JPS6311921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 フアイバーオプテイツクな内視鏡は人体医学に
おいて胃腸疾患および肺疾患の分野で使用され
る。前記フアイバーオプテイツクは内視鏡によつ
てオペレータは、身体を切開することなしに、外
部から人間の身体の内部を調べかつ作業すること
ができる。フアイバーオプテイツクな内視鏡はほ
ぼ長い可撓性の導管であつて、該導管は平行な隣
接する通路又はチユーブを有している。内視鏡又
は可撓性の導管は例えば口を通して身体内に挿入
される。導管内部の若干のチユーブはよりをかけ
られたグラスフアイバを有しており、該グラスフ
アイバを通して光は曲つた所を通される。空気お
よび水は別の通路を通して供給される。更に内視
鏡内部のチユーブ又は通路は種々の付属装置のど
れか１つを受容することができる。前記付属装置
はほぼ長さが７フイートに及ぶ細長い可撓性のケ
ーブルから形成されており、該ケーブルは身体内
に挿入するための前端又は先端と身体の外部に残
される端部とを有している。多種の付属装置は、
生検、洗浄、ブラツシング、切開および異なる病
害の治療等に利用される。付属装置の先端は反対
側の端部でハンドルによつて操作される機構を有
している。このような機構は、鉗子、はさみ、ブ
ラシ、および別の機構等を有している。

付属装置は選択的に内視鏡内に挿入されて使用
され、かつ不使用時には、付属装置は別個に保管
される。

付属装置の現在の保管形式は、それぞれの研究
室において医療の従事者によつて行なわれるに過
ぎない当座しのぎの保管形式である。前記保管形
式は通常２つのタイプのいずれか一方である。

第１のタイプでは付属装置は簡単に壁針に掛け
られている。この保管形式は、整理がずさんであ
るという欠点、即ち、付属装置がもつれ、先端が
破損しかつ薄暗い内視鏡操作室内で固有の付属装
置を見つけ出すことが困難であるという多くの欠
点を有している。更に付属装置は運搬しにくく、
かつ携帯可能な内視鏡カート上にゆるく巻かれな
ければならない。

第２の保管形式では、付属装置は巻かれて、マ
ニラ紙製封筒又はプラスチツク封筒内に封入され
る。前記保管形式は、薄暗い室内で内視鏡を用い
て検査している間に特定の付属装置を発見するこ
とが極めて困難であるという欠点を有している。
更に付属装置を空気乾燥することができず、その
上マニラ紙製の封筒又はポリビニール製の封筒が
破れ、かつ付属装置が破損する恐れがある。

それぞれの付属装置の平均的な費用は極めて高
い。前記付属装置は破損し易くかつ交換の必要の
多いこわれ易い付属装置である。代表的な胃腸用
の内視鏡セツトは年次交換費用および修理費用を
含めて、付属装置に千ドルかかる。しかるに付属
装置は最も非効果的な保管形式で保管されてお
り、このような保管形式は付属装置を悪化および
破損させる原因を成す。

本考案の課題は前述の問題点に対する解決策を
提供すること、特に付属装置の破損および悪化を
回避し、更に内視鏡を用いて検査を行なつている
間、付属装置を保管個所から簡単に出し入れでき
るようにすることにある。

本考案の装置はほぼ、連続的にのびる平らな壁
とほぼ円形の大きな開口を備えた、前記壁と向か
い合つて位置する壁とを有する平らな矩形のケー
スから構成されている。比較的きつく巻かれた付
属装置は円形の開口を通してケース内に挿入する
ことができ、かつケース内に挿入された後では巻
かれた付属装置は大きな巻体に自然に拡張するこ
とができ、このばあい付属装置は固定的にではあ
るがしかしやわらかくケース内で保持される。付
属装置は真直ぐな弛緩された状態になろうとする
内部応力を有しているので、巻体は拡張させられ
る。

ケースは円形の開口に続いて前記平らな壁内に
切欠きを有しており、該切欠きは保管された付属
装置のハンドルを受容する。従つて巻かれた付属
装置は固定的な位置で保管されかつ確保される。

付属装置は該付属装置を簡単につかむことによ
つて円形の開口を通してケースから取り出され、
かつ付属装置は開口を通してケースの外部に付属
装置をもたらすためにたわめられる。

ケースの壁に小さな穴があけられているので、
付属装置を完全に空気乾燥するために空気はケー
ス内部に流れることができる。ケースの底部は、
頂部から底部に向つてケースを通つて空気が流れ
ることができるようにするためにわずかばかり持
ち上げられている。

円形の開口の側方に設けられた開かれた切欠き
は付属装置を簡単につかんで円形の開口を通して
取り出すことを許す。

突出した舌条片はハンドルを有する付属装置の
ハンドルを保持するために用いられる。

ケースは任意にそれぞれの付属装置のために色
でコード付けされたラベル用の帯域を備えること
ができる。前記のように色でコード付けされてい
ることによつて、内視鏡を用いて検査を行なつて
いる間に所望の付属装置の位置を素早く確認する
ことができる。

多数のケースが本箱に本を立てて保管するよう
に立てて保管されているばあい、指を挿入してケ
ースを取り出すことができるようにするために頂
部の縁部に凹所が設けられている。

次に図示の実施例につき本考案を説明する。

第１図の斜視図で明らかなように保管ケース２
０は頂壁２３によつて連結された向かい合つて位
置する側壁２１，２２と、底壁２５と、向かい合
つて位置する端壁２６，２７とを有している。向
かい合つて位置する壁は互いに面平行である。保
管ケース２０は、平らな矩形の形状であり、この
ばあい側壁２１，２２の面は端壁２６，２７又は
頂壁２３および底壁２５の面よりも著しく大き
い。保管ケースを立てて保管した状態でみて、広
幅部分を有していないブラシ等のような付属装置
に使用するための保管ケースのばあい８分の３イ
ンチの幅と、８インチ乃経10インチの高さと、８
インチ乃至10インチの奥行とを有しており、又鉗
子等を備えた付属装置に使用するための保管ケー
スのばあい１インチ乃至２分の１インチの幅と、
８インチ乃至10インチの高さと、８インチ乃至10
インチの奥行きとを有している。当然、望される
ばあいには、保管ケース２０を横にして保管する
こともできる。

保管ケース２０は有利には化学的に不活性な適
当な軽いプラスチツクから形成されており、この
ばあい保管ケース２０を化学的に又はガス又は熱
で滅菌することができる。保管ケース２０の壁は
例えば16分の１インチ直径の多数の小さな穴２８
を有している。

側壁２１は大きな開口３０有利には例えば９イ
ンチ直径の円を有している。円形の開口３０は、
該円形の開口３０に続いて形成されている切欠き
３１を有している。切欠き３１は有利には円形の
開口３０から接線方向にのびている。

底壁２５は、頂部から底部に向つて保管ケース
を通つて空気が流過できるようにするために、側
壁２１の底面よりもわずかばかり持ち上げられて
いる。切欠き３１と円形の開口３０とによつて形
成された突出した舌条片３２は、付属装置を簡単
につかんで取り出せるように、該付属装置のハン
ドルを保持するために用いられる。

更にそれぞれの付属装置のために色でコード付
けされたラベル用の帯域を設けるために、保管ケ
ースの上部に、前方の端壁２６と側壁２１，２２
の一部とを横切つてのびる浅い凹所３５を形成す
ることができる。例えば着色された舌条片を接着
して前記凹所３５内に固定することができ、この
ばあい種々の色は種々の付属装置のために使用さ
れる（例えば赤色は生検付属装置のために使用さ
れる）。

保管ケースが本箱に本を立てて保管するように
立てて保管されているばあいに、指を挿入して保
管ケース２０を取り出すことができるようにする
ために頂壁２３内に矩形の開口形状の凹所３６が
設けられており、該凹所３６は内壁３７によつて
制限されている。

内視鏡付属装置は保管準備中に保管ケースの外
部で巻かれる。前述のように、このような付属装
置はほぼ、真直ぐな弛緩された状態になろうとす
る内部応力を有する、長さが７フイートに及ぶ可
撓性のケーブルから形成されている。もちろんケ
ーブルは種々の身体開口を通して使用するために
完全に可撓的であるので、ケーブルは保管準備中
に簡単に巻くことができる。例えば長さが７フイ
ートの可橈的なケーブルは例えば直径が６インチ
の円形の巻体に簡単に巻くことができる。種々の
付属装置はケーブルの先端部に例えば、注入針又
は電極又はブラシ等を有している。ケーブルの反
対側の端部には、プランジヤ又は引金部材と、ケ
ーブル部分によつてブラシ等に連結されているプ
ランジヤ又は引金部材を滑動可能に支持するケー
シングとを有するハンドル又は操作部分が設けら
れている。巻かれた付属装置は開口３０を通し
て、第１図および第２図に図示されているよう
に、保管ケース２０内に挿入される。ケーシング
４０と引金部材又はプランジヤ４１とを有するハ
ンドル部分は舌条片３２および切欠き３１のころ
に位置している。更にケーブル４２は拡張するこ
とができかつ付属装置は巻きほどかれて縦長の真
直な状態を得ようとする。しかしながら底壁２５
と頂壁２３と、前方および後方の端壁２６，２７
と、側壁２１，２２とを有する保管ケースの抑制
作用が保管ケースの内部制限壁に相応した巻体に
付属装置を制限する。従つて付属装置自体は、そ
の弾性力で、保管ケース内に固定的に保持され
る。円形の開口３０と切欠き３１とを取り囲む側
壁２１は巻体を補助的に保持するのに用いられる
と同時に、比較的大きな開口３０は保管ケース２
０内への付属装置の簡単な挿入のために使用され
る。

保管ケース２０から付属装置を取り出すために
は、プランジヤ４１およびケーシング４０並びに
ケーブル４２をつかんで、引き出すだけでよい。
付属装置は極めて可撓的であるので、円形の開口
を通した付属装置の取り出し中に問題は生じな
い。付属装置は所望のように使用するために内視
鏡に取り付けられる。

保管ケース２０は選択的に又は任意に第７図で
図示されているようなラツク４３内に配置するこ
とができ、該ラツク４３は、本を本箱内で保持す
るように、多数の保管ケース２０を保持する。

ラツク４３は、側壁４５と、頂壁４６と、底壁
４７と、内側の垂直な仕切り壁４８と、更に背壁
５０とを有している。側壁４５の前縁５１と仕切
り壁４８の前縁５２とは有利には傾けられている
ので、個々の保管ケース２０がラツク４３内に確
実に保持されると同時に、個々の保管ケース２０
を選択的にかつ効果的に支障なくラツク４３から
取り出すことができる。使用者は凹所３５のとこ
ろで適当な色によつて明らかにされた所望の保管
ケース２０内の凹所３６内に指を挿入して、ラツ
ク４３から保管ケース２０を取り出すだけでよ
い。ラツク４３内に保管ケース２０を戻すことは
今や容易に行なうことができる。

ハンドルを有していない付属装置も事実上上述
のように保管ケース内に保管することができる。
このばあい切欠き３１の位置にハンドルを位置さ
せる必要はない。

付属装置を滅菌する必要があるばあいには、保
管ケース２０全体を該保管ケース２０内に位置す
る付属装置と共に、適当な滅菌浴又は滅菌室内に
配置することができる。保管ケース２０は化学的
に不活性な材料から形成されているので、滅菌プ
ロセスによつて保管ケースが破壊されることはな
い。保管ケース自体は付属装置と共に滅菌される
という利点を有しているので、所望の状態が得ら
れる。

本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、種々の態様で実施可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は保管ケース内に保管された内視鏡付属装置
を示した本考案の保管ケースの斜視図、第２図は
第１の保管ケースの正面図、第３図は第２図３−
３線に沿つた断面図、第４図は第３図に較べて著
しく縮小された第３図に相応する図、第５図は第
２図５−５線に沿つた断面図、第６図は第５図に
較べて著しく縮小された第５図に相応する図、第
７図は保管ケースを該保管ケースを受容するラツ
クと共に示した斜視図である。 ２０……保管ケース、２１，２２，４５……側
壁、２３，４６……頂壁、２５，４７……底壁、
２６，２７……端壁、２８……穴、３０……開
口、３１……切欠き、３２……舌条片、３５，３
６……凹所、３７……内壁、４０……ケーシン
グ、４１……引金部材又はプランジヤ、４２……
ケーブル、４３……ラツク、４８……仕切り壁、
５０……背壁、５１，５２……前縁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ フアイバーオプテイツクな内視鏡付属装置を
   保管するための平らな矩形のケースであつて、
   前記付属装置が、円形に巻かれた状態から真直
   な弛緩された状態になろうとする内部応力を有
   する一端に操作端部をかつ他端に先端部を備え
   た、円形形状に巻くことのできるほぼ真直な細
   長い可撓性の部分から成つており、前記ケース
   が平らな側面を成す向かい合つて位置する側壁
   と、ケースの前面および背面を成す向かい合つ
   て位置する端壁と、頂壁と、底壁とを有し、一
   方の側壁内に中央の円形の開口と、この開口に
   続いて切欠きとが設けられていてかつケースの
   壁に小さな穴が付けられており、更に付属装置
   がケース内の円形の開口と同じ直径にまでケー
   ス外部で円形形状に巻かれ、この巻かれた付属
   装置がケース内に挿入可能でかつ操作端部が位
   置する巻かれた付属装置区分で付属装置をつか
   むことによつてケースから引き出し可能であつ
   て、前記の操作端部が位置する巻かれた付属装
   置区分が、側壁内の切欠きが位置する個所でケ
   ース内に位置決めされており、更に付属装置が
   巻かれた状態でケース内に保管可能であり、ケ
   ースが、ケース壁によつてケース内で付属装置
   を確保することによつて、付属装置が巻かれた
   状態から真直な状態に拡張しようとするのを抑
   制するようになつていることを特徴とする、内
   視鏡付属装置を保管するためのケース。 ２ ケース内に保管された付属装置を明らかにす
   るために色でコード付けされた部材が設けられ
   ている実用新案登録請求の範囲第１項記載のケ
   ース。 ３ ケースがラツク内に収容されるようになつて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項記載のケー
   ス。 ４ ケースをつかんで支持するために凹所が設け
   られている実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のケース。 ５ 空気が底壁を循環して流れかつ底壁を通り抜
   けて容易に流過できるように、底壁がわずかば
   かり持ち上げられている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のケース。