JPS6312524Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーブントースター等に用いる焙焼時
間設定用のタイマー装置に関するものである。

以下本案の一実施例を図について説明すると１
はオーブントースター本体で内部に発熱体（図示
せず）を張架せしめて焙焼室ならしめその前面開
口には開閉自在とせる扉体２を枢着せしめてい
る。

３は前記発熱体への通電時間を設定するタイマ
ー装置で、本体１の一側に設けた制御パネル４の
裏面に装着されそのタイマー装置の時間設定摘子
５と始動摘子６を夫々前記制御パネル４に設けた
スライド長孔７，７に沿つて摺動できるようにし
ている。

前記タイマー装置３は、ケース８内に配設しタ
イマー機構を有した計時箱９と、該計時箱内のタ
イマー機構を操作せしめ且つ前記始動摘子６を装
着した操作片１０と、該操作片の駆動範囲を設定
し且つ前記時間設定摘子５を装着したストツパー
１１と、前記操作片１０の駆動に伴つて前記オー
ブントースター本体１内に張架せしめた発熱体の
通電を制御せしめるスイツチ１２とより構成して
いる。

前記計時箱９のタイマー機構は内部に複数個の
ギヤー（図示せず）を内装して成りそれらギヤー
のうち最終段のギヤー軸１３を外部に延出せし
め、該ギヤー軸に回動アーム１４を固着しその遊
端部に回動ピン１５を固着して前記ギヤー軸１３
を中心に前記回動アーム１４はタイマー機構に制
御されて規則正しく回動運動する如くなし、時計
方向に回動させるには何ら力を要さずして空転状
態で容易に回動する。一方反時計方向に対しては
前述の各ギヤーの組合せにより徐々に時間を掛け
て一定速度で回動する作用を成すものである。そ
して前記回動アーム１４にはつる巻きバネ１６を
係止して該回動アーム１４に対して各ギヤーの復
帰力に影響を及ぼさない程度に常時反時計方向へ
持ち上げるように回動力を付与せしめている。従
つて回動アーム１４を少許回動し、所望位置で離
せばつる巻バネ１６の力で持ち上げられて復帰す
る。又前記つる巻きバネ１６の力は該バネを巻装
せしめ前記ケース８に抗して回動自在としたバネ
取付板１７の前記ケース８との取付角度を調整ね
じ１８により変更することで可変できる。即ちこ
の調整ねじ１８は前記ケース８の側壁に貫通して
前後に進退自在とし、この調整ねじ１８をケース
８から回転して引き出すと、これに応じてバネ取
付板１７も外方へ広がる様に回動し、バネ力が弱
くなり、逆に調整ねじ１８を押し込むとバネ１６
が圧縮されて強くなり、その結果、バネ力を強く
すれば時間は早くなり逆に弱くすれば時間を遅く
することができ必要に応じて時間の微調整ができ
るようにしている。

前記操作片１０は前記ケース８の壁面に穿設し
た縦孔１９内を上下に摺動自在となしその先端に
は前記始動摘子６を装着している。そして該操作
片１０が下方向に摺動駆動せられるとその軌跡上
に位置した前記計時箱９の回動ピン１５と当接し
該回動ピンを植設した前記回動アーム１４を時計
方向に連動して強制回動するようにしている。も
ちろん所望位置で、その下方向の摺動を停止すれ
ば該操作片１０は前記回動ピン１５の反時計方向
の復帰回転力により所定の時間を掛けて上方向に
復帰摺動するものである。

又該操作片１０が摺動する軌跡上にはその下動
範囲を設定する即ち時間設定する前記ストツパー
１１を臨ませている。

前記ストツパー１１は上辺を傾斜辺２０ならし
め全体を左右方向に移動せしめることで前記操作
片１０の当接する位置は可変でき結果下動範囲は
可変されるものでありその先端に装着せる前記時
間設定摘子５を持つて操作するものである。即
ち、前記操作片１０の摺動する範囲を長くすれば
時間は長く、逆に短かくすれば時間も短かくなる
ものである。

而して前記発熱体（図示せず）の通電を制御せ
しめる前記スイツチ１２は、前記操作片１０に連
動する構成となしている。即ち前記スイツチ１２
の表面に設けた作動釦２１に対応して押圧自在の
作動レバー２２が装着されており前記操作片１０
が最上段に位置している時は該操作片はは前記作
動レバー２２を押上状態ならしめ前記スイツチ１
２の作動釦２１を押圧してOFFならしめている。
斯る状態で前記操作片１０を下動せしめるとそれ
に連動してスイツチ１２はONし前記発熱体の通
電を開始する。そして設定せる時間に達すると操
作片１０は前記作動レバー２２を再び押上状態に
してスイツチ１２をOFFにするものである。

上述の如く本考案におけるタイマー装置は手動
操作で上下動自在となす操作片と、該操作片の軌
跡上に常時上動付勢せられたタイマーの回動ピン
および前記操作片の下動範囲を設定するストツパ
ーを臨ませたものであるから簡単な構成で且つ操
作性の良い実用的なるタイマー装置を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案タイマー装置を内蔵せるオーブン
トースターの外観斜視図、第２図は本案タイマー
装置の外観斜視図、第３図は同じく本案タイマー
装置でケースを除去した外観斜視図である。 ９……計時箱、１０……操作片、１１……スト
ツパー、１５……回動ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気機器への通電を制御するスイツチと、タイ
   マー機構を有した計時箱と、前記タイマー機構に
   制御されて上方へ復帰上昇せしめる回動アーム
   と、この回動アームを復帰上昇力に抗して下方へ
   押し下げる操作片と、この操作片の可動範囲を可
   変せしめる移動可能なストツパーと、前記回動ア
   ームの所定の上昇位置で動作せられて前記スイツ
   チをOFFとする作動レバーと、から構成したこ
   とを特徴とするタイマー装置。