JPS6310696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコードレス電気蚊取器に関する。

従来、コードレス電気蚊取器として、本体上面
の傾斜部に加熱部を、また傾斜部と対面する背面
部にプラグを設ける形式のものが種々提案されて
いる。ところが従来提供されているこの種の電気
蚊取器はプラグが本体に固定されて設けられてお
り、コンセントの差込口は通常垂直位、水平位の
２種があり、両方に使用しえるものがなかつた。
さらに国内での使用のための製造はもとよりこれ
を輸出向に製造する場合、取引先の国によりコン
セントプラグ差込み位置が異なるため、わざわざ
プラグの向きの異なる電気蚊取器を製造せねばな
らず、製造がきわめて非能率的となり、ひいては
製品のコスト高につながるという欠点を有してい
た。

本考案は上記従来の欠点を除去することを目的
としてなされたものであり、すなわち本考案は、
本体上面の傾斜部に加熱部を、また該傾斜部と対
面する背面部にプラグを設ける形式のコードレス
電気蚊取器に於て、本体の背面部に回転体が回転
自在に装着され、プラグが上記回転体に、回転体
の回転動作により垂直位置または水平位置をとり
得るように保持され、回転体と本体との間に、回
転体の回動量を、プラグの垂直位置から水平位置
までの略々90゜に規制するための回動量規制用突
起部と、同回転体がプラグの垂直位置又は水平位
置に至つた時嵌合して回転体を拘束し、それ以外
は回動を許容する拘束用凹凸部がそれぞれ設けら
れていることを特徴とするコードレス電気蚊取器
に係る。

本考案は上記のごとく、回転体にプラグが保持
されると共に該回転体の回動規制手段が設けられ
ているので、接続線がほとんどねじれることな
く、該プラグを回転でき、コンセントのプラグ差
込み位置に応じた位置に簡単にプラグを合わせる
ことが出来るので、製造上きわめて有利となり、
製品コストを大幅に節減できる等多くの特徴を有
する。

更に本考案に於ては、プラグが垂直位置又は水
平位置を占めると、凹凸部が嵌合して、この位置
で拘束されるような構成になつているので、垂直
又は水平のそれぞれの位置で安定確実な使用状態
が得られる。

本考案に於て、電気蚊取器本体の形状は上面に
形斜面をまたその対面に背面部を有している限り
任意であり、材質も耐熱性を有するものであるか
ぎり、各種のものを利用できる。回転体は例えば
本体背面部に設けられた開口部に回転自在に取付
けられる。上記回転体及び本体背面部に開口部を
設けることにより形成された回転体受部の形状は
回転しうるものであるかぎり、互いに円形あるい
は一方が円形で他方が該円形に内接する形状のも
の等任意である。両者の材質については耐熱性材
料が使用できる。

抜け止め手段としては該回転体が、該回転体の
背面部分に嵌合して抜止めを行なう嵌合部材より
なる場合、あるいは該背面部の中心部に軸芯を設
け、該背面部に対応する本体の壁面に該軸芯を受
ける軸受を設け回転体が回動しうるように調整す
るようにしてもよい。

回転体の回動量規制用突起部は、接続線がねじ
れないように回動を適宜位置でストツプしうる限
り任意であり、例えば上記回転体背面部に少なく
とも１以上の突起を設け、該突起のいずれか一方
と衝突する突起が本体側に少なくとも一つ設けら
れ、該衝突位置がプラグの水平位あるいは垂直位
のいずれか一方と一致する位置にあるように形成
させる等の手段により行ないうる。

又上記回動規制手段と共にプラグを回動させな
がら該プラグの回動位置が垂直位にあるのか水平
位にあるのかを容易に確認できるようにさらに不
意の回動による本体のずれを防止するために該回
転体と回転体受部との接触せる部分の一方に凸部
あるいは凹部を形成し、他方に凹部あるいは凸部
を形成させかつ、該凹凸部が上記回転体を90゜度
回転させた位置つまりプラグが垂直位あるいは水
平位となる位置で嵌合できるように配置すること
により、使用することもできる。なおずれ防止な
どのための拘束用凹凸部は磁石等から形成されて
もよい。更に該凹凸部形成部分と反対側の回転体
と回転体受部との接触部分に適宜な復元性を有す
る弾性体（バネ、ハガネ等）を介在させるように
してもよい。この場合は、上記凹凸部の嵌合がよ
り確実となり、接触度合が良好となるので好まし
い。

以下に本考案実施の１例にもとづいて説明す
る。第１−ａ−ｂ図は本考案実施の１例を示す中
央縦断面図及びＡ−A′線横断面図であり、第１
−ａ図において１は電気蚊取器本体であり、略三
角形状を有しており、上面の傾斜部に加熱部とし
ての発熱体５が、また傾斜部と対面する背面部１
ｂにプラグ３，３′が設けられている。該本体１
の背面部１ｂの回転体受部１ｃにプラグ３，３′
を有する回転体２を回動自在に嵌合保持して設け
ると共に該回転体２が抜けないように保持するた
めの抜止手段としての抜止部４が該回転体２の本
体内部背面部分に嵌合固着して設けられ、該抜止
部４は該回転体２と共回りするように嵌合保持さ
れている。なお５は発熱体であり、正特性サーミ
スター等よりなり、引出端子６，６′が設けられ、
それぞれの引出端子６，６′と上記プラグ３，
３′が一対の接続線７，７′により接続され、発熱
体５への通電を可能としている。又８は放熱板で
あり、該放熱板８の本体１の開口部１ａにいわゆ
る殺虫マツトを載置しうるよう平面状に構成され
ている。次に第１−ｂ図に示すようにプラグ３，
３′が垂直位に回動規制されるように該抜止部４
の外周縁部下端の該プラグ３，３′と同一線上に
突起４ｂを形成させると共に本体１内部底面１ｆ
上の該突起４ｂが衝突する位置に回動規制部１ｄ
を設け、該突起４ｂを90゜回転させた場合におけ
る該本体１内部背面１ｇの該突起４ｂ衝突位置に
回動規制部１d′を設け該回動規制部１d′に突起４
ｂが衝突する時は該突起４ｂは水平位に制止され
る。

使用に際し、電気蚊取器本体１をコンセントの
差込み口の形態に応じプラグ３，３′を水平位あ
るいは垂直位に回動調節して、該プラグ３，３′
をコンセントの差込み口に差し込みセツトするだ
けで一器種で、２種のコンセントに使用でき、き
わめて有利な使用が可能となる。

第２図は第１図の変更例を示す一部拡大縦断面
図であり、本体１背面部１ｂの回転体受部１ｃの
周縁部と回転体２との接触部分に、回転体２の不
意の回動による本体１のずれを防止するために、
該回転体２に凹部２ａを設け、該回転体受部１ｃ
の周縁部に凸部１ｉが設けられ、該凹凸部２ａ，
１ｉは上記突起４ｂと回動規制部１ｄが衝突した
位置で嵌合しうる様に設けられている。

第３図は第２図の変更例を示す一部拡大縦断面
図であり、上記凹凸部２ａ，１ｉを形成している
接触面の反対側の接触面に復元性弾性部材９（バ
ネ、ハガネ、スポンジ等）が介在されており回転
体２を手でもつて手前に引けば、該凹凸部２ａ，
１ｉの嵌合がとかれ、手を離なすと該凹凸部２
ａ，１ｉの嵌合が該弾性部材９の復元力でより密
接して嵌合され、上述したようなプラグ３，３′
のずれの防止ができる。

【図面の簡単な説明】

第１−ａ〜ｂ図は本考案実施の１例を示す中央
縦断面図及びＡ−A′線横断面図、第２図は第１
図の変更例を示す一部拡大縦断面図、第３図は第
２図の変更例を示す一部拡大縦断面図である。 図に於いて、１は電気蚊取器本体、２は回転
体、３，３′はプラグ、４は抜止部、５は発熱体、
６，６′は引出端子、７，７′は接続線である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上面の傾斜部に加熱部を、また該傾斜部と
   対面する背面部にプラグを設ける形式のコードレ
   ス電気蚊取器に於て、本体の背面部に回転体が回
   転自在に装着され、プラグが上記回転体に、回転
   体の回動動作により垂直位置または水平位置をと
   り得るように保持され、回転体と本体との間に、
   回転体の回動量を、プラグの垂直位置から水平位
   置までの略々90゜に規制するための回動量規制用
   突起部と、同回転体がプラグの垂直位置又は水平
   位置に至つた時嵌合して回転体を拘束し、それ以
   外は回動を許容する拘束用凹凸部がそれぞれ設け
   られていることを特徴とするコードレス電気蚊取
   器。