JPS63105427A

JPS63105427A - Ｘ線管用陰極構体の製造方法

Info

Publication number: JPS63105427A
Application number: JP24900386A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Kojima; 小島　邦広
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-10-20
Filing date: 1986-10-20
Publication date: 1988-05-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、Ｘ線管用陰極構体の製造方法に関する。

（従来の技術）一般に、Ｘ線管は例えばＸ線診断として医療用などに利
用されているが、固定陽極型Ｘ線管は第６図に示すよう
に構成されている。即ち、真空外囲器ｌ内に陽極構体り
と陰極構体互とが対向して配設され、陽極構体互は封止
部４に陰極構体旦はステム５にそれぞれ固定されている
。

そして、陰極構体は、従来、第７図（ａ）　ｌ　（ｂ）
に示すように構成されている。即ち、略長万形の集束溝
６を有する有蓋筒状集束電極７の内部には、絶縁基板８
が配設され、この絶縁基板８には２本の円柱状フィラメ
ント支持棒９，１０がフィラメント固定用スリーブ１１
．１２を介して所定間隔で鑞付けによシ固着されている
。このフィラメント支持棒９，１０には、陰極フィラメ
ント１３が前記集束溝６に対応して張設されている。こ
の場合、２本の支持棒９，１θは、両者を結ぶ線が集束
溝６の長手方向に一致するように絶縁基板８に固着され
ている。

このような陰極構体を組立るには、第８図に示すように
先ず■フィラメント支持棒９，１０に陰極フィラメント
１３を溶接などで固着する。次に■スリーブ１１．１２
を絶縁基板８にかしめや鑞付けなどで固着する。次に■
スリーブ１１．１２にフィラメント支持棒９，１０を挿
入して、所定の寸法にて固着する。次に第９図に示すよ
うに。

■絶縁基板８を集束電極７内に入れ、Ｈ寸法出しを行な
い、周縁部をかしめなどで固着する（図中、Ａがかしめ
箇所である）。尚、上記とは逆にスリーブ１１．１２を
固着した絶縁基板８を先に集束電極７に固定後、陰極フ
ィラメント１３を固着したフィラメント支持棒９，１０
を集束溝６からスリーブ１１．１２に挿入することもで
きる。

こうして完成した陰極構体は、真空外囲器１内に配設さ
れ、ステム５に接続される。

（発明が解決しようとする問題点）ところが上記のような従来の製造方法では、工程■にお
けるＨ寸法出しが非常に困ＪＩＩを究めていた。このＨ
寸法は焦点を決定せしめる重要なものであるために、寸
法公差は０．０２　ｔｘｍ以下という高精度が要求され
る。

この発明は、集束電標及びその内部に固定される絶縁基
板に位置決め治具挿入用の一対の孔をあけ、この一対の
孔をガイド孔として利用することによシ、Ｈ寸法出しの
簡素化、精度向上、精度均一化を図りたＸ線管用陰極構
体の製造方法を提供することを目的とする。

［発明の構成コ（問題点を解決するための手段）この発明の製造方法は、次の各工程からなっている。

■位置決め治具の一部を挿入できる一対の孔を有する絶
縁基板に、柱状フィラメント支持棒を上記絶縁基板と陰
極フィラメントとの距離を所定寸法に定めて固定する工
程。

■上記絶縁基板の一対の孔に対応する一対の連通孔を有
するカップ状集束電極内に上記絶縁基板を配設し、６孔
に位置決め治具を挿入して上記絶縁基板と集束電極との
間隔を所定寸法に定める工程０ ■上記絶縁基板を上記集束電極の一部に固定する工程。

（作用）この発明によれば、Ｈ寸法出しつまシ集束溝と陰極フィ
ラメントとの寸法決めが、高精度にして且つ極めて容易
に行なわれ１面もばらつきがない。

（実施例）以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明するが、従来例と同一箇所は同一符号を付す。

この発明によるＸ線管用陰極構体の製造方法は、第１図
乃至第４図に示すように構成され、先ず第１図に示すよ
うに、一対のフィラメント支持棒９゜１０の各一端に陰
極フィラメント１３０両端を溶接などで固着する。

次に、絶縁基板８に位置決め治具のガイドピン（後述）
に対応する一対の孔１８（直径２．５　ｗｎ　）を穿設
する。更に、この絶縁基板８に一対のフィラメント固定
用スリーブ１１．１２を所定間隔でかしめや鑞付けなど
によシ貫通固着する。

次に、第２図に示すように、スリーブ１１゜１２にフィ
ラメント支持棒９，１０を挿入して。

陰極フィラメント１３と絶縁基板８面との距離が所定寸
法Ｆになるようにして固着する。このとき、Ｆ寸法誤差
を±Ｏ，ＯＱＳｍ以内に抑える。この場合の寸法出しは
、集束電極１５をかしめる前のため、比較的容易に行な
える。

次に、Ｈ寸法の位置出しであるが、この場合、第３図に
示すような位置決め治具２０を使用する。

この位置決め治具２０は、所定間隔で突設された一対の
ガイドビン１９を有しておシ、その直径は３ｍにして、
ピン先は段差となって直径２．５ｆｉに設定されている
。又、このガイドピン１９の打込部からビンの段差部ま
での寸法Ｇの誤差±０．００５■以内で、精度良く加工
を施している。

このような位置決め治具２０のガイドビン１９に対応し
て、第４図及び第５図（ｂ）から明らかなように、カッ
プ状集束電極７の上面には一対の連通孔１７（直径３調
）が穿設されている。この一対の連通孔１７は、既述の
絶縁基板８に設けた一対の孔１８に対応していることは
言う迄もない。

さて、次に、第４図に示すように、集束電極７の上面側
から位置決め治具２０のガイドピン１９を連通孔１７に
挿入する。その後、フィラメント組立終了の絶縁基板ｔ
−集束電極７の開口端から内側に入れ、一対の孔１８を
位置決め治具２０のガイドピン１９の段差部に挿入する
。

この状態で、第２図及び第３図の寸法Ｆ、Ｇの関係から
、自動的に寸法Ｈ（集束電極７の上面から陰極フィラメ
ント１３までの距離）の位置決めが行なわれる。

−次に、第４図に示すように、集束電極７の開口端部を
絶縁基板８側にかしめることによシ、集束電極７と絶縁
基板８を固定する。

最後に、位置決め治具２０のガイドピン１９ｔ−６孔１
７．１８から引抜けば、第５図（ａ）　ｔ　（ｂ）に示
すようなＸｌ１Ｉ管用陰極構体が完成する。

尚、第５図（ｂ）の６は集束溝を示す。

［発明の効果コこの発明によれば、集束電極と絶縁基板に対応する一対
の孔を夫々穿設し、これらの孔に位置決め治具を挿入し
て位置決めを行なっているので。

集束溝と陰極フィラメントとの寸法決めが、高精度にし
て且つ極めて容易に行なわれ、而も大量生産においても
ばらつきが少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明の一実施例に係るＸ線管用
陰極構体の製造方法を示す側面図と断面図、第５図（ａ
）　＃　（ｂ）はこの発明の製造方法によシ得られたＸ
線管用陰極構体を示す平面図と断面図、第６図は一般的
な固定陽極型Ｘ線管を示す正面図、第７図（ａ）　＃　
（ｂ）は従来の製造方法によシ得られたＸ線管用陰極構
体を示す平面図と断面図、第８図及び第９図は従来の製
造方法を示す側面図と平面図である。８・・・絶縁基板、９，１０・・・フィラメント支持棒
。１３・・・陰極フィラメント、６・・・集束溝、７・・
・集束電極、１７・・・孔、１８・・・連通孔。出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第８図第９０第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】下記工程を具備することを特徴とするＸ線管用陰極構体
の製造方法。（１）位置決め治具の一部を挿入できる一対の孔を有す
る絶縁基板に、柱状フィラメント支持棒を上記絶縁基板
と陰極フィラメントとの距離を所定寸法に定めて固定す
る工程。（２）上記絶縁基板の一対の孔に対応する一対の連通孔
を有するカップ状集束電極内に上記絶縁基板を配設し、
各孔に位置決め治具を挿入して上記絶縁基板と集束電極
との間隔を所定寸法に定める工程。（３）上記絶縁基板を上記集束電極の一部に固定する工
程。