JPS6311165A - 成形可能なフアイバ−グラス製キヤスチングテ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良されたファイバーグラス製キャスチング
テープに関する。本発明のキャスチングテープは、その
長さ方向には相当程度の弾力性を保持する結果、使用適
合性が改善され、このテープを一層患者用として利用し
やすくさせるとともに、得られる型が患者の腔部に一層
適合もしくは一致することが可能である。

焼石膏の型は従来、一定期間、身体局部または腔部を固
定する目的で使用されてきた。この包帯のプラスタは、
支持体上にポリマー材料を使用した合成キャスチングテ
ープまたは包帯で補完したり、場合によっては代替する
ことも行われてきた。

このポリマー材料は紫外光にさらされると硬化するか、
あるいは水と反応したときに硬化するポリマーを含有す
るものであった。紫外線硬化する型の例は、米国特許第
３．８８１．４７３号に記述されている。最近、整形用
型を製作するのに、水硬性または水反応性ポリウレタン
組成物が用いられるようになった。この材料は、他のポ
リマー性合成キャスチング材料に広く取って代る状況で
ある。ポリウレタンのキャスチング材料とは、たとえば
、米国特許第４．３７６．４３８号および第４．４１１
．２６２号に記載されているタイプのものである。

合成キャスチング材料に用いる繊維系支持体にはほとん
どファイバーグラス材料が使われている。

この材料は最終型強度の点で利点を持つもので、種々の
ファイバーグラス生地構成のものが、合成キャスチング
テープの支持体として今まで用いられてきている。上記
特許では、キャスチングテーブ用支持体として各種ファ
イバーグラスの利用が述べられている。米国特許第３．
６８６．７２５号、３，７８７、２７２号、および３，
８８２．８５７号は特定のファイバーグラス材料、また
は整形用型の使用にとくに好適なファイバーグラス支持
体を得るためのファイバーグラス材料の処理法について
述べている。

米国特許第４．３２３．０６１号は、ファイバーグラス
と第二の繊維、たとえば綿、亜麻、レーヨン、ウール、
アクリル樹脂、ナイロン、テフロン、またはポリエステ
ルのごときものとの組合わせによるキャスチング支持体
のことを記述している。この支持体の二次繊維の役割り
は、この支持体上に硬化性樹脂を保持することにある。

米国特許第３．３３２．４１６号は、弾性および非弾性
繊維の組合わせで得た織成支持体を有する焼石膏型包帯
を記載している。

ファイバーグラスは、種々の反応性ポリマーを使った整
形用型に支持体材料として広く採用されているが、この
材料にも二、三の欠点がある。そのうち大きな欠点の一
つは、キャスチングテーブの患部に対する適合性である
。適合性と言うのは、身体各部の複心曲線および突起に
対し、包帯またはキャスチングテープが適合または緊密
に接触し得る性能と見なすことができる。ファイバーグ
ラスキャスチングテープは一般に、それ以外の繊維製キ
ャスチングテープより硬質であり、型技工士、外科医は
このテープを患者の肢に適合させるのに不便を惑するこ
とが多い。このため、独自に開発したファイバーグラス
キャスチングテープを二次キャスチングに幅広く利用し
ている。二次キャスチングは初期型をとりつけたは＼゛
７〜１０７〜１０日後型のことである。−吹型は骨折腔
部を固定する時点で患者に施すものであり、焼石膏型包
帯はきわめて適合性のよいため、−次キャスチング材料
としてよく使われてきた。通常、二次キャスチングを施
す場合、採用材料はその軽量さと耐湿性が焼石膏に勝る
理由から、合成キャスチング材料が用いられる。同時に
この場合、適合性は一次キャスチングの場合はど厳密性
を問われない。ごく最近のファイバーグラス系キャスチ
ングテープの適合性は初期のものより向上したものの、
依然焼石膏に匹敵するまでには至っていない。

本発明は、ガラス繊維を用いた成形可能なキャスチング
テープを提供する。このテープは従来のファイバーグラ
ス製キャスチングテープに比しいちぢるしく適合性が向
上している。本発明によれば、このキャスチングテープ
ではメリヤス支持体を用い、この場合支持体中の弾性繊
維とファイバーグラスとを結合させる。本発明の支持体
は、ファイバーグラスの強度が保持される利点があり、
同時に弾性繊維の存在により支持体の長さ方向の伸び率
が一層高まり、好適なキャスチングテーブが得られる。

一般にこの発明によるテープの適合性は、いちぢるしく
向上しているが、その理由は、二のテープが従来のキャ
スチングテープより伸長・戻り性が目立って高いこと、
および患者の肢にとりつけやすいことによる。上記伸長
・戻り特長により、テープは一層患者に適合しており、
その効果は弾性衣服が身体に適合する性能に近似してい
る。

本発明によるキャスチングテープの支持体は、連続ファ
イバーグラスフィラメントまたは他の強力ヤーン、およ
び弾性フィラメントまたはヤーンを組み合わせ織成した
ものである。ファイバーグラス支持体は通常、フィラメ
ントから得られ、このフィラメントをヤーンに仕上げ、
さらに希望する構造に寸法づけて編成する。本発明では
支持体を、６〜２８針／インチ（２，５４ｃｍ）保持の
ラシエル・ワープ編機（Ｒａｓｃｈｅｌ　Ｗａｒｐ　Ｍ
ａｃｈｉｎｅ）で編み上げる。本発明のキャスチング支
持体生地は、メリヤス生地であり、高弾性繊維（ファイ
バーグラス、ポリアミド、またはポリエチレン）をエラ
ストマー高伸長繊維と結合させる。高弾性繊維の弾性率
は、８　Ｘ１０’Ｐｓｊ　（約５．６　ＸＩＯ’　ｋｇ
／ａｌｌ）またはそれ以上である。エラストマー延伸性
繊維は、天然繊維または合成エラストマー（たとえば、
ポリイソプレン、ポリブタジェン、ジエン・スチレンコ
ーポリマー、アクリロニトリルとジエンまたはポリクロ
ロプレンのコポリマー、クロロプレンとその他モノマー
のコポリマー、エチレンプロピレンコポリマーとエチレ
ン・プロピレン・ジエン・ターポリマーを含むエチレン
プロピレンエラストマー・およびスチレンとブタジェン
またはイソプレンのブロックコポリマーである熱可塑性
エラストマー）であっても差し支えない。エラストマー
高伸長繊維は、スパンデックス（ポリウレタン）繊維と
することができる。最も一般的に人手できる弾性ヤーン
は天然ゴムおよびスパンデックスである。天然ゴムは本
発明の支持体として、好適な弾性ヤーンと言える。

伸長性繊維は、メリヤス生地のワーブまたはウニイル、
すなわち、機械方向に見られるが、よこ糸繊維では見ら
れない。生地の繊維全体容積をベースとした繊維の約０
．２〜２５％は伸長性を示す。

メリヤス生地は最低４０％から最高２００χまでの長さ
方向伸長率を示すべきである。弾性ヤーンで編んだ生地
は、長さ方向にかなり大きな伸長性を示すが、生成した
キャスチングテープに一層すぐれた適合性を与えるのは
、この長さ方向の伸び率である。本発明による生地の伸
長性は最低４０％であり、６８０ｇ／インチ幅（約２６
８ｇ／ｃｍ）の静荷重下では２００χを示すことがある
。これはプレポリマー被覆の生地が示す伸び率である。

好適な伸長範囲は６０〜１００χとされる。

キャスチングテープ中の支持体として、以前採用のファ
イバーグラス編生地は、ある程度の延伸性または伸び率
を示すが、延伸後はかんたんにはもとの長さまで戻らな
い。本発明による支持体は、その初期長に実質的に戻る
ものであるが、それは、支持体中にエラストマー繊維が
含まれるためであり、支持体を初期長に戻す力により、
支持体を患者の体位に適合させることができる。

支持体の弾性繊維成分は、ラップまたは非ラツプフィラ
メントの何れでも差し支えない。また”２イラメントを
綿、ナイロン、またはポリエステル繊維でラップするこ
ともできる。弾性フィラメントは押出フィラメントであ
ってもよく、または加工糸、加工フィラメントは弾性材
料シートから切断抽出することができる。また、特殊ラ
ップ繊維があるとしても、これは本発明にはそれほど意
味のあるものでない。支持体の容積比率はファイバーグ
ラスまたは他の高強力糸の７５〜９９．７５χ、弾性糸
の０．２５〜２５容積％を占める。できれば支持体が弾
性糸を１〜６容積％含んでいるとよい。生地の延伸特性
は糸の種類、弾性フィラメントの数、フィラメントのサ
イズ・ゲージ、さらに生地と生地模様を編む時点で弾性
フィラメントにかかる張力を選定して調節することがで
きる。

弾性糸は、長さ方向に生地としての伸縮性または弾性を
顕著に高める。代表的なファイバーグラス製キャスチン
グ支持体の伸長性は、長さ方向で約５〜３５％とされる
。前記のごとく、本発明のキャスチング支持体では、４
０％以上２００％に至る延伸性を発揮するが、その好ま
しい範囲は６０〜１００Ｘとされる。この支持体は横方
向にもある程度の延伸性を持つが、それは弾性糸による
よりむしろ編成方式によるためとされる。この横方向の
延伸性は約３０〜８０％の範囲にある。

本発明による生地の力は比較的低い。この力とは、生地
を一定率で伸長させるに要する力のことであり、単位幅
あたりの力、すなわち、特定伸び幅１インチ当りのｇ数
であられされる。この力は、テープを患者に施したのち
、プレポリマーの硬化する前、患者の肢を締めつけぬ程
度のできるだけ弱い力であるべきである。プレポリマー
が硬化したのちは、この生地の力は問題とならない。そ
れは硬化ポリマーにより、それ以上の締付けが防がれる
からである。本発明による生地の力は、できれば３０％
の伸び率に対し４０〜１７５ｇ／インチ幅（約１６〜７
０ｇ／ｃｍ幅）であるのがのぞましい。いかなる特殊編
成構造のものでも、弾性糸の厚みまたはゲージを変える
ことによりその力を調節できる。この力はまた生地の弾
性糸の番手を変えるか、編成構造を変え、さらに編成操
作中弾性糸にか−る力を変えることにより調節できる。

使用する特殊弾性ヤーンは、キャスチングテープに用い
る水硬性ポリウレタンプレポリマーとなじまなければな
らない。通常、天然、合成ゴムの何れでも、ポリウレタ
ンプレポリマーを早期ゲル化させ、保存中硬化させるこ
とのできる化学薬剤を使って配合させることができる。

この化学剤としては、アミン、アルカリ塩、アルカリ土
類金属塩、および活性水素含有化合物が挙げられる。ゴ
ム加工糸にアミン化合物を含む場合は、キャスチングテ
ープの保管中、ポリウレタンプレポリマーが早期硬化を
生ずるものと思われる。ポリウレタン、すなわちスパン
デックスフィラメントを本発明の弾性フィラメントとし
て使用することができる。ただしポリウレタンプレポリ
マーは、ポリウレタンフィラメントを膨潤させ、このた
めフィラメントの弾性を低めることがある。このポリウ
レタンフィラメントの膨潤は、ある程度、フィラメント
の架橋または被覆により調節することができる。本発明
で用いるポリウレタンフィラメントは、場合により十分
な可使時間と見なせる約１年間、その弾力を保つことが
できる。スパンデックスフィラメントの種類によっては
、ポリウレタンプレポリマーにより、その弾性が急に影
響を受けるものもある。このフィラメントは、支持体被
覆用の水硬性プレポリマーと接触すると急激にその弾性
を失う。

エラストマーヤーンと特殊ポリウレタンプレポリマー配
合との相容性を決めるのに、簡単な選別テストを行うこ
とができる。エラストマーヤーンの１重量パーセントと
、プレポリマー配合物３重量パーセントとを混合し、管
体に入れて密封する。

この管体を７０’Ｃ炉内に装入し、７日間状態保持する
。プレポリマーが液状を示し、上記７日後でも弾性を保
つ場合は、ヤーンとプレポリマーは相容性を示し、約１
年間保管しても安定と見なし得る。

市販のゴムヤーンを処理して、ポリウレタンプレポリマ
ーと相容性のない成分を除去、中性化、または不活性化
させることができる。この場合、各種抽出法が用いられ
、たとえばゴム糸をトルエン、クロロホルム、アセトン
または塩化メチレンのごとき溶剤で処理してもよシ）。

つぎに溶剤は乾燥により除去する。ゴムヤーンは塩酸で
処理できるが、硫酸、硝酸、りん酸、および有機酸を使
うこともできる。ついでゴムヤーンを水洗乾燥するが、
この酸処理により、プレポリマーの早期ゲル化のもとと
なるヤーンに含まれるゴム状化学物質が不活性化される
ようである。酸処理または溶剤処理を編成操作にか＼る
前に行ったり、または、編成支持体について行うことも
できる。

本発明による、操作処理後、使用してよい天然ゴム系ヤ
ーンの配合表を以下に示す。

皿 クレープゴム　　　　１００．０ ステアリン酸　　　　　１．０ Ｔｉｏｚ　　　　　　　　　　１０．０シリカ　　　　
　　　１０．０ Ｚ　ｎｏ　　　　　　　　　５．０ 硫黄　　　　　　　　　２．０ 紫外線安定剤　　　　　０．２ 促進剤　＃Ｉ＊　　　　　２．０ 促進剤　＃　ＩＩ　＊　　　　　１．０上代表的化学物
質としてＡＬＴＡＸ、　ＴＯＡＤ、　Ｃａｐｔａｘ等が
挙げられる。

本発明の支持体製造に使用する編成方式は数多い。通常
、生地は編機により最低３バーを用いて編み上げる。一
つのバーは弾性ヤーン用、二つのバーはファイバーグラ
ス用である。なお、２バーによるメリヤス生地を使って
、それほど高い注型圧を要しないきわめて相容性のよい
キャスチング支持体を製作することができる。子供用の
キャスチングテープは高い力は要求されないが、きわめ
て適合性の高いキャスチングテープを必要とする用途向
けのものである。本発明の編成支持体においては、弾性
糸はその生地の長さ方向に生地の延伸を生ずるものとす
る。弾性ヤーンは、チェーンステッチでもよく、クシエ
ル編成構造中ではバー１．４バー生地ではバー２、バー
３、あるいはバー４である。弾性ヤーンがチェーンステ
ッチ中にある場合には、第２バーは、生地の横方向に延
びるファイバーグラス中におかれる。第３のバーおよび
第４のバーを用いる場合には、これらはファイバーグラ
スあるいは他のタイプのヤーンのどちらであってもよく
、ジグザグまたは正弦波のパターンで配置してもよく、
このパターンは、この位置で横方向に並んだヤーンに対
し最終キャスチングの圧潰力を増す。弾性糸チェーンス
テッチの場合、編成操作時の糸張力はこのチェーンステ
ッチが若干の伸長性を持つと同程度に生地の力特性に強
い影響力を示すとは限らない。弾性糸はチェーンステッ
チに一層大きな伸長性を持たせるはずである。弾性糸は
３バー編みで、バー２、バー３であるか、４バー編みで
バー２．３および／またはバー４であるかにより、この
弾性糸の張力は大きなものとなるが、この力は十分高く
あるべきで編機から取り外す場合、ある程度、生地をひ
たづけしたりパンチングさせるに足る力を持つことがの
ぞまれる。生地を伸縮させる場合、ギヤザーを引き出し
、生地の延伸性がこれ以上とならぬように鎖編み中のガ
ラス繊維を用いてこの伸長性を調節する。好ましい生地
はバー３の弾性糸を用いた３バー編みである。

このメリヤス生地支持体の代表的パターンを図解してい
る第１図では、バー３上の弾性ヤーンおよびバー１．２
上のファイバーグラスを有する３バーパターンを示す。

第２図は、同じく弾性ヤーンがバー３上に、ファイバー
グラスがバー１．２上にある場合を示す。この生地は第
１図のものより重い。というのは比較的多量のファイバ
ーグラスがバー２により、生地に加えられるからである
。

第３図は、４バーパターンを示し、この場合弾性ヤーン
はバー１上にある。なおバー２−４はファイバーグラス
ヤーンを保持している。

こ＼で理解すべきことは、上記バーパターンは変更可能
であることである。たとえば、第３図のパターンをバー
３．４に弾性ヤーンを、またバー１と２にファイバーグ
ラスを用いることができる。

また、第１．２図のパターンは、第３図のバー３．４で
示したのと同じバー３上でジグザグパターンを用いるこ
とによって変形することができる。

生地が必要力を備え、かつ長さ方向の伸長性、および生
地内でのファイバーグラス容積を有し、希望するキャス
チング力が発揮できる限り、特殊な編成パターンはそれ
ほど重要視されない。

キャスチングテープの適合性は客観的に測定することは
困難であるが、選定された特性にもとづく合成キャスチ
ングテーブの適合性について主観的に有効な判定方法が
見出だされており、多くの習熟した検査員の間で再現性
のすぐれたものと評価されている。この手順は、１９８
４年４月２７日〜５月１日開催の、生物材料学会、第１
０回年次大会テキスト２３４ページに記載されている。

幾分修正を加えたこの手順を使って、本キャスチングテ
ーブの適合性を比較することができる。その手順に修正
を必要とするが、その理由としては本発明によるキャス
チングテーブの相容性が幅広いということと、本発明に
よるキャスチングテープが、ある種の特徴、つまり従来
のキャスチングテープの同一条件のもとでは見出だし得
ない、もとのテープに復帰する性能すなわちテープ力を
持ち合わせていることによる。本発明によるキャスチン
グテーブの適合性を提示するため、本発明のテープＢと
、市販のファイバーグラス製キャスチングテープＡとを
用い、短小の腕用キャストを製作した。その結果を示す
と下表のとおりである。

■定眉皿　　　包帯坐且金性　　八　　旦１、前腕　　
　　　なじみ性　　　１０１０２、中駒　　　　　Ｍ、
Ｄ伸縮性　　１０１５３、中駒　　　　　粘着性　　　
　５５４、下腕　　　　　くびれ　　　　１０１４５、
手のひら付根　阿、Ｄ伸縮性　　１０１６６、手のひら
付根　力　　　　　　５７７、手の甲　　　　くびれ　
　　　８１４８、手の内側　　　捩れ　　　　　２２９
、手の底部　　　折重ね　　　　７７１０、手の底部　
　　Ｃ，Ｄ伸縮性　　１０１０１１、下腕　　　　　Ｃ
，Ｄ伸縮性　　１１８１２、下腕　　　　　　　力　　
　　　　　　　５７１３、手首　　　　　成形性　　　
−ユ　−■市販のポリウレタン系ファイバーグラス製キ
ャスチングテーブと、本発明によるキャスチングテープ
との適合性比較を第５図に示す。伸長量つまり長さと幅
の伸長量が大となるほど、テープの適合性は大となる。

長さの伸び性は６インチ（約１５ｃｍ）長のテープから
６８０ｇ／インチ材料幅（約２６８ｇ／ｃｍ幅）の分銅
を吊しその伸び率を測って求める。

同じ要領で、その端部ではなく側面に錘を吊して横方向
の伸び率を求める。図中、曲線Ａは改良のＤＥＬＴＡ−
ＬＩＴＥ　（デルタ・ライト）キャスチングテープの、
曲線Ｂは本発明キャスチングテーブの、曲線ＣはＬＣａ
ｓｔキャスチングテープの、曲線りは５ＣＯＴＣＨＣＡ
ＳＴ　２　（スコッチキャスト２）キャスチングテープ
の伸長性を示す。Ｂ線のテープでは、長さ方向について
他のキャスチングテーブより顕著に高い伸長性を示す。

第４図は本発明キャスチングテープ〔４，５インチ（約
１１．４ｃｍ）幅〕と、市販４インチ〔約１０１〕幅の
キャスチングテープとの伸長および復元特性の比較図で
ある。第４図の曲線は、インストロン（Ｉｎｓｔｒｏｎ
）引張試験機で得たものであり、曲線Ａは改良デルタ・
ライト・キャスチングテープ、また曲線Ｂは本発明キャ
スチングテープについてのものである。生地サンプルに
は７５０ｇの力を加えて引っばり、さらに元に戻す。曲
線の下降傾斜部分は回復状態を示し、０点にまで復帰す
る状況が示されている。第４図の曲線は、引張試験機の
測定結果をプロットしたものであり、チャートペーパを
一方向に流すようにしている。本発明による支持体生地
が一層伸縮性に冨み、生地の復元特性のすぐれているの
が図かられかる。すなわち本発明による生地の戻りは一
層早く、がっその初期長に回復するのが分かる。

以下の実施例、■、２．３は、本発明に有用な特定の支
持体を説明したものである。

実施斑−上 繊維生地を第３図の４バー構造により１８ゲージのラッ
シェル編機を用いて編成した。第一のバーはナイロンで
ラップされたスパンテックス糸、７０デニールを含み、
Ｌｙｃｒａ　Ｔ−１２７を４０デニールナイロンの２ラ
ツプでラップされた。第一のバーには４１本が存在して
いる。バー２は３８本のＤＥ７５１１０フアイバーグラ
スヤーンを、バー３は７６本のＤＥ７５１１０グラスフ
アイバーヤーンを含み、バー４はバー３と同じであった
。６．５コ一ス／インチ（約２．５コ一ス／ｃｍ）　、
４１／２インチ（約１．８印）生地のチェーンリンク数
は以下のとおりである。

バー１：　　２．０．０．２ バー２：　　ｏ、　　ｏ、　　ｓ、　　８バー３：　　
４．４．２．２およびＯ，０，２，２バー４：　　２．
２．４．４および２．　２．　０．　０生地の重量は４
０９ｇ／ｒｒｆ　（解放時）伸び率は１５０χ、３０％
伸び率での生地の力は２５０ｇであった。

尖施拠−１ 生地を、第２図の３バーパターンを使って２４ゲ一ジラ
ツシエル編機で編み上げた。バー１と２とは、ＤＥ７５
１１０フアイバーグラスヤーンを、バー３は未ラップの
９０ゲージ天然ゴム糸（Ｊ、Ｐ、　５ｔｅｖｅｎｓ社よ
りＬ−８３の名称で市販）を用いた。第一のバーは５５
本、第二のバーは５２本、第三のバーは５２本であった
。

チェーンリンク数は以下のとおり。

バー１：　　２．Ｏ，０，２ バー２：　　Ｏ，０，８，８ バー３：　　Ｏ，０，２，２ 生地の幅は４１７４インチ（約１１ｃｍ）、生地の伸長
時には１１．９４コ一ス／インチ（約４．７コース／、
ｃｍ）を示し、重量は４６１ｇ／ボ（解放時）、伸び率
１１５゜０χ、３０％伸び率時点の力は３２５ｇであっ
た。

２施斑−主 生地を、第１図に示す３バーパターンを使って２４ゲー
ジのラシエル編機で編み上げた。バー１．２はＤＥ７５
１１０のファイバーグラスヤーンを、バー３は平坦で未
ラップの９０ゲージ天然ゴムヤーンを含んでいた。天然
ゴムヤーンはＬ８３の名称でＪ、Ｐ。

Ｓ　ｔｅｖｅｎｓより市販されているものであった。第
一および第三のバーは４９本、第二のバーは４７本を有
し、チェーンリンク数は次のとおり。

バー１：　　２．Ｏ，０，２ バー２：　　Ｏ，０，６，６ バー３：　　ｏ、ｏ、２．２ この４１７４インチ幅生地は、伸長時１１．９４コース
／インチ（約４．７コース／　ｃｍ　）を示し、重量は
３０４ｇ／　ｒｒｆ、伸び率７０％。３０％伸び卑下で
の生地力は３７５ｇである。

以下に示す４．７実施例は、支持体カバー用のプレポリ
マーを早期ゲル化させる系中の化学物質をとりのぞくた
めの洗剤または酸に対する、糸の予備処理効果の説明で
ある。通常７日ではゲル化しない製品は、最終製品とし
て最低１年の可使時間を有するものとしてよい。１年は
この種製品について妥当な可使時間である。

尖詣貫−↓ 未処理の９０ゲージゴム糸（Ｊ、Ｐ、　５ｔｅｖｅｎｓ
社提供Ｌ８３製品）約Ｌｏｇを、米国特許第４．４３３
．６８０号実施例１１記載のポリウレタンプレポリマー
を３０ｇ含有するポリプロピレン・チューブに導入した
。

このチューブを密封後、炉中７０°Ｃに保つ。プレポリ
マーは硬質状であり、３日以内でゲル化する。

プレポリマーから除去するゴムは弾性を有し、このゴム
系は表１のＮｏｌに相当する。この未処理ゴム糸では本
発明実施例には不向きであった。

実施例　５ Ｊ、Ｐ、　５ｔｅｖｅｎｓ社製のＬ８３と呼ぶ９０ゲー
ジゴムヤーン１７０ヤード（約１５３＋ｎ）　５５本を
、ステンレススチール網バスケット底部に重ねた。バス
ケットを大型のステンレススチール製ポットに入れ、約
１２ガロン（約４５２）のトルエンをこれに加え、ゴム
はとくにかきまぜない。２４時間後に、ゴム含有のバス
ケットをポットからとり出し、トルエンを更新した。バ
スケットを再度ポットに戻し、さらに２４時間放置した
。この反応操作を３回反覆し、ゴムをトルエンで４回抽
出した。ここでゴムを取り出し、乾燥してトルエンを除
去した。乾燥ゴム約Ｌｏｇを実施例４記載の３０ｇのポ
リウレタンプレポリマー含有のポリプロピレンチューブ
内に入れ、このチューブを炉内で７０″Ｃ温度下に熟成
させた。

７日後ではプレポリマーは硬質化せずゲル化するが８日
目には硬化した。

実施例　６ Ｇｌｏｂｅ　Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ　Ｃｏｍｐａ
ｎｙ製造の商品名ＧＭ３２Ｎ、　１１０ゲージ押出ゴム
ヤーンテープ１２４ヤード（約１１１ｍ）　５本を４０
０ｍパイレックス（Ｐｙｒｅｘ）ビー力の底部に敷きつ
めた。８０〜８５°Ｃ加熱の２Ｎ　−Ｈｃ２．３０００
ｄをビー力に加え、このビー力を熱板上に置き、７０〜
７４°Ｃの温度下に３７４時間保持した。

塩酸を流し出し、ゴムヤーンをステンレススチール製網
バスケットに移しかえ、連続流水中約１時間２０分かけ
て流水で完全にこれを洗浄した。水洗後、ゴム質を３フ
イート（約１ｍ）離隔した被覆鋼棒上にあてがい、約５
時間乾燥させた。さらに真空乾燥後約Ｌｏｇの乾燥ゴム
質を実施例４記載の３０ｇ、ポリウレタンプレポリマー
含有のポリプロピレンチューブ内に入れた。チューブを
密封後、これを７０″Ｃの炉内で熟成させた。プレポリ
マーのゲル化時間は約２６日と見られ、ゴム糸は依然弾
性を呈した。

実斑拠−ユ 各種ゲージのゴムを対照として塩酸で処理し、さらに水
で処理する。この操作サイクルとゲル化時間とを表１に
示す。どの場合でも、ゲル化時間を測るには、１０ｇの
ゴムを実施例４記載の３０ｇプレポリマー含有のポリプ
ロピレンチューブに加え、このチューブを７０°Ｃの炉
中に入れて測定した。前記のごとく、本発明に適う材料
のゲル化時間は７日またはそれ以上であれば十分である
。別の対照は、プレポリマーのみを含むサンプルであり
、このプレポリマーが規定時間内で自身でゲル化しない
ことを示した。

ス［ キャスチングテープが実施例１記載の繊維生地を用いて
製造された。弾性糸はＬｙｃｒａ　Ｔ−１２７を用い、
実施例４記戦のポリウレタンプレポリマーを生地上に被
覆し、その被覆割合を、被覆生地１００χに対し重量に
して４６％相当とした。生地の重量は４０９　ｇ／ｒｌ
（、伸び率を１５ｏｚとした。包帯を水に浸漬し、プレ
ポリマーを活性化させ、ポリマーの圧潰力は次の要領で
測った。テストシリンダーは２３７４インチ径（約７ｃ
ｍ）の金属合せピンの周囲に４１７２インチ（約１１．
４ｃｍ）幅のキャスチングテープ５層をまきつけて作っ
た。このシリンダーを１５分、１時間、２４時間に分け
て熟成させ、その圧潰力を測定した。測定にはシャティ
ロンＣｈａｔｉｌｌｎ圧縮試験機を用いた。まずサンプ
ルのＩ　ＣＴ１１を圧縮し、シリンダーを歪まずに要す
る力を測定した。できれば、この圧潰力は、２４時間熟
成し、上記寸法の合せピン上に４インチ（約１０−）幅
のキャスチングテープ５層をまきつけ作ったテストシリ
ンダーに対し、９０ポンド（約４０ｋｇ）以上あること
かのぞましい。このテストに用いたキャスチングテーブ
は最高１２ケ月までその適合性、性能を持続した。また
このテストで用いる特殊サンプルは、室温下で２ケ月間
熟成させたもので、圧潰テスト結果を以下に示した。

１５分　　１時間　　２４時間　硬化時間圧潰力　　　
４２ポンＦ　　　　　５８ポシド　　　　１０２ポンド
　　３．７分ヌＬ於「性り一」し Ｑｕａｌｉｔｅｘ（クオリテックス）商品名で市販され
ている９５ゲージ押出天然ゴム系テープを実施例６記載
の方法に準じ、３Ｎ−Ｈｅｌで３７４時間反応させ、ポ
リウレタンプレポリマーと反応する成分をまず中性化さ
せた。処理後のゴム系と３１７４インチ幅（８，２ｃｍ
）のラッシェル曙生地（実施例３記載で製作）とを配合
した。この生地の重量は３４１ｇ／ｃｆｆｌ、伸び率は
７０％を示す。つぎに生地を実施例４記載のプレポリマ
ーを用いて２９０ｇ／ｒｒｆの重量比率、すなわち４６
％の被覆割合で被覆した。７０”Ｃ，１４日間熟成させ
たキャスチングテーブのサンプルはその弾性特性を維持
しつ！′けた。別のサンプルを７０’Ｃのもとで２４時
間熟成させ、実施例８記載の要領で圧潰力テストを行っ
た。その結果はっぎのごとくであった。

２４時間　　　硬化時間 圧潰力　　　９５ボンド　　３．０分

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は、３バーのラッシェル編構成を示す説明図
で、バー１は単純なチェーンステッチ、バー２および３
はヤーンにラッピングする運動を示す。 第３図は、４バーのラッシェル編構成を示す説明図で、
同じくバー１が単純なチェーンステッチ、バー２．３お
よび４がヤーンにラッピングする運動を示す。 第４図は、本発明の支持体および従来の支持体について
の応力−歪曲線ならびにその回復曲線を示すグラフ図で
ある。 第５図は、本発明による支持体と、従来のキャスチング
テープ用支持体との延伸性能比較をそれぞれ示すグラフ
図である。 ノｌ’−／　　　　　　　　　ノＩ″−２ハ″−３ノ１
０−１　　　　　　　　刀“−２刀“−３刀゛°−１カ
′−２カー３　　　　　カー４＾冒ｊｊ向　　イ＊ｎ−
＞平　　　　　　（２−ツノめ　力　（デラムノ 手続補正書（方式） ％式％ １４事件の表示　　　特願昭６２−８３１１５号２、発
明の名称 成形可能なファイバーグラス製キヤステングテープ３、
補正をする者 事件との関係　特許出願人 住所 名　称　ジョンソン・アンド−ジョンソン拳プロダクツ
・インコーホレイテッド ５、補正命令の日付

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）水溶性ポリウレタンプレポリマーに含浸させた繊
   維状支持体を含み、この支持体が高弾性繊維およびエラ
   ストマー繊維の組合わせからなり、このエラストマー繊
   維は実質上プレポリマーとは反応せず、かつプレポリマ
   ー含浸後少なくとも１２ケ月間はその弾性を保有するも
   のであり、さらに上記エラストマー繊維は、前記支持体
   の長さ方向に４０〜２００％の伸長性を与えるように上
   記支持体にその長さ方向に導入されており、さらに上記
   支持体は、３０％伸長させるに必要な力が上記支持体の
   幅ｌインチ当り４０〜１７５グラムとなるような力を有
   している整形用キャスチングテープ。
2. （２）高弾性繊維の支持体中の繊維比率が９９．７５〜
   ７５容積％であり、かつエラストマー繊維の支持体中の
   繊維比率が０．２５〜２５容積％である、特許請求の範
   囲第１項記載のキャスチングテープ。
3. （３）支持体の長さ方向の伸長性が、静荷重６４０ｇ／
   インチ幅（約２５０ｇ／ｃｍ）下で６０〜１００％であ
   る、特許請求の範囲第１項記載のキャスチングテープ。
4. （４）支持体がラツシエル（Ｒａｓｃｈｅｌ）メリヤス
   生地であり、かつ、エラストマー繊維が上記生地のチェ
   ーンステッチ中にある、特許請求の範囲第１項記載のキ
   ャスチングテープ。
5. （５）高弾性繊維がファイバーグラスである、特許請求
   の範囲第１項記載のキャスチングテープ。
6. （６）エラストマー繊維が天然ゴムである、特許請求の
   範囲第１項記載のキャスチングテープ。
7. （７）支持体が３バーのラツシエル（Ｒａｓｃｈｅｌ）
   メリヤス生地であり、エラストマー繊維が支持体のバー
   ３である、特許請求の範囲第１項記載のキャスチングテ
   ープ。