JPS63106975A - 磁気デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気ディスク装置に係り、特に磁気ヘッドを高
精度に位置させるのに好適なものに関する。

［従来の技術］ 磁気ディスク装置の従来技術としては、特開昭５６−８
３８７３号公報（第１の従来例）、同５６−１３７５５
９号公報（第２の従来例）に示される公知技術がある。

前記第１の従来例は、複数の磁気ディスクをサポートを
介して積層するディスクパックをケーシング内に収納し
、かつ一端がケーシングに固定され、他端がディスク間
に挿入されたスポイラ−を備え、ディスク回転時にディ
スク間の空気をスポイラ−によりディスク外周方向に排
出させることにより、ディスク間の空気流の温度の均一
化を図るようにしている。

前記第２の従来例は、共通軸上で回転する複数の磁気デ
ィスクの密閉されたケース内に、磁気ディスク上を扇形
に被い外気と通じるスポイラを設けることにより、磁気
ディスクの回転によって発生した熱が外気に放熱され、
磁気ディスクの振動と熱変位を防止するようにしている
。

上記２つの従来例は、何れも、磁気ディスク間の温度に
注目し５磁気デイスクの回転によって生じる空気の流れ
を、スポイラで方向づけることにより、温度による悪影
響を取り除くものである。

ところで、磁気ディスク装置は、記録再生する為、磁気
ディスクの半径方向に移動する磁気ヘッドを備えている
。

前記磁気ヘッドは、第３図に示すように、記録再生する
為の電磁変換器５と、該電磁変換器用の支持部材である
ロードアーム４とを有している。

そして、ロードアーム４は極めて薄い板ばねで形成され
、その長手方向の剛性、即ち磁気ヘッドの移動方向Ａに
対する剛性が高いものの、その移動方向Ａと垂直な方向
Ｂの剛性及び移動方向Ａと直交する方向Ｃの剛性が小さ
な構造となっている。

その理由は、電磁変換器５が磁気ディスクに対し位置決
めされる際、高速で移動されることによって大きな加速
度が働き、振動が生じるので、ロードアーム４の移動方
向Ａの剛性を大きくして振動を防ぐようにしている。一
方、磁気ディスク面外方向の振動等に対しては、電磁変
換器５が磁気ディスク面から一定の浮上高さを保つこと
が必要であるため、ロードアーム４の垂直方向Ｂ及び直
交方向Ｃの剛性を小さくしなければならない。

この為、ロードアーム４の垂直方向Ｂや直交方向Ｃの剛
性を高くすることができないので、磁気ディスクの回転
によって生じる空気流の影響を受は易く、特に空気流に
乱流が生じた場合、非定常な加振力がロードアーム４に
作用するので、著しく振動し、延いては磁気ヘッドの位
置決め精度が低下する要因となる。従って、空気流の乱
流を防ぐことが要請されている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、前記の従来例では何れも空気流の乱流につい
ては配慮されていない。

例えば第１の従来例では、磁気ディスク間の空気をスポ
イラにより温度の高い方向に流して撹拌させるので、磁
気ディスク間の空気流は特にスポイラより下流側で大き
く乱れる。

また第２の従来例では、磁気ディスク上を扇形に被い外
気と通じるスポイラが設けられているが、空気流入箇所
と流出箇所が明確に区別されてぃないので、磁気ヘッド
の位置変動と共に空気流の作用が変化し、しかもスポイ
ラに対し磁気ディスクの回転方向に沿って廻ろうとする
空気流が垂直方向に衝突し、そのため、乱流が生じるお
それがある。

従って、第１．第２の従来例は、磁気ディスク間の空気
流に乱流が生じるので、この乱流によって磁気ヘッドが
振動し、そのため、磁気ヘッドを高精度に位置決めでき
ない問題がある。

本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであって、磁気ディスク間の空気流を整流させて
磁気ヘッドの振動を防ぎ、以て磁気ヘッドを高精度に位
置決めし得る磁気ディスク装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明では、夫々の磁気ディスク間に対し、磁気ディス
クの回転によって生じる空気流を、磁気ヘッドの周囲に
おいてその磁気ヘッドの移動方向と略同方向に整流させ
、磁気ディスクの外周部方向に流出させる案内流出路が
形成されている。

［作用］ 磁気ディスクが回転すると、その回転によって空気流が
生じるが、磁気ヘッドの高速移動時、空気流に乱流が起
こるおそれがある。

しかし、夫々の磁気ディスク間には前述の如く。

空気流を、磁気ヘッドの周囲においてその移動方向と略
同方向に整流して、磁気ディスク外方に流出させる案内
流出路が形成されているので、該案内流出路によりこれ
に流入した空気流が磁気ヘッドの周囲では支持部材の剛
性が高い方向と略一致し、支持部材の剛性が小さい方向
に乱流するのを防ぐことができる。

従って、空気流に乱流が起きないので、磁気ヘッドが高
速移動時に、加振されると云うことがなくなり、磁気ヘ
ッドの振動を防止でき、磁気ヘッドを高精度に位置決め
し得る効果がある。

［実施例］ 以下、本発明の詳細を第１図、第２図により説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す横断面平面図、第２図
は第１図の■−■線断面図である６第１図、第２図に示
す実施例の磁気ディスク装置は、ケーシング１内に、同
軸上に回転可能に配設された複数枚の磁気ディスク２と
、磁気ディスク２の半径方向に移動する磁気ヘッド３と
が設けられている。

複数枚の磁気ディスク２は、夫々がケーシング１に設置
されたモータ＠６に取付けられていて、モータ軸６に装
着されたスペーサ７により軸方向に所定間隔をもって配
置されている。

磁気ヘッド３は、記録再生する為の電磁変換器５と、該
電磁変換器５を長手方向の一端に支持する支持部材であ
るロードアーム４とを有し、ロードアーム４の他端部を
連結したキャリッジ８が駆動手段１０によって駆動され
ることにより磁気ディスク２面上で半径方向に移動する
ようにしている。

この磁気ディスク装置は、モータ軸６の駆動による磁気
ディスク２の回転時、その回転によって生じる空気流２
により、磁気ヘッド３の電磁変換器５が磁気ディスク面
上に浮上して磁気ディスク２の所望位置にデータを記録
し、また磁気ディスク２の所望位置からデータを再生す
るようにしている。

しかして、前記夫々の磁気ディスク２間には。

磁気ディスク２の回転による空気流Ｚを磁気ヘッド３の
周囲でその移動方向Ａと略同方向に案内して磁気ディス
ク２の外周部方向に流出させる案内流出路ｌＯが形成さ
れている。

即ち、案内流出路１０は、磁気ディスク２間にあって、
かつ磁気ディスク２の回転方向における磁気ヘッド３の
前後位置に、磁気ディスク面に沿って配置された２個の
案内板１１．１２により画成され、磁気ディスクの回転
によって生じる空気流Ｚが流入したとき、前記案内板１
１．１２により磁気ヘッド３の移動方向Ａと略同じ方向
となるように整流させ、磁気ディスク２の外方向に強制
的に流出させるようにしている。そのため、磁気ヘッド
３の後位置に配置される案内板１１は、磁気ディスクの
外周部に跨がるように設けられ、かつ前位置に配置され
る案内板１２は磁気ディスク２の外周部及び内周部間に
亘る形状をなしていて、両案内板１１．１２の磁気ヘッ
ド３に臨む端縁が、移動方向Ａと同じ方向となるよう適
度の曲線状に形成されている。

また、一方の案内板１２はその外縁部とケーシング１と
の間を空間にして空気流入路１３とし、かつ磁気ディス
ク２との間の間隙を空気流Ｚが通過しにくいようにする
ため、板幅Ｑが適度の大きさに形成されて、前記間隔で
の管路抵抗が大きくなるようにしている。

さらに１両案内板１１及び１２は、詳細に図示されてい
ないが、ケーシング１内のベース上に固定された支持体
１４に取付けられている。

上記の如く構成された磁気ディスク装巴は、モータ軸６
の駆動によって磁気ディスク２を回転すると、その回転
によって空気流Ｚが生じるが、磁気ヘッドの高速移動時
、空気流Ｚに乱流が起こるおそれがある。

しかし、夫々の磁気ディスク２間には、空気流２を、磁
気ヘッド３の周囲においてその移動方向Ａと略同方向に
整流して磁気ディスク２の外方に流出させる案内流出路
１０が形成されているので、該案内流出路１０の整流機
能によりこれに流入した空気流２が、磁気ヘッド３の周
囲ではロードアーム４の剛性が高い方向と略一致し、磁
気ヘッド３の移動方向Ａと垂直な方向Ｂ及び移動方向Ａ
と交差方向Ｃに乱流するのを確実に防ぐことができる。

従って、磁気ヘッド３の周囲では空気流の乱流を防ぎ、
空気流を整流させるので、磁気ヘッド３の高速移動によ
って非定常な加振力が磁気ヘッド３のロードアーム４に
作用すると云うことがなくなり、高速移動しても、ロー
ドアーム４延いては磁気ヘッド３全体が振動するのを防
止できる。

また、案内流出路１０は、磁気ディスク２間の、該ディ
スク回転方向における磁気ヘッド３の前後位置に磁気デ
ィスク面に沿って配置された２個の案内板１１．１２に
より画成されるので、これら案内板１１．１２間内では
流入した空気流Ｚを容易にかつ確実に整流することがで
きる。しかも、万一、一方の案内板１２と磁気ディスク
２間の間隙に空気流Ｚが入り込んでも、案内板１２の板
幅Ｑが、案内板１２、磁気ディスク２間の間隙によって
形成される管路抵抗が大きくなるような寸法に形成され
ているので、殆んどの空気流Ｚが抵抗の小さい案内流出
路ＩＯに沿って流出させることができ、整流機能をいっ
そう確実に行なえる。

［発明の効果］ 以上の実施例より明らかなように、本発明は。

夫々の磁気ディスク間に形成された案内流出路により、
磁気ディスクの回転によって生じる空気流を、磁気ヘッ
ド周囲において該磁気ヘッドの移動方向と略同方向に整
流して磁気ディスクの外方に流出させ、磁気ヘッド周囲
で空気流の乱流が起こるのを防ぐように構成したので、
磁気ヘッドが高速移動しても加振されるのを防止できる
結果、磁気ヘッドを高精度に位置決めし得る効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す横断面平面図。 第２図は第１図のｎ−ｎ線断面図、第３図は一般の磁気
ヘッドを示す斜視図である。 １・・・ケーシング、２・・・磁気ディスク、３・・・
磁気ヘッド、４・・・支持部材（ロードアーム）、５・
・・電磁変換器、１０・・・案内流出路、１１．１２・
・・案内板、Ａ・・・磁気ヘッドの移動方向、２・・・
空気流。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、同軸上に複数枚配設された磁気ディスクと、夫々の
   磁気ディスクの半径方向に移動する電磁変換器及び該電
   磁変換器用の支持部材を有する磁気ヘッドとをケーシン
   グ内に設けた磁気ディスク装置において、夫々の磁気デ
   ィスク間には、該磁気ディスクの回転によって生じる空
   気流を磁気ヘッドの周囲においてその磁気ヘッドの移動
   方向と略同方向に整流し、磁気ディスクの外周部方向に
   流出させる案内流出路を形成することを特徴とする磁気
   ディスク装置。