JPS63134607A - ベル式高炉の原料装入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、ベル式高炉の原料装入方法に関するものであ
り、さらに詳しく言えば、異なる粒度の原料を別々に高
炉内に装入する方法に関するものである。

（ロ）従来技術 異なる粒度の原料と別々に高炉内に装入する方法として
、例えば特開昭５５−６２１０６号公報に開示されてい
る。この方法は、高炉に原料を装入する際、原料を予め
粒度別に分けておき、粒度の異なる原料を別々に高炉内
の所定位置に装入し、半径方向の粒径分布を制御する。

この方法により、高炉内の通気性を悪化させずに安価な
細粒原料を多量に使用することができ、銑鉄製造コスト
を低減することができる。

（ハン発明が解決しようとした問題点 しかし、従来の粒度別装入方法には次のような問題点が
あった。

第１の問題点は、原料を予め粒度別に分級するための篩
装置および篩装置までの原料の搬入、篩渣の原料の搬出
設備を新設する必要があり、設備費が嵩むことである。

第２の問題点は篩渣の原料を粒度別に貯蔵するためのホ
ッパが必要であり、通常は既設の原料ホッパの一部を流
用するため、高炉に装入する鉱石の銘柄数が増える場合
と同様に、原料ホッパの遺り繰りが困難となり、原料ホ
ッパへの原料の搬送遅れなどが生じて、極端な場合には
在庫不足に陥り易くなることである。

第３の問題点は、粒度別に分級するための篩装置から原
料が搬出された後でも、原料を高炉炉前まで搬送する間
に、衝撃によって原料が劣化し、炉前で篩装置によって
再篩しなければならず、生じた篩下原料は再度前記の篩
装置まで搬送して粒度別に再分級する必要があることで
ある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、ベル式高炉に原料を装入する方法において、
高炉炉頂部の装入ベルト・コンベアまたはスキップと固
定ホッパとの間の原ｆｌ流路中に、原料分級装置を設置
し、分級された粒度別の原料を別個の固定ホッパにそれ
ぞれ貯蔵し、該固定ホッパのゲート弁を所定の装入スケ
ジュールにもとづいて操作して異なる粒度の原料を別々
に高炉内に装入することによって、上記問題点を解決し
ている。　前記原料分級装置に、多孔打抜き鉄板または
空気噴射ノズルを用いることができる。

（ホ）実施例 図面を参照して、本発明の方法の原理をまず説明する０
本発明の方法においては、前述の問題点を解消するため
に次のような手段を講じた。

第１の問題点である篩設備および付属の原料搬送設備の
設置の必要性の対策として、簡易な分級装置を高炉炉頂
への原料搬送流路中に設置する。

このようにすれば、高価な篩設備の新設も不要であるし
、また、原料搬送設備も不要である。

第１図は、高炉１の炉頂に設けた簡易な分級装置２の一
例を示す９分級装置２は多孔打抜鉄板２２゜ガイド板２
３からできている。

ベルト・コンベア２１で搬送された原料３がベルト・コ
ンベア２１の頂部から落下するときに、大塊の粗粒原料
３１はベルト・コンベア２１からより遠い位置に、他方
、小塊の細粒原料３２はベルト・コンベア２１に近い位
置に落下する傾向がある。そこで、原２４３の落下流路
中に多孔打抜き鉄板２２を傾斜させて固定し、分級を促
進させる。さらに、鉄板２２の下方にガイド板２３を設
置して、細粒原料３２の分散を防止する。

この方法では、鉄板２２およびガイド板２３が固定式で
あるので、篩のように電気エネルギが不要である。ただ
し、鉄板２２が原料３との接触によって摩耗するので、
定期的な取替えが必要である。しかし、その費用は従来
法にくらべて大幅に安い。

鉄板２２に代えて、第２図に示すように、空気噴射ノズ
ル２４から高圧空気を粗粒原料３１の流下域に吹き付け
て、粗粒原料３１中に含まれている細粒原料３２を分離
することもできる。

第２の問題点である分級後の原料を粒度別に貯蔵するた
めのホッパの確保の対策として、ベル式高炉の炉頂に既
に設置されている固定ホッパを利用する。

第３図はベル式高炉１の炉頂における従来の粒度別装入
方法の説明図である。高炉１の炉頂部に装入ベルト・コ
ンベア２１またはスキップで搬送された原料３はシュー
ト４をかいして２箇の固定ホッパ５ａ、５ｂに装入され
る。原料３が細粒の場合および１１１粒の場合とも各々
の原料を２箇の固定ホッパ５ａ、５ｂに分割して装入し
ていた。しかし、実際には固定ホッパ５ａ、５ｂの貯蔵
能力は細粒または粗粒原料を全量１箇の固定ホッパに貯
蔵しうるように設計されている。

本発明ではこの点に着目し、第１図に示すように、既設
の２箇の固定ホッパ５ａ、５ｂをそれぞれ細粒原料貯蔵
および粗粒原料貯蔵に用いる０例えば、図示例では固定
ホッパ５ａを細粒原料用とし、また固定ホッパ５ｂを組
粒原料用としている。

（へ）作　用 次に、第１図を参照して、本発明の方法の作用について
説明する。まず、高炉１の炉頂部に装入ベルト・コンベ
ア２１またはスキップで搬送された細粒原料３２および
粗粒原料３１の混合した原料３は簡易分級装置２をかい
して細粒原料３２は細粒原料用固定ホッパ５ａに、■粒
原料３１は粗粒原料用固定ホッパ５ｂにそれぞれ貯蔵さ
れる。

高炉炉内への装入シーケンスに従い、例えば、粗粒原料
３１を先に炉内に装入する場合、粗粒原料用固定ホッパ
５ｂのゲート弁５１ｂを開いて粗粒原料３１を小ベルホ
ッパ８内に、次いで小ベル８１を開いて大ベルホッパ９
内に、最後に大ベル９１を開き炉内に順次装入する。

細粒原ｆ１３２を炉内に装入する場合も同様に、細粒原
料用固定ホッパ５ａのゲート弁５１ａを開いて小ベルホ
ッパ８内に、次いで小ベル８１を開いて大ベルホッパ９
内に最後に大ベル９１を開いて炉内に装入する。

（ト）効　　果 実機高炉で従来の粒度別装入方法と本発明による粒度別
装入方法の比較テストを実施した。本発明の簡易分級装
置として３ｍｍ角の開孔部をもつ打抜き鉄返２２を使用
した。

第１表は固定ホッパ５　ａ、　５　ｂに貯蔵された原料
（焼結鉱）の粒度構成をサンプリングして調査した結果
を示す９本発明の方法によっても原料は十分分級されて
いることがわかる。

第２表は分級に必要なランニング・コストを従来法を１
００として示している０本発明法によればランニング・
コストが大幅に小さく、本発明の有用性がｉ！認された
。

第　　１　　表 （組粒、細粒とも各々を１００としたときの重１％）第
　　　２　　　表

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の詳細な説明図、第２図は本発明の方法
に用いられる分級装置の別の実施例の説明図、第３図は
従来の粒度別装入方法の説明図。 １：ベル式高炉　　　　　２：分級装置３：原料　　　
　　　　　４：シュート５　ａ、　５　ｂ：固定ホッパ
　　８：小ベルホッパ９：大ベルホッパ ２１：装入ベルト・コンベア ２２；多孔打抜鉄板　　　　２３ニガイド板２４：空気
噴射ノズル　　　３１：粗粒原料３２：細粒原料　　　
　　　５１ａ、５１ｂ：ゲート弁８１：小ベル　　　　
　　　９１：大ベル第３図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ベル式高炉に原料を装入する方法において、高炉
   炉頂部の装入ベルト・コンベアまたはスキップと固定ホ
   ッパとの間の原料流路中に、原料分級装置を設置し、分
   級された粒度別の原料を別個の固定ホッパにそれぞれ貯
   蔵し、該固定ホッパのゲート弁を所定の装入スケジュー
   ルにもとづいて操作して異なる粒度の原料を別々に高炉
   内に装入することを特徴としたベル式高炉の原料装入方
   法。
2. （２）前記原料分級装置に、多孔打抜き鉄板を用いるこ
   とを特徴とした特許請求の範囲第（１）項に記載の方法
   。
3. （３）前記原料分級装置に、空気噴射ノズルを用いるこ
   とを特徴とした特許請求の範囲第（１）項に記載の方法
   。