JP3492102B2 - 浮体式浮遊物吸引装置 - Google Patents

浮体式浮遊物吸引装置

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JP3492102B2 JP21669696A JP21669696A JP3492102B2 JP 3492102 B2 JP3492102 B2 JP 3492102B2 JP 21669696 A JP21669696 A JP 21669696A JP 21669696 A JP21669696 A JP 21669696A JP 3492102 B2 JP3492102 B2 JP 3492102B2
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63JAUXILIARIES ON VESSELS
    • B63J4/00Arrangements of installations for treating ballast water, waste water, sewage, sludge, or refuse, or for preventing environmental pollution not otherwise provided for

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湖沼等において、
水面付近に浮遊している微細藻類等を表層水と共に吸引
できる浮体式浮遊物吸引装置に関し、特に表層の集積物
浮遊深さの変化に対応して、吸引深さを調整できるよう
にした、浮体式浮遊物吸引装置に関する。また、本発明
の装置は、海面に流出した流出油の回収装置としての利
用も可能である。
【0002】
【従来の技術】一般に、湖沼等の水質改善のために湖沼
等の水面付近に浮遊する微細藻類(アオコ類)等の浮遊
物を吸引処理することが行なわれている。そして、水面
付近に浮遊する上記浮遊物を表層水と共に吸引する吸引
装置として、従来図7,8に示したような浮体式浮遊物
吸引装置が提案されている。
【0003】図7(a),(b),(c)に示した従来の浮体式
浮遊物吸引装置では、フロート111の下部水面側に複数
の深い溝112を設け、その下面を底板113で塞ぐとともに
溝112の側方開口部を上下に摺動可能な円筒体118で塞
ぎ、底板113の中心穴113aの下方に羽根車114付きポン
プ116を取付け、円筒体118の上端118aを水面近傍の位
置に上下に調整して水面の浮遊物を回収するようになっ
ている。符号115は電動モータ,117は吐出ホース,119
は電源コードをそれぞれ示している。
【0004】また図8に示した従来の浮体式浮遊物吸引
装置では、浮遊物211と汚水210との境界部Lに位置する
仕切板212と、この仕切板212の上面をパッキン213を介
して覆う昇降自在の上蓋部216と、上蓋部216内に取込ん
だ浮遊物を回収する吸込装置とからなり、仕切板212の
表面に浮遊する浮遊物211のみ上蓋部216で取込むことが
できるようになっている。符号214は上下用アクチュエ
ータ,215はガイド棒,219は浮遊体,220はワイヤ,222
は支持具,223は弁,224はパイプをそれぞれ示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示し
た従来の装置では、電動ポンプが水中に装備され、装置
が複雑かつ重量ならびに浮力が大きい構成であるため、
水面の動きに追従し難く、表層水のみの吸引効果が悪い
という問題点がある。
【0006】また吸引水の流入部が越流堰方式となって
いるため、吸引に伴う浮体の浮き上がりが生じ、流入水
量の減少、ひいてはポンプ停止となるという問題点もあ
る。
【0007】また図8に示した従来の装置は、機構が重
構造のうえ高精度を要し、サクション圧と吸引水量も空
気吸込発生で不安定であり、空気の吸い込みが一度生じ
ると吸引停止となるおそれがあり、また浮体が大型とな
り、作業性に劣るという問題点がある。本発明はこのよ
うな問題点の解決をはかろうとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の浮体式浮遊物吸
引装置は、水面付近の浮遊物吸引用の浮体式浮遊物吸引
装置において、浮力体としての複数個のフロートブロッ
と、同複数個のフロートブロックを、各フロートブロ
ックの相互間に複数の吸引水通路を形成すべく各フロー
トブロックの相互間に間隔をあけて上方および下方から
支持する支持板および底板とからなる表層水吸引箱をそ
なえ、同表層水吸引箱に上記水面より下方に開口部
を有し吸引ポンプに接続可能な吸入管と同吸入管の上部
に取り付けられたストレーナとが設けられ、高さ調整が
可能な堰状構造物としての吸引水ガイドベーンが、上記
吸入管の外方に同芯状に設けられ、上記吸入管の上記
口部の上方で且つ上記吸引水ガイドベーンよりも高い位
置で上記ストレーナの上端の上記水面付近にカバープレ
ート設けられ、上記各フロートブロックの相互間に形
成された上記吸引水通路の吸水口に外側金網設けられ
るとともに、上記各フロートブロックに浮力調整手段
設けられており、上記カバープレートが上記ストレーナ
と一体構造に形成されて上記吸入管にねじ込まれること
により高さ調整可能に設けられていることを特徴として
いる
【0009】上述の構成により、上記吸引水ガイドベー
ンの高さを調整することで、浮体式浮遊物吸引装置の吸
い込み深さの調節を行なうことができる。たとえば、藻
の浮遊が上層に集まる場合、すなわち吸入深さが浅い場
合には上記吸引水ガイドベーンをせりあげることで濃度
の濃い表面水のみを効率よく吸入することができる。ま
た吸入水深さを深くしたい場合は上記吸引水ガイドベー
ンを下降させることで対処できる。
【0010】また表層水吸引箱において、上記吸引水ガ
イドベーンよりも高い位置で上記ストレーナの上端の上
記水面付近にカバープレートが設けられ、且つ上記カバ
ープレートが上記ストレーナと一体構造に形成されて上
記吸引管にねじ込まれることにより高さ調整可能に設け
られているため、空気や過大な浮遊物の吸込みを防止し
ながら、吸引ポンプの負圧を積極的に利用して微細藻類
等の水面浮遊物の吸引に利用できる。そして、上記カバ
ープレートは上記ストレーナと一体構造にされて上記吸
入管にねじ込まれることにより、その高さ調整が簡便か
つ適切に行われる。
【0011】通常の堰方式では、薄い表層水を吸引する
場合、吸引流量を大きくすると越流量に限度があるた
め、空気吸引が生じてくるが、吸引ポンプの負圧で吸水
させる本発明の場合、吸引流量を大きくすることができ
る。さらに、底板による動揺防止の作用が奏され、吸引
隙間が安定し安定した吸引流量が得られる。また外側
金網も波浪に伴う動揺防止作用を奏する。
【0012】また、浮力調整手段を、上記各フロートブ
ロックに設けられたバラスト水注入キャップおよびバラ
スト水排水キャップとで構成しているので、浮体式浮遊
物吸引装置の浮力調整を簡単な操作で行なうことができ
る。
【0013】さらにまた、上記フロートブロックの相互
の吸引水通路の各吸水口に、個別に開閉可能な表層水
導入板をそなえているので、所定方向からの吸水幅を広
くすることができる。
【0014】さらに、上記吸引ポンプおよび同吸引ポン
プの吐出側に接続された濾過装置を搭載した作業船に、
上記浮体式浮遊物吸引装置を懸吊可能な懸吊装置をそな
えていると、懸吊装置に浮体式浮遊吸引装置を懸吊しな
がら作業船を航行させることにより、広域水面の処理が
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての浮体式浮遊物吸引装置について説明する
と、図1はその基本構成を示す一部切断側面図、図2は
その変形例を示す斜視図、図3はその表層水導入板を設
けた変形例を示す斜視図、図4はその作業船に懸吊され
た作動状態を示す側面図、図5は図4の要部を拡大して
示す斜視図、図6はその作業船の端部を拡大して示す斜
視図である。
【0016】図1〜3において、符号2は浮力体として
のフロートブロックを示しており、このフロートブロッ
ク2は中空の直方体形に形成されている。そして、複数
のフロートブロック2が底板21と支持板3との間に、各
フロートブロック2の相互間に複数の吸引水通路10Aを
形成すべく、各フロートブロック2が相互に間隔をあけ
て、ボルト・ナット4等の固定具により固定されて表層
水吸引箱(以下「吸水箱」と略称する)5を構成してい
る。なお、フロートブロック2,支持板3および底板21
は、主体をFRP樹脂や軽合金で形成されていて、軽量
化がはかられている。
【0017】底板21の中央部に吸管7が設けられ、吸
管7に吸引ホース15がフランジ接手7aを介して接続
されている。吸水箱5は支持板3上の吊り金具13に取り
付けた吊りロープ34を利用してクレーン(図示せず)で
水平状態を保ちながら上下動されるようになっている。
【0018】吸引ホース15に陸上の吸引ポンプ28が接続
されていて、吸引ポンプ28の吸入負圧により吸入管7か
ら表層水の吸引が行なわれるのであるが、空気吸引が起
こるとポンプ機能が低下したり、機械故障が発生したり
するので、空気吸引を防ぐためのカバープレート25が、
水面レベルに位置するように設けられている。
【0019】符号6は吸管7の外周に取り付けられた
ストレーナを示しており、カバープレート25はストレー
ナ6と一体構造に形成され、吸管7にねじ込まれて高
さ調整可能となっている。なおこのカバープレート25
は、吸水箱5や後述のガイドーベーン22の上端部分より
も上方を覆うように取り付けられている。
【0020】符号22は堰状構造物としての吸引水ガイド
ーベーン(以下「ガイドベーン」と略称する)を示して
いる。この実施形態の場合、ガイドベーン22は、その上
端縁と水面との間に、図1の右側方向にのみ水面下に隙
間を形成されていて、(左側方向には隙間は形成されて
いない)右側方向からのみの吸水を許容する堰として作
用するようになっている。なお全周方向の吸水の可能な
堰構造のものとすることもできる。
【0021】このように、ガイドベーン22はその上端縁
が流入水の堰となり、水面下の吸引高さを決定する。ガ
イドベーン22の高さを調節するために、ガイドベーン22
がナット付き高さ調整軸9を介して支持板3に上下動可
能に取り付けられており、調整軸9に取り付けられたバ
ネ8はガイドベーン22の変動を抑えるよう作用する。
【0022】ガイドベーン22の外壁面は中心部から外方
に向けて徐々に下方に傾斜する形状に形成されていて、
吸引水の乱れを無くすことができるようになっている。
なおガイドベーン22の下面は水平な板状に形成されてい
る。
【0023】浮遊異物の進入を阻止するため、各フロー
トブロック2間に形成された吸引水通路10Aの吸水口
に、外側金網12が取り付けられ、さらに吸水箱5の内部
に内側金網1が取り付けられている。
【0024】このようにして形成された浮体式浮遊物吸
引装置(以下「浮体式吸水装置」と略称する)10全体の
大まかな深度調整(ガイドベーン22は吸引深さの微調整
を行なう)を行なうため、フロートブロック2にバラス
ト水を注入するためのバラスト水注入キャップ2aが上
方に設けられている。符号33は下方に設けたバラスト水
排水キャップを示している。
【0025】さらに、浮体式吸水装置10を初期に所定の
深度に沈めるために、吸水箱5に初期導水口29が設けら
れている。水面上への格納時の安定のため、傾斜レベル
調整台(脚)11を設けてもよい。
【0026】図2に示した変形例では、底板21はフロー
トブロック2の幅のみを有するドーナツ状に形成されて
いて、ガイドベーン22の下端部が底板21の中央開口部21
aから下方へ引下げることもできる構成となっている。
したがって、吸入管7,ストレーナ6,内側金網1など
は、支持板3に懸吊される構成となる。
【0027】また図2のものでは、各フロートブロック
2間に把手32が取り付けられていて、外側金網12の保護
がはかられるようになっている。
【0028】また図3に示した他の変形例では、吸水箱
5の周囲に形成された各吸引水通路10Aを閉塞可能な表
層水導入板26が取り付けられている。
【0029】各表層水導入板26はそれぞれ基端部をフロ
ートブロック2にヒンジ39で個別に開閉可能に取り付け
られており、一部の表層水導入板26を開くことにより、
表層水の吸入方向を選定でき、かつ選定された方向の吸
引幅を広くすることができる。なお全部の表層水導入板
26を開いた使用状態も可能である。また開いた状態で表
層水導入板26はロープ,棒などにより浮体式吸水装置10
に固定されるようになっている。図2,3の変形例のも
のも、上述の変形部のほかは図1のものと同じ構成であ
ることはいうまでもない。
【0030】上述の構成をそなえた浮体式吸水装置10
が、カバープレート25を水面レベルに位置するように浮
力調整されて、海面に配置される。そして、ナット付き
高さ調整軸9を操作して、ガイドベーン22の堰高さを吸
水しようとする表層水の深さに応じて調整する。
【0031】この状態で吸引ポンプ28を駆動すると、表
層水が吸入管7から吸引されて陸上の処理装置(図示せ
ず)に送られる。そしてこの場合、吸入管7は水面レベ
ルよりも下方に開口しているので、表層水の吸引効果は
大きい。またガイドベーン22の堰高さが調整されてお
り、さらにカバープレート25で吸入管7の上方が覆わ
れ、またカバープレート25はガイドベーン22よりも高い
位置で、吸入管7上部のストレーナ6の上端の水面付近
に設けられているので、空気や過大浮遊物の吸引を防ぎ
ながら微細藻類等を含む表層水を効率良く吸すること
ができる。
【0032】さらに、ガイドベーン22は吸引水の乱れを
抑制するよう作用する。なおガイドベーン22の上端縁の
形状を変更することで、表層水の吸引方向を変更するこ
とができる。
【0033】また、吸水箱5の底部を底板21で構成した
ため、底水の吸引を少なくして表層水の吸引効果を高め
ることができるほか、波浪による浮体式吸水装置10の動
揺を抑制することができる。なお吸水箱5の底部を網状
構造物で構成することも可能である。
【0034】さらに、外側金網12は浮遊異物の進入を阻
止する作用のほか、消波作用をも奏する。吸入水の異物
が少ない場合は、外側金網12, 内側金網1あるいはスト
レーナ6のいずれかの設置を省略してもよい。
【0035】上述の浮体式吸水装置を、図4に示すよう
に、作業船30のダビット14,つり上げウインチ38からな
る懸吊装置で所定水深(カバープレート25が水面レベル
と一致する水深)に懸吊して使用することも可能であ
る。作業船30には吸引ポンプ17,濾過装置18および吸引
ポンプ17駆動用エンジン16が搭載されており、吸引ホー
ス15を介して吸引された表層水が吐出ホース20により船
外に導かれて、陸上または他の船に設けた濾過装置19に
より処理されるようになっている。
【0036】また作業船30に濾過装置18を搭載してお
き、弁35, 41の切換えにより船内で処理することもでき
るようになっている。なお作業船30に濾過装置18を搭載
せず、吸引された表層水を吐出ホース20により陸上また
は他の船の濾過装置に送って処理するようにしてもよ
い。
【0037】作業船30に吊り下げた場合、作業船30を前
進させながら表層水の吸水を行なわせることも可能であ
る。この場合、図5に示すように、図3に示した表層水
導入板26をそなえた浮体式吸水装置10を作業船30に懸吊
し前進方向の表層水導入板26のみを開くことにより、前
進方向の広範囲にわたる吸水を効果的に行なうことがで
きる。符号37は作業船の走行時に浮体式吸水装置10を船
上に引き上げるための浮体式吸水装置支持枠を示してい
る。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の浮体式浮
遊物吸引装置によれば次のような効果ないし利点が得ら
れる。 (1) 吸入管と同芯的に設けられた堰状構造物としての吸
引水ガイドベーンの高さを調整することにより、表層水
の吸引深さの微調整が可能となる。これにより水面の集
積物浮遊深さの変化に対応して、浮体式浮遊物吸引装置
の吸引深さを簡単に調整することができる。 (2) カバープレートを吸入管の開口部上方で且つ上記吸
引水ガイドベーンよりも高い位置で、吸入管上部のスト
レーナの上端の水面レベルに位置するように設けたこと
により、空気吸入や過大な浮遊物の吸込みの防止をは
かりながら吸引ポンプの負圧を積極的に利用して水面に
沿う微細藻類等の吸引を効率よく行なうことができる。
また、上記カバープレートは、上記ストレーナと一体構
造にされて、上記吸入管にねじ込まれることにより、高
さ調整が簡便かつ適切に行われるようになる。 (3) 浮体式浮遊物吸引装置の主体部を構成する表層水吸
引箱の底板および吸引水通路の吸水口に設けられた外側
金網が、浮体式浮遊物吸引装置の波浪による動揺を防止
するよう作用するので、吸引隙間が安定し、安定した吸
引流量が得られる。 (4) 浮体式浮遊物吸引装置の主体部を構成するフロート
ブロックへのバラスト水の注・排水により、浮体式浮遊
物吸引装置の浮力を簡単に調整することができ、これに
より空気を吸引することなく、かつ吸引ポンプの負圧を
有効に利用できる水深に浮体式浮遊物吸引装置を設置す
ることができる。 (5) 吸引水通路の吸水口に設けられた表層水導入板のう
ちの一部のものを開くことにより、特定方向からの吸水
幅を広くすることができる。特に作業船に懸吊し作業船
の進行方向の表層水導入板を開くとき、吸水効果を大幅
に向上させることができる。 (6) 作業船に懸吊して使用することにより、広い範囲の
水域浄化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての浮体式浮遊物吸引
装置の基本構成を示す一部切断側面図。
【図2】同変形例を示す斜視図。
【図3】同表層水導入板を設けた変形例を示す斜視図。
【図4】同作業船に懸吊された作動状態を示す側面図。
【図5】図4の要部を拡大して示す斜視図。
【図6】同作業船の端部を拡大して示す斜視図。
【図7】(a)従来の浮体式浮遊物吸引装置の側断面図。 (b)図7(a)のA方向の上面図。 (c)図7(a)の左側面図。
【図8】従来の他の浮体式浮遊物吸引装置の模式側断面
図。
【符号の説明】
1 内側金網 2 フロートブロック 2a バラスト水注入キャップ 3 支持板 4 ボルトナット 5 表層水吸引箱(吸水箱) 6 ストレーナ 7 吸入管 8 バネ 9 高さ調整軸 10 浮遊物吸引浮体装置本体 10A 吸引水通路 11 傾斜レベル調整台(脚) 12 外側金網 13 吊り金具 14 ダビット 15 吸引ホース 16 エンジン 17 吸引ポンプ 18 濾過装置 19 濾過装置 20 吐出ホース 21 底板 22 吸引水ガイドベーン 24 発電機 25 カバープレート 26 表層水導入板 28 吸引ポンプ 29 初期導水穴 30 作業船 32 把手 33 バラスト水排水キャップ 34 吊りロープ 35 弁 37 浮体式吸水装置支持枠 38 つり上げウインチ 39 ヒンジ 40 吐出パイプ 41 弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/40 C02F 1/40 B (56)参考文献 特開 平5−214722(JP,A) 特開 昭56−150478(JP,A) 特開 昭54−95073(JP,A) 特開 昭53−45896(JP,A) 特開 昭51−123957(JP,A) 特開 昭52−34461(JP,A) 実開 昭50−16686(JP,U) 実開 昭61−70586(JP,U) 実開 昭59−116584(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 35/32 B63B 35/00 A01K 63/04 C02F 1/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面付近の浮遊物吸引用の浮体式浮遊物
    吸引装置において、浮力体としての複数個のフロートブ
    ロックと、同複数個のフロートブロックを、各フロート
    ブロックの相互間に複数の吸引水通路を形成すべく各フ
    ロートブロックの相互間に間隔をあけて上方および下方
    から支持する支持板および底板とからなる表層水吸引箱
    をそなえ、同表層水吸引箱に、上記水面よりも下方に開
    口部を有し吸引ポンプに接続可能な吸入管と同吸入管の
    上部に取り付けられたストレーナとが設けられ、高さ調
    整が可能な堰状構造物としての吸引水ガイドベーンが、
    上記吸入管の外方に同芯状に設けられ、上記吸入管の上
    記開口部の上方で且つ上記吸引水ガイドベーンよりも高
    い位置で上記ストレーナの上端の上記水面付近にカバー
    プレートが設けられ、上記各フロートブロックの相互間
    に形成された上記吸引水通路の吸水口に外側金網が設け
    られるとともに、上記各フロートブロックに浮力調整手
    段が設けられており、上記カバープレートが上記ストレ
    ーナと一体構造に形成されて上記吸入管にねじ込まれる
    ことにより高さ調整可能に設けられていることを特徴と
    する、浮体式浮遊物吸引装置。
  2. 【請求項2】 上記浮力調整手段が、上記各フロートブ
    ロックに設けられたバラスト水注入キャップおよびバラ
    スト水排水キャップとで構成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の浮体式浮遊物吸引装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の吸引水通路の各吸水口に、そ
    れぞれ表層水導入板が個別に開閉可能に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の浮体式浮
    遊物吸引装置。
  4. 【請求項4】 上記吸引ポンプおよび同吸引ポンプの吐
    出側に接続された濾過装置を搭載した作業船に、請求項
    1ないし3に記載された浮体式浮遊物吸引装置を懸吊可
    能な懸吊装置が設けられていることを特徴とする、浮体
    式浮遊物吸引装置。
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