プロパンとイソプロピルカチオンの間に平衡が生じる; m−78℃では、溶剤(S○2CIF)中で弗化水素及
び五弗化アンチモンを含む超酸系の存在下で、2−メチ
ルプロパン(もしくは、イソブタン)とトリメチルカル
ベニラムイオンの間に平衡が生じる。
イー、ホージヴイーン(E、 、 Hogeveen)
 は、既に、「物理有機化学の進歩(Advances
 in Physir:alOrganic Chem
istry) 2第10巻、32頁、(1973)で、
弗化水素と五弗化アンチモンの等モル混合物中であれ、
三弗化アンチモン1容量部に対して502CIF2容量
部の混合物中であれ、第三ブチルカチオンを生成させる
ための一70℃でのピバロイルカチオンの脱カルボニル
化反応について記載している。
一般に、これらの従来の文献は、低温でのアルカンのプ
ロトン化もしくは脱カルボニル化の反応速度をもっばら
問題にしており、これらの反応の作用によって得ること
のできる共有混合種については記載していない。特に、
これらの文献のうち、酸弗化物の生成について記載して
いるものは1つもない。また、プロトン化に使用した超
酸の再生の可能性を示しているものは1つもない。
さらに、アメリカ合衆国出願第4.582.571号は
、1(14)バール以上の圧力下で且つ1(14)℃近
傍の温度で、一酸化炭素、プロパン、無水の弗化水素及
び五弗化アンチモンの反応によって弗化イソブチリルを
生成させる可能性について記載している。しかし、この
文献は種々の反応成分の各々の割合を示しておらず、ま
た、本出願人が実際にこの実験を行った結果、この条件
では、弗化イソブチリルは生成するが、少量であり、一
方、多量の弗化プロピオニルが生成することが分かった
。従って、プロパンから主として弗化イソブチリルを製
造しようとする時にはこのような方法は工業的には使用
できない。
本発明が解決しようとする問題点 本発明が解決しようとする問題点は、アルカンを石油部
分から直接抽出することによって出発原料のコストが高
いという(上述した)欠点がなく、しかも上記アメリカ
合衆国特許第4.582.571号のように温度条件が
厳しすぎるという欠点のない方法によってアルカンから
酸弗化物(プロパンから弗化イソブチIJ )べn−ブ
タンから弗化−2−メチルブチリル、及びイソブタンか
ら弗化ピバロイル)を製造することにある。まず、本出
願人は、効果的且つ経済的に酸弗化物を得ることのでき
る系を決定するために様々な超酸系の存在下で3から4
個の炭素原子を含むアルカンをカルボニル化する研究を
行った。次に、本出願人は、できる限り効果的に、選択
した超酸を再生できる手段を決定するために、得られた
化合物の分離の研究を行従って、本発明による方法は、
一酸化炭素、弗化水素及び主として3から4個の炭素原
子を有する少くとも1つのアルカンを含む脂肪族炭化水
素流からインブチリル、2−メチルブチリル及びピバロ
イルの弗化物から選択した酸弗化物を触媒によって製造
する方法であって、以下の一連の段階を有することを特
徴とする方法として定義される。
すなわち、 (a)  反応装置内に、弗化水素と五弗化アンチモン
5b F s と臭素、ヨウ素、臭化物及びヨウ化物の
中から選択した少くとも1つの化合物とを含む超酸触媒
系の存在下で、一酸化炭素と上記炭化水素流との中から
選択した少くとも1つの流体を導入し、 (b)上記の(a)段階で導入されなかった場合には、
必要に応じて、主とじてにアルキルオキソカルボニウム
カチオンとSb F s−アニオンとからなる錯体の生
成に適切な条件下で、一酸化炭素と上記炭化水素流との
中から選択した一つの流体を上記反応装置内に導入し、 (c)  上記の錯体を酸弗化物に転化し、(d)  
酸弗化物を分離し、 (e)  超酸触媒系を回収し、 (f)  必要ならば、上記(a)段階で使用する超酸
触媒系の組成における弗化水素の量を調節する。
このように、本発明による方法は、必ず、上記の(a)
、(c)、(ci)及び(e)段階を含む。この場合、
一酸化炭素及び主としてアルカンを含む上記の流れとは
、反応装置内に同時に導入される。しかし、超酸触媒系
の存在下では、一酸化炭素と主としてアルカンを含む流
れとは必ずしも同時に導入されなくてもよい。後者の場
合には、一酸化炭素と炭化水素流は、付加的な(b)段
階によって反応装置内に別々に導入される。
本発明を理解するために、以下のことを定義しておくの
がよいであろう −「主としてアルカン」ということは、脂肪族炭化水素
流が、アルカン(プロパン、n−ブタンもしくはイソブ
タン)のほかに、数個の炭素原子を含むアルケンもしく
はアルキン、例えばブテン、プロピン、プロピレン等を
微量含むことがあることを示している。
−口止としてアルキルオキソカルボニウムカチオン」と
いうことは、本発明の超酸触媒系によって生じる反応に
より主としてこのカチオンが生成することを示し、場合
によっては反応媒質中に存在するその他の脂肪族炭化水
素から誘導された、もしくは、上記カルボカチオンもし
くはアルキルオキソカルボニウムカチオンの転化から生
じた少量のカルボカチオンが生成することを示している
すなわち、イソプロピルオキソカルボニウムカチオン(
イソブチリルとも呼ぶ)はプロパンから、第2ブチルオ
キソカルボニウムカチオン(2−メチルブチリルとも呼
ぶ)はn−ブタンから、第3ブチルオキソカルボニウム
カチオン(ピパロイルとも呼ぶ)は、イソブタンから生
成する。
−「ヨウ化物」もしくは「臭化物」とは、少くとも1つ
のヨウ素もしくは臭素原子が金属原子もしくは有機基に
結合したイオン化合物を示す。このような化合物の例と
しては、アルカリヨウ化物もしくは臭化物、アルカリ土
類ヨウ化物もしくは臭化物及び第4アンモニウムヨウ化
物もしくは臭化物が挙げられる。
また、以下の説明の内容は、本発明の方法の各段階の実
施態様を詳細に説明することを目的としている。(a−
)段階は、一酸化炭素であれ、主としてアルカンを含む
流れであれ、その混合物であれ、本発明による超酸触媒
系と接触させることが目的である。この接触は、反応装
置内で行われる。反応装置は、オートクレーブ型、パイ
プ型、もしくは反応成分の接触に適するならその他の型
でもよい。また、反応装置内に反応成分を導入する時に
は、反応装置には既に、弗化水素と五弗化アンチモン5
IIF、と臭素、ヨウ素、臭化物、及びヨウ化物の中か
ら選択した少くとも1つの化合物とをこれらが均質を目
を構成する割合で含まれている。
CO)段階では、その他の成分を反応装置内に導入する
。この段階は、前述のようにあってもなくてもよい。一
酸化炭素とアルカンは超酸触媒系と接触しているので、
アルキルオキソカルボニウムカチオンとSbF、−アニ
オンからなる錯体が主に生成し始めるのは、この時から
である。このカチオンの存在は、この段階で反応媒体の
サンプリングと分析、特にプロトンの核磁気共鳴によっ
て確かめられる。この分析によって、以下のスペクトル
が得られる。
−2−メチルブチリルカチオンの場合、約1.25pp
mのトリプレット (3H)、約1.85ppmのダブ
レット (3H)、約2.3ppmのマルチプレット 
(2H)及び約4.15ppmのセクステユプレッ)(
LH)。
− イソブチリルカチオンの場合、約2. lppmの
ダブレット(6,8)及び約4.4ppmのへブチニブ
レット (LH)  。
−ピバロイルカチオンの場合、約2.0ppmのシング
レット (9H)。
上記の錯体の形成が可能な限り効果的に実施されるため
には、反応装置内の操作条件は以下のように選択される
のが好ましいニ ー  CO/アルカンのモル比は1.5以上で、好まし
くは2から30位、 −HF/SbFSのモル比は、1から30位、−温度は
一80℃から+60℃位、 −臭素もしくは臭化物のSbFS に対する割合は、0
.1から5モル%位、 −ヨウ素もしくはヨウ化物のSbF5に対する割合は、
1から10モル%位。
(b)段階の終点で生成した錯体は、特に以下に説明す
る実施態様によって、良い収率で酸弗化物を製造するた
めに使用される。
本発明の1実施態様によると、上記錯体と酸弗化物との
間の平衡を酸弗化物の生成の方に変化させる少くとも1
つの手段を介して、錯体を酸弗化物に転化させる。この
化学平衡を変化させる介入手段として、(c)段階の範
囲内で、例えば反応媒体の酸度を大幅に減少させること
のできる化学種の添加を挙げることができる。この化学
種としては、弗化水素を選択するのが好まし!71゜ま
た、(c)段階の範囲内で、例えば熱等の物理的性質の
介入手段も考えられる。
前記の化学平衡が十分に変化すると、(d)段階では、
反応媒体の他の構成要素からかなりの割合の酸弗化物を
分離すべきである。大気圧での弗化水素、三弗化アンチ
モン及び酸弗化物の沸点は、各々、20℃、150℃で
あり、例えば弗化イソブチリルの場合は60℃であるこ
とが分かっており、同様に存在する成分の各々の割合も
分かっているので、当業者は最も適切な分離方法を選択
することができる。
この第1の実施態様の範囲内では、本発明の方法による
と、さらに、(e)段階で超酸触媒系と必要ならば残留
酸弗化物とを回収する。本方法が不連続的に実施される
時には、超酸触媒系のみ、あるいは弗化水素さらには未
分離の酸弗化物の一部分との混合物を回収して、以下の
反応で再利用する。
本方法が連続的に実施される時には、超酸触媒系を、場
合によって;ま弗化水素及び/または酸弗化物との混合
物の状態で反、応装置に再循環させる。
弗化水素を(c)段階中に添加した時には、弗化水素を
部分的に除去した後に再循環できる。この場合、一つの
実施態様では、(f)段階において、(a)段階で使用
した超酸触媒系の組成における弗化水素の量を調節する
。この段階で除去した弗化水素は、次に、例えば、前記
の化学平衡の変化に必要な差の少くとも一部分を構成す
ることのできるように(c)段階の介入点に向けて再循
環させることができる。
本発明の方法の反応は、大気圧下で容易に実施すること
ができる。また、反応速度及び工業的に使用する際の経
済性の点から、大気圧以上の圧力、例えば約250バー
ル未満、好ましくは約40バール未満の圧力下で実施す
るのが好ましい。当業者は、圧力に応じて、反応装置内
の反応媒体の滞留時間と適切な温度を選択することがで
きる。反応装置内での滞留時間は、通常、0.1から3
(14)分である。
さらに、反応圧力が特に大気圧以上の場合には、(c)
段階の終点で圧力を下げ、(e)段階で、もしくは必要
ならば(f)段階で回収した流体を反応装置の圧力まで
再加圧することが望ましいことがある。
本発明の方法によると、分留等、当業者には周知の少く
とも1つの精製段階の後、後段での使用に適した純度の
酸弗化物を、満足できる反応速度及び収率で得ることが
できる。実際、酸弗化物は、特に加水分解によって対応
するカルボン酸を製造することのできる合成中間物を構
成する。例えば、弗化イソブチリルは、イソ酪酸の加水
分解、次にその酸化脱水素によってメタクリル酸、もし
くはメチルイソブチレートのメチル化、次にその酸化脱
水素によってメチルメククリレートを製造することので
きる特に重要な合成中間物を構成する。
本発明の目的に合わせて、出発原料としてアルカンを選
択するとこれらの化合物は安いコストで得られる。
以下の実施例は、本発明を説明するためのものであるが
、本発明を何ら限定しない。
実施例1 弗化水素と五弗化アンチモンの混合物をHF/SbF、
のモル比が7対3で、また臭化す) IJウムをSb 
F sに対して2.5モル%の割合で含む容量3mlの
ポリモノクロロトリフルオロエチレン製の反応装置にポ
リモノクロロトリフルオロエチレン製のパイプを差し込
んで、このパイプによってC○/C=H+。のモル比が
3に等しい一酸化炭素とn−ブタンの混合物を流量21
0mj2/時で導入する。
この反応装置は、大気圧下で、塩浴によって温度−10
℃に保たれている。気体の@環は、ポリテトラフルオロ
エチレン製のパイプによって構成される循環路を通して
螺動性のポンプによって行われる。反応装置の出口部に
は、パイプを囲む冷却器に低温槽からエタノールが供給
され、媒体から出て来た弗化水素の蒸気を凝縮させる。
このパイプの下流で、ポリテトラフルオロエチレン製の
ソーダライムトラップによって弗化水素の最後の痕跡を
回収することができる。60分間反応させた後、反応装
置に差し込んだパイプによって液相の分画を取り出して
、プロトンの核磁気共鳴によって分析する。この分析に
より、以下のことが可能である。
−導入されたブタンの量に対する、消費されたn−ブタ
ンの割合に等しい転化率の決定。ここでは、78%であ
る。
−反応中に生成したカチオンの同定。得られた核磁気共
鳴スペクトル(既出)によって、2−メチルブチリルカ
チオン、インブチリルカチオン及びプロピオニルカチオ
ンの存在が明らかになり、その割合を以下のように算定
することができる。
2−メチルブチリル   93% イソブチリル      3% プロピオニル       4% この割合は、さらに、エタノールと重炭酸ナトリウムの
混合物において反応媒体をトランプした後の気相クロマ
トグラフィー分析によって確かめられる。
実施例2 n−ブタンに代えてイソブタンを用い、臭化ナトリウム
を2,5モル%ではなく2.1モル%の割合で使用する
以外は、実施例1と同様の実験方法で行う。
転化率は、導入されたイソブタン量に対する消費された
イソブタンの割合に等しく、58%である。
また、実施例1に記載した分析によって、反応中に生成
したカチオンを同定することができる。得られた核磁気
共鳴スペクトル(既出)によって、特にピバロイルカチ
オン、インブチリルカチオン及びプロピオニルカチオン
の存在が明らかになり、その各々の割合は以下のように
算定できる:ピバロイル   95% インブチリル  2% プロピオニル  1% この割合は、また、エタノールと重炭酸ナトリウムの混
合物中への反応媒体のトラップ後の気相クロマトグラフ
ィー分析によっても確かめられる。
実施例3 (比較例) 2つのコックを備え、HF/SbF5のモル比が4の弗
化水素と五弗化アンチモンの混合物を含む、容量3−の
ポリモノクロロトリフルオロエチレン製の反応装置内に
、ポリモノクロロトリフルオロエチレン製のパイプを差
し込む。このパイプを介して、C○/ Cs Haのモ
ル比が8の一酸化炭素とプロパンの混合物を流量21に
/時で導入する。
この反応装置は、大気圧下で、塩浴によって温度−10
℃に保たれている。ガスの循環は、ポリテトラフルオロ
エチレン製のパイプによって構成される循環路を通して
、嬬動性のポンプで行われる。
反応装置の出口部では、パイプを囲む冷却器にポンプに
よってアセトン−ドライアイス混合物を供給して、媒体
から出てきた弗化水素の蒸気を凝縮させる。このパイプ
の下流で、ポリテトラフルオロエチレン製のソーダライ
ムトラップによって、弗化水素の最後の痕跡を回収する
ことができる。
60分間反応させた後、反応装置内に浸したパイプによ
って液相の分画を取り出して、プロトンの核磁気共鳴に
よって分析する。この分析によって反応中に生成したカ
チオンを同定することができる。
得られた核磁気共鳴スペクトル(2,lppmと4.4
ppmのシグナル)によって、イソブチリルカチオン及
びプロピオニルカチオンの存在が明らかになり、各々の
割合が算定できる。この割合は、以下の第1表にIBA
及びPAの頭文字で示す。反応を60分間行わせた後得
られた液相に、HF/SbFsのモル比が54になる量
の無水の弗化水素を添加する。
再度、このようにして得られた液相の分画を取り出し、
プロトンの核磁気共鳴によって分析する。
得られたスペクトル(1,8ppmと3.5ppmのシ
グナル)により、弗化イソブチルが存在することが明ら
かになる。
実施例4及び5 超酸触媒系がさらにヨウ化カリウムをSbF5に対して
実施例4では1.6モル%、実施例5では5.7モル%
含むことを除いて、実施例3と同様に操作する。反応装
置の出口部で生成されたイソブチリルカチオン及びプロ
ピオニルカチオンの割合は、以下の第1表に各々IBA
及びPAと表記して示す。
実施例6 以下のことを除いて、実施例3と同様に操作するニ ー 超酸触媒系中のHF/SbF5のモル比は4.6で
ある。
−超酸触媒系は、さらに、SbFsに対してヨウ素6.
7モル%を含む。
反応装置の出口部で生成したインブチリルカチオン及び
プロピオニルカチオンの割合は、各々、IBA及びPA
と表記して、第1表に示した。
第1表 容量0.11のポリモノクロロトリフルオロエチレン製
反応装置に、20℃で、撹拌しながら、窒素雰囲気下で
、三弗化アンチモンと弗化水素をHF/SbFsのモル
比が4になるように導入する。次に、この混合物を容量
0.31のステンレス製オートクレーブ反応装置に移す
。混合物の温度T(摂氏温度で表示)を第■表で示した
数値にする。次に、CO/ C3Haのモル比が第■表
に示した値であるプロパンと一酸化炭素の混合物を、第
■表に示した圧力P(バールで表示)になるまでタービ
ンによって導入する。この時、以下の2つの操作状態が
適用できるニ ー 「静的」状態(Sと表記)二二の場合は反応成分全
部が初めに導入される。表に示した圧力は初圧である。
もしくは、 −「動的」状態(dと表記):この場合は約9秒の気体
と液相との短時間の反応の間に、プロパンとCOを添加
する。表に示した圧力は、実験の間一定である。
どちらの場合も、実験時間は、1時間である。
実験の柊点く「静的」状態)もしくは実験中(「動的」
状B)で、気相を25℃以下の温度に下げて、一連のク
ロマトグラフィーでリニアーに分析し、以下のように同
定し、成分を測定することができるニ ー 未反応のプロパン及び一酸化炭素、従って導大した
プロパンのモル数に対する消費されたプロパンのモル数
に等しい転化率り、C,(%で以下の表に示す)。
−一般に水素、メタン及びエタンの混合物からなる反応
によって生じるガス状二次製品。この混合物中のモル比
を以下の第■表に示した。
さらに、反応装置に含まれる液相を、全部、0℃で加水
分解する。次に得られた液相を気相クロマトグラフィー
で分析して、反応生成物の加水分解によって生成した有
機酸を同定し、成分を測定する。この有機酸は、通常、
イソ醋酸(IBA)、プロピオン酸(PA)及びその他
の混合物である。
この混合物中の各々のモル比を、以下の表に示し超酸触
媒系がさらに五弗化アンチモンに対して0.5モル%の
割合で臭化物を含むことを除いては、実施例7と同様に
プロパン、一酸化炭素及び超酸触媒系の反応を行わせる
。実施例9.12及び13で使用する臭化物は臭化カリ
ウムであり、実施例10及び11で使用するのは臭化テ
トラメチルアンニモウムである。その他の実施例とは違
って、実験時間は実施例13で5時間、実施例12で1
.5時間である。
実施例14及び15 2つのコックを備え、HF/SbF5のモル比が4の弗
化水素と五弗化アンチモン、及び臭化テトラメチルアン
ニモウム(SbFSに対して実施例8では0.1%、実
施例9では1.5%)の混合物を含む、容量が0.1 
fのポリモノクロロトリフルオロエチレン製の反応装置
に、ポリモノクロロトリフルオロエチレン製のパイプを
差し込む。このパイプによって、C○/ C3Heのモ
ル比が3の一酸化炭素とプロパンとの混合物を流! 2
10rd、/時で導入する。この反応装置は大気圧下で
、塩浴によって温度−10℃に保たれている。気体の循
環は、ポリテトラフルオロエチレン製のパイプからなる
循環路を介して繻動製ポンプによって行われる。反応装
置の出口部では、パイプを囲む冷却器にアセトン−ドラ
イアイス混合物が供給され、媒体から出てきた弗化水素
の蒸気を凝縮させる。このパイプの下流で、ポリテトラ
フルオロエチレン製のソーダライムトラ−ツブによって
弗化水素の最後の痕跡を回収することができる。60分
間反応させた後、反応装置に差し込んだパイプによって
液相分画を取り出し、プロトンの核磁気共鳴によって分
析する。この分析によって、前記のように定義した%で
表す転化率り、  C,を決定することができる。
また、反応中に生成したカチオンを同定することができ
る。得られた核磁気共鳴スペクトル(2,lppmと4
.4ppmのシグナル)によって、インブチリルカチオ
ン及びプロピオニルカチオンの存在が明らかになり、そ
の割合を算定することができる。各々、以下の表にIB
A(!:PAの頭文字で示した。60分間反応させた後
得られた液相に、HF /Sb F、のモル比が54と
なる量の無水の弗化水素を添加する。
このようにして得られた液相分画を再度取り出し、プロ
トンの核磁気共鳴によって分析する。得られたスペクト
ル(1,8ppmと3.5ppmのシグナル)によって
、その他のものの中に弗化イソブチリルが存在すること
が分かる。
実施例16 超酸触媒系が五弗化アンチモンに対して0.6モル%の
臭素を含んでいることを除いて実施例7と同様の方法で
、プロパンと一酸化炭素と超酸触媒系との混合物の反応
を行わせる。得られた気を目及び液相の分析の結果は、
以下の第■表に示した(気相は、水素とメタンの他に4
1モル%のブタン混合物を含む)。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)弗化水素と五弗化アンチモンを含む超酸触媒系に
    おいて、さらに臭素、ヨウ素、臭化物及びヨウ化物の中
    から選択した少くとも1つの化合物を含むことを特徴と
    する超酸触媒系。
  2. (2)臭素及び臭化物の中から選択した少くとも1つの
    化合物を含み、該化合物の割合が上記五弗化アンチモン
    に対して0.1から5モル%であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の触媒系。
  3. (3)ヨウ素及びヨウ化物の中から選択した少くとも1
    つの化合物を含み、該化合物の割合が上記五弗化アンチ
    モンに対して1から10モル%であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の触媒系。
  4. (4)一酸化炭素と、弗化水素と、主として3から4個
    の炭素原子を有する少くとも1つのアルカンより成る脂
    肪族炭化水素流とから、弗化イソブチリル、弗化−2−
    メチルブチリル及び弗化ピバロイルの中から選択した酸
    弗化物を触媒を用いて製造する方法において、以下の一
    連の段階、即ち(a)上記一酸化炭素と上記炭化水素流
    から選択した少くとも1つの流体を、弗化水素と五弗化
    アンチモンと、さらに臭素、ヨウ素、臭化物及びヨウ化
    物の中から選択した少くとを1つの化合物とを含む超酸
    触媒系の存在下の反応装置内に導入し、 (b)上記の(a)段階で導入しなかった場合に、必要
    に応じて、主としてアルキルオキソカルボニウムカチオ
    ンとSbF_6−アニオンからなる錯体の生成に適切な
    条件で、上記一酸化炭素と上記炭化水素流から選択した
    流体を上記反応装置内に導入し、 (c)該錯体から酸弗化物へ転化させ、 (d)該酸弗化物を分離し、及び、 (e)上記超酸触媒系を回収する段階 を特徴とする方法。
  5. (5)上記反応装置内のCO/アルカンのモル比が、1
    .5以上であることを特徴とする特許請求の範囲第4項
    に記載の方法。
  6. (6)上記反応装置内のCO/アルカンのモル比が2か
    ら30であることを特徴とする特許請求の範囲第5項に
    記載の方法。
  7. (7)上記反応装置内のHF/SbF_5のモル比が、
    1から30であることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項から第6項のいずれか1項に記載の方法。
  8. (8)反応温度が、−80℃から+60℃であることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項から第7項のいずれか
    1項に記載の方法。
  9. (9)上記(b)段階の終点で生成した錯体が、上記(
    c)段階中に、該錯体と上記酸弗化物の平衡を該酸弗化
    物を生成する方向へ変化させる少くとも1つの手段によ
    って酸弗化物に転化されることを特徴とする特許請求の
    範囲第4項から第8項のいずれか1項に記載の方法。
  10. (10)上記(c)段階の手段が、上記反応媒体の酸度
    をかなり低くすることのできる化学種の添加であること
    を特徴とする特許請求の範囲第9項に記載の方法。
  11. (11)上記化学種が、弗化水素であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第10項に記載の方法。
  12. (12)上記(e)段階で回収された上記超酸触媒系が
    、上記反応装置に再循環されることを特徴とする特許請
    求の範囲第4項から第11項のいずれか1項に記載の方
    法。
  13. (13)上記超酸触媒系の再循環が、上記弗化水素の一
    部分を除去した後に実施されることを特徴とする特許請
    求の範囲第11項または第12項に記載の方法。
  14. (14)上記の段階で除去された弗化水素が、上記(c
    )段階の介入点に向けて再循環されることを特徴とする
    特許請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. (15)さらに、上記(a)段階で使用される超酸触媒
    系の組成に弗化水素の量を調節する段階(f)を含むこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第13項もしくは第14
    項に記載の方法。
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