JPS63138194A - 扇風機の保護網 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、扇風機の羽根を覆っている合成樹脂製の保護
網に関するものである。

従来の技術 近年、扇風機の保護網は合成樹脂製のものが利用される
ようになっている。第４図〜第６図にもとづいて従来の
保護網について説明する。図示のように前保護網１０４
は中央部に円形状の台座１０１を有するとともに外周部
分に円環状の外輪１０２’ｉ有し、前記台座１０１と外
輪１０２の間に設けられた放射状にかつ直線的に配置さ
れた複数のリプ１０３とで構成され、この前保護網１０
４と、同様な構成の後保護網１０５によって扇風機の羽
根１０６が覆われている。後保護網１０６の台座１０８
は、扇風機の電動機１０９に取り付けられ、前記前保護
網１０４は後保護網１０５に、外輪１ｏ２に設けられた
クリップ１１０によって固定されている。なお前記前保
護網１０４と後保護網１０５は両者とも合成樹脂製であ
る。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、リプ１０３が直線的に放射
状に設けられているため羽根１０６の後端面１１１と前
保護網１０４のリプ１０３がほぼ重なり合う。したがっ
て羽根１０６の回転で生成した空気流が各々のリプに集
中して衝突するため、前端面１０６とリプ１０３の間の
空間で急激な圧力変化が生じて、乱気流が発生し、騒音
が上昇し、風速風量性能が低下するという問題があっ几
。また、後保護網１０６についても同様に、リプ１１３
と羽根の前端面１１４がほぼ重なり合う状態となるため
、同様な乱気流が生じ、騒音の上昇と風速風量の低下を
もたらすという問題点を有していた。

また、保護網の材質を金属製の２洲いものにすると、空
気抵抗を少なくすることはできるが、製造上溶接工程と
塗装工程が必要となり、コストが上昇するという問題点
を有していた。

本発明はこのような問題点を解決するもので、騒音を低
下させ、風速風量性能を向上させ、かつ、製造コストの
低い扇風機の保護網を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の扇風機の保護網は、
外周部の円環状の外輪と、中央部の円形状の台座と、前
記台座の周縁部に一端を固定され、前記周縁部の一端に
対して羽根回転方向寄りに設けられた前記外輪の一点に
他端を固定された複数本のフィンとを有し、前記フィン
は羽根回転方向に対して反対側に一定の曲率半径の円弧
形状を有してなる合成樹脂製の前保護網および後保護網
とから構成されている。

作　　用 この構成により、羽根回転で生成した風が同一フィンに
集中して衝突することを防ぐことができ、フィン周辺で
の乱流の発生を少なくすることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第３図にもとづき説
明する。図示のように電動機２のシャフト３には羽根４
が固定され、羽根４は合成樹脂で成形された前保護網５
と後保護網６に覆われている。基台１は電動機２を支持
することで羽根４および前後保護網５．６ｆｔ支持して
いる。

前保護網６は中央部の台座７と、外周部の外輪８と、そ
の間に配設されかつ外輪８の接合点が羽根回転方向寄り
にあり、羽根回転方向と逆方向に一定曲率半径の円弧形
状をなす複数本のフィン９より成っている。後保護網６
は中央部に電動機２への取付台を兼ねた台座１ｏと、外
周部の外輪１１と、その間に前記前保護網と同様に円弧
形状に配設されたフィン１２より成り、前保護網４は後
保護網５にクリップ１６で固定されている。

以下その動作を説明すると、羽根４が回転して空気流は
羽根４の後端面１３から旋回流となって前方へ送り出さ
れるが、前保護網４のフィン１２が台座７の周縁より羽
根回転方向に傾斜して配置され、かつフィン１２は円弧
形状を有しているため、空気流はフィン１２に沿うよう
にして通過することにより空気流の乱れは少なくなる。

また後保護網６のフィン１２は羽根回転方向に吸込空気
流を方向変換し、かつ整流する役目をするので、吸込側
の空気抵抗を小さくしている。

以上のように本実施例によれば、フィン１２を円弧形状
にして、羽根回転方向に傾斜して配設することにより、
空気流の乱れを少なくすることができ、騒音の低下と風
速性能を向上させることができる。実測値としては従来
例と比較して騒音で３ｄＢ低下、最高風速で２０％の増
加を得ている。

また合成樹脂による一体成形品であるため、金属製の保
護網に比べて溶接工程、塗装工程を省くことができ、製
造コストを低くすることができる。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本発明によれ
ば、羽根回転方向に傾けた円弧形状のフィンにより、騒
音が低下し、風速風量性能が向上するとともに、合成樹
脂製にすることにより、溶接工程および塗装工程が不要
となり、製造コストが低下するという効果を得ることが
できる優れた扇風機の保護網を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の扇風機の保護網の正面図、
第２図は同側断面図、第３図は同背面図、第４図は従来
の扇風機の保護網の正面図、第６図は同側断面図、第６
図は同背面図である。 ４・・・・・・羽根、６・・・・・・前保護網、６・・
・・・・後保護網、７．１０・・・・・・台座、９　ｅ
　１２・・・・・・フィン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外周部の円環状の外輪と、中央部分の円形状の台座と、
   前記台座の周縁部に一端を固定され、前記周縁部の一端
   に対して羽根回転方向寄りに設けられた前記外輪の一点
   に他端を固定させた複数本のフィンとを有し、前記フィ
   ンは羽根回転方向に対して反対側に一定の曲率半径の円
   弧形状を有してなる合成樹脂製の扇風機の保護網。