JPS63125989A - エンベロ−プ波形発生装置 - Google Patents

エンベロ−プ波形発生装置

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JPS63125989A
JPS63125989A JP61272672A JP27267286A JPS63125989A JP S63125989 A JPS63125989 A JP S63125989A JP 61272672 A JP61272672 A JP 61272672A JP 27267286 A JP27267286 A JP 27267286A JP S63125989 A JPS63125989 A JP S63125989A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、楽音信号制御用のエンベロープ波形発生装
置に関し、特に、「フォーシングダンプ」といわれる急
速減衰制御を改良したものに関する。
〔従来の技術〕
楽音信号制御用のエンベロープ波形をデシベル表現のデ
ータとして発生することは従来より行われている(例え
ば特公昭55−7600号公報、特公昭59−2443
3号公報)、これは、デシベル表現のデータではリニア
表現のデータの乗算を単純な加算に置換えて行うことが
できるので演算回路の簡単化が図れるという利点がある
からであり、また、デシベル表現のエンベロープ波形デ
ータをリニア表現に変換した場合減衰部分は指数関数的
に減衰することになるので聴感上好ましいものとなるか
らである。ただし、この場合、例えば第7図(a)に示
すような形状のデシベル表現のエンベロープ波形をリニ
ア表現に変換すると、同図(b)のようになり、アタッ
ク部の立上りの急峻さを欠くことになってしまう。その
ため、同図(Q)のようにアタック部の立上りの急峻さ
が確保されるようにする工夫が従来よりなされている。
一方、エンベロープ波形を急速に減衰させる「フォーシ
ングダンプ」といわれる制御も知られている(例えば特
開昭58−65489号)、例えば、成る音を発音中に
その音を消去してその代わりに別の音を新たに発音させ
ようとする場合、前音に対して「フォーシングダンプ」
制御が施される。上述のようなデシベル表現のエンベロ
ープ波形データを発生する場合にフォーシングダンプを
行う場合、従来は、フォーシングダンプ部分は他の減衰
部分と同じように均一な傾きの特性とし、ただその傾き
がフォーシングダンプ部分では大、他の減衰部分では小
、となるようにしていた(第8図(a)参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
フォーシングダンプを行う場合、できるだけ早くエンベ
ロープ波形を減衰させたい(つまり前音を消去したい)
という要求がある反面、あまりにも急激な減衰はクリッ
ク音の原因となるのでクリック音が生じない程度の傾き
で減衰させたいという要求もある。前述の通り、第8図
(a)のようなデシベル表現のエンベロープ波形データ
をリニア表現に変換した場合同図(b)のように指数関
数的特性を示す。つまり、フォーシングダンプ部分も通
常の減衰部分と同様に指数関数的に減衰してしまう。そ
のため、どうしてもフォーシングダンプの始まり部分で
は傾きが急峻となり、終りになるに従って緩やかになっ
ていた。フォーシングダンプの始まりがあまりにも急峻
だと上述のクリック音の原因となってしまう。そこで、
デシベル表現のフォーシングダンプ部分の傾きはあまり
大きくとれず、これに伴いフォーシングダンプの期間T
が不必要に長くなってしまうという不都合があった。そ
して、リニア変換したもの(第8図(b))においては
フォーシングダンプ部分が指数的に減衰するので音が完
全に消えるまでに不必要な時間がかかり、次の音の出だ
しが遅れるという問題があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、デシベル
表現のエンベロープ波形データを発生する場合において
、急速減衰部分をクリニック音を引き起すことなくしか
も短時間に終了させることができるようにしたエンベロ
ープ波形発生装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るエンベロープ波形発生装置は、楽音信号
を制御するためのエンベロープ波形をデシベル表現のデ
ータにて形成するエンベロープ波形形成手段と、このエ
ンベロープ波形を急速減衰すべきとき、減衰の傾きが次
第に急峻になるような特性でデシベル表現の前記エンベ
ロープ波形を急速減衰させる急速減衰手段とを具えたこ
とを特徴とする。
〔作用〕
エンベロープ波形を急速減衰すべきとき(例えばフォー
シングダンプ命令が与えられたとき)。
急速減衰手段により、エンベロープ波形形成手段で形成
するデシベル表現のエンベロープ波形データは、減衰の
傾きが次第に急峻になるような特性で急速減衰させられ
る。これを図によって示すと第9図(a)のようであり
、急速減衰の始まりでは傾きが最も緩やかであり、以後
次第に傾きが急峻になる。
急速減衰部分におけるデシベル表現のエンベロープ波形
データがこのようなものであるため、後にこれをリニア
表現のデータに変換すると、第9図(b)のようになる
。第8図(b)と比較すると明らかなように、急速減衰
部分の始まりの傾きがクリック音を引き起こすことのな
い同じ程度の傾きであったとしても、第9図(b)では
最後まで略この傾きであるのに対して第8図(b)では
次第に傾きが緩やかになる(参考のために第8図(b)
の場合の傾きを第9図(b)中に点線で併記した)。従
って、この発明による急速減衰部分の時間T′は従来の
急速減衰部分の時間Tよりも短くすることができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に
説明しよう。
第1図はこの発明に係るエンベロープ波形発生装置10
の一実施例を示すものであり、第2図はこのエンベロー
プ波形発生装置10を楽音の音量振幅エンベロープ波形
発生用として使用した電子楽器の一構成例を示す。
まず、第2図について説明すると、鍵盤11は発生すべ
き楽音の音高を指定するための複数の鍵を具えており、
この鍵盤11で押圧された鍵が押鍵検出回路12で検出
される。押鍵検出回路12は検出した押圧鍵のキーコー
ドKCとキーオン信号KONを出力し、キーコードKC
は楽音信号発生回路13に、キーオン信号KONはエン
ベロープ波形発生装置10に、夫々与える。楽音信号発
生回路13は、与えられたキーコードKCに対応する音
高の楽音信号を音色選択回路14で選択された音色で発
生する。この例では、楽音信号発生回路13から発生さ
れる楽音信号はデシベル表現(対数表現)のデータlo
g Mであるとする。
エンベロープパラメータ発生回路15は、エンベロープ
波形発生装置10で発生するエンベロープ波形のアタッ
ク、ディケイ、サスティン、レリース、フォーシングダ
ンプ等の各部分の変化レートやレベルを設定する各種パ
ラメータデータを、音色選択回路14で選択された音色
に応じて発生する。変化レートを設定するパラメータデ
ータには、例えば、アタックレートデータAR,ディケ
イレートデータDR,サスティンレートデータSR,レ
リースレートデータRR,フォーシングダンプレートデ
ータFRがある。これらの変化レートデータは、第3図
(a)に示すようなエンベロープ波形の各部分の傾きを
決定する。レベルを設定するパラメータデータには、例
えば、アタックレベルデータALとディケイレベルデー
タDLがある。これらのレベルデータAL、DLは、第
3図(a)に示すようなエンベロープ波形におけるアタ
ックレベルとディケイレベルを決定する。発生された各
種パラメータデータはエンベロープ波形発生装置10に
与えられる。
エンベロープ波形発生装置10は、与えられた各種パラ
メータデータとキーオン信号KOHに基づきデシベル表
現(対数表現)のエンベロープ波形データlog Eを
発生する。加算器16ではデシベル表現の楽音信号デー
タlog Mにエンベロープ波形データlog Eを加
算することにより1ogE +logM=Log(E−
M)なるEとMの積(E−M)の対数表現を得る。これ
により、楽音信号に音量振幅エンベロープが付与される
。加算器16の出力は対数/リニア変換回路17に与え
られ、リニア表現からなる音量振幅エンベロープ付与済
みの楽音信号データE−Mを得る。この楽音信号データ
はディジタル/アナログ変換回路18でアナログ信号に
変換され、サウンドシステム19に至る。
次に第1図に従ってエンベロープ波形発生装置10につ
いて説明する。
このエンベロープ波形発生装置10において。
演算回路20は、アタック、ディケイ、サスティン、レ
リース、フォーシングダンプ等の各部分に対応してアタ
ックレートデータAR,ディケイレートデータDR,サ
スティンレートデータSR。
レリースレートデータRR,フォーシングダンプレート
データFRをクロックパルスφに従って規則的に繰返し
加算若しくは減算することにより第3図(a)に示すよ
うなエンベロープ波形データENVDBを形成する。こ
のエンベロープ波形データENVDBはデシベル表現で
あり、しかもOdBを最大レベルとする減衰量で表現さ
れているものとする。従って、このデータENVDBの
ビットがオール5゛0”のとき最大レベルOdBを示し
、オール“1′”のときOレベルを示す。
演算回路20を制御するための制御信号はキーオン信号
KONに基づき作成される。キーオン信号KONはアン
ド回路21を介して立上り及び立下り微分回路22に与
えられ、該キーオン信号KOHの立上り時(押鍵された
とき)と立下り時(離鍵されたとき)に夫々1発のキー
オンパルスKONPとキーオフパルスKOFPが発生さ
れる。
アンド回路21の他の入力に与えられるフリップフロッ
プ23の出力は通常はII I IIであり、フォーシ
ングダンプを行うべき条件の1つが成立したとき“0”
となる。
演算回路20から出力されたエンベロープ波形データE
NVDBの全ビットがアンド回路24に与えられ、この
全ビットがII I I7のときのアンド回路24の出
力信号II I IIがALL”L”信号としてフリッ
プフロップ23のセラ1へ入力Sに与えられる。また、
このALL“1”信号を反転した信号がアンド回路25
に与えられる。アンド回路25の他の入力にはキーオフ
パルスKOFPが与えられ、その出力がフリップフロッ
プ23のリセット人力Rに与えられる。離鍵される前に
(キーオフパルスKOFPが発生する前に)エンベロー
プ波形レベルが零になると、ALL”l”信号を反転し
た信号110 ITによりアンド回路25が不動作とな
り、その後の離鍵によってキーオフパルスKOFPが発
生してもフリップフロップ23はリセットされない。こ
の場合、フォーシングダンプを行うべき条件は成立しな
い。
一方、エンベロープ波形レベルが零になる前に離鍵され
ると、ALL”1”信号がまだ発生していないときにキ
ーオフパルスKOFr’が発生することによりアンド回
路25の出力が“1″となり、フリップフロップ23が
リセットされる。これによりフリップフロップ23の出
力が′0″となり。
アンド回路21を不動作にすると共に、それを反転した
信号11111によってアンド回路26を動作可能にす
る。アンド回路26の他の入力にはキーオン信号KON
が入力される。フリップフロップ23の出力110 P
+に応じてアンド回路26が可能化されている間に次の
新たな鍵が押圧されると、新たなキーオン信号KONの
立上りによってアンド回路26の条件が成立し、その出
力がtL 117となる。このアンド回路26の出力信
号R171がフォーシングダンプ信号FDである。他方
、次の新たな鍵が押圧される前に前音のエンベロープ波
形レベルが零になった場合はALL”1”信号によりフ
リップフロップ23がセットされるので、フォーシング
ダンプ信号FDは発生されない。こうして、エンベロー
プ波形レベルが零になる前に離鍵され、且つ次の新たな
鍵が押圧されたことを条件に、フォーシングダンプ信号
FDが発生され、このフォーシングダンプ信号FDに応
じて後述するようにフォーシングダンプ動作が行われる
立上り及び立下り微分回路22から発生されたキーオン
パルスKONPとキーオフパルスKOFPは、演算回路
20の演算モードを制御するためのカウンタ27に与え
られる。該カウンタ27は、2ビツトのバイナリカウン
タであり、キーオンパルスKONPにより1100”に
リセットされ、イネーブル端子ENに加わるアンド回路
28の出力信号が′1″のときクロック端子CLKに加
わるクロックパルスφのタイミングで1カウントアツプ
され、キーオフパルスK OF” PによりII 11
 IIをロードする。このカウンタ27の2ビツト出力
がモード信号MD、、MDよとして利用される。モード
信号MD、、MD、の内容と演算モードとの関係は次表
の通りである。
第1表 信号MD□を反転した信号がアンド回路28に加わり、
アタック時またはディケイ時にのみカウンタ27がカウ
ントアツプされることを可能にする。アンド回路28の
他の入力には、エンベロープ波形データENVDBとア
タックレベルデータALあるいはディケイレベルデータ
DLとを比較した比較器30の出力が後述のようにオア
回路29を介して与えられる。
セレクタ31はモード信号MD、、MD工の内容に応じ
てアタックレートデータAR,ディケイレートデータD
R,サスティンレートデータSR。
レリースレートデータRRの何れかを選択し、その出力
はセレクタ32の“0”入力に与えられる。
セレクタ32の1”入力にはフォーシングダンプレート
データFRが与えられ、前述のフォーシングダンプ信号
FDに応じてフォーシングダンテ動作モード時は′1”
入力のフォーシングダンプレートデータFRを選択し、
それ以外のときは110 I+入力のセレクタ31の出
力を選択する。セレクタ32の出力は演算回路20の反
転制御回路33に与えられる。演算回路20で形成する
エンベロープ波形データENVDBは前述のように減衰
量であるから、アタック部のような立上り特性はレート
データを繰返し減算することにより得られ、ディケイ部
のような減衰特性はレートデータを繰返し加算すること
により得られる。その場合、減算を補数の加算によって
行うために反転制御回路33が設けられている。
演算回路20において、演算結果がレジスタ34に蓄え
られ、該レジスタ34に蓄えられた前回の演算結果と反
転制御回路33を経由して与えられるレートデータとが
加算器35で加算(補数の加算の場合は減算)される。
この加算器35の出力がオア回路群36とアンド回路群
37及びセレクタ80を介してレジスタ34に蓄えられ
る。セレクタ80は、フォーシングダンプ信号FDが1
101+からII 17+に立上ったときに立上り微分
回路81からパルス“1”が出力されたときだけ逆変換
テーブル82の出力を選択するが、それ以外のときは常
にアンド回路群37の出力を選択する。
最初は、キーオンパルスKONPによってオア回路38
からオア回路群36内の全オア回路に“1”が与えられ
、レジスタ34にオールII I IIがセットされる
。このレジスタ34の出力はエンベロープ波形データE
NVDBとして演算回路20から出力される。また、最
初は、アタックモードであるためモード信号M D o
 r M D 1を入力したノア回路39の出力は11
111であり、これが減算を指示する信号として反転制
御回路33及び加算器35、アンド回路40に与えられ
る。反転制御回路33はセレクタ32から与えられるレ
ートデータのビット数に対応する数の排他オア回路から
なり、ノア回路39から与えられる信号が1”のときセ
レクタ32から与えられるレートデータの各ビットを反
転し、該信号が゛0″″のとき該レートデータをそのま
ま通過する。また、ノア回路39の出力信号パ1′″は
加算器35の最下位桁のキャリイ人力Ciに入り、反転
されたレートデータに1を加算して補数の加算つまり減
算を行う。
こうして、アタックモード時は、演算回路20に初期セ
ットされたオール1(I ITからセレクタ31゜32
で選択されたアタックレートデータARを繰返し減算し
、これにより、減衰量で表わされたエンベロープ波形デ
ータENVDBは第3図(a)に示すように一定の傾き
で立上がる。
アタックモード時はセレクタ41でアタックレベルデー
タALを選択し、比較器30のB入力に・与える。比較
器30の+入力には演算回路20からのエンベロープ波
形データENVDBが与えられ、両者が一致したときB
=Aの出力からオア回路29に向けて信号′″1″が与
えられる。また、レートデータの値によっては丁度B=
Aが成立するとは限らず、それを超えることもあるので
、比較器30のBAAの出力を遅延フリップフロップ4
2と排他オア回路43とからなる変化検出回路に与え、
この変化検出回路の出力をオア回路29に入力するよう
にもしている。エンベロープ波形データENVDBの値
がアタックレベルデータALの値に到達すると、オア回
路29の出力が4111+となり、アンド回路28を介
してカウンタ27に411 IIが与えられ、該カウン
タ27が1カウントアツプされる。これにより、ディケ
イモードに切り替わる。
なお、エンベロープ波形データENVDBがアタックレ
ベルデータALの値に到達する前にオール“0″になっ
てしまった場合に、アンド回路群37を閉じてエンベロ
ープ波形データENVDBの値をオール“0′″に保持
するためにアンド回路40が設けられている。減算時に
減算結果がオール″0”になる前は加算器35のキャリ
イ出力COから毎回II I IIが出ることにより、
このII I IIを反転した信号が入力されたアンド
回路40は動作せず、このアンド回路40の出力を反転
した信号が入力されたアンド回路群37のゲートは開い
ている。しかし、減算結果がオール“0″になると若し
くは超えると、キャリイ出力COがらII I 11は
出す、アンド回路40の出力が“1”となり。
アンド回路群37のゲートが閉じられる。これにより、
エンベロープ波形データENVDBは最大値であるオー
ル“0”を維持する。
ディケイモードになると、ノア回路39の出力は′0″
となり、加算を指示する。セレクタ31゜32を介して
ディケイレートデータDRが演算回路20に与えられ、
エンベロープ波形データENVDBの現在値に対してこ
のディケイレートデータDRを繰返し加算する。これに
より、該エンベロープ波形データENVDBは第3図(
a)に示すように一定の傾きで減衰する。ディケイモー
ド時はセレクタ41でディケイレベルデータDLを選択
し、比較器30のB入力に与える。エンベロープ波形デ
ータENVDBの値がディケイレベルデータDLの値に
到達すると、オア回路29の出力が“1′″となり、ア
ンド回路28を介してカウンタ27にII I IIが
与えられ、該カウンタ27が1カウントアツプされる。
これにより、サスティンモードに切り替わる。
サスティンモードでは、セレクタ31.32を介してサ
スティンレートデータSRが演算回路20に与えられ、
エンベロープ波形データENVDBの現在値に対してこ
のサスティンレートデータSRを繰返し加算する。これ
により、該エンベロープ波形データENVDBは第3図
(a)に示すように一定の傾きで緩やかに減衰する。
やがて、離鍵によりキーオフパルスKOFPが発生され
ると、カウンタ27にIt 11 IIがロードされ、
これにより、レリースモードに切り替わる。
レリースモードでは、セレクタ31.32を介してレリ
ースレートデータRRが演算回路20に与えられ、エン
ベロープ波形データENVDBの現在値に対してこのレ
リースレートデータRRを繰返し加算する。これにより
、該エンベロープ波形データENVDBは第3図(a)
に示すように一定の傾きで減衰する。
レリースモード中に前述のようにフォーシングダンプの
条件が成立してフォーシングダンプ信号FDが発生され
た場合は、セレクタ32でフォーシングダンプレートデ
ータFRが選択され、演算回路20に与えられる。演算
回路20では、エンベロープ波形データENVDBの現
在値に対してこのフォーシングダンプレートデータFR
を繰返し加算する。これにより、該エンベロープ波形デ
ータENVDBは第3図(a)に示すように一定の傾き
で急速に減衰する。なお、フォーシングダンプの始まり
において、セレクタ80が逆変換テーブル82の出力を
選択し、フォーシングダンプのエンベロープ波形データ
ENVDBの初期値が設定される。この理由は後述する
なお、加算時に加算器35からキャリイアウド信号が出
たときつまりオール“1″を超えたとき。
エンベロープ波形データENVDBの値をオール+11
1+に保持するためにアンド回路44が設けられている
。このアンド回路44には加算器35のキャリイ出力c
oとノア回路39の出力を反転した信号とが入力されて
おり、加算時に加算器35からキャリイアウド信号が出
たときこのアンド回路44からオア回路38を介してオ
ア回路群36に“1”を与え、エンベロープ波形データ
ENVDBの値をオール“1”にする。
演算回路20から出力されたエンベロープ波形データE
NVDBは、カーブ変換テーブル45とセレクタ46の
“0”入力に与えられる。カーブ変換テーブル45の出
力はセレクタ46のII I I+入力に与えられる。
モード信号MD、、MD工を入力したノア回路47の出
力信号はアタックモードのときパ1”となり、この出力
信号とタイミング合わせ用の遅延フリップフロップ83
を経由したフォーシングダンプ信号FDとがオア回路4
8を介してセレクタ46の制御入力に加わり、アタック
モード及びフォーシングダンプモードのときカーブ変換
テーブル45の出力を選択し、それ以外のとき演算回路
20から出力されたエンベロープ波形データENVDB
をそのまま選択する。
カーブ変換テーブル45は、入力されたエンベロープ波
形データENVDBを第4図に示すような特性でデータ
変換するものである。つまり、入力されたエンベロープ
波形データENVDBによって表わされる減衰量が大き
いほど傾きが急峻になり、小さいほど傾きが緩やかにな
る、いわば対数変換特性である。
アタックモードのときは、エンベロープ波形データEN
VDBは最小レベルに対応するオール“1″からアタッ
クレートデータALに対応する値までアタックレートに
対応する傾きで直線的に変化する(立ち上がる)。これ
により、第4図に示すような特性のカーブ変換テーブル
45が順方向に読み出され、その結果、アタック部のエ
ンベロープ波形データは第3図(b)のように立上りの
傾きが始めは急峻で次第に比較的緩やかになるような特
性に変換される。
フォーシングダンプモードのときは、エンベロープ波形
データENVDBはレリース部の終わりのレベルに対応
する値から最小レベルに対応するオールII 111ま
でフォーシングダンプレートに対応する傾きで直線的に
変化する(立ち下がる)。
これにより、第4図に示すような特性のカーブ変換テー
ブル45が逆方向に読み出され、その結果。
フォーシングダンプ部のエンベロープ波形データは第3
図(b)のように減衰の傾きが始めは比較的緩く次第に
急峻になるような特性に変換される。
なお、逆変換テーブル82は、カーブ変換テーブル45
の入出力関係を逆にしたテーブルであり。
エンベロープ波形データENVDBを入力してそれに対
応するデータを読み出し、これをセレクタ80に入力す
る。この処理を行わなかった場合は。
フォーシングダンプの始まりにおいてカーブ変換テーブ
ル45から読み出されるデータは、レリース部の終わり
のデータENVDBとうまくつながらないことがある。
しかし、レリース部の終わりのデータENVDBと同じ
データをカーブ変換テーブル45から出力させるために
必要な該カーブ変換テーブル45の入力データを、逆変
換テーブル82から読み出し、フォーシングダンプの始
まりにおいてこれをセレクタ80で選択し、エンベロー
プ波形データENVDBとしてカーブ変換テーブル45
に入力すれば、該カーブ変換テーブル45からはレリー
ス部の終わりのデータENVDBと同じデータがフォー
シングダンプの始まりのエンベロープ波形データ(lo
gE)として出力され、こうして、レリース部の終わり
のデータENVDBとフォーシングダンプの始まりのエ
ンベロープ波形データ(logE)を滑らかにつなげる
ことができる。
こうしてアタック部とフォーシングダンプ部において変
化カーブの特性を変換したエンベロープ波形データ(第
3図(b)参照)がセレクタ46から出力され、これが
デシベル表現のエンベロープ波形データlog Eとし
てこのエンベロープ波形発生回路10から出力される。
前述のように、このデシベル表現のエンベロープ波形デ
ータlog Eによって制御した楽音信号が対数/リニ
ア変換回路17(第2図)に与えられ、最終的にはリニ
ア表現に変換される。このリニア変換により、第3図(
b)のような特性のデシベル表現のエンベロープ波形は
、第3図(c)のような特性に変換される。従って、ア
タック部は急峻に立上り、また、フォーシングダンプ部
は急速に減衰する。
第5図はエンベロープ波形発生装置10の別の実施例を
示すもので、レートデータをデシベル表現で与え、かつ
、アタック部とフォーシングダンプ部のカーブを所望の
特性に設定するにあたって演算回路20に与えるレート
データをエンベロープ波形のレベルに応じて変化させる
ことによりこれを実現するようにしたものである。第5
図において第1図と同一符号が付されたものは同一機能
のものであるので説明を省略する。
第5図において、セレクタ310,320は第1図のセ
レクタ31.32に対応するものであるが、夫々に入力
されるレートデータDBAR,DBDR,DBSR,D
BRR,DBF’Rがデシベル表現のデータである点が
第1図とは異なる。デシベル表現によりレートデータを
設定すると、限られたビット数により設定できるレート
データのダイナミックレンジを下記表に例示するように
拡大することができる。下記表では、デシベル表現によ
り重みづけられた6ビツトのバイナリデータの各ビット
の重みと、これをリニア表現に変換した場合の各ビット
の重みの一例を示している。なお、エンベロープ波形の
ような時間関数波形の設定情報をデシベル表現により設
定する先行技術としては特公昭59−24433号に開
示されたものがあるので、ここでは詳しくは述べない。
第2表 つまり、リニア表現の6ビツトバイナリデータではO〜
32の範囲のデータしか表現できないが、デシベル表現
の6ビツトバイナリデータではこれをリニア変換した場
合1〜232の範囲のデータを表現することができるの
である。
セレクタ320から出力されたデシベル表現のレートデ
ータDBR(セレクタ310,320で選択されたDB
AR−DBFRの何れか)は加算器50、オア回路群5
1を介して対数/リニア変換回路52に与えられ、リニ
ア表現のレートデータ(これをRATEで示す)に変換
されて演算回路20の反転制御回路33に入力される。
加算器50.オア回路群51及びゲート53は。
第1図のカーブ変換テーブル45と同様の機能(つまり
、アタック部のエンベロープ波形データを第3図(b)
のように立上りの傾きが始めは急峻で次第に比較的緩や
かになるような特性にし。
フォーシングダンプ部のエンベロープ波形データを第3
図(b)のように減衰の傾きが始めは比較的緩く次第に
急峻になるような特性にする機能)を実現するためのも
のである。ゲート53には演算回路20で形成されたエ
ンベロープ波形データENVDBの上位4ビツトが入力
され、このゲート53の制御入力には第1図のノア回路
47、オア回路48と同じ条件で動作するノア回路47
0、オア回路480からなるロジックの出力が与えられ
る。
加算器50はセレクタ320から出力されたデシベル表
現のレートデータDBRとゲート53から出力されたエ
ンベロープ波形データENVDBの上位4ビツトデータ
とを加算する。加算器50の出力はオア回路a51を通
過して対数/リニア変換回路52に与えられる。オア回
路群51は加算器50のキャリイ出力Coからキャリイ
アウド信号が出されたとき全ビットit 1 +1の信
号を対数/リニア変換回路52に与え、それ以外のとき
は加算器50の出力をそのまま対数/リニア変換回路5
2に与える。加算器50の加算結果が最大値=全ビット
It I IIを超えてオーバフローしたときキャリイ
アウド信号が出され、対数/リニア変換回路52に与え
るデータを強制的に最大値=全ビット″1”にする。
アタックモードとフォーシングダンプモード以外のとき
、つまりディケイ、サスティン、レリースの各モードの
とき、オア回路480の出力は′0”であり、ゲート5
3が閉じて、加算器50の一方入力にゲート53から与
えられるデータはオールパ0”であり、セレクタ320
から出力されたデシベル表現のレートデータDBRがそ
のまま対数/リニア変換回路52に与えられる。
一方、アタックモードあるいはフォーシングダンプモー
ドのときは、オア回路480の出力はIt I IIで
あり、ゲート53が開かれ、該ゲート53を介して加算
器50の一方入力にエンベロープ波形データENVDB
の上位4ビツトデータが与えられる。そして、セレクタ
320から出力されるデシベル表現のレートデータDB
R(アタックレートデータDBARまたはフォーシング
ダンプレートデータDBFR)とエンベロープ波形デー
タENVDBの上位4ビツトデータとが加算器50で加
算される。エンベロープ波形データE N VDBもま
たデシベル表現のデータであり、加算器50ではデシベ
ル表現のデータ同士の加算により実質的には乗算を行な
う。
例えば、レートデータDBRが前出の第2表のように重
み付けされた6ビツトのデータであるとし、エンベロー
プ波形データENVDBの上位4ビツトは下記のように
重み付けされているとすると、加算器50では4ビツト
からなるENVDBの下位に2ビツトの1100 I+
を追加して両者のビットの重みを下記のように合わせて
6ビツトのデータ同士の加算を行なう。
第3表 この加算器50における演算において、ENVDBの上
位4ビツトは、レートデータDBRに対応するリニア表
現のレートデータRATEの値をエンベロープ波形デー
タENVDBのレベルに応じて、下記表のように2n倍
に倍増する働きをする。すなわち、デシベル表現のEN
VDBの上位4ビツトの値n (この場合nは10進数
であり、n=1が6dBに対応する)をデシベル表現の
レートデータDBRに加算することにより、この加算結
果を対数/リニア変換回路52で変換して得られるリニ
ア表現のレートデータRATEは、元のレートデータD
BRに対応するリニア表現の値を2n倍したものとなる
第4表 つまり、エンベロープ波形データENVDBの減衰量が
GdB増加する(6dBレベルが下がる)毎に、つまり
、エンベロープ波形データENVDBの減衰量がnX6
dBとなると、リニア表現のレートデータRATEの値
が0〜6dB未満のときに比べて2n倍に倍増される。
このことは、エンベロープ波形データENVDBの6d
B毎の範囲に対応して、レートデータRATEの値が、
エンベローフ波形変化ルが低いほどエンベローフ波形変
化の傾きが急になるように、21倍に切り換えられる、
ということを意味する。
こうして、アタック部とフォーシングダンプ部に関して
は、演算回路20で形成するエンベロープ波形データE
NVDBの現在レベルに対応してこのレベルが6dB変
化する毎に、該演算回路20で繰返し加算若しくは減算
すべきレートデータRATEの値が2n倍に(エンベロ
ープ波形のレベルが小さいほどnが大きい)切り換えら
れ、最終的に演算回路20から出力されるエンベロープ
波形データENVDBは第3図(b)に示すようなもの
となる。つまり、アタック部のエンベロープ波形データ
は立上りの傾きが始めは急峻で次第に比較的緩やかにな
るような特性で発生され、フォーシングダンプ部のエン
ベロープ波形データは減衰の傾きが始めは比較的緩く次
第に急峻になるような特性で発生される。
このようにアタック部とフォーシングダンプ部において
予め第3図(b)に示すような所望の特性を持つデシベ
ル表現のエンベロープ波形データENVDBが演算回路
20から出力され、これがエンベローフ波形データlo
g Eとしてこのエンベロープ波形発生回路10から出
力される。
第5図の実施例では、レートデータDBAR〜DBFR
をデシベル表現により設定しているので。
前述のように、限られたビット数により設定できるレー
トデータのダイナミックレンジを拡大することができる
という利点があるが、更に、第1図の実施例のようなカ
ーブ変換テーブル45を用いずに、加算器50、オア回
路群51及びゲート53からなる簡単な演算回路によっ
て同様の機能を実現しているので回路構成が簡単である
という利点もある。
更に、第5図の場合は、演算回路20で形成したエンベ
ロープ波形データENVDBがそのままエンベロープ波
形発生回路10から出力するエンベロープ波形データl
og Eであるため、アタックレベルデータALの設定
が容易であるという利点もある。つまり、本来、エンベ
ロープ波形データlog Eが設定しようとする所望の
エンベロープ波形に対応しているものであり、所望のア
タックレベルはこのエンベロープ波形データlog E
のスケールで設定するのが普通である。この点、第5図
の場合は、比較器30においてアタックレベルデータA
Lと比較するエンベロープ波形データENV’DBはそ
のままエンベロープ波形データlog Eであるため、
このエンベロープ波形データLog Eのスケールで設
定したアタックレベルに従って即座にアタックレベルデ
ータALを求めることができる。これに対して、第1図
の場合は、演算回路2oで形成したエンベロープ波形デ
ータENVDBをカーブ変換テーブル45で変換したも
のがエンベロープ波形データlog Eとなるため、エ
ンベロープ波形データlog Eのスケールで設定した
所望のアタックレベルをカーブ変換テーブル45の変換
特性の逆変換特性で変換することによりエンベロープ波
形データENVDBのスケールに換算してアタックレベ
ルデータALを決定しなければならず、多少面倒である
なお、第2図における加算器16と対数/リニア変換回
路17の部分を第6図のように変更してもよい。この例
では、対数/リニア変換回路54゜55においてデシベ
ル表現の楽音信号データlogMとエンベロープ波形デ
ータlog Eを夫々別々にリニア表現に変換し、その
後乗算器56で両者を乗算することにより楽音信号に振
幅エンベロープを付与している。この場合、楽音信号発
生回路13がリニア表現の楽音信号データMを発生する
ものとすれば、勿論、対数/リニア変換回路55は不要
となる。
なお、この発明は、上述の実施例のような音量振幅設定
用のエンベロープ波形発生装置に限らず、音色の時間変
化特性を設定するためのエンベロープ波形発生装置やそ
の他の楽音信号制御用のエンベロープ波形発生装置に適
用することができる。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、エンベロープ波形を急
速減衰すべきとき、エンベロープ波形形成手段で形成す
るデシベル表現のエンベロープ波形データを、減衰の傾
きが次第に急峻になるような特性で急速減衰させるよう
にしたので、後にこれをリニア表現に変換した場合にお
いて、急速減衰部分のほぼ全域にわたって急峻な傾きを
維持して急速に減衰させることができ、従って、急速減
衰部分の始まりの傾きがクリック音を引き起こすことの
ない程度の傾きであったとしても、最後まで略この傾き
が維持されることにより急速減衰部分の時間を従来の急
速減衰部分の時間よりも短くすることができ、速やかに
次のエンベロープ波形を立ち上げることができる。従っ
て1例えば音量振幅エンベロープ波形の発生にこの発明
を適用した場合は、次の音の発音を遅らせることなく、
速やかに行うことができる。また、音色等の制御用エン
ベロープ波形の発生にこの発明を適用した場合にも、次
の音の制御用エンベロープ波形を遅らせることなく、速
やかに立ち上げることができるので、次の音の発音開始
を滞らせることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るエンベロープ波形発生装置の一
実施例を示すブロック図、 第2図は同実施例に係るエンベロープ波形発生装置を適
用した電子楽器の一構成例を示すブロック図。 第3図は同実施例におけるエンベロープ波形の形成例を
示す図、 第4図は第2図におけるカーブ変換テーブルの変換特性
を例示する図。 第5図はこの発明に係るエンベロープ波形発生装置の別
の実施例を示すブロック図、 第6図は第2図の変更例を示すブロック図、第7図は従
来のエンベロープ波形の形成例を示す図、 第8図はフォーシングダンプを行う場合の従来のエンベ
ロープ波形の形成例を示す図、第9図はこの発明に従う
フォーシングダンプ部分のエンベロープ波形の形成例を
示す図、である。 10・・・エンベロープ波形発生装置、20・・・演算
回路、45・・・カーブ変換テーブル、17,54゜5
5・・・対数/リニア変換回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 楽音信号を制御するためのエンベロープ波形をデシベル
    表現のデータにて形成するエンベロープ波形形成手段と
    、 このエンベロープ波形を急速減衰すべきとき、減衰の傾
    きが次第に急峻になるような特性でデシベル表現の前記
    エンベロープ波形を急速減衰させる急速減衰手段と を具えたエンベロープ波形発生装置。
JP61272672A 1986-11-15 1986-11-15 エンベロープ波形発生装置 Expired - Lifetime JP2603070B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6463997A (en) * 1987-07-13 1989-03-09 Roland Kk Envelope generator
JPH04329596A (ja) * 1991-05-01 1992-11-18 Yamaha Corp 電子楽器

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JPS6463997A (en) * 1987-07-13 1989-03-09 Roland Kk Envelope generator
JPH04329596A (ja) * 1991-05-01 1992-11-18 Yamaha Corp 電子楽器

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