JP2015030736A - 改質石炭の製造方法 - Google Patents

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雅一 坂口
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雅一 坂口
務 濱田
Tsutomu Hamada
務 濱田
佐藤 文昭
Fumiaki Sato
佐藤  文昭
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Kenji Shinya
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Abstract

【課題】水銀含有量を低減し、発熱量を高めた石炭の生産性を向上させることができる改質石炭の製造方法を提供することにある。
【解決手段】石炭である低質炭1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、前記乾燥工程S1で得られた乾燥炭2aを乾留して乾留炭3を得る乾留工程S3と、前記乾留工程S3で得られた前記乾留炭3と前記乾燥工程S1で得られた乾燥炭2bとを混合して混合炭4を得る混合工程S4と、前記混合工程S4で得られた前記混合炭4を乾式脱灰して灰分8を除去した乾式脱灰混合炭5を得る乾式脱灰工程S5とを行うようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、改質石炭の製造方法に関する。
褐炭や亜瀝青炭などのような水分含有量の多い低品位石炭(低質炭)は、単位重量当たりの発熱量が低いため、加熱されることにより、乾燥や乾留されると共に、低酸素雰囲気中で表面活性を低下させるように改質されることにより、自然発火を防止されつつ単位重量当たりの発熱量を高めた改質石炭としている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、上述したような乾留を伴う石炭改質プロセスでは、乾留での加熱操作によって水銀を除去できることが知られている(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2011−37937号公報 米国特許第5403365号明細書 米国特許第8394240号明細書 米国特許第7540384号明細書
R.Weinstein and R.Snoby, "Advances in dry jigging improves coal quality", p.29-p.34, Mining Engineering, January 2007 William H.Pollock et al., "Lowering Costs with Dry Coal Cleaning Technology to Meet New Environmental Requirements", p.1-p.13 , Presented at the 10th Anniversary CoalGen Conference, Pittsburgh, PA, August 10, 2010
しかしながら、上述した石炭改質プロセスでは、乾留による石炭の熱分解によって製品である改質炭の収率が低下することから、生産性が低いという欠点があった。
また、上述の特許文献3に示される、乾式脱灰を組み合わせた石炭改質プロセスにおいても、乾留工程で軽質な熱分解成分を回収することが困難であるため、改質炭の収率の低下に起因して、生産性が低くなってしまうという課題があった。
このようなことから、本発明は、前述した課題を解決するために為されたものであって、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた石炭の生産性を向上させることができる改質石炭の製造方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、
石炭を乾燥させて乾燥炭を得る乾燥工程と、
前記乾燥工程で得られた前記乾燥炭を乾留して乾留炭を得る乾留工程と、
前記乾留炭および前記乾燥炭それぞれを、または前記乾燥炭のみを乾式脱灰して灰分を除去した脱灰乾留炭および脱灰乾燥炭、または脱灰乾燥炭を得る乾式脱灰工程と
を行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第二番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
前記乾留工程で得られた前記乾留炭と前記分取工程で分取された前記乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
を備え、
前記乾式脱灰工程を前記混合工程の後に行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第三番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
前記乾留工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾留炭と、前記分取工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
を行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第四番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
前記乾留工程で得られた前記乾留炭と、前記分取工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
を行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第五番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第二番目から第四番目の何れか1つの発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥工程は、前記石炭をキャリアガスにより乾燥し、当該キャリアガスを排出する構造を風簸とした乾燥機を用いて行い、
前記分取工程は、前記乾燥機の前記風簸を用いて行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第六番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第五番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記分取工程で分取する前記乾燥炭の量は、前記風簸へ流通する前記キャリアガスの流量により調整される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第七番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥工程は、2つあり、
一方の前記乾燥工程および前記乾留工程を経て得られた前記乾留炭と、他方の前記乾燥工程で得られた前記乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程を備え、
前記乾式脱灰工程を前記混合工程の後に行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第八番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目の発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾燥工程は、2つあり、
一方の前記乾燥工程、前記乾留工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾留炭と、他方の前記乾燥工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程を行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第九番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目から第八番目の何れか1つの発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾式脱灰工程は、前記乾燥炭および前記乾留炭を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機により粉砕された前記乾燥炭および前記乾留炭を磁気により前記灰分を分離して除去する磁気分離装置とを用いて行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第十番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目から第八番目の何れか1つの発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記乾式脱灰工程は、前記乾燥炭および前記乾留炭を気流により前記灰分を分離して除去する気流分離装置を用いて行う
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第十一番目の発明に係る改質石炭の製造方法は、前述した第一番目から第十番目の何れか1つの発明に係る改質石炭の製造方法であって、
前記石炭が、低品位石炭である
ことを特徴とする。
本発明に係る改質石炭の製造方法によれば、乾燥炭を乾留することにより、揮発成分と共に、当該乾燥炭中の水銀を除去することができ、乾式脱灰により乾燥炭および乾留炭から、または乾燥炭から灰分を除去することで、当該灰分と共に、当該乾燥炭および乾留炭中の水銀を、または当該乾燥炭中の水銀を除去することができることから、石炭の水銀含有量を低減することができる。さらに、石炭を乾燥し乾式脱灰すると共に、当該石炭を乾燥し乾留し乾式脱灰することから、または石炭を乾燥し乾式脱灰することから、発熱量を高めることができる。得られた石炭が、乾燥し乾留したものと乾燥したものとを含有するものであることから、乾燥し乾留したものと比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた石炭の生産性を向上させることができる。
本発明に係る改質石炭の製造方法の第一番目の実施形態の手順フロー図である。 本発明に係る改質石炭の製造方法の第二番目の実施形態の手順フロー図である。 本発明に係る改質石炭の製造方法の第三番目の実施形態の手順フロー図である。 本発明に係る改質石炭の製造方法の第四番目の実施形態の手順フロー図である。 本発明に係る改質石炭の製造方法の第五番目の実施形態の手順フロー図である。
本発明に係る改質石炭の製造方法の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[第一番目の実施形態]
本発明に係る改質石炭の製造方法の第一番目の実施形態を図1に基づいて説明する。
本実施形態に係る改質石炭の製造方法は、図1に示すように、低品位石炭(低質炭)1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、乾燥工程S1で得られた乾燥炭2の一部を分取する分取工程S2と、分取工程S2で分取されていない乾燥炭2aを乾留して乾留炭3を得る乾留工程S3と、乾留工程S3で得られた乾留炭3と分取工程S2で分取した乾燥炭2bとを混合して混合炭4を得る混合工程S4と、混合炭4を乾式脱灰装置により乾式脱灰して脱灰混合炭5を得る乾式脱灰工程S5とを行うものである。
前記低質炭1は、褐炭や亜瀝青炭などのような水分含有量の多い(60〜70%)石炭であり、埋蔵量が多いものの、単位重量当たりの発熱量が低いと共に、輸送効率が悪いものである。
前記乾燥工程S1は、前記低質炭1から水6を除去する工程であり、例えば、ベルトコンベア式などの熱風乾燥機などに供給して熱風乾燥(100〜280℃(好ましくは150〜200℃))することにより、水分含有量を略0%とした乾燥炭2を製造する。
前記分取工程S2は、前記乾燥炭2の一部を分取する工程であり、例えば、ベルトコンベアやスクリューフィーダなどの分取装置に供給して、乾留工程S3へ送給する乾燥炭2aと、混合工程S4へ送給する乾燥炭2bとに分ける。分取する割合は脱灰混合炭5における目標となる酸素含有量や水銀含有量によって調整することが可能である。なぜなら、乾留炭3と乾燥炭2bと脱灰混合炭5の酸素含有量や水銀含有量はそれぞれの処理条件によって調整されるものであり、また、分析によっても求めることができるものであるからである。また、前記分取工程S2は、前記乾燥工程S1の前記乾燥機で用いられるキャリアガスを当該乾燥機から排出する箇所の構造を風簸とし、当該風簸を用いて行うことも可能である。この場合、前記分取工程S2で分取する前記乾燥炭2bの量は、前記キャリアガスの流量により調整される。例えば、前記キャリアガスの流量を多くすると、それに応じて、前記キャリアガスに同伴して分取される前記乾燥炭2bの割合を多くすることができる。
前記乾留工程S3は、前記乾燥炭2aからタールなどの揮発成分7を除去する工程であり、例えば、連続式の乾留機に前記乾燥炭2aを供給し、高温(300〜500℃(好ましくは400〜450℃))で乾留して、当該乾燥炭2aに含まれる水銀をタールなどの揮発成分7と共に分離回収することにより、乾留炭3を製造する。つまり、前記乾留工程S3は、乾燥炭2aから、当該乾燥炭2a中の水銀を揮発成分7と共に化学的に除去した乾留炭3を製造する。
前記混合工程S4は、前記乾留工程S3で得られた乾留炭3と、前記分取工程S2で分取された乾燥炭2bとを混合する工程であり、前記分取工程S2で分取された前記乾燥炭2bを乾留炭3と共に混合機内へ供給して、均一に混ざるように撹拌することにより、混合炭4を製造する。
このとき、乾留炭3と乾燥炭2bの混合割合は、乾留炭3および乾燥炭2bのそれぞれの酸素含有量と、乾留炭3および乾燥炭2bのそれぞれの水銀含有量などに応じて適宜に調整される。なぜなら、乾燥炭2bの酸素含有量および水銀含有量は、乾燥工程S2の処理条件や分析により得ることができ、乾留炭3の酸素含有量および水銀含有量は、乾留工程S3の処理条件や分析により得ることができるからである。
前記乾式脱灰工程S5は、前記混合炭4から当該混合炭4に含まれている灰分8を分離して除去する工程であり、例えば、前記混合炭4を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機により粉砕された前記混合炭4を磁気により前記灰分8を分離して除去する磁気分離装置とを備える乾式脱灰装置に供給して、例えば粒径で200メッシュ以下に粉砕すると共に、灰分8(特に、水銀含有量の多い黄鉄鉱など)を磁気により分離して除去することになり、灰分含有量を例えば約35%とした脱灰混合炭5を製造する。または、前記乾式脱灰工程S5は、例えば、気流分離装置などの乾式脱灰装置に供給して、流動床上を流動し空気の送給により灰分8(特に、水銀含有量の多い黄鉄鉱など石炭に比して重量物)を分離して除去することになり、灰分含有量を例えば約35%とした脱灰混合炭5を製造する。つまり、前記乾式脱灰工程S5は、混合炭4から、当該混合炭4中の水銀の大部分を灰分8と共に物理的に除去した脱灰混合炭5を製造する。
前記粉砕機と前記磁気分離装置とを備える乾式脱灰装置としては、例えば、非特許文献1に記載される装置を利用することが可能である。前記気流分離装置などの乾式脱灰装置としては、例えば、特許文献4、非特許文献2に記載される装置を利用することが可能である。
したがって、本実施形態に係る改質石炭の製造方法によれば、低質炭1を乾燥してなる乾燥炭2aを乾留することにより、揮発成分7と共に、当該乾燥炭2a中の水銀を化学的に除去することができ、乾式脱灰により乾燥炭2bおよび乾留炭3を混合してなる混合炭4から灰分8を除去することで、当該灰分8と共に、当該混合炭4中の水銀を物理的に除去することができることから、得られた脱灰混合炭5が水銀含有量を低減したものとなる。さらに、低質炭1を乾燥し分取し乾留し混合し乾式脱灰して脱灰混合炭5を得ることから、低質炭1と比べて発熱量を高めることができる。得られた脱灰混合炭5が、乾燥し乾留してなる乾留炭3と乾燥し分取してなる乾燥炭2bとを含有するものであることから、乾燥し乾留だけした乾留炭と比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた脱灰混合炭5の生産性を向上させることができる。
[第二番目の実施形態]
本発明に係る改質石炭の製造方法の第二番目の実施形態を図2に基づいて説明する。
本実施形態は、図1に示し上述した第一番目の実施形態に係る改質石炭の製造方法における乾式脱灰工程を混合工程の前に行うように変更した手順となっている。その他の手順は図1に示し上述した手順と概ね同様であり、同一の工程および物質には同一符号を付記し重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る改質石炭の製造方法は、図2に示すように、低品位石炭(低質炭)1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、乾燥工程S1で得られた乾燥炭2の一部を分取する分取工程S2と、分取工程S2で分取されていない乾燥炭2aを乾留して乾留炭3を得る乾留工程S3と、乾留工程S3で得られた乾留炭3を乾式脱灰して脱灰乾留炭11を得る乾式脱灰工程S11と、分取工程S2で分取した乾燥炭2bを乾式脱灰して脱灰乾燥炭12を得る乾式脱灰工程S12と、乾式脱灰工程S11で得られた脱灰乾留炭11と乾式脱灰工程S12で得られた脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭13を得る混合工程S13とを行うものである。
前記乾式脱灰工程S11,S12は、上述した第一番目の実施形態の改質石炭の製造方法の乾式脱灰工程S5と同じであり、前記乾式脱灰装置により、処理対象となる前記乾留炭3または前記乾燥炭2bから灰分14,15を分離して除去する工程である。つまり、前記乾式脱灰工程S11は、乾留炭3から、当該乾留炭3中の水銀の大部分を灰分14と共に物理的に除去した脱灰乾留炭11を製造する。前記乾式脱灰工程S12は、乾燥炭2bから、当該乾燥炭2b中の水銀の大部分を灰分15と共に物理的に除去した脱灰乾燥炭12を製造する。
前記混合工程S13は、前記乾式脱灰工程S11で得られた脱灰乾留炭11と、前記乾式脱灰工程S12で得られた脱灰乾燥炭12とを混合する工程であり、前記脱灰乾燥炭12を脱灰乾留炭11と共に混合機内へ供給して、均一に混ざるように撹拌することにより、混合炭13を製造する。
このとき、脱灰乾留炭11と脱灰乾燥炭12の混合割合は、脱灰乾留炭11および脱灰乾燥炭12のそれぞれの酸素含有量と、脱灰乾留炭11および脱灰乾燥炭12のそれぞれの水銀含有量などに応じて適宜に調整される。なぜなら、脱灰乾留炭11の酸素含有量および水銀含有量は、乾留工程S3および乾式脱灰工程S11の処理条件や分析により得ることができ、脱灰乾燥炭12の酸素含有量および水銀含有量は、乾燥工程S1および乾式脱灰工程S12の処理条件や分析により得ることができるからである。
したがって、本実施形態に係る改質石炭の製造方法によれば、低質炭1を乾燥してなる乾燥炭2aを乾留することにより、揮発成分7と共に、当該乾燥炭2a中の水銀を化学的に除去することができ、乾式脱灰により乾留炭3および乾燥炭2bから灰分14,15を除去することで、当該灰分14,15と共に、当該乾留炭3および乾燥炭2b中の水銀を物理的に除去することができることから、得られた混合炭13が水銀含有量を低減したものとなる。さらに、低質炭1を乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭11と、分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭13を得ることから、低質炭1と比べて発熱量を高めることができる。得られた混合炭13が、乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭11と乾燥し分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを含有するものであることから、乾燥し乾留だけした乾留炭と比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた混合炭13の生産性を向上させることができる。
[第三番目の実施形態]
本発明に係る改質石炭の製造方法の第三番目の実施形態を図3に基づいて説明する。
本実施形態は、図2に示し上述した第二番目の実施形態に係る改質石炭の製造方法における乾留後の乾式脱灰工程を削除した手順となっている。その他の手順は図2に示し上述した手順と概ね同様であり、同一の工程および物質には同一符号を付記し重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る改質石炭の製造方法は、図3に示すように、低品位石炭(低質炭)1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、乾燥工程S1で得られた乾燥炭2の一部を分取する分取工程S2と、分取工程S2で分取されていない乾燥炭2aを乾留して乾留炭3を得る乾留工程S3と、分取工程S2で分取した乾燥炭2bを乾式脱灰して脱灰乾燥炭12を得る乾式脱灰工程S12と、乾留工程S3で得られた乾留炭3と乾式脱灰工程S12で得られた脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭16を得る混合工程S15とを行うものである。
前記混合工程S15は、前記乾留工程S3で得られた乾留炭3と、前記乾式脱灰工程S12で得られた脱灰乾燥炭12とを混合する工程であり、前記脱灰乾燥炭12を乾留炭3と共に混合機内へ供給して、均一に混ざるように撹拌することにより、混合炭16を製造する。
このとき、乾留炭3と脱灰乾燥炭12の混合割合は、乾留炭3および脱灰乾燥炭12のそれぞれの酸素含有量と、乾留炭3および脱灰乾燥炭12のそれぞれの水銀含有量などに応じて適宜に調整される。なぜなら、乾留炭3の酸素含有量および水銀含有量は、乾留工程S3の処理条件や分析により得ることができ、脱灰乾燥炭12の酸素含有量および水銀含有量は、乾燥工程S1および乾式脱灰工程S12の処理条件や分析により得ることができるからである。
したがって、本実施形態に係る改質石炭の製造方法によれば、低質炭1を乾燥してなる乾燥炭2aを乾留することにより、揮発成分7と共に、当該乾燥炭2a中の水銀を化学的に除去することができ、乾式脱灰により乾燥炭2bから灰分15を除去することで、当該灰分15と共に、当該乾燥炭2b中の水銀を物理的に除去することができることから、得られた混合炭16が水銀含有量を低減したものとなる。さらに、低質炭1を乾燥し乾留してなる乾留炭3と、分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭16を得ることから、低質炭1と比べて発熱量を高めることができる。得られた混合炭16が、乾燥し乾留してなる乾留炭3と乾燥し分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを含有するものであることから、乾燥し乾留だけした乾留炭と比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた混合炭16の生産性を向上させることができる。
[第四番目の実施形態]
本発明に係る改質石炭の製造方法の第四番目の実施形態を図4に基づいて説明する。
本実施形態は、図1に示し上述した第一番目の実施形態に係る改質石炭の製造方法における混合工程における混合対象の一方を別系統で処理した石炭に変更した手順となっている。その他の手順は図1に示し上述した手順と概ね同様であり、同一の工程および物質には同一符号を付記し重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る改質石炭の製造方法は、図4に示すように、低品位石炭(低質炭)1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、乾燥工程S1で得られた乾燥炭2を乾留して乾留炭21を得る乾留工程S21と、低品位石炭(低質炭)22を乾燥させて乾燥炭23を得る乾燥工程S22と、乾留工程S21で得られた乾留炭21と乾燥工程S22で得られた乾燥炭23とを混合して混合炭24を得る混合工程S23と、混合工程S23で得られた混合炭24を乾式脱灰装置により乾式脱灰して脱灰混合炭25を得る乾式脱灰工程S24とを行うものである。
前記乾留工程S21は、前記乾燥炭2からタールなどの揮発成分26を除去する工程であり、例えば、連続式の乾留機に前記乾燥炭2を供給し、高温(300〜500℃(好ましくは400〜450℃))で乾留して、当該乾燥炭2に含まれる水銀をタールなどの揮発成分26と共に分離回収することにより、乾留炭21を製造する。つまり、前記乾留工程S21は、乾燥炭2から、当該乾燥炭2中の水銀を揮発成分26と共に化学的に除去した乾留炭21を製造する。
前記低質炭22は、前記低質炭1と同様、褐炭や亜瀝青炭などのような水分含有量の多い(60〜70%)石炭であり、埋蔵量が多いものの、単位重量当たりの発熱量が低いと共に、輸送効率が悪いものである。
前記乾燥工程S22は、前記乾燥工程S1と同様、前記低質炭22から水27を除去する工程であり、例えば、ベルトコンベア式などの熱風乾燥機などに供給して熱風乾燥(100〜280℃(好ましくは150〜200℃))することにより、水分含有量を略0%とした乾燥炭23を製造する。
前記混合工程S23は、前記乾留工程S21で得られた乾留炭21と、前記乾燥工程S22で得られた乾燥炭23とを混合する工程であり、前記乾燥炭23を前記乾留炭21と共に混合機内へ供給して、均一に混ざるように撹拌することにより、混合炭24を製造する。
このとき、乾留炭21と乾燥炭23の混合割合は、乾留炭21および乾燥炭23のそれぞれの酸素含有量と、乾留炭21および乾燥炭23のそれぞれの水銀含有量などに応じて適宜に調整される。なぜなら、乾留炭21の酸素含有量および水銀含有量は、乾留工程S21の処理条件や分析により得ることができ、乾燥炭23の酸素含有量および水銀含有量は、乾燥工程S22の処理条件や分析により得ることができるからである。
前記乾式脱灰工程S24は、上述した第一番目の実施形態の改質石炭の製造方法の乾式脱灰工程S5と同じであり、前記乾式脱灰装置により、処理対象となる前記混合炭24から灰分28を分離して除去する工程である。つまり、前記乾式脱灰工程S24は、混合炭24から、当該混合炭24中の水銀の大部分を灰分28と共に物理的に除去した脱灰混合炭25を製造する。
したがって、本実施形態に係る改質石炭の製造方法によれば、低質炭1を乾燥してなる乾燥炭2を乾留することにより、揮発成分26と共に、当該乾燥炭2中の水銀を化学的に除去することができ、乾式脱灰により乾留炭21および乾燥炭23を混合してなる混合炭24から灰分28を除去することで、当該灰分28と共に、当該混合炭24中の水銀を物理的に除去することができることから、得られた脱灰混合炭25が水銀含有量を低減したものとなる。さらに、低質炭1を乾燥し乾留してなる乾留炭21と、低質炭22を乾燥してなる乾燥炭23とを混合し乾式脱灰して脱灰混合炭25を得ることから、低質炭1,22と比べて発熱量を高めることができる。得られた脱灰混合炭25が、乾燥し乾留してなる乾留炭21と乾燥してなる乾燥炭23とを混合し乾式脱灰してなるものであることから、乾燥し乾留だけした乾留炭と比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた脱灰混合炭25の生産性を向上させることができる。
[第五番目の実施形態]
本発明に係る改質石炭の製造方法の第五番目の実施形態を図5に基づいて説明する。
本実施形態は、図4に示し上述した第四番目の実施形態に係る改質石炭の製造方法における乾式脱灰工程を混合工程の前に行うように変更した手順となっている。その他の手順は図4に示し上述した手順と概ね同様であり、同一の工程および物質には同一符号を付記し重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る改質石炭の製造方法は、図5に示すように、低品位石炭(低質炭)1を乾燥させて乾燥炭2を得る乾燥工程S1と、乾燥工程S1で得られた乾燥炭2を乾留して乾留炭21を得る乾留工程S21と、乾留工程S21で得られた乾留炭21を乾式脱灰して脱灰乾留炭31を得る乾式脱灰工程S31と、低品位石炭(低質炭)22を乾燥させて乾燥炭23を得る乾燥工程S22と、乾燥工程S22で得られた乾燥炭23を乾式脱灰して脱灰乾燥炭32を得る乾式脱灰工程S32と、乾式脱灰工程S31で得られた脱灰乾留炭31と乾式脱灰工程S32で得られた脱灰乾燥炭32とを混合して混合炭33を得る混合工程S33とを行うものである。
前記乾式脱灰工程S31,S32は、上述した第一番目の実施形態の改質石炭の製造方法の乾式脱灰工程S5と同じであり、前記乾式脱灰装置により、処理対象となる前記乾留炭21または前記乾燥炭23から灰分34,35を分離して除去する工程である。つまり、前記乾式脱灰工程S31は、乾留炭21から、当該乾留炭21中の水銀の大部分を灰分34と共に物理的に除去した脱灰乾留炭31を製造する。前記乾式脱灰工程S32は、乾燥炭23から、当該乾燥炭23中の水銀の大部分を灰分35と共に物理的に除去した脱灰乾燥炭23を製造する。
前記混合工程S33は、前記乾式脱灰工程S31で得られた脱灰乾留炭31と、前記乾式脱灰工程S32で得られた脱灰乾燥炭32とを混合する工程であり、前記脱灰乾燥炭32を前記脱灰乾留炭31と共に混合機内へ供給して、均一に混ざるように撹拌することにより、混合炭33を製造する。
このとき、脱灰乾留炭31と脱灰乾燥炭32の混合割合は、脱灰乾留炭31と脱灰乾燥炭32のそれぞれの酸素含有量と、脱灰乾留炭31と脱灰乾燥炭32のそれぞれの水銀含有量などに応じて適宜に調整される。なぜなら、脱灰乾留炭31の酸素含有量および水銀含有量は、乾留工程S21および乾式脱灰工程S31の処理条件や分析により得ることができ、脱灰乾燥炭32の酸素含有量および水銀含有量は、乾燥工程S22および乾式脱灰工程S32の処理条件や分析により得ることができるからである。
したがって、本実施形態に係る改質石炭の製造方法によれば、低質炭1を乾燥してなる乾燥炭2を乾留することにより、揮発成分26と共に、当該乾燥炭2中の水銀を化学的に除去することができ、乾式脱灰により乾留炭21および乾燥炭23から灰分34,35を除去することで、当該灰分34,35と共に、当該乾留炭21および乾燥炭23中の水銀を物理的に除去することができることから、得られた脱灰乾留炭31および脱灰乾燥炭32が水銀含有量を低減したものとなる。さらに、低質炭1を乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭31と、低質炭22を乾燥し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭32とを混合して混合炭33を得ることから、低質炭1,22と比べて発熱量を高めることができる。得られた混合炭33が、乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭31と乾燥し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭32とを混合してなるものであることから、乾燥し乾留だけした乾留炭と比べて、収率が高くなる。つまり、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた混合炭33の生産性を向上させることができる。
[他の実施形態]
なお、上述の第一番目の実施形態では、低質炭1を乾燥し乾留してなる乾留炭3と分取した乾燥炭2bとを混合し乾式脱灰して脱灰混合炭5を得る改質石炭の製造方法について説明したが、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記脱灰混合炭5からその表面が不活性化してなる石炭を得る改質石炭の製造方法とすることも可能である。さらに、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記脱灰混合炭5からその表面が不活性化してなる石炭を得た後に、コーンスターチやアスファルトなどの結着剤を混ぜ圧縮(1200kg/cm2×300〜450℃(好ましくは350〜450℃))して円柱状やタドン状などの固形のブリケットに成形することにより成形炭を製造する改質石炭の製造方法とすることも可能である。
上述の第二番目の実施形態では、低質炭1を乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭11と分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭13を得る改質石炭の製造方法について説明したが、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭13からその表面が不活性化してなる石炭を得る改質石炭の製造方法とすることも可能である。さらに、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭13からその表面が不活性化してなる石炭を得た後に、コーンスターチやアスファルトなどの結着剤を混ぜ圧縮(1200kg/cm2×300〜450℃(好ましくは350〜450℃))して円柱状やタドン状などの固形のブリケットに成形することにより成形炭を製造する改質石炭の製造方法とすることも可能である。
上述の第三番目の実施形態では、低質炭1を乾燥し乾留してなる乾留炭3と分取し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭12とを混合して混合炭16を得る改質石炭の製造方法について説明したが、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭16からその表面が不活性化してなる石炭を得る改質石炭の製造方法とすることも可能である。さらに、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭16からその表面が不活性化してなる石炭を得た後に、コーンスターチやアスファルトなどの結着剤を混ぜ圧縮(1200kg/cm2×300〜450℃(好ましくは350〜450℃))して円柱状やタドン状などの固形のブリケットに成形することにより成形炭を製造する改質石炭の製造方法とすることも可能である。
上述の第四番目の実施形態では、低質炭1を乾燥し乾留してなる乾留炭21と低質炭22を乾燥してなる乾燥炭23とを混合し乾式脱灰して脱灰混合炭25を得る改質石炭の製造方法について説明したが、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記脱灰混合炭25からその表面が不活性化してなる石炭を得る改質石炭の製造方法とすることも可能である。さらに、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記脱灰混合炭25からその表面が不活性化してなる石炭を得た後に、コーンスターチやアスファルトなどの結着剤を混ぜ圧縮(1200kg/cm2×300〜450℃(好ましくは350〜450℃))して円柱状やタドン状などの固形のブリケットに成形することにより成形炭を製造する改質石炭の製造方法とすることも可能である。
上述の第五番目の実施形態では、低質炭1を乾燥し乾留し乾式脱灰してなる脱灰乾留炭31と低質炭22を乾燥し乾式脱灰してなる脱灰乾燥炭32とを混合して混合炭33を得る改質石炭の製造方法について説明したが、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭33からその表面が不活性化してなる石炭を得る改質石炭の製造方法とすることも可能である。さらに、所定の処理ガス(酸素含有ガス)と接触する不活性化処理により前記混合炭33からその表面が不活性化してなる石炭を得た後に、コーンスターチやアスファルトなどの結着剤を混ぜ圧縮(1200kg/cm2×300〜450℃(好ましくは350〜450℃))して円柱状やタドン状などの固形のブリケットに成形することにより成形炭を製造する改質石炭の製造方法とすることも可能である。
本発明に係る改質石炭の製造方法は、水銀含有量を低減し、発熱量を高めた石炭の生産性を向上させることができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
1 低品位石炭(低質炭)
2,2a,2b 乾燥炭
3 乾留炭
4 混合炭
5 脱灰混合炭
6 水
7 揮発成分
8 灰分
11 脱灰乾留炭
12 脱灰乾燥炭
13 混合炭
14,15 灰分
16 混合炭
21 乾留炭
22 低品位石炭(低質炭)
23 乾燥炭
24 混合炭
25 脱灰混合炭
26 揮発成分
27 水
28 灰分
31 脱灰乾留炭
32 脱灰乾燥炭
33 混合炭
34,35 灰分
S1 乾燥工程
S2 分取工程
S3 乾留工程
S4 混合工程
S5 乾式脱灰工程
S11,S12 乾式脱灰工程
S13 混合工程
S15 混合工程
S21 乾留工程
S22 乾燥工程
S23 混合工程
S24 乾式脱灰工程
S31,S32 乾式脱灰工程
S33 混合工程

Claims (11)

  1. 石炭を乾燥させて乾燥炭を得る乾燥工程と、
    前記乾燥工程で得られた前記乾燥炭を乾留して乾留炭を得る乾留工程と、
    前記乾留炭および前記乾燥炭それぞれを、または前記乾燥炭のみを乾式脱灰して灰分を除去した脱灰乾留炭および脱灰乾燥炭、または脱灰乾燥炭を得る乾式脱灰工程と
    を行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  2. 請求項1に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
    前記乾留工程で得られた前記乾留炭と前記分取工程で分取された前記乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
    を備え、
    前記乾式脱灰工程を前記混合工程の後に行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  3. 請求項1に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
    前記乾留工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾留炭と、前記分取工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
    を行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  4. 請求項1に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥炭の一部を分取する分取工程と、
    前記乾留工程で得られた前記乾留炭と、前記分取工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程と
    を行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  5. 請求項2から請求項4の何れか一項に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥工程は、前記石炭をキャリアガスにより乾燥し、当該キャリアガスを排出する構造を風簸とした乾燥機を用いて行い、
    前記分取工程は、前記乾燥機の前記風簸を用いて行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  6. 請求項5に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記分取工程で分取する前記乾燥炭の量は、前記風簸へ流通する前記キャリアガスの流量により調整される
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  7. 請求項1に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥工程は、2つあり、
    一方の前記乾燥工程および前記乾留工程を経て得られた前記乾留炭と、他方の前記乾燥工程で得られた前記乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程を備え、
    前記乾式脱灰工程を前記混合工程の後に行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  8. 請求項1に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾燥工程は、2つあり、
    一方の前記乾燥工程、前記乾留工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾留炭と、他方の前記乾燥工程および前記乾式脱灰工程を経て得られた前記脱灰乾燥炭とを混合して混合炭を得る混合工程を行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  9. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾式脱灰工程は、前記乾燥炭および前記乾留炭を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機により粉砕された前記乾燥炭および前記乾留炭を磁気により前記灰分を分離して除去する磁気分離装置とを用いて行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  10. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記乾式脱灰工程は、前記乾燥炭および前記乾留炭を気流により前記灰分を分離して除去する気流分離装置を用いて行う
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
  11. 請求項1から請求項10の何れか一項に記載された改質石炭の製造方法であって、
    前記石炭が、低品位石炭である
    ことを特徴とする改質石炭の製造方法。
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