JPS63124991A - 格納容器を持った原子力設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、放射能担体を封し込める格納容器およびこの
格納容器からフィルタを介して大気に通じている過圧防
止装置としての放出口を持った原子力設備に関する。

〔従来の技術〕

かかる原子炉は例えばドイツ連邦共和国特許第２６３４
３５６　（特開昭５３−１６１９１）号公報で知られて
いる。この原子炉は格納容器として球状の鋼製容器を有
し、これはコンクリート建屋で取り囲まれている。コン
クリート建屋の中には、過圧弁で遮断できる放出開口が
設けられている。

コンクリート建屋の上に盛り上がっている丘陵の内部に
おける所定の範囲に、放出開口からの配管が通じている
。そこではコンクリート建屋の内部において破損強度を
越えてしまうような事故が生した際に、粗い砂利の堆積
物が蒸気をろ過し凝縮する働きをする。格納容器から同
様に放出配管が出ており、その中において所定の応動圧
力に対して安全弁が作用する。放出配管はコンクリート
建屋、の中に通じているか、あるいは格納容器とコンク
リート建屋との間の環状空間を害することなしに、格納
容器に対する圧力放出が行えるようにするためにコンク
リート建屋の外側にある砂利層に直接通じている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、格納容器の圧力放出が、格納容器から
の放出媒体を収容するために広い空間に分配する丘陵を
利用しない場合でも可能であるようにすることにある。

この場合特に、放出媒体がエーロゾルを含むという問題
があり、このエーロゾルはその大きさが約１μｍの範囲
の大きさをしているので捕捉することが困難であり、特
に限られた容積のフィルタしか利用できない場合に困難
である。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明によれば上記の目的は、フィルタがベンチュリ洗
浄器およびこのベンチュリ洗浄器が組み込まれている洗
浄液の容器を有し、ベンチュリ洗浄器が放出口に接続さ
れ、前記容器がその上側に煙突に通じているガス出口を
有していることにより達成される。

〔作用効果〕

本発明によれば、一般にベンチュリ洗浄器と呼ばれてい
るような洗浄液で覆われた噴霧器における放出媒体のも
ともと存在する圧力を利用して、放出媒体は格納容器か
ら積極的に即ち補助エネルギーなしに最も有効なエーロ
ゾル湿化が行われるように供給される。更に同時に吸い
込まれる周囲の洗浄液によってヨードの吸収も達成され
る。これは適当な化学物質例えばアルカリ物質を洗浄液
に投入することによって助成される。

ベンチュリ洗浄器への洗浄液の吸込みはその中で発生さ
れる負圧で行われるだけでなく、ベンチュリ洗浄器の上
にかかっている液体柱の圧力によっても行われる。もっ
と大きな圧力差が望まれる場合には、供給量を増加する
ために有利には、洗浄液を吸い込み予備圧縮するジェッ
トポンプが利用される。

ベンチュリ洗浄器からの即ち洗浄済の放出媒体は、余分
な洗浄液から分離するために液滴分離器に通される。そ
の中で捕捉された洗浄液は、その中で濃縮したヨード粒
子およびエーロゾルと共に洗浄液容積に戻される。その
後放出媒体は必要に応じてもう一度水槽を通して導かれ
る。

除湿され浄化された放出媒体は直接煙突に導かれる。し
かし有害ガス成分を一層希釈するために、大気と混合さ
せることもできる。更にもっと大きな分離効果を得るた
めにベンチュリ洗浄器に、例えば繊維バック形分離器が
後置接続される。特に厳しい条件の場合、放出媒体を絞
ることによっても過熱でき、この過熱は微細・エーロゾ
ルフィルタ例えば“３級”金属繊維フィルタにおける浄
化にとって有利である。

ベンチュリ洗浄器は洗浄液の加熱に関して水位のすぐ下
側に、例えばベンチュリ洗浄器が場合によって生ずる沸
騰範囲の外側に位置するようにするために１ｍの深さに
配置されると良い。更にベンチュリ洗浄器の上の液体柱
の設定にあたっては、複数のベンチュリ洗浄器が並列接
続され即ち共通の入口配管に接続され、有利には異なっ
た高さに配置されるように配慮する。これによって部分
負荷運転の際に並列接続されたすべてのベンチュリ洗浄
器は同じように作用せず、個々の洗浄器に対して最適な
運転条件が維持される。

ベンチュリ洗浄器には、温度条件に影響を与えるために
熱交換器が前置接続される。この熱交換器は特に洗浄器
に流入する格納容器からの放出媒体を冷却して飽和蒸気
を生ずるようにすることができる。

〔実施例〕

以下図面に示した実施例を参照して本発明の詳細な説明
する。

第１図において１は加圧水彩原子炉の格納容器であり、
これは公知にように球状の鋼製容器として作られている
。。格納容器１は例えば電気出力１３００ＭＨの加圧水
彩原子炉の一次冷却系統を包囲している。これには蒸気
発生器（図示せず）が付属しており、この蒸気発生器に
よって約４０００Ｍ−の熱出力が蒸気で格納容器１のそ
ばに配置された蒸気タービンに供給される。格納容器１
は厚肉のコンクリート建屋で包囲されているので、ドイ
ツ連邦共和国特許第２６３４３５６　（特開昭５３−１
６１９１）号公報における加圧水彩原子炉のように第２
の格納体が生ずるが、ここでは取り扱わない。

格納容器１の内部２に放出配管３が突出しており、その
内側端には液滴分離器４が設けられている。配管３は放
出口を形成している。過圧を発生するような事故の際に
、格納容器１の破損圧力に達する前に、過圧を発生する
媒体即ち蒸気およびガスがこの放出口によって放出され
る。配管３はフィルタおよびブロー装置５に通じており
、この装置については第２図から第５図を参照して後述
する。

更に配管３には、第１図において安全弁６によって象徴
的に示されて−いる圧力抑制および制限装置が接続され
ている。実際にはこの装置は例えばそれぞれ２つの直列
接続されている自己媒体駆動式の安全弁の並列回路で構
成され、これらの安全弁は格納容器１内の圧力を例えば
６バールの値に制限する。安全弁６を持った配管部分７
に対して並列に、電動式あるいは手動式の２つの遮断弁
８゜９が配置されている。これらの遮断弁８．９は直列
に又は別々の配管によってフィルタおよびブロー装置５
に導かれている。第１図に破線で示されているように、
配管３に例えば応動圧力が７バールの破断ダイヤフラム
１０を設けることもできる。

第２図には、配管３がフィルタおよびブロー装置５の主
要部を形成する容器１２に通じていることを示している
。容器１２はその下側範囲に洗浄液特に水１３を有し、
その水位は符合１４で示されている。この水位１４は容
器１２の約１／２がら３／４の高さに位置している。水
容積１３の中にジェットポンプの形をしたベンチュリ洗
浄器１５が配置されている。

ベンチュリ洗浄器１５の吸込み側１７は配管３に別のジ
ェットポンプ１８を介して接続されており、このジェッ
トポンプ１８によって矢印１９で示されているように、
格納容器１から来る放出媒体に水が混合される。それに
変えて水１３を直接に吸い込むこともできるが、これは
矢印２１で示されている。

格納容器１からの放出媒体の温度を下げるために、ベン
チュリ洗浄器１５に絞り２２を介してジェットポンプ２
３が前置接続されており、これは放熱器として作用し、
矢印２４で示すように水を混合する働きをする。これに
よってベンチュリ洗浄器１５の過負荷を避ける低温の飽
和蒸気が生ずる。ジェットポンプ２３の代わりに別の形
式の熱交換器も利用できる。

ベンチュリ洗浄器１５の出口は水位１４の上側における
ガス空間２７に通じている。ガス空間２７には液体分離
器２８で始まっている排気配管２９が接続されており、
この排気配管２９は煙突３０に通じている。分離器２８
からの液体は液体出口３１を通して洗浄液１３に戻され
る。分離器２８が容器１２内のガス空間２７に配置され
ている場合には、配管３１は省略できる。更に容器１２
は冷却装置例えば洗浄液１３を冷却する管形冷却器およ
び漏洩が生じた際に洗浄液が放出されることを避ける捕
集容器を有している。

排気配管２９の煙突側端に混合ノズル３２、特にジェッ
トポンプが示されており、このジェットポンプによって
希釈および冷却のために大気が吸い込まれる。

ベンチュリ洗浄器１５によってもともと存在する格納容
器１内の圧力を利用してを効なエーロゾル湿化およびヨ
ード吸収が達成される。従って公知の丘陵を利用したも
のよりも非常に小さな空間需要で放射能担体を捕捉する
ことができる。

第３図における実施例の場合、液滴分離器２８は水位１
４の下側に配置されている。この分離器２８は直接ベン
チュリ洗浄器１５に接続されている。液滴分離器２８の
ガス出口３４はガス分配器３５に通じており、ベンチュ
リ洗浄器１５で浄化されたガスはこのガス分配器３５に
よって洗浄液１３に亘って一様に分配される。容器１２
の出口は繊維液滴分離器３７に通じており、ここには配
管２９が接続されている。排気配管２９は混合ノズル３
２を介して煙突３０に通じている。分離器３７で生ずる
水分は配管３８を介して容器１２に戻される。

第４図における実施例の場合、ガス空間２７は水位１４
の下側に突出した隔壁４０によって２つの範囲に区切ら
れている。洗浄液１３内において隔壁４０の両側にそれ
ぞれベンチュリ洗浄器１５′、１５“が配置されており
、これらのベンチュリ洗浄器１５′、１５”は絞り４１
を介して配管３に並列接続されている。ベンチュリ洗？
９４に１５′。

１５″は水位工４の下側において異なった高さに置かれ
ている。この結果、部分負荷運転の際に深い位置に設置
されたベンチュリ洗浄器１５′は液体圧力が比較的高い
ために運転が停止される。従って浅い位置に設置された
ベンチュリ洗浄器１５″は量的に最適な運転条件で作動
する。

両側のガス空間２７は液滴分離器２８′、２８−を介し
て排気配管２９に通じており、この排気配管２９はガス
を再浄化するためおよびエーロゾルを捕捉するために機
械フィルタ４２を備えている。

この機械フィルタ４２には絞り４３が前置接続され、混
合ノズル３２が後置接続されている。

第５図における実施例の場合、排気配管２９は第３図に
おける実施例と全く同じ繊維液滴分離器３７のほかに、
絞り装置４３および第４図に既に示されているような機
械フィルタ４２を有している。ベンチュリ洗浄器１５は
液滴分離器２８を介してガス分配器３５に接続されてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は格納容器からフィルタおよびブロー装置までの
概略配管系統図、第２図から第５図はそれぞれ本発明に
基づくフィルタおよびブロー装置の異なった実施例の概
略構成図である。 １：格納容器、３：放出口、６：圧力抑制および制限装
置、１２：容器、１３：洗浄液、１５：ベンチュリ洗浄
器、１８ニジエツトポンプ、２８：液滴分離器、２９：
排気配管、３０：煙突、３２：混合ノズル、３５：ガス
分配器、３８：液体出口、４２：ａ械フィルタ、４３：
絞り。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）放射能担体を封じ込める格納容器およびこの格納容
   器からフィルタを介して大気に通じている過圧防止装置
   としての放出口を持った原子力設備において、前記フィ
   ルタがベンチュリ洗浄器（１５）およびこのベンチュリ
   洗浄器（１５）が組み込まれている洗浄液（１３）の容
   器（１２）を有し、ベンチュリ洗浄器（１５）が前記放
   出口（３）に接続され、前記容器（１２）がその上側に
   煙突（３０）に通じているガス出口（２９）を有してい
   ることを特徴とする格納容器を持った原子力設備。 ２）前記容器（１２）の外側に液滴分離器（２８）が配
   置され、その液体出口が前記容器（１２）に通じている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の原子力設
   備。 ３）前記容器（１２）の洗浄液（１３）の中にベンチュ
   リ洗浄器（１５）に通じているガス分配器（３５）が配
   置されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載の原子力設備。 ４）ガス出口と煙突（３）との間に液滴分離器（２８、
   ３７）が配置され、その液体出口（３１、３８）が前記
   容器（１２）に通じていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項ないし第３項のいずれか１つに記載の原子力
   設備。 ５）ガス出口（２９）に、放出媒体を大気で希釈するた
   めの混合ノズル（３２）が後置接続されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか
   １つに記載の原子力設備。 ６）ベンチュリ洗浄器（１５）がジェットポンプ（１８
   ）を介して洗浄液を供給されることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１つに記載の原
   子力設備。 ７）複数のベンチュリ洗浄器（１５′、１５″）が並列
   接続され、洗浄液（１３）の中に異なった高さに配置さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第６項のいずれか１つに記載の原子力設備。 ８）ベンチュリ洗浄器（１５）に熱交換器（２３）が前
   置接続されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項ないし第７項のいずれか１つに記載の原子力設備。 ９）ベンチュリ洗浄器（１５）に圧力抑制および制限装
   置（６）が前置接続されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項ないし第８項のいずれか１つに記載の原
   子力設備。 １０）ベンチュリ洗浄器（１５）が液体の冷却装置を備
   えていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第９項のいずれか１つに記載の原子力設備。 １１）前記容器（１２）の下側に捕集容器が配置されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第１
   ０項のいずれか１つに記載の原子力設備。 １２）液滴分離器（３７）の後ろに絞り（４３）および
   機械フィルタ（４２）が後置接続されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項ないし第１１項のいずれか
   １つに記載の原子力設備。