JPS63123386A - 植物ウイルス阻害物質の製造方法 - Google Patents

植物ウイルス阻害物質の製造方法

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JPS63123386A
JPS63123386A JP26971086A JP26971086A JPS63123386A JP S63123386 A JPS63123386 A JP S63123386A JP 26971086 A JP26971086 A JP 26971086A JP 26971086 A JP26971086 A JP 26971086A JP S63123386 A JPS63123386 A JP S63123386A
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JP
Japan
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cells
callus
virus inhibitor
inhibitor
virus
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JP26971086A
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English (en)
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Tsutomu Ikeda
勉 池田
Katsuko Shinno
新野 佳都子
Takashi Matsumoto
隆 松本
Shigeko Imaizumi
今泉 誠子
Shigeru Kuwata
茂 桑田
Yoichi Takanami
高浪 洋一
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はオシロイバナ属の植物から、植物ウィルス阻害
作用を示す塩基性蛋白質を高収率で製造する方法に関す
る。
〔従来の技術〕
本件出願人は、オシロイバナ属の植物から1nNな抗植
物ウィルス作用を示す物質を単離した。そして、これが
下記の物理的性質で特定される新規な塩基性蛋白質であ
ることを確認しく以下、単にウィルス阻害物質という)
、該ウィルス阻害物質について既に特許出願を行なった
(特開昭60−243100号)。
・波長280 nmに極大吸収を有する紫外線吸収スペ
クトル ・ニンヒドリン反応陽性、且つフェノール硫酸反応陰性 ・等電点: pH9〜10 ・SO3/ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で測定し
た分子量が2.42X 1Q A・超遠心分離法による
沈降係数が S20 w =2.5 このウィルス阻害物質の詳細な作用機序は明らかでない
が、例えばアルギン酸ナトリウム等の従来のウィルス防
除剤とは全く異なった作用であることは確かである。即
ち、アルギン酸゛ナトリウム等は葉の表面に保護膜を形
成し、ウィルスの接触伝染を防止するものである。この
ため作用が局部的である。これに対して上記ウィルス阻
害物質はシステミックな作用を有し、例えば葉の裏側に
塗布した場合でも葉の表面で効果を生じる。
更に、組織培養の手法を用いて上記ウィルス阻害物質を
製造する方法についても先に特許出願を行なった(特開
昭61−5790号)。この方法はオシロイバナ属の植
物から誘導したカルスを大量培養し、この培養細胞から
上記ウィルス阻害物質を抽出するもので、栽培植物から
抽出する方法に比較して種々の利点が得られる。即ち、
植物体自体から抽出製造する場合には原料植物体の栽培
に広大な作付は面積を要し、且つ原料の入手が自然環境
や天候等の栽培条件に大きく左右されると共に、栽培し
た植物の収穫にも多大の時間と労力を要する問題がある
が、組織培養によればこのような問題は生じない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
出願人の提案になる上記従来の製造方法においては、そ
の生産効率向上を阻害する要因として次のような問題が
ある。
即ち、オシロイバナ植物から誘導されたカルス細胞は、
ウィルス阻害物質生産能にかなりのバラツキがあり、生
産能の高い細胞だけでなく生産能の著しく低い細胞も含
まれている。単一の植物体から誘導された同−遺伝子型
のカルス細胞でありながらこのような差があるのは、遺
伝子の発現が夫々異なるためと考えられる。
上記事情に鑑み、本発明はオシロイバナ属の植物から誘
導したカルス細胞を原料としてウィルス阻害物質を製造
する方法を改良し、その製造効率を向上することを目的
とする。
c問題点を解決するための手段〕 」L 本発明による製造方法は、前記ウィルス阻害物質を産生
ずるオシロイバナ属の植物からカルスを誘導して培養す
る工程と、この培養細胞の中から標識イムノアッセイ法
を用いて前記植物ウィルス阻害物質生産能の高い細胞を
選抜し、この選抜細胞の中から更に生産能の高い細胞を
選抜する操作を繰返し行なうことにより、前記植物ウィ
ルス阻害物質に関する安定した高生産能細胞を得る工程
と、この高生産能細胞を大量培養する工程と、その大量
培養した細胞から前記植物ウィルス阻害物質を抽出分離
する工程とを具備したことを特徴とするものである。
上記から明らかなように、本発明にはオシロイバナのカ
ルス細胞から目的とするウィルス阻害物質生産能の高い
細胞をクローンカルス化する工程が含まれている。植物
の組織培養において、特定の代謝生成物生産能の高い細
胞をクローン化することに成功した例としては、例えば
シコニン類について赤色色素高生産能株の育成(ミズカ
ミ等。
フィトケミストリー、 17.95〜97 (1978
)(M izukamiJl 、et at、、Phy
tochemistry、17.95〜97 (197
8) 、ニチニチソウ培養細胞からアジュマリシン及び
セルベンチン島生産能株の育成くゼンク等、プラント・
ティッシュ・カルチャー・アンド・イツツ・バイオテク
ノロジカル・アプリケーション、 p、27〜43.1
977  (Zenk、M、 H,、etal。Pla
nt  Ti5sue Cu1ture  and I
tsB 1o−technolooical  A p
plicaNon、 p、27〜43.1977 > 
、タバコ培養細胞からユビキノン−10高生産能様の育
成(マツモト等、アグリカルチュラル・バイオロジカル
・ケミストリー、 45.1627〜1633(198
1)  (Matsumoto、 王、、et at、
Agric、 B iol、chem、、 45.16
27〜1633(1981)が知られている。しかし、
これら成功例は何れも低分子量の二次代謝物産生能を対
象としており、特定蛋白質の高生産能様をクローンカル
ス化した例は知られていない。発明者等は、蛋白質高生
産能様のりO−ン化としては初めての例として、前記ウ
ィルス阻害物質高生産能様のりO−ン化に成功し、これ
を既述した従来の製造方法と組合せることによって本発
明に至ったものである。
且1ヱ」Pl まずカルスの誘導および培養工程について説明すると、
ウィルス阻害物質を含有するオシロイバナ民の植物、例
えばオシロイバナ(M 1rabilisJalapa
 L、 )の種子、葉、茎、根、その他の組織をイオン
交換水で充分に洗浄し、適当な大きさの組織片に切断す
る。この組織片を、例えば次亜塩素酸ソーダやエタノー
ル等の適当な殺菌剤で殺菌処理し、更に滅菌水でよく洗
った後、寒天培地上に静置する。これを暗所もしくは照
明下で23〜32℃の温度条件下に培養することにより
、1〜3週間後にカルスが誘導される。こうして誘導さ
れたカルスは、寒天培地、液体培地の如何を問わず良好
な細胞増殖を示す。
培養に用いる培地は、各種ビタミン、無機塩類、糖から
なる既知の植物組織培養に使用されているものでよい。
例えばムラシゲ・スクーグ(MuraShi!1le−
Skoog)培地、ホワイト(White)培地、ボー
ト’v −(Gauthret )培地、ツレツケ(T
 ulecke)培地、リンスマイヤー・スクーグ(L
 insmaier−3koog)培地、ヒルデブラン
ド(Hi 1debrandt)培地およびこれらの修
正培地等が挙げられる。糖としてはスクロース、グルコ
ース、フラクトース、マルトース、糖蜜、、yl粉等を
単独もしくは混合して使用することかできる。これらの
培地にココナツツミルク、駆出エキス、麦芽エキス、カ
ザミノ酸、ペプトン、肉エキス等を添加して用いれば更
に有効である。また、植物成長調節物質として、例えば
β−インドール酢酸。
α−ナフタレン酢りn、2.4−ジクロロフェノキシ酢
酸等のオーキシン類0,01〜20 ppm、例えばカ
イネチン、ゼアチン、6−ベンジルアデニン等のサイト
カイニン類0.01〜100rHAを、夫々単独または
組合わせて用いることにより効果的にカルスを誘導する
ことができる。このようにして誘導されたカルスは、特
に2.4−ジクロロフェノキシ酢110,1〜10pp
m及びスクロース30(]/J2を含むムラシゲ・スク
ーグ培地を用いた液体培養において最も良好な細胞増殖
が認められた。その場合、培地のpHは4.0〜1.0
1培Miff1度は25〜32℃が好適で、7〜14日
の培養により約15M[の乾燥重曾に達する。
次に、こうして得られた培養細胞から目的とするウィル
ス阻害物質の高生産能様を選抜する方法を説明する。ま
ず、上記培養細胞を篩やチーズクロスで無菌的に濾過し
、単細胞または少数の細胞からなる細胞塊を含んだ濾液
を得る。この濾液をピペットを用いて寒天培地上にブレ
ーティングし、23〜32℃の温度条件で暗所もしくは
照明下に培養してコロニーを生成させる。こうして生成
させた略単一細胞起源のコロニーを一個づつ試験管の寒
天培地上に移植し、更に同一条件下で培養してクローン
カルス化を確立する。なお、寒天培地としては細胞の培
養に用いたと同じ培地またはその修正培地、或いはこれ
らの培地に培養濾液10〜50%添加した培地等に寒天
0.5〜1.0%を添加したものを用いる。
続いて、上記のようにして得たクローン化カルス細胞の
中から、次のようにしてウィルス阻害物質の高生産能様
を選抜する。
まず、上記クローンカルス株の一部を、夫々その培養に
用いた培地もしくは修正培地を入れた試験管または三角
フラスコに移植して液体培養する(残りは保存株とする
)。生育が定常期に至った段階で各クローンカルスの培
養物を濾過し、これを凍結乾燥してウィルス阻害物質の
定量用サンプルとする。次に、このサンプル10〜50
IItgをホモジナイザーに採取し、抽出用バッファー
1〜2dを加えてホモジナイザー撹拌別で1〜3分間摩
砕した後、1000〜10,000Gで10分間遠心分
離を行なう。
この上澄み液を抽出用バッファーで適宜稀釈して試験液
とする。得られた試験液について、標識イムノアッセイ
法を用いてその中に含まれるウィルス阻害物質の定量を
行なう。標識イムノアッセイ法としては、標識抗体法(
蛍光抗体法、酵素標識抗体法)またはラジオイムノアッ
セイ法の何れを用いてもよい。例えば、クラークとアダ
ムスによる酵素標識抗体法(C1ark  M F a
nd  A damsAN ; J、 Gen、 Vi
rol、 34,475〜483  (1977) )
を用いる場合について説明すれば次の通りである。
この方法では、まず家兎にウィルス阻害物質の標品を注
射し、免疫して得た血清からγ−グロブリン(以下、抗
体という)を精製する。このウィルス阻害物質に対する
抗体をコーティングバッファーで稀釈してイムノプレー
トのウェルに入れ、プレートに抗体を付着させる。この
各ウェルに前記試験液を入れ、プレートに付着している
抗体に対して試験液中に含まれるウィルス阻害物質を結
合させる。次いで、グルタルアルデにドを用いた縮合反
応でアルカリホスファターゼを結合した抗体(酵素標識
抗体)を加え、既にプレート上の抗体に結合されている
ウィルス阻害物質番に対してサンドインチ型に結合させ
る。この結果、各プレートには試験液中のウィルス阻害
物質濃度に比例した酵素標識抗体が固定される。従って
、最後にアルカリホスファターゼの基質となるp−ニト
ロフェニルホスフェートのサブストレートバッファー溶
液を加え、1.5〜2時間反応させると、標識酵素の量
に比例したp−ニトロフェノールが遊離される。当然な
がら、この量は試験液中のウィルス阻害物質濃度に比例
している。そこで、p−ニトロフェノールの特性吸収波
長である405 nmの吸収光度を測定すれば、既知濃
度のウィルス阻害物質を含む溶液を用いて同様の試験で
作成しておいた検量線から、試験液中のウィルス阻害物
質濃度を求めることができる。
上記の測定結果に基づき、ウィルス阻害物質含最の高い
クローンカルス株の数珠(例えば3株捏度)を選抜し、
これらを寒天培地上の保存株から液体培地に接種し培養
する。この@養細胞について、再度上記と同様の方法で
ウィルス阻害物質の高生産能様を選抜する。この選抜操
作を数回繰返すことにより、目的とするウィルス阻害物
質の高生産能様を得ることができる。なお、こうして得
られた高生産株は、少なくとも8〜10世代までは安定
した高生産能を保持することが確認されている。
次に、上記のようにして選抜し、培養したIII胞から
ウィルス阻害物質を抽出、採取する方法について説明す
れば次の通りである。
まず、培養細胞に2−メルカプトエタノールを0.1%
含む0,01M燐酸緩衝液(pH6,0〜7.4)を加
え、ミキサー又はホモジナイザー等で摩砕する。得られ
た摩砕物を遠心分離し、上澄部分と沈澱部分に分ける。
その上澄部分を、抽出に用いたと同一のai雨液で平衡
化した陽イオン交換体(例えばカルボキシメチルセファ
ロースカラムして活性成分を吸着させる。続いて、0〜
0.5Mの直線的濃度勾配を有し且つ塩化ナトリウムを
含む0,01Mリン′M緩衝液(pH6.0)で吸着し
た活性成分を溶出させる。その活性分画を分取し、0、
01M燐酸緩衝液(pH7.0)で透析した後、同m*
液で平衡化した陰イオン交換体(例えばジエチルアミノ
エチルセファロースカラム)に通し、カラムから流出す
る分画を集める。この分画について、再度上記陰イオン
交換体によるクロマ1〜グラフイーを行なうことにより
抗ウィルス活性を示す単一のピークを示す物質が得られ
る。これを集めて脱イオン水に透析後、凍結乾燥して精
製物を得る。こうして得られた抗ウイルス活性物質は既
述した(a)〜(e )の物理的特性を有し、目的とす
るウィルス阻害物質であることが確認されている。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明の内容をより詳細に説明
する。
実施例 オシロイバナ(Mirabilis  Jalapa 
L. )の葉をイオン交換水で充分に洗浄し、約1 c
m四方の大きさに切断し、95%エタノールで30秒、
10%次亜塩素酸ソーダで10分間殺菌した後、滅菌水
でよく洗浄した。この組織片を寒天培地上に置く。培地
としては、ムラシゲ・スクーグ無機培地に2,4−ジク
ロロフェノキシ酢酸を0.5η/2、サイアミン塩酸塩
をimg/λ、スクロースを20g/λ、ココナツツミ
ルク200m/λ、寒天粉末を8!11/R加え、pH
を6.0にm!IL、た寒天培地を用いた。
これを暗所下、28℃の温度条件下で培養することによ
り、3週間後にカルスが誘導された。このようにして誘
導したカルスを前記の寒天培地で二代継代培養した後、
前記寒天培地から寒天を除いた液体培地で三代継代培養
した。更に、前記ムラシゲ・スクーグ無機塩培地に2.
4−ジクロロフェノキシ酢酸を0.5η/2、サイアミ
ン塩酸塩を1rIrg/ff11スクロ、スヲ30 o
/g加え、pHHO2Of、:1整した液体培地で継代
培養を行なった。約8ケ月の継代培養によって、カルス
の性質は安定化した。
上記の培養細胞を500威容の三角フラスコに分注した
基本培地100 d内に移植し、振盪数100回/分、
振幅4cIRの往復振盪礪を用いて28℃、暗黒下に培
養した。使用した基本培地は、ムラシゲ・スクーグの無
機塩培地に燐酸二水素カリウム340η/2、サイアミ
ン塩酸塩ll119/n、スクロース30g/n、2,
4−ジクロロフェノキシ酢酸0.5 Rg/2を添加し
、p)−16,0に調整したものである。次いで、対数
増殖期後期の培養細胞を2層のステンレス篩(メツシュ
16と24)で無菌的に濾過した。
この濾液中の細胞数は104個/xi!程度である。
該濾液を滅菌したピペットで1aitづつ採取し、直径
91ffのシャーレ−の寒天培地上に均一になるように
ブレーティングした。余分な水を除去した後、シャーレ
−の盗をし、且つビニールテープを巻いて培地中の水分
の蒸発を防ぎ、暗黒下において28℃で7日間培養した
。シャーレ−の寒天培地としては、ムラシゲ・スクーグ
無機塩培地にサイアミン塩酸塩1■/(2,スクロース
10 Q/ n 、2.4−ジクロロフェノキシ酢i!
0.5 tny/ (1、寒天8 (]/λを添加し、
p)−16,0に調整した後、120℃で15分間オー
トクレーブで滅菌した培地を10m1づつ分注したもの
を用いた。
ブレーティングして7日後、シャーレ−の寒天培地上に
形成された植物綿1泡コロニー(直径1〜2as+)を
試験管の寒天斜面培地上に一個づつ移植した。この斜面
培地は、前記の基本培地に寒天8g/(lを添加したも
のである。移植したコロニーを暗黒下、28℃で25日
間培養してクローンカルスを確立した。
上記クローンカルスを新鮮重囲で約350 mgとり、
前記の基本培地15dを分注したシリコ栓付試験管(直
径25M、長さ200#IIm)内に接種し、暗黒下、
28℃において定常期になるまで約12日間、試験管振
盪培養機で培養した。振盪数は200回/分、振幅は2
cIRである。
培養後、ブフナーロートを用いて細胞を濾紙上に濾別収
穫し、これを20d容のスクリュー管(予め重量を秤量
したもの)にとり、−20℃で凍結した後に凍結乾燥し
た。凍結乾燥後、乾燥重量を測定して生育量を求めた。
凍結乾燥したサンプル50ηづつを10成容のスビッチ
型ガラスホモジナイザーにとり、抽出液として2−メル
カプトエタノールを0.1%添加したP B S −T
ween (塩化ナトリウム8.h/n、 燐m−カリ
ウム0.2g/ n 、燐酸二ナトリウム12水塩2.
9+3/ Q 、塩化カリウム0.2Ω/λ、アジ化ナ
トリウムo、2Q/It、  t’ウィー:/200.
5#!i!/n、  pH7,4)2dを加え、ホモジ
ナイザー撹拌装置により1分間摩砕抽出した。摩砕後、
1500 rpmで10分間遠心分離した。上澄液を抽
出液で稀釈し、これを試験液として次の酵素?!識抗体
法によるウィルス阻害物質の定量試験を行なった。
まずイムノプレートの各ウェルに、コーティングバッフ
ァー(炭酸ナトリウム1,59 a/ Q 、炭酸水素
ナトリウム2.93 a/β、アジ化ナトリウム0.2
a/β、 pH9,8>に溶かしたγ−グロブリン液(
ウィルス阻害物質の抗体で、既述の方法で、精製したも
の)5μ9/rrdlを0.2 dを加えた。25℃で
6時間放置した後、PBS −Tweenで5分置きに
3回洗浄し、先にUA製した試験液0.2−を加えた。
4℃で1夜反応させた後、PBS−T冑eenで3回洗
浄し、PBS −Tween中に溶解した酵素標識抗体
(標識酵素はアルカリホスファターゼ)0.2 mを加
えた。25℃で4時間反応させた後、P B S−Tw
eenで3回洗浄し、ジェタノールアミンバッファー(
10%ジェタノールアミン溶液を塩酸でpH9,8に調
製したもの)中に溶解したp−二トロフェニル燐1’i
!2ナトリウム0,25Idを加えた。
25℃で1.5時間反応させた後、405 nmの吸光
度を測定した。
以上のようにして、−回目の選抜で親株からクローン化
した夫々のクローンカルスについて行なったウィルス阻
害物質の定り結果を第1図のヒストグラムに示した。図
から明らかなように、目的とするウィルス阻害蛋白の生
産能については個々の細胞から育成したクローンカルス
間に非常に広範なバラツキが存在することが判明し、本
発明における選抜方法が有効であることが示された。こ
の結果に基づいて選抜した生産能の高いクローンカルス
について、更に上記と同様な選抜を繰返したところ、第
2図に示すように選抜を繰返す毎により高い生産能の株
が得られ、第6回目の選抜では下記第1表に示すような
高生産能様が多数1qられた。これらの生産能は親株の
8〜10倍にも達しており、本発明の有効性が実証され
た。
第1表 クローンカルス  含ffi(mM  )H6−344
,8 H6−565,6 1−15−834,4 H6−934,9 (但し、H6−34等は6回目の選抜細胞を液体培養し
、これを100分割して得たサンプル番号を意味する。
) 上記6回目の選抜で得られた高生産能のクローンカルス
)−16−83を、ムラシゲ・スクーグ培地に2.4−
ジクロロフェノキシ酢酸を0.5Rg/λ、サイアミン
塩酸塩を11F!j/℃、スクロースを30g/ffi
加え、DHを6.0に調製した液体培地1℃を入れた3
℃容積のヘソ付三角フラスコで10日間、暗黒下28℃
、110 rpHlの回転振盪培養を行ない、1089
の新鮮細胞を収穫した。これに2−メルカプトエタノー
ルを0.1%含む0.OIM燐酸燐酸液(pH7,2)
50J2を加え、ホモジナイザーで摩砕した。(qられ
た摩砕液を5000Gで15分間遠心分離し、上澄部分
と沈澱部分に分けた。沈澱部分には上記抽出媒を更に2
542加えてよく撹拌し、5000Gで15分間遠心分
離した。両遠心分離で得られた上澄を合わせ、0、OI
M燐酸Mli液(pH6,0)で平衡化したカルボキシ
メチルセファ0−スCL−6B(ファルマシア社商品名
)カラムに通して活性成分を吸着させた。吸着した活性
成分は0〜0.5Mの直線的濃度勾配をつけた塩化ナト
リウムを含む0 、011v1燐酸緩衝液pH6,0で
溶出した結果、0.15〜0.18M塩化ナトリウム溶
出分画に活性が認められた。該活性分画を分取し、0.
OIM燐酸級函液(pH7,0)に透析後、同緩衝液で
平衡化したジエチルアミノセファロース(ファルマシア
社商品名)カラムに通してカラムから流出する分画を集
め、それを1)86.0に調製後、再度上記カルボキシ
メチルセファロースカラムクロマトグラフィーを行なっ
た。本カラムクロマトグラフィーにより、抗ウィルス活
性を示す単一のピークが得られたので、これを集めて脱
イオン水に透析後、凍結乾燥し、M贋物とした。本精製
物は原料に用いた培養細胞の乾燥重11 Kg当り1.
2gで、高生産能様の選抜を行なわない従来の製造方法
(培養細胞の乾燥重fil 1 Kg当り125 mg
)の8〜10倍であった。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明ではオシロイバナのカルス
細胞から目的とするウィルス阻害物質生産能の高いクロ
ーンカルス細胞を選抜し、この高生産能様を培養して原
料としているため、従来の製造方法に比べて生産効率を
著しく向上できる等、顕著な効果が得られるものである
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は酵素標識抗体法を用いた選抜法に
よりウィルス阻害物質生産能の高いクローンカルスを選
抜した結果を示す図で、第1図は一回目の選抜における
各クローンカルス株のウィルス阻害物質含量分布を示す
ヒストグラム、第2図は同様の選抜を繰返すことで更に
高生産能の株が得られることを示す図である。 出願人 日本たばこ産業株式会社 第1 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(a)〜(e)の物理的性質で特定される塩
    基性蛋白質からなる植物ウィルス阻害物質を産生するオ
    シロイバナ属の植物からカルスを誘導して培養する工程
    と、この培養細胞の中から標識イムノアッセイ法を用い
    て前記植物ウィルス阻害物質生産能の高い細胞を選抜し
    、この選抜細胞の中から更に生産能の高い細胞を選抜す
    る操作を繰返し行なうことにより、前記植物ウィルス阻
    害物質に関する安定した高生産能細胞を得る工程と、こ
    の高生産能細胞を大量培養する工程と、その大量培養し
    た細胞から前記植物ウィルス阻害物質を抽出分離する工
    程とを具備したことを特徴とする植物ウィルス阻害物質
    の製造方法。 (a)波長280nmに極大吸収を有する紫外線吸収ス
    ペクトル (b)ニンヒドリン反応陽性、且つフェノール硫酸反応
    陰性 (c)等電点:pH9〜10 (d)SDS/ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で測
    定した分子量が2.42×10^4(e)超遠心分離法
    による沈降係数が S_2_0_w=2.5
  2. (2)前記標識イムノアッセイ法として、酵素標識抗体
    法を用いることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の植物ウィルス阻害物質の製造方法。
JP26971086A 1986-11-14 1986-11-14 植物ウイルス阻害物質の製造方法 Pending JPS63123386A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6037990A (ja) * 1983-07-05 1985-02-27 ザ・ソーク・インステチュート・フォー・バイオロジカル・スタディーズ Grf前駆体をコードするdna
JPS615790A (ja) * 1984-06-20 1986-01-11 Japan Tobacco Inc 植物ウイルス阻害物質の製造法

Patent Citations (2)

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