JPS63115652A - 薄板連続鋳造機におけるはり除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄板連続鋳造機のうち、主としてドラムキャス
タで製造される鋼板等の金属鋳片の両端縁に発生するば
り除去装置に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、圧延作業の合理化の一環として、例えば、ホット
ストリップミルへ供給する被圧延材（スラブ）を圧延成
品の厚さに、よシ近い薄肉材（例えば、２〜５瓢）とす
ることにより、粗圧延工程を含む大幅な圧延工程の省略
、ならびに、省エネルギ効果を期待せんとしている。こ
のため、金属薄板連続鋳造機が種々提案されているが、
以下本発明の対象となる従来のｒラムキャスタの概要を
第５．６図に示す一事例によって説明する。第５図は、
その要部の略示的構成説明図、第６図は、第５図中Ｄ−
Ｄ矢視図である。

本装置は、一対の水冷構造の冷却ドラム１，１′と、該
冷却ドラム１，１′の両側面に当接して設置された一対
のサイｒダム（溶融金属ダム）２．２’〔ただし、第５
図では２′は図示されていない〕と、冷却トリム１，１
′とサイト９ダム２，２′によって形成される空間に溶
融金属３（以下溶湯と呼ぶ）を注入する注湯ノズル４を
有するタンディツシュ５と、鋳造された薄板６（以下鋳
片と呼ぶ）をガイドする複数のガイドロール７と、鋳片
６を挟着して、次工程であるホットストリップミル９、
あるいは、巻取機（コイラ）（図示せず）へ移、送する
ピンチロール８等の主要部材で構成されている。

冷却ドラム１，１′は駆動装置（図示せず）により同期
速度で互いに反対向き（矢印方向）へ回転される。

サイドダム２，２′は耐火、断熱材料で構成され、冷却
ドラム１，１′間に溶湯３ｔ−溜め、かつ、外部への漏
出を防止するため、第６図に示す如く、バネ等の付勢手
段１０を介して基台１１に支持せしめると共に、適宜押
付力でドラム１，１′の両側面に圧着されている。

従って、冷却ドラム１．１′とサイト３ダム２，２′で
形成される空間１２に注入された溶湯３はドラム１，１
′の表面に接触して冷却され、それぞれ、凝固シェル１
３．１３が形成される。これら２枚のｉｌｌシェル１３
はドラム１，１′　で二枚合せにされて一体化し、−枚
の薄板鋳片６となシ、ピンチロール８を介して所定速度
で次工８９へ連続的に導出される。

しかし乍ら、前記装置では、冷却ドラム１，１′とサイ
ドダム２，２′間のシール面２１Ｌ、２ａ’は、常時、
はね１０で圧着されているため、摺動摩耗によシシール
効果が低下し、空間部１２内の溶湯３が、しばしば、シ
ール面間に浸入して凝固し、鋳片６の両端縁に板厚゛ｒ
力方向張シ出した、いわゆるば５５ａが発生しく第７図
参照）、この状態のままピンチロール８で次工程へと導
出される。第７図は第５図中１−Ｅ断面で、鋳片６の断
面形状管示しておシ、ちなみに、例示の場合のばｐ５ａ
の大きさは、板厚Ｔ中２〜５ｍに対しｔ中α５〜１簡、
Ｈ中５〜１５ｍである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前述のようにドラムキャスタによシ鋳造された鋳片は両
端縁にばりが形成されておシ、かかる、ばりロａが発生
したままの鋳片６を、第５図のように、インラインのホ
ットストリップミル９へ直接供給すると、ミルのロール
（ワークロール）１４゛　を損傷するといり問題が発生
する。

また、ピンチロール８出側においてコイ２（図示せず）
で−旦鋳片６を巻取った後ホットストリップミル９へ供
給する場合は、コイラでの巻取、シに支障を来すことに
なシ、生産能率の低下ならびに保守費の増大全米すとい
う問題が生ずる。

〔問題点を解決するための手段〕

（１）鋳片の両端縁に上下からばりを押圧する左右各１
対のばり除去ホイールを設ける。

（２）左右のばり除去ホイールの中間の上下に少くとも
１対の鋳片押えロールを設ける。

（３）前記ばり除去ホイールを、垂直軸まわシに回転し
、鋳片に接する端面を面取シしたディスクによシ構成す
る。

（４）前記はフ除去ホイールの回転軸心を鋳片の両端縁
よシ内側に配置し、上下のば９除去ホイールの端面の間
隔を鋳片厚さよシ若干大きくする。

〔作用〕

鋳片押えロールが鋳片の上下、左右への移動を抑制し、
且つばり除去ホイールの高さを規定する。

はり除去ホイールが鋳片の両端縁で直立しているばりを
、押しつぶして除去するか、又は外方に押倒し水平方向
に突出させる。

このようにして水平方向に押倒されたばりは、ロール圧
延時にロールを損傷しない。

〔実施例〕

以下、図面によって具体的に説明する。

第１図は本発明の一実施例に係るドラムキャスタによる
金属薄板連続鋳造機の略示的全体構成図、第２図は第３
図中Ｃ−Ｃ矢視によるば夛除去装置の正面図、第３図は
第２図中“Ｂ”部拡大図、第４図は第３図中Ｃ−Ｃ矢視
図を示す。

第１図乃至第４図において、従来装置（第５〜７図参照
）について説明した部材と同−又は類似の部材は、従来
装置と同一符号を付し、重複する説明は省略することと
する。

本発明のばフ除去装置１５は、冷却ドラム１，１′出口
と、インラインのホットストリップミル９、あるいは、
巻取機（図示せず）入口間の適宜位置〔例示の場合はピ
ンチロール８の出側〕に設置されるが、装置の保守点検
等を考慮して、例示のように、ピンチロール８の出側に
近接した位置が望ましい。

ばり除去装置１５は、図示のように、鋳片６の両端部に
、それぞれ、鋳片６の板厚Ｔ方向の面、（以下単に面と
略称する）を挾んで、その端面が互いに対向する如く装
着された上、下一対のディスク１６．１６’からなるば
り除去ホイール１７ａ。

１７１）と、前記ば）除去ホイール１７ａ、１７１）の
内側にあって、鋳片６の面を挾んで対向し、かつ、その
回転軸心がホイール１７Ｌ、１７１）の回転軸心を含む
、はぼ、同一平面内に配列された上、下一対の鋳片押え
ロール１８，１８’を、少なくとも、１組以上（例示の
場合は２組）と、可動７レーム１９及び基台２０に取付
けたハウジング２１で構成されている。

上部ディスク１６と上部押えロール１８は、それぞれ軸
受２２　、２３を介して回転自在に可動フレーム１９に
固着されておシ、可動フレーム１９はハウジング２１に
取付けたシリンダ等の昇降駆動装置２４にピン２５を介
して支持され、ハウジング２１のガイド２１ａに沿って
昇降可能である。下部ディスク１６’と下部弁えロール
１８′は、それぞれ軸受２２′及２３′を介して回転自
在にハウジング２１に支持されている。

また、上、下ディスク１６．１６’の対向面は、上、下
の鋳片押えロール１８．１８’が鋳片６に当接した状態
（第２図参照）で鋳片６の面に対し、それぞれ、若干の
隙間Ｓを保持し得る如く装着される（第３図参照）。と
の隙間Ｓ１ピンチロール８の駆動トルクの増大防止と、
ばり除去効果を高めるため零に近づける事が望ましい。

さらに、上、下ディスク１６．１６’の回転軸心Ｘは鋳
片６の両端縁のばりロａよシ内側（鋳片の板幅中心側）
に設置すると共に、後述する如く、ディスク１６．１６
’の外周を鋳片６の両端縁よシ適宜張フ出させる。

また、上、下ディスク１６．１６’の対向面側の外周コ
ーナ部ｔ６ａは第３図に示す如く適当な面取シを施す。

との面取シの大きさは、押えロール１８゜１８′を鋳片
６の面に当接てせた状態で、ディスク１６．１６’の外
周コーナ間の間隙２が少くとも、ばりロａの最大幅Ｈ（
第７図参照）よりも若干大きくすると共に、ディスク１
６．１６’の平行な端面内ではｐ５ａを挾着しかつ、平
坦化し得る如く面取シの角度ならびにディスクの外径を
設定する。

以上の構成からなる本発明装置の作用を以乍に述べる。

従来装置における公知の手順に従って、ばＦ）　５ａ付
きの鋳片６（第７図参照）がピンチロール８によって、
ばり除去装置１５へ供給されるが、最初の鋳片６の先端
部６Ｃが鋳片押えロール１８．１８’に達する以前に該
ロール間隙ｔ−鋳片の板厚Ｔに、又はそれよシ若干大き
く、設定しておき、先端部６Ｃがロール１８．１８’に
導入されるとシリンダ２４を作動させて可動フレーム１
９を降下し、押えロール１８．１８’を鋳片６に軽く当
接させる。かくして、ば５５ａの頭端部が両側のばり除
去ホイール１７ａ、１７１）の端面間に挾着されて進行
する間に、板厚Ｔ方向に突出していたばりロａは板６の
外側へ押し曲げられて除去されるか、または、第３図に
示す如く鋳片６の面に対し、はぼ、平坦化される。

これを、第４図の作動説明図によって、さらに具体的に
説明する。なお、本図は片側のばり除去ホイール１７ａ
について示しているが反対側１７１）は本図と左右対称
であるため説明を省略する。ピンチロール８で矢印２方
向に送シ出された最初の鋳片６の先端縁６Ｃは、上、下
のディスク１６゜１６′外周の面取部１６ａの点ｍ０に
おいて、　ばり６Ｉ！Ｌの先頭端が接触を開始し、ピン
チロール８の押し力Ｆがディスク１６．１６’に作用し
、その分力Ｆ１でディスクを矢印Ｙ方向へ回転させなが
ら進行すると共に、ばｐ５ａの上、下両端縁には、前記
回転力Ｆ１の分力Ｆ２が作用し、ばＪ５ａは鋳片６の外
側へ曲げられ、面取区間ｍ工→ｍ２を進行する間に、テ
ーパ作用によって順次平坦化されながら極めて円滑にｍ
２点に達する。該ｍ２点以降ディスク１６．１６’の端
面間を通過する間に、はぼ、鋳片６の板厚Ｔに近い所定
の厚さＴ＋２８　（第３図参照〕に矯正されて、後続の
圧延機９、あるいは巻取機へ送られる。

ここで、鋳片６がばり除去ホイール１７ａ、１７１）を
通過する間は、常時、鋳片押えロール１８．１８’が鋳
片６の両面に当接しているから、−片６９厚さＴが変動
しても、両ディス１６，１（ｉ’の端面は、両端のばｐ
５ａと接触するのみで鋳片６のｍｌに対しては所定の設
定隙間３２保持できる。従って、常に、安定的に、最小
のトルクで円滑にはｐ５ａを平坦化することができる。

また、例示の場合、可動フレーム１９が鋳片６の上側に
設置されているが、反対に下側に設けてもよく、あるい
は、上、下に対称形に設置しても差し支えない。

〔発明の効果〕

冷却ト９ラム出口とインラインミル、あるいは、鋳片巻
取機間の適宜位置に、鉤片の両端縁に板厚方向に発生す
るばりを上下から押圧して平坦化する上、下一対のディ
スクからなる圧右谷−対のば９除去ホイールと、該ホイ
ールの内側に設けた上、下一対の鋳片押えロールからな
るばり除去装置を設置し、ばりを除去、あるいは、はぼ
、鋳片の厚さに近く平坦化することが可能であるため、
本発明の使用によシ、従来装置におけるインラインミル
のロール損傷を完全に防止すると共に、巻取機による鋳
片の巻取シを円滑化することが可能とな〕、生産能率向
上と保守費の低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るドラムキャスタの格子
的構成説明図、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図
は第２図の”Ｂ”部拡大図、第４図は第３図のＣ−Ｃ矢
視図、第５図は従来のドラムキャスタの格子的構成説明
図、第６図は第５図のＤ−Ｄ矢視図、第７図は第５図の
Ｅ−Ｅ矢視図を示す。 １．１′・・・冷却ト９ラム　　３・・・溶融金属６・
・・金属薄板（鋳片）　　５ａ・・・ばり１３・・・凝
固シェル　　　１５・・・ばり除去装置１６．１６’・
・・ディスク １７ａ、１７’ｔ）・・・ばり除去ホイール１８．１８
’・・・鋳片押えロール １９・・・可動フレーム　　２４・・・昇降駆動装置Ｓ
・・・設定隙間　　　　　Ｔ・・・板厚Ｘ・・・回転軸
心 俵代理人　弁理士　　岡　本　瓜　文 外２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに反対方向に周期的に回転する１対の冷却構造のド
   ラム間に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの表面に接
   触させて冷却することにより凝固シェルを形成して金属
   薄板（鋳片）を連続的に鋳造する薄板連続鋳造機におい
   て、前記薄板連続鋳造機の鋳片の出側に設けたハウジン
   グ内に、鋳片の端縁を上下から押圧する垂直軸まわりに
   回転する１対のディスクからなる左右各１対のばり除去
   手段を設け、前記ばり除去手段の上側ディスクを前記ハ
   ウジング内で上下動可能としたことを特徴とする薄板連
   続鋳造機におけるばり除去装置。