JPS63117002A - キチンエステル誘導体の製造法 - Google Patents

キチンエステル誘導体の製造法

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JPS63117002A
JPS63117002A JP26115586A JP26115586A JPS63117002A JP S63117002 A JPS63117002 A JP S63117002A JP 26115586 A JP26115586 A JP 26115586A JP 26115586 A JP26115586 A JP 26115586A JP S63117002 A JPS63117002 A JP S63117002A
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JP
Japan
Prior art keywords
chitin
production
acylation
chitin derivative
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP26115586A
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English (en)
Inventor
Shoji Fujii
藤井 昭治
Shinya Takeuchi
真也 竹内
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KATOKICHI KK
Original Assignee
KATOKICHI KK
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Publication date
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はキチン誘導体の製造法に関し、更に詳しくはキ
チンの水酸基、アセトアミド基をアシル化或はアリル化
した有機溶媒可溶性のキチン誘導体の製造法に関する。
「従来の技術」 キチンは甲殻類、菌類等の支持組織を形成しているゲル
コサミノグリカンでβ−(1→4)結合の直鎖グリカン
である。甲殻類、菌類に加えオキアミ、プランクトン等
の由来のものもを含めるとセルロースの年間生産量に匹
敵するキチン(約10” t)が存在すると推測されて
いるが、このキチンはほとんど利用されておらず未利用
有機資源として最大のものである。即ち、セルロース類
似の構造を有しC2位のアセトアミド基等による強固な
結晶構造のために溶媒溶解性、反応性に乏しく一般的な
溶媒に不溶であるためその有効利用が著しく限定されて
いる。
キチンを可溶化、有効利用するために従来は直接溶解法
としてヘキサフルオロアセトン、ヘキサフルオロイソプ
ロパツール(米特許 昭5l−3989535)、ギ酸
−ジクロル酢酸系、ジメチルアセトアミド−リチウム系
く特開 昭58−134101)、トリクロロ酢酸−塩
素化炭化水素系(特開 昭53−99083)等ポリハ
ロゲン化炭化水素やカルボン酸が、そして化学修飾によ
る溶解法としてアシル化の場合はメタンスルホン酸法、
トリクロロ酢酸−ジクロルエタン法(特開 昭58−4
5202)等、アルキル化の場合はアルカリキチン法(
特開昭55−90505)等が報告されている。
また、キチンを濃アルカリで高温処理し脱アセチル化す
ると、弱酸に可溶なキトサンが得られる(特開 昭53
−59700)。
「発明が解決しようとする問題点」 従来の方法による可溶化は何れも煩雑高価で実用的価値
は少なく、またこれらの方法によりキチンが有効利用さ
れ製品化された例は殆ど無い。
キトサンや、アルカリキチン法によるアルキル化キチン
は何れも有機溶媒には不溶であり、キチンの有効利用の
可能性を広げる目的には不適であると考えられる。
本発明者らは以前キチンの脱アセチル化物であるキトサ
ンのフルアシル化に成功し、N、N −−ジアシル誘導
体のみが有機溶媒に可溶であることを確認している(C
arbohydrate Re5earch  83 
38919BOS、Fuj i i )、  この事実
に基づいて、キチンを煩雑な脱アセチル化のプロセスを
経ること無く直接アシル化或はアリル化し、有機溶媒に
可溶なN−アセチル−N−アシル或はN−アセチル−N
−アリル誘導体を安価に製造することに成功し本発明を
完成するに至った。
r問題点を解決する為の手段」 本発明は、反応溶媒としてDMIを使用しアシル化或は
アリル化剤としてその酸ハロゲン化物を使用する事を特
徴とするキチンエステル誘導体の製造法である。
アシル化或はアリル化の共通溶媒であるDMIは尿素誘
導体のひとつで、窒素を含む五員環化合物であり安価に
得られる。
アシル化剤としては長鎖、短鎖、飽和、不飽和、直鎖、
分校の脂肪酸の酸ハロゲン化物が適用可能であり、更に
は、硫酸化或はハイドロオキシ脂肪酸も′適用できる。
また、アリル化剤としてはベンゼン核、ヘテロ環に種々
の置換基を有する酸のハロゲン化物が適用可能である。
従って、得られるアシル化或はアリル化キチン誘導体か
らは種々の物性が期待できるとともに使用目的に応じて
これらの酸塩化物を選択し物性のデザインをすることが
可能である。
(以下余白) 以下実施例を示し本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 100メツシユに粉砕した精製キチン1gにDMI20
1及び塩化リチウム500n+gを加え室温で3日間放
置してキチンを膨潤させる。この膨潤したキチンに塩化
アルミニウム3.98をD M 120m1に溶解した
もの及びとリジン101を加えてホモジナイズ後、水冷
下で攪はんしながらミリストイルクロライド7.3gに
クロロホルム20m lを加えた溶液を滴下する。
この溶液を100℃で3時間還流後、更にミリストイル
クロライド7.3g及びピリジン10m1を加え100
”Cで3時間還流する0反応混合物をグラスフィルター
でろ過して少量の未反応物をろ別し、そのろ液をメタノ
ール中に往動すると沈澱が得られる。この沈澱物をメタ
ノールで洗浄後クロロホルムに溶解し、次いでメタノー
ルを加えることにより再沈澱ミリストイルキチン3.1
gを得た。
このミリストイルキチンは室温で容易にクロロホルム或
はピリジンに溶解し、そのクロロホルム溶液をガラス板
に塗布してクロロホルムを留去するとゴム状の薄膜とな
る。
元素分析値及びNMRスペクトルよりこの物質は単位N
−アセチルグルコサミン当たり3モルの脂肪酸がエステ
ルに結合したN、N −−ジアシル型の化合物であるこ
とが確認された。その元素分析値を第1表に示す。
第1表 実施例2 実施例1と同様にして膨潤キチン1gに塩化アルミニウ
ム、DMI及びピリジンを加えてホモジナイズ後水冷下
で攪はんしながらベンゾイルクロライド4.28にクロ
ロホルム20m lを加えた溶液を滴下する。この溶液
を実施例1と同様に、還流後ベンゾイルクロライド、ピ
リジンを加え再度還流する。
メタノール沈澱、洗浄、再沈澱し、ベンゾイルキチン1
.68を得た。その元素分析値を第2表に示す。
第2表 実施例3 実施例1.2と同様にして精製キチンにp−トルエンス
ルホン酸クロライド5.7gを反応させてp−)ルエン
スルホニルキチン1.78を得た。その元素分析値を第
3表に示す。
第3表 「発明の効果」 本発明の方法によれば容易に有機溶媒可溶性のキチン誘
導体が得られ、それらは何れも弾力性のある薄膜或は繊
維に成型することが可能である。
利用例としては次のようなものが考えられる。
1)物質を単独に用いる場合 (1)マイクロカプセル化し、リポソームとしての薬剤
のターゲティングへの利用 (2)タンパク質との親和性による酵素の固定化或は生
体適合性による合成医用高分子材料のライニング材とし
ての利用 (3)薄膜として帯電性、湿潤性、電気抵抗性、及び接
着性等の機能に応じて電子部品のコーティング或は充填
材としての利用 (4)生体縫合糸、生体組織接着剤としての利用2)既
製の天然高分子或はその誘導体又は合成高分子との複合
体として用いる場合 (1)天然高分子或は合成高分子繊維の染色性、感触等
物性の改良材としての利用 (2)医用合成高分子の可塑材としての利用(3)合成
高分子との複合体による機能性高分子物質の設計への利
用 本発明による合成法はキチンエステル誘導体について種
々の物性を有する物質をデザインできる応用範囲の広い
ものであり、得られる物質は何れも有機溶媒に可溶であ
る。即ち単独で使用する事はもとより従来の天然高分子
或は合成高分子と併用する事によりこれらの物理的或は
生化学的性質を改良できる。
本発明は、未利用資源としてのキチンの有効利用の可能
性を画期的に拡大するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)反応溶媒として1,3−ジメチル−2−イミダゾ
    リジノン(以下DMIと略する)を使用することを特徴
    とするキチン誘導体の製造法。
  2. (2)アシル化或はアリル化の場合は、キチンの構成単
    位であるN−アセチルグルコサミン残基1モルに対して
    3モルのアシル基或はアリル基が導入されたキチン誘導
    体であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項に
    記載の製造法。
  3. (3)アシル化或はアリル化剤が酸ハロゲン化物好まし
    くは酸塩化物であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (2)項に記載の製造法。
JP26115586A 1986-10-31 1986-10-31 キチンエステル誘導体の製造法 Pending JPS63117002A (ja)

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