JPS6310807Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6310807Y2
JPS6310807Y2 JP1981010033U JP1003381U JPS6310807Y2 JP S6310807 Y2 JPS6310807 Y2 JP S6310807Y2 JP 1981010033 U JP1981010033 U JP 1981010033U JP 1003381 U JP1003381 U JP 1003381U JP S6310807 Y2 JPS6310807 Y2 JP S6310807Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material layer
water
pipe
floating
circulation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981010033U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57123607U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1981010033U priority Critical patent/JPS6310807Y2/ja
Publication of JPS57123607U publication Critical patent/JPS57123607U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6310807Y2 publication Critical patent/JPS6310807Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種原水中のSS性物質を粒状材
を用いて過する清澄過装置に関し、詳しくは
比重が水よりも小さな発泡ポリエチレン、発泡ポ
リプロピレンなどの浮上材を用いた連続式過
装置に関するものである。
〔従来の技術、及び考案が解決しようとする問題点〕
従来、砂などの水より比重の大きな材を用い
た連続式過装置は数多く知られているが、浮上
材を用いた連続式過装置は非常に少なく、し
かも材の移動洗浄および循環機構が複雑で、装
置の大型化、操作の安定性に欠けるという難点が
あつた。
すなわち、従来の連続式過装置の一例につい
て第1図を参照して説明すれば、槽15の上部に
は過水3の集水樋5及び洗浄排水7′の排水樋
7が、槽15の上部中央には外管16と分布傘8
が、また槽15の下部には分布傘4及び移動傘9
がそれぞれ配設され、さらに槽15の底部から頂
上部にかけて洗浄管6が貫通配備され、該洗浄管
6はその上端部において外管16と共に2重管を
形成している。
図中、2は水よりも比重が大きな砂などの材
により形成された過層である。
しかして、この例では過されるべき原水1′
は流入管1を通り分布傘4により過層2内に分
配供給され、過層2により過され集水樋5を
経て過水3として系外に排出され、一方この
過操作と並行して洗浄管6に供給管13から空気
14が供給され材の洗浄操作が行われる。すな
わち、洗浄管6はエアリフト管として作用し、前
記材は洗浄管6の上端部から溢流する。材は
洗浄管6と外管16との間隙を沈降し、さらに分
布傘8の壁面に沿つて降下し、最終的に過層2
の上部に循環される。洗浄管6内では空気泡12
により材の攬拌作用が起こり、材に捕捉又は
付着されたSS分が剥離され、該SS分は材と共
に洗浄管6から溢流するが、前記間隙を上昇する
洗浄水11(これは過水3と同じものである)
により押し上げられ、排水樋7に流入し、洗浄排
水7′に同伴して系外に排出される。かくして前
記間隙からはSS分を除去された、洗浄材10
が分布傘8上に流出する。
このような従来の過装置は、材の比重が水
より大であるため過層の下方ほど、その上方の
材の重量がかる結果、該下方ほど材が詰まつ
た状態にある。それにも拘らず上記従来のもので
は材を槽15の底部から抜き出す構造になつて
おり、該底部では材のブリツジ現象が生じ易い
ため材抜出しを円滑に行い難いだけでなく、
過層全体から均等に抜き出すのが困難であり、
材の移動洗浄及び循環機構も複雑であり、装置が
大型化し、また操作の安定性に欠けるなど問題点
が残されている。
〔考案の目的〕
本考案は、これら従来装置の問題点を解消する
ものであつて、浮上材を使用し、簡便な構成で
安定した連続過装置を可能にした新規な清澄
過装置を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本考案は、槽内に水より比重の小さい
浮上材を充填して材層を形成せしめると共
に、該材層の下方に空間部を形成せしめ、該空
間部に原水流入部を、該材層の上部および/ま
たは中間部に処理水流出部を設け、前記材層よ
りやや下方又は材層内下部に材の吸引部を設
け、該吸引部と材層より上方とを循環路により
連絡せしめると共に、該循環路の途中に前記材
の輸送機構及び攬拌機構を、また該循環路の下流
側端部に固液分離機構をそれぞれ配備し、汚染し
た浮上材を前記材層から抜き出し、輸送、洗
浄、返送しうるように構成した連続式過装置で
ある。
〔作 用〕
本考案では、水より比重の小さい浮上材で
材層を形成すると共に該材層の下方に空間部を
形成せしめ、この材層よりやや下方又は材層
内下部に循環路の材吸引部を設け、汚染した浮
上材を前記材層から抜き出しうるように構成
したものであるから、材層では材のブリツジ
は生じることはないし、特に材層の下端部にお
いて浮上材の下方への動きは自由である。した
がつて、原水流入部よりの原水は材層全体に均
等に分配されるうえ、汚染した材を、少ないエ
ネルギ消費量で材層全体から均等、円滑かつ安
定的に前記循環路に抜き出し、移送することがで
きる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第2図を参照して説明すれ
ば、槽23の内部には、ポリエチレン、ポリスチ
レン又はこれらの発泡体など、比重が水よりも小
さい浮上材24′の材層(過層)24が充
填され、該材層より下方の空間(液部だけの空
間)には前記原水流入部として流入管21が、
材層24の上部及び中間部には前記処理水流出部
として流出管22がそれぞれ配設されている。さ
らに、材層24よりやや下方かつ流入管21の
接続部より上方と材層24より上方とは遠心ポ
ンプ26を配備した循環管28により連絡され、
この循環管の下流側端部にはスクリーン27が配
備されている。循環管28のうち遠心ポンプ26
の吸込側の一部は槽23内に挿入されて吸引管2
5を形成し、該吸引管25の上側にはラツパ状の
吸引口37が多数並列配備されている。材層2
4の上部には流出管22に連なる集水管31が、
材層24の上端部には浮上材24′を掻きな
らすためのスクレーパ30が、槽23の上部には
流出樋38及び浮上材24′の流出樋38への
流出を防止するための網34がそれぞれ付設され
ている。なお、32は散水装置、33は薬液注入
管、36はモータである。
この実施例では遠心ポンプ26が前記輸送機構
と撹拌機構とを兼備した装置に、またスクリーン
27が前記固液分離機構に該当している。
しかして、上記実施例における作用、効果を説
明すれば、まず過操作は次のようにして行われ
る。原水21′は流入管21から上向流で材層
24を通過し、この間にSS分が除去され、清澄
な過水22′となり、その一部は集水管31を
経て、残部は流出樋38を通りいずれも流出管2
2から系外に排出される。
一方、浮上材24′は通常は過操作と並行
して、かつ連続的に、あるいは所望により間欠的
に前記遠心ポンプ26等により洗浄される。すな
わち、遠心ポンプ26を駆動すれば材層24の
下端部の浮上材24′が吸引口37から吸引管
25を経て遠心ポンプ26に流入する。遠心ポン
プ26内ではその回転羽根により激しい剪断流が
生じているため浮上材24′は充分な撹拌作用
を受け、浮上材24′に捕捉され又は付着した
SS分が効果的に剥離除去され、SS分と浮上材
24′は水と共に循環管28を上昇しスクリーン
でSS分を含む水(排水29)と清浄な浮上材
24′に固液分離され、浮上材24′は材層2
4の上面に落下移送される。
この場合、スクリーン27上の浮上材24′
の洗浄を完璧なものとするために圧力水35を散
水装置32から散水することが好ましく、また、
スクレーパ30を作動して浮上材24′が部分
的に材層24の表面に堆積しないようにするの
が効果的である。
本考案においては、遠心ポンプ26としてノン
クロツグポンプが好ましいが、前記輸送機構とし
て往復式ポンプを、前記撹拌機構として通常の撹
拌羽根付きの撹拌装置を適用したり、あるいは前
記輸送機構の下流側の循環管28内に邪魔板等を
設け、これに浮上材24′を衝突させて洗浄す
るようにしてもよい。
浮上材24′の粒経は0.6mm〜数mmとし、スク
リーン27の目開きを0.3mm程度に設定すること
により、スクリーン27上での浮上材24′と
排水29の分離を極めて円滑に行うことができ
る。また、原水21′中のSS濃度が低い場合は、
遠心ポンプ26を間欠的に運転しても前記洗浄は
充分なものとなる。
なお、原水1′のSS分がコロイド状で微細な場
合は、凝集剤33′を薬液注入管33から注入し
て凝集過を行うことも当然可能であり、さらに
例えば前記吸引管25の下部に散気装置を設けて
空気を過層24に供給すれば過と好気性生物
処理を並行して行うことができる。さらに前記
材層24による流入原水1′の抗を自動的に測
定し、この測定値により前記遠心ポンプ26を間
欠的に作動させるよにすることも可能である。
過水22′の取水の殆ど又はすべて集水管3
1から行つた場合、集水管31の上方には上向流
が存在しないので高い原水通水速度を採用して
も、材層24が水面上に押し上げられるトラブ
ルが起こらない。なお、浮上材24′の比重は
0.7〜0.9程度が好ましく、小さすぎると材層2
4のうち水面に浮上している部分が多くなり好ま
しくない。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば材層で
材のブリツツジが生じることなく、原水は材層
全体に均等に分配されるから過機能に優れ、
材層における局部的な抗の増大が生じないう
え、汚染材を材層全体から均等、円滑かつ省
エネルギ的に抜き出し、輸送することができるも
のであり、従来装置のような複雑な構造を必要と
することなく、効果的な連続過を行うことがで
きるうえ、浮上材の輸送・洗浄・返送操作を簡
便、的確に行えるなどの利点が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の縦断面図、第2図は本考案の
一実施例の縦断面図である。 1……流入管、1′……原水、2……過層、
3……過水、4……分布傘、5……集水樋、6
……洗浄管、7……排水樋、7′……洗浄排水、
8……分布傘、9……移動傘、10……清浄
材、11……洗浄水、12……空気泡、13……
供給管、14……空気、15……槽、16……外
管、21……流入管、21′……原水、22……
流出管、22′……過水、23……槽、24…
…材層、24′……浮上材、25……吸引管、
26……遠心ポンプ、27……スクリーン、28
……循環管、29……排水、30……スクレー
パ、31……集水管、32……散水装置、33…
…薬液注入管、33′……凝集剤、34……網、
35……圧力水、36……モータ、37……吸引
口、38……流出樋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 槽内に水より比重の小さい浮上材を充填し
    て材層を形成せしめると共に、該材層の下
    方に空間部を形成せしめ、該空間部に原水流入
    部を、該材層の上部および/または中間部に
    処理水流出部を設け、前記材層よりやや下方
    又は材層内下部に材の吸引部を設け、該吸
    引部と材層より上方とを循環路により連絡せ
    しめると共に、該循環路の途中に前記材の輸
    送機構及び撹拌機構を、また該循環路の下流側
    端部に固液分離機構をそれぞれ配備し、汚染し
    た浮上材を前記材層から抜き出し、輸送、
    洗浄、返送しうるように構成した連続式過装
    置。 (2) 前記輸送機構と撹拌機構とを兼ねたものとし
    て遠心ポンプを配備した実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の装置。 (3) 前記固液分離機構がスクリーンである実用新
    案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の装
    置。 (4) 前記槽が、前記材層の上部に材掻きなら
    しスクレーパを備えたものである実用新案登録
    請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の装
    置。 (5) 前記スクリーン部が、シヤワー部を備えたも
    のである実用新案登録請求の範囲第3項又は第
    4項記載の装置。
JP1981010033U 1981-01-27 1981-01-27 Expired JPS6310807Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981010033U JPS6310807Y2 (ja) 1981-01-27 1981-01-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981010033U JPS6310807Y2 (ja) 1981-01-27 1981-01-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57123607U JPS57123607U (ja) 1982-08-02
JPS6310807Y2 true JPS6310807Y2 (ja) 1988-03-31

Family

ID=29808218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981010033U Expired JPS6310807Y2 (ja) 1981-01-27 1981-01-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6310807Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121813A (en) * 1979-03-12 1980-09-19 Nisshin Steel Co Ltd Upward flow type continuous filtrating method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121813A (en) * 1979-03-12 1980-09-19 Nisshin Steel Co Ltd Upward flow type continuous filtrating method

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57123607U (ja) 1982-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1084182A (en) Method for separating pollutants from liquid
JPH10504997A (ja) 液体から固体を分離する装置を備えたガス処理−/浮上分離式反応器
JP3303268B2 (ja) スカム除去・処理設備
DE4128843C2 (de) Auswaschbarer filter
US3395800A (en) Sewage treatment and apparatus therefor
US6224273B1 (en) Process and device for the continuous separation of the constituents of an engraving bath
JPS6310807Y2 (ja)
JP3811887B2 (ja) 洗浄処理装置
CN209412955U (zh) 雨水弃流井
US4470905A (en) Mechanism for extraction of immiscible, less dense material from a fluid
EP0007947A1 (en) Paint spray booth with water wash
JP3791788B2 (ja) 高速ろ過装置
CN106186607A (zh) 能够有效将污水中的污泥进行分离沉淀的污水处理系统
JPS5855012A (ja) スラリ−の固液分離装置
CN207016661U (zh) 一种移动式淤泥浓缩机
JPS5829122B2 (ja) 排水処理装置
CN205999232U (zh) 污泥污水高效分离装置
CN205999234U (zh) 能够有效将污水中的污泥进行分离沉淀的污水处理系统
JP2766881B2 (ja) 水処理装置
JPS60255160A (ja) ラダ−フイルタ
JPH0215275B2 (ja)
JP2000050797A (ja) 茶生葉洗浄装置
JPS6122677Y2 (ja)
JPS5549185A (en) Waste water treatment equipment
US3302792A (en) Hikes etal clarifying apparatus