JPS63105268A - エンジンのオイルパン構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンのオイルパン構造に係り、特に内部
に複数の補強隔壁を有するものの改良に関する。

（従来の技術） 従来より、エンジンのオイルパン構造として、例えば実
開昭５５−１１９３３８号公報に開示されるように、エ
ンジンのオイルパンにメインベアリングキャップ下方に
対応して複数の隔壁を設けて、剛性を向上させることに
より、エンジン騒音の低減化を図るようにしたものが知
られている。

そしてこのオイルパン構造では各隔壁によって仕切られ
る各室相互を連通ずるよう該各隅壁に連通孔を形成して
、オイルパン内でオイルが自在に流通できるようにして
いる。

（ｆｅ明が解決しようとする問題点） ところで、上記の如く複数の隔壁を設ける場合、エンジ
ン騒音の低減化を有効に図るには、各隔壁　　　゛の連
通孔の開【］面積を小さくして、オイルパンの剛性を向
上させることが望ましい。しかるに、連通孔の開口面積
を小さく、かつ各隔壁で等しく設定した場合には、各室
へのリターンオイル聞がほどんと変わらずオイルストレ
ープに近い隔壁ほどその背後の隔壁よりも多くのオイル
通過量を必要とするにも拘らず、各室相互のオイルの流
通がほぼ均一に行われるため、各室の油面が均一となら
ず、オイルストレーナに近い室ほど油面が低下し、特に
ストレーナ室での油面の低下が甚だしくなると、オイル
ストレーナからエアが吸込まれる危険性があった。

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、オイルストレーナからの室の遠近に応じて各隔壁
に設ける連通孔の開口面積を変えることにより各隔壁の
剛性低下を最小限に抑制しつつ、各室の油面レベルを略
均−にして、オイルストレーナのエア吸込みを防止する
ことにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、メイン
ベアリングキャップ下方に対応して複数の補強隔壁を形
成してなるオイルパンを対象とする。

そして、上記各補強隔壁に、該各補強隔壁により区画さ
れる各室をオイルの流通可能に連通ずる連通孔を設け、
該８連通孔の開口面積を、オイルストレーナが配置され
る室に近いほど大きくする構成としたものである。

（作用） 以上の構成により、本発明では、オイルパン内において
、オイルポンプのオイルストレーナを介しての吸引作用
により、各隔壁に設けられた連通孔を通ってオイルスト
レーナの配置されている室にオイルが流れ込む。このと
き、オイルストレーナの配置されている室から順に油面
が低下しようとするが、オイルストレーナに近い補強隔
壁ほどその連通孔の間口面積が大きく形成されているの
で、オイルストレーナに近い室ほどオイルの流通性が良
くて、素早く該室にオイルが流入して、各室の油面が均
一化され、その結果、オイルストレーナの部分では常に
オイルが存在してエア吸込みが有効に防止されることに
なる。しかも、オイルストレーナの配置されている室か
ら遠い隔壁ほど連通孔の間口面積が小さく形成されてい
るので、その分各隔壁の剛性低下が最小限に抑制されて
、その剛性が可及的に高く確保される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、１は４気筒エンジンのクランクシャフ
ト、２は該クランクシャフト１の下部に備えられ、クラ
ンクシャフト１に供給されたオイルを回収するためオイ
ルパンである。上記クランクシャフト１には、各々上端
部が各気筒で往復運動するピストンに結合される４つの
コネクティングロッド４８〜４ｄの下端部が回動可能に
連結されているとともに、該各コネクティングロッド４
８〜４ｄの間の３個所でクランクシャフト１がメインベ
アリングを収納する３つのメインベアリンクキ１Ｆツブ
５ａ〜５Ｃによって支承されている。

一方、オイルパン２は、外周壁部２ａと、後部（第１図
右側部）がくびれだ形状を有する底壁部２ｂとからなり
、上記３つのメインベアリング５ａ、５ｂ、５ｃの下方
に対応して、オイルパン２の底壁部２ｂ上には左右方向
に延びるオイルパン２前部側（図中左側）から順に第１
補強隔壁７、第２補強隔壁８および第３補強隔壁９が各
々一体に立設されている。該３つの補強隔壁７〜９はそ
れぞれ２枚の板７ａおよび７ｂ　、８ａおよび８ｂ。

９ａおよび９ｂにより構成されており、オイルパン２全
体は該３つの補強隔壁７〜９によって図中左側から順に
４つの大室Ｘ、Ｙ、Ｚ、Ｗに各々区画されるとともに、
各大室Ｘ−Ｗの間に２枚の板７ａおよび７ｂ、８ａおよ
び８ｂ、９ａおよび９ｂによりそれぞれ挾まれた３つの
小室り、Ｍ、Ｎを有している。また、６はオイルパン２
前部の大室Ｘ　１．：ＥＱ　買され、オイルパン２で回
収されたオイルを濾過するオイルストレーナであって、
オイルポンプ１６により該オイルストレーナ６からオイ
ルパン２内のオイルを吸込んで潤滑を要１゛る各部に供
給するようになされている。

次に、第２図および第３図に基づき連通孔の形成方法を
説明する。

第２図において、１０はオイルパン２前部の大室Ｘの第
１補強隔壁７に対向する外周壁部２ａの′中央に設けら
れた第１ブラインドプラグボツクスであって、該第１ブ
ラインドプラグボツクス１０には、連通孔加工用のキリ
を通すための加工孔１０ａが設けられ、該加工孔１０ａ
から第２図破線に示すキリによって第１．第２補強隔壁
７．８が穿孔加工され、第３図に示す如（、各補強隔壁
７゜８の板７ａ、７ｂ、８ａ、８ｂにオー１’／Ｉ／（
７）連通孔７ａ−Ｉｔ　７ｂ−＋、８ａ−＋、８ｂ−＋
ｌｆｉ各々形成される（尚、このとき、キリによる各連
通孔７ａ−１〜８ｂ−１は図中左側から水平方向より費
や斜め上方に向けて穿設されている）。同様に、オイル
パン２後部の大室Ｗの第３補強隔壁に対向する外周壁部
２ａに設けられた第２スプラインプラグボツクス１１の
加工孔１１ａから３つの補強隔壁９，８．．７が図中右
側から順に上記と同じ径のキリによって穿孔加工され、
板９ｂ〜７ａにオイルの連通孔９ｂ−２〜７ａ−２が各
々穿設され、さらにオイルパン゛２前部の大室Ｘの外周
壁部２ａにおいて上記第１ブラインドプラグボツクス１
゜の斜め下方に設けられた第３ブラインドプラグボツク
ス１２の加工孔１２ａから第１補強隔壁７の２枚の板７
ａ、７ｂおよび第２補強隔壁８の１枚の板８ａにオー１
’／ｌ／（７）連通孔７ａ　−３、７ｂ　−ａ　。

８ａ−３が上記と同じ径のキリにより穿設される。

以上の穿孔加工の結果、第３補強隔壁９の板９ａには第
４図に示す如く、１個の連通孔９ａ−２が形成され、第
２補強隔壁８の板８ｂには第５図に示す如く２個の連通
孔８ｂ　−＋　、８１）−２が形成され、第１補強隔壁
７の板７ａには第６図に示す如く３個の連通孔７ａ　−
＋　、７ａ−１，７ａ〜３が形成されている。尚、第１
補強隔壁７の板７ｂおよび隔壁８の板８ａには上記板７
ａと同様に３個、第３補強隔壁９の板９ｂには上記板９
ａと同様に１個の連通孔が形成されている。すなわち、
副イルストレーナ６の配置される大室Ｘに近いほど連通
孔の数が多く即ら開口面積が大きくなるように設定され
ている。

尚、第２図に示すように、上記各ブラインドプラグボッ
クス１０〜１２の加工孔１０ａ〜１２ａは連通孔の加工
終了後、ブラインドプラグ１０１）〜１２ｂによって閉
塞されている。また、第１図において、１５はオイルパ
ン２後部の取付部補強リブである。

したがって、上記実施例では、第７図のオイル流通説明
図に示すように、ストレーナ６が配置される大室Ｘに近
い補強隔壁ほどオイルの流通うが多くなるようになされ
ている。すなわち、各補強隔壁７〜９によって仕切られ
る４つの大室Ｘ、Ｙ。

ｚ、Ｗにおけるオイルの流通を促えた場合、該４つの大
室Ｘ−Ｗを相互に連通ずる連通孔の個数が、オイルスト
レーナ６が配置される大室Ｘに近い補強隔壁側から順に
３．２．１個と形成されているので、オイルストレーナ
６からオイルが吸込まれるときに早く油面の低下する室
ほど他の室からの流入ｍが増え、各大室Ｘ−Ｗの油面レ
ベルがほぼ均一に保持され、オイルストレーナ６のエア
吸込みが有効に防止されている。

また、第７図に示されるように、オイルストレーナ６か
ら離れた室ｚ、Ｗは他の室Ｘ、Ｙに比べてくびれだ形状
をなしており、第１補強隔壁７の板７ａ、７ｂおよび板
８ａに比べて第２補強隔壁８の板８ｂおよび第３補強隔
壁９の２枚の板９ａ。

９ｂの面積は小さい。その場合、連通孔の開口面積を板
７ａ〜８ａと同じにすると、板８ｂ〜９ｂの間口比率が
大きくなり他の板７ａ〜８ｂに比べて剛性低下が甚だし
く、オイルパン２全体の剛性維持に悪影響を及ぼすが、
上記実施例ではオイルストレーナ６側の連通孔の個数が
板７８〜８ａの３個に対し、板８ｂでは２個、板９８〜
９ｂでは各々１個というように各補強隔壁の板の面積に
応じて個数を減少さけ開口面積を順に減じているので、
全体としての剛性低下が最小限に抑制されている。

さらに、上記実施例では、各補強隔壁７〜９を２枚の板
７ａと７ｂ、８ａと８ｂ　、　９ａ　と９ｂ　テ構成し
たので、オイルパン２に対する補強効果を高めながら、
オイルパン２の容量の低下および重患の増大を可及的に
抑Ｌｌｌできる利点がある。

なお、上記実施例では連通孔の開口面積を８（ｉｆｆ強
隔壁の板に形成される連通孔の個数を変えることにより
変化させたが、各連通孔の孔径自体を変化させることに
よってもよい。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明のエンジンのオイルパン構
造によれば、メインベアリングＪニヤツブの下方に対応
して設けた複数の補強隔壁にオイル流通のための連通孔
を形成するとき、ストレーナが配置される室に近い補強
隔壁ほど連通孔の開口面積を大きくしたので、補強隔壁
の剛性低下を最小限に抑制しつつ、各室の油面レベルを
均一化でき、ストレーナのエア吸込みを有効に防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の実施例を示し、第１図は全体
概略構成を示プ縦断面図、第２図はオイルパンの平面図
、第３図は同縦断面図、第４図〜第６図はそれぞれ各補
強隔壁の連通孔形成状態を示す第２図（７）ＩＶ−ＩＶ
’線、ｖ−ｖ線およびｖｔ−■線断面図、第７図はオイ
ルの流通状態を示す説明図である。 ２・・・オイルパン、５ａ〜５Ｃ・・・メインベアリン
グキャップ、６・・・オイルストレーナ、７〜９・・・
補強隔壁、７ａ　−１〜ｓｂ　　Ｉ　、　７ａ　−２〜
９ｂ　−２１７ａ　３〜８ａ−３・・・連通孔。 第７図 （フィルパンツ 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）メインベアリングキャップ下方に対応して複数の
   補強隔壁を形成してなるオイルパンにおいて、上記各補
   強隔壁には、該各補強隔壁により区画される各室をオイ
   ルの流通可能に連通する連通孔が設けられ、該各連通孔
   は、オイルストレーナが配置される室に近い補強隔壁ほ
   ど開口面積が大きく形成されていることを特徴とするエ
   ンジンのオイルパン構造。