JPS63121676A - 三次元曲面のエツチング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、曲率半径が比較的大きい凸曲面または凹曲面
に文字１図形、模様等の所望のイメージの彫り込みを入
れるための三次元曲面のエツチング方法に関し１例えば
、タイヤの側面に対応する金型に文字等の彫り込みを入
れるのに好適な三次元曲面のエツチング方法に関する。

〈従来技術と問題点〉 従来、タイヤの側面に対応する金型に文字等の彫り込み
を入れるには、同金型が三次元曲面であるためエツチン
グが行えず、刻印により行っていたので、熟練を必要と
するとともに、多くの時間がかかっていた。また、刻印
により行うので、複雑な模様やエンドレスな模様を付け
ることはできなかった。

く本発明の着眼点〉 本発明者は、上記した金型が三次元曲面であるためエツ
チングが行えない理由について鋭意に追求研究したとこ
ろ、以下の結論に到達した。

従来、印刷用版は平版やロール版であり、得られべき版
の文字や画像等は高品質なものが可能な限り求められる
。従って、製版用の原稿フィルムに伸縮性を持たせる理
由は全くなく、伸縮性が有ることは、得られる版の文字
や画像等がゆがみ、致命的欠点となる。

しかして、従来の原稿フィルムは、伸縮性が殆どない材
料で平面形成されるから、三次元曲面には当然に密着不
能である。

これに対し、彫金における文字や画像等は、印刷の場合
とは異なり品質が低度であって十分差支えない。である
から、上記した印刷の場合とは、全く逆の発想として原
稿フィルムを、伸縮性に富んだ材料で形成すれば、三次
元曲面に原稿フィルムを密着することができると考えた
。

〈発明の目的〉 本発明は、上述した着眼点に基いて案出したもので、原
稿フィルムとしてラテックスゴムの薄膜を採択すること
により実現した三次元曲面のエツチング方法を提供する
ことにある。

く上記の目的を達成するための手段〉 本願発明の三次元曲面のエツチング方法は、ラテックス
ゴムの薄膜にスクリーン印刷によって文字、図形、模様
等の所望のイメージを印刷したマスク原稿を作る一方、
被エツチング表面である三次元曲面に感光膜をコーティ
ングし、その上に接着剤を塗布して前記マスク原稿を三
次元曲面に対応した引き伸ばしを行いつつ接着し、露光
を行った後、前記マスク原稿を剥し接着剤を拭い取って
から現像を行ってレジストによるイメージを形成し、そ
の後、エツチングを行い、続いて、レジストを剥離する
ことにより、三次元曲面にエツチングを行うことを特徴
とするものである。

マスク原稿の版材としてラテックスゴムを選択したのは
１次の理由によるものである。

（１）例えば、厚さ０．２〜０．３ｍ／ｍの薄膜は、半
透明に近い淡い乳白色であり、光の透過を許し、正常な
露光が可能であること。

（２）例えば、厚さ０　、２〜０　、３ｍ／ｍの薄膜は
、三次元曲面に対応して十分に引き伸ばすことが可能で
ありかつ引きちぎれる虞れはないこと。

そして、復元性がそれほど強くないので、三次元曲面に
対応して引き伸ばして接着剤により密着させると、該密
着を十分に維持できること。さらに、接着剤の接着強度
を弱いものとしておけば、露光後の引き剥しに際して引
きちぎれずに良好に剥れること。

印刷をスクリーン印刷に限定しているのは、ラテックス
ゴムに付着するインクの量を多くするためである。すな
わち、ラテックスゴムを三次元曲面に引き伸ばして密着
させるので、インクの量が少いと、引き伸ばしの大きい
ところでは、インクの厚さが小さくなり、露光において
光が透過する不具合が生じるので、これを回避するため
である。

印刷インクは黒色が良い。

金型等の被エツチング表面である三次元曲面にコーティ
ングする感光膜は、ボジチブタイプとネガチブタイプの
どちらでも良い、該感光膜をコーティングした後は、遠
赤外線ランプを用いた乾燥機で加熱し乾固して感光膜の
光反応による硬化を促進させることが好ましい。

三次元曲面に感光膜をコーティングした後は、接着剤を
塗布してマスク原稿を密着させる。接着剤を塗布しない
と、マスク原稿の良好な密着は行われない、これは、マ
スク原稿であるラテックスゴムの薄膜を引き伸ばして三
次元曲面に密着させるだけでは、収縮しようとする復元
力で密着が解かれるからである。しかして、接着剤を使
えば、マスク原稿を引き伸ばして三次元曲面に密着させ
得る。

該接着剤は以下の性状のものが好ましい。

（１）三次元曲面に密着させたマスク原稿の引き剥しか
可能であること、このため、好ましくは水溶性であるこ
と、水溶性であれば、水を含ませた脱脂綿等でマスク原
稿をなすると、マスク原稿の引き剥しか容易に可能とな
り、現像する前に水を含ませた脱脂綿等で拭き取ること
ができる。

（２）感光膜に変性を来たし、または浸食されないよう
薄膜を形成して防護し、露光または現像に悪影響を及ぼ
す溶剤等の成分が接着剤自身に含有していないこと。

具体的には、該接着剤は障子のりが好ましい。

エツチングやレジスト剥離は通常の手法により行う。

三次元曲面の形状によっては、マスク原稿を密着させる
ときに、該マスク原稿の引き伸ばしを部分的にきわめて
大きく行う必要がある。そのような引き伸ばしが大きい
箇所にイメージが有るような場合には、箇所のイメージ
が該引き伸ばしによりゆがみが消失して正常なイメージ
となるように、ラテックスゴムの薄膜に縮小状態にゆが
んだイメージを印刷する必要がある。　ラテックスゴム
の薄膜は、均一に柔軟に伸びるといっても、金型等の三
次元曲面に局所的凹部や凸部があると、該局所に対して
密着不能となることは避けられない、密着が行われない
と、該局所の露光は行われ難く、その結果、該局所は、
現像時にレジストで覆われず、エツチングが行われてし
まうことになる。そこで、これを防ぐために、局所に対
応する部分を孔として穿いて該局所に露光が行われるよ
うにしても良い、該局所が凹部であるときは、該凹部を
固形材料で埋めてその表面に感光膜が付着し得る塗料等
を塗り、滑かな曲面にしてから感光膜をコーティングし
、次いで、接着剤を付着し。

マスク原稿を密着させ、露光しても良い。

〈実施例〉 厚さ０．２〜０．３ｍ／ｍのラテックスゴムの薄膜にス
クリーン印刷によって黒色インクで文字、図形、模様等
の所望のイメージを印刷したマスク原稿を作る。一方、
金型の被エツチング表面である三次元曲面に感光膜をコ
ーティングし、遠赤外線ヒーターにより感光膜を加熱し
感光膜の光が照射した部分の硬化を行う０次いで、その
上に接着剤として障子のりを薄く均一に塗布し、しかる
後前記マスク原稿を密着させる。この際に、金型の表面
は三次元曲面であるから、引き伸ばしを行うことにより
密着させることができる。続いて、光源を近づけて所要
時間露光を行った後、水を含ませた脱脂綿等でマスク原
稿をなする。すると、障子のりが水を含んで接着力が弱
まるので、前記マスク原稿は容易に剥れるようになる。

マスク原稿を剥したら、水を含ませた脱脂綿等で感光膜
を傷つけることがないように接着剤を丁寧に拭い取る０
次いで、感光膜に対して現像液を所要時間均一に散布す
る。すると、この現像により、前記露光において光が照
射され遠赤外線ヒーターにより加熱されて硬化した部分
が残り、上記印刷したイメージの通り、金属の地膚が露
出する。そこで、エツチング液を所要時間散布すると、
金属の地膚がエツチングされる。そうして、所要深さの
エツチングが行われた後は、中和剤としてのアルカリ液
、次いで後処理洗浄液を散布してから、超音波洗浄噴射
によりレジストを剥離すると、金型の三次元曲面に上記
の所望イメージをエツチングできる。

く本発明の効果〉 以上説明してきたように、本発明の三次元曲面のエツチ
ング方法は、 ラテックスゴムの薄膜にスクリーン印刷によってイメー
ジを印刷したマスク原稿を作る一方、三次元曲面に感光
膜をコーティングし、その上に接着剤を塗布して前記マ
スク原稿を引き伸ばしを加えて密着させ、露光を行った
後、前記マスク原稿を剥し接着剤を拭い取ってから現像
を行ってレジストによるイメージを形成し、その後、エ
ツチングを行い、続いて、レジストを剥離する構成であ
るので、三次元曲面にエツチングを行うことができ、従
来の彫金では彫り込みができなかった複雑な模様やエン
ドレスな模様を付けることはできる。

特許出願人　株式会社フッカクローム ＼　　　　　）； 人ユ元ン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ラテックスゴムの薄膜にスクリーン印刷によって文字、
   図形、模様等の所望のイメージを印刷したマスク原稿を
   作る一方、被エッチング表面である三次元曲面に感光膜
   をコーティングし、その上に接着剤を塗布して前記マス
   ク原稿を引き伸ばして密着させ、露光を行った後、前記
   マスク原稿を剥し接着剤を拭い取ってから現像を行い、
   その後、エッチングを行い、続いて、レジストを剥離す
   ることを特徴とする三次元曲面のエッチング方法。