JPS63133963A - 卵白分解物の製造方法 - Google Patents

卵白分解物の製造方法

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JPS63133963A
JPS63133963A JP61278700A JP27870086A JPS63133963A JP S63133963 A JPS63133963 A JP S63133963A JP 61278700 A JP61278700 A JP 61278700A JP 27870086 A JP27870086 A JP 27870086A JP S63133963 A JPS63133963 A JP S63133963A
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egg white
diluted
protease
decomposition product
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真人 下橋
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峯夫 長谷川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、種々の食品、医薬品、化粧品などに使用でき
る卵白分解物を効率よく製造しうる卵白分解物の製造方
法に関する。
〈従来の技術〉 従来より卵白分解物を種々の食品、化粧品等に用いる試
みがなされており、この種の卵白分解物を得る方法が種
々検討されている。
例えば特開昭58−155048号公報には約1〜6%
の蛋白質濃度の原料卵白液にアスペルギス属の生産する
酸性蛋白質分解酵素を作用させた後、約80〜100℃
に加熱し、凝固物を除去することにより卵白加水分解物
とする製造方法が開示されている。また、特開昭61−
149071号公報には蛋白質濃度2〜6重量%の非凝
固性の卵白溶液を加熱変性させた後、エンドペプチター
ゼで酵素処理し、さらに再加熱処理することにより加工
卵白とする製造方法が開示されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記従来方法においては、所定の蛋白濃
度に調整する際に’iis物が生じるとともに、酵素処
理後の加熱処理時に生じろ沈降性の小さい加熱分解物が
除去し難いので、収率が低く、大量処理の場合の実用性
に乏しいという問題があった。
また、従来の種々の方法で製造された卵白分解物は、苦
味があったり、旨味があったりするものであるので、利
用範囲が限られるという欠点も有していた。
本発明はこのような事情に鑑み、利用範囲の広い卵白分
解物を効率よく製造しうる卵白分解物の製造方法を提供
することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成する本発明の構成は、卵白蛋白質当りの
りゾチーム含量を2%以下にした卵白を、蛋白質濃度が
3%以下になるように加水希釈し、この希釈卵白をアル
カリ域でプロテアーゼ処理することを特徴とする。
本発明で卵白蛋白質当りのりゾチーム含量を2%以下に
した卵白とは、卵白1αからイオン交換法等によりリゾ
チーム含量を減らし、卵白蛋白質当りのりゾチーム含量
を2%以下にした液及びその乾燥品のことである。つま
り、卵白液中に通常含まれている卵白蛋白質当り5〜6
%のりゾチームを2%以下に減らしたものである。リゾ
チーム含量を2%以下にする方法としては種々考えられ
るが、例えばイオン交換法や加塩法等を採用するのがよ
い。
ここで、イオン交換法とは、卵白液を弱酸性陽イオン交
換樹脂、陽イオン交換ゲル、陽イオン交換セルロース等
のイオン交換樹脂に接触させることにより、リゾチーム
をイオン交換樹脂に吹精させて除去する方法である。
また、加塩法とは卵白液に塩を添加してリゾチームを析
出・除去する方法である。なお、加塩法によってリゾチ
ームを除去した卵白液には多量の塩が含まれているので
この卵白液を用いる場合には浸透膜t111過装置等に
通して脱塩するのが望ましい。
卵白蛋白質当りのりゾチーム含量を2%以下にした卵白
の原料となる卵白液は、鶏卵等を割卵し、卵黄を分離し
て得られる生状のもののほか、冷凍状卵白を解凍したも
の、乾燥状卵白を水に溶解したもの或いはりゾチームを
除去した卵白液であっても差し支えない。
尚、卵白液中に卵黄分の混入量が多いと、目的の卵白分
解物が得にくくなるので、卵黄分の混入が少ない卵白液
を用いることが望ましい。
本発明では上述したようにして得た卵白蛋白質当りのり
ゾチーム含量が2%以下の卵白(以下、処理卵白という
)に加水して蛋白質濃度が3%以下の希釈卵白とする。
このように卵白を加水希釈する場合、従来法のように未
処理の卵白液を用いると凝集物が生じ問題となったが、
本発明に用いる処理卵白は凝集物を生じることなく、容
易に均一な希釈卵白に!11整される。
この理由は明らかではないが、通常の卵白液を蛋白質濃
度6%以下に加水希釈するとりゾチームと他の卵白とが
コンプレックスを形成することが予想されるので、本発
明ではこのコンプレックスの形成を防いでいると思われ
る。
次に、希釈卵白に苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリ剤
を添加し、希釈卵白をアルカリ域に調整する。希釈卵白
のPHは7.5〜10゜好ましくは8.0〜9.0の範
囲内に調整すると分子魚200〜400のベプタイドの
含量が多い卵白分解物を得ることができる。尚、使用す
る卵白液がはじめから所定のアルカリ域にあるときは、
PHの調整をする必要はない。
また、希釈卵白中には糖分が含まれているので、糖分が
含まれない卵白分解物を製造したいときは、アルカリ調
整工程の前に、希釈卵白を脱糖処理してお(とよい。
次に、アルカリ域に調整した希釈卵白に蛋白分解酵素(
プロテアーゼ)を添加して一定温度条件下に一定時保持
することによりプロテアーゼ処理し、卵白分解物を得る
この処理で用いる蛋白分解酵素としては、パパイン・フ
ィシン・プロメライン・ペプシン等の、動・植物組織か
らの抽出酵素のほか、微生物由来の酵素、「例えばアマ
ノA」・「アマノPJ  (商品名;大野製薬■製)、
ブナチームAP(商品名;長朝産業■製)、ネオビタラ
ーゼNP(商品名−東和酵素■製)又はプロリシン5(
商品名;上田化学工業■製)等、種類を問わず使用する
ことができる。
蛋白分解酵素の添加量は、使用する酵素の種類にもよる
が、希釈前の処理卵白に対しても0.1〜1.0%が適
当である。また、プロテアーゼ処理の温度と時間は45
〜55℃で20〜50時間の範囲が適当である。
そして最後に、プロテアーゼ処理液を90〜100℃で
5〜20分間程分間熱処理することにより酵素を失活さ
せ、卵白分解物とする。この加熱処理により固形物が生
じた場合にはデカンタ法や遠心分S法により除去すれば
よい。
本発明では上述したように、卵白を蛋白質濃度が3%以
下になるように希釈し、しかもアルカリ域でプロテアー
ゼ処理を施すようにしたので、プロテアーゼ処理前に加
熱変性等の処理を施さなくても加水分解が良好に進行す
る。よって、プロテアーゼ処理後の加熱処理時に、例え
ば98℃XIO分の加熱処理時には、はとんど加熱凝固
物が生じないので、従来法のように加熱凝固物の除去に
手間どることはなく、通常、この工程を省くことができ
る。このように加熱凝固物が生じにくいのは、卵白蛋白
質が均一に分解され、分子量の大きなペプタイトの生成
が少ないからと推定されろ。
さらに、本発明では上記プロテアーゼ処理の後に、さら
に2回目のプロテアーゼ処理を行い、さらに分子量の小
さい卵白分解物を得るようにしても勿論よい。
このようにして得られた卵白分解物は、透明でかつ無味
・無臭の液体であるが、常温に力装置すると腐敗しやす
いため、保存当っては一15℃以下に冷凍することが望
ましい。尚、この卵白分解物はスプレードライ法等によ
り乾燥して粉末状に仕上げろことができ、このようにす
れば、腐敗する心配がないので取扱い上便利である。
また、本発明方法によって得られる卵白分解物は95℃
に加熱しても透明性を失わないので食品や化粧品等の原
料に好適である。
さらにこの卵白分解物は従来のもののように苦味を有さ
ず無味であるので利用範囲が拡大されろものと期待され
ろ。本発明方法による卵白分解物が苦味を有しないのは
、希釈卵白のアルカリ域でのプロテアーゼ処理によるの
で、平均に加水分解されて極度に低分子のベブタイトが
生じないからと推定される。
以下、試験例、実施例を示し、さらに本発明を具体的に
説明する。
く試 験 例〉 試験例1 卵白液をイオン交換法により処理して卵白蛋白質当りの
リゾチーム含量が1.2,3゜4及び5%に調整された
卵白液を用意する。
これらの卵白液をそれぞれp[(7,0及びpE[9,
0に調整した後、蛋白質濃度2.4%となるように蒸留
水で希釈し、凝集物の生成の有無を観察した。この結果
を第1表に示す。なお、用いた蒸留水は25℃であった
第  1  表 第1表に示すように、リゾチーム含量が1゜2%のもの
は希釈するときに凝集物の生成がなかった。
試  験  例  2 イオン交換法により卵白中のリゾチーム含量を1%にし
た後、この処理卵白を蒸留水で希釈して蛋白質濃度が1
,2,3,4,5゜6及び12%の希釈液を調整した。
各希釈卵白をそれぞれ苛性ソーダ水溶液にてpi(8,
5にAviした後、蛋白に対してプロメライン(大野製
薬■製;商品名ブロメラインE)1%及び微生物由来酵
素(上田化学工業■製:商品名プロリシン5)0.8%
を加え、50℃で40時間保持してプロテアーゼ処理を
行った。
酵素処理終了後の液を95℃×10分間加熱処理し、加
熱処理後の状態を観察した。この結果を第2表に示す。
第  2  表 第2表に示すように、蛋白質濃度を3%以下にすると、
プロテアーゼ処理後、加熱処理した液状の卵白分解物は
透明であった。
く実 施 例〉 実  施  例  1 卵白を弱酸性陽イオン交換樹脂に接触させて当該樹脂に
リゾチームを吸着させろことにより、リゾチーム含量が
1%の処理卵白を得た。
この処理卵白50kgに清水250 kgを加久て30
 rpmの速度で攪拌しながら10%の苛性ソーダ水溶
′f1500gを少量ずつ添加し、pH8,0の希釈卵
白を得た。
次に、この希釈卵白にプロメライン(天胃製薬■製;商
品名ブロメラインF)60g及び微生物由来酵素(長瀬
産業(閘製;商品名デナチーAAP)50 gie添加
してfイl温を50℃に保持し、30時間プロテアーゼ
処理を行った。
次にこのようにして得た酸素処理液をニーダ−で90℃
×15分加熱し、透明で粘性のない卵白分解物を得た。
さらにこの液状の卵白分解物をスプレードライヤーで乾
燥することにより、粉末状の無味の卵白分解物4750
gを得ることができた。
実  施  例  2 卵白を弱酸性陽イオン交換樹脂に接触させて当該樹脂に
リゾチームを吸着させることにより、リゾチーム含量が
2%の処理卵白を得た。
この処理卵白50kgに清水200 kgを加えて30
 rpmの速度で攪拌しながら10%の苛性ソーダ水溶
液500gを少量ずつ添加し、pi(9,0の希釈卵白
を得た。
次に、この希釈卵白に微生物由来酵素スミチーム(商品
名;新日本化学工業(剛製)50g及びプロリジン5(
商品名;上田化学工業■製)60gを添加して液温を5
0℃に保持し、15時間プロテアーゼ処理を行った。そ
の後、さらにスミチームMP25g及びプロリジン53
0gを加えて同様に10時間のプロテアーゼ処理を行っ
た。
次に、このようにして得た酵素処理液をニーダ−で90
℃×10分間加熱し、透明で粘性のない卵白分解物を得
た。
さらにこの液状の卵白分解物をスプレードライヤーで乾
燥することにより、粉末状の無味の卵白分解物4900
gを得ることができた。
〈発明の効果〉 以上、実施例及び試験例とともに具体的に説明したよう
に、本発明によれば卵白蛋白当りのりゾチーム含量を2
%以下にして加水希釈するようにしたので、この加水希
釈時に凝集物が生じろことがなく、さら(ここの希釈卵
白をアルカリ域でプロテアーゼ処理するようにしたので
この処理後の加熱処理時に加#4凝固物が生じることが
ほとんどない。したがって本発明によれば卵白分解物を
効率よく製造することができる。しかも得られた卵白分
解物は、苦味がなく、加熱処理後も透明であるので、食
品、化粧品などに最適であるとともにその適用範囲は広
い。
特  許  出  願 人 キューピー株式会社 代     理     人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 卵白蛋白質当りのリゾチーム含量を2%以下にした卵白
    を、蛋白質濃度が3%以下になるように加水希釈し、こ
    の希釈卵白をアルカリ域でプロテアーゼ処理することを
    特徴とする卵白分解物の製造方法。
JP61278700A 1986-11-25 1986-11-25 卵白分解物の製造方法 Granted JPS63133963A (ja)

Priority Applications (1)

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JP61278700A JPS63133963A (ja) 1986-11-25 1986-11-25 卵白分解物の製造方法

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JPS63133963A true JPS63133963A (ja) 1988-06-06
JPH0579302B2 JPH0579302B2 (ja) 1993-11-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012073560A1 (ja) * 2010-11-30 2012-06-07 キユーピー 株式会社 卵白加水分解物およびその製造方法
JP2015130856A (ja) * 2013-12-20 2015-07-23 コンセホ・スペリオール・デ・インベスティガシオネス・シエンティフィカス ゲルまたは泡のテクスチャーを有し、加水分解された卵製品を含む健康食品組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012073560A1 (ja) * 2010-11-30 2012-06-07 キユーピー 株式会社 卵白加水分解物およびその製造方法
JP5044728B2 (ja) * 2010-11-30 2012-10-10 キユーピー株式会社 卵白加水分解物およびその製造方法
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