JPS6313506Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子回路設計時に設定した回路に対応
してテスト用ピン端子を短絡させるためのシヨー
トプラグに関するものである。

各種電子回路を設計製作する場合、設定した回
路に基き使用する電子部品端子に対応して一群の
テスト用ピン端子を設け、各回路設定に基きテス
ト用ピン端子群の中から一対の端子を選んでこれ
らを短絡させ機能試験等を行なつている。このよ
うなテスト用ピン端子群は通常平行な２列に配列
される。このようなピン端子群の中の２本の端子
を短絡させる場合、従来はリードワイヤを用いて
これを両ピン端子に半田接合して両ピン端子同士
を短絡させたり、あるいは２列のピン端子列間の
間隔または隣接するピン端子間の間隔に対応した
間隔の２つの端子挿入孔を有する端子短絡用シヨ
ートプラグを用いてこれを両ピン端子に装着する
ことにより両ピン端子同士を短絡させていた。し
かしながら、リードワイヤの半田接合による方法
においては半田付け作業に多くの手間を要し、ま
た半田接合不良の場合あるいは半田くず、布線く
ず等により所定のピン端子以外のピン端子同士が
誤接触して電子部品の性能劣化あるいは破壊を引
起す場合等があり回路設定作業の信頼性を低下さ
せていた。また、従来のシヨートプラグは短絡さ
せるピン端子が各ピン端子列における対面するピ
ン端子同士あるいは同一ピン端子列内の隣接する
ピン端子同士に限られていたため任意のピン端子
を選択して短絡させることができなかつた。

本考案は上記の点に鑑みなされたものであつ
て、簡単で確実に任意の２本のピン端子を短絡さ
せることができるシヨートプラグの提供を目的と
する。このため本考案に係るシヨートプラグは
各々１つのピン端子挿入孔を有する２個のプラグ
同士を各プラグの挿入孔内面の導体を導通させる
可撓性ワイヤで連結したシヨートプラグにおい
て、前記挿入孔はプラグを貫通し、前記ワイヤは
プラグの挿入方向側端部に接続されたことを特徴
としている。

第１図は本考案に係るシヨートプラグの一実施
例の部分断面図である。四角柱又は円筒形のプラ
グ１は絶縁材からなる本体２の中央を貫通するピ
ン端子挿入孔４を有し、このピン端子挿入孔４の
内面に、挿入したピン端子との接触を保つために
バネ性を有する導体３が設けられる。２個のプラ
グ１の導体５同士は表面を絶縁材で覆われた可撓
性ワイヤ５で導通される。このような２個のプラ
グ１をワイヤ５で連結したシヨートプラグを第２
図および第３図に示すように設定回路を構成する
電子部品（図示しない）の各端子に連結して基板
７上に設けた回路設定テスト用ピン端子６群のう
ちの設定した２本のピン端子上に装着し両者を短
絡させる。

以上のようなシヨートプラグを用いれば、ワイ
ヤ５の長さを基板７の対角線両端上のピン端子間
の長さとしておくことにより基板７上の任意の２
本のピン端子同士を短絡させることができる。ま
たプラグの抜き差し動作のみで簡単で確実に短絡
試験が行なわれ半田付け作業は必要なくなるため
半田接合不良あるいは半田くず、布線くずによる
誤接触等はなくなり回路設定作業の信頼性および
能率が向上する。また、図面から明らかなよう
に、シヨートプラグの端子挿入孔４はプラグ本体
２を貫通しかつワイヤ５がプラグ挿入方向側の端
部（下端部）に接続されているため同一のピンに
対しプラグを複数段に重ねて使用することも可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシヨートプラグの一実施
例の部分断面図、第２図および第３図は各々本考
案に係るシヨートプラグ使用時の側面図および上
面図である。 １……プラグ、２……本体、３……導体、４…
…ピン端子挿入孔、５……ワイヤ、６……ピン端
子、７……基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各々１つのピン端子挿入孔を有する２個のプラ
   グ同士を可撓性ワイヤで導通連結したシヨートプ
   ラグにおいて、前記プラグは、前記ピン長より短
   い貫通孔を有する絶縁材からなるプラグ本体と、
   該プラグ本体の貫通孔の１方の側端より貫通孔内
   に挿入実装されピン貫装時に前記ピンを挾持する
   バネ性を有する導体とからなり、前記導体の前記
   貫通孔内に挿入した側の端部同士を中間部を絶縁
   材で覆つた可撓性ワイヤで導通結合したことを特
   徴とするシヨートプラグ。