JPS63114716A - 越流型汚濁防止膜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 、この発明は港湾、河川、ｓ！岸工事等において汚濁水
の拡散を防止する越流型汚濁防止膜に関する。

〈従来の技術〉 従来、港湾工事等では、通常、第４図に示すような汚濁
水拡散防止膜７が使用されている。

上記防止膜７は、遮水膜７１の上辺にフロート７２、下
辺に重錘７３を取付けて構成され、この防止膜７１を汚
濁発生源の周囲に張設している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、−ａの工事では、フロート７２と重錘７３に
よって遮水膜７１を表層水中へ垂直に張設しており、殆
どの場合、遮水膜７１の下辺は水底８よりはるか上方に
位置している。この場合、遮水膜７１に囲まれた内部の
濁り粒子は沈降するが、遮水膜７１を過ぎると、水底水
流によって流動する。所謂、従来の汚濁防止工法は、表
層水面付近の見掛は上の工法といえる。

水底水流の汚濁防止工法として、水底に堤壁を設ける例
もあるが、この場合、堤壁が汚水の流れを上昇流に変え
、かえって表層水を汚濁させることになる。

そこで、この発明は、発生源における汚濁水が密度流の
形で水底を這うｉ頃向にあること、および、この密度流
が水流に乗って容易に浮上する状態にあることに着眼し
、水底汚濁水の流動を完全に遮断し、上澄水を放流させ
ることによって、汚濁水の拡散防止に効果を発揮する新
規な越流型汚濁防止膜を提供することを目的とする。

く問題点を解決するだめの手段〉 上記の目的を達成するための、この発明の詳細な説明す
ると、この発明の越流型汚濁防止膜は、水面に浮上する
フロートに上澄水を流通させる越流枠が吊設され、この
越流枠の下辺に汚濁水の流動を遮断する遮水膜が吊設さ
れ、遮水膜の下辺に重錘を付設してなるものである。

く作用〉 フロートを水面に浮上させ、重錘を水底に設置するとき
、越流枠はフロートの水面下に位置し、またこの枠より
水底までの間に遮水膜が垂下する。従って遮水膜に囲ま
れた領域の汚濁水は流動せず、以て粒子は効果的に水底
に沈着する。上澄水は越流枠位置において表層水流によ
り放流し、汚濁水の拡散を完全に防止し得る。

〈実施例〉 第１回は、この発明の一実施例にかかる越流型汚濁防止
膜ｌを示している。

該汚濁防止膜１は、水面５に浮上するフロート１０に上
澄水を流通させる越流枠２、該越流枠２の下辺に汚濁水
の流動を遮断する遮水膜３、遮水膜３の下辺に重錘４を
付設して構成されている。

前記フロート１０は、発泡成形体或いは中空成形体等、
任意の構造、形状を有す浮力体であり、水面に浮上して
越流枠２を含む遮水膜３の上縁を水中に吊下げ支持する
浮力が設定される。

越流枠２は、前記フロー）１０の両側に平行して垂下し
た吊下部材２１の下端間にフロート１０と平行な支持杆
２２を取付け、この支持杆２２に遮水膜３の上縁を止着
している。

この支持枠２２は、遮水膜３の上縁を折返して筒部３１
を作り、この筒部に真直芯材として嵌挿し、これを利用
するも可い。また、吊下部材２１は真直杆或いは可撓性
索条にて構成することもできる。可撓性索条の場合、索
条に長さ調節機構を設けて、越流枠２の上下寸法を可変
調整するもので、必要に応じて実施する。

遮水膜３は幌布等のシート材であって、前記越流枠２と
遮水膜３の全高さを設置個所の水深に略−敗させている
。

前記重錘４は、遮水膜３の横幅と略同長さの筒状袋４１
に土砂が充填された土嚢であって、筒状袋４１を遮水膜
３の下辺に沿い一体に縫着している。

尚、遮水膜３の下辺に、これを折返して筒状袋を直接作
り、これに土砂を充填し重錘を構成するも可い。

上記汚濁防止膜１は、任意長さの単位体に構成される。

従ってフロート１００両端には互いに結合する紐その他
の連結部材１１により、また遮水膜３の両側縁は直接こ
れを縫合３２し、更に重錘４は設置条件に応じて連結紐
４２にて連設し、汚濁水の発生源の広さに応じて長尺の
汚濁防止膜を構成する。

然して、第２図および第３図に示す如く、フロート１０
を水面５に浮上させ且つ重錘４を水底６に設置するとき
、越流枠２はフロート１０の直下水中に位置し、またこ
の枠２より水底６までの間に遮水膜３が垂下する。従っ
て遮水膜３に囲まれた領域の汚濁水は流動せず、水中の
粒子を迅速に沈降させる。遮水膜３に罪まれた領域の汚
濁水は粒子の沈降により底部より上部に至る程清澄化さ
れる。この上澄水が越流枠２より表層水流に放流するの
である。

〈発明の効果〉 この発明は上流の如く、水面に浮上するフロートに上澄
水を流通させる越流枠、この越流枠の下辺に汚濁水の流
動を遮断する遮水膜、遮水膜の下辺に重錘を付設して汚
濁拡散防止膜を構成したから、フロートを水面に浮上さ
せ重錘を水底に設置することにより、水面から水底間の
上層部に越流枠、これより下層部に遮水膜が位置して包
囲した汚濁水の流動を阻止する。従って、汚濁粒体の沈
降が円滑に行われ、水底の住生物、例えば藻類、魚貝類
、サンゴ等への悪影響が解消される。しかも、上層の上
澄水は越流枠より周辺に放流し、汚濁水による周辺への
問題を解消し得る等、構成簡易にして実用上の効果は顕
著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例にかかる汚濁防止膜の正面
図、第２図および第３図は設置状況を示す図、第４図は
従来例を示す図である。 １・・・・汚濁防止膜　　　１０・・・・フロート２・
・・・越流枠　　　　　３・・・・遮水膜４・・・・重
錘

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）水面に浮上するフロートに上澄水を流通させる越
   流枠が吊設され、この越流枠の下辺に汚濁水の流動を遮
   断する遮水膜が吊設され、遮水膜の下辺に重錘を付設し
   て成るを特徴とする越流型汚濁防止膜。
2. （２）越流枠が、フロートから平行垂下した吊下部材の
   下端間にフロートと平行な支持杆が設けられ、この支持
   杆に遮水膜を取付け、構成されている特許請求の範囲第
   １項記載の越流型汚濁防止膜。
3. （３）越流枠の縦幅が大小調整可能である特許請求の範
   囲第１項記載の越流型汚濁防止膜。
4. （４）重錘が、遮水膜の全長または等間隔位置に配設さ
   れている特許請求の範囲第１項記載の越流型汚濁防止膜
   。
5. （５）重錘が、遮水膜の下辺に形成した筒状袋に土砂が
   充填された土嚢である特許請求の範囲第１項記載の越流
   型汚濁防止膜。
6. （６）フロート、遮水膜、重錘は、長手方向に順次連設
   されている特許請求の範囲第１項記載の越流型汚濁防止
   膜。