JPS6312414Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、録音、再生、早送り、巻戻し及び停
止用操作釦の操作により入力される信号に応じて
各動作を行なうための信号を出力する操作回路を
有するテープレコーダーに関する。 テープデツキと呼ばれる高級なテープレコーダ
ーは、プランジヤーの吸引動作によつて各動作の
切換を行なうように構成されたものが一般的であ
る。そして斯かるプランジヤーの動作を制御する
操作回路として、現在ではIC（集積回路）化され
たものが多くみられる。本考案は斯かるIC化さ
れた操作回路を使用するテープレコーダーの制御
回路を提供しようとするものであり、以下図面を
参照して詳細に説明する。 図示した回路は、本考案の制御回路の一実施例
である。同図において、１はIC化された操作回
路であり、各操作釦の押圧により得られる信号が
入力される入力端子を有すると共に各操作に応じ
て各動作を行なうための信号を出力する出力端子
を備えている。２及び３は夫々停止用操作スイツ
チ及び再生用操作スイツチであり、その閉成によ
り前記操作回路１の入力端子を接地し該操作回路
１に夫々の動作に必要な信号を入力すると共に
夫々ノンロツク式のスイツチにて構成されてい
る。 ４は商用交流電源に接続される電源端子、５は
電源スイツチ、６は該スイツチ５の閉成により入
力される交流電源を整流する整流回路、７は平滑
用のコンデンサーである。８は、前記整流回路６
及びコンデンサー７によつて平滑整流された信号
を定電圧化する第１定電圧回路であり、トランジ
スター９、抵抗１０、コンデンサー１１，１２及
び基準電圧を作成するツエナーダイオード１３に
よつて構成されていると共に増幅回路等に電源を
供給する作用を有している。１４は、前記第１定
電圧回路８より得られる電圧を降圧し前記操作回
路１に定電圧化された電源を供給する第２定電圧
回路である。 １５はベースがダイオード１６及び抵抗１７を
介して接地された制御トランジスター、１８は該
制御トランジスター１５のエミツタと接地間に接
続されたコンデンサー、１９は該コンデンサー１
８に充電電流を供給するべく該トランジスター１
５のベースとエミツタ間に接続されているダイオ
ードである。斯かる回路において、前記ダイオー
ド１６と抵抗１７との接続点Ａはダイオード２０
を介して前記整流回路６の出力端子Ｂに接続さ
れ、制御トランジスター１５のベースはダイオー
ド２１及び抵抗２２を介して前記第１定電圧回路
８の出力端子Ｃに接続されている。 ２３はコレクタが前記操作回路１の停止用入力
端子に接続されていると共にエミツタが接地され
ているスイツチングトランジスターであり、その
ベースは抵抗２４を介して前記制御トランジスタ
ー１５のコレクタに接続されている。 以上の如く本考案は構成されており、次に動作
について説明する。図示した状態は非電源供給状
態であり、この状態において電源スイツチ５を閉
成すると整流回路６の出力端子Ｂに整流された信
号が現われると共に第１定電圧回路８の出力端子
Ｃに定電圧化された電圧が出力される。また同様
に第２定電圧回路１４の出力端子に定電圧化され
た電圧が出力されて操作回路１に供給される。前
記第１定電圧回路８からの直流電圧が増幅回路等
に供給されて動作状態になると共に抵抗２２、ダ
イオード２１及び１９を通してコンデンサー１８
に充電電流が流れ、該コンデンサー１８は充電さ
れる。またこの状態では整流回路６の出力端子Ｂ
よりダイオード２０を介してダイオード１６のカ
ソードに高電圧が印加されているため該ダイオー
ド１６は非導通状態にあり、制御トランジスター
１５は逆バイヤスされるので該制御トランジスタ
ー１５は非導通状態にある。斯かる状態におい
て、再生用操作スイツチ３を閉成すると操作回路
１の再生用入力端子が接地されるので再生用出力
端子に再生用出力信号が出力され、再生用のプラ
ンジヤー（図示せず）が吸引動作してテープレコ
ーダーの再生状態が構成される。同様に早送り及
び巻戻し用操作スイツチ（図示せず）を操作すれ
ばテープレコーダーを各動作状態にすることが出
来る。そしてテープレコーダーが動作状態にある
ときに停止用スイツチ２を閉成すると操作回路１
がリセツトされて各動作を行なうための出力信号
が消減し、テープレコーダーは停止状態に復帰せ
しめられる。 以上の如くテープレコーダーの通常の動作は行
なわれるが、次にテープレコーダーが動作状態に
あるときに電源スイツチ５の開放等によつて電源
供給が断たれた場合の動作について説明する。電
源スイツチ５が閉成された通電状態では、前述し
たようにコンデンサー１８は充電されていると共
に制御トランジスター１５は非導通状態にある。
斯かる状態において、電源スイツチ５を開放する
と整流回路６の出力端子Ｂの電圧降下に伴なつて
非導通状態にあつたダイオード１６が導通状態と
なり、制御トランジスター１５のベース電位が降
下する結果、該制御トランジスター１５が導通状
態となる。 該制御トランジスター１５が導通状態に反転す
るとコンデンサー１８に充電されていた電荷が該
トランジスター１５のエミツタ・コレクタ間を通
して放電され、スイツチングトランジスター２３
のベースに印加される。それ故該スイツチングト
ランジスター２３が導通状態に反転し、操作回路
１の停止用入力端子を接地することになるので、
該操作回路１の出力端子に出力されていた信号が
無くなり、テープレコーダーは停止状態にせしめ
られる。従つて、電源スイツチ５を開放した後す
ぐに再度閉成せしめても操作回路１は、停止状態
にせしめられているのでテープレコーダーが動作
状態に切換えられることはない。 本実施例における操作回路１は、各操作スイツ
チの閉成により入力端子を接地することによつて
制御信号を入力する場合について説明したが、各
操作スイツチの閉成によつて高電圧を制御信号と
して入力するようにされた操作回路を使用するこ
とは可能であり、この場合制御トランジスター１
５のコレクタからの信号を直接操作回路の停止用
入力端子に印加せしめるようにすれば良い。また
制御トランジスター１５からの信号によつて制御
されるスイツチングトランジスター２３によつて
操作回路１の停止用入力端子を制御するようにし
たが、リセツト端子を有する操作回路を使用する
場合には該リセツト端子を制御するように構成す
ることも出来る。更に本説明では、電源スイツチ
５の開放によつて電源供給が断たれた場合につい
て説明したが、停電又はタイマーによつて電源端
子４への電源供給が断たれた場合にも同様の動作
を行なうことが出来る。 以上に説明したように本考案の制御回路は、電
源遮断時にテープレコーダーの動作切換を行なう
操作回路をリセツトするようにしたので、電源供
給が断たれた後再度電源供給が行なわれてもテー
プレコーダーは動作状態に切換えられることはな
く、電気的に動作切換を行なうように構成された
テープレコーダーに実施した場合に本考案は極め
て大きな効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図示した回路は、本考案の制御回路の一実施例
である。 主な図番の説明、１……操作回路、２……停止
用操作スイツチ、５……電源スイツチ、６……整
流回路、８……第１定電圧回路、１４……第２定
電圧回路、１５……制御トランジスター、２３…
…スイツチングトランジスター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音、再生、早送り、巻戻し及び停止用操作釦
   の操作により入力される信号に応じて各動作を行
   なうための信号を出力する操作回路を有するテー
   プレコーダーにおいて、商用交流電源を整流する
   整流回路と、該整流回路によつて整流された信号
   を定電圧化すると共に増幅回路等に定電圧化され
   た電源を供給する第１定電圧回路と、該第１定電
   圧回路より得られる電源を降圧し前記操作回路に
   定電圧化された電源を供給する第２定電圧回路
   と、前記整流回路から整流信号が出力されている
   とき前記第１定電圧回路の出力により充電される
   コンデンサーと、前記整流回路から整流信号が出
   力されているとき非導通状態にあると共に整流信
   号が無くなると前記コンデンサーの放電電流によ
   り導通状態になる制御トランジスターとより成
   り、該制御トランジスターの導通状態への反転に
   より前記操作回路をリセツトするようにしたこと
   を特徴とするテープレコーダーの制御回路。