JPS6312072B2 - - Google Patents

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JPS6312072B2
JPS6312072B2 JP14436979A JP14436979A JPS6312072B2 JP S6312072 B2 JPS6312072 B2 JP S6312072B2 JP 14436979 A JP14436979 A JP 14436979A JP 14436979 A JP14436979 A JP 14436979A JP S6312072 B2 JPS6312072 B2 JP S6312072B2
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JP
Japan
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glucose
mannose
aqueous solution
acid
molybdic acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP14436979A
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English (en)
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JPS5668696A (en
Inventor
Motohiro Takemura
Takashi Ebisu
Yoshiaki Tateno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Towa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Towa Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、二価又は三価の金属で負荷した陽イ
オン交換体を充填したカラムにD―グルコースの
モリブデン酸(以下Mo酸と略す。)によるエピ
メリ化水溶液を流してD―グルコース及びMo酸
の混合物とD―マンノースとを分離するD―マン
ノースの製造方法、及びこの分離したD―グルコ
ース及びMo酸の混合物を始めの加熱エピメリ化
の原料に循環させるD―マンノースの製造方法に
関する。 D―マンノースは多糖抗腫瘍剤の構成成分とし
て、又水素化することによりD―マンニツトの原
料として工業的に需要が多い。特にD―マンニツ
トは近年医薬品、食品添加物、化成品等の原料と
して注目されている。 D―マンノースはコンニヤク等の天然物に含ま
れるマンナンを加水分解することにより得られる
が、近年D―グルコースをMo酸(塩)の存在下
で加熱エピメリ化することにより得られることが
知られている(日本特許出願公開昭和51−75008
号、同昭52−77007号公報)。即ち、これはD―グ
ルコース水溶液にモリブデン酸塩を添加しPHを2
〜4.5に調整したものを加熱することにより、D
―グルコースの一部をD―マンノースにエピメリ
化するものである。110℃で60分間加熱すると原
料D―グルコースの30.5%(生成収率)、120℃、
30分間加熱すると31.8%、140℃、10分間加熱す
ると33.6%がD―マンノースにエピメリ化すると
している。しかしながら、これらの従来法ではエ
ピメリ化液中に残留する原料D―グルコースのた
め、これを濃縮することにより得られるD―マン
ノース結晶の収率は比較的低い。 一方、近年、D―グルコースとフラクトースと
をクロマトグラフイーにより分離する方法が知ら
れており、これはアルカリ土類金属型陽イオン交
換体を充填したカラムにD―グルコースとフラク
トースとの混合溶液を流す方法である。この方法
はD―グルコースとD―マンノースとの分離にも
応用できることが考えられ、従つて、前述のMo
酸によるグルコースのエピメリ化とこのクロマト
分離操作とを組み合わせると次のようになる:(1)
D―グルコース水溶液にMo酸塩を添加し鉱酸に
よりPHを調整、(2)上記(1)の液の加熱によるエピメ
リ化、(3)エピメリ化液のイオン交換樹脂による脱
塩、(4)脱塩液のクロマト処理によるD―グルコー
スとD―マンノースとの分離。しかし、この方法
で最も問題となるのは(3)のMo酸を除去するため
の脱塩工程で、これによると多量のMo酸塩を含
む廃水を生じて公害の原因となり、結局工業的に
この方法を採用することには困難がある。 本発明者らは検討の結果、上述のようなMo酸
を含むエピメリ化液にそのままイオン交換分離技
術を応用して処理するときは、液中のD―グルコ
ースと共にMo酸も同時に溶出してD―マンノー
スと分離することができ、従つて又上記D―グル
コース及びMo酸の混合水溶液はそのまま始めの
加熱エピメリ化の原料に循環させることができる
ことを見出し、これによりD―グルコースをD―
マンノースに完全にエピメリ化し得る工業的に極
めて有利なD―マンノースの製造法を完成した。 本発明を詳細に説明すると、本発明に使用され
る陽イオン交換体としては陽イオン交換樹脂、陽
イオン交換セフアデツクス、アルミノ珪酸塩等の
無機陽イオン交換体があげられるが、最もスルフ
オン酸型強酸性イオン交換樹脂が効果的である。
又、吸着させる金属としてはCa,Ba,Sr等の二
価金属及びAl,Fe,Cr等の三価金属が使用でき
るが、特にCaが非常に良い分離を得ることがで
きた。 出発原料のD―グルコースは結晶ブドウ糖が好
ましいが、一部オリゴ糖を含むものでもよい。
Mo酸としてはMo酸塩水溶液のPHを2〜4.5に調
整するか、又は該水溶液をH型強酸性陽イオン交
換体と接触させることにより調製する。D―グル
コースのエピメリ化反応は例えば、D―グルコー
スにMo酸をD―グルコースに対して0.1〜0.2%
位となるように添加し、これを約70〜150℃に5
分〜120分加熱する。反応液を冷却後、二又は三
価の金属を負荷した強酸性陽イオン交換樹脂を充
填したカラムに供給し、次いで水で溶出すると、
最初のフラクシヨンにD―グルコースとMo酸と
の混合物、後のフラクシヨンにD―マンノースが
出てくる。この後のフラクシヨンを集めて濃縮す
ることにより、D―マンノースの結晶を得ること
ができる。D―グルコースとMo酸との混合液
は、必要に応じて、新たにD―グルコース又は
Mo酸を加えて始めの加熱エピメリ化の原料に循
環させることができる。 本発明によれば、原料D―グルコースの循環再
使用ができるので、結局D―グルコースの100%
のエピメリ化が達成され、又Mo酸も循環再使用
されるので、公害防止上もきわめて有利である。
更に、分離されたD―マンノースはほとんどMo
酸を含有せず、精製がきわめて容易である。本発
明法の実施に当つては、二本以上のカラムを直列
に並べて連続的又は半連続的に分離を行うのが有
利である。 実施例 1 Mo酸アンモニウム20gを2の水に溶解し、
これをH型に再生したポリビニルベンゼンスルホ
ン酸型陽イオン交換樹脂SK―1B(三菱化成(株)製、
50〜100メツシユ)200mlを充填したガラスカラム
(内径3cm、長さ30cm)に流す。得られたMo酸
水溶液500mlをとり、55%D―グルコース水溶液
5.5Kgと混合する。この液を圧力計と吐出弁とを
備えた内径0.8cm、長さ3mのステンレス反応パ
イプ(内容積150ml)中に毎分10mlの速さで定量
ポンプで圧入しながら、このパイプ中の糖液の温
度が130℃となるように加熱した。反応パイプ中
の圧力は1.5〜2Kg/cm2を示した。反応終了液を
ガスクロマトグラフイ(NaBH4還元後アセチル
化、カラムQF―1)で分析した所、D―グルコ
ースの31.8%がD―マンノースにエピメリ化して
いた。 次に、前記と同種の陽イオン交換樹脂SK―
1B300mlをジヤケツト付カラム(内径2.4cm×長
さ80cm)に充填し、これに50%塩酸水溶液を流
し、水洗後、5%塩化カルシウム水溶液を流し、
水洗して樹脂をカルシウム型とした。このカラム
を60℃に保温しながら、上記に得られたエピメリ
化液(糖15gに相当する量)を塔上部より供給
し、次いで水で連続的に溶出し、フラクシヨンコ
レクターにより分画した。溶出液の流速は100
ml/時、各分画容量は12mlとした。各フラクシヨ
ンをガスクロマトグラフイにより分析した結果は
第1表のとおりであり、これによる糖成分及び
Mo酸の溶出曲線は第1図のようになつた。
【表】 上表中のMo酸の分析は比色により行つた(チ
オシアン酸―塩化錫法;分析化学便覧、丸善(株)発
行、第324頁)。又、溶出した液中のカルシウムを
定量した所、5ppm以下であつた(EDTA滴定
法;分析化学便覧、第280頁)。第1表におけるフ
ラクシヨンNo.31〜35を集めてガスクロマトグラフ
イで分析した結果は次のとおりであつた。 D―マンノース 93.6%(対固型分) D―グルコース 6.4%(対固型分) この液を85%迄濃縮し同量のメタノールを加え
た所、D―マンノースの結晶0.8gが得られた。
この結晶のガスクロマトグラフイ分析による純度
は99.9%であつた。 実施例 2 前記第1表におけるフラクシヨンNo.17〜25を集
めて(そのD―グルコース89.9%、D―マンノー
ス10.1%)、550ml容の電磁撹拌式オートクレーブ
に入れ、130℃で20分加熱してエピメリ化させた。
冷却後、エピメリ化液を分析した所、次の結果を
得た。 D―グルコース 68.4%(対固型分) D―マンノース 31.6%(対固型分) 実施例 3 実施例1におけるカルシウム型強酸性陽イオン
交換樹脂に換えてストロンチウム型強酸性陽イオ
ン交換樹脂を用いた以外は、同例と同様の操作方
法でD―マンノースの製造を行つた。カラムから
溶出した各フラクシヨンの分析結果は第2表のと
おりであり、これによる糖成分及びMo酸の溶出
曲線は第2図のようになつた。
【表】
【表】 第2表におけるフラクシヨンNo.36〜40を集めて
ガスクロマトグラフイで分析した所、D―マンノ
ースは69.8%(対固型分)であつた。又、フラク
シヨンNo.21〜25を集めて(D―グルコース87.3
%、D―マンノース12.7%)、実施例2と同様の
操作方法で加熱エピメリ化させた所、下記の結果
を得た。 D―グルコース 68.6%(対固型分) D―マンノース 31.4%(対固型分) 実施例 4 実施例1におけるカルシウム型強酸性陽イオン
交換樹脂に換えてアルミニウム型強酸性陽イオン
交換樹脂を用いた以外は、同例と同様の操作方法
でD―マンノースの製造を行つた。溶出した各フ
ラクシヨンの分析結果は第3表のとおりで、これ
による溶出曲線は第3図のようになつた。
【表】
【表】 このフラクシヨンNo.36〜42を集めて分析した
所、D―マンノースは74.8%であつた。又、フラ
クシヨンNo.20〜27を集めて(D―グルコース90.4
%、D―マンノース9.6%)、実施例2と同様の操
作方法で加熱した所、下記の結果を得た。 D―グルコース 68.8%(対固型分) D―マンノース 31.2%(対固型分)
【図面の簡単な説明】
図面は本発明法でD―グルコースのエピメリ化
液を陽イオン交換体のカラムに流し水で溶出した
場合の各フラクシヨンにおける糖成分及びMo酸
の溶出曲線で、第1図は陽イオン交換体としてカ
ルシウム型、第2図はストロンチウム型、第3図
はアルミニウム型の強酸性陽イオン交換樹脂を
夫々用いた場合である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二価又は三価金属で負荷した陽イオン交換体
    を充填した塔に、D―グルコースとモリブデン酸
    との混合水溶液を加熱エピメリ化して得たD―グ
    ルコース、D―マンノース及びモリブデン酸の混
    合水溶液を流して、D―グルコース及びモリブデ
    ン酸を主成分とする混合水溶液とD―マンノース
    を主成分とする水溶液とに分離することを特徴と
    するD―マンノースの製造方法。 2 二価又は三価金属で負荷した陽イオン交換体
    を充填した塔に、D―グルコースとモリブデン酸
    との混合水溶液を加熱エピメリ化して得たD―グ
    ルコース、D―マンノース及びモリブデン酸の混
    合水溶液を流して、D―グルコース及びモリブデ
    ン酸を主成分とする混合水溶液とD―マンノース
    を主成分とする水溶液とに分離し、このD―グル
    コース及びモリブデン酸を主成分とする混合水溶
    液を始めの加熱エピメリ化の原料として循環させ
    ることを特徴とするD―マンノースの製造方法。
JP14436979A 1979-11-09 1979-11-09 Preparation of d-mannose Granted JPS5668696A (en)

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JPS5668696A JPS5668696A (en) 1981-06-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4718405A (en) * 1986-07-25 1988-01-12 Uop Inc. Enhancing L-glucose yield: epimerization of L-mannose by molybdate in presence of epimerization inhibitors
FI114553B (fi) * 2001-12-31 2004-11-15 Danisco Sweeteners Oy Menetelmä sokereiden ottamiseksi talteen

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