JPS5912739Y2 - テ−プレコ−ダ−の制御回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、再生操作が行なわれると吸引動作しテープレ
コーダーを再生状態にする再生用プランジャー及び一時
停止操作が行なわれると吸引動作しテープレコーダーを
一時停止状態にする一時停止用プランジャーを備えたテ
ープレコーダーの制御回路に関する。

斯かるプランジャーの吸引力を利用して動作切換をする
ように構成されたテープレコーダーは、プランジャーの
吸引動作に伴なう電圧変動による影響が増幅回路に加わ
らないようにする必要がある。

また最近では、斯かるプランジャーを利用して動作切換
を行なうようは構成されたテープレコーダーの電源とし
て商用交流電源だけでなくカーバッテリーのような外部
直流電源を使用することが出来るものが装置のポータプ
ル化に伴なって要求されている。

本考案は、斯かる点に鑑みて威されたものであり、以下
図面を参照して詳細に説明する。

図示した回路は、本考案の制御回路の一実施例であり、
同図において、１は商用交流電源に接続される接続端子
、２は電源トランス、３は該電源トランス２によって降
圧された交流を直流に整流する整流回路、４は平滑用の
コンデンサーである。

５は、前記整流回路３及びコンデンサー４によって整流
平滑された直流を定電圧化する定電圧回路、６は該定電
圧回路５により定電圧化された電流が供給されて動作状
態となる増幅回路である。

７は再生操作時閉成される再生用操作スイッチ、８は該
再生用操作スイッチ７が閉成されると導通するトランジ
スター、９は該トランジスター８によって駆動される再
生用プランジャーであり、その吸引動作によりテープレ
コーダーを再生動作状態にする作用を有している。

１０は一時停止操作閉成される金時停止用操作スイッチ
、１１は該一時停止用操作スイッチ１０が閉成されると
導通するトランジスター、１２は該トランジスター１１
によって駆動される一時停止用プランジャーであり、そ
の吸引動作によりテープレコーダーを一時停止状態にす
る作用を有している。

１３は前記整流回路３からの前記再生用プランジャー９
及び一時停止用プランジャー１２への共通電流供給路１
４に挿入接続された電圧変動吸収回路であり、抵抗１５
及びコンデンサー１６より構成されている。

１７は、前記抵抗１５の両端にコレクタ・エミッタが接
続されたスイッチングトランジスターであり、エミッタ
ベース間には抵抗１８が接続され、ベースと接地間には
コンデンサー１９が接続されている。

２０は前記一時停止用操作スイッチ１０が閉成されると
導通状態に反転すると共に前記スイッチングトランジス
ター１７の動作を制御するべくコレクタが抵抗２１を介
してベースに接続されている制御トランジスター、２２
は該制御トランジスター２０のコレクタに負荷として接
続されていると共に一時停止状態を表示する発光ダイオ
ード、２３は電流制限用の抵抗である。

２４はカーバッテリ等の直流電源に接続されたプラグが
挿入される直流電源用ジャック、２５は交流電源使用時
には開放されると共に直流電源使用時には閉成される電
源選択スイッチ、２６は前記電圧変動吸収回路１３を構
成する抵抗１５のプランジャー９，１２側にアノードが
接続されると共に整流回路３側にカソードが接続されて
いるダイオードであり、該ダイオード２６のアノード側
に前記直流電源用ジャック２４を通して供給される直流
電圧が印加されるように接続されている。

以上の如く本考案は構成されており、次に動作について
説明する。

まず、電源選択スイッチ２５が開放されている交流電源
使用時について説明する。

停止状態では、再生用操作スイッチ７及び一時停止用操
作スイッチ１０は共に開放状態にあるためトランジスタ
ー８．１１．制御トランジスター２０及びスイッチング
トランジスター１７は全て非導通状態にあり、またスイ
ッチングトランジスター１７のベースと接地間に接続さ
れているコンデンサー１９は抵抗１８を通して充電され
、コンデンサー１６は抵抗１５を通して充電されている
。

斯かる停止状態において、再生操作をすると開放状態に
あった再生用操作スイッチ７が閉成され、トランジスタ
ー８のベースにバイアス電流が流れる。

その結果、該トランジスター８が導通状態に反転し、再
生用プランジャー９を吸引動作せしめ、該再生用プラン
ジャー９の吸引動作によってテープレコーダーの再生動
作状態が構成される。

斯かる再生用プランジャー９の吸引時の電流供給は電圧
変動吸収回路１３を構成するコンデンサー１６に充電さ
れていた電荷によって行なわれるため、電圧変動による
増幅回路６への悪影響は抑えられる。

斯かる再生状態にあるときに一時停止操作をすると開放
状態にあった一時停止状態作スイッチ１０が閉成され、
トランジスター１１及び制御トランジスター２０のベー
スにバイアス電流が流れる。

その結果該トランジスター１１が導通状態に反転し、一
時停止用プランジャー１２の吸引動作せしめ該一時停止
用プランジャー１２の吸引動作によってテープレコーダ
ーの一時停止状態が構成される。

斯かる一時停止操作が行なわれると制御トランジスター
２０が導通状態に反転するため、非導通状態にあったス
イッチングトランジスター１７が導通状態に反転する。

それ故この一時停止状態では、再生用プランジャー９及
び一時停止用プランジャー１２への電源供給は前記スイ
ッチングトランジスター１７のエミッタ・コレクタ間を
通して行なわれる。

従って、再生用プランジャー９及び一時停止用プランジ
ャー１２を同時に吸引動作せしめるために必要な電流を
十分供給することが可能となり、電流不足によってプラ
ンジャーが吸引動作しないという誤動作を確実に防止す
ることが出来る。

また、この一時停止状態では制御トランジスター２０の
コレクタに接続されている発光ダイオード２２が点灯し
、テープレコーダーが一時停止状態にあることを表示す
る。

一時停止用操作スイッチ１０を開放すると導通状態にあ
ったトランジスター１１が非導通状態に反転し、一時停
止用プランジャー１２が非吸引状態に復帰せしめられる
のでテープレコーダーは再度再生動作状態になる。

一時停止用操作スイッチ１０が開放されると制御トラン
ジスター２０が非導通状態に反転するので、スイッチン
グトランジスター１７が非導通状態に反転すると共に発
光ダイオード３２が消灯する。

そして再生動作状態において、停止操作すると再生用操
作スイッチ７が開放され、トランジスター８が非導通状
態に反転する結果再生用プランジャー９が非吸引状態に
復帰しテープレコーダーは停止状態になる。

以上の如く交流電源使用時の動作は行なわれるが、次に
直流電源使用時の動作について説明する。

直流電源からのプラグが直流電源用ジャック２４に挿入
されると電源選択スイッチ２５が閉成されると共に接続
端子１の交流電源との接続が断たれる。

斯かる状態において直流電源用ジャック２４に印加され
る直流は電源選択スイッチ２５を通して電圧変動吸収回
路１３を構成する抵抗１５のプランジャー９，１２側に
供給されるので、該プランジャー９，１２には直接直流
が供給され、また増幅回路６に定電圧電源を供給する定
電圧回路５には前記抵抗１５に並列接続されているダイ
オード２６を通して直流電流が供給されることになる。

従って斯かる直流電源使用状態では、再生用プランジャ
ー９及び一時停止用プランジャー１２へは外部の直流電
源より駆動に必要な電流が十分に供給され、また定電圧
回路５へは電圧変動吸収回路１３の抵抗１５による影響
を受けることなく電流が供給され、テープレコーダーの
正常な動作が行なわれる。

この直流電源使用状態においては一時停止操作によって
制御トランジスター２０が導通状態に反転しても、スイ
ッチングトランジスター１７は導通することはない。

そして直流電源のインピーダンスは整流回路３のインピ
ーダンスに比較して非常に小さいので、プランジャー９
，１２の吸引時の電圧変動をほとんど無く電圧変動吸引
回路を必要としない。

本実施例において、スイッチングトランジスター１７の
ベースと接地間に接続されているコンデンサー１９は、
交流電源使用状態における一時停止操作時制御トランシ
スター２０の導通状態への反転に伴なって該スイッチン
グトランジスター１７が直ちに反転すると電圧変動によ
る雑音が増幅回路６より発生するため、該スイッチング
トランジスター１７の反転動作を遅延させて雑音の発生
を防止する作用を威すものである。

尚本実施例では、再生用操作スイッチ７及び一時停止用
操作スイッチ１０を開閉することによって各動作切換を
行なうようにしたが、集積回路等により構成された操作
回路よりＨ（高い）レベルの信号をトランジスターのベ
ースに印加することによって動作切換を行なうように構
成することも出来る。

以上に説明したように本考案の制御回路は、交流電源使
用状態では電圧変動吸収回路が作用してプランジャーの
吸引動作に伴なう電圧変動による増幅回路への悪影響を
抑え、直流電源使用状態では、直流電流を電圧変動吸収
回路を構成する抵抗のプランジャー側に供給すると共に
増幅回路には該抵抗に並列接続されたダイオードを通し
て供給するようにしたので、効率よく電流供給を行なう
ことが出来るものであり、本考案は交流電源及び直流電
源使用可能、且つプランジャーを使用するテープレコー
ダーの制御回路として最適である。

【図面の簡単な説明】

図示した回路は、本考案の制御回路の一実施例である。 主な図番の説明、３・・・整流回路、５・・・定電圧回
路、６・・・増幅回路、７・・・再生用操作スイッチ、
９・・・再生用プランジャー、１０・・・一時停止用操
作スイッチ、１２・・・一時停止用プランジャー、１３
・・・電圧変動吸収回路、１７・・・スイッチングトラ
ンジスター、２０・・・制御トランジスター、２４・・
・直流電源用ジャック、２５・・・電源選択スイッチ、
２６・・・ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 再生操作が行なわれると吸引動作しテープレコーダーを
   再生状態にする再生用プランジャー及び一時停止操作が
   行なわれると吸引動作しテープレコーダーを一時停止状
   態にする一時停止用プランジャーを備えたテープレコー
   ダーにおいて、電源である交流を直流に整流する整流回
   路と、該整流回路からの直流を定電圧化すると共に増幅
   回路に電流を供給する定電圧回路と、前記整流回路から
   の前記再生用プランジャー及び一時停止用プランジャー
   への共通電流供給路に挿入接続されている抵抗及びコン
   デンサーよりなる電圧変動吸収回路と、直流電源が供給
   される直流電源用ジャックと、前記電圧変動吸収回路を
   構成する抵抗のプランジャー側にアノードが接続されて
   いると共に整流回路側にカソードが接続されたダイオー
   ドとより構成され、直流電源使用時前記直流電源用ジャ
   ックからの直流を前記ダイオードのアノード側に供給す
   るようにしたことを特徴とするテープレコーダーの制御
   回路。