JPS6313476B2 - - Google Patents

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JPS6313476B2
JPS6313476B2 JP20355281A JP20355281A JPS6313476B2 JP S6313476 B2 JPS6313476 B2 JP S6313476B2 JP 20355281 A JP20355281 A JP 20355281A JP 20355281 A JP20355281 A JP 20355281A JP S6313476 B2 JPS6313476 B2 JP S6313476B2
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JP
Japan
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coal
water
weight
tar
lignite
Prior art date
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Application number
JP20355281A
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English (en)
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JPS58104998A (ja
Inventor
Hiroshi Yokoyama
Toshio Hisaie
Shunsuke Nokita
Yoichi Nakamura
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to US06/449,195 priority patent/US4461627A/en
Priority to AU91479/82A priority patent/AU549208B2/en
Priority to DE8282111623T priority patent/DE3277210D1/de
Priority to EP82111623A priority patent/EP0082470B1/en
Priority to CA000418028A priority patent/CA1187436A/en
Publication of JPS58104998A publication Critical patent/JPS58104998A/ja
Publication of JPS6313476B2 publication Critical patent/JPS6313476B2/ja
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  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、褐炭、亜炭、亜瀝青炭など低品質石
炭の高品質化処理方法、とくにこれら低品質石炭
に含有する水分を減少させると同時に脱灰を行つ
た石炭を製造する石炭の改質方法に関する。
石炭類は、一般に、燃料及び化学工業用として
種々の用途に供されているが、そのほとんどは瀝
青炭などの高品位炭である。一方、低品質の例え
ば褐炭は地球上に存在する石炭類の約4分の1を
占めているにもかかわらず、水分含有量が70%に
達するものがあつたり、乾燥褐炭の場合は反応性
に富むので自然発火し易いなどの理由が存在する
ため、現状では広く利用されていない。すなわ
ち、これら低品質の石炭を燃料及び化学工業用と
して幅広く利用するためには、脱水及び脱灰など
の適切な処理を行い、輸送及び貯蔵が容易な石炭
に改質することが必要である。
しかし、現在は瀝青炭の利用が先行しているた
めに、低品質な石炭の有効利用のための適切な改
質技術は注目されておらず、したがつて未完成技
術であるのが現状である。
本発明の目的は、低品質な石炭の輸送及び貯蔵
を容易にして手軽に燃料及び化学工業として利用
できる石炭の改質方法を提案するものである。
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究
を重ねた結果、石炭を微粉砕してその一部を乾留
してタールを得、残りの石炭を加熱するとともに
加熱温度での水の蒸気圧より高い圧力で加圧する
加圧加熱脱水処理を施し、留出タールを結合剤と
して脱水処理後の石炭及び乾留後の石炭との水ス
ラリーに添加して水中造粒することによつて、石
炭の脱水、脱灰及び自然発火防止処理が同時に行
えることを見出した。本発明における石炭とは炭
鉱から採取した直後の亜炭、褐炭、亜瀝青炭など
で、何らの処理を行つていないものを指してい
る。例えば生褐炭の場合の炭素含量(C%)は78
重量%以下であり、発熱量は無水基準で
7300KCal/Kg以下である。すなわち、本発明の
方法は次の4工程よりなつている。
第1の工程は、石炭を微粉砕する。
第2の工程は第1の工程で微粉砕した石炭の一
部を乾留して水分及びタールを留出させ、石炭中
の含有水分のほとんどを除去し、残りの石炭は含
有水分を所定量に低下させるように加熱温度での
水の蒸気圧より高い圧力で加圧加熱を行つて石炭
中の含有水分を10〜20重量%程度にまで脱水させ
る。この乾留する生石炭の量は、乾留して得られ
るタール量が石炭全量中の石炭成分の2重量%以
上に相当する量になるように決定することが望ま
しい。そうでない場合は、やはり後述する第4の
工程での凝集が効率良く行えず、石炭の回収率が
低下する恐れがあるためである。そして、例えば
生褐炭の乾留温度は、200℃〜600℃、特に好まし
くは350℃〜500℃である。この場合、低温の乾留
では留出量が不十分であり、また、あまり高温で
の乾留は留出タールが熱分解してしまうためであ
る。さらに、生褐炭の加圧加熱脱水温度は200℃
〜350℃であることが好ましい。元来低品位炭は
酸素元素を化学的に結合しているために親水性を
示すことが多く、これが含有水分の多い理由の1
つになつている。含酸素結合基は200℃以上で脱
炭酸反応等によつて破壊されるが、350℃より高
温の場合は石炭構造自身の熱分解が生じるからで
ある。例えばほとんどすべての生褐炭はこの加圧
加熱脱水処理によつて含有水分が20重量%ないし
それ以下に改質できることを本発明者は実験的に
知見している。
第3の工程は、乾留後の石炭及び脱水処理後の
石炭を水性スラリーとして混合し、さらに、前記
第2の工程で留出したタールを結合剤として水性
スラリーに添加して石炭粒子を凝集させるもので
ある。水性スラリーに使用する水は、第2の工程
でタールとともに留出してくる水分及び加圧加熱
脱水処理によつて得られた水分を利用できること
はもちろんである。この時、タール量の低減及び
凝集のための攪拌動力低源のために界面活性剤を
使用することもできる。本工程で好ましい事実
は、石炭微粒子の凝集の際、灰分微粒子は親水性
であるために凝集せず、凝集した粒子は脱灰処理
がなされたものであることである。石炭より得ら
れたタールは、特公昭56−15379号公報に述べら
れている如く、炭素粒流子に対すると同様に灰分
微粒子に対しても親液性である種の分子群を有し
ているために、一般に灰分粒子の高度な分離を達
成することはできないと考えられがちである。し
かし、この考え方は灰分含有量が20重量%以上に
も達する瀝青炭の場合にのみ当てはまると本発明
者は知見している。すなわち、例えば褐炭の場合
は元来灰分量が少ないものが多く、数重量%以下
の灰分含有量であるものも多い。本発明者の知見
によれば、このように灰分含有率が数重量%以下
の褐炭の場合でもさらに第3の工程での脱灰効果
は作用し、凝集した褐炭の灰分は1重量%以下な
いし3重量%程度になる。
第4の工程は凝集物を水から分離するものであ
る。この工程での凝集物は一般に0.3ないし5cm
の直径を有し、適当な手段例えば振動ふるい、あ
るいはさらに脱水効果を上げるための遠心分離機
を用いて容易に水との分離を行うことができる。
ここで重要なことは、加圧加熱脱水処理によつて
含有水分が10重量%ないし20重量%程度にまで脱
水された石炭と、乾留によつて含有水分が零にな
つている石炭とを水中で凝集させることによつ
て、工程終了後の石炭の含有水分は数重量%ない
し10数重量%にさせることが可能だからである。
また、石炭の熱処理による酸素原子含有量の低下
は、燃焼時の単位重量当りの発熱量増加の効果も
もたらしている。
実施例 本発明の実施例を図面によつて説明する。
生褐炭1は、粉砕機2に供給され、200メツシ
ユ(74μ)以下の粒径のものが80重量%以上に微
粉砕される。微粉砕された1部の生褐炭3は乾留
器4に導入され水分とタールが留出され、残りの
生褐炭5は加圧加熱器6に導かれ加圧加熱脱水処
理される。但し、この場合、全量を乾留する場合
は、加圧加熱器6の系統は省略する。乾留器4で
は生褐炭3の乾留を行い、留出した水、ガス及び
タール7は分離器8に導かれる。そしてこの分離
器8でガス9、水10、タール11に分離され
る。一方、加圧加熱器6で処理された褐炭12は
攪拌槽13に導かれる。また、乾留後の微粉褐炭
14も同様に攪拌槽13に導入し、かつ、水15
を加えて混合し水性スラリーとする。そして、タ
ール11を分離器8から導入しタール11を結合
剤として褐炭粒子の凝集を行う。この時必要があ
れば界面活性剤を添加し、炭分と灰分の分離作用
に役立てる。凝集した褐炭16は、水及び灰分粒
子と分離するために振動ふるいなどの分離器17
へ導かれる。そして分離された凝集粒子18は一
層の脱水処理を行うための遠心分離機19へ導か
れる。また、分離された水及び灰分20は排出さ
れ、遠心分離機19で脱水された水分21も排出
される。脱水、脱灰及び自然発火防止の効果を有
する改質された褐炭22は製品として得られる。
実施例 1 含有水分30.2重量%、灰分(乾燥基準)11.7重
量%の生褐炭1Kgをボールミルで微粉砕して200
メツシユ以下の粒子割合を82重量%とした。この
うち、0.3Kgを500℃及び大気圧下で2時間乾留し
てタール分29gを得る一方、残りの生褐炭0.7Kg
を400℃及び圧力300気圧下で2時間加圧加熱脱水
処理ルを行つた。これらの処理褐炭を35重量%の
水スラリーとなし、乾留によつて得られたタール
を結合剤として褐炭粒子の凝集を行わせた。遠心
分離後の凝集粒子の合計量は0.62Kgが得られた。
この凝集褐炭の水分含有率は13.1重量%、灰分は
6.1重量%と高品質であつた。
実施例 2 含有水分60重量%、灰分(乾燥基準)2.2重量
%の生褐炭1Kgをボールミルで微粉砕して200メ
ツシユ以下の粒子割合を82重量%とした。このう
ち、0.3Kgを500℃及び大気圧下で2時間乾留して
タール分10gを得る一方、残りの生褐炭0.7Kgを
400℃及び圧力300気圧下で2時間加圧加熱脱水処
理を行つた。これらの処理褐炭を35重量%の水ス
ラリーとなし、乾留によつて得られたタールを結
合剤として褐炭粒子の凝集を行わせた。遠心分離
後の凝集粒子の合計量は0.62Kgが得られた。この
凝集褐炭の水分含有率は18重量%、灰分は1.7重
量%と高品質であり、石炭成分の回収率は約90重
量%であつた。
実施例 3 含有水分60重量%、灰分(乾燥基準)6.5重量
%の生褐炭1Kgをボールミルで微粉砕して200メ
ツシユ以下の粒子割合を80重量%とした。このう
ち、0.5Kgを480℃及び大気圧下で1.2時間乾留し
てタール分14gを得ると共に、りの生褐炭0.5Kg
を380℃及び圧力300気圧下で1.2時間加圧脱水処
理を行つた。この処理炭を30重量%の水スラリー
となし、タールを結合剤として褐炭粒子の凝集を
行つた。脱水後の褐炭の含有水分は8.9重量%及
び灰分は3.9重量%と高品質であつた。
実施例 4 含有水分21重量%、灰分(乾燥基準)21重量%
の亜炭を用い、全量の40重量%を乾留して対石炭
7重量%のタールを得た以外は実施例1と同様の
方法で亜炭の改質を行つた。脱水後の亜炭の含有
水分は14重量%及び灰分は7重量%と高品質であ
つた。
実施例 5 実施例1で使用した生褐炭を使用し、その全量
を乾留して対石炭8重量%のタールを留出させた
以外は実施例1と同一の処理を行つた。改質後の
褐炭の水分含有率は7.5重量%、灰分6.0重量%と
高品質であつた。
上述した如く、本発明によれば低品位炭の含有
水分が数重量%ないし10数重量%に減少すると同
時に脱灰も行われ、高品質でかつ自然発火すめ恐
れのない石炭を製造することができ、この改質さ
れた石炭は輸送・貯蔵等に便利であるのみなら
ず、単位重量当りの発熱量が高くなつている高品
位炭であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例の概略図である。 1……生褐炭、2……粉砕機、4……乾留器、
6……加圧加熱器、8……タール分離器、13…
…攪拌槽、17……凝集物分離器、19……遠心
分離機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低品質石炭を微粉砕する工程と、前記微粉砕
    された石炭の一部を乾留して水分及びタールを留
    出させ、残りの石炭を加熱するとともに該加熱温
    度での水の蒸気圧より高い圧力で加圧し石炭中の
    含有水分を低下させる加圧加熱脱水処理工程と、
    前記乾留後の石炭及び脱水処理後の石炭に水を混
    合して水性スラリーにすると共に上記タールを添
    加して石炭粒子を凝集する工程と、前記凝集した
    石炭粒子を水から分離する工程とよりなることを
    特徴とする低品質石炭の改質方法。 2 低品質石炭を微粉砕する工程と、前記微粉砕
    された石炭を乾留して水分及びタールを留出させ
    る工程と、この乾留した石炭に水を混合して水性
    スラリーにすると共に上記タールを添加して石炭
    粒子を凝集する工程と、前記凝集した石炭粒子を
    水から分離する工程とよりなることを特徴とする
    低品質石炭の改質方法。
JP20355281A 1981-12-18 1981-12-18 石炭の改質方法 Granted JPS58104998A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20355281A JPS58104998A (ja) 1981-12-18 1981-12-18 石炭の改質方法
US06/449,195 US4461627A (en) 1981-12-18 1982-12-13 Upgrading method of low-rank coal
AU91479/82A AU549208B2 (en) 1981-12-18 1982-12-14 Upgrading method of low rank coal
DE8282111623T DE3277210D1 (en) 1981-12-18 1982-12-14 Upgrading method of low-rank coal
EP82111623A EP0082470B1 (en) 1981-12-18 1982-12-14 Upgrading method of low-rank coal
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CN102199437B (zh) * 2011-04-23 2014-01-01 华北电力大学(保定) 一种大型低阶褐煤提质塔

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