JPS63105744A - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は超音波診断装置に係わり、特に受信した超音波
反射波の信号処理を行なった画像の表示方式に関する。

以下では、特に信号処理方式として、従来のいわゆるＢ
モード画像と、第２の信号処理方式として減衰分布像等
のいわゆるＴＣ（Ｔｉｓｓｕｅ　Ｃｈａｒａｃｔｅｒｉ
ｚａｔｉｏｎ　　：組織性状診断）画像を考えることに
する。

超音波パルスを被験体に送信し、その反射波がらレーダ
の如く被験体の内部構造を映像化する所謂超音波エコー
診断装置は広く用いられているが、その表示輝度には定
量性がなぐ構造を示すにとどまる。そこで減衰係数など
の特性値を定量的に測定する組織性状診断（ＴＣ）に対
する要望が強い。

被験体中には超音波パルス長よりも短い間隔て不均質に
多数の反射体が存在し、それぞれからの反射波はお互い
に重畳干渉して波形に著しい歪を生じ、この重畳歪が減
衰係数などに大きな誤差を生じる。また、血管壁や臓器
の壁からは上記多数の反射体から返ってくる反射波より
もはるかに大きな振幅を持った反射波が戻ってくる。こ
のため血管のある部位や臓器の周辺部ではさらに大きな
誤差を生じる。しかし、構造を示すＢモード画像では上
記のような大きな反射波が返ってくる所は対象物を明確
に表示することが可能となる。本発明はＴＣ画像などで
誤差の生じやすい部分を対象物が明確に表示できるＢモ
ード画像で補うことにより、より正確な診断が行える超
音波診断装置を提供するものである。

〔従来の技術〕

受信した超音波反射波に対し信号処理を行い画像として
表示装置に表示する従来の超音波診断装置は第４図に示
すように、従来のＢモード画像は超音波探触子１０で受
信した超音波反射波を輝度変調しＢモード用ディスプレ
イ１に表示される。

超音波反射波に対し信号処理を行なった画像は信号処理
回路８で信号処理され表示データ変換回路７で変換され
信号処理用ディスプレイ２にＢモード画像とは別々に表
示される。

また、従来重ね合わせを行なっているものに、Ｂモード
画像にカラー・フロー・マフピングを重ね合わせたもの
があるが、この時は心控内に血流を表示するために、反
射の小さい心控内にカラー表示を行い、反射の大きい心
筋などの壁ではＢモードの白が優先される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のＢモード画像と信号処理を行なった画像とを別々
の表示装置に表示する装置の場合Ｂモード画像と信号処
理を行なった画像との位置の同定が困難であった。特に
、超音波診断装置を使用する観測者は従来のＢモード画
像を見慣れているためＢモード画像と信号処理を行なっ
た画像とが容易に対応がつかないと、正確な診断を下す
ことが出来ず、甚だ不都合であった。

また、Ｂモード画像と信号処理を行なった画像とを単に
重ね合わせると、同一の色相でありなからＢモード画像
の輝度により異なった色相に見えるためＢモード画像と
の対応は容易につくが信号処理を行なった画像が正確に
判断出来ないという欠点が生じた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は超音波反射波のＴＣなどの信号処理を行なった
画像と従来のＢモード画像とを重ね合わせる時に、ＴＣ
などの信号処理を行なった画像上に、特定の信号から特
定の情報を抽出し、それを元に、ある特定範囲を決定し
、その特定範囲内のデータに対してはＴＣなどの信号処
理を行った画像で使用していない色を用いてＢモード画
像を重ね合わせて表示することを特徴とする。

〔作用〕

信号処理を行なった画像と従来のＢモード画像像とを重
ね合わせる時に、特定の信号から特定の情報を抽出し、
それを元に、ある特定範囲を決定し、その特定範囲内の
データに対してはＴＣなどの信号処理を行った画像で使
用していない色を用いてＢモード画像を重ね合わせて表
示することにより、Ｂモード画像との位置の同定が容易
に行え且つ信号処理を行なった画像を正確に判断するこ
とが可能となる。例えば、体内からの強い反射波はＢモ
ード画像では明るく表示されるので一定のレベル以上の
Ｂモード・データはそのままの輝度で表示し、そのレベ
ル以下ではＢモード画像を表示しないような変換を行い
、信号処理を行なった画像上に重ね合わせることにより
、境界等でのＢモード画像との対応が容易につき、さら
にそれ以外の場所では信号処理の画像のみが表示される
ので、正確な判断が行なえる。

また、Ｂモードとカラー・フロー・マツピングを重ね合
わせる場合と異なり、反射の小さい所や大きい所を示す
白や黒はそのまま表示され、その中間レベルではカラー
で表示されるため、血管や反射の大きい所等の指標を明
示することが可能となる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図に示す。この実施例では信号
処理の画像上にＢモード画像信号のある特定の輝度レベ
ルを抽出し、Ｂモード信号が特定の範囲内ではＢモード
画像を処理したものを表示し、それ以外の範囲ではＴＣ
などの信号処理を行なった画像を表示する構成である。

輝度変調回路６で輝度変調されたＢモード・データはＢ
モード・レベル変換回路に入力されると共に、切り替え
信号発生回路３に入力される。信号処理回路８において
信号処理され表示データ変換口゛路７で変換されたデー
タとＢモード・データは、切り替えスイッチ５で切り替
えられ、信号処理用ディスプレイに表示される。切り替
え信号発生回路３は、Ｂモード・データが任意の値の時
にだけ信号処理用ディスプレイに表示されるように切り
替えスイッチを制御する信号を発生する。例えば、第２
図（ａ）のように切り替え信号発生回路３で出力される
制御信号がＢモード・データのＡ以下の値とＢ以上の時
、切り替えスイッチがＢモード・データを表示装置に出
力し、Ｂモード・データがＡからＢの値の時には信号処
理を行なったデータを出力するようになっている。

Ｂモード・レベル変換回路の入出力特性が、第２図（ｂ
）の（ｉ）のように設定されている場合、信号処理用デ
ィスプレイには、入力Ｂモード・レベルが第２図（ａ）
のＡ以下とＢ以上では、従来どおりのＢモード画像と同
じ輝度レベルで表示され、Ｂモード・レベルがＡからＢ
の時は、ＴＣ等の信号処理画像が表示される。また、Ｂ
モード・レベル変換回路の入出力特性が、第２図（ｂ）
の（ｉｉ　）のように設定されている場合、信号処理用
ディスプレイには、Ｂモード・レベルがＡ以下ではＢモ
ード・データがＢモード画像よりは輝度レベルが大きく
表示され、Ｂモード・レベルがＡからＢの時は信号処理
が行われた画像が表示され、Ｂモード・レベルがＢ以上
の時はＢモード・データがＢモード画像よりは輝度レベ
ルが小さく表示される。この時Ｂモード・レベルがＡか
らＢの所の入出力特性は無視される。

この時、表示されるＢモード画像の上下限をコンソール
などのキーを使用して、この上下限を可変にすることも
可能である。

このような構成によれば信号処理を行なった画像とＢモ
ード画像とを容易に同一画面上に表示することが可能に
なり、例えば、Ｂモード信号の振幅レベルが一定以下の
時は黒が表示され、Ｂモード信号の振幅レベルが一定以
上の時は白で表示され、それ以外の範囲ではＴｅ等の信
号処理画像を表示するようにすると血管などは黒く表示
され、横隔膜などの反射の大きい所は白く表示されので
、容易に体内の対象物の位置が同定でき、正確な判断を
行うことが可能となる。

次に、本発明の別の実施例を第３図に示す。この例では
超音波反射波に対してＣＦＡＲ（Ｃｏｎｓｔａｎｔ　Ｆ
ａｌｓｅ　Ａｌａｍｅ　Ｒａｔｅ）出力の振幅が前もっ
て設定した範囲を越える部分でＢモード画像を表示し、
それ以外の部分ではＴＣ等の信号処理画像を表示する場
合について示す。

超音波探触子１０で受信された超音波反射波は、輝度変
調回路６で輝度変調され従来のＢモード・データが得ら
れる。一方、受信された超音波反射波を信号処理回路８
で信号処理し、その処理データを表示用データ変換回路
７で変換する。輝度変調回路６で得られたＢモード・デ
ータは従来のＢモード画像としてＢモード・ディスプレ
イ１に表示され、またＢモード・レベル変換回路４によ
って任意の輝度に変換され、ＣＦＡＲ出力回路１）の出
力信号によって制御スイッチ１２で制御される。変換さ
れたＢモード・データと表示用データ変換回路７で変換
されたデータは加算器１３で足し合わされ信号処理用デ
ィスプレイに表示される。

この構成においても信号処理を行なった画像とＢモード
画像とを容易に同一画面上に表示することが可能になり
、特に、超音波反射信号の振幅レベルが一定以上の時、
つまり反射強度が比較的大きい所では、Ｂモード画像が
表示され、それ以外の所では、信号処理した画像が表示
されるため、体内の対象物の位置の同定が容易に行え、
また、信号処理した画面も見易いという利点がある。

〔発明の効果〕

以上述べてきたように２本発明によれば、従来見慣れて
きたＢモード画像と信号処理を施した画像との位置の同
定が容易に行え、ＴＣなどの信号処理を施した画像自体
の色相にも殆ど影響がないため、実用的に極めて有効で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例の構成図、第２図（ａ）は
、切り替え信号発生回路の切り替え特性、第２図゛（ｂ
）は、Ｂモード・レベル変換回路の入出力特性、 第３図は本発明の別の実施例の構成図、第４図は、信号
処理画像を表示する場合の従来の構成図を示す。 図において、 １はＢモード用ディスプレイ、 ２は信号処理用ディスプレイ、 ３は切り替え信号発生回路、 ４はＢモード・レベル変換回路、 ５はＢモード・データと信号処理データの切り替えスイ
ッチ、 ６は輝度変調回路、 ７は表示データ変換回路、 ８は信号処理回路、 ９は送受信回路、 １０は超音波探触子、 １）はＣＦＡＲ出力回路、 １２は制御スイッチ、 １３は加算器である。 本発明の実力缶例 第１図 ＯＡ　　　　　　　　　　　　　Ｂ　　　　ｎａＸ入力
入力−モードベル （ａ） ０　　　　＾　　　　　　　　　　　　　　Ｂ　　　　
　ｒａｗ入力入力−モードベル （ｂ） 本発明説明図 ｊＲ２図 本発明の他の実施例 従来例

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）被験体に超音波を放射し、該被験体の不均一性に
   より生じる反射波を受信し、受信した超音波反射波に２
   種類以上の信号処理を施し、２種類以上の画像を得、各
   々を表示装置に表示する超音波診断装置において、各々
   の画像の重ね合わせ時に所定の信号を元に所定の情報信
   号を抽出する手段と、上記抽出手段により選択された特
   定の範囲において一つの画像情報をそれ以外の画像で使
   用していない色を用いて表示する手段と、上記抽出手段
   により選択された範囲以外でその他の画像情報を表示す
   ることを特徴とする超音波診断装置。
2. （２）特許請求の範囲第（１）項において、画像情報を
   Ｂモード画像に、画像情報をＴＣなどの信号処理画像に
   することを特徴とする超音波診断装置。
3. （３）特許請求の範囲第（１）項において、選択された
   所定の範囲を上限以上・下限以下の振幅レベルで信号処
   理により抽出された範囲にすることを特徴とする超音波
   診断装置。