JPH0119318Y2 - - Google Patents

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JPH0119318Y2
JPH0119318Y2 JP3325482U JP3325482U JPH0119318Y2 JP H0119318 Y2 JPH0119318 Y2 JP H0119318Y2 JP 3325482 U JP3325482 U JP 3325482U JP 3325482 U JP3325482 U JP 3325482U JP H0119318 Y2 JPH0119318 Y2 JP H0119318Y2
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cathode
electron gun
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grid
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は電子銃構体の製造装置に係り、特に陰
極サポート、第1グリツド、第2グリツド、第3
グリツド及び他の電極が絶縁支持体に植設された
インライン形電子銃組立体に陰極サポートを介し
て陰極を正確な位置に固着し、品位の良好な電子
銃構体を得ることが可能な電子銃構体の製造装置
に関するものである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕 電子銃構体と組立工程において最も重要な問題
の一つとして陰極の熱電子放射面と第1グリツド
間の間隔即ちG1/Kギヤツプの正確さがある。
次に従来の電子銃構体の製造装置を使用した陰
極と陰極サポートとの位置決め固定方法を第1図
乃至第4図により説明する。
先ず第1図のように陰極保持部1の先端には陰
極2が固定されている。この固定方法は陰極の筒
部内面形状と相似の電極に軸中心部から放射状に
走る複数のすり割りを入れ、その内面にテーパー
部を設けてコレツト状に構成し、このテーパー部
に軸方向に沿つて移動可能なブツシユロツドを嵌
合されるようにし、電極を陰極内に密着させるよ
うになつている。
また前もつて組立てられた陰極サポート3、第
1グリツド4、第2グリツド5、第3グリツド6
及び他の電極7が絶縁支持体に植設されたインラ
イン形電子銃組立体を電子銃組立体保持部8にチ
ヤツキングする。このチヤツキングは保持部8の
基準面81に他の電極7を押しつけることにより
なされ、電子ビーム通過孔部内にはエアーノズル
9が挿入されている。
次に第2図のようにダミーゲージ10を利用し
て第1グリツド4とエアーノズル9の位置関係を
設定する。この場合保持部8の基準面81に対し
てエアーノズル9は軸方向に移動するようになさ
れている。また第1グリツド4の面にはダミーゲ
ージ10先端部が押し付けられているがこの押し
付け圧は100gr以下の軽い力である。
次に第3図のようにダミーゲージ10を除去
し、このダミーゲージ10によつてきまる距離だ
け電子銃組立体保持部8を移動することにより陰
極2とエアーノズル9の位置関係結果的には陰極
2と第1グリツド4の位置関係を設定し、その状
態で陰極2と陰極サポート3を溶接する。この工
程迄は陰極2は前述したコレツトで強く固定され
ている。
次に第4図に示すように陰極保持部1のコレツ
トが開放され、陰極2が自由になつた後、電子銃
組立体保持部8は後退して最初の位置にもどり陰
極2とエアーノズル9の位置関係即ち陰極2と第
1グリツド4の位置関係を読み取り合否の判断を
行なう。この場合、エアーノズル9と陰極2また
はダミーゲージ10との位置関係はエアーマイク
ロメータを利用して読み取る。
しかるに前述した製造装置及び製造方法によれ
ば電子銃組立体の中心軸、この場合ではエアーノ
ズル9と滑合している第3グリツド6の第2グリ
ツド5側の電子ビーム通過孔部の中心と他の電極
7の電子ビーム通過孔部の中心とを結んだ中心軸
に対して陰極サポート3がオフセンターしている
場合、下記のようなメカニズムで陰極2と第1グ
リツド4との間隔即ちG1/Kギヤツプの組立精
度が劣化する問題点がある。また通常の組立方法
では電子銃組立体の中心軸と陰極サポート3のオ
フセンター量は0.10mmMax位である。
即ち第3図の状態で陰極保持部1とエアーノズ
ル9は同軸上にあるため、陰極サポート3はエア
ーノズル9の軸上にくる。第1図の状態では電子
銃組立体の中心軸がエアーノズル9の中心軸に対
してオフセンターしていることになる。そしてこ
の状態で陰極2とエアーノズル9の位置関係を設
定し、陰極2と陰極サポート3を溶接固定するこ
とになる。この場合陰極2と第1グリツド4の位
置とはならない。溶接固定後陰極保持部1のコレ
ツトが開放され、陰極2が自由になると、それに
伴ない電子銃組立体の中心軸がエアーノズル9の
中心軸上にきて陰極サポート3が、エアーノズル
の中心軸に対しオフセンターし、結果として陰極
2とエアーノズル9の位置関係、この場合は陰極
2と第1グリツド4の位置関係が変動することに
なる。
考案者らの実験ではこのG1/Kギヤツプの変
動量は陰極サポート3のオフセンター方向で決定
され、それは電子銃構体がインライン型の場合、
インライン方向での影響が最つとも大きくこのイ
ンライン方向に直角な方向の約3倍位であつた。
〔考案の目的〕
本考案は前述した従来の諸欠点に鑑みなされた
ものであり、電子銃組立体の中心軸に対して陰極
サポートがオフセンターしている場合でも、
G1/Kギヤツプを高精度に保証することが可能
な電子銃構体の製造装置を提供することを目的と
している。
〔考案の概要〕
即ち本考案は陰極を保持する陰極保持部と、陰
極サポート、第1グリツド、第2グリツド及び他
の電極が絶縁支持体に植設されたインライン形電
子銃組立体を保持する電子銃組立体保持部とから
なり、陰極保持部と電子銃組立体保持部との相対
的な移動により、陰極と陰極サポートとを位置合
せ後固着するようになされた電子銃構体の製造装
置において、陰極保持部と電子銃組立体保持部の
いずれか一方にインライン形電子銃組立体または
陰極をインライン方向に所定の力で所定距離移動
可能な移動機構を設けたことを特徴としている。
〔考案の実施例〕
次に本考案の一実施例を第5図乃至第7図によ
り説明する。
即ち陰極保持部11の軸の延長上に中心軸を有
するエアーノズル19を有する電子銃組立体保持
部18があるのは従来のものと同様であるが、こ
の電子銃組立体保持部18の定盤21側は中央部
22と定盤21に固定された両側部23,24か
らなり、この両側部23,24と中央部22間に
はクロスローラガイド(商品名)25,26が設
けられておりストツパーねじ27及び移動ねじ2
8により、矢印29により示されるインライン方
向に所定の力で所定距離以内、中央部22と共に
電子銃組立体保持部18とエアーノズル19を、
移動し得るようになつている。実験の結果によれ
ば所定距離は0.05mm乃至0.10mmであり、これはス
トツパーねじ27により定められ、移動ねじ28
による力は、インライン方向に100gr以下であ
ることが望ましい。但し第5図、第6図において
はストツパーねじ27及び移動ねじ28は省略し
てある。
次にこの電子銃構体の組立装置を使用して電子
銃組立体の陰極スペーサに陰極を溶接固定する方
法を第8図乃至第11図により説明する。
即ち第8図のように陰極保持部11の先端には
陰極12が固定されており、この固定は陰極12
の筒部内面形状と相似の電極に軸中心部から放射
状に走る複数のすり割りを入れその内面にテーパ
ー部を設けてコレツト状に構成し、このテーパー
部に軸方向に沿つて移動可能なプツシユロツドを
嵌合させるようにし、電極を筒部内に密着させる
ようになつている。
また前もつて組立てられた陰極サポート13、
第1グリツド14、第2グリツド15、第3グリ
ツド16及び他の電極17が絶縁支持体に植設さ
れたインライン形電子銃組立体を電子銃組立体保
持部18にチヤツキングする。このチヤツキング
は保持部18の基準面181に他の電極17を押
しつけることによりなされ電子ビーム通過孔部内
には位置ぎめ棒を兼ねたエアーノズル19が挿入
されている。
次に第9図のようにダミーゲージ20を利用し
て第1グリツド14とエアーノズル19の位置関
係を設定する。この場合保持部18の基準面18
に対してエアーノズル19は垂直方向に移動す
るようになされている。また第1グリツド14の
面にはダミーゲージ20先端部が押し付けられて
いるがこの押し付け圧は100gr以下の軽い力で
ある。
次に第10図のようにダミーゲージ20を除去
し、このダミーゲージ20によつてきまる距離だ
け電子銃組立体保持部18を移動することにより
陰極12とエアーノズル19の位置関係、結果的
には陰極12と第11グリツド14の位置関係を設
定し、この状態で陰極12と陰極サポート13を
溶接する。この工程迄は陰極12は前述したコレ
ツトで強く固定されている。
次に第11図のように陰極保持部11のコレツ
トが開放され陰極12が自由になつた後、電子銃
組立体保持部18は後退して最初の位置にもど
り、陰極12とエアーノズル19の位置関係即ち
陰極12と第1グリツド14の位置関係を読み取
り合否の判断を行なう。この場合、エアーノズル
19と陰極12またはダミーゲージ20の位置関
係はエアーマイクロメータを利用して読み取る。
このような工程で、電子銃組立体の中心軸に対
して陰極12がオフセンターしてある場合、第1
0図において陰極保持部11と陰極サポート13
は同軸上にあり、必然的に電子銃組立体の中心軸
は陰極保持部11に対してオフセンターしてい
る。ところが電子銃組立体保持部18全体がエア
ーノズル19と共に電子銃組立体の中心軸方向に
移動するため、エアーノズル19と電子銃組立体
の中心軸は同軸上にある。
この状態で陰極12とエアーノズル19の位置
関係を設定して溶接固定を行なうため陰極保持部
11のコレツトが開放して陰極12がフリーにな
つても、エアーノズル19と電子銃組立体の中心
軸及び陰極12の位置関係は第10図の状態と変
らないためG1/Kギヤツプ組立精度は劣化しな
い。
前記実施例では電子銃組立体保持部に移動機構
を設けたが、これは陰極保持部に設けても同様な
ことは説明するまでもない。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば陰極サポートが電
子銃組立体の中心軸に対してオフセンターしてい
る場合でもこの陰極サポートに極めて精度良く陰
極を溶接固定することが可能となり、G1/Kギ
ヤツプの保証ができ、品位の良好な電子銃構体を
得ることが可能でありその工業的価値は極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は従来の電子銃構体の製造装
置による電子銃組立体に対する陰極の組込みを工
程順に示す説明図であり、第1図は陰極保持部に
取付けられた陰極と、電子銃組立体保持部に位置
ぎめされた電子銃組立体の関係を示す説明図、第
2図はダミーゲージを入れた状態を示す説明図、
第3図は電子銃組立体保持部を移動し、陰極と陰
極サポートを溶接する工程を示す説明図、第4図
は陰極保持部を陰極から開放した状態を示す説明
図、第5図乃至第7図は本考案の電子銃構体の製
造装置の一実施例を示す図であり、第5図は上面
図、第6図は側面図、第7図は正面図、第8図乃
至第11図は第5図乃至第7図の実施例を使用し
た電子銃組立体に対する陰極の組込みを工程順に
示す説明図であり、第8図は陰極保持部に取付け
られた陰極と電子銃組立体保持部に位置ぎめされ
た電子銃組立体の関係を示す説明図、第9図はダ
ミーゲージを入れた状態を示す説明図、第10図
は電子銃組立体保持部を移動し、陰極と陰極サポ
ートを溶接する工程を示す説明図、第11図は陰
極保持部を陰極から開放した状態を示す説明図で
ある。 1,11…陰極保持部、2,12…陰極、3,
13…陰極サポート、4,14…第1グリツド、
5,15…第2グリツド、6,16…第3グリツ
ド、7,17…他の電極、8,18…電子銃組立
体保持部、9,19…エアーノズル、10,20
…ダミーゲージ、25,26…クロスローラガイ
ド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 陰極を保持する陰極保持部と、陰極サポー
    ト、第1グリツド、第2グリツド、第3グリツ
    ド及び他の電極が絶縁支持体に植設されたイン
    ライン形電子銃組立体を保持する電子銃組立体
    保持部とからなり、前記陰極保持部と前記電子
    銃組立保持部との相対的な移動により、前記陰
    極と前記陰極サポートとを位置合せ後固着する
    ようになされた電子銃構体の製造装置におい
    て、前記陰極保持部と前記電子銃組立体保持部
    のいずれか一方に前記インライン形電子銃組立
    体または前記陰極をインライン方向に所定の力
    で所定距離移動可能な移動機構を設けたことを
    特徴とする電子銃構体の製造装置。 (2) 所定の力が100gr以下であり所定距離が
    0.05〜0.10mmであることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の電子銃構体の製造
    装置。
JP3325482U 1982-03-11 1982-03-11 電子銃構体の製造装置 Granted JPS58138248U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325482U JPS58138248U (ja) 1982-03-11 1982-03-11 電子銃構体の製造装置

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JP3325482U JPS58138248U (ja) 1982-03-11 1982-03-11 電子銃構体の製造装置

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Publication Number Publication Date
JPS58138248U JPS58138248U (ja) 1983-09-17
JPH0119318Y2 true JPH0119318Y2 (ja) 1989-06-05

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ID=30044809

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JP3325482U Granted JPS58138248U (ja) 1982-03-11 1982-03-11 電子銃構体の製造装置

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