JPH06220886A - 水底面を這う浮泥の捕捉装置 - Google Patents

水底面を這う浮泥の捕捉装置

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JPH06220886A
JPH06220886A JP1098193A JP1098193A JPH06220886A JP H06220886 A JPH06220886 A JP H06220886A JP 1098193 A JP1098193 A JP 1098193A JP 1098193 A JP1098193 A JP 1098193A JP H06220886 A JPH06220886 A JP H06220886A
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JP
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sludge
water
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sedimentation
hollow
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JP1098193A
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JP2736300B2 (ja
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Hisao Iwata
尚生 岩田
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Taiyo Kogyo Co Ltd
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Taiyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水底面を這う浮泥を捕捉して底質環境の悪化
を防止する。 【構成】 水底面Gに中空缶体2を設置する。該中空缶
体2の前面上方部位に浮泥流入口3,3…を開穿して、
水底面Gを這う浮泥粒子P,P…を該中空缶体2内に流
入せしめる。該中空缶体2内部は沈降区画4と濾過膜5
にて区分された排水区画6を有し、該濾過膜5にて固液
分離され、該濾過膜5を通過した処理水は該排水区画6
内に流入して外部へ排水される。更に、該濾過膜5に衝
突した浮泥粒子P,P…はフロック化して大径となり、
沈降区画4の内底部4a上に沈下する。更に、該沈降区
画4に隣接して設けられている吸引区画8内に前記フロ
ックM,M…が移行してポンプ等にて外部に排出され
る。又、上方部には従来の垂下型汚濁防止膜11を張設
して水質濃度の低減を計る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋工事等によって発
生する汚濁が周辺の水域環境及び底質環境に及ぼす影響
を低減するための水底面を這う浮泥の捕捉装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来此種汚濁防止装置として垂下型汚濁
防止膜と自立型汚濁防止膜とがある。前者は水面付近の
上層部の汚濁を低減することはできるが、水底面を這う
浮泥に対しては効果が及ばない。後者は、水底面を這う
浮泥を一時的に抑止することはできるが、該自立型汚濁
防止膜自体が波或いは水流等によって水底に埋設するこ
とがあり、或いは浮泥が該自立型汚濁防止膜の上方を乗
り越えて流下することもあり、やがては付近の滞留域に
浮泥が蓄積されて底質環境を悪化させる。而も、該底質
環境の悪化は水質環境の悪化をもたらすことになる。
【0003】又、例えば海洋工事が終了し、前記自立型
汚濁防止膜を撤去する際、該工事水域に堆積している浮
泥が拡散して付近の滞留域に蓄積され、水質環境を悪化
させる。従って、このような浮泥を除去しなければ底質
環境の悪化を防止することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の垂下型汚濁
防止膜や自立型汚濁防止膜は上層流や下層流の水質濃度
の低減は可能であるが、水底面を這う浮泥を捕捉して周
辺の底質環境が悪化しないようにすることはできない。
そこで、水底面を這う浮泥を捕捉して除去し、以て底質
環境の悪化を防止するために解決せらるべき技術的課題
が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案せられたものであり、水底面に設置せら
れる中空缶体の内部に沈降区画が設けられると共に、該
沈降区画の前面には浮泥流入口が開穿されて海底面を浮
遊する浮泥が該浮泥流入口より該沈降区画内に流入でき
るように構成されると共に、該沈降区画の背面に濾過膜
を張設し、該濾過膜の背後に排水区画を設けて前記濾過
膜を通過した処理水を該排水区画を介して外部へ放出で
きるように構成し、更に、前記沈降区画に隣接して浮泥
吸引区画を設け、前記濾過膜に衝突して該沈降区画の内
底部に沈下したフロックを該浮泥吸引区画を介して外部
へ排出するように構成した水底面を這う浮泥の捕捉装
置、及び上記中空缶体の上方に垂下型汚濁防止膜を連結
した水底面を這う浮泥の捕捉装置を提供するものであ
る。
【0006】
【作用】水底面に設置した中空缶体の前面に開穿されて
いる浮泥流入口より水底面を這う浮泥が該中空缶体に設
けた沈降区画内に流入する。更に、該沈降区画内に流入
した浮泥は濾過膜にて水と浮泥粒子分に分離され、そし
て、この処理水が該濾過膜の背後に設けられている排水
区画内に流入し、該排水区画から外部へ放出される。
【0007】一方、該濾過膜に衝突する浮泥粒子は、次
第にそのフロックの径を増してやがては該沈降区画の内
底部上に沈下する。そして、吸引区画に移行し、該吸引
区画からポンプ等により吸引されて外部へ放出される。
又、該中空缶体の上部に垂下型汚濁防止膜を張設すると
共に、該中空缶体と該垂下型汚濁防止膜にて汚濁発生水
域を囲繞せしめることにより、上部の垂下型汚濁防止膜
にて水質濃度を低減させるとともに、下部に設置した前
記中空缶体等より成る捕捉装置により水底面を這う浮泥
を捕捉することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に従
って説明する。図に於て1は浮泥捕捉装置を示し、2は
中空缶体である。該中空缶体2は縦断側面が略三角状に
形成されており、好ましくは不銹性の金属製にて成形さ
れるを可とする。而して、該中空缶体2は長さが5m〜
20mに形成されており、そして、前面板2aの略上方
部に多数の浮泥流入口3,3…を開穿してある。更に、
該中空缶体2の内部には沈降区画4が設けられて、該沈
降区画4に前記浮泥流入口3,3…より浮泥粒子P,P
…を混入した汚水が流入するように形成されている。
【0009】又、該中空缶体2の中空部であって、該中
空缶体2の背面板2bと略平行に濾過膜5を張設し、そ
して、該濾過膜5と背面板2bとの間に排水区画6を形
成する。而して、前記濾過膜5は前記沈降区画4内に流
入してきた浮泥粒子P,P…を混入した汚水を水と浮泥
粒子P,P…とを分離し、そして、浮泥粒子P,P…は
該濾過膜5に衝突して浮泥粒子P,P…相互がフロック
M,M…を形成してその径を増し、そして、該沈降区画
4の内底部4a上に沈下し、該浮泥粒子P,P…と分離
された処理水が前記排水区画6内に流入できるように構
成されている。又、該排水区画6内に流入した該処理水
は該排水区画6の側面開口部(図示せず)より放出でき
るように構成されている。
【0010】又、前記中空缶体2の内部前方部の下位に
は前記前面板2aの中間部位より仕切板7を垂設してそ
の下端部を前記中空缶体2の底板2cとの間に一定の間
隙Sを設け、そして、前記仕切板7と前面板2a並びに
底板2cによって形成される略三角形状の吸引区画8を
形成する。而も、該吸引区画8には吸引パイプ9が配設
され、該吸引パイプ9はポンプ(図示せず)に接続され
る。斯くして、沈降区画4内に流入し且つ、前記濾過膜
5に衝突し、大径になったフロックM,M…は前述せる
如く該沈降区画4の内底部4a上に沈下するが、該フロ
ックM,M…は前記ポンプによって負圧になる吸引区画
8内に前記仕切板7の下端部の間隙Sを介して移行し、
そして、吸引パイプ9内に吸引され乍ら排除される。
【0011】而して、該中空缶体2は水底面Gに配置さ
れ、そして、該中空缶体2の頂部金具10に従来の垂下
型汚濁防止膜11を連結する。而して該垂下型汚濁防止
膜11は水面に浮遊するフロート12と、該フロート1
2に吊架される防止膜13並びに該防止膜13と前記頂
部金具10間に張設した連結ネット14とによって構成
される。更に、必要によりアンカーロープ15,15に
て前記フロート12及び防止膜13の位置を固定する。
【0012】而して、該垂下型汚濁防止膜11は前記中
空缶体2の長さに対応した単位長さに形成され、そし
て、該中空缶体2と共に各単位長さ分を連結して汚濁発
生水域を囲繞するのである。斯くして、上部に配設され
た前記垂下型汚濁防止膜11によって水質濃度を低減さ
せると共に、水底面Gに設置されている中空缶体2によ
って水底面G近傍を這っている浮泥を除去することがで
きる。
【0013】尚、この発明は、この発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為す事ができ、そして、この発明
が該改変せられたものに及ぶことは当然である。
【0014】
【発明の効果】水底面を這っている浮泥は中空缶体の沈
降区画内に取込まれ、そして、背面の濾過膜に衝突した
浮泥粒子はフロック径を増大して該沈降区画の内底部上
に沈下する。更に、該沈降区画の内底部上に沈下したフ
ロックはポンプ等にて負圧になった吸引区画内に移行し
乍ら外部へ排出される。又、前記濾過膜5にて固液分離
された処理水は排水区画内に流入して外部へ排水され
る。
【0015】斯くして、水底面を這っている浮泥は該中
空缶体内にて水と分離されるので外部の波や水流の影響
を受けず極めて効果的に固液分離並び浮泥の除去が行わ
れることができる。更に、上部には従来の垂下型汚濁防
止膜を張設したので水底面に設置した中空缶体も水底に
埋入するようなこともなく、汚濁発生水域の汚濁源が効
率良く排除できる。斯くして、水底面を這う浮泥を捕捉
し、以て、底質環境の悪化を防止し、水質環境の向上に
寄与することができる等、正に諸種の工業的効果を奏す
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、その縦断側面図。
【図2】図1の正面図。
【符号の説明】
1 浮泥捕捉装置 2 中空缶体 3 浮泥流入口 4 沈降区画 5 濾過膜 6 排水区画 7 仕切板 8 吸引区画 11 垂下型汚濁防止膜 P 浮泥粒子 M フロック S 間隙 G 水底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/00 ZAB D 7824−4D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底面に設置せられる中空缶体の内部に
    沈降区画が設けられると共に、該沈降区画の前面には浮
    泥流入口が開穿されて海底面を浮遊する浮泥が該浮泥流
    入口より該沈降区画内に流入できるように構成されると
    共に、該沈降区画の背面に濾過膜を張設し、該濾過膜の
    背後に排水区画を設けて前記濾過膜を通過した処理水を
    該排水区画を介して外部へ放出できるように構成し、更
    に、前記沈降区画に隣接して浮泥吸引区画を設け、前記
    濾過膜に衝突して該沈降区画の内底部に沈下したフロッ
    クを該浮泥吸引区画を介して外部へ排出するように構成
    したことを特徴とする水底面を這う浮泥の捕捉装置。
  2. 【請求項2】 上記中空缶体の上方に垂下型汚濁防止膜
    を連結したことを特徴とする請求項1記載の水底面を這
    う浮泥の捕捉装置。
JP1098193A 1993-01-26 1993-01-26 水底面を這う浮泥の捕捉装置 Expired - Lifetime JP2736300B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196051A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Penta Ocean Construction Co Ltd 汚濁防止枠および汚濁粒子の沈降促進工法
JP2014522923A (ja) * 2011-06-17 2014-09-08 ノーチラス・ミネラルズ・パシフイツク・プロプライエタリー・リミテツド 海底貯鉱のための装置および方法
JP2015183361A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 五洋建設株式会社 濁水の拡散を抑制する装置及び濁水の拡散を抑制する方法

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JP2015183361A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 五洋建設株式会社 濁水の拡散を抑制する装置及び濁水の拡散を抑制する方法

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