JPS63107550A - 耐熱耐火シ−ト - Google Patents

耐熱耐火シ−ト

Info

Publication number
JPS63107550A
JPS63107550A JP62036595A JP3659587A JPS63107550A JP S63107550 A JPS63107550 A JP S63107550A JP 62036595 A JP62036595 A JP 62036595A JP 3659587 A JP3659587 A JP 3659587A JP S63107550 A JPS63107550 A JP S63107550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant
layer
fire
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62036595A
Other languages
English (en)
Inventor
晃 田中
邦松 小川
興一 伊藤
哲雄 山口
田浦 祥子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nard Institute Ltd
Original Assignee
Nard Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nard Institute Ltd filed Critical Nard Institute Ltd
Publication of JPS63107550A publication Critical patent/JPS63107550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は全く新しいタイプの耐熱耐火シートに関するも
のであり、例えば溶接、溶断時に床面に藩下しあるいは
飛散する溶融金属の様な高温の落下物等から床面あるい
は当該作業現場近傍に存在する可燃物や機材・機器を保
護し、あるいは火炎等による焼損や延焼等を防止する為
の防燃シートや防炎カーテン、あるいは防音を兼ねた不
燃シート等として使用される耐熱耐火シートに関するも
のである。
[従来の技術] ガス溶接あるいはシールドガス溶接等の溶接時あるいは
溶断時等においては、溶融金属(いわゆるノロ)の一部
が自重で下方に垂れ落ち、あるいはガス圧やアーク力等
によりスパッター等として溶接現場の周辺に飛散し、床
面を焼損したり周辺の材料や各種機器に障害を及ぼすこ
とがある。
こうした問題を防止する為、溶接現場の床面あるいはそ
の周辺に配置された各種材料や機器を耐熱耐火シートで
保護する方法が採用されており、かかる耐熱耐火シート
としてはガラス繊維布帛やカーボン繊維布帛等の耐熱性
布帛やアスベスト板あるいはこれらの耐熱性布帛の表面
にアルミニウム箔の如き金属箔や耐熱性合成樹脂層を積
層した複合シートや耐熱性合成樹脂を含浸した含浸シー
ト等が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] ところがこれら公知の耐熱耐火シートには次の様な難点
がある。
■ガラス繊維やカーボン繊維単独では、1000℃を超
えることのあるノロが直接接触した場合に溶融若しくは
分解して貫通することがある。
■一般の有機質高分子を含浸させたものでは簡単に熱分
解を起こして発煙しあるいは有害ガスを発生することも
あり、耐熱耐火シートとしての機能が実質的に発揮され
ない。
■シリコーン樹脂の様な耐熱性樹脂を含浸させたもので
も完全不燃になる訳ではなく、着火、発煙を完全に阻止
することはできない。
しかも素材的に見て非常に高価であるので汎用性に欠け
る。
■表面に金属箔を積層したシートの場合、輻射熱に対す
る若干の遮熱効果が得られる程度であって耐熱性向上効
果は殆ど期待できず、例えばノロ防護シートとして用い
た場合、ノロの保有熱で金属箔が簡単に溶融してシート
に貫通孔ができる。この場合金属自体による耐熱・耐火
性を得ようとすると相当厚肉の金属薄板を使用しなけれ
ばならず、そうなると金属薄板の柔軟性が乏しいので、
各種機材・機器の防護シートとして使用する場合取り扱
いが非常に面倒であるばかりでなく、作業現場でのカッ
ティング等も困難である。
本発明は上記の様な難点を改善しようとするものであっ
て、その目的は、溶接・溶断時のノロ受はシートや裏打
ちシート、一時的に炎に曝らされる部分に使用される防
炎カーテンや防炎シート等として優れた耐火性を示すと
共に取扱いが容易であり、しかも工業的に極めて容易に
製造することのできる耐熱耐火シートを提供しようとす
るものである。
[問題点を解決する為の手段] 本発明に係る耐熱耐火シートの構成は、水溶性又は水分
散性高分子物質を含む含水ゲル層又は含水ペースト層(
以下含水ゲル層で代表する)を支持層によって支持した
ものであるところに要旨を有するものである。
[作用] 本発明の耐熱耐火シートは、前述の如く含水ゲル層を支
持層によって支持してなるものであり、従来の耐熱耐火
シートの如く素材自身の耐熱性を有効利用するものとは
木質的に異なるものであり、全く新しいタイプの耐熱耐
火シートとして位置付けられるものである。即ち従来の
耐熱耐火シートは、前述の如くガラス繊維やカーボン繊
維あるいは不燃性合成樹脂、金属箔の如くそれ自身耐熱
性を持った素材を利用するものであり、用いる素材の耐
熱性が耐熱耐火シートの性能を決定付けるものであフた
これに対し本発明では、耐熱耐火の為の基本素材として
水溶性もしくは水分散性の高分子物質よりなる含水ゲル
を層状にして使用する。即ちこの含水ゲル層は、たとえ
ばアルギン酸ソーダを含む含水ゲルの如く含水率が75
〜99.5%、より好ましくは90〜98%といった非
常に高含水率のゲルを層状にしたもので、ノロの如く高
温の物質が接触すると該含水ゲル層内の水分の吸熱作用
あるいは蒸発による吸熱によって高温物質の保有する熱
を瞬時に奪って冷却させるものであり、素材自身の耐熱
性は殆んど必要としない。そして上記の様な含水ゲル層
をシート状に保つ為、支持層に積層して構成されたもの
である。
即ち第1図は本発明に係る耐熱耐火シートの最も基本的
な構成を示す断面拡大模式図であり、含水ゲル層1の裏
面側に支持層2を積層して構成され、使用に当たっては
含水ゲル層1を表面にして床面あるいは各種機材・機器
上に敷延し、それらの保護を図るものである。
含水ゲル層1を構成する材料は、前述の説明からも明ら
かな様に大量の水を層状に保持し得るものでなければな
らず、本発明では水溶性乃至水分散性(本明細書では水
分の存在下に著しく膨潤して高粘性を与えるものを総称
し、水溶性物質を用いた場合は含水ゲル状となり、また
水分散性物質を含むものは含水ペースト状となる)の高
分子物質が用いられる。この様な高分子物質としては、
水に少量添加するだけで形状保持の可能なゲル状または
ペースト状を呈するものであれば、天然高分子、合成高
分子の如何を問わずすべて使用することができるが、代
表的なものを例示すれば次の通りである。
(天然高分子) アルギン酸ソーダ、ゼラチン、大豆蛋白、植物蛋白、澱
粉、グアガム、アラビアゴム、トラガントゴム、寒天、
ローカストビンガム、カラギーナン、ペクチン、キチン
など、 (合成高分子) ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニ
ル加水分解物、ポリビニルとロリドン、メチルセルロー
ズ、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシプロピル
メチルセルローズ、ポリエチレンオキサイド、あるいは
其他各種の高吸水性樹脂、たとえば澱粉系では、澱粉−
アクリロニトリルグラフト重合体、澱粉−アクリル酸グ
ラフト重合体、澱粉−スチレンスルホン酸グラフト重合
体、澱粉−ビニルスルホン酸グラフト重合体など:セル
ロース系では、セルロース−アクリロニトリルグラフト
重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト重合
体、カルボキシメチルセルロースの架橋重合体など:ポ
リビニルアルコール系では、ポリビニルアルコール架橋
重合体、アクリル−酢酸ビニルケン化物などニアクリル
系では、ポリアクリル酸塩架橋体、ポリアクリロニトリ
ル系重合体ケン化物など:ポリエチレンオキサイド系で
は、ポリエチレングリコールジアクリレート架橋重合体
など、 あるいはこれらを基本ポリマーとする各種共重合体や各
種変性高分子等。
これらの高分子物質は単独で用いたり2 fffi以上
を混合して使用し得る他、必要によフてはキレート化剤
や架橋性千ツマー1天然もしくは合成の含水顆粒物等を
併用して粘性や形状保持性を更に高めることが可能であ
る。更に例えばベントナイトの如く水膨潤性の無機物質
等を加えて含水率や保形性等を高めたり、無機フィラー
(たとえば炭酸カルシウム、タルク、シリカ、アルミナ
、クレー、水酸化アルミニウム等)を少量加えることに
よってゲル強度を高めたり、少量の高沸点溶剤を加えて
水分の蒸発を抑制し、更には防腐剤や紫外線吸収剤、凍
結彷止剤等を微量混入して含水ゲル層の劣化や腐敗(殊
に粘度低下)を防止し、あるいは顔料や染料等を混入し
て美観を高めることも有効である。更に、たとえば酢酸
ビニル、エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチ
レン、ブタジェン、クロロブレン、バーサチック酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エポ
キシ、ウレタン、シリコーン等の単独もしくは共重合体
そのもの、あるいはその溶液やエマルジョン等を上記含
水ゲル(又はペースト)構成材中に適量混合し、支持層
との接着性を高めることも有効である。
次に上記含水ゲル層を支持する為の支持層は、該含水ゲ
ル層を安定なシート状に支持する機能を備えたものであ
れば材質や性状は一切制限されず、さまざまの繊維布(
網状物あるいは不織布を含む)やフィルム、シート、金
属箔(アルミニウム箔等)等を使用することができる。
即ち本発明では上記含水ゲル層によフて高温物質を急冷
することにより熱障害を防止するものであるから、支持
層にはそれほどの耐熱性が要求される訳ではなく、通常
の有機繊維布(ポリエステル、ナイロン等の合成繊維あ
るいは麻、綿等の天然繊維よりなるもの)や合成樹脂フ
ィルムやシート(ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ナイロン、ポリカーボネート、セロファン、
ポリビニルアルコールよりなるフィルムやシート)を使
用することもできる。しかしながら万一のことを考えた
場合、支持層自体も耐熱性を備えたものを使用すること
が好ましいことは当然であり、こうした要望にかなう素
材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、ロックウール
繊維、アスベスト繊維、金属繊維、セラミックス等の無
機質素材、あるいはシリコーン樹脂、弗素樹脂、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド樹脂等の如き耐熱性有機質素材
よりなるm雑布、フィルム、シート、更には鉄、銅、ア
ルミニウム、ステンレス鋼、ブリキ等の金属薄板や金属
箔等が挙げられる。更に上記繊維布やフィルム、シート
の2種以上を積層もしくはラミネートしてなる複層支持
材も好ましいものとして挙げられる。
次に耐熱耐火シートの製法及びより好ましい積層構造に
ついて説明する。まず第1図に示した様な積層構造の耐
熱耐火シートを製造する際は、含水ゲルを構成する前述
の様な水溶性又は水分散性の高分子物質(以下単に高分
子物質という)をたとえば1o〜100倍量の水に溶解
・分散せしめ、この溶解・分散液を支持層2構成材に浸
漬法、噴n法、ロールコート法、リバースロールコート
法等の方法によって塗布し、含水ゲル層1を形成する。
この塗布工程では溶解分散液を必要ならば50〜80℃
程度に加温し、粘度を低下せしめた状態で塗布し、その
後冷却してゲル状に固める方法等を採用すれば、円滑な
塗布作業性のもとて均一な含水ゲル層1が得られ易い。
また、含水ゲルまたはペーストを構成する水溶性又は水
分散性の高分子物質に対してゲル化特性を発揮するゲル
化剤を支持層の表面に塗布しておき、この上に上記高分
子物質を塗布してゲル化させる様にすれば、高分子物質
を比較的低粘度の状態で塗布することができるので含水
ゲル層の形成作業性が良く、且つ均一な厚さの含水ゲル
層が得られ易い。
ゲル化剤の種類は用いる高分子物質の種類に応じて選定
すべきであり、たとえば硼砂や硼酸カリウム等の硼酸塩
、アンチモン化合物、クロム酸塩、アルカリ余尺、アル
カリ土類金属、銅族、鉄族等の各種金属塩や重金属塩、
各種の有機酸や無機酸、金属水酸化物や炭酸塩、アンモ
ニア、アミン等の各種アルカリ等が例示され、これらは
必要に応じ1種又は2 fi以上を組合せて使用される
。これらのゲル化剤は直接支持層に付着させておいても
よく、あるいは適当な溶媒(水、アルコール、炭化水素
、エステル、ケトン、アミン等)に溶解して塗布しても
よく、更には適当な固着剤(無機質または有m買の各種
水性高分子物質)や顔料、染料、フィラー等を混合して
支持層表面に固着させることもできる。厚肉の含水ゲル
層1を得ようとする場合は、上記の操作を数回繰り返せ
ばよい。また比較的織目の荒い布を支持層2構成材とし
て使用する場合、含水ゲルの一部が支持層2の裏面側に
浸み出してくることがあるので、これを防止する為支持
層2構成材に予め浸み込み防止処理を力伍しておくこと
が望まれる。かかるン畳み込み防止処理法としては、■
汎用の合成樹脂、たとえば塩化ビニル樹脂、塩素化ポリ
エチレン、ポリプロピレン、シリコン、ウレタン樹脂等
を支持層構成材に含浸させる方法、■上記の様な合成樹
脂等を支持層構成材の裏面もしくは表面に塗布しておく
方法、■支持層構成材の裏面もしくは表面に適当なフィ
ルムや金属箔をラミネートしておく方法、等が挙げられ
る。
含水ゲル層1の厚さは要求される耐熱耐火性の程度に応
じて調整し得るものであって格別の制限が課せられる訳
ではなく、例えば10〜50μmから1cm程度の範囲
で任意に変更することができる。但し含水ゲル層1が厚
肉になると支持層2だけでは十分に支持しきれなくなる
こともあるので、この様な場合は次の様な方法で含水ゲ
ル層1自体を強化しておくのがよい。
■支持層2の表面に高分子物質の溶解・分散液を塗布し
、これを例えば2価の金属塩と反応させて不溶性物を形
成させ、あるいはホルマリンやエピクロルヒドリン等の
架橋剤で硬化させた後、含水ゲル構成材料を塗布する方
法等により含水ゲルを硬化せせる方法。尚含水ゲルの塗
布を複数回に分けて行なう場合は、含水ゲル同士の積層
界面に前述の様な硬化剤を混入させて含水ゲルを硬化す
ることも有効である。
■高分子物質の溶解・分散液が通過し得る程度の網目を
有するメツシュ織物に前述の様な硬化剤を予め付着(含
浸等)せしめておき、これを塗布工程で含水ゲル構成層
の下層、中間層、上層のうち1層以上に介在させる方法
この方法であれば、硬化剤による含水ゲルの硬化に加え
てメツシュ織物による補強効果が発揮され、含水ゲル層
1の形状の保持性を著しく高めることができる。
■高分子物質を熱架橋性に変性し、あるいは熱により活
性化する硬化剤を含水ケル構成素材中に混入させておき
、支持層表面への塗布後熱郊理して含水ゲルを硬化する
方法。
上記■〜■に示した含水ゲル強化手段は夫々単独で採用
してもよく、あるいは2f!TI以上を組合せて補強効
果を高めることも有効である。
この様にして得られる耐熱耐火シートは所定寸法の板状
物として製品化することも勿論可能であるが、輸送や保
存等の便宜を考えた場合、たとえば第2図(斜視図)に
示す如く含水ゲル層1を内側にして巻いた状態で製品化
するのが最も有効である。
尚この耐火シートは上記の如く表面側に高含水率の含水
ゲル層1を有するものであり、保存ないし輸送工程で水
分が表層部から揮発して耐火性が低下してくる恐れがあ
る。従ってこうした脱水現象を防止する為、含水ゲル層
1の表面にポリエチレンやポリ塩化ビニリデンフィルム
等を被覆したり、あるいは水分蒸発防止用の樹脂薄膜を
スプレー塗布等によって形成しておくことも有効である
。これには通常の熱可塑性の他に含水ゲル中の水分と反
応して硬化成膜しつる樹脂、例えばポリウレタン系、シ
リコン系、シアノ系等があげられる。これら蒸発防止膜
は1〜50μm程度の極めて薄いものとすることによっ
て、高熱物体と接触したときの延焼や発煙等の発生は無
視し得る程度に抑えられる。
また支持層として通気性の繊維布等を使用する場合は、
繊維布を通して水分が蒸散し含水ゲル層が脱水状態とな
る恐れがあるが、こうした現象は支持層の裏面に水分バ
リヤー性のフィルムや金属箔等をラミネートしておくこ
とによって容易に防止することができ、この場合金属箔
等をラミネートしたものは外観のうえでも見栄えのする
ものとなり、商品価値は一段と高まる。更に水分の蒸散
は含水ゲル層の側縁部からも生じるが、こうした現象は
、支持層裏面側の蒸散防止膜(フィルムや金属箔等)と
含水ゲル層表面側の蒸散防止膜を含水ゲル層の周縁で接
着し、含水ゲル層全体を蒸散防止膜で完全に包み込む様
にすることによって防止することができる。この場合、
蒸散防止膜をポリエチレンあるいはポリエチレンラミネ
ート金属箔の様なヒートシール性材料によって構成して
おけば、上記の接着・密封を容易に行なうことができる
ので好ましい。
尚第2図に示す如く耐熱耐火シートを巻いて保存する場
合は、上記の様な蒸発防止膜は必要でないが、巻戻し時
の離型性改善を図る為に同様の被膜を形成しておくこと
も勿論可能である。
第3図は前述の如と条件を考慮して作製した好ましい耐
熱耐火シートを例示する縦断面模式図であり、布製支持
層2の裏面に含水ゲル浸出防止用の裏打ち目止め層3が
設けられ、該支持層2の表面側に積層された含水ゲル層
1の間には補強用のメツシュ織物4が埋設されている。
尚このメツシュ織物4に硬化剤を含浸させておけば、含
水ゲル層1を一段と硬質で形状保持性の優れたものにな
し得ることは先に述べた通りである。そして該含水ゲル
層1の表面には水分の蒸発防止膜5が被覆され、保存安
定性を高めている。
第4図は本発明に係る他の耐熱耐火シートを例示する断
面模式図であり、支持層2a、2bの表面に夫々含水ゲ
ル層1a、lbの形成された2枚の耐火シート材A、B
を、含水ゲルNla、lbの面を合せて積層した構造の
ものであり、特に支持層2a、2b構成材としてガラス
繊維布やカーボン繊維布等を用いた場合に適用される好
ましい耐火シートである。即ちこの様な積層構造のもの
であれば、含水ゲル層1a、lbが支持層2a。
2bの内側に挟み込まれているので形状保持性及び取扱
い性がよく、しかも支持層2a又は2bを貫通して侵入
してくる高温物体は2つの含水ゲル層1a、lbによっ
て冷却されるので、一段と侵れた耐火性を発揮する。第
5.6図は本発明によって得られる他の耐熱耐火シート
を例示する断面模式図であり、第5図は支持層2の両面
側に含水ゲル層1を形成した例、′第6図は支持層2の
両面側に、メツシュ織物4で補強された含水ゲル層1を
形成した例を示し、これらの例であれば表裏面の何れか
ら熱を受けた場合でも優れた耐熱・耐火性を発揮する。
第7図は本発明に係る更に他の百1熱耐火シートを例示
する一部破断拡大斜視図であり、金属箔2xの片面にメ
ツシュ織物(ガラス繊維網等)2yを介してヒートシー
ル性フィルム(ポリエチレンフィルム等)2zをラミネ
ートしてなる複層構造の支持層2を用い、この上に含水
ゲル層1を形成した後その表面にも蒸散防止のため上記
と同様の複層支持層2で被覆し、且つ外周縁は支持層2
同士を重ね合わせてヒートシール性フィルム2z、2z
を熱圧着Hさせることにより封鎖している。この様な構
成のものであれば、■両面側が金属箔2xで被覆されて
いるので外観が美麗である、■両面が表面被覆層を兼ね
た支持層によって構成されているので裏・表の区別なく
使用することができる、■支持層はメツシュ織物2yに
よって補強されているので強度が優れている、■周縁は
ヒートシール性フィルム2Zのヒートシール性を利用し
て密封することができるので作業性が良い、■水分の蒸
散は金属箔2x及びフィルム2Zによって防止され且つ
外周縁からの蒸散も熱シール封鎖によって完全に防止さ
れているので長期保存にも酎える、等の特徴が発揮され
、品質、外観、生産性共に非常に優れたものとなる。尚
この様な構成のシート材の片面側に火炎等の高熱が作用
した場合、表層の保護膜として機能する支持層は比較的
短時間で焼損するが、含水ゲル層1が露出した後は水分
の蒸発熱による昇温防止効果が発揮され、非常に優れた
耐熱耐火性を発揮する。
[実施例コ 実施例1 ガラス繊維クロス(平織シート:厚さ0.2 mm)の
裏面に軟質塩化ビニル樹脂ペースト(100g/の2)
をナイフコート法により塗布した後、120℃で15分
間熱処理することにより、裏打ち目止め処理された支持
層構成材を得た。該支持層構成材の表面側に、ローカス
トビンガム5重量%を含む高粘性の高分子水溶液を厚さ
2IIIII+となる様ナイフコート法により塗布し、
塗布終了後80℃で10分間強制乾燥して表面を被膜化
させた後、表面を水分蒸発防止用の薄肉ポリプロピレン
フィルムで被覆して耐熱耐火シートを得た。
この耐熱耐火シートを溶接試験台の下面(10cm)の
位置に敷延し、炭酸ガスアーク溶接(30cm幅で3往
復)を行ない、落下するノロを耐熱耐火シート上に受け
たところ、ノロは水蒸気の蒸発と共に急冷され耐熱耐火
シートの燃焼及び貫通焼損は全く認められなかった。
実施例2 ポリエステル繊維クロスの裏面に、塩素化ポリエチレン
の10%トルエン溶液をナイフコート法によって塗布し
た後、130℃で10分間熱処理することにより、裏打
ち目止め処理を行ない支持層構成材とした。この支持層
構成材の表面に、アルギン酸ナトリウム3瓜量%を含む
高粘性の高分子水溶液を厚さが3mmとなる様に塗布し
、更にその表面に3%の硫酸銅水溶液をスプレー散布(
50g/m2)して表面を硬化させた。該硬化膜の上に
水分蒸発防止用としてアルキド樹脂変性シリコーンフェ
スをスプレー塗布しく約5〜10μm)、耐熱耐火シー
トを得た。
この耐熱耐火シートを実施例1と同様の耐火試験に付し
たところ、燃焼及びノロの貫通は全く肥められなかった
実施例3 アルミニウム箔の片面にガラス繊維からなるメツシュ織
物を介してポリエチレンフィルムをラミネートし、支持
層(前表面保護層)構成材とした。この構成材のポリエ
チレンフィルム側に、クロム酸カリウム(ゲル化剤)と
メチルセルロース(固着剤)を含む水溶液を塗布して乾
燥した後、該塗布面にヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース2%水溶液(粘度: 15.Goo cps)より
なる高粘性高分子水溶液を厚さ2mmとなる様にナイフ
コート法で塗布し、更にその表面を覆う様に上記支持層
構成材を瓜ね合わせ、含水ゲル層1の外周縁側に延在さ
せた上記構成材同士をヒートシーラーにより加熱圧着し
て周縁を封鎖し、第7図に示す様な構造の耐熱耐火シー
トを得た。
このシートを溶接試験台の下面(10c+n)の位置に
敷延し、炭酸ガスアーク溶接(30cm幅で3往復)し
落下するノロを該シート上に受けたところ、小滴のノロ
落下位置では表面保護層の焼損も起こらず、また大滴の
ノロ落下位置でも表面保護層が焼損し含水ゲル層1が露
出すると共にノロ水蒸気の蒸発と共に急冷され、シート
裏面側への貫通は全く認められなかった。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、その効果を要約す
ると次の通りである。
■ノロ等の高温物質の保有する熱や火炎等による熱を、
水分による吸熱あるいは蒸発熱により急冷させる方法で
あるから、燃焼若しくは延焼を起こす恐れがなく、極め
て安全である。
■耐火機能を発揮する含水ゲル層または含水ペースト層
は、極めて含水率の高い高分子物質よりなるものであり
、極めて少量の高分子物質でその目的を果たすから経済
的に提供することができる。
■柔軟で取扱いが容易であり、且つ安全である。
■上記■〜■に示す様な特徴を有しているところから、
溶接時におけるノロ受は等に限らず種々の高温物質が飛
散する恐れのある部分の防護シートや防炎幕(カーテン
)等として幅広く実用化することができ、更には一時的
に高温にさらされる機材・機器や人体の防護シートとし
て活用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明シートの基本的な構造を示す断面模式図
、第2図は好ましい保存形態を示す斜視図、第3〜6図
は本発明の好ましい実施例を示す断面模式図、第7図は
本発明の更に他の実施例を示す一部破断拡犬斜視図であ
る。 1・・・含水ゲル層     2・・・支持層3・・・
裏打ち目止め層   4・・・メツシュ織物5・・・水
分蒸発防止膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 水溶性又は水分散性高分子物質を含む含水ゲル層又は含
    水ペースト層を、支持層によって支持したものであるこ
    とを特徴とする耐熱耐火シート。
JP62036595A 1986-05-30 1987-02-19 耐熱耐火シ−ト Pending JPS63107550A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12666486 1986-05-30
JP61-126664 1986-05-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63107550A true JPS63107550A (ja) 1988-05-12

Family

ID=14940816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62036595A Pending JPS63107550A (ja) 1986-05-30 1987-02-19 耐熱耐火シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63107550A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02311535A (ja) * 1989-05-26 1990-12-27 Sekisui Chem Co Ltd 外用剤用含水アルギン酸フイルムの製造方法
JPH02311534A (ja) * 1989-05-26 1990-12-27 Sekisui Chem Co Ltd 外用剤用含水アルギン酸フィルムの製造方法
JPH06134573A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Nkk Corp プラズマ切断機用定盤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02311535A (ja) * 1989-05-26 1990-12-27 Sekisui Chem Co Ltd 外用剤用含水アルギン酸フイルムの製造方法
JPH02311534A (ja) * 1989-05-26 1990-12-27 Sekisui Chem Co Ltd 外用剤用含水アルギン酸フィルムの製造方法
JPH06134573A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Nkk Corp プラズマ切断機用定盤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2688112C (en) Flame resistant and heat protective flexible material with intumescing guard plates and method of making the same
US5491022A (en) Protective fabrics and garments
US4872220A (en) Protective composite materials, their production and articles of protective clothing made therefrom
DK2455221T3 (en) Fire Protected elastomerisolering
US4612239A (en) Articles for providing fire protection
EP0631515B1 (en) Fire and heat resistant materials
US4469744A (en) Protective clothing of fabric containing a layer of highly fluorinated ion exchange polymer
US4375493A (en) Refractory coated and conductive layer coated flame resistant insulating fabric composition
US5948708A (en) Vapor protection suit and fabric having flash fire resistance
CA1168413A (en) Thin pliable fire extinguishing polymer foil
US20120178326A1 (en) Flash fire and chemical resistant fabric and garments
KR20100080843A (ko) 팽창성 흑연을 포함하는 화상 보호 재료
HU227328B1 (en) Use of ionomers for sealing insulating materials
JPH0534921Y2 (ja)
JPS63107550A (ja) 耐熱耐火シ−ト
Mastalska-Popławska et al. Applications of hydrogels with fire retardant properties—a review
TW200827159A (en) Combustion-blocked, heat-insulated and wet-permeated coating cloth and method thereof
KR20160051239A (ko) 난연성 접착테이프
JPS63306036A (ja) 耐熱耐火シ−ト
GB2028390A (en) Fire Blanket Material
JP2519394Y2 (ja) 耐火被覆材
JP4114401B2 (ja) 難燃性吸放湿性発泡化粧材とその製造方法
JPS59105468A (ja) 不燃紙を貼着した含水消火布
JP3366179B2 (ja) 防災用着衣に使用できる複合繊維構造物
JPS58209363A (ja) 耐火・消火製品