JPS63105981A - 鋼鉄製刃型製造装置 - Google Patents

鋼鉄製刃型製造装置

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JPS63105981A
JPS63105981A JP24837086A JP24837086A JPS63105981A JP S63105981 A JPS63105981 A JP S63105981A JP 24837086 A JP24837086 A JP 24837086A JP 24837086 A JP24837086 A JP 24837086A JP S63105981 A JPS63105981 A JP S63105981A
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JP
Japan
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etching
steel
high pressure
blade
pressure
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Application number
JP24837086A
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English (en)
Inventor
Zenjiro Arai
新井 善次郎
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IMAIZUMI CHIKAO
IZUMI NAOKAZU
Original Assignee
IMAIZUMI CHIKAO
IZUMI NAOKAZU
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Publication date
Application filed by IMAIZUMI CHIKAO, IZUMI NAOKAZU filed Critical IMAIZUMI CHIKAO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、台紙に仮着されたシールにスリットを形成
する為の鋼鉄製刃型を製造する為の鋼鉄製刃型製造装置
に関する。
[従来の技術] 一般に、シールに関する技術範囲において、台紙に仮着
されたシール片にスリット(分離溝)を形成する為の鋼
鉄製刃型としては、第12A図及び第12B図に示すよ
うに、合成樹脂製の基台1に、刃部3の平面形状に対応
して、糸鋸等により溝5を彫刻し、この溝5内に刃部3
の下部を埋設する事により、形成することが行なわれて
いる。
また、この鋼鉄製刃型としては、熟練工により、むくの
鉄材から刃を彫り出して、この彫り出した鉄材を焼き入
れることにより刃を立てて、刃部を形成するようにした
ものも、用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] 合成樹脂の基台1上に刃部3を埋設する場合には、この
刃部3を、帯鋼からループ上に形成しなければならない
。このような11:鋼のループ上の形成に際しては、刃
部3に必ず継目が出来ることになる。この継目は、形成
当初は、はとんど目立たずに出来るものの、シールにス
リットを形成する動作を長時間に互って継続していく内
に、この継目が明らかになり、スリットが連続して形成
されない等の形成動作上の問題点が発生する。
また、刃部3をIF鋼から形成するので、その形状が緩
やかな場合にしか形成されず、例えば、鋭いエツジがあ
る場合には、形成することが不可能である等の製図上の
制約がある問題点がある。
更に、刃部3を基台1上に埋設しなければならないので
、この基台1は、剛性を有していなければならない。こ
のため、この刃型を曲げて、円筒状の胴に取り付けるこ
とが不可能となり、シールの形成方法が限定される問題
点がある。
特に、この刃型は、刃部3を手作業で形成しなければな
らず、時間が長くかかると共に、費用も高いものとなる
問題点が存在している。また、手作業であるため、1台
の基台1上に多数の刃部3を形成する場合に、各刃部3
が厳密に同一形状に形成されなくなり、出来上ったシー
ルの商品価値が低下する問題点が存在している。
一方、前述したような、刃部を手彫りする場合において
も、彫り下げる鋼板は厚くなければならず、上述したよ
うに、可撓性が無くなり、円筒状の胴に取り付けること
が不可能になる問題点があり、時間が長くかかると共に
、費用も高いものとなる問題点も存在している。また、
手作業であるため、1枚の鋼板1上に多数の刃部を形成
する場合に、各刃部がほとんど同一形状に形成されなく
なり、出来上ったシールの商品価値が低下する問題点も
同様に存在している。
この発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、
この発明の目的は、刃部に継目がなく、製図上の制約も
まったくなく、円筒状の胴に取り付は可能であり、短時
間の内に廉価に形成されることの出来る鋼鉄製刃型を製
造する為の鋼鉄製刃型製造装置を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 上述した問題点を解決し、目的を達成するため、この発
明に係る鋼鉄製刃型製造装置は、内部にエツチング室を
備えた筺体と、この筺体内に配設され、被エツチング材
としての、表面に刃部の形状に対応したフォトレジスト
剤により作図線が描かれた鋼板が取り付けられる取付手
段と、この取付板に取り付けられた被エツチング材に向
けて、エツチング液を噴射する゛噴射手段と、各噴射ノ
ズルに高圧のエツチング液を供給する供給手段と、この
供給手段により供給されるエツチング液の圧力を、第1
のエツチング動作時には所定の第1の高圧で、また、こ
の第1のエツチング動作の後に実行される第2のエツチ
ング動作時には、前記所定の第1の高圧より高い第2の
高圧に設定する調圧手段とを具備した事を特徴としてい
る。
[実施例コ 以下に、この発明に係る鋼鉄製刃型製造装置の一実施例
を、添付図面の第1図乃至第11図を参照して、詳細に
説明する。
先ず、この鋼鉄製刃型を製造する為の製造装置10につ
いて、説明する。
第1図に示すように、この製造装置10は、上面の中央
部に開口12aが形成された筺体12を備えている。こ
の開口12aを開放可能に閉塞するように、蓋体14が
一対の支軸16を介して、開口12’aの側縁を規定す
る筺体12の側面に回動可能に取り付けられている。こ
の蓋体14の前端縁には、蓋体14を回動するためのハ
ンドル14aが取り付けられている。この間口12aの
下方の筺体12内には、エツチング室18が形成されて
いる。即ち、このエツチング室18は、これの上方を蓋
体14により開放可能′になされている。
この蓋体14の下面には、第2図に示すように、エツチ
ングされる対象としての、刃型の原材料である鋼板20
が取り付けられる取付板22が設けられている。ここで
、この取付板22は、エツチング動作中に鋼板20が均
一にエツチングされるようにする為に、蓋体14の上面
に取り付けられた第1の駆動モータ24と、詳細を図示
しないカム機構26とにより、同一平面内で第3図に示
すように、所定の軌跡に沿って振らつくように回転駆動
される。
尚、上述した第1の駆動モータ24は、カバー28によ
り覆われている。このカバー28には、第1の駆動モー
タ24の駆動軸24aを透視することの出来る透孔30
が、第1図に示すように形成されている。この透孔30
を介して、第1の駆動モータ24が実際に駆動状態にあ
るか否かが監視されることになる。ここで、この透孔3
0は、透明な部材により閉塞されている。
前述したエツチング室18は、第2図に示すように、そ
の上面を除く面を仕切板32により囲まれている。この
エツチング室18内には、取付板22に取り付けられた
鋼板20に、エツチング液を所定の圧力で噴き付けるた
めの噴射ノズル34が、多数設けられている。これら噴
射ノズル34は、同一平面上に配設され、蓋体14が閉
じられた状態で、取付板22に取り付けられた鋼板20
に平行に対向するように設定されている。
これら噴射ノズル34は、5つの群に分けられており、
各群の噴射ノズル34は、1本の供給管36の上部に等
間隔で取り付けられている。各供給管36は、取付板2
2を第3図に示す軌跡で回転駆動することにより、鋼板
20を均一にエツチングすることが出来るようにする目
的と同じ目的で、揺動機構38を介して、所定範囲の角
度で揺動するように構成されている。
この揺動機構38は、各供給管百6の各端が取り付けら
れた下端及び仕切板32の側壁にビン40を介して回動
自在に取り付けられた上端を有する揺動レバー42と、
各供給管36の一側の5本の揺動レバー42を互いに連
結し、水平方向に延出した連結棒44(第4図に示す)
と、この連結棒44の一端に回動自在に接続された第1
の接続ロッド46とを備えている。尚、この連結棒44
の両端は、スライドベアリング48により、水平方向に
沿ってのみ移動するように規制されている。また、連結
棒44の一端は、仕切板32の外方に突出している。
また、この揺動機構38は、エツチング室18の外であ
って、筺体12内に配設された第2の駆動モータ50を
備えている。この第2の駆動モータ50の駆動軸50a
には、旋回アーム52が固定されている。この旋回アー
ム52の先端には、第2の接続ロッド54の下端が回転
自在に接続されている。この第2の接続ロッド54の上
端は、前述した第1の接続ロッド46の先端に回転自在
に接続されている。
この第2の接続ロッド54の中間部には、これの軸方向
に沿って延出した状態で、長溝56が形成されている。
この長溝56内には、仕切板32の側壁に取り付けられ
た支持軸58が挿入されている。即ち、この第2の接続
ロッド54は、支持軸58の長溝56内への嵌入により
、上下方向に沿って穆勤自在になされると共に、この支
持軸58回りに回動自在になされている。
この揺動機構38は、以上のように構成されているので
、第2の駆動モータ50が駆動されることにより、駆動
軸50a、即ち、旋回アーム52が第5図に示す状態か
ら一方向、たとえば、時計方向に沿って、回転駆動され
る。この旋回アーム52の回転駆動に応じて、第2の接
続ロッド54は、支持軸58回りに回転しつつ下降する
。そして、この第2の接続ロッド54に接続された第1
の接続ロッド46は、第2の接続ロッド54の回動に応
じて水平方向に沿って往動することになる。このように
して、この第1の接続ロッド46に接続された連結棒4
4は、スライドベアリング48に規制されて、同様に水
平方向に沿って往動して第6図に示す状態にもたらされ
る。
この後、この旋回アーム52の引続く回転駆動に応じて
、第2の接続ロッド54は、支持軸58回りに回転しつ
つ上昇する。そして、この第2の接続ロッド54に接続
された第1の接続ロッド46は、第2の接続ロッド54
の回動に応じて水平方向に沿って復動することになる。
このようにして、この第1の接続ロッド46に接続され
た連結棒44は、同様に水平方向に沿って復動して第5
図に示す状態に復帰される。
従って、この揺動機構38によれば、第2の駆動モータ
50の駆動により、連結棒44が往復動されることによ
り、揺動レバー42は揺動駆動され、このようにして、
噴射ノズル34が取り付けられた供給管36も揺動駆動
されることになる。
即ち、この噴射ノズル34の揺動に応じて、これから噴
射されるエツチング液は、均一に鋼板2゜の表面に噴き
付けられることになる。
一方、前述した筺体12内には、再び第1図に示すよう
に、噴射ノズル34を介してエツチング液を鋼板20に
噴射するためのエツチング液加圧機構60が設けられて
いる。この加圧機構60は、図示しないエツチング液収
納用タンクから供給されたエツチング液を加圧して、各
供給管36を介して、各噴射ノズル34に供給するもの
であり、加圧ポンプ62とこの加圧ポンプ62を駆動す
るための第3の駆動モータ64とを備えている。
尚、この加圧ポンプ62と第3の駆動モータ64とは、
エンドレスベルト66により連結されている。また、こ
の加圧ポンプ62は、少なくとも3 、0 (kg/c
m2)以上でエツチング液を加圧できるように構成され
ている。
尚、筺体12の上面左側部上には、各供給管36におけ
るエツチング液の供給圧力を表示するための圧力計68
a〜68eが設けられている。
また、図示していないが、各供給管36には、夫々の供
給圧力を調整する為の調圧弁が取り付けられている。更
に、筺体12の上面右側部上には、装置の駆動開始スイ
ッチ、停止スイッチ等の種々。
の操作スイッチ、及び各種のメータが設けられた操作パ
ネル70が、取り付けられている。
また、図示していないが、前述した筺体12内には、エ
ツチング動作に使用されたエツチング液を、仕切板32
の下部に形成された取出し口32aを介して回収し、再
びエツチング液収容用タンクに戻すための回収機構が設
けられている。
以上のように構成された製造装置10を用いて鋼鉄製刃
型を製造する製造方法について、以下に詳細に説明する
先ず、第7図に示すように、鋼鉄製刃型によりシールの
シール片に形成させるスリットの形状を版下72に製図
する。この一実施例において、このスリットの形状は、
長円形74と星形76とを備えているものとする。尚、
これら長円形74及び星形76の作図線の太さは、鋼鉄
製刃型の原材料である鋼板20の厚さが、0. 5 (
mm)の場合、0.4(mm)に設定される。
この後、この版下72を製版カメラにより撮影して、ネ
ガフィルムを作成する。一方、第8A図に示すように、
鋼鉄製刃型の原材料である厚さ0.5mmの鋼板20を
所定の大きさで準備し、片面を電動サンド装置等により
研磨する。また、フォトレジスト剤78を調合し、第8
B図に示すように、研磨した鋼板20の表面上に均一に
このフォトレジスト剤78を塗布する。
このようにフォトレジスト剤78が塗布された鋼板20
の表面上に、前述したネガフィルム80を密着載置し、
露光装置82により感光する。この後、感光したフォト
レジスト面を現像して、未感光のフォトレジスト膜を溶
解して取り除く。
この結果、鋼板20上には、第8D図に示すように、版
下72の長円形74及び星形76の作図線に対応したフ
ォトレジスト剤78による線が形成されることになる。
このようにして、被エツチング材としての、長円形74
及び星形76の作図線に対応したフォトレジスト剤78
による線が形成され鋼板20を形成した後、製造装置1
0の蓋体14を、第9図に示すように開放し、露出した
取付板22の下面に、この被エツチング材を取り付ける
。ここで、この被エツチング材は、フォトレジスト剤7
8による線が形成された面が、蓋体14を閉じた状態で
下方を向くように設定されている。
そして、蓋体14を閉じた後、操作パネル70上の開始
ボタンを介して、第1のエツチング動作を開始する。
この第1のエツチング動作の開始に伴って、第1乃至第
3の駆動モータ24.50.64の駆動が夫々開始され
、被エツチング材が取り付けられた取付板22は、第3
図に示すように、振らつきながら回転され、また、各噴
射ノズル34は揺動され、また、各噴射ノズル34から
は、調圧弁により圧力を2.0 (kg/cm2)に調
圧されたエツチング液が被エツチング材に向けて噴射さ
れる。
ここで、このエツチング液としては、塩化第二鉄液が用
いられている。
この第1のエツチング動作は、鋼板20の厚さが、約0
. 20 (mm)になるまで、換言すれば、エツチン
グ深さが0.30(mm)になるまで、継続される。こ
のための時間は、9〜10(分)であり、図示しないタ
イマによりこの時間が設定される。
この第1のエツチング動作においては、エツチング液が
高圧で被エツチング材に噴き付けられることになるので
、フォトレジスト剤が残った表面部分以外は、第10A
図に示すように、腐食されて除去される。このエツチン
グ過程において、腐食された表面に噴き付けられたエツ
チング液は、この表面で反射されて、フォトレジスト剤
により残った鋼板20の部分20aの側面に再び当たる
ことになる。
このようにして、この部分20aは、図示するように、
断面山形になると共に、この山形の形状は、フォトレジ
スト剤が残留した表面部分の直下方において最小幅の部
分20bを有するように括れた形状を呈することになる
第10A図に示すように、エツチングがなされた状態で
、第1のエツチング動作を終了する。この状態で、全て
の動作を、一旦停止して、蓋体14を開放して、第1の
エツチング動作を受けた鋼板20を露出する。この後、
この鋼板20を取付板22に取り付けた状態で、水酸化
ナトリウム溶液により、第10B図に示すように、フォ
トレジスト剤を取り除き、当所の鋼板20の表面にフォ
トレジスト剤が何ら残留しないようにする。
この後、蓋体14を再び閉じて、第2のエツチング動作
を開始する。この第2のエツチング動作の開始に、伴っ
て、第1乃至第3の駆動モータ24.50.64の駆動
が夫々再び開始され、被エツチング材が取り付けられた
取付板22は、第3図に示すように、振らつきながら回
転され、また、各噴射ノズル34は揺動され、また、各
噴射ノズル34からは、調圧弁を調整して、圧力な第1
のエツチング動作時の2.0 (kg/cm2)より高
圧の2.8 (kg/cm2)に調圧されたエツチング
液が、フォトレジスト剤が除去された被エツチング材に
向けて噴射される。
この第2のエツチング動作により、鋼板20の山形に残
フた部分20aにおける最小幅の部分20bより上方の
部分は、高圧により噴出されたエツチング液により腐食
されて除去され、第10C図に示すように、最終的に頂
部が鋭利になされた刃部84、即ち、エッチの鋭さ、0
.01(mm)の刃部84が形成されることになる。
換言すれば、この刃部84を、残りの部分を基台86と
して規定された部分の表面上に一体に備えた状態で鋼鉄
製刃型88が形成されることになる。
尚、この第2のエツチング動作に要する時間は、最小幅
部20bの大きさに応じて設定されるものであり、おお
むね30(秒)乃至1(分)30(秒)の範囲に設定さ
れる。また、この第2のエツチング動作中においても、
鋼板20は全体に渡っての腐食動作を受けることになる
ので、この鋼板20の厚さは、約0. 15 (mm)
にまで薄板化される。
このような第2のエツチング動作が終了した後、蓋体1
4を再び開けて、最終的に製造された鋼鉄製刃型88を
取付板22から取り外し、水洗い動作により、十分に水
洗いした後、乾燥して出来上がることになる。このよう
にして、一連の鋼鉄製刃型88の製造方法を終了する。
次に、このように製造装置10を用いて上述した製造方
法により製造した鋼鉄製刃型88について、詳細に説明
する。
この鋼鉄製刃型88は、第11図に示すように、その刃
部84が基台86に、鋼板から一体に形成されている。
そして、この刃部84の刃の高さは、上述したように、
原材料としての鋼板2゜の厚さが0.5(mm)である
場合に、9〜1゜(分)の第1のエツチング動作を実行
し、30(秒)乃至1(分)30(秒)の範囲で第2の
エツチング動作を実行することにより、約0.35(m
m)に設定されることになる。この0.35(mm)と
いう刃の高さは、スリットを入れるシートによって相違
があるものの、紙、フィルム等において、おおむね0.
3 (mm)〜0.5(++on)の刃の高さで十分に
スリットを入れられるものであり、@通な値となってい
る。
以上詳述したように、このような鋼鉄製刃型88におい
ては、原材料となる鋼板20から腐食、即ち、エツチン
グにより、刃部84と基台86とが一体に形成されるこ
とになるので、刃部84に継ぎ目が形成されることは、
全くなくなる。このようにして、この鋼鉄製刃型88に
よれば、これを用いて何回スリット形成動作を繰り返し
たとしても、当初と同じように、良好なスリット形成動
作が維持される効果が達成されることになる。
また、この鋼鉄製刃型88においては、これの刃部84
の形状が、版下72に製図した作図線74.76と間尺
で正確にそのまま写されることになる。このようにして
、この鋼鉄製刃型88によれば、その形状を自由に設定
できると共に、その形状において、第7図に星形の作図
線76として示すように、鋭利な角部を有したものも採
用できることになり、産業上の利用性が極めて高いもの
である。
また、この鋼鉄製刃型88の製造方法において、版下7
2に描く作図線を、コンピュータによる自動作画装置や
、型板を用いて、同一形状の作図線を多数連続して描く
ことにより、一度に同一形状の刃部84を多数そなえた
鋼鉄製刃型88を製造することが可能となる。このよう
に、従来において、刃部を帯鋼から製造する場合におい
ても、刃部を手彫りにより形成する場合においても実現
出来なかフた、同一形状の刃部84を多数そなえた鋼鉄
製刃型88を製造することが可能となる。従って、この
ような鋼鉄製刃型88を用いて、シールのシール片に同
一形状のスリットを多数形成することが可能となり、シ
ールの商品価値が高く増大する効果が達成されることに
なる。
また、この鋼鉄製刃型88の製造方法において、製造さ
れた鋼鉄製刃型88の基台86は、エツチングにより薄
板化されており、このため、鋼鉄製刃型88は全体とし
て可撓性を有することになる。このようにして、この鋼
鉄製刃型88は、たとえば、円筒状の胴の外周面に取り
付けることが可能となると共に、堅い平板状の押板の平
面上に取り付けることも可能となり、その使用態様を種
々選択することが可能となる効果がある。
また、このような製造方法を用いた製造装置10におい
ては、鋼鉄製刃型88を鋼板20からエツチングにより
製造することになるので、その製造時間は従来の手作業
により製造する場合と比較して、大幅に短縮されること
になる。また、従来の手作業により、刃部をf鋼から製
造する場合と比較して、熟練技術は全く必要でなくなり
、誰でもこの製造技術を容易に利用できるようになる。
このようにして、このような製造方法を用いた製造装置
10によれば、非常に低度な鋼鉄製刃−型88を単時間
の内に製造できるようになり、その効果は絶大である。
この発明は、上述した一実施例の構成及び動作に限定さ
れることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形可能であることは、言うまでもない。
例えば、上述した一実施例において述べた数値は、鋼板
20の板厚が変化すれば、これに応じて変化するもので
あり、本願発明を何等限定するものでないことは、明白
である。
即ち、板厚が1 (+n)の鋼板を用いて鋼鉄製刃型を
製造する場合には、第1のエツチング動作に要する時間
は、更に長くなり、作図線の太さは、0、 6 (+n
m)に設定されるのが好適する。例えば、板厚がO68
(mm) 〜1 、5 (mm)の鋼板の場合には、作
図線の太さは、0.5(mm)〜0、7 (mm)の範
囲で設定されれば良い。
また、第1のエツチング動作において採用されるエツチ
ング液の圧力は、1 、 5 (kg/cm2)〜2、
  O(kg/cm2)の範囲であることが好適し、第
2のエツチング動作において採用されるエツチング液の
圧力は、2−0 (kg/cm2) 〜2.8(kg/
cm2)の範囲であることが好適する。ここで重要な点
は、第2のエツチング動作におけるエツチング液の圧力
が、第1のエチング動作におけるエツチング液の圧力よ
り、高い事である。
また、第7図において描いた作図線の形状は、車なる一
例であり、ループを描いたものであれば、いかなる形状
のものでも適用できるものである。
[発明の効果コ 以上詳述したように、この発明に係る鋼鉄製刃型製造装
置は、内部にエツチング室を備えた筺体と、この筺体内
に配設され、被エツチング材としての、表面に刃部の形
状に対応したフォトレジスト剤により作図線が描かれた
鋼板が取り付けられる取付手段と、この取付板に取り付
けられた被エツチング材に向けて、エツチング液を噴射
する噴射手段と、各噴射ノズルに高圧のエツチング液を
供給する供給手段と、この供給手段により供給されるエ
ツチング液の圧力を、第1のエツチング動作時には所定
の第1の高圧で、また、この第1のエツチング動作の後
に実行される第2のエツチング動作時には、前記所定の
第1の高圧より高い第2の高圧に設定する調圧手段とを
具備した事を特徴としている。
従りて、この発明によれば、刃部に継目がなく、製図上
の制約もまったくなく、円筒状の房に取り付は可能であ
り、短時間の内にm価に形成されることの出来る鋼鉄製
刃型を製造する為の鋼鉄製刃型製造装置が提供されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る鋼鉄製刃型製造装置の一実施例
を示す斜視図、 第2図は第1図に示す製造装置のエツチング室の内部構
成を示す断面図、 第3図は鋼板が取り付けられる取付板の回動軌跡を示す
平面図、 第4図は噴射ノズルの揺動機構を取出して示す斜視図、 第5図は第4図に示す揺動機構の全体構成を示す正面図
、 第6図は揺動機構を第5図に示す動作状態とは異った動
作状態で示す正面図、 第7図は版下に描かれた作図線を示す平面図、第8A図
乃至第8D図は、鋼板上に作図線に対応したフォトレジ
スト剤の線を形成する動作を順次示す断面図、 第9図は第1図に示した製造装置を、蓋体を開放した状
態で示す斜視図、 第10A図乃至第10c図は、製造装置内でエツチング
されて鋼鉄製刃型に変化する鋼板の状態を順次示す断面
図、 第11図はこの製造装置により製造される鋼鉄製刃型の
構成を示す斜視図、そして、 第12A図及び第12B図は、従来技術に基いて、刃部
を手作業によりf鋼から製造された刃型を夫々示す斜視
図及び断面図である。 図中、10・・・製造装置、12・・・筺体、12a・
・・開口、14・・・蓋体、14a・・・ハンドル、1
6・・・支軸、18・・・エツチング室、20・・・鋼
板、20a・・・フォトレジスト剤により残った鋼板の
部分、22b・・・最小幅の部分、22・・・取付板、
24・・・第1の駆動モータ、24a・・・駆動軸、2
6・・・カム機構、28・・・カバー、30・・・透孔
、32・・・仕切板、32a・・・取出口、34・・・
噴射ノズル、36・・・供給管、38・・・揺動機構、
40・・・支軸、42・・・揺動レバー、44・・・連
結棒、46・・・第1の接続ロッド、48・・・スライ
ドベアリング、50・・・第2の駆動モータ、50a・
・・駆動軸、52・・・旋回アーム、54・・・第2の
接続ロッド、56・・・長溝、58・・・支持軸、60
・・・エツチング液加圧機構、62・・・加圧ポンプ、
64・・・第3の駆動モータ、66・・・エンドレスベ
ルト、88a〜68e・・・圧力計、70・・・作パネ
ル、72・・・版下、74・・・長円の作図線76・・
・星形の作図線、78・・・フォトレジスト剤80・・
・ネガフィルム、82・・・露光装置、84・・・部、
86・・・基台、88・・・鋼鉄製刃型、である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部にエッチング室を備えた筺体と、この筺体内
    に配設され、被エッチング材としての、表面に刃部の形
    状に対応したフォトレジスト剤により作図線が描かれた
    鋼板が取り付けられる取付手段と、 この取付板に取り付けられた被エッチング材に向けて、
    エッチング液を噴射する噴射手段と、各噴射ノズルに高
    圧のエッチング液を供給する供給手段と、 この供給手段により供給されるエッチング液の圧力を、
    第1のエッチング動作時には所定の第1の高圧で、また
    、この第1のエッチング動作の後に実行される第2のエ
    ッチング動作時には、前記所定の第1の高圧より高い第
    2の高圧に設定する調圧手段とを具備した事を特徴とす
    る鋼鉄製刃型製造装置。
  2. (2)前記取付手段は、 被エッチング材が取り付けられる取付板と、この取付板
    を同一平面内で、振らつくように回転駆動する駆動機構
    とを備える事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の鋼鉄製刃型製造装置。
  3. (3)前記噴射手段は、 エッチング液が噴射される複数の噴射ノズルと、 各噴射ノズルを揺動駆動して、噴射されるエッツング液
    が均一に被エッチング材に当たるようにする揺動機構と
    を備えている事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の鋼鉄製刃型製造装置。
  4. (4)前記調圧手段は、 第1のエッチング動作時には、第1の高圧を1.5(k
    g/cm^2)乃至2.0(kg/cm^2)の範囲内
    に設定し、 第2のエッチング動作時には、第2の高圧を2.0(k
    g/cm^2)乃至2.8(kg/cm^2)の範囲内
    に設定する事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の鋼鉄製刃型製造装置。
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JPH03193967A (ja) * 1988-10-11 1991-08-23 Toyo Seimitsu Kogyo Kk 毛玉取り用の刃物並びに毛玉取り装置及び毛玉取り用刃物の製造方法

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